【ダンロン】ダンガンロンパ・ラストバレット【オリキャラ】

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1 : ◆DXWxLR/SkYo1 [!orz]:2019/12/26(木) 23:50:37.85 ID:L3vMUExA0
※注意

・このスレはオリロンパです。

・ダンガンロンパシリーズ、過去作のネタバレがあります

・オリキャラ中心になりますのでご注意ください

・過去作
【ダンガンロンパ】こまる「それは違うよ!」【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384078808/

【スーダン2】???「コロシアイ修学旅行……!?」【安価】【オリキャラ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400847912/

【ダンガンロンパ】【安価】絶対絶望のコロシアイ生活【オリキャラ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423310760/

【ダンロン】ダンガンロンパ・クエスト【オリキャラ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469192282/

注意は以上です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1577371837
2 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/26(木) 23:52:50.34 ID:L3vMUExA0






――私には、大好きなお姉ちゃんがいます。






3 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/27(金) 00:03:52.86 ID:qAIGMZ6A0
私がまだちっちゃい頃に、お父さんとお母さんが別々に暮らす事になって。

私はお母さんと、お姉ちゃんはお父さんと一緒に暮らす事になった……らしいです。

正直その頃の記憶は曖昧だけど、でも泣いてた私の頭をお姉ちゃんが撫でてくれたのは、よく覚えてます。

それから時々お姉ちゃんやお父さんと遊んだりしながら新しい家で新しいお友達も出来て何年かしたくらいの時……私はお姉ちゃんを普段とは別の場所で見つけました。

それは、テレビの中。

お姉ちゃんはなんと芸能人になったらしくて。

あっという間に人気者になったお姉ちゃんは忙しくて遊べなくなっちゃったけど。

それでも学校の皆がお姉ちゃんの名前を言う度に、お姉ちゃんをすごいって褒めてくれる度に……くすぐったくて。

でもそれ以上に、とても嬉しかった。

だから私もお姉ちゃんみたいになりたいなって思って……歌とか踊りとかをたくさん練習したんです。

そんなある日、私は偉い学校に転校しないかって誘われて。

お友達と離れちゃうのは、寂しかったけど……お姉ちゃんみたいになれるならって私は転校を決めました。
4 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/27(金) 00:06:23.87 ID:qAIGMZ6A0






その学校の名前は【希望ヶ峰学園付属小学校】。

私は【超小学生級の音楽の時間】として、その学校に入学する事になったんです。






5 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/27(金) 00:14:19.09 ID:qAIGMZ6A0
「はじめまして」

あれ?

「あなたの名前は?」

ここは、どこだろう?

「あなたの名前は?」

私は……まりか。

【舞園まりか】です。


舞園 まりか(マイゾノ ―――)
【超小学生級の音楽の時間】


「ありがとうまりか」

あなたは?

あなたは誰なんですか?

「いずれわかるよ」

「また後で会おうまりか」

えっ?後でっていつ……

あ、あれ、何も聞こえない……あっ、なんだか、眠くなって……

そして私の意識は、暗く暗く……沈ん、で……………………
6 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/27(金) 00:14:59.96 ID:qAIGMZ6A0






「……期待してるよ」

「【女神様】」






7 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/27(金) 00:17:43.24 ID:qAIGMZ6A0






プロローグ【絶望の引き金は今引かれた】






8 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/27(金) 00:19:53.83 ID:qAIGMZ6A0
導入まででここまで。

今回の主人公は絶対絶望少女の設定資料集の没設定に載っていた舞園さやかさんの妹です。

名前はなかったのでそれはこちらでつけました。

それではまたよろしくお願いいたします。
9 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/30(月) 22:30:25.54 ID:QCbvJojA0
【???】

まりか「……んうっ」

目が覚めたら、そこは教室でした。

まりか「えっと……」

ここ、どこですか?

いつの間にか知らない教室で机に突っ伏して寝ていた……そんな本みたいな状況。

まりか「私、確か……」

こういう時は、目が覚める前に何をしていたか思い出すといいって前に聞いた事があります。

まりか「……あっ」

そして思い出しました。

私は今まで、誘拐されていたんだって。


希望ヶ峰学園付属小学校に転校してから少しして、世界はおかしくなりました。

事件とか事故とか……とにかく色々な事が重なって、ごく普通の生活なんて送れなくなって。

私は避難する途中、変なマスクの人に……誘拐された。

まりか「……」

気がついたらマンションみたいな所にいた私は、それから1年ぐらい……そこで過ごしました。

誰とも話せない、何も出来ないそんな毎日。

まりか「……」

それが、変わったのは……ついこの間。

私がいたマンションで何かあったみたいで、扉が壊れてたから抜け出して……そこで、確か……

まりか「そうだ……私、あの時……」
10 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/30(月) 22:44:44.48 ID:QCbvJojA0
【回想】

まりか「はぁ、はぁ……」

よく、わからないけど……今が逃げるチャンスだよね。

真っ暗な廊下を走って私は外に向かいます。

お母さんに会いたい、お父さんに会いたい、お姉ちゃんに会いたい。

そんな気持ちで、必死に走っていた私は……廊下の陰にいた【ソレ】に気付くのが遅れました。

まりか「きゃあっ!?」

いきなり腕が痛くなって、見てみたら服が破けて、血が、出てて……

まりか「えっ?えっ……」

痛くて、涙がポロポロ溢れてきて……だけど大きな声で泣く前に【ソレ】は私の前に出てきました。

モノクマ「……」

まりか「クマ、さん……?」

ちょこちょこと歩いてくるクマさん……その顔が前に私を誘拐した人が着けていたマスクにそっくりなのと、そのクマさんの爪に血がついているって気付いたのはほぼ同時。

まりか「あっ……や、やだっ、来ないでっ……!」

走って逃げるどころか、脚が震えて立つ事も出来ない。

だから私は泣きながら、ただ来ないでってクマさんにお願いする事しか出来ません。

モノクマ「……」

だけどクマさんはお願いを聞いてくれませんでした。

クマさんは、爪を振り上げて、私に向かって、一直線に……
11 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/30(月) 22:45:29.10 ID:QCbvJojA0






「させるかよ!」

ガシャアアアアンッ!






12 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/12/30(月) 22:55:55.46 ID:QCbvJojA0
まりか「……」

あの時クマさんに襲われて……でも誰かが助けてくれて……

まりか「……私、気絶しちゃったんだ」

安心して、急に眠くなったのは覚えてました。

まりか「……」

あの時にひっかかれた腕を見てみます。

服はいつも着ているやつだけど、破けていません。

まりか「……」

袖を捲ってみると、包帯が巻かれていました。

触ってみると、ピリッと痛みが走って。

まりか「夢じゃ、なかったんだ」

襲われたのも、助けてもらったのも……あの部屋から出られたのも。

まりか「っ……」ポロッ

涙がどんどん出てきます……だけどそれは怖いからでも、寂しいからでもなくて。

まりか「私、助かったんだ……」ポロポロ

嬉しい……それが、今の私の素直な気持ちでした。
13 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2020/01/02(木) 21:29:26.63 ID:DVuLd+sA0
まりか「……そういえば、ここは?」

助けてくれた人が連れてきてくれたとか……でもなんで教室なのかな?

まりか「えっと……とりあえず、外に出てみよう」

私は教室の扉に手をかけます。

だけど扉は開かない……なんて事はなくて。

ガラッ

「あら?」

まりか「へっ?」

その代わりに、扉を開けた先には1人の女の人が立っていました。

紫色の着物を着た女の人は驚いたのか少し目を丸くしていたけど、私の顔を見ると一転して優しく微笑んでくれます。

「まさかこんな可愛らしい子がいたなんて。お名前は?」

まりか「えっ、えっと……舞園、舞園まりかです」

「……舞園?」

女の人は私の名前を聞くと、少し難しい顔をして……でもまたすぐにさっきの笑顔に戻りました。

何か、変な事言ったのかな……

「私は漆原裕香。漆芸家です」


漆原 裕香(ウルシバラ ユカ)
【超高校級の漆芸家】


まりか「漆芸家……?」

漆原「あっ、ごめんなさい。あまり聞き慣れないかもしれませんね……うーん、重箱やお椀を作っている人、と言えばわかりすいでしょうか?」

まりか「お姉さんが、ですか?」

漆原「はい。私の家は代々そういった物を作っていて……私もその1人なんですよ」

まりか「お姉さんが……」

もしかしたら私が使ってた食器も作ったのかな……

まりか「えっと、ありがとうございます」

漆原「えっ?」

まりか「家でいつもお椀使ってたから……」

漆原「……ふふっ、ふふふっ」

まりか「ふえっ!?」

な、なんでお姉さん笑って……

漆原「ご、ごめんなさい……でも貴女はとてもいいこなんですね」

まりか「???」
14 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2020/01/02(木) 21:51:37.21 ID:DVuLd+sA0
漆原「つまりまりかちゃんはいつの間にかここにいて、どこかもわからないんですね?」

まりか「は、はい」

漆原「うーん……」

あれから私はお姉さん……漆原さんに今までの事を全部話しました。

信じてもらえるかもわからなかったけど……漆原さんは真剣に考えてくれて。

漆原「まりかちゃん、1つだけ聞いていいですか?」

まりか「なんですか?」

漆原「【モノクマ】という名前に聞き覚えは?」

まりか「【モノクマ】……?」

何かの、キャラクターかな?

漆原「これすら知らないなんて……どうやら本当に何も知らないようですね」

まりか「あ、あの……」

漆原「後で色々教えてあげますね。とりあえず今は……皆さんと合流しましょう」

まりか「皆さん?」

漆原「今ここには私達を除いて13人の人がいるんです。ある人を探しにこの【未来機関】の施設に」

まりか「【未来機関】……」

また知らない名前だ……

漆原「とにかく行きましょう。今ホールに集まっているはずですから」

まりか「わ、わかりました」

とにかくついていこう……そう決めた私は漆原さんの背中を追いかけました。
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