他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
ナルメア「団長ちゃん、何かしてあげよっか?」グラン「じゃ艇を降りてくださいよ」
Check
Tweet
1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:03:15.40 ID:mANs7vdZO
a
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1577628195
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:07:40.73 ID:Pzgz1MEU0
>>1
です、規制中なので携帯から建てました。。
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:08:15.35 ID:Pzgz1MEU0
ナルメア「えっ?」
グラン「バルツに着いたら、艇を降りてくださいよ」
ナルメア「……え…」
ラカム「おーい団長ー! 目的地に着いたぞー!」
グラン「ありがとうラカムー! 今行くー!」ダッ
ナルメア「あ、」
ナルメア「……??…団長ちゃん……?」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:09:44.48 ID:Pzgz1MEU0
*
イオ「結局、あんたたちがほしい物だけしか売ってなかったわね」
ラカム「原初の砂に赤熱鉱……まだまだ足りないけどな」
ルリア「でもいっぱい買えました!ね、シエテさん?」
シエテ「そうだねぇ」
シルヴァ「……イオは何が欲しかったんだ?」
イオ「んー別にこれと言ってないんだけど、自分がほしい物がないって、なんだか損した気分じゃない?」
シルヴァ「む……」
イオ「なんだっていいのよ、せっかくまたバルツに寄ったんだから師匠に会いたかったけど別の島の領主に会いに行っちゃってるし。 私も何か買いたかったんだけど、バルツの中は知り尽くしちゃってるし……」
イオ「ねぇ、これってワガママかな?」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:11:56.49 ID:Pzgz1MEU0
シルヴァ「そんな事はない。素直でいることは子供の特権だ」
イオ「ちょっとー。 私は子供じゃなくて、レディーなんですけど?」
シルヴァ「む……」
シエテ「あらら。怒っちゃったねぇ」
グラン「あちゃー。シルヴァさんだめですよ?イオに謝らないと」
シルヴァ「むっ!? す、すまない……」
ラカム「おいおい団長。ガチで謝らせてどうすんだお前は」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:13:36.34 ID:Pzgz1MEU0
グラン「あーーごめんごめん! シルヴァさん、冗談です、ごめんなさい!」
シルヴァ「じょ、冗談だったのか」
イオ「そうよ。グランはバカ言うのが大好きなんだから……ね? このバカ!」ボカッ
グラン「あだーーーーー!! 杖で殴るのは反則だよイオ!?」
イオ「あんたもよ!」
シエテ「えーーーーー!? なんで僕まで叩かれるの!? 頭目だよ、僕!?」
イオ「知らないわよー!」
*
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:15:09.44 ID:Pzgz1MEU0
シルヴァ「……冗談が好きなのだな、団長は」
ラカム「ああ。バカだけどな」
ルリア「はわわ〜」
シルヴァ「……」フッ
シルヴァ「私はあまり冗談が得意ではない……だが。あの団長は裏表がなく、不思議と悪い気分じゃないんだ」
シルヴァ「良い騎空団に入れて良かった」
ルリア「!」
ラカム「そいつぁよかったな、新入り」
シルヴァ「む」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:16:39.44 ID:Pzgz1MEU0
グラン「おーーいシルヴァさーーん! みんなでごはん行きますよーーーー!!」
シルヴァ「あ……あぁ!」
ラカム「ほれ行くぞ。ルリアも。……また飯ヒュゴるんじゃねえぞ?」
ルリア「し、しませんよぉ! ……ん?」
ナルメア「……」
ルリア(あれ。あそこの陰にいるのは、ナルメアさん……?)
*
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:18:11.58 ID:Pzgz1MEU0
ルリア「ナルメアさーん! どうしたんですか?そんなところで」
ナルメア「ルリアちゃん……。」
ナルメア「……ううん! なんでもないの、お姉さんちょっとめまいがしちゃってね」
ルリア「だ、だいじょうぶですか?」
ナルメア「うん!お姉さん頑張る! ちょっと先に艇に戻って、おそうじでもしてくるね!」
ルリア「あ、ナルメアさーーん! ごはん……」
*
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:19:52.94 ID:Pzgz1MEU0
ゴシゴシ ゴシゴシ
ナルメア(あれはどういう意味だったんだろう……)
ナルメア(私、なにかしちゃったかな……? 団長ちゃんの気に入らないこと)
ナルメア「………」ゴシゴシ
ナルメア(……そうだ、団長ちゃんの好きなおかしを作って、謝りに行こうかな)
ナルメア(お菓子……あれね、チャンクで作ったミートパイと、のみものはエリクシールハーフ)
ナルメア(そう、それだわ!)
ナルメア(あれ、はじめてご馳走したときの団長ちゃん、すっごくうれしそうだったなぁ)
ナルメア(あんな顔されちゃったらお姉さん、それはもうすごく頑張って、がんばって練習しちゃうじゃない)
ナルメア(だからあのお料理だけは、すっごく自信あるんだよ? 団長ちゃん)
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:20:51.56 ID:Pzgz1MEU0
ナルメア(あれから何回もごちそうして、何回もおかわりしてくれたよね、団長ちゃん)
ナルメア(取り分けるときとか、ナイフ危ないからって、私なんかに気遣ってくれたよね?)
ナルメア(やらせてって言っても、ナルメアさんの分は僕がって、聞いてくれなかったよね……)
ナルメア(すっごくおいしそうに食べてくれて……、これで夜まで走れるって……言ってくれたよね……)
ナルメア(お姉さん…………すっごく、うれしかったよ、団長ちゃん)
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:22:06.93 ID:Pzgz1MEU0
ナルメア(……また、食べてくれるよね……?)
ナルメア(……食べてくれるわ、団長ちゃんは)
ナルメア(じゃあ、おいしいって言ってくれるかな……?)
ナルメア(おいしいって、言ってくれるかな……? ごめんね、団長ちゃん……)
ナルメア(ごめんね、私、なにか怒らせちゃったから……)
ナルメア(嫌わないで……きらわないでよぉ……許して、団長ちゃん……!)
ナルメア(う、う、ごめんね…… 団長ちゃん……)
*
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:23:51.30 ID:Pzgz1MEU0
グラン「ただいまーグランサイファーのみんなー! ……ふぅ、おいしかったね」
ラカム「お前食べすぎだこのバカ、ルリア並みに食いやがって」
シエテ「1000ルピのランチを10セットも食べるとはね!見たかいあの店員さんの顔、ひきつってたねぇ!」
グラン「や、なんかおなかがめっちゃ空いてたんだよね。まだイケるよ!」
イオ「いけるよじゃないわよバカ!」
シルヴァ「……男らしくて良いと思うが……」ボソ
イオ「なんですってえぇ!!?」ギロッ
シルヴァ「!?」ビクッ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:25:19.27 ID:Pzgz1MEU0
ルリア「グラン……最近特に頭が悪いですけど、大丈夫ですか?」
グラン「ル、ルリア……(苦笑)」
ミリン「おやみなさん。帰ってきたでござるか!おかえりなさいでござる!」
ラカム「おう。これ、お前の弁当な。団長チョイスだ」
ミリン「わー!おいしそうなからあげ!ハンバーグ!あ、これがごまだんごでござるか!!」
ミリン「……漢のサムライ弁当でござる!」
グラン「ごめんね、茶色ばっかで! それが一番人気で、いろいろ入ってたから……」
ミリン「いえ、おいしそうでござるよ! かたじけない!」
グラン「ほんと? はは、よかったよ」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:26:11.35 ID:Pzgz1MEU0
イオ「これをこのバカは10個も食べてたのよ、信じられる?」
ミリン「ルリアどのではなく、でござるか?」
ルリア「わ、私はそんなに食べませんよー!」
ラカム(嘘つけ……)
グラン「ホントおなか空いちゃっててさ、ミリンはそれひとつで足りる?」
ミリン「拙者は大満足でござる!」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:27:17.04 ID:Pzgz1MEU0
グラン「よかった。じゃあイオ、僕は艇のみんなにお弁当渡してくるからね」
イオ「うん、いってらっしゃーい」
ミリン「せ、拙者も手伝うでござるよ!」
グラン「いい、いい!」
ラカム「お前、ちゃんと配れよ!? もう食うなよ!わかってるな!」
グラン「わかってるよ!(笑)」
*
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:28:23.91 ID:Pzgz1MEU0
ミリン「……。」
ラカム「あ? なにやってんだよお前。団長の後ろ姿なんかじっと見て」
ミリン「はっ! ラカムどのラカムどの」
ラカム「あ?なんだ?」
ミリン「団長どのは良い人でありますなー」
ラカム「はぁ??」
ミリン「や。拙者、思い出したでござる。シルヴァどのと同じように、この艇に乗せてもらった時のことを」
ミリン「拙者、異国の情緒や文化を知りたいゆえ、いろんな研鑽を積みたいというのが入団のきっかけでござる」
ミリン「だからもちろん、こういう食の文化も同じでござりて」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:29:52.14 ID:Pzgz1MEU0
ラカム「団長の話か?」
ミリン「ござる。団長どのは、寄港した時はかならず拙者を連れ出して、お買いものとか食事処とか、なるべく拙者に外の新しい文化を見せてくれようとしてくれるのでござる」
ミリン「今日みたいに見張り番の時は、いつもおもしろいお土産とかお弁当を持ってきてくれるでござるよ」
ミリン「頭の片隅のほんの少しでも、拙者をお傍において頂けている……その気遣いが、たまらなくうれしいのでござる……」
ラカム「……」
ミリン「だから拙者……」
ミリン「団長どのがだいすきでござ……」ボソッ
ラカム「おいおい、口が滑りすぎじゃ……」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:31:09.85 ID:Pzgz1MEU0
ミリン「!!!」ハッ!
ミリン「ち、ちがうでござる! 好きというのは、そういう意味ではなくてでござって!」
ミリン「つ、ついうれしくて……口が勝手に……ござる……」
ラカム(バカしかいねえのか、この団は……)
ミリン「忘れるでござる、ラカムどのーーーーーっ!」
*
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:32:16.54 ID:Pzgz1MEU0
コンコン コンコン
ナルメア「!」ビクッ
ナルメア「は、はい、どなたですか?」
シーン
ナルメア「……?」
ナルメア「はい……?」ガチャ
グラン「あぁ、ナルメアさん」
ナルメア「だ、団長ちゃん!?」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:33:45.76 ID:Pzgz1MEU0
(グラン『艇を降りてくださいよ』)
ナルメア「っ………」
グラン「はい。これ今日のお昼」
ナルメア「え、あ……っ、ありがとう団長ちゃん、ごめんねもってきてもらっちゃって」
グラン「……。 入っていいですか?」
ナルメア「! あ、う、うん、どうぞ……! あ、で、でも、わたしの部屋、ちょっと散らかっててね、ごめんね、いい? 団長ちゃん……」
グラン「……ベッド座っていいですか?」スタスタ
ナルメア「あ、ぅ、うん! あ、おしりにクッション敷く? あの、ね? ベッド、わたしさっきまで使ってたから……、お姉さんちょっと恥ずかしいなー…――」
グラン「」ドスン
ナルメア「なん、て……」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:34:55.48 ID:Pzgz1MEU0
グラン「……。なんかちょっと枕湿ってません? なんでです?」サワサワ
ナルメア「あ!? そ、それは……そ、み、水を」
グラン「それに……このにおい」チラ
グラン「何か作ったんですか? なんかを焼いた匂いだ」
ナルメア「あっうん、これね……! 団長ちゃんの好きな」
グラン「ちょっと」サッ
ナルメア「え」
グラン「ゲホ…………!」(煙たそうな仕草)
ナルメア「……っ…!」ピタッ
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:35:59.56 ID:Pzgz1MEU0
グラン「ごめんなさい、少し気分が悪くなって。 何ていいました?」
ナルメア「う……ううん! ごめんね、くさかったよね! ごめんね……すぐ窓開けるから!」
グラン「ナルメアさん、その前に! なに作ったのか、聞いてるんですけど」
グラン「それとも、僕を無視するつもりですか?」ジト
ナルメア「…………、ぇ、と……!」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:37:13.22 ID:Pzgz1MEU0
ナルメア「な、なにも……」
グラン「ゲホッ!! ゴホッ!!!」
ナルメア「っ……」ビクッ
グラン「……」
ナルメア「…………、っ、っ、っ、ぉ」
ナルメア「お、“おねえちゃん、とくせいの”……」
*
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:38:33.09 ID:Pzgz1MEU0
*
(グラン『ナルメアさん、このパイめっちゃウマイですね! シェフですよシェフ!!』)
(ルリア『はわわァァァアアアアアアアアアア!!! すッごくおいしいです〜〜〜!!!』ヒュゴゴゴゴゴゴ)
(グラン『ってルリア!ヒュゴるな!! このパイは絶対あげないからな!!』)
(グラン『だ、駄目だ。食べるのに夢中で聞く耳持ってない……』)
(ナルメア『お、大げさだよ団長ちゃん……! 恥ずかしいから……』)
(グラン『いや!何度でも言うよ、ナルメアさんのミートパイは全空一だ!おいしい!!』)
(グラン『ナルメアさん、刀の腕前もすごいけど料理もこんなにすごいなんて。こんな小さい団なのに、ナルメアさんが入団してくれて本当にうれしいです!』)
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:39:40.46 ID:Pzgz1MEU0
(ナルメア『だっ団長ちゃん褒めすぎだよっ!? ごめんね、気持ちはすっごいうれしいよ!? 本当だよ!? で、でも、だって、あまりもののグラッチチャンクで作ったから……、その、ほんとはすっごく大味なんじゃないかな……?』)
(ナルメア『……無理しないでいいよ……? 団長ちゃん優しいんだもん……あまりもので作って、そんなおいしいわけ、ないし……』)
(グラン『………』)
(グラン『ナルメアさん、自分で味見はしました?』)
(ナルメア『えっ? し、したよ、もちろん! だって、団長ちゃんが食べてくれるんだから……!』)
(グラン『おいしかった?』)
(ナルメア『……、お、おいし、かったかな?』)
(グラン『自分でもわかってるじゃないですか、おいしいって!』)
(ナルメア『!』)
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:40:46.19 ID:Pzgz1MEU0
(グラン『ベースに黄金小麦、いろどりの青い果実。これ、普通の露店じゃ売ってないです』)
(グラン『どうりで肉々しい感じがあんまりしない』)
(グラン『すっごく気を遣ってくれてるのがわかります』)
(ナルメア『あ……!』)
(グラン『でも……』)
(グラン『これを作るためにナルメアさん、ひとりでどっか採りに行ったんですよね?』)
(ナルメア『あ…あはは、うん。ごめんね……?』)
(グラン『どこかに一人で行くときは、団員は必ず団長報告って言ってたのに』
(ナルメア『ごっごめんね!! で、でもね、団長ちゃん! あれくらいは一人でもだいじょ……!』)
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:41:49.96 ID:Pzgz1MEU0
(グラン『団長としてそこはキッチリ清算します』)
(ナルメア『ご、ごめんね……』)シュン
(グラン『……。でも僕、ナルメアさんが僕のために、一生懸命作ってくれたって事がうれしくて』)
(グラン『なんだか、怒る気がなくなっちゃいましたwwww』)
(ナルメア『……!』)
(グラン『あーわかった。じゃあ罰としてですね。ウン、今回のよりもっとウマい、おなかいっぱいのパイを……』)
(ナルメア『団長ちゃんっ!』)バッ
(グラン『わっ、ちょ、食べてますから!離れてください、落としちゃうから!?』)
(ナルメア『うふふっ、団長ちゃん団長ちゃん、お姉さんうれしいっ! うれしいのっ!』)
(グラン『うわぁーーーーーーーーっ!?』)
*
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:43:01.08 ID:Pzgz1MEU0
*
ナルメア「……“お、なか、いっ…ぱい、パイ”……今回ので、11、号……」
ナルメア「………です……。」
グラン「“おねえちゃんとくせいの、おなかいっぱいパイ、11号”?」
グラン「………」
グラン「……フッ」
ナルメア「……?」
グラン「はははははははっ!!!」
グラン「ブワハハハハハハハハハハハハハッッ、アーーーーーーーーッヒャッヒャッヒャッハッハッハッハッハッハッハwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:44:16.56 ID:Pzgz1MEU0
ナルメア「……!?」ビクッ
グラン「ゲホゲホッ!ハハハ!ウグッ、ウワハハハッ!!ヒーーーーーッ!ヒハハハハハハハハ!!!」
グラン「ケハッ、カッカッカッカッカッ………! ぐははははははは……ゲホッ!」
グラン「クククク………あーー、ひっひっひ、ははは、ゲホ、っぷくくはははは……」
グラン「フフ………ははははははははは……あーー、はぁーーーーーーーーーーーーーーぁあ……。」
グラン「………フンンッ!!」ブンッ!!
ナルメア「んぶふっ!!?」ベシャッ!
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:45:24.17 ID:Pzgz1MEU0
ナルメア「うっ……、げほっ、えほっ!? ……ぇ……え……!?」
グラン「オーやった! これぞパイ投げってやつですかね、ナルメアさんよお」
グラン「顔面クリーンヒットは何点ですか?」
ナルメア「だっ……、だ、団長ちゃんっ!? いくらなんでもひどいんじゃないかな!?」ゴシゴシ
ナルメア「食べ物を粗末にするのは、だ、駄目だし! 床も、パイでべしょべしょだし……!」
ナルメア「私はいいけど! ……その……」チラッ
パイグチャァ……
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:46:29.15 ID:Pzgz1MEU0
ナルメア「……だ、団長ちゃん、また作ってって、おいしいって言ってくれたから……お姉ちゃんも、前のよりおいしくなるよう、がんばったよ……?」グチャ…グチャ…
ナルメア「だからお姉さん、ちょっとだけ悲しいかな……」グチャ…
グラン「うえー。変なモンかき集めないでくださいよ、後でやってください。見苦しい、マジでやめてくれません?」
ナルメア「! っ……ご、ごめんね……」ピタ
ナルメア「…あ……」
ナルメア「団長ちゃん、手……」
グラン「ん? ああ 汚れちゃったな。鷲掴みにしたから」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:47:39.16 ID:Pzgz1MEU0
ナルメア「………、これ、お姉さんのハンカチ……使う?」
グラン「うん、その前に手を洗おうかな……これで。ちょうどいいのがあった」キュポッ
ナルメア「……だ、団長ちゃん、それエリクシ…… きゃっ!?」ビシャッ!(ナルメアの真上から半汁をかける)
グラン「うお〜〜 半汁で手を洗うってなんか罪悪感あるなあ」パシャパシャ
グラン「ほらナルメアさんよぉ。半汁だぞもったいねえ、口開けてほら。あんたは排水溝なんですから、ちゃんと飲まなきゃ」
ナルメア「〜〜〜〜っ、〜〜〜ッ、〜〜…!」ビシャビシャ ビシャ
グラン「口開けてホラ! ……そうそう、上手ですよー」
ナルメア「ぇほ!あぶぶ……、〜〜〜!! ゲホッ!かはっ!」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:48:56.92 ID:Pzgz1MEU0
グラン「うはは。あーあー……こぼしちゃって。ほんともったいないわ、半汁もタダじゃないんですよ?」ピッピッ
グラン「ふぅ。ハンカチ」
ナルメア「ケホッ……グスッ………」ポタポタ
グラン「ハンカチッ!!!!!!!!!!!!」
ナルメア「っあ!? グスッ、ぁ、ごめ、ね、はい、ハンカチ……!」スッ
グラン「ハァァーーー。 もう気が失せたから行きます。掃除しといてくださいね、臭くてたまらんから」ゴシゴシグシャッ ペッ(ナルメアの顔に丸めたハンカチを投げ捨てる)
ナルメア「あうっ! ……ぅ、うん、すぐ片づけとくね…… ごめんね、団長ちゃん……」
*
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/29(日) 23:50:03.25 ID:Pzgz1MEU0
書き溜め分がいったん終わりましたので、また明日以降に投下します。
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/30(月) 00:07:15.28 ID:6nDNDB/T0
つまんね
グランのキャラ崩壊してるじゃん
妄想オナニーするなら他所でやれ
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/30(月) 01:20:37.78 ID:7yHDn0UEO
乙でした
また帝国のせいなんでしょ?知ってる
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/30(月) 18:11:53.02 ID:1ztD7Hti0
古戦場残りの肉はこんな風に有効活用されてたんですねぇ
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:34:55.36 ID:6ceZz64P0
シエ
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:35:58.57 ID:6ceZz64P0
シエテ「もう夜だし、そろそろいいんじゃない?団長ちゃん」
グラン「そ、そうですね……よし、今日のヘイローは終了!みんなお疲れ様ー!」
ラカム・イオ・シルヴァ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」バターン
シルヴァ「わ、わた、しは!この、団を、今日で、抜けるッ!!」ハァハァハァ
ラカム「新入り、根を上げるには早すぎんだろうが……!」ハァハァハァ
イオ「そうよ……!逃がさないんだから……!地獄に……道連れよ」ハァハァハァ
シルヴァ「」ゾォッ
シルヴァ「ヒ……ふざ……ッ、ウ……!!」バターン
グラン「ちょっ、シルヴァ!? あちゃー、初日から飛ばしすぎたかな? よいしょ」(抱き上げ)
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:37:12.46 ID:6ceZz64P0
シエテ「今まで一人だったから、いきなりの集団行動で体がびっくりしちゃったんじゃないかな?」
グラン「そうですね……とりあえず部屋まで連れて行きます」
シエテ「一人で大丈夫かい? 団長ちゃん」
グラン「大丈夫! シエテさんには悪いけど、ラカム達を頼めますか?」
シルヴァ「オロシテクレ……」
グラン「あはは……」
シエテ「オッケー! 気を付けてね!」
シルヴァ「くっ……降ろしてくれーーーーーーーーーっ!!!」
*
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:38:15.34 ID:6ceZz64P0
シルヴァ「おぉっ……! このシチュー、最高にウマいな……!」
シルヴァ「疲れた体に沁みる……」パクパク
ラカム(この打って変わりよう。こいつもバカ組か……?)
グラン「でしょ? ローアインさん喜ぶだろうなぁ、調理室にいるだろうから後で紹介しますね」
シルヴァ「あぁ。こんな繊細な料理が作れるなら、きっと老練の調理師に違いない。私も失礼がないようにしなければ……」
グラン「あはは……(苦笑)」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:39:19.70 ID:6ceZz64P0
イオ「昨日もこのシチューだったけどね。一気に作りすぎなのよ」
ラカム「へっ。いらいらすんなよ、俺のパン食うか?」
イオ「いらないわよ、寄越すならかじる前に寄越しなさいよね、まず!」
ラカム「そりゃあ悪ぅーございました、なんか食欲がねえんだよな。おい、ルリア」ポイッ
ルリア「ヒュゴォォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」ゴゥッ!!
イオ「もう、ルリア? あんた最近掃除機みたいよ? 普通に食べてくれない?」
ルリア「はぇ……?」モグモグ
グラン「シルヴァさん、それで足りる? パン、シチューにつけて食べるとおいしいですよ」
シルヴァ「む……」ヒタヒタ パクッ
シルヴァ「むっ……!」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:40:23.31 ID:6ceZz64P0
グラン「でしょ? パンが固いときは僕いっつもそうしてるんです」
シヴァ「あ、ありがとう、団長。……ひとりの時はいつもレーションしか食べてなかったから、こういう凝った料理は久しぶりでな。こういう上手な食べ方も忘れてしまう……」
グラン「そうなんですね……」
グラン「じゃあ、甘い物とか好きですか?」
シルヴァ「! すっ、好きだ!」
グラン「なら今度、ミリンって子が行きたいってクレープ屋さんがあるんで、一緒に行きますか?」
シルヴァ「う、うむ! 行く……!」ズイッ!
グラン「わ、わかりました……、おーいミリンちょっとー! いるー!?」
グラン「ありゃ? ねえイオ、ミリン知らない?」
イオ「ミリン? いつもクロエと一緒に食べてるじゃない、2人掛けの席の方よ」
グラン「ありがと!」
*
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:41:29.56 ID:6ceZz64P0
グラン「あーいたいた、ミリンちょっとー!」
ミリン「んぇ」モグモグ
クロエ「あ、だんちょじゃん。やっほー」
グラン「あーごめん、クロエと食べてたのか、邪魔しちゃったね」
クロエ「全然よきよきー、クロエじゃま的な?テキーラ?わら」
グラン「ううん! ていうか、メイクしながらごはん食べてるの……?」
クロエ「もち、もてスタ勉強中なんよー、どう? かわいいっしょ?わら」
グラン「うん、かわいい!」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:42:34.18 ID:6ceZz64P0
クロエ「あはは、やば! バリ直球でうける!わら」
ミリン「団長どの、なんでござるか? シルヴァどのも一緒に」
クロエ「あ、ほんとだシル姉ぇもじゃん、どったのどったの〜?」
シルヴァ「ど、どうも……」
グラン「シルヴァさんがさ……、「あのクレープ屋」行きたいって」
クロエ「えーうっそ!マジ!? めっちゃテンアゲぶっかまぽなんですけど!わら」
ミリン「テンアゲでござる〜! あの「鬼盛り」のでござるか!?」
シルヴァ(お、鬼盛り……!?)
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:43:38.04 ID:6ceZz64P0
グラン「それね! シルヴァさん甘いもの好きだけど、あんまりお店とか行かないみたいだから、2人でリードしてくれないかな?」
クロエ「クロエにおまかせ〜!」
ミリン「ござる! シルヴァどの、ここ座ってください!いま雑誌もってくるでござる!」
シルヴァ「あ、ぁ、……あ、ありがとう!」
グラン「僕も一緒に行くからあとで教えてね、クロエ」
クロエ「承知丸〜!」
シルヴァ「……テッ、テンアゲだ!」
グラン「む、無理して合わせないでいいですからね……。」
グラン「やれやれ……… ん?」
ナルメア「……。」モソモソ パクパク
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:44:41.83 ID:6ceZz64P0
グラン「……ナールメーアさんっ!」
ナルメア「ひぁぁぁぁぁぁっ!?」ビクゥゥッ!!!
グラン「うおおおっ!?」ビクッ
ナルメア「っ…っ……だ、っ、団長、ちゃん……!?」ドキドキドキ
グラン「ごめん、驚かして! なんか今日、すっごい端っこで一人で食べてたから、何かあったのか、と……」
グラン「どっどうしたんですか? 顔色、すごく悪い……」
ナルメア「ぇ、えっ……!?」
ナルメア「そ、そう、かな……ぁ、あれ、団長ちゃん……?」
グラン「は、はい……?」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:45:45.06 ID:6ceZz64P0
ナルメア「ぉ、おこ、おこ、て、怒ってない、の……!?」ビクビク
グラン「僕? 怒ってないですよ? ――――!」
グラン「ナルメアさん、目……」
ナルメア「ひっ……!?」ビクッ
グラン「……泣いていたんですか? 目、腫れて、まっかです」コソコソ
ナルメア「……っ、……??……そ、……えっ…?」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:46:49.55 ID:6ceZz64P0
グラン「何かありました? 話しにくいなら、別の場所行きましょう」コソコソ
ナルメア「………えぇ……?」
グラン「ナルメアさん、さぁ」(手を差し出す)
ナルメア「っ………」(俯く)
グラン「! ナ、ル…………。」
グラン「となり、座ってもいいですか?」
ナルメア「…………………」(頷く)
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:47:53.63 ID:6ceZz64P0
グラン「……。僕がそばにいたら、いやですか? ひとりのほうがいいですか?」
ナルメア「………」(首を横に振る)
グラン「あんまり、話したくないですか?」
ナルメア「………」
グラン「………」
グラン「ごめん、ナルメアさん」
ナルメア「……!」
グラン「僕は団長なのに、肝心な時、いっつも力になれない……!!」
ナルメア「……ぁ、あの、団長ちゃん……?」
グラン「んっ?」
ナルメア「覚えて、ないの……?」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:49:03.16 ID:6ceZz64P0
グラン「ん……………!?」
グラン「うぅ〜〜〜……………〜〜ん」
グラン「……ごめんなさい! 心当たりないです……」
ナルメア「………」
グラン「あ! あれかな? トイレ、間違えて入っちゃって……!」
ナルメア「っ! だ、団長ちゃん……っ!?! それは私がカギをかけ忘れたから……!」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:50:07.54 ID:6ceZz64P0
ナルメア「それに声、大きいよ……っ!」
グラン「ごっごめん!! ……そのことじゃない、ですよね。 顔見ればわかる」
ナルメア「………」
ナルメア(団長ちゃん……。本当に、覚えていないの……?)
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:51:12.56 ID:6ceZz64P0
グラン「ナルメアさん、もうちょっと話をしてもいいですか?」
ナルメア「………」
グラン「……ナルメアさん、辛い時、一人で抱え込むことを……僕は否定しません」
グラン「僕だってそういう時ありますから。何も間違ってないんですよ」
グラン「ナルメアさんは正しい。僕たちの、頼れるお姉さんなんですから」
ナルメア「………」ギュッ
グラン「だから僕知ってますよ、みんなから頼られちゃうから、人一番しょい込みやすいって事も」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:52:15.87 ID:6ceZz64P0
グラン「戦闘の時、いっつも最前線に立ってくれて。おかげでいつもナルメアさんには生傷が絶えない」
グラン「この際言いますけど。ヒールで治せばいいって訳じゃないんですよ」
グラン「ナルメアさんが生傷を作るたび、僕は死ぬほど後悔するんです。またナルメアさんを傷つけてしまったって」
ナルメア「………」
グラン「あとは……掃除する時、僕より何時間も先に起きてもうやってたり」
グラン「買い物の時なんて、僕たちの荷物全部持とうとするじゃないですか」
グラン「この前イオが怪我した時なんて、イオよりナルメアさんのが泣いてたり」
グラン「僕たちがシルヴァさんに艇の中案内してる時、シルヴァさんの部屋、いつの間にか掃除したり荷物運んだりしてくれてたの、あれもナルメアさんですよね?」
グラン「いっつも甘えちゃって……すみません」
ナルメア「ん……ううん……」グスッ
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:53:23.19 ID:6ceZz64P0
グラン「フ、あと、戦闘が終わった後は必ず手を洗うクセがあったり」
グラン「甘いものを作ってくれた時は、必ず飲み物はエリクシールハーフですね」
グラン「もっともっと知ってますよ、ナルメアさんの事」
グラン「……ずっと目で追っていると、いろんな事も分かっちゃうんですよ」
グラン「でも僕は、痛いとか、つらいとか、さみしいとか、泣きたいとか。ナルメアさんの口から聞いたことありません」
グラン「……僕の手、握って。ナルメアさん」スッ
ナルメア「…っ……!」(手を重ねる)
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:54:28.56 ID:6ceZz64P0
グラン「僕のこと、嫌いですか?」
ナルメア「そっ! ……そんなわけ、ないよ……っ!」
グラン「……いままで、すっごく頑張りましたね、ナルメアさん」
ナルメア「ッ……!!」ギュッ
グラン「あたま、なでていい? ナルメアさん」
ナルメア「……ぅ、うん……うんっ……なでて……!」グスグス
グラン「僕の前でくらい……今日だけでも、弱くていいんじゃないかな? ナルメアさん」ナデナデ
ナルメア「団長ちゃんっ!!」(抱きつく)
グラン「うおっ!?」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:55:44.13 ID:6ceZz64P0
ナルメア「怖かった……! 怖かったよぉ……!!」
グラン「よしよし、よく頑張ったね、ナルメアさん……。 ん?」
団員「「「「「「………!………!……・・・・・・!」」」」」」(絶句&ガン見)
シエテ(だッ、団長ちゃァーーん!? ここ、大食堂だよ!? みんな見てるから!?)←(ジェスチャー)
ナルメア「……っ、ぅぅ……っ!……ひっ……えぐっ……」
グラン「………(汗)」
*
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 23:57:04.51 ID:6ceZz64P0
また明日以降、投下します。
グランのキャラ崩壊は理由がありますので、もしよければまた見ていただければと思います。
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/31(火) 00:21:07.39 ID:D/Qqcm1Io
うーんこの鬼畜
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/31(火) 00:51:37.58 ID:/ZeZ6ELwO
おつ
まんまヤンデレとホストやんけ
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/02(木) 10:29:37.94 ID:EwizPHpA0
きくうし様の推しに対する愛のこじらせ方は異常
毎度毎度ぶん殴るとかの実力行使して言うこと聞かせたりしてる印象
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:35:14.30 ID:U/p2lXFp0
グラン「夜の甲板って、涼しくて気持ちがいいよねぇ」
ナルメア「………あの、団長ちゃん」
グラン「ん?」
ナルメア「ごめんね、団長ちゃんの服、汚くしちゃって……」
グラン「何言ってんの、僕嬉しいって言ったでしょ? ナルメアさんの本当の気持ち、やっと見れたからって」
ナルメア「団長ちゃん……」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:36:20.33 ID:U/p2lXFp0
グラン「あ!! うれしいっていうと、ちょっと変態っぽいかな、あはは……?」
ナルメア「……」ポカーン
ナルメア「……くすっ、団長ちゃんは素敵な人よ 変態さんじゃないと思うな」
グラン「そ、そう?」
ナルメア「うん。お姉さんだって、団長ちゃんのことずーっとみてるから分かるの」
グラン「!? そ、それって……」
ナルメア「うん! お姉さん、団長ちゃんのお世話さんしてる時が一番楽しいから!」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:37:25.33 ID:U/p2lXFp0
グラン「あ、あぁ……! な、なるほどね!」
ナルメア「うん! そう!」
グラン「は、ははははは!」
ナルメア「あっ、あはははは!」
グラン「あはは、あ〜……、うん、そういう……オチなのね……」ボソッ
ナルメア「! ………」
ナルメア「……、じゃ、じゃあ……どっ、ど、ぅ…!」
ナルメア「……どういう、オチが……良かったのかな、団長ちゃんは………?」(俯く)
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:38:32.70 ID:U/p2lXFp0
グラン「え、えっ!?」
ナルメア「………っ…!」ギュッ
グラン「………ッ」
ナルメア「………〜〜〜〜っっ…!」ドキドキドキ
グラン「…………………、そ」
ナルメア「なっっ!!」
ナルメア「なぁーーーーーーんてね! あは、ごめんね団長ちゃん、お姉ちゃん何言ってんだろうね!?」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:39:36.34 ID:U/p2lXFp0
ナルメア「ごめんね! あ、水飲む!? あっ寒いかな! 私、ちょっと暑くなっちゃって……!」(手で顔を扇ぐ)
グラン「あぁ〜…… うん、大丈夫!」
ナルメア「ほ、ほんと? なんでもいいから、してほしい事あったらお姉ちゃんに言ってね!? あは、あは……!」パタパタ
ナルメア「!!」
ナルメア(わ、私……あれから団長ちゃんと、ずっと手を握ったままだ……!!)
ナルメア(うそ……わたし今、団長ちゃんの事、すっごく意識しちゃってる……!)
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:40:43.69 ID:U/p2lXFp0
ナルメア「だ、だっ団長ちゃん!? 手、繋いだままだと暑いよね!? ごめんね!?」
グラン「え? い、いや別に……」
ナルメア「ほ、ほんと? それなら良かった……、で、でも、お姉ちゃん、ごめんね、手の汗、すごかったりしない……?」
ナルメア「嫌だよね!? ごめんね、離すねっ!!」パッ
グラン「あ」
ナルメア(あ……ああ〜〜〜〜〜!! 団長ちゃん、ごめんね……! わたし、手汗、きっとすごかったから……!)
ナルメア(うぅ……ハンカチ……!)ゴソゴソ ゴシゴシ
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:41:47.39 ID:U/p2lXFp0
ナルメア「……、あ……」
グラン「? どうしたんですか?」
グラン「そのハンカチ、なんか、クシャクシャですね……」
ナルメア「………うん、あのね……?」
*
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:42:52.42 ID:U/p2lXFp0
*
グラン「な、なんですかそれ……!」
ナルメア「団長ちゃんは悪くないの! それは絶対に!」
ナルメア「お姉ちゃん、最近ちょっとだけ疲れててね? だから、ちょっと悪い夢を見ちゃったってだけよ?」
ナルメア「ごめんね団長ちゃん、こんな話、気分悪くなっちゃうよね……」
ナルメア「ごめんね! お姉さん、もう大丈夫だから!」
グラン「ナルメアさん……!」
ナルメア「ごめんねっ! でも、もういいの!」
グラン「!」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:43:56.48 ID:U/p2lXFp0
ナルメア「……団長ちゃん、こんな私にも、すっごく優しくしてくれるでしょ? ……私、いまとっても幸せよ」
ナルメア「でもね? そんな団長ちゃんを、夢の中とは言え、わるものにしちゃった自分のことが……あまり好きになれないの」
ナルメア「団長ちゃんも、そんな嫌な夢をみる人のことなんて、絶対……」
ナルメア「……。だからね! もうじゅうぶん! お姉ちゃんは団長ちゃんから、いっぱい幸せをもらったよ!」
ナルメア「だからね、お返しをさせて? お姉ちゃん、今までの団長ちゃんからもらった幸せ、少しずつでもお返ししていきたいの!」
ナルメア「だからね、もう大丈夫。 私なんかが、もう団長ちゃんに優しくされる資格なんて――」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:45:03.87 ID:U/p2lXFp0
グラン「それは違うよ、ナルメアさん!」
ナルメア「違くないよ、団長ちゃんっ!」
グラン「っ」
ナルメア「ごっごめんね、強く言っちゃって……でもね。団長ちゃんがそう言ってくれても、これは私の気持ちの問題なの」
グラン「そんな……」
ナルメア「………」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:46:12.16 ID:U/p2lXFp0
グラン「じゃあ、僕の気持ちはどうするんですか」
ナルメア「!」
グラン「僕は……、ぼくは……」
グラン「ナルメアさんといると……、……い、その、とても、あたたかいというか……!」
グラン「ほっとけないんです!! ……ナルメアさんが、いますごく苦しそうにしている顔見て、僕……あぁ、何て言えばいいのか……!」
グラン「なんで僕から離れて行こうとするんですか!? 変な理由、こじつけないで下さいよ!」
ナルメア「ち……ちがっ……!」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:47:23.11 ID:U/p2lXFp0
グラン「僕のためを思って離れるって、何ですか……意味わかんないです。 僕は……、頼りないかもしれないけど! いつかナルメアさんを追い越して、僕がナルメアさんを守ります! ナルメアさんと……ずっと一緒にいたいから!」
ナルメア「……っ…!!」ドキッ
グラン「僕は団長で、何百人の団員のみんながいるけど! ……す、好きになったひとは、たった一人だけです!!」
グラン「……そ、そう、ひとりだけです……(く、口が滑った・・・)」
ナルメア「っ………!!」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/02(木) 20:48:27.35 ID:U/p2lXFp0
今日の書き溜めが終わりましたので、また明日以降投下します。
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/02(木) 21:02:23.68 ID:WJ65NLqWo
乙
こんなの言われたら記憶捏造しそう
80.86 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)