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勇者「ステータスをカンストしすぎた」
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30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/23(月) 10:55:50.32 ID:9evWcPAC0
>>29
明言はされてない。勇者の幼馴染みや姉妹の可能性もある
でも今までの流れとしては魔法使いとはデキてる可能性が高めだな
魔法使いは勇者を下げることで戦士のパーティーでの立場を上にしようとしてる感じだし
戦士も戦士で魔法使いを諫めようともしてないし
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/23(月) 18:35:23.85 ID:6c0LDgMiO
勇者「(信じてない。当たり前の反応か。証明は簡単だが……虚しい)」
僧侶♀「元凶のアナタがどうにかしなさいな!」
魔法使い♀「あたし? 元はといえば戦士でしょ」
戦士「えぇ? 俺か?」
魔法使い♀「言い出しっぺだし」
僧侶♀「どっちでもいいからなんとかしてくださいっ!!」
戦士「ったく。しゃーねぇな。おい、勇者」
勇者「(しかし、信じてもらわないと今後の旅がやりづらくなるか)」
戦士「おーい、勇者よーい」
勇者「……聞こえているよ。信じられないのも無理はないが、事実だ。俺は昨日、ある部屋にいたんだーー」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/23(月) 18:43:14.31 ID:6c0LDgMiO
ぽつり、ぽつりと自身に起きた出来事を話し始めた。
俺は、生真面目な性格だったので、ふざけているのではないとすぐに察してくれたようだった。
あの後すぐに不思議な扉が現れたことーー
そこで賢者と名乗る男が現れたことーー
時間の概念がこことは違う空間だったこと、職業やパラメーターの概念のことまでーー
話を聞いているパーティーメンバー達の様子は、戸惑い、驚き、困惑が見てとれた。
そしてーー
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/23(月) 19:00:05.58 ID:6c0LDgMiO
魔法使い♀「ーーじゃあ、今の勇者はめちゃくちゃ強くなってるんだ?」
勇者「そうだ」
戦士「すげぇ話だな。そんな場所つうか、パラメーターなんてあったのかよ」
僧侶♀「あのぅ〜、ひとつ、質問が。賢者と名乗った方は……?」
勇者「消えた」
戦士「消えた!? おいおい、まさかモンスターに騙されたんじゃ!?」
勇者「まさか。修行を終えたころに俺も初めて知ったんだが、賢者の肉体は存在していなかったんだ」
魔法使い♀「へぇ。精神体とか?」
勇者「近い」
魔法使い♀「ふぅ〜ん」
僧侶♀「ではではっ! 今の勇者様は118才なのですか!?」
勇者「肉体は昨日より1日過ぎただけの18才だ。100年間パラメーター上げに勤しんでいたから、気持ちや精神面で悟りを開けたわけではない」
僧侶♀「そうですか……。それならよかった」
魔法使い♀「で? 今どんな気持ち?」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/23(月) 19:18:13.52 ID:6c0LDgMiO
勇者「正直言って、冷めている。魔王は討伐するが、熱意や使命感を以前ほど感じられない」
戦士「なんでだよ! すげー力を手に入れたんだろ!?」
勇者「強くなりすぎた。魔王は、俺より格下の存在だ。今ならわかる、わかろうとしなくてもわかってしまうんだ」
魔法使い♀「……なんか、信じられない。ホントにそんな話ありえる?」
僧侶♀「勇者さまは、悪ふざけで言う方ではありません。アナタと違います」
魔法使い♀「たしかに、こいつはクソ生真面目な奴よ。だから、嘘は言ってないんでしょうね」
勇者「なにを言いたいかわかるよ。証明してほしいんだろ」
魔法使い♀「……察しがいいじゃない」
勇者「俺が同じ立場だとしたも、信じられないだろうからな。何が望みだ」
戦士「うひょーっ!! なんだなんだ! なにを見せてくれるんだ!?」
魔法使い♀「そうねぇ。。できないことはないの?」
勇者「周辺の被害は考慮しろよ。お前たちの攻撃を全て受け止めたら証明にならないか?」
戦士「おひょひょっ!? いいのか!? やっちまっていいのか!?」
魔法使い♀「証明にはなる。けど、つまんない」
戦士「あれ……? やらないのか?」
僧侶♀「もう! 証明につまらないもなにもないでしょう!!」
勇者「……なにが望みだ」
魔法使い♀「あんたが格下だっていう魔王、その魔王を連れてきてよ。今、ここにーー」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/23(月) 19:31:51.53 ID:6c0LDgMiO
戦士「オイオイ、いくらなんでもそりゃぁ」
僧侶♀「そうですよ。いじわるな要求すぎます」
魔法使い♀「冗談よ、冗談ーー」
勇者「できるぞ」
戦士「ん?」
僧侶♀「へ?」
魔法使い♀「は?」
勇者「どんな無茶な要求されるかと思ったが、理にかなってる。ついでに討伐してしまおう」
戦士「できんのか!?」
勇者「じゃあ、ちょっと、行ってくる」シュパッ
僧侶♀「き、消えた……消えましたよ……」
魔法使い♀「う、嘘でしょ。まさか、さっきの話、全部……!?」
戦士「いや! いやいや! まだわかんねーだろ!? いや、疑ってるわけじゃ……あぁ、もうわけわかんねぇっ! どうなってんだ!? 来るのか!? 魔王がここに!?」
魔法使い♀「落ち着いて! 空間転移呪文は一度行ったことのある場所にしか行けないはず。そうよね!?」
僧侶♀「は、はい。仰る通り、印をつけないと門は開きません」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/23(月) 22:17:25.42 ID:kq4TcxTY0
新しき最強の魔王の誕生である
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/23(月) 23:20:08.01 ID:gtaQWGM2O
こういうストイックな奴もしくはストイックになった奴って
張り合いあるもの求め続けるだろうし
誇張抜きで気づいたら普通に魔王になってそうだな
あるいは裏ボス辺り
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/24(火) 00:05:56.03 ID:S03XWj20O
祝え!ry
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/24(火) 00:23:43.09 ID:iBsu5XlK0
魔王がナイスボディの処女とかだったらまだワンチャンあるぞ
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/24(火) 02:10:55.78 ID:ZoYLEqSDO
処女じゃ籠絡出来んだろ…
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/24(火) 02:42:41.38 ID:UZ4I7XrA0
強敵渇望して異世界の門とか開き始めそう
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/24(火) 05:09:12.03 ID:LU2xxJ16o
経由した7つの職業分だけ人格が増えて、魔界への穴を開けようとしてるって?
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 01:56:53.48 ID:TlgzSLgaO
〜魔王城〜
魔王「ーー……来たか。随分と早かったな」
勇者「順を追って旅するつもりだったんだが、手っ取り早い方法を思いついたやつがいてね」
魔王「倒してこいとでも言われたか」
勇者「似たような発想だ。言った本人は冗談のつもりだったみたいだが……そんなことはどうでもいい。人と魔との戦いの歴史に終止符を打とう」チャキッ
魔王「よかろう。さぁ、余を殺すがよい」
勇者「……ひとつ、聞きたい。なぜ、抗おうとしない」
魔王「悲願を成就した。もはや、悔いはない」
勇者「いいのか? 死ねば一気にパワーバランスが崩れ、人に傾く。魔族を統べる者として責任はないのか」
魔王「ない。力の劣った種族が淘汰されるのは自然だ。なぜそのようなことを聞く」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 02:15:39.02 ID:TlgzSLgaO
勇者「くそっ」
魔王「くふっ、くふふっ、クハハっ! なにを迷う! 望み通り最強になれたであろう!!」
勇者「……ーーこんなはずじゃなかったんだ!!」ガンッ
魔王「恨むべくは人の業よ。いつの世も人は欲で身を滅ぼす。このワシ……ーーいや、私のように」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 02:17:35.78 ID:TlgzSLgaO
勇者「殺させるのが目的だったって言うのか!? そんなのはあんまりだよ! “賢者”っ!!」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/25(水) 02:29:59.93 ID:xb5RyBLDO
乙?
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 02:42:15.31 ID:TlgzSLgaO
魔王「むかしむかし、数百年前の話です。私は国王陛下の元で研究職に就いていました」
勇者「あんた、人間だったのか」
魔王「当時は人間ですよ。研究内容は、不死についてでした。密命を受け、勇者一行に同行しましてねぇ」
勇者「密命って……?」
魔王「“魔王の細胞を持ち帰ること”。不死についての鍵が、魔王の体細胞にあると考えられていたのです」
勇者「結果はーー」
魔王「仮定は正しかったですよ。だからこそ今の私がある。国王は適合出来ず、とっくの昔にポックリ逝ってしまいましたけど」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 02:55:30.07 ID:TlgzSLgaO
勇者「なら、本物の魔王はとっくに死んでたのか」
魔王「本物というと、いささか語弊があるところですが。純粋な魔族としての魔王なら倒されています。しかしーー」
勇者「今も魔王をやっているってことは、なにかあったんだな」
魔王「いやはや、なんとも仰るとおりで。私に国王暗殺の容疑がかけられましてねぇ」
勇者「なぜだ」
魔王「大臣達は真実を知っていたのだすが、国王が魔王の細胞を移植した恥部を晒すよりも、私ごと歴史の闇に葬る方が都合良かったのでしょう」
勇者「……そうか」
魔王「前代魔王の残した遺物が役に立ちました。モンスター達も改良できましたし、パラメーターの解明なども副産物です」
勇者「なら、俺と一緒に帰ろう。全部、説明してやるよ」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 03:11:10.48 ID:TlgzSLgaO
魔王「いやいや、そんなことできません。もうズバッとやっちゃってください」
勇者「その必要はないだろ」
魔王「わかっていませんね。当時の大臣達はみな寿命を全うして死んでいます」
勇者「俺は勇者だぞ」
魔王「例え勇者だとしても、です。反逆者とみなされますよ。人類を裏切り魔王側に寝返ったとみられるかもしれない」
勇者「うっ、それは……そうかもしれないな……」
魔王「私達には、立場があり、役割がある。無理に流れに逆らおうとすれば、多くの血が流れることになります」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/25(水) 08:32:47.85 ID:4CgL+UbI0
魔王の顔を今では誰も知らないなら偽の死体を作って、念のため賢者の顔を変えて生き残れないのか?
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/25(水) 08:49:03.63 ID:6dPfPTDVO
唐突な魔王のど田舎訛りやめてくれww
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/25(水) 09:26:54.94 ID:/Wd6hs8D0
知力もカンストしてるから物事の裏の裏まで読めてしまいそうだよな
元々素直な性格だっただけに絶望しそう
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 12:50:17.67 ID:4keSQUuyO
勇者「でも、やっぱり殺すなんてできないよ。賢者なら、容姿を別人に装うの余裕だろ?」
魔王「おお……勇者よ! 生きる目的がないと言っている者に対して貴方の救済はそれでいいのですか……!」
勇者「えー……。どうして俺が殺さなきゃいけないんだ」
魔王「魔王が自殺なんてカッコ悪いじゃないですか。自殺願望のある魔王だったとは認めてあげますけど」
勇者「やっぱり嫌だよ……。そんな理由で殺せない。せめて魔王らしくあってくれよ」
魔王「あえて……そうですね。勇者に罪悪感を植え付けるのが、実に魔王らしい所業だと解釈してくださいよ」
勇者「無理だって。俺の中では普通のおっさんになっちゃってるし」
魔王「どうしても……?」
勇者「うん、無理」
魔王「困りましたね。最高の研究対象に殺されるなんて科学者冥利に尽きると思ったのですが」
勇者「そんな勝手な」
魔王「勝手がいいんです、魔王ですので。たいていはその一言で片付けられます」スポンッ
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 13:01:41.23 ID:4keSQUuyO
魔王♀「どぉ? これでも殺してくれない??」
勇者「お、おぉ」
魔王♀「貴方と同い年ぐらいの女の容姿になってあげましたよ。ちなみに、私に性別はありません。ふふっ、どうです? バケモノっぽいでしょ?」
勇者「いや、性別がどうとかじゃなくてさ」
魔王♀「ダメですか……う〜〜ん。あ、そうか。人の形をしているからダメなんですね」スポンッ
勇者「そういう問題じゃ……」
魔王「グハハハハハァッ! これならどうだぁ!? 見た目完璧なバケモノになってやったぞ!! 愚かなる人間よ! 絶望に抱かれて死ぬがいいッ!!」
勇者「あー…………」
魔王「……………だめですかね?」
勇者「うん。いや、まぁ、努力はね?
認めたい」
魔王「ありがとうございます。では、殺してーー」
勇者「でも、殺さない」
魔王「なぜ!?」
勇者「誤解させたけど、外見がどうとかじゃないんだ」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/25(水) 13:16:15.75 ID:7+2s9Ik4O
魔王をどうするかの前に戦士の経験相手について聞き出さないと
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 13:32:43.70 ID:4keSQUuyO
魔王「?」
勇者「そ、その……俺たち、友達……だろ」
魔王「…………はい?」
勇者「だってさ! 悪いやつじゃないだろ!」
魔王「貴方の主観で私も業を背負っていますよ。数百年の間に起きた惨事には、私が関与しています」
勇者「それでもーーッ! 永遠の命があるなら、償えばいいじゃないか!?」
魔王「…………よもや、貴方の性格がここまで歪んでいるとは。100年の間にこじらせましたか」
勇者「お前に言われたくないよ」
魔王「同列に語ってほしくはありませんね。魔王と勇者は表裏一体ではなく、対局に位置しなければならない。でないと、勧善懲悪の図式が成り立ちませんから」
勇者「知ったことか」
魔王「貴方、自覚すらないんですか? 自身のエゴですよ? 勇者らしく人類の未来をーー」
勇者「ーーーーもうたくさんだっ!! 強さも! 勇者も! 人類も! 魔族も! 知ったことか!!」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 13:45:49.22 ID:4keSQUuyO
魔王「…………今、凄く魔王っぽいこと言っているってわかってます?」
勇者「俺には力があるッ!! 刃向かうやつがいたら殺せるだけの力がッ!! 誰にも文句は言わせるものかッ!!」
魔王「真面目な人ほど振り切るときはすごいといいますが……事実だったようですねぇ」
勇者「お前もだ!! お前が拒否しても関係ない! 力づくでも連れて行くぞ!!」
魔王「過去を暴き、私の正体を知れば、国は崩壊し、苦しむのは民ですよ」
勇者「やらなければわからないだろう!? 俺がそうはさせない!」
魔王「なぜそんなに眉間にシワをよせて、苦しむ姿を見せるのです。感情的になる必要はないはず」
勇者「うるさいっ、うるさい、うるさいっっ!! 嫌だ! ここから先ずっと虚しいまま生きていくなんて、ごめんだ! お前だけ逝かせないぞ!!」
魔王「では、貴方こそ自殺でもすればいいでしょう……あぁ、人生の楽しみを知る前に強くなりすぎちゃったんで、それが嫌なんですか」
勇者「っ!?」
魔王「古来より悪魔は人間の味方だったという見解があります。結果、人間を堕落させてしまうだけで、悪魔は悪魔なりに人間の望みを叶えてやっただけだ、と。貴方にとって私は悪魔のような存在なのでしょうね」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 13:58:06.99 ID:4keSQUuyO
勇者「………もう、黙れ。黙ってついてこい」チャキッ
魔王「拷問でもされかねない気迫ですね。目が血走ってますよ。童貞くん」
勇者「わかった。拷問が望みならーー」
魔王「いいですよ。わかりました、ついて行きます。どこに行きますか?」
勇者「宿場だ。そこで仲間が待っている」
魔王「姿はどうしましょう?」
勇者「バケモノの姿は変えてくれ。今は性別がなくても、研究者の人間だったころの姿は覚えているだろう」
魔王「なにせ、数百年前の……あぁ、はいはい。覚えてますとも。そんなに睨みつけないでくださいよ」ポンッ
勇者「出発だ。腕に掴まれ」
魔王♀「(仰せのままに、次期魔王様)」ニヤァ
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/25(水) 14:00:27.20 ID:lC2NSGoM0
うまく誘導されてない?
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 14:23:31.19 ID:4keSQUuyO
〜宿場〜
勇者「ただいま」シュンッ
魔法使い「わっ!? び、びっくりしたぁ……」
勇者「魔法使いだけか? 戦士と僧侶はどうした?」
魔法使い「道具屋と装備屋に行っちゃったわよ。魔王を連れてくるなんて言うからこっちは大変でーー」
魔王♀「そうなんですか、大変でしたね」
魔法使い「こちらの人は? 魔王は?」
勇者「魔王兼、俺の友達だ」
魔法使い「…………どうみても研究者でしょ。白衣着てるし」
魔王♀「そうなんです。街を歩いてたらいきなり声かけられて」
魔法使い「え?」
勇者「おい、魔王ーー」
魔王♀「そしたら! お金を弾むから魔王の演技してくれって言われて半ば強制的に……。ここどこなんですかぁ?」
魔法使い「……っ! 真面目なだけが取り柄だと思ってたのに……!」
勇者「いや、違う! どういうつもりだ!?」
魔王♀「いや〜んっ! なんだかこの人童貞臭い〜! 空気妊娠しちゃう〜!」
魔法使い「安心して! 童貞はズバリ正解だけどそんな力ないわ! さぁ、こっちに!」
魔王♀「はいっ!」タタタッ
勇者「なんだ、この茶番は」
魔法使い「そっくりそのままこっちのセリフよ! よくも騙してくれたわね!? 見栄はって仲間を裏切るなんて最低よ!! この誘拐犯っ!!」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 14:43:51.33 ID:4keSQUuyO
勇者「魔王、もう一度聞く。どういうつもりだ」
魔王♀「いやぁっ! み、見てください! 目がこわい!」ガクブル
魔法使い♀「安心して! 私が守ってあげる! 一般人に向けて凄むなんてどういうつもり!?」
勇者「くだらないことできゃーきゃーと喚くな。少し黙れ」
魔王♀「わーぉ! どんどん顔つきが悪くなってるぅ〜!」
魔法使い♀「……いつから……悪かったわ。少し、追い詰めすぎてたかもしれない。だけど、やっていいことと悪いことぐらい!」
勇者「黙れと言った。二度言わすなよ……!」ゴォッ
魔法使い「ーーーーきゃぁっ!? な、なに……!? 力が……!」ガクリ
魔王♀「(まぁ、魔法使い程度じゃそんなもんでしょうねぇ)……こ、こわい……助けて……」
勇者「手荒な真似はしたくない。少し休んでいろ」
魔法使い「な、なにをする気!? この人をどうするつもりなの!?」
勇者「なにをするって思ってんだよ!!」
魔王♀「いやぁぁぁっ!! 犯される!? 私、犯されるんだわ!! そんなのいやぁぁぁっ!!」
魔法使い「……っ!? 勇者っ! はやまっちゃだめ!! あんたのことは正直嫌いだけど! そこまでクズじゃないはずでしょ!? 私の後ろに隠れて!」
魔王♀「た、たすけて。たすけてぇぇぇ……」
勇者「なんの話だよ!! そこをどけ!!」
魔法使い「おかしい……力がはいらない……なんで!? このままじゃ……! 童貞の暴走に……!」
勇者「童貞童貞うるさいな!! 完全な偏見だからな!?」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/25(水) 14:53:48.48 ID:+T8gaoYnO
この手の作風は一気に投下しないと胸糞扱いされて嫌われるよ
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/25(水) 15:00:35.48 ID:YzMALC7co
そんなことないから自分のペースで投下してくれ
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 15:05:31.32 ID:4keSQUuyO
魔王♀「さて、そろそろいいですかね」ポワァ
魔法使い♀「え……? うっ」ドサリ
勇者「お、おい」
魔王♀「安心してください。気絶させただけです。それより、どういうつもりなのです」
勇者「こっちが聞きたい」
魔王♀「同行には同意しましたが、いきなり魔王と紹介させられるとは聞いていません。不用心すぎじゃありませんか?」
勇者「だからってさっきのはないだろ!?」
魔王♀「お詫びにパフパフぐらいならしてあげないこともないですよ」
勇者「そうじゃなくて!」
魔王♀「なんにせよ、魔王と知られるのは時期をみてにしてください。受け入れられるかどうか、わかりません」
勇者「だから、俺がーー!」
魔王♀「貴方の主張と説明で納得できると思いますか? 私を納得させたと思ってるなら考えを改めなさい。私は、相当甘くなってあげているのです」
勇者「納得できないなら力でやってやるよ!!」
魔王♀「それは頼もしい。では、どうぞ」
勇者「……は?」
魔王♀「実力行使を辞さないのでしょう? 魔法使いで試して見せてください、今、起こしますので」
勇者「いや、待て! 心の準備が!」
魔王♀「時は待ってはくれません。グズグズしていると戦士と僧侶が帰ってきますよ。この状況を、どう説明するのです」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 15:37:46.04 ID:4keSQUuyO
勇者「だ、だけど……! 話せばきっと!」
魔王♀「いいえ。貴方も本当はわかっているはずです。魔法使いは拒絶します」
勇者「うっ……」
魔王♀「覚悟がたりませんね。魔法使い、僧侶、戦士ーー……その後に何人、何万、何百万という人間達から認められなければいけない」
勇者「わかってるよ……」
魔王♀「いいえ、わかってません。甘く考えているでしょう」
勇者「わかっていると言った!!」
魔王♀「ただの駄々っ子には、付き合いきれませんからね。この後の対応はどうしますか? 戦士と僧侶が帰ってくる前に、一旦ここを離れますか?」
勇者「待て……今考えてる」
魔王♀「魔法使いが起きたら誘拐犯か、強姦魔になりますよ」
勇者「うるさいぞ」ガンッ
魔王♀「……っ! ぐっ、そ、それともっ、今っ、私の首を締め上げているっ、その力を……っ! げほっ! 行使、しま、すか……っ」
勇者「いったい、どうやったら黙るんだ。お前は」スッ
魔王♀「ゲホッゲホッ、年の功というやつです。酸いも甘いも噛み分ける年齢ですので」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 15:47:47.14 ID:4keSQUuyO
勇者「ーー……一旦離れる」
魔王♀「いいのですか? 魔法使いはどう処置します?」
勇者「なにもしない。放置だ」
魔王♀「問題の先送りはおすすめできませんが」
勇者「ずっとこのままというわけじゃないさ。俺を嫌ってる魔法使いのことだ、あることないこと言いふらすだろうからな」
魔王♀「では?」
勇者「打ち合わせ不足だったと認める。お前の言うことにも一理ある」
魔王♀「さようですか」
勇者「それと、そんなかしこまった口調はよせ」
魔王♀「は?」
勇者「友達なんだからさ。もっと砕けていいだろ」
魔王♀「……わかった。望むのならそう努力しよう」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/25(水) 15:49:46.33 ID:lC2NSGoM0
記憶改竄すればよかったのでは?
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 16:04:06.77 ID:4keSQUuyO
ーー……こうして、俺と魔王は宿場を後にした。
力だけは強くなったが、精神面で足りない俺を……魔王は、時に厳しく、時に優しく導いてくれる。
ステータスを上げすぎて、孤独を恐れる俺を理解してくれるのは、魔王だけのような、そんな気がしている。
理解を得られないのなら、その時はーー。
いや、やめよう。そうならないように、今があるのだから。
大丈夫。
きっと大丈夫。
そう自分に言い聞かせ、国王に会いにいく。
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 16:05:14.48 ID:4keSQUuyO
おわり
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/25(水) 16:12:21.10 ID:4keSQUuyO
知力は魔法力のことであって頭の良さじゃない
記憶改竄はやらせようか迷ったけど、そこまでなんでもありにしちゃうとあれもこれもとなっちゃう気がして
やらない=できないということにして書いた
数年ぶりにSS書いて良い暇つぶしになった
読んでくれた人ありがとう
じゃあの
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/25(水) 17:23:35.65 ID:WQ2hoL7SO
乙
R板ならば僧侶交えてここからがある意味本番になりそう
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/26(木) 00:28:18.77 ID:5JGTKhcm0
結局落ちまでどっかで見たことあるような感じで終わったのか
38.32 KB
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[ Aramaki★
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