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【進撃SS】ヒストリア「あなたは誰?」始祖ユミル「…」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/11(水) 20:02:07.55 ID:WHPEWmCbO
※原作最新話までのネタバレ満載なのでアニメ派の方はご注意ください。
ヒストリア「待て待て、豚さ〜ん!」タッタッタ
豚「ブヒヒ〜ッ♪」タッタッタ
フリーダ「ヒストリア、本当に動物が好きなのね〜」ニコニコ
そこには、動物と遊ぶ少女とその姉…という微笑ましい光景が繰り広げられていた。
姉のフリーダは全ての巨人を支配する「始祖の巨人」の持ち主である。しかし彼女はまだ知らなかった…
この日が、世界の行く末を分ける重大に日になることを。
この物語はヒストリアが8歳の頃から始まる…
ヒストリア「すー…すー…」
豚「zzz…」
フリーダ「ふふ、ヒストリアったら遊び疲れて友達の豚さんと一緒に寝てるわ」
ヒストリア「んー…おねーちゃん…」すー
フリーダ「…」ナデナデ
フリーダ(私が何とかして…この子を幸せにしてあげたい…でも…)ナデナデ
ピリッ
フリーダ「えっ!?」バッ
ヒストリア「…すー…すー…」
フリーダ「な、何…今のピリッて…私、何もしてないはず…」
フリーダ「……いったい何が…?」
ーーーーーーーーー
ヒストリア「…んー?なんだろここ…」ゴシゴシ
気づくとヒストリアは、周りは暗く広い砂漠の様な何もない場所に居た。
豚「…」
ヒストリア「あれ、豚さんもいる」
横には友達の豚さん…
そして真っ直ぐ先には木のようなものが1本見えていた。
ヒストリア「…あの大きな木なんだろ?」
タッタッタ…
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1576062127
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/11(水) 20:05:42.00 ID:WHPEWmCbO
タッタッタ…
ヒストリア「ん?」
豚「!」
ヒストリア「誰かいる…女の人?」
ヒストリアが向かった巨大な木の下から一人の少女が歩いてきた。
ザッザッザッ…
ヒストリア「…何をしてるの?」
少女「…」バッ
ヒストリア「え、何で跪いてるの!?」
少女「…」
ヒストリア「な、なに!?あなたは誰!?」オロオロ
「彼女は始祖ユミルだ」
ヒストリア「!?誰!?」
豚「俺だ」
ヒストリア「豚さん!?」
豚「ああ、この空間でなら俺は言葉を話せるらしい」
ヒストリア「えぇ…」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/11(水) 20:06:15.77 ID:WHPEWmCbO
豚「彼女は王家に仕える奴隷だった。君は王家の血筋を引いてるから、主人と勘違いしたんだろう」
ヒストリア「そんな…」
始祖ユミル「…」
ヒストリア(…私がフリーダお姉ちゃんに優しくされたように……この子にも……)
ヒストリア「そ、そんな格好しなくていいよ…私は主人なんかじゃないし、あなたは奴隷なんかじゃないよ」
ヒストリア「そ、そうだ!友達!友達になろうよ」
始祖ユミル「…」
豚(ほう…彼女の優しさに少し表情が緩んだな)
豚「よう、始祖ユミル」ザッ
始祖ユミル「…」
豚「…覚えてるかい?お前さんがこうなっちまった一番最初の原因…」
豚「…逃げ出したあの豚を」
始祖ユミル「…」ピクッ
ヒストリア「な、何の話?」
豚「俺を見ろ。俺は、俺こそが…2000年前のあの日豚小屋から逃げた」
豚「あの豚の子孫の中の一匹だ」
始祖ユミル「……………」
始祖ユミル「…………………………」
ガバッ!
ヒストリア「わっ!?」
始祖ユミル「…」ジーッ
豚「フッ…思い出したか?俺達の一族は、この日が来ることをずっと待ってい……」
始祖ユミル「……た………」プルプルッ
豚「ん?」
始祖ユミル「ぶううぅたあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
バキバキバキッ(持ってたバケツの持ち手が砕けた音)
ヒストリア「ひょえっ!?」ビクウッ
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/11(水) 20:06:56.62 ID:WHPEWmCbO
ヒストリア「待って待って、どうしたの!?その振り上げた拳を下ろして!」ガシッ
始祖ユミル「ふー…っ!ふー…っ!」プルプルッ
豚「お、落ち着け始祖ユミル!俺はあくまで子孫だ!逃げた本人(豚)じゃねえ!」
豚「だいたい一番悪いのは、人間達の汚い心だろ!確かに原因は俺の先祖だが!そこは悪かったが!」
始祖ユミル「………」
ヒストリア「良かった…落ち着いた…」
始祖ユミル「…そうね…確かにそう。それに今更豚に怒ったところで解決はしない…」
豚「フッ…」
始祖ユミル「フッじゃないわよ、ムカついてはいるのよ」
豚「はい、ごめんなさい…」
ヒストリア「???」
始祖ユミル「…あなたの名前は?」
ヒストリア「え?」
始祖ユミル「…あなたの優しさに触れて…」
始祖ユミル「そして、非常に気に食わないけれどあの豚に会ったおかげで私は今少し『人間の感情』を思い出した」
始祖ユミル「…友達に…」
始祖ユミル「なって、くれるんだよね…?」
ヒストリア「!」
ヒストリア「うん!友達になろう!」ガシッ
始祖ユミル「…」ニコ
ガシッ
豚「うむ、良かったなユミル」
始祖ユミル「ちょっと豚、邪魔しないで」
豚「え」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/11(水) 20:08:46.36 ID:WHPEWmCbO
ピリッ!
始祖ユミル「!」ピクッ
ヒストリア「どうしたの?」
始祖ユミル「巨人の発注が入ったわ…今日は鎧の巨人……はあ…っ」
豚「なるほど、ここに広がる砂で巨人を作っていたのか」
ヒストリア「え!?」
始祖ユミル「そう。ここで作った巨人が現実世界へ送られるの」
始祖ユミル「はあ…作るの何年掛かるかな……苦労して時間かけて作っても向こうの時間では一瞬なのが腹立つわ」
ヒストリア「そ、そんなに時間をかけて…」
ヒストリア「そんなことしなくていいよ!」
始祖ユミル「!」
ヒストリア「ユミルちゃんは奴隷なんかにならなくていい!やめようこんなこと!」
始祖ユミル「…ありがとう…ヒストリア、けどごめんね」
始祖ユミル「私の意志と関係なく身体が勝手に動くのー!!」コネコネコネコネ
ヒストリア「ええぇっ!?」
豚「何それ怖い」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/11(水) 20:09:19.34 ID:WHPEWmCbO
始祖ユミル「どうやら私はまだ抜け出せないみたい…この世界から…」コネコネ
ヒストリア「そんな…」
始祖ユミル「けど…今日は嬉しかった。あなたと会えて」ペタペタ
ヒストリア「…うん」
始祖ユミル「握手して」
ヒストリア「?うん、いいけど…」ギュッ
ピリッ
ヒストリア「!」
始祖ユミル「今日はたまたま繋がれたけど……私と貴女の間に道を作っておいた。これでまたいつでも繋がれるようになったよ」
始祖ユミル「…また会いに来てくれる?」コネコネ
ヒストリア「うん!また来るよ、絶対!」
始祖ユミル「ありがとう、ヒストリア」コネコネ
始祖ユミル「あ、それとこの世界での事は誰にも言わないでね」コネコネ
ヒストリア「え、フリーダお姉ちゃんにも?」
始祖ユミル「うん。皆には内緒だよ」
ヒストリア「そっか…分かった」
ヒストリア「あ、豚さんもまた連れてきていい?」
始祖ユミル「えっ」
ヒストリア「友達なんだ!」
豚「おうよ」
始祖ユミル「ま、まあ〜……ヒストリアが連れてきたいならぁ…別いいけどぉ……」
豚「ちょっとひきつった顔で俺を見んなよ」
始祖ユミル「じゃあね、ヒストリ……あ!」
始祖ユミル「間違ったこうじゃない!鎧の巨人の顔はもっとかっこよくしないと!!」ペタペタペタペタ!
ヒストリア「…結構こだわってるね、ユミルちゃん」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/11(水) 20:09:46.49 ID:WHPEWmCbO
ーーーーーー
ーーー
ヒストリア「…」パチッ
フリーダ「あ、おはよヒストリア」ニコ
ヒストリア「うん、おはよう」ニコ
豚「…」
フリーダ「じゃあ、ヒストリア…私そろそろ帰るから」
ヒストリア「えー、帰っちゃうの?」
フリーダ「うん、ごめんね」
フリーダ「また明日」コツンッ
ピリッ!
ヒストリア「!」
フリーダ「…」ザッザッザッ…
ヒストリア「…あれ…」
ヒストリア「あのお姉さん…誰……」
ビリッ
ヒストリア「あ!思い出した!」
フリーダ「!?」バッ
フリーダ「…いや…気のせいよね…」
ヒストリア「〜〜!」ブンブン
フリーダ「…なんか笑顔でこっち手を振ってるけど…ま、まあ、たまたまよね。さっきちゃんと記憶消したもの。うん」
ザッザッザッ…
ヒストリア「…んー…何で今一瞬お姉ちゃんのこと忘れてたんだろ」
ーーーーーーー
始祖ユミル「言い忘れてたけど、フリーダさんの記憶改竄は効かないようにしました。私の事まで忘れられたら嫌だもん」コネコネ
始祖ユミル「ん、いい仕上がりね…」ペタペタ
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/11(水) 20:10:13.47 ID:WHPEWmCbO
続きはまた後で
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/11(水) 21:53:24.96 ID:WHPEWmCbO
三日後ーーー
牧場
「遅いぞ、ヒストリア。さっさと働かんか」
「まったく、あんたみたいな子にはこれくらいしかやれること無いんだからちゃんとやりな」ハア
ヒストリア「…はい、ごめんなさい…」
豚「…」トコトコ
ヒストリアは妾の子として生まれ、周りからは差別や迫害を受け生きていた。
そんな彼女の唯一の支えは心優しい動物達と姉だった。
そしてーーー
ヒストリア(…今はユミルちゃんだって居る…頑張らないと…)
子供「やーいやーい!ヒストリアだー!」
ブンッ!
ヒストリア「きゃっ!石っ!?」ビクッ
子供「わー!こっち見たやべwwwww」ギャハハハハハ
豚「ブヒー!!」バッ
子供「わー!豚だ、逃げろー!」タッタッタ…
ヒストリア「…ありがとう、豚さん…」
豚「…」
ヒストリア(…会いたいな、ユミルちゃん…)
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/11(水) 22:12:27.34 ID:WHPEWmCbO
ーーーーー
母「…」ザッザッ…
ヒストリア「お、お母さん…これから仕事?」
母「…そうだけど何?」
ヒストリア「あ、あの…お母さん、これ…今日誕生日って聞いたから、作ったんだけど…」スッ
パシーンッ!
ヒストリア「!?」ビクッ
母「何これ、汚ならしい!いらないわよ、あんたが作ったものなんか!」
バタンッ!
ヒストリア「………」ポツン
ヒストリア「…」グスッ
ゴシゴシ
ガチャッ
ヒストリア「…」トコトコ
ザッ
豚「…ブー…」
ヒストリア「…豚さん…」
ヒストリア「…会いたい…」
ヒストリア「ユミルちゃん」
ピリッ!
ーーーーーーーーー
座標の世界
ヒストリア「ーーー!」ガバッ
ヒストリア「…来れた!」
豚「やったな!」
ヒストリア「ユミルちゃん…!」タッタッタ…
コネコネ ペタペタ
始祖ユミル「…」
始祖ユミル「…」グスンッ
ヒストリア「!?ユミルちゃん、どうしたの?」
始祖ユミル「ヒストリア………私……私…!」ガシッ
ヒストリア「うん、落ち着いて話して」
始祖ユミル「もう働きたくないっ!!!」グスッ
ヒストリア「え、あぁ、うん…」
始祖ユミル「意識だけ正気に戻ったせいでかえって『働きたくない』って気持ちが芽生えちゃったよぉ!」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/14(土) 11:04:09.84 ID:p/9Hx41ao
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