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西住まほ「昨日、面白いアニメを見つけた」逸見エリカ「アニメ?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:04:52.04 ID:R6qFAanHo
エリカ「隊長がアニメって珍しいですね。そういうのは見ないものだと思っていました」
まほ「ああ。普段は見ないんだが、たまたま昨日、インターネットのイヤッフゥゥゥで検索していたら偶然見つけたんだ」
エリカ「何でそんなはっちゃけてるんですか。マリオみたいになってますけど」
まほ「それで、これはかなり面白いアニメだったから、エリカにも是非見てほしいと思った訳だ。エリカもきっと私に阿鼻叫喚すると思う」
エリカ「共感の間違いでは? 何でアニメ見て隊長に泣き叫ぶんです」
まほ「ただ、これは知る人ぞ知るというマニアックなアニメらしいからエリカは恐らく知らないと思うが」
エリカ「何でしょう?」
まほ「『ガールズ&パンツァー』ってアニメを知っているか?」
エリカ「隊長、知らない方がどうかしています。私達をモデルにして作られたアニメじゃないですか」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1575187491
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:05:52.39 ID:R6qFAanHo
まほ「それで、まず、このアニメの主人公なんだが『西住みほ』という名前で、偶然にも私の妹と同姓同名なんだ」
エリカ「それはそうでしょうね」
まほ「その『みほ』が、とある事情によって戦車道のない『大笑い女子学園』に転校してきたところから話が始まるんだが」
エリカ「大洗です。嫌ですよ、全員爆笑してる学園なんて」
まほ「それで、今年から戦車道を始めるからと、『みほ』は必修科目を戦車道にするよう生徒会長に強引にCan youされるんだ」
エリカ「勧誘ですよね。何でそんな巻き舌で言うんです」
まほ「その時に出てきたのが、あの有名なセリフ。『私と契約して戦車少女になってよ』と」
エリカ「そんなセリフありません。隊長、昨日、別のアニメも見ませんでしたか?」
まほ「それに対して『みほ』は、『逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ』と」
エリカ「隊長、絶対、他のアニメも見ましたよね? 色々とごちゃ混ぜになってますけど」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:07:16.15 ID:R6qFAanHo
まほ「とにかく、そんな感じで何か色々あって『みほ』は戦車道を始め、全国大会優勝を目指す訳なんだが」
エリカ「急に雑に」
まほ「しかし、当たり前の事だが優勝する為には数々の強豪高を倒さないといけない。この強豪高との試合が面白いんだ。ハクションシーン満載で」
エリカ「アクションです。くしゃみばっかりしてるシーンの何が面白いんです」
まほ「更に、個性的な高校がいくつも登場するし、その中には数多くの魅力的なトラクターが登場するぞ」
エリカ「キャラクターですよね? トラクターに食い付くの農家の人だけですよ。これ、戦車道の話ですよね?」
まほ「それで、まず最初に出てくるのが、練習試合をした『聖エロイアーナ学園』なんだが」
エリカ「隊長? このアニメ、18禁にしたいんですか?」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:08:04.02 ID:R6qFAanHo
まほ「この『聖エロイアーナ学園』はイギリス風の学校で、試合中でも戦車の中でローションを嗜むほど優雅な高校だ」
エリカ「紅茶です。ローション嗜んだら、戦車の中、ヌルヌルですよ」
まほ「それを率いるのが、格言好きで有名な隊長、『ヴァージリン』」
エリカ「流石に失礼です。処女でも処女じゃなくても『ヴァージリン』は失礼です」
まほ「更には、一年生でありながら隊長車に乗り込む優秀な生徒、『ハレンチペコ』」
エリカ「オレンジです。土下座ものの暴言ですよ、それ」
まほ「更には、データを駆使した戦術が得意な『アバズレ』」
エリカ「アッサムです。もうアしか合ってないじゃないですか」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:08:55.91 ID:R6qFAanHo
まほ「そして、練習試合も終わり、遂に始まった全国大会だ」
エリカ「もう既にツッコミ疲れてるんですけど、私」
まほ「初戦の相手は、アメリカ風の高校で、名前は確か……」
エリカ「?」
まほ「すまない、度忘れしてしまった。確か……数字に関係している名前で……。36……いや、12×3だったか……?」
エリカ「36? 12×3?」
まほ「そうだ、思い出した! 3ダース高校だ!」
エリカ「確かにサンダースですけど! どんな覚え方してるんですか!」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:10:03.35 ID:R6qFAanHo
まほ「それで、この『3ダース大学付属高校』は謎が多い高校で、全員コードネームで呼ばれている」
エリカ「コードネーム?」
まほ「まず、隊長が『K』と呼ばれていて、本名が不明」
エリカ「いえ、普通にケイですから」
まほ「更に、スナイパー的な腕を持つ砲手も『703』と呼ばれていて、こちらも本名は不明」
エリカ「いえ、ですからナオミです」
まほ「そして、無線傍受をした生徒も『タカシという男にフラれた女』と呼ばれていて、本名は不明」
エリカ「アリサです。それ、どんなイジメですか。不登校になるレベルですよ」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:11:18.52 ID:R6qFAanHo
まほ「その次に出てくるのがイタリア風の『アンツィオ高校』だ。学校の特徴としては、全員が元気はつらつの食いしん坊だな」
エリカ「言い方」
まほ「それで、隊長の名前が『アンチョビ』だ。ニックネームは『安齋千代美』」
エリカ「逆です」
まほ「この『安齋千代美』はなかなかの人気で、皆からは『ニーチェ』と呼ばれ慕われているな」
エリカ「ドゥーチェです。哲学者の名前で慕われるのはおかしいでしょう」
まほ「その他にも、二人ぐらいいたが忘れた。確か『アブラミ』と『デカマッチョ』だったような気がするが」
エリカ「ペパロニとカルパッチョです。語感しか合ってないじゃないですか」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:12:25.00 ID:R6qFAanHo
まほ「それで次に、ロシア風の高校が出てくるんだが、正直、こちらもよく覚えていなくてな……」
エリカ「急にどうしたんです?」
まほ「確か名前が……。プラプラとか……ウダウダとかそんな名前だったような……」
エリカ「何で二回繰り返しちゃったんですか。プラウダです」
まほ「それで、隊長の名前もよく覚えてなくてな。小さい隊長で頭にカチューシャをつけていた事ぐらいしか覚えがないし……」
エリカ「いえ、もう名前言ってますし。それにカチューシャはつけてないですし」
まほ「それで、副隊長もいたんだが、こっちも名前は覚えてなくてな……。関西弁で乗車拒否をしていた事ぐらいしか記憶にないんだが……」
エリカ「乗んな、ですか。隊長、わかっててわざと言ってますよね?」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:13:26.86 ID:R6qFAanHo
まほ「いや、だが本当にそこら辺りだけは何故か記憶が曖昧なんだ。試合場所が、寒そうな所だったというのは朧気に覚えているんだが」
エリカ「まあ、確かにあの時はかなり雪が積もってましたしね」
まほ「ああ、あまりの寒さにみほ達が教会みたいな場所に立て込もって、ビール片手に『キンキンに冷えてやがる』とかそんな事を言っていたな」
エリカ「隊長、また記憶がごっちゃになってます」
まほ「それで、相手の高校は暇潰しにチンチロリンをしていて、ノーカウントノーカウントと」
エリカ「それ、完全にカイジですから。途中から別のアニメ見てるじゃないですか」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:14:45.74 ID:R6qFAanHo
まほ「いや、そんな事はないぞ。私は昨日、『カイジ&パンツァー』しか見ていない」
エリカ「だから、そんなタイトルのアニメは存在しませんから!」
まほ「とにかく、何か色々あって、その『プラプラウダウダ高校』にも勝ったんだ。それで最後に残るのは最強の高校、『黒森峰女学園』だ」
エリカ「流石に私達の学校の名前はしっかり覚えてるんですね」
まほ「ここの隊長なんだが、とにかく美人だったな。綺麗で凛としていて、正に大和撫子という言葉が相応しい女性だ。名前を思い出せないのが残念だが」
エリカ「自画自賛という言葉を御存知ですか、隊長?」
まほ「副隊長も、少し尖った感じはあったが綺麗だったな。いかにも有能そうな感じで」
エリカ「え、そんな……。急に何を言い出すんですか、隊長」
まほ「名前は確か、『ペリカ』だったか」
エリカ「イッツミー、エリカ!! エリカです!! まだカイジを引きずってるんですか! それ、地下施設の通貨ですから!」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:15:51.62 ID:R6qFAanHo
まほ「それで、この『カイジ&パンツァー』なんだが、なんと劇場版もあるらしい」
エリカ「もう私、ツッコミませんからね」
まほ「この映画が口コミとかで広がっていって、アニメでは異例とも言える一年以上のロングラン上映になったんだ。何回も見に来るアリゲーターが多いとか」
エリカ「リピーターです。アリゲーターだとワニじゃないですか。ワニが来たら上映どころじゃないです」
まほ「更にその続編として、最終章、最終章2、最終章3、裏・最終章、真・最終章、帰ってきた最終章、まだまだ続くよ最終章と続々映画を上映していて」
エリカ「終わる終わる詐欺はやめて下さい。最終章で本当に最後ですから。多分、きっと」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/01(日) 17:17:22.54 ID:R6qFAanHo
まほ「とまあ、こんな感じで、この作品の魅力はもう十二分にエリカに伝わったと思うが」
エリカ「何一つ伝わってないですからね。粗筋すらろくに言ってないんですから。一体何がしたかったんですか」
まほ「絶対に面白いから、エリカも是非『賭博黙示録カイジ』を見てくれ」
エリカ「だから、作品変わってますから。いい加減にして下さい」
ありがとうございました
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/01(日) 18:49:20.54 ID:Ho/ioCLX0
テンポよく短くまとまっていて大変乙
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/01(日) 19:45:26.95 ID:8cE4XddDO
ナイ乙
二人の間にサンパチマイクを幻視した
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/01(日) 20:55:09.94 ID:2BghaEGI0
役人「よく考えたら私は廃校取り消しを約束してない…口約束は約束じゃない…つまり、廃校取り消しは未確定!成立していない!不成立!ノーカウント!ノーカウントなんだー!」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/02(月) 08:56:53.56 ID:hxT9HeEe0
乙。腹痛いww 最終章2話までの語りも読んでみたいです
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