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勇者「魔王封印するつもりがミスって殺してしまった。俺はもうダメかもしれない」
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346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/10/11(日) 03:58:52.02 ID:bOMmzNXMO
女王「勇者様…!僧侶様、はッ…!」
勇者「ぶっ殺してやったよ!そんで生き返した!」
勇者「あぁ…最悪の気分だクソッタレ!死ね!」
女王「くっ!」
女王「っ!はぁっ…!」
女王「か、体が重い…!?」
盗賊「…へっ、ざまあみろ…」
女王「っ、そうか、あの一瞬、掠った時に…!」
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/10/11(日) 03:59:25.85 ID:bOMmzNXMO
賢者「勇…者ァ!ありったけ強化してやる!そのアマをブッ殺せッ!」
勇者「応とも!吹っ飛べ、ギガスラッシュ!」
女王「ぐうううぅっ…!!ま、まだ…!!」
女王「覇王、斬!!」
勇者「!」
ズドォン!!!!!
女王「やっ…!?」
戦士「…!!」
女王「う、嘘…!」
戦士「…っ、行けっ!勇者っっ!!」
勇者「ああ!!」
勇者「――ギガ、デインッ!!!」
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/11(日) 03:59:51.01 ID:bOMmzNXMO
ここまで
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 05:43:19.68 ID:Z/FffSoko
つづいた
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/10/11(日) 08:52:35.88 ID:QqIt5TFAo
乙ー
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 13:05:13.71 ID:ZnkaAB1wo
おつおつ
おかえり…!!
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 14:38:24.13 ID:gU4l0nLo0
乙
いまだに姿見せない魔法使いが怖い...
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 04:30:36.72 ID:VLzTmiTDO
乙乙
待ってたでー!
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/16(金) 02:17:19.82 ID:sWzhz9ZSO
……
勇者「ザオラル」
女王「…う…」
女王「…ここは…」
勇者「よう。起きたか」
女王「…」
女王「戦争は…どうなりましたか…?」
勇者「お前が寝ている間に終わったよ。安心しろ、全員生き返してある。流石にしんどかったがな…」
女王「そう…」
勇者「…言い訳するなら聞いてやる。なんでこんなことをした」
女王「…ふふ。なんで、ですか」
女王「…」
女王「だって勇者様、私が追ったら逃げたじゃないですか」
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/16(金) 02:20:56.22 ID:sWzhz9ZSO
勇者「は…?」
女王「貴方にとって、私はどうでもいい類の人間ですから」
女王「僧侶様や魔法使い様、戦士様…商人様に盗賊様に賢者様。彼らよりもずっとずっと、私の優先度はずっと低い」
勇者「…かもな。で?」
女王「だから、少し考えたのです。勇者様に求めてもらえるようになるには、どうしたらいいのかと」
女王「答えはすぐに見つかりました。だって勇者様には、まさにそのような存在がいて、そしてそれを失ったばかりでしたから」
勇者「…」
『…勇者様には分からなくても私には分かります。姫がどうして女王になって、どうしてこんな戦争を起こしたのか』
勇者(そうか)
勇者(そういうことかよ)
女王「私の知る勇者様は『勇者』ですから」
女王「であれば、私が世に戦乱をもたらす『魔王』になれば、ちょうどいいと思ったんですよ」
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/10/16(金) 04:15:45.16 ID:sWzhz9ZSO
勇者「…狂ってやがる」
勇者「なんて前の俺なら言ったんだろうがな。今は違え」
勇者「俺もお前も自分のやりたいことをやっただけだ。狂ってなんていないんだろうよ」
勇者「だが…それにしては、随分お粗末な結果だな。仮にも魔王がこの程度で終わりだなんて」
女王「ええ…所詮私は弱者ですから。人間一つ捨て切れず、戦争一つ起こし切れず、最後まで中途半端…」
女王「でも…それでもよかった。今、こうして勇者様が私を見てくれているから…」
勇者(…コイツがやらかしたのも結局は俺が原因か)
勇者「だとしても、悪いのはお前だ。一人で暴走して、一人でやらかした。そんなお前の罰に俺まで巻き込まれちゃ堪ったもんじゃねえ」
勇者「だから償うなら独りで償えよ。それがお前におあつらえ向きの罰だろうさ」
女王「ふふ…」
勇者「…はぁ…とりあえず、どうにか終わったか…」
勇者(さ、流石に疲れた…もう無理、マジで限界…つらたん…)
勇者(帰って…そんで死ぬほど寝よう…そうしよううん…)
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/16(金) 04:21:32.89 ID:sWzhz9ZSO
「どこに行くのかしら、勇者様。エンディングはまだ先よ」
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/16(金) 04:23:53.85 ID:sWzhz9ZSO
ここまで
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/16(金) 04:35:21.07 ID:burfU7qho
(アカン)
乙
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/16(金) 08:18:11.50 ID:LGECn02so
おつー
ラスボス来ちゃった…
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/16(金) 12:45:22.77 ID:f4VEtIvA0
乙 今回女王が言ってた2/3のことが当てはまる人来ちゃった...
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/10/16(金) 17:53:58.11 ID:7hMwjAqUO
乙ー
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/17(土) 00:13:26.08 ID:P67Z6vJh0
>>361
魔法使いに当てはまる
「だって勇者様、私が追ったら逃げたじゃないですか」
「貴方にとって、私はどうでもいい類の人間ですから」
「僧侶や女王、戦士…商人に盗賊に賢者。彼らよりもずっとずっと、私の優先度はずっと低い」
「だから、少し考えたのです。勇者様に求めてもらえるようになるには、どうしたらいいのかと」
「答えはすぐに見つかりました。だって勇者様には、まさにそのような存在がいて、そしてそれを失ったばかりでしたから」
「私の知る勇者様は『勇者』ですから」
「であれば、私が世に戦乱をもたらす『魔王』になれば、ちょうどいいと思ったんですよ」
魔法使いに当てはまらない
「ええ…所詮私は弱者ですから。人間一つ捨て切れず、戦争一つ起こし切れず、最後まで中途半端…」
「でも…それでもよかった。今、こうして勇者様が私を見てくれているから…」
一部人物は変わるがこれはアカン…
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/07(土) 23:25:42.48 ID:gx6Sl8OiO
女王「…まさか…魔法使い様…?」
魔王「ええそうよ。姫…ああ、もう女王様だったかしら」
魔王「ご褒美あげる。ドルマドン」
女王「ごぶっ…!?」
勇者「女王!?おい!」
魔王「ふふ、何を慌てているの?らしくもない」
勇者「うるせえっ、コイツが死んだらせっかく殺して生き返らせた意味がなくなるだろうが!」
勇者「何が魔法使いだ!その牙と爪と肌の色のブスが人間様名乗ってんじゃねえぞ!」
勇者「正体現したらどうだ、クソ魔王!」
魔王「…。流石は勇者。見破られたなら仕方ない――」
魔王「なんてね。嘘よ。あなたがどう思おうと、正真正銘私は魔法使い」
勇者「テメェ…」
魔王「あはは。怒らないで。でも本当なのよ。信じて?」
魔王「大魔王の死骸から魔力を抜き取り、一ヶ月を掛けて自分の体に馴染ませた。そうして生まれたのがこの私」
魔王「だから元こそつくけれど、私が魔法使いであるのは真実。そして勇者、貴方が言ったように今の私が魔王であることもまた真実」
勇者「ギガスラッシュ!!」
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/07(土) 23:26:36.23 ID:gx6Sl8OiO
勇者(直撃!これなら…!)
魔王「あはははは。なぁに勇者、その軟弱な一撃は。それじゃ私は殺せないわ」
勇者「…ほざけブスが。魔王ってんなら今日で二人相当ぶっ殺してんだ。三人目になるとは考えなかったのか?」
魔王「ええ、ええ。もしも貴方が万全の体調で、聖剣を持っていれば、勝負は分からなかったでしょうね」
魔王「こんな風に剣が折れてしまわなければ、もしかしたらまだ何とかなったのかも」
勇者「…チッ…」
バキンッ…
勇者(…魔王の魔力結界…普通の武器じゃ腐食して壊れちまうのも変わらずか)
魔王「勝ち目がないのは理解した?だから私は今こそ来たの」
魔王「貴方が限界で、他の人も限界で、我を止められる者が誰一人いない今だからこそ」
勇者「はっ、魔王になってまでやることが火事場泥棒かよ…」
魔王「…勇者、僧侶、戦士。貴方たちはハーフだからと迫害され続けてきた私にとって初めて出来た大切な仲間よ」
魔王「特に勇者、貴方は私にとって紛れもなく勇者だった。女神の加護がなくなろうが、狂った理想を掲げようが何も変わらない」
魔王「そんな貴方を倒して我が物にするのは魔王にのみ許されし御業に違いない。だから私はなった。…なるしかなかった」
魔王「もう二度と独りにならないために…」
勇者(な!?なんつー魔力…)
魔王「…貴方たち以外の人間をどけてしまえば、もう私が蔑ろにされることもなくなる」
魔王「さ…スッキリしたところでそろそろ始めましょうか」
魔王「勇者よ。我が腕の中で眠りなさい」
勇者「っ!」
僧侶「結界!!」
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/07(土) 23:27:27.61 ID:gx6Sl8OiO
魔王「…へぇ。まだ動けたの、僧侶」
僧侶「はあっ、はあっ!はぁっ…!」
勇者「僧侶…」
僧侶「勇者、様…私が、援護を…」
勇者「…」
勇者「いや、駄目だ。そんな瀕死の奴が一人増えたところで倒せる相手じゃない」
僧侶「それはっ…でも…!」
勇者「その代わり…そこに倒れてる女王の治療を頼む。そのままにしてたら死んじまう」
女王「……」
僧侶「…で、でも!それじゃあ勇者様は…まさか、一人で…?」
勇者「……さっき、約束したよな」
勇者「悪いな。あの約束はなしだ」
僧侶「…!」
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/07(土) 23:28:58.50 ID:gx6Sl8OiO
勇者「おい女神様。俺のやろうとしてること分かるだろ。力を貸してくれ」
女神「…いいでしょう。この場で加護を結び直せるならそれが一番ですが…」
勇者「ないものねだりしても仕方ないでしょ。充分ですよ。それがなかったら話にならないんだから」
女神「御武運を」
勇者「ええ」
勇者(そうだ。戦ったら勝てない。今の俺じゃ絶対に)
勇者(だとしても、引けない。周りの連中を殺させないために)
勇者「…フゥゥゥ…」
勇者(…たった一つ。方法はある)
勇者(そのためには時間が必要だ。力を溜めるだけの時間が。コイツを倒せるほどの…)
勇者(それぞれ合わせて、およそ4ターン)
勇者「当然…待っちゃくれねえよな」
魔王「もちろん。勇者を侮った魔王は皆滅んだのだから。同じ轍を踏む気はないわ」
魔王「燃え尽きなさい。カイザーフェニックス」
勇者「ぐうあああ…っ!!」
勇者(…耐えろ!何度攻撃を喰らってもいい!全部受けてやれ!)
勇者(何が起きようと意識を揺らさず…蓄積を続けるんだ)
魔王「…!そうか…!」
魔王「それだけはさせない。メドローア!」
勇者「…かはッ…!」
勇者(…腹が…)
勇者(…構う、ものか。今は限界まで力を溜め続けて…解き放つのみ)
勇者(それまで…保てよ。俺の体…)
――1ターン。
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/11/07(土) 23:30:57.59 ID:gx6Sl8OiO
一旦ここまで
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/07(土) 23:51:33.33 ID:e9uRqVoV0
乙 これで勇者が魔法使い選んでもまた開戦なんじゃ...
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/07(土) 23:58:23.14 ID:nn2vyEugo
おつおつ
このやる時はやる熱さに皆惹かれたんでしょうね
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/08(日) 01:09:02.56 ID:V8pRM1Kz0
乙
この魔王サラッとメドローア使ってる怖っ
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/11/08(日) 01:20:37.59 ID:XjI18SDYo
乙ー
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 01:51:38.06 ID:0WLVFLUwO
魔王「アビスハンド、イオグランデ!」
勇者「ガッ!ごぶっ、があっ……!」
――2ターン。
魔王「…凄まじいタフネス。そしてかつてない魔力と生命力の胎動を感じる…」
魔王「けれど間に合わない。貴方の体はもう限界だから。そして…」
魔王「気付いている?私がさっきと今、一行動ずつ魔力のチャージに回していることに」
魔王「次の一撃は…絶対に耐えられない。たとえ貴方が万全の体勢だったとしても」
勇者「…ハッ…」
勇者(その通りだよ…クソッタレ…)
勇者(ただでさえ限界なんだ…その上にあんなの…もう保たない)
勇者(…チクショウ…)
僧侶「…勇者様っ…!」
女神「勇者…!」
ポツ…ポツ…
ザァァァァァ…
魔王「…雨?雲もないのに」
勇者 「…雨…」
勇者(…いいや…)
勇者「…全く。美味しいところを持っていくのが本当に上手い…」
勇者「…なぁ、商人さん」
勇者のキズが完全に回復した!
勇者のMPが完全に回復した!
魔王「なっ…!?」
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 01:53:54.72 ID:0WLVFLUwO
私兵「支援砲撃、狙い通りに勇者様の直上で散裂させました」
商人「ご苦労様です」
私兵「…良かったのですか?あれだけの世界樹の雫にエルフの飲み薬、何億という価値が…」
商人「魔王の世では無価値となるもの。使うべき時に使ったまでのことですとも」
商人「何より漁夫の利を掠め取るのは我ら商人の専売特許。魔法使い如きに真似られては堪ったものではありません」
商人「さ、後は勇者様に任せて急ぎ撤退を。こちらに目をつけられては敵わない。あんな戦い、命がいくつあっても足りませんからな」
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 01:56:26.61 ID:0WLVFLUwO
勇者(とか何とか言ってるんだろうな。あの人、あれで負けず嫌いだから…)
魔王「…それでも!魔王の渾身の一撃、人間である限り決して耐えられはしない!」
魔王「喰らいなさい!!神の裁き!!!」
勇者(……まだ足りないが、仕方ねえ)
勇者「いいぜ、勝負――」
「いいや、下がれ勇者。それは俺の役目だ」
勇者「…戦士さん…?待てよアンタ、もう限界だろ!」
戦士「それはお前もだろうが。心配するな。弱い俺だが…攻撃の前に立ち塞がるくらいはできる」
戦士「じゃあな。魔法使いは任せた」
勇者「待っ、戦士さ…!」
戦士「――仁王立ち」
カッ!!!!!
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 01:59:11.98 ID:0WLVFLUwO
――3ターン。
勇者「僧侶っ、戦士さんの蘇生を――!」
魔王「ウォォォォォォォォオッ!!!」
勇者「っ!?」ガキィン
魔王「させないっ!それだけは、絶対に、させない……!」
魔王「私が勝ったら戦士も貴方もちゃんとすぐに生き返らせる!私が死ぬなら、最悪それでもいい!」
魔王「でも、だから、その方法だけは駄目!だって、私が死んで、貴方も死んだら、もう誰も貴方を生き返らせることは出来ないのよ!?」
魔王「やめて勇者!それだけは!!お願いだからっ!!」
勇者(…こんな時に、他人の心配かよ…)
勇者「あいにく…魔王に逆らって生きるが俺の趣味なんでな」
勇者「……安心しろよ。大丈夫だ」
勇者「今度はミスらない」
魔王「ッッッ!」
魔王「カラミティ、エンド!!!」
ゾブッ!!!!
勇者「……ご、ぼッ……」
勇者「……」
魔王「死んで…死んでよ…!お願いだから…ここで、今すぐ…!!」
勇者「……」
勇者「……」
勇者「…」
勇者「……4、ターン」
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 02:11:29.27 ID:0WLVFLUwO
魔王「…ぁ…!」
魔王「…あぁぁぁ…!!」
勇者「…泣くなよ。仮にも魔王がさ」
魔王「だって…私、こんな結末は望んでないのに…!」
魔王「私は…ただ…みんなと…」
魔王「…みんなに…」
勇者「…だとしたら、お前やり方ミスってるよ。たったそれだけのことに魔王の力なんて必要ねえ」
勇者「そういうのはひたすら誠実に口に出していくしかないんだ。まぁ、俺も最近知ったばっかなんだけどさ…」
魔王「……」
勇者「今回は俺のせいだから仕方ないけどな。次からはもうちょっとお手柔らかに頼むわ」
魔王「…次?」
勇者「言ったろ。安心しろって」
勇者「お前は生きて帰れるよ。多分な」
魔王「…!!」
勇者「さぁ女神様…魔力を」
女神「ええ」
魔王「勇者、待って…!」
勇者「……じゃあな、魔王」
勇者「マダンテ」
勇者「メガンテ」
勇者は己の全ての魔力を解き放った!
魔王の結界に壊滅的なダメージ!
勇者は己の全ての生命力を解き放った!
魔王の肉体に壊滅的なダメージ!
魔王を倒した!
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/11/08(日) 02:11:57.73 ID:0WLVFLUwO
ここまで
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/11/08(日) 03:16:11.65 ID:XjI18SDYo
乙ー
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/08(日) 03:30:41.20 ID:5qclDCeC0
乙
めっちゃ続き気になる
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/08(日) 08:45:44.49 ID:P64WO/eAo
あつ!
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 16:35:39.93 ID:0WLVFLUwO
……王国と教国の国境線で起きたこの戦争は、その実態と異なり最後に現れた魔王の存在から第八次魔王戦役と称されることとなった。
この戦役は第七次の終結からおよそ一ヶ月という非常に短い間隔で起きたものであり、それに比例するかのように歴代でも最短の魔王事変とされている。
これは第七次の折に勇者が魔王を封印せずに討滅したことが原因ではないかと考えられているが、真相は不明である。
またこの戦役の特異さを際立たせる逸話として、戦役の規模と負傷者の数に比して死者が確認されていない点が挙げられる。
当事者である筆者自身あまりに信じがたい話であるから、後世に伝わるにつれておよそおとぎ話の一種とされるようになるのではないだろうか。
そうなるまで少しでも長く時が掛かるよう、可能な限り詳細な情報を残すことが、我々当事者のせめてもの責務であると考え、ここに筆をとる――。
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 16:36:25.93 ID:0WLVFLUwO
【王国城内・病室】
賢者「もしもーし。ご飯持ってきたよ。入るよ戦士…ってあ、寝てなきゃ駄目じゃない。僧侶に言いつけるよ」
戦士「賢者か…そうは言っても暇を持て余していてな。ペンを動かすくらいは許して欲しい」
賢者「ふーん、何書いてるのっと。ふーむ、手記?ふんふん……うん、30点」
戦士「…そんなに駄目か?」
賢者「ポエミーすぎ。あと面白みがない。もっと勇者魔改造しようぜ。目からビーム出すとかさ」
戦士「おい…」
賢者「あははは。まぁ冗談は嘘にしてもちゃんと寝なきゃ駄目だよ。蘇生受付ギリギリだったから後遺症すごかったんでしょ?」
戦士「目が覚めてから三ヶ月は指一本動かせなかったからな。とはいえいい加減もう治ったと思うんだが」
賢者「そういう野蛮人特有の素人判断はだーめ。いいからお医者様の言うことを聞く。お嫁さんとお子さん泣かせるのが癖になったってんなら止めないけどね」
戦士「…分かったよ。大人しくしておく」
賢者「よろしい。ご飯ここに置いてくね。それじゃ僕はこれで」
戦士「僧侶によろしく伝えておいてくれ」
賢者「はいはーい」
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 16:37:21.65 ID:0WLVFLUwO
商人「おや」
盗賊「あん?ゲッ…」
賢者「お。クズと外道だ」
商人「これは賢者様。ご機嫌麗しゅう」
賢者「そういうのいいから。なんか機嫌良さそうだね。いいことでもあった?」
商人「いいえ?貴女に取り立ててお聞かせ出来るようなことは何も」
賢者「ふうん。あ、話は変わるけど貿易街の特別勅任官に任命されたんだってね。おめでとう」
商人「幸運に恵まれた結果ですな」
賢者「裁量権の拡大に合わせて治安維持の名目で一個連隊の保有が認められたんでしょ?すごいね。もはやあなたの王国と言っても過言じゃない」
商人「そういった暴走の抑止のための王国軍です。彼らが監視の目となる以上心配はご無用」
賢者「あはは。そんなのお金でいくらでも緩むでしょ?政治上の勢力争いをしない…聞こえはいいけど彼らにも既得権益をかじらせてるって言ってるようなものじゃない」
商人「滅多なことを言わないでいただきたい。私はあくまで自分の手の及ぶ範囲で最善を尽くしているに過ぎませんぞ?」
賢者「ふふふふふ、わざと曖昧な言い方して、もしかして煽ってる?」
商人「はっはっは。いやいや、滅相もない」
盗賊(…帰りてえ…)
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 16:38:36.01 ID:0WLVFLUwO
僧侶「ああ忙しい忙しい…!」
女王「まあまあ僧侶様、そんなに肩肘張らないで。今日の分のノルマは終わったんですから少し休憩にしましょう?」
僧侶「そうは言っても、王国と教国の垣根を払う初めての試みです。両国民を安心させるためにも一刻も早い法制度の整備が…」
女王「根拠法と書類の作成は目下最優先で行っています。すぐまた忙しくなるのですから休める時に休んでおかないと。これも為政者の務めですよ」
女王「さあさ、お茶を入れてきましょう。熱いの?冷たいの?」
僧侶「……熱いので」
法皇「ふむ。なんだかんだ仲良くやれているようだな」
前国王「結局は似たもの同士よ。競うでもなく同じ目標を目指すならああもなる」
法皇「…言い方は悪いが、まさかご息女が王を続けることになるとはな。こう言ってはなんだが、貴方が復座すると思っていた」
前国王「余を玉座から引きずり下ろした手管からして、あれが余より優れた為政者であることは間違いない。国民もそう理解しているのだろう」
女王「なにより、為政者としての過ちは為政者として正しく民を導くことでしか償えませんから」
法皇「むぅ…」
女王「そういうわけで、お二方も暇でしたらこっちを手伝ってくださいね。目下人手不足で各所が悲鳴を上げている真っ最中なので」
女王「適材適所。しっかり働いて美味しくご飯を食べましょう。ね?」
前国王「う、うむ…」
女王「…あと、それはそれとして」
女王「私は王様を続けるつもりなんてありませんよ?」
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 16:39:21.64 ID:0WLVFLUwO
女王『せっかくですので大休止にしましょう。僧侶様は魔法使い様の様子を見に行ってみては?』
僧侶「……ふぅ」
僧侶「僧侶です。魔法使い様、入りますよ」
魔法使い「ああ、僧侶。いらっしゃい」
魔法使い「…疲れてるわね。仕事は片付いたの?」
僧侶「今できる一通りは。といっても次から次へと増えているので戻ったらまた山積みでしょうけどね」
魔法使い「そう。何かあったら言ってね。私に助けられることは少ないけど、きっと力になるわ」
僧侶「ありがとうございます。それで…その、お体の方は…?」
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 16:41:00.39 ID:0WLVFLUwO
魔法使い「…だめね。体内から一切魔力を感じない」
魔法使い「これが女神の封印魔法、か。確かにこんな風になるなら魔王でもどうしようもないわね」
僧侶「…でも、そのおかげで魔法使い様は人間に戻れたと聞きました」
魔法使い「ええ。角も牙も消えて、肌の色も戻った。今の私は何の力もないただの人間でしかない」
魔法使い「本当に…優しい結末だわ」
僧侶「魔法使い様…」
魔法使い「そんな顔しないで。あなたが思っているほど落ち込んでないのよ。魔王だった者への罰としては軽すぎるくらい」
僧侶「……」
魔法使い「ああ…でも、そうね。これから先魔法がもう使えないなら、魔法使いはもう名乗れなくなるのかしら」
魔法使い「そのあたりはどうなのか、ぜひ先達としての意見を聞かせて欲しいかな」
魔法使い「ね、勇者」
「……んだよ。気付いてたのかよ」
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/11/08(日) 16:41:36.53 ID:0WLVFLUwO
19時ごろ更新
それで完結
多分
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/08(日) 16:45:04.41 ID:P64WO/eAo
たんおつー
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/11/08(日) 19:04:10.29 ID:0WLVFLUwO
勇者「うーっす。見舞いに来たぞ魔法使い…ってあれ、僧侶もいたのか」
僧侶「あ、先に休憩いただいています。すみません、忙しいのは分かっているんですけど、女王に休憩をとるよう言われてしまって…」
勇者「俺も似たようなもんだから気にすんな。違いがあるとすれば自発的に休憩してるところだけだな」
魔法使い「ふふ、それサボりって言うのよ」
勇者「あーあー聞こえん聞こえん。そもそも何で俺に法律なんて関わらせるんだっつの。こちとらただの戦闘屋だぞ。しかも用済み」
魔法使い「これからは剣なんかよりずっと関わることになるんだから仕方ないでしょ」
魔法使い「なんたって、次の王様になるんだから」
勇者「……ほんとどこで人生間違っちゃったんだろうなぁ……」
僧侶「で、でも適任だと思いますよ。今の世情で勇者様より大衆人気のある人はいません。諸々の覚えもとても早いですし」
勇者「嬉しくねえよう…」
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 19:05:35.90 ID:0WLVFLUwO
勇者「はい、気の滅入る話はやめやめ。何の話してたんだ?」
魔法使い「私の魔力の話よ」
勇者「ああそれか。ふっふーん、さては俺の華麗なる魔法捌きを褒めてたんだろ?いいんだぜ褒めても」
魔法使い「華麗というかキモいわね」
僧侶「…その、すみません。最初話を聞いた時はちょっと引きました」
勇者「えっ」
魔法使い「いやだって…あの局面で四つの魔法を並立して使うとか…」
僧侶「正直同じ人間とは思えないというか…」
勇者「えっえっ」
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 19:11:34.01 ID:0WLVFLUwO
勇者(あの最後の瞬間)
勇者(メガンテで四散した瞬間、俺は装備していたメガザルの腕輪――死んだ瞬間蘇生魔法が発動する腕輪で生き返った)
勇者(で、即時女神から魔力を受け取って、魔法使いにザオリク使って、弱りに弱った魔王の魔力を封印したのである)
勇者「……そんな誰もが賞賛すべき神業が……き、きもい……?」
魔法使い「というかあなたいつからメガザルの腕輪なんて持ってたのよ。冒険中なかったでしょあんなの」
勇者「普通に魔物殺しまくってそいつらの核を集めて作ったんだよ。300体くらい狩ってようやく作れるもんだからな。本当に時間かかった…」
勇者「戦士から戦争の話聞いてからは一週間ずーっとそれやってた。そのせいで到着がかなりギリギリになっちまったが」
僧侶「そう…ですよね。あの時の勇者様、武器もまともに用意してませんでしたから。いつも用心深いのに珍しいなと思ってました」
勇者「俺は絶対に死にたくなかったんだよ。特にあの時は加護消えて道歩くのも怖かったくらいだ。代わりの手段も用意しないで戦争なんかやってられるかってんだ」
勇者「だからあんな使い方するとは思ってもなかったよ。残っていて本当に運が良かった。それに尽きる」
僧侶「…じゃあ聞きますけど、あの死ぬ死ぬ詐欺なんだったんですか?約束を守れそうにないとか。あれ言ってる時命のストックあったってことですよね」
僧侶「あれ私がどんな気持ちで聞いていたか分かりますか…?」
勇者「……め、メガザルの腕輪使うの初めてで…効果を信頼してなかったから……?」
魔法使い「なんで疑問系なのよ…」
勇者「あ、あははは…」
勇者(あの場のノリで死んだことにしていろいろ有耶無耶にしようとしてたとか言ったら…お、怒られますかね…?)
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/11/08(日) 19:13:25.66 ID:0WLVFLUwO
補足
メガザルの腕輪はモンスタードロップの装飾品
確率は一番いいので1/250?くらいだったはず
作品によってはなんかカジノだったかコインだったかで手に入るけどここではそれはなし
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 19:14:53.88 ID:0WLVFLUwO
勇者「ごほん。うん、まぁ、なんだ。俺が封印魔法が下手くそなせいでお前の魔力ごと封印しちまった。それだけは悪いと思ってるよ」
魔法使い「別にいいわよ。もし私が自由に魔法を使えたら、今頃晒し首にしなきゃ収集つかなくなってるところでしょ。今ですら一悶着あったのに」
勇者「当然っちゃ当然だけどな。なにせ魔王だ…」
勇者「まぁその辺りは女王が上手くやってくれた。もう心配しなくてもいいだろ」
僧侶「あの人本当に優秀ですよね。暴走さえしなければ…」
魔法使い「そのお目付役がこれからのあなたのお仕事なんでしょ?がんばれ王様」
勇者「オエッ」
魔法使い「あ、そうなると正妻はやっぱり女王様になるのかしら。ねえねえ勇者、どうなの?」
勇者「ゲロッ」
僧侶「…言っておきますけど、籍を入れるわけじゃないですからね。あの人はただの補佐官、副王です。魔法使い様もそこを誤解しないように」
魔法使い「はいはい。ごめんってば」
僧侶「そもそもですね、勇者様は一応王国民なわけですから、王国と教国が対等な合併を迎える以上王妃は教国の人間であるべきなんです」
僧侶「確かにあの人は優秀ですし勇者様は政治畑の人間じゃありませんから補佐は必要ですよ?でもまたやらかさないとは限らない以上お目付役との距離が必要以上に近くなるのは避けるべきではないでしょうか」
僧侶「それに政治の補佐であれば私もできます。あの人よりは劣るかもしれませんけど見方を変えれば王を傀儡にする危険性が低いとも言えますしなにより両国のバランスを考えれば王妃とするべきはやはり」
魔法使い「あー、うん。うんそうね。ところで僧侶」
僧侶「はい?」
魔法使い「勇者ならとっくに逃げたわよ」
僧侶「…あ、あ!?勇者様!?」
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 19:15:23.08 ID:0WLVFLUwO
…………
勇者「あ…あの女、目がマジだった…やばかった…」
勇者「……」
勇者「いや成長しても怖いものは怖いよ。しょうがないじゃん。それはもうさ」
勇者「ねえ戦士さんもそう思うでしょ?」
戦士「何故お前らはノックをしないんだ…?」
勇者「お、書きかけの…何だこれ。手記…じゃなくて小説…?」
勇者「…えっ、俺って目からビームとか出たの…?やば…クッソ面白い…」
戦士「そして何故揃って勝手に読んだ上に文句をつけていく…?」
勇者「だってこれ途中からまるきりフィクションになってるじゃないですか。特に何ですかこの最後。勝手に人の人生決めつけんでください」
戦士「そうか?そう悪い終わり方ではないと思うが」
勇者「そりゃそうですけど…でも、一つのミスで駄目になるかもしれないのが人生ってやつじゃないですか。どう終わるかなんて分かりませんよ」
戦士「そうでもないさ。ミスした取り返せばいい。お前たちならきっと取り返せるよ」
勇者「……じゃあ、望んでもねえ人生の墓場がダッシュでお迎えに来た場合はどうすればいいですか?それも複数」
戦士「ああ、それはミスじゃないから無理だな。運命と思って諦めろ」
勇者「そんなァ…」
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/11/08(日) 19:16:13.58 ID:0WLVFLUwO
……以上が、この騒動において当事者として記せる全てである。
もっとも勇者の命が続く限りまた同じようなことが起こるに違いない。
全てを記したい気持ちは山々だが、あくまで俺は戦士だ。ペンを取るのはこれで終わりにして、もっと適した者に任せるとしよう。
最後に区切りとして、一番大事なことのみ記そうと思う――。
勇者「『彼らはいつまでも幸せに暮らした』」
勇者「……」
勇者「はっ…ポエミーすぎるっつの」
勇者「……王様ねえ」
勇者「俺の価値観でこの世界を染めてやるって野望にはうってつけだ。やる気がでるってもんさ」
勇者「ご要望どおりいつまでも幸せに生きてやろうじゃねえか」
勇者(そのためには…)
女王「ご機嫌よう、見つけましたわ勇者様。戴冠式の日取りとその後について少しお話が…」
僧侶「あ、いました、勇者様…と女王!?あ、こら、離れてください今すぐに!」
女王「あら僧侶様。今は私が先ですのでお控えくださいな。終わりましたら僧侶様にお貸ししますから。ね?」
僧侶「ね?じゃないです!大体借りるのはあなたの方でしょうが!」
女王「んー、そうですね。確かに過ごした時間の長さとして胸はお借りしたいところですが…」
僧侶「ちょっと。どこを見て…」
女王「…うーん。借りたらご破産してしまいそうですし、遠慮いたします。お気持ちだけいただいておきますね?」
僧侶「…あ?上等です表出ろッ!!」
勇者「あ、じゃあ俺はこの辺で…」
女王「嫌ですわ。勇者様も来てくださいな。このままだと私僧侶様に殺されてしまいそう」
僧侶「誰がしますかそんなこと!…勇者様もに来てください。私まだあの約束が無効になったなんて認めてないんですからね!」
勇者「……はぁ」
勇者(そのためには、まずこの二人と白黒つけなきゃな)
勇者「はいはい。いくらでも付き合いますよ」
勇者「今度こそ逃げずに、さ」
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/11/08(日) 19:16:58.73 ID:0WLVFLUwO
おしまい
完結させた俺超偉い!
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/08(日) 19:20:35.54 ID:V8pRM1Kz0
乙 一年近く連載が続いてたのか楽しかったよ
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/08(日) 19:29:38.70 ID:9VqcJzjDO
>>397
乙乙
逃げずによく完結させたww
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/08(日) 19:47:08.40 ID:P64WO/eAo
乙!
本当に完結おめ!!
ありがとうございました!!!
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/11/08(日) 19:48:58.33 ID:0WLVFLUwO
そうだごめん、無理矢理最後までドラクエの呪文とか特技でゴリ押ししたけど、これ正直分かりづらいと思うし実際の強さより技名的な分かりやすさを優先してるから「それそんな強くなくね?」「その職業ってその技覚えなくね?」って思ってもフィーリングで読み飛ばしてくれると嬉しい
ダラダラしてると思ったらそれは俺の実力不足なので本当にごめん。次書くときはもっとコンパクトにまとめるように意識する
一年間近く読んでくれた人いたらありがとう
こんな長編になると思わなかったけどキャラに愛着湧いたし書いてて楽しかったわ
あと展開予想マンは絶対に許さない
絶対にだ
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/08(日) 19:50:44.89 ID:VqSxweo5o
乙
展開よまれてたってこと?
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/11/08(日) 19:52:47.05 ID:0WLVFLUwO
>>402
最初書き始めたときはなーんも考えず「実はそんなことなかったよー。勇者くん考えすぎだよー」的なオチにしようと思ってた
確か100レス目くらいでバレたから路線変更した
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/08(日) 20:06:32.73 ID:iCKv9dqrO
乙乙
終わりよければ全てよし(責任転嫁)
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/11/08(日) 22:51:31.11 ID:1P1V1zgGo
乙ーまた書いてくれよなー!!
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/09(月) 00:08:04.68 ID:dSi1Moa1o
展開予想なんて気にする必要はないよ
言い方悪いけど読まれたからって変えるならそれはその程度の自信しかなかったってことになる
展開が読めても面白い話なんてたくさんあるしなんだかんだで王道は人気あるもの
予想を裏切ることばっかり考えてるとびっくり箱しか出来なくなっちゃう
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/09(月) 01:07:20.18 ID:jRtzB5MA0
>>406
ごめん
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/09(月) 01:23:33.78 ID:t3qB/Htc0
乙 次作も期待してます
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/09(月) 02:44:33.61 ID:ILJU2jmJO
>>357
と
>>364
の間に抜け確認
勇者「…?空が暗く…」
勇者「…え?」
勇者(この魔翌力、は)
「良かったわ。今度は私も仲間に入れてもらえそう」
勇者「…お前は…」
魔王「ご機嫌よう、勇者。なんだかとても久しぶりね」
勇者「…」
勇者「誰だお前」
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/09(月) 06:36:46.30 ID:YQoAZ7WRO
おつかれさまでした
なんだかんだ最後まで付き合って楽しませてもらいました
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/09(月) 22:01:11.60 ID:7ERe41Zx0
乙
面白かったで
序盤は、勇者の心中の口調がくっそ寒いとか思ってたけど
一貫してやられると個性として受け入れてしまったわ
姫登場からの不穏な転回は、予想外でそこから一気に引き込まれたで
登場人物たちの語彙力も豊富で、普段小説とか読む人なんやろうな
ぜひトリップつけて、いろんな勇者魔王SS書いて欲しい
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/11/11(水) 07:28:29.33 ID:r4cn7a0m0
>>1
乙、まとめで読んできたけど、令和にもなってこんな読み応えのあるssをみるとは思わなんだ。ぶっちゃけ2015年くらいのssかと思ったわ
1年近くの連載お疲れ様でした!また楽しみにしてるよ
413 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2020/11/11(水) 14:15:33.47 ID:56XvyhM60
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414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/11(水) 20:27:01.17 ID:2e5y2jrEO
>>413
終わった後に荒らしに来る低能負け犬www
ぶゎーかwwwwww
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/15(日) 14:36:57.57 ID:tgLlDK+Bo
>>401
酉付けろや
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/11/15(日) 18:57:08.39 ID:5NR3FeTAO
>>415
なんでお前そんな偉そうなの?
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