【安価・コンマ】機動戦士ガンダム−Original Stories−

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324 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/03(火) 21:55:19.94 ID:d2wmYY220
エドガー「ゲオルギー軍から応援要請だ」


アルバス「またか……」


ジェナス「いいじゃないですか。それともお留守番します?」


エドガー「会社の顔が無いと評価がイマイチだから、アルバスには絶対に出てもらわないと駄目なんだ」


アルバス「分かってる。行けばいいんだろ行けば」



参加可能任務一覧

1.哨戒任務(難易度:易) 成功率:100% 獲得資金:1000万
  ・軍事拠点の哨戒任務に付きます。危険は無い、楽な任務です。
   .失敗しないため、機体ロスト、キャラロストともに0%です。

2.撃退任務(難易度:中) 成功率:75% 獲得資金:3000万(失敗時:1500万)
  ・侵入したM.A.Fの撃退任務に付きます。戦闘は免れません。
   失敗時のリスクは、機体ロスト5%、キャラロスト1%です。

3.奪還任務(難易度:難) 成功率:60% 獲得資金:5000万(失敗時:2500万)
  ・M.A.F占領地の奪還任務に付きます。死の危険がつきまといます。
   .成功時、5%の確率で敵MSを鹵獲出来ます。
   .失敗時のリスクは、機体ロスト10%、キャラロスト5%です。

出撃メンバー(1機に付き成功率5%上昇)
・【ガンダムトーイ】(搭乗者:アルバス)
・【ベルサーガ(フルアーマー)】(搭乗者:エドガー)
・【クレイドール】(搭乗者:ジェナス)


下1〜 行動を選択してください(2票先取)
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 22:00:26.24 ID:ZdXQy28O0
3 全員出撃
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 22:00:28.76 ID:p7oK/Pec0
2
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 22:02:53.49 ID:lM37D51Qo
2かな
328 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/03(火) 22:08:53.92 ID:d2wmYY220
エドガー「M.A.Fが皇国領内へ侵入した。どうやら、基地の一つを奪いたいようだな」

エドガー「我々は軍と共に、これを撃退する。まあいつもの仕事だな」


ジェナス「イエッサー!」


アルバス「戦いになると元気になるよな、お前」


エドガー「元気なのはいいことだ。じゃあ、いつもの頼むぞ社長」


アルバス「へいへい。今回もちゃちゃっと終わらせるぞ」



下1 コンマ判定(75以下で成功)
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 22:09:11.55 ID:rIAHFJT+0
はい
330 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/03(火) 22:30:35.09 ID:d2wmYY220
エドガー「フンッ!」


大型アックスを薙ぎ払い、メリディアニのコクピットを潰すエドガー。
彼の操縦するMSは、遠近に適正を持ったベルサーガである。
ゴツゴツとした装甲に反し、顔は端正に整えられており、まるで騎士のような見た目をしている。
まるで、エドガーのために作られたようなMSだが、製造企業はリヴァス皇国の“プロイピート・テクノロジー(PP-Tec)”である。


エドガー「そこか!」


ビームキャノンを撃とうとしたメリディアニに向かって、負けじとビームランチャーで対応するエドガー。
横目で爆発光を確認しながら、更に敵MSを撃墜するために戦場を駆け回った。


ヒルダ「今日のMr.レッドフィールドは、調子が良いようですね」


ガンダムトーイとリンクしたヒルダが、エドガーの撃墜数がどんどん上昇しているのを確認して、呟いた。


アルバス「もうすぐでかい仕事が始まるからな。それで気合が入ってるんじゃないか?」


ヒルダ「なるほど。では、ご主人様も前線に出て活躍して見ましょうか」


《それはやめておいた方がよろしいかと。アルバス様はヘタレなので》


アルバス「お前らな……」


ヒルダと火器管制AIの口撃に、アルバスは若干イラつきつつも、しっかりと前線を張る二人を援護している。
まあ、照準やらパラメータの入力やらはヒルダとAIの仕事なので、実質アルバスの仕事はトリガーを引くことだけなのだが。


ジェナス「そろそろ片付きそうです」


エドガー「こっちはもう終わった。援護に向かう」


アルバス「おー、頑張れ二人共」


ジェナス・エドガー「おい」


アルバス「ジョーダンだよ……怒るなって」



判定:55
ゾロ目なので成功報酬が1.5倍になります。
資金4500万を獲得しました。

軍から資金1000万受領しました。

資金:6000万→1億1500万


自由行動を終了します。
これより、メインストーリーを進行させていただきます。
331 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/03(火) 22:47:09.16 ID:d2wmYY220
〈デルンバイ郊外 野外ライブ会場〉


アルバス「これはまた、すごい規模だな」


アルバスの目の前に広がるのは、想像より遥かに大きいステージだった。
IMS――アイドルモビルスーツの操縦方法は、搭乗者の動きをそのままトレースする。
そのため、MSのスケールに合わせたステージを用意する必要があるのだった。


エドガー「踊るだけならステージなんて必要ないが、アイドルには華やかさが必要だからな」


アルバス「ふーん」


プロデューサー「これはこれは、P・R社の皆さん!」


遠くから、メカニアのプロデューサーが駆け寄ってくる。


プロデューサー「本日は、よろしくお願いします」


エドガー「いえ、こちらこそ。全身全霊で、護衛に当たらせてもらいます」


アルバス「しかし、地球は戦争の真っ只中だっていうのに、あの嬢ちゃんはよっぽどの大物か、変わり者だよな」


エドガー「アルバス!」


プロデューサー「いいんですよ」


プロデューサーの男は、乾いた笑みを浮かべている。


プロデューサー「あの子は、平和だった頃の地球が忘れられないんです」

プロデューサー「今日だけは、戦争を忘れられることをしたいんだと思うんですよ」

プロデューサー「……だから、万が一のことがあれば、よろしくお願いします」


アルバス「まあ、カネ貰ってる以上は働くさ」


アルバスの言葉を聞いて、プロデューサーは会釈し、準備が有るから、と慌ただしく戻っていった。
332 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/03(火) 23:07:06.47 ID:d2wmYY220
エドガー「よくもまあ、クライアントにそんな態度取れるな、お前」


アルバス「クライアントだからってヘラヘラしなきゃいけないルールなんて無いだろ?」

アルバス「あっちは俺たちの力を必要としていて、俺たちはあっちのカネを必要としている」

アルバス「関係はイーブンなんだから、態度で文句言われる筋合いは無いな」


エドガー「だからお前は友人がいないんだ」


アルバス「それとこれとは関係ない」

      マスター
ヒルダ「ご主人様、Mr.レッドフィールド。Ms.ジェイリンと共に、MSの点検を終えました」


ジェナス「どれもばっちりですよ」


ヒルダとジェナスが、アルバスたちの元へ合流した。


エドガー「ご苦労さま。ライブ開催1時間前まで、自由に過ごしてくれて構わないぞ」


ジェナス「って言っても、屋台が出てるわけでもないしなぁ」


ジェナスが辺りを見回してぼやく。
本来であれば、一般観覧も開放されているはずだが、情勢が情勢のため、安全のために今回はライブビューイングという方式を取っていた。
そんなわけで、出来るだけ近くで見たいから、とゲオルギー軍の護衛部隊に志願が沢山あったそうだ。


ジェナス「メカニアちゃんに会ったり出来ませんかね?」


エドガー「どうかな……行くだけ行ってみるか?」


アルバス「俺はいい。ヒルダ、エドガーたちに付いていけ」


ヒルダ「よろしいのですか? ご主人様は、誰かがいないと一人では何も出来ないのでは?」


アルバス「俺はガキか!」


実質子供みたいなものだろう、と三人は心の中で思ったが、敢えて口にはしなかった。


エドガー「なら、さっきのプロデューサーを探そう。アルバス、何かあれば連絡してくれ」


アルバス「へいへい」


エドガーたちが遠くに行くのを見届け、アルバスは一息ついた。


アルバス「アイドルの何がいいんだろうなぁ」


そこまで熱中する理由が、アルバスには中々理解できないでいた。
アルバスは、やることもないので、一足先に持ち場に付くことにした。
333 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/03(火) 23:19:16.05 ID:d2wmYY220
アルバス「……げ」


口の端にタバコを咥えながら、P・R社の持ち場へ行くと、彼のガンダムの前に、一人の女性が佇んでいた。
顔は隠してあるものの、茶色のツーサイドアップ、高くも低くもない身長。そして、ガンダムを興味津々に見ている姿……。
間違いなく、メカニア・コールディスだろう。


アルバス(なんでこっちにいるんだよ)


メカニアを探すと別れたエドガーたちに、このことを伝えようか、と思ったところで、先にメカニアがアルバスに気がついてしまった。
逃げる間もなく、早足で接近した彼女に捕まってしまう。


メカニア「お久しぶりです、アルバスさん」


アルバス「……ああ」


再び手を取られ、どう対応したものか判断に困るアルバス。
微妙な表情をしていたのだろう、ハッ、とメカニアは慌てて手を離した。


メカニア「ごめんなさい! お仕事でよく握手をするので、それが私生活でも癖になっちゃって……」


アルバス「いや、いい。それよりどうしてここに?」


メカニア「今日、わたしのことを守ってくれる、ガンダムを見てみたくて」


髪を掻き上げ、上を見上げるメカニア。視線の先には、片膝立ちで佇むガンダムトーイの姿があった。


メカニア「写真で見た時より、いろんなものがついているんですね」


アルバス「まあ……こいつは、うちで作ったものを乗せるためのMSだからな」


今回、ライブの護衛ということで、ガンダムトーイは“ベンケイ“の装備をしていた。
ベンケイは、主に防衛、護衛用の武装を取り揃えた、複数あるガンダムトーイの姿の内の一つだ。
やや機動力は落ちるものの、どれも汎用性の高い武装で、まさに今回の仕事には持ってこいの装備だった。


メカニア「ふふっ、色んなものが付いてて可愛いですね」


アルバス「かわ……?」


何を言っているんだろうか、この娘は。
カッコいいやゴツいという感想ならまだ分かるが、可愛い……?
というアルバスの内心に気づかず、メカニアはガンダムトーイの装甲を優しく撫でた。



選択肢
1.準備とかしなくていいのか?
2.そういえば、お前もガンダムに乗るんだったか。
3.アイドルって楽しいのか?


下1〜 行動を選択してください(2票先取)
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 23:20:13.65 ID:j39XLukAO
3
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 23:21:17.41 ID:p7oK/Pec0
1
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 23:23:00.64 ID:ZOslHKN2O
3
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 23:24:32.80 ID:xMbJi/a10
3
338 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/03(火) 23:51:10.13 ID:d2wmYY220
アルバス「なあ、アイドルって楽しいのか?」


メカニア「……そうですね」


サングラス越しに目を細めて、メカニアは小さく答える。


メカニア「楽しくない、って言えば嘘になります。わたしがステージで踊る姿を見て、元気を貰えたって言ってもらえるのが嬉しくて」

メカニア「その一方で、わたしのことをよく思ってない人もいて……そういうことを言われるのは、少し、辛いかな」


アルバス「どこもそんなもんだろ。気に入らないってやつは、必ず出てくる」


メカニア「そうやって割り切れれば楽なんでしょうけど……」


はぁ、とメカニアは溜息をついた。


アルバス「なら、やめればいいんじゃないか。聞けば、お前は充分人気出たんだろ。やめたって、文句言うやつなんかいないだろ」


メカニア「それは出来ません。辛いこともあるけど、それ以上に、まだアイドルをしていたいんです」

メカニア「それが、わたしが生きる意味だから」


アルバス「……生きる意味、ね」


ふぅーっ、とタバコの煙を吐き出すアルバス。


アルバス(随分息苦しい生き方してるんだな、コイツ)


プロデューサー「メカニア! ここにいたのかい?」


プロデューサーの男が、メカニアに近寄っていく。
その後ろから、エドガーたちもこっちへ向かっていた。どうやら、あちこち探し回ったらしい。


メカニア「プロデューサー。ちょっと息抜きをしていました」


プロデューサー「それは構わないが、無言で抜け出さないでくれ。心臓に悪い……」


メカニア「ごめんなさい。もう時間ですか?」


プロデューサー「いや、この人達が挨拶に、と。P・R社の方たちだ」


メカニア「あ、今日はお世話になります――」


ペコリ、と一礼するメカニアを一瞥して、アルバスはもう一度、タバコの煙を吐き出した。
339 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/03(火) 23:54:22.01 ID:d2wmYY220
本日はここまでとさせていただきます。
長時間お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
次回更新は、木曜か金曜になると思います。
木曜にどうしても出来ない場合はまたご連絡させていただきますので、どうかよろしくお願いします。
それでは皆様、おやすみなさい。
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 23:54:53.88 ID:ZdXQy28O0
乙でした。
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 23:55:41.53 ID:p7oK/Pec0
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 00:06:01.78 ID:YvgT3gjbO
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/05(木) 01:09:06.27 ID:4kC8YFN/0
乙です

1に質問ですが購入は何か利点はあるんでしょうか?
344 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/05(木) 20:37:03.03 ID:WXQpYmbb0
皆様こんばんは。
ごめんなさい、本日は更新はありません。
そして金曜日も、ちょっと出来るかどうか怪しいので、次回更新は日曜日とさせていただきます……。
予定通りに出来なくて申し訳有りません。


>>343
利点は、ありませんね……。
購入は、研究の取得状況に関わらず自由にMSを手に入れる事のできる選択肢でした。
当初、開発した武器やMSは、軍に提供した場合自軍では使えないという仕様を想定していました。
しかし「自分で開発したのに使えない場合があるのはおかしいな……」と気づき、どんな場合でも確実に使用できる状態になりました。
また、購入したMSは軍には提供出来ないので、資金の入手手段が減ってしまう問題もあります。
なので、正直購入のうま味は無いです。
次回自由行動時には、選択肢から外しておくようにします。
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/05(木) 20:45:55.39 ID:z6PM/T1c0
報告乙
購入したMSを解析して一石二鳥のうま味とか......と思ったけど、よくよく考えたらそういうのを見越してモンキーモデルを渡したり中古品を払い下げるとかありえるのか
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/05(木) 21:51:25.43 ID:4kC8YFN/0
報告乙です

他社との協力関係or共同開発のきっかけになるかなと思ったけど考えが甘かったか
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 19:57:39.44 ID:xkjtUZxy0
面白そうなスレ発見 楽しみにしてるぜ
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/07(土) 22:22:47.02 ID:36dzn8gb0
機体とか武装とかそんなに詳しくないライトガンダムファンだから安価には参加できないけど楽しみにしてます
349 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 16:18:15.91 ID:61GOS6f10
皆様こんにちは。
本日21:00頃から、再開させていただきたいと思います。


>>345>>346
購入は私の調整不足のため選択肢から消しましたが、いい感じの仕様を思いついたらまた復活させると思います。
また他社との共同開発についても、後に実装するかもしれません。


>>347>>348

応援のコメントありがとうございます。
私もライトユーザーなので、深く考えずに参加していただけると嬉しいです。
(本当は宇宙世紀を題材にしたスレを立てようとしたものの、知識量の少なさに断念しました。)
(そもそも宇宙世紀複雑すぎません……?)


それでは皆様、本日はよろしくお願いします。
350 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 21:17:54.05 ID:61GOS6f10
それでは再開させていただきます。



            マスター
ヒルダ「それで、ご主人様はずっと、Ms.メカニアとお話していたのですね」


アルバス「成行きでな」


アルバス達、P・R社はライブステージの真正面に陣を構えていた。
その両翼には、ワイバーン小隊が周囲を警戒している。
そしてこれらと似たような編成で、ライブステージの四方を囲んでいた。


ヒルダ「しかし、意外ですね。人付き合いが苦手なご主人様が、こんなにも心を許すなんて」


アルバス「許してねぇよ。だが、そうだな……興味はある」


マキナは、見た目はほぼ人間と同じな為、外見では判別がしにくい。
判断する方法は、マキナの身体から発せられる特定の周波数を感知すること。
そして、彼(彼女)達の皮膚が、人工皮膚であるかどうかだ。

メカニアの皮膚は人工皮膚であったが、マキナのそれと比べ非常に人間の皮膚に近い感触だった。
また、マキナは周波数を感知出来るため、同族であるかどうかというのは判断できるはずだが、ヒルダはメカニアがマキナであるということに気がついていない。
つまり周波数を阻害する、何かしらの細工をしていると見ていいだろう。

アルバスは、自分の知らない技術が組み込まれているメカニアが、気になっていたのだった。


ヒルダ「やはり、男性はああいう女性が好みなのですね」


アルバス「俺をアイツらと一緒にするんじゃない」


アルバスの言う“アイツら”とは、現在護衛にあたっているゲオルギー軍の兵士たちのことだ。
全員オープン回線を開き、ライブ開始を今か今かと待ちかねている。
浮足立っている彼らを見て、アルバスは溜息をついた。


アルバス「ま、あのクソ堅物な上司の下にいるんだから、鬱憤も溜まってそうなもんだがな」


ヒルダ「ご主人様は毎日自由に生きていますからね」


アルバス「自由なのはいいことだろ」


ヒルダ「私としては、もう少し社長らしいことをして欲しいのですが」


アルバス「はいはい。分かった分かった」


ヒルダが稼働してそこまで日は経っていないが、似たようなことは言われたことは言われ慣れているので、適当に流す。
その時、ステージのライトが一斉に点灯した。


アルバス「始まるか……AI、ヒルダ。最終チェック」


ヒルダ「かしこまりました」

.ラージャ
《了解》
351 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 21:26:54.07 ID:61GOS6f10
ステージの中央には、1機のIMSが鎮座していた。
メカニア専用に設計された、その名も“ガンダム・ユビキタス”。
通常のMSと比べ一回りほど大きいが、全体的なシルエットは女性らしさを感じさせる。
大型のスカートを装備しているのもあって、まるで純白のドレスを着込んでいるようだった。


メカニア『――皆さん、こんばんは!』


ステージに設置された大型のスピーカー越しに、メカニアの声がデルンバイ郊外に響き渡る。
そして、ガンダム・ユビキタスの周りには撮影用のドローンが飛び交っている。
それをコクピットで確認しながら、メカニアは胸に手を当てた。
彼女の動きに連動して、ガンダム・ユビキタスも同様の動きをする。


メカニア『今回、色んな方に無理を言って、ここゲオルギー皇国、デルンバイでライブを行うことにしました』

メカニア『今、地球は火星から攻められていて、こんなことをしている場合では無いのかもしれません』

メカニア『わたしの歌じゃ、この状況を変えることは出来ない……』

メカニア『でも、わたしの歌で、皆さんを勇気づけることが出来る』

メカニア『それが、地球No.1アイドルとして、わたしが皆さんに出来ることだから!』

メカニア『だから――』


メカニアは両腕を広げ、目を閉じる。
それと同時に、ガンダム・ユビキタスの白一色だった装甲が、肩や上腕など、一部分がピンク色に変化していく。
本機は、ステージや歌う曲に合わせ、装甲の色が一部変化する仕組みになっていた。


メカニア「聴いてください、わたしの歌!」


右腕を振り上げ、人差し指を立てる。


メカニア「――“Start Step!!”!」


“Start Step!!”は、メカニアがアイドルデビューするきっかけとなった曲だ。
明るい曲調で、アイドルというステップを踏み出した少女の歌、という歌詞になっている。
また、タイトルには星(Star)を混ぜており、流星の如く現れたメカニアを表してもいる。
ToI決勝でも歌われた曲であり、彼女の代表曲と言っていいだろう。
352 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 21:31:15.11 ID:61GOS6f10
アルバス「聴いたことあるなぁ、この曲」


ヒルダ「地球で最も人気のある曲のようですから」


回線を開くまでもなく聞こえてくる曲に、アルバスは素直な感想を漏らす。
地球で最も有名なアイドルの曲に、聞き覚えが有る程度で済む辺り、本気でアイドルに興味は無いようだが。


アルバス「……周りはすっかり盛り上がってるみたいだな」


ゲオルギー軍の兵士は、メカニアの一挙手一投足を逃さずに見ていた。
エドガー、ジェナスも、彼ら程のめり込んではいないが、彼女のライブ中継を見ているようだ。
一瞬、シンに兵士の勤務態度を報告するとどうなるのだろうか、という邪な考えがよぎるが、そこまでするほど自身が真面目でないというのを思い出し、やめた。
そして、ライブはつつがなく進行し、何事もなく終わる――。


――そのはずだった。





アルバス「……ッ! 何か来るぞ!」


最初に気がついたのは、アイドルに夢中ではなかったアルバスだった。
専用回線を開き、全員に機影の接近を知らせる。


エドガー『なんだってこんなところに……!』


アルバス「俺が知るか。ヒルダ!」


ヒルダ「データベース照会。……敵性MS、メリディアニとマルスと判明。数は9」


アルバス「チッ! 楽にはいかねぇか……!」


《火器のロックをすべて解除。アルバス様、いつでもどうぞ》


アルバス「俺とエドガーが先陣を切る。ジェナスは援護だ」


ジェナス『了解!』


エドガー『友軍のワイバーンも、M.A.Fの対応に回った。俺たちも行くぞ!』


アルバス「ああ……ちゃちゃっと終わらせるぞ!」
353 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 21:35:09.08 ID:61GOS6f10
VS M.A.F戦(S.C.1025/3/11 デルンバイ郊外 ライブステージ)


‐インフォメーション‐
【小隊戦について】
小隊戦は、自軍と敵軍の戦闘能力の合計で、対抗判定を行います。
対抗判定に成功した場合、自軍有利で展開され、失敗した場合は敵軍有利で展開されます。

現在参加中のメンバーの戦闘能力は、以下の通りです。

アルバス:戦闘能力8【4(初期値)+2(火器管制AI)+2(ヒルダ)】

エドガー:戦闘能力9【9(初期値)】

ジェナス:戦闘能力6【6(初期値)】

合計値:23


M.A.F兵士の戦闘能力の合計値は19(7+6+6)の為、対抗判定の成功率は、

50+((23-19)×5)=70%

となります。

なお、判定数値内でゾロ目が出た場合特殊判定に入ります。


判定は直下のレスのコンマで行います。



【1ターン目】

【自軍】                                        【敵軍】

アルバス【ガンダムトーイ】:戦闘能力8(状態:普通)            M.A.F兵士【マルス】:戦闘能力7(状態:普通)
エドガー【ベルサーガ(FA)】:戦闘能力9(状態:普通)           M.A.F兵士【メリディアニ】:戦闘能力6(状態:普通)
ジェナス【クレイドール】:戦闘能力6(状態:普通)              M.A.F兵士【メリディアニ】:戦闘能力6(状態:普通)
合計値:23                                      合計値:19

対抗判定:70%以下で成功



下1 対抗判定(コンマ70以下で成功)
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 21:36:13.89 ID:zIbZUWWG0
そい
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 21:36:32.34 ID:Qiy1Xj2jo
356 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 21:44:47.26 ID:61GOS6f10
アルバス「そらぁっ!」


ガンダムトーイ・ベンケイの脚部に装備したミサイルポッドで、牽制をする。
怯んだ隙に、ベルサーガが敵MSを大型アックスで撃墜する――その予定だった。
しかし。


アルバス「ッ!? マルスが……!」


アルバスの上空をマルスが飛行形態で飛翔する。
狙いは、後方に控えるクレイドールだろう。
どうやら、ビームキャノン・シールドが脅威であると悟られたようだった。


エドガー『アルバス、前を向け!』


アルバス「くっ……!」


マルスに気を取られ、ビームソードを構えたメリディアニの接近を許してしまう。



‐インフォメーション‐
【被弾について】
対抗判定の結果によって、不利側に被弾判定を行います。
判定表は以下の通りです。

00-09 ダメージ3
10-29 ダメージ2
30-69 ダメージ1
70-99 回避

ダメージ1点毎に機体の状態が、【普通→小破→中破→大破→撃墜】と変化します。
撃墜したMSは、対抗判定に参加することが出来なくなります。
また、ダメージ判定の数値内でゾロ目が出た場合は、ダメージに更に1点追加します。


下1〜3 自軍の被弾判定(上記判定表を参考)
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 21:45:48.36 ID:0KwT5tBrO
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 21:45:50.49 ID:pZFsTp8G0
はい
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 21:48:53.25 ID:qp4t8V4X0
はい
360 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 22:00:10.92 ID:61GOS6f10
ジェナス「……ッ!!」


ジェナスは咄嗟に、ビームキャノン・シールドを構え、マルスを射撃しようとした。
しかし、機動力で勝るのは、マルスだった。
一息の間に距離を詰め、変形をしながらクレイドールに襲いかかる。


ジェナス(早――)

ジェナス「うぅぅっ!!」


考えるより先に、機体を右に移動させようとするが、遅かった。
マルスのビームサーベルが、クレイドールの左肩を捉え、呆気なく溶断したのだった。


アルバス『うおぉっ!?』


エドガー『ぬぅっ……!』


アルバスとエドガーもまた、メリディアニに襲われ、小程度のダメージを負ってしまう。


ジェナス「まだ……負けてない……!」


自身を奮い立たせるように、ジェナスは小さく呟いた。






【2ターン目】

【自軍】                                        【敵軍】

アルバス【ガンダムトーイ】:戦闘能力8(状態:小破)            M.A.F兵士【マルス】:戦闘能力7(状態:普通)
エドガー【ベルサーガ(FA)】:戦闘能力9(状態:小破)           M.A.F兵士【メリディアニ】:戦闘能力6(状態:普通)
ジェナス【クレイドール】:戦闘能力6(状態:中破)              M.A.F兵士【メリディアニ】:戦闘能力6(状態:普通)
合計値:23                                      合計値:19

対抗判定:70%以下で成功



下1 対抗判定(コンマ70以下で成功)
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:00:51.30 ID:4f7oBGTL0
a
362 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 22:07:04.12 ID:61GOS6f10
エドガー『JJ! そいつをどうにか足止めしろ!』


ジェナス「無茶言ってくれる!」


ジェナスは叫び、右手でビームサーベルを引き抜く。
マルスは飛行形態の機動力は敵なしだが、MS状態ではメリディアニとそう変わらない。
そして、ここまで接近しているのであれば、再び飛行形態になる余裕は無い。

故に、ここで叩く。何としてでも。


ジェナス「うおおおっ!!」



00-09 ダメージ3
10-29 ダメージ2
30-69 ダメージ1
70-99 回避


下1〜3 敵軍の被弾判定(上記判定表を参考)
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:07:31.66 ID:LzAAFx4R0
なんとぉー!
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:07:48.82 ID:DH/dVjw5O
ふんす
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:08:24.08 ID:qp4t8V4X0
へい
366 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 22:19:45.19 ID:61GOS6f10
エドガー(ベルサーガとメリディアニ、適正距離は同じ……近接か、遠距離か)

エドガー(ロングレンジはほぼ互角だろう。だが――)


エドガーはベルサーガのブースターを思いっきり吹かし、一気に距離を縮める。
メリディアニは肩部に装備したミサイルランチャーで、ベルサーガを近づけさせまいとするが、この機体の装甲は、非常に硬い。
爆発の衝撃を物ともせず、大型アックスを振りかざし、縦に一閃。
メリディアニの左肩を切断し、そのまま左脚をも叩き折る。
そして、体制が崩れたメリディアニの頭部を、更に大型アックスで破壊した。


ジェナス『舐めるなー!』


ジェナスはマルスに中程度のダメージを与えたが、アルバスの攻撃は回避されてしまった。


アルバス『クソ……!』



マルス:66(2ダメージ)
メリディアニ:82(0ダメージ)
メリディアニ:08(3ダメージ)



【2ターン目】

【自軍】                                        【敵軍】

アルバス【ガンダムトーイ】:戦闘能力8(状態:小破)            M.A.F兵士【マルス】:戦闘能力7(状態:中破)
エドガー【ベルサーガ(FA)】:戦闘能力9(状態:小破)           M.A.F兵士【メリディアニ】:戦闘能力6(状態:普通)
ジェナス【クレイドール】:戦闘能力6(状態:中破)              M.A.F兵士【メリディアニ】:戦闘能力6(状態:大破)
合計値:23                                      合計値:19

対抗判定:70%以下で成功



下1 対抗判定(コンマ70以下で成功)
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:20:13.77 ID:pZFsTp8G0
はい
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:21:44.95 ID:qp4t8V4X0
ゾロ目か
369 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 22:27:45.91 ID:61GOS6f10
>>368
ごめんなさい、判定数値内というのは01-70(00は100として扱う)内でのゾロ目という意味です。
言葉が足りずに申し訳ありません。



アルバス「トリモチで足止めしろ!」


《やってみましょう》


ガンダムトーイ・ベンケイの頭部に装備されたトリモチランチャーを作動させる。
しかし彼の抵抗虚しく、トリモチはあっさりを躱され、またも接近を許してしまった。


ヒルダ「ご主人様。ガンダムトーイの出力が低下しています」


アルバス「分かってる!」


被弾判定

00-09 ダメージ3
10-29 ダメージ2
30-69 ダメージ1
70-99 回避


下1〜3 自軍の被弾判定(上記判定表を参考)
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:29:37.01 ID:4f7oBGTL0
a
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:31:58.25 ID:iDvNVQ4c0
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:33:34.12 ID:qp4t8V4X0
>>369
そういうことでしたか
というか量産機相手にこれは不味くないですね...
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:33:35.78 ID:pZFsTp8G0
はい
374 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 22:47:04.02 ID:61GOS6f10
アルバス「コイツ……!?」


ガンダムトーイ・ベンケイで格闘戦を仕掛けるが、メリディアニはあざ笑うように回避する。
決定打が与えられないことに、アルバスは焦りを隠せなかった。
そして、その時が訪れる。


ヒルダ「ご主人様、メリディアニから高熱反応です」


アルバス「何!?」


この距離で、ビームキャノンを撃たれるとは想定していなかったアルバスは、回避する間もなく、砲撃を受けてしまった。
両脚が飴細工のように溶かされ、ガンダムトーイ・ベンケイはその場から動くことが出来なくなる。


アルバス「――」


そして、止めを刺さんと、ビームソードの切っ先をコクピットへ突き刺した。


エドガー「アルバス……嘘だろ……!」


ジェナス「そんな……! 社長さん! ヒルダちゃん!」


ガンダムトーイ:01(3ダメージ)
ベルサーガ:25(2ダメージ)
クレイドール:12(2ダメージ)


【自軍】

アルバス【ガンダムトーイ】:戦闘能力8(状態:撃墜)
エドガー【ベルサーガ(FA)】:戦闘能力9(状態:大破)
ジェナス【クレイドール】:戦闘能力6(状態:大破)


ガンダムトーイが撃墜しました。


GAME OVER.
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:50:38.91 ID:iDvNVQ4c0
なんてこった
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:51:41.93 ID:0KwT5tBrO
ざんねん!アルバスのぼうけんはここでおわってしまった!
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:52:36.63 ID:qp4t8V4X0
コンマが悉くアレだったのもあるが、ちと判定がシビアだなぁ
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:55:56.65 ID:zIbZUWWG0
コンマ運が悪過ぎたな
379 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 22:56:56.14 ID:61GOS6f10
ちょっと調整不足が過ぎましたかね……。
ここまでボロボロになるとは思わなかったです。

さて、初ゲームオーバーになってしまいました。
ゲームオーバーになった場合は、その話の自由行動から再開です。
これまでに獲得した資金、武器やMS、知識等を引き継いだ状態で開始します。
いわゆる、強くてニューゲームという奴ですね(厳密にはニューゲームではありませんが)。

このまま、第一話の自由行動から再開させてよろしいでしょうか?
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:58:18.75 ID:pZFsTp8G0
戦闘からの選択制の方が嬉しい
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 22:59:20.26 ID:iDvNVQ4c0
死に得すぎるのもあんまりよくないかも
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:01:59.71 ID:qp4t8V4X0
まあ、判定については名無しキャラとネームドキャラで差をつけるくらいでちょうどいい希ガス
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:07:05.31 ID:wkJueBU00
(大差付けてるのに粘ってきてモブからネームドに昇格する安価SSあるある)
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:07:09.10 ID:4f7oBGTL0
死にペナルティはあった方がいいな。
385 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 23:07:34.78 ID:61GOS6f10
うーん、確かに死にまくればいいというのもよくはありませんよね……。
戦闘から再開して、コンマをもう少し緩和させたほうがよろしいでしょうか。
自軍は従来通りの判定法で、敵軍は序盤であるということも加味して緩くします。
また、敵軍のダメージ点数も減らします。
それで一回、試しにやってみてもいいでしょうか?
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:08:15.93 ID:wkJueBU00
ただ、ペナルティありすぎても「負けが込みすぎて多重ペナからの絶対勝てねー状態」が発生しかねないんだよなぁ
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:10:37.77 ID:pZFsTp8G0
とりあえずは>>385でいいと思う
388 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 23:16:29.29 ID:61GOS6f10
では少し多数決取りますね。
今回のゲームオーバー時の再開方法についてです。

1.話中の自由行動から再開(前回の行動終了時点の情報を引き継ぐ。デスペナルティあり)
2.メインストーリーの戦闘から再開(デスペナルティなし。今回から条件緩和)


下1〜 再開方法について(3票先取)
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:17:32.16 ID:qp4t8V4X0
2
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:20:01.30 ID:zIbZUWWG0
2
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:20:12.53 ID:pZFsTp8G0
2
個人的にはゲームオーバー時には毎回この多数決取って欲しい
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:20:43.23 ID:0KwT5tBrO
2
報酬減少とかの方でデスペナあったら良い気がする
393 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 23:23:03.75 ID:61GOS6f10
では、今回はメインストーリーの戦闘から再開させていただきます。
次回以降も、ゲームオーバー時には多数決で決めさせてもらおうと思いますので、よろしくお願いします。
394 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 23:29:31.23 ID:61GOS6f10
アルバス「――」


アルバスはガンダムトーイのコクピットで目を覚ました。
外からは、メカニアの歌声が聞こえてくる。


ヒルダ「おはようございます。護衛中に居眠りとは、いいご身分ですね?」


アルバス「寝てた……?」


ヒルダ「……呆れましたね。そんな調子で、万が一戦闘になった場合は大丈夫なのでしょうか?」


アルバス「……すまん」


ヒルダ「えっ」


アルバスが素直に謝罪の言葉を口にしたのを見て、ヒルダは目をパチパチと瞬かせる。


ヒルダ「……ご主人様、大丈夫ですか? 熱でもあるのでは」


アルバス「うっせぇな」


どうも調子が合わない。どうしたのだろうか、自分は。
そうアルバスが思っていると、レーダーに機影をキャッチした。
頭を振り、専用回線を開いて全員に通達する。


《火器のロックをすべて解除。いつでもどうぞ》


アルバス「ああ。――いくぞ」





【1ターン目】

【自軍】                                        【敵軍】

アルバス【ガンダムトーイ】:戦闘能力8(状態:普通)            M.A.F兵士【マルス】:戦闘能力7(状態:普通)
エドガー【ベルサーガ(FA)】:戦闘能力9(状態:普通)           M.A.F兵士【メリディアニ】:戦闘能力6(状態:普通)
ジェナス【クレイドール】:戦闘能力6(状態:普通)              M.A.F兵士【メリディアニ】:戦闘能力6(状態:普通)
合計値:23                                      合計値:19

対抗判定:70%以下で成功



下1 対抗判定(コンマ70以下で成功)
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:29:42.33 ID:4f7oBGTL0
まぁ実際は何回も同じところで死んでグダグダとかそうそう起きないし起きても2回目3回目あたりで「今回はこういうペナ入れて進めます」って事になるからそこまで緻密に決める必要もないといえばない。
臨機応変柔軟に。
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:35:48.81 ID:DH/dVjw5O
どや?
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:36:22.49 ID:LE7S2BSno
その2つ+負けた状態でシナリオが進む3パターンになるのかな?
398 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 23:37:55.05 ID:61GOS6f10
アルバス「ジェナス、援護を頼む! エドガー!」


エドガー『了解だ……!』


ジェナス『後ろは任せて!』


指示を飛ばし、エドガーと共に前に躍り出るアルバス。
先頭を突っ切ってきたのは、M.A.Fの可変機マルス、その飛行形態だ。
マルスは、アルバス達の上空を通り過ぎようとしている。


アルバス「させるかァ!!」


ガンダムトーイ・ベンケイの頭部に装備されたトリモチランチャーを作動させる。
トリモチは、マルスの翼部分に当たり、コントロールを乱した。



被弾判定

00-09 ダメージ3
10-39 ダメージ2
40-79 ダメージ1
80-99 回避


下1〜3 敵軍の被弾判定(上記判定表を参考)
399 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 23:41:42.92 ID:61GOS6f10
って、ゾロ目じゃない!
ごめんなさいやり直します!
400 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 23:47:04.43 ID:61GOS6f10
アルバス「ジェナス、援護を頼む! エドガー!」


エドガー『了解だ……!』


ジェナス『後ろは任せて!』


指示を飛ばし、エドガーと共に前に躍り出るアルバス。
先頭を突っ切ってきたのは、M.A.Fの可変機マルス、その飛行形態だ。
マルスは、アルバス達の上空を通り過ぎようとしている。


アルバス「させるかァ!!」


ガンダムトーイ・ベンケイの頭部に装備されたトリモチランチャーを作動させる。
トリモチは、マルスの翼部分に当たり、コントロールを乱した。


ゾロ目チャンス

00-50 マルスのコクピットにシールドを叩き込む。(マルス撃墜。鹵獲確定)
51-99 マルスの両脚を破壊する。(マルス大破)


下1 特殊判定(上記判定表を参考)
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:47:52.72 ID:0KwT5tBrO
402 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/08(日) 23:53:39.45 ID:61GOS6f10
エドガー「うおぉッ!!」


高度を落としたマルスに向かって、ベルサーガが跳躍する。
大型アックスを振り回し、そのままマルスの両足を力任せに切断した。
無理やり変形したマルスだったが、そのままうつ伏せに墜落してしまう。


エドガー「このまま、一気に……!」


無残な姿にされたマルスを見て、2機のメリディアニは動揺しているようだった。




【2ターン目】

【自軍】                                        【敵軍】

アルバス【ガンダムトーイ】:戦闘能力8(状態:普通)            M.A.F兵士【マルス】:戦闘能力7(状態:大破)
エドガー【ベルサーガ(FA)】:戦闘能力9(状態:普通)           M.A.F兵士【メリディアニ】:戦闘能力6(状態:普通)
ジェナス【クレイドール】:戦闘能力6(状態:普通)              M.A.F兵士【メリディアニ】:戦闘能力6(状態:普通)
合計値:23                                      合計値:19

対抗判定:70+10(特殊判定ボーナス)%



下1 対抗判定(コンマ80以下で成功)
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 23:53:56.33 ID:4f7oBGTL0
a
404 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/09(月) 00:01:07.44 ID:KXNfm8/b0
アルバス「獲物はくれてやるぞジェナス」


ジェナス『いっただきまーす!』


クレイドールがビームサーベルを引き抜き、コクピットへと突き刺す。
ガクン、とマルスが大きく揺れ、そして沈黙した。


アルバス「さて……次はアイツらだ」


1機のメリディアニが、意を決したようにビームソードを構えて突出する。


ゾロ目チャンス

00-50 メリディアニのコクピットにシールドを叩き込む(メリディアニ撃墜。鹵獲確定)
51-99 メリディアニの頭部、右腕を破壊する(メリディアニ大破。次回対抗判定+10%(1回))


下1 特殊判定(上記判定表を参考)
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 00:10:42.38 ID:y3V1w7pQ0
こい
406 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/09(月) 00:20:34.83 ID:KXNfm8/b0
ヒルダ(行動パターン予測。直線的な動きで、フェイントもない。恐らく、破れかぶれの行動)

ヒルダ(なら、最適な回避予想は――)

ヒルダ「算出完了。ご主人様」


アルバス「よくやった!」


メリディアニの大振りなビームソードを、半身ずらして交わすガンダムトーイ・ベンケイ。
攻撃が外れ、次の行動に移ろうとするメリディアニだったが、それよりも先にコクピットへとシールドを突っ込まれた。
ガンダムトーイ・ベンケイの装備する両腕部のクローシールドは、MS破断用に振動する機構を備えている。

それを、容赦なく作動させた。

ガクガクと揺れたメリディアニが、力なく地に伏す姿を見て、もう1機のメリディアニの戦意が喪失していくのが、手に取るように分かる。


アルバス「……」



行動選択
1.トリモチランチャーを作動させ、もう1機のメリディアニを拘束する。
2.容赦なく戦闘続行する。


下1〜 行動を選択してください(2票先取)
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 00:21:14.96 ID:+e7o6MZ50
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 00:21:53.69 ID:X7GTDpMp0
1
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 00:33:10.88 ID:y3V1w7pQ0
1
410 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/09(月) 00:45:49.24 ID:KXNfm8/b0
アルバス「トリモチランチャー、全弾射出。あのメリディアニを確保しろ」


《よろしいのですか?》


アルバス「戦意も無いやつに攻撃しようとは思わん。俺は、まだそこまで堕ちちゃいねーよ」

ラージャ
《了解》


火器管制AIの応答と共に、トリモチがメリディアニの全身に纏わりつく。
身動きの取れなくなったメリディアニは、横向きに倒れていく。


周りでは、ワイバーン部隊もM.A.Fとの戦闘を終えたようだった。
操縦桿から手を離し、大きく息をつく。


アルバス「終わった、か……」


ヒルダ「お疲れ様です、ご主人様。見事なお手際でした」


アルバス「褒めたって何も出ねーよ……」





一回目の苦戦は何だったのか、というぐらいゾロ目が出ましたね……。
あまりに優勢すぎたので、最後に生け捕りルートを用意しました。

さて、お時間も遅くなってしまいましたので、一時中断とさせていただきます。
次回更新は、火曜日を予定しております。
長時間のお付き合い、ありがとうございました。
それでは皆様、おやすみなさい。
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 00:46:22.94 ID:+e7o6MZ50
乙でした
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 00:49:57.31 ID:y3V1w7pQ0
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 09:31:58.53 ID:fNOm0H5Q0
乙です。敵の機体鹵獲は再開した甲斐があったな
414 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/10(火) 19:52:30.69 ID:Fij0Q+AG0
皆様こんばんは。
本日は21:00頃より更新を再開します。
どうかよろしくお願いいたします。
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/10(火) 20:00:12.36 ID:MEC/qYH50
待機
やはり空飛ぶトーイの装備プラン、作りたいなあ…
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/10(火) 20:03:26.63 ID:WmYFUeZz0
アルバスがAI開発の天才だしAIやらアンドロイド方面の開発もしたいな。モビルスーツにも十分応用効くけど。
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/10(火) 20:09:59.92 ID:jHI62zy50
アルバスが昔作って削除したはずの失敗作AIが実はネットの海に逃げ出していた可能性
418 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/10(火) 21:10:28.53 ID:Fij0Q+AG0
それでは再開させていただきます。



メカニア(やっぱり、ガンダムってすごい)


ガンダム・ユビキタスのコクピットで、メカニアはそう思った。
アルバス達の戦いは、撮影用ドローンをハッキングして、全て見ていた。
鮮やかな手際で1機、また1機と撃墜していく様は、先史文明から伝わる“ガンダム神話”を目の当たりにしているようだった。


プロデューサー『素晴らしいな、彼らは』


メカニア「ええ、本当に」


プロデューサーの通信にメカニアは答える。
今は、ライブの休憩時間などではない。
現に、ガンダム・ユビキタスは曲に合わせて踊りを続け、メカニアの歌声がデルンバイ郊外に響き渡っている。

理由は、彼女の頭やうなじ、腰などから伸びているコードだった。

これらのコードはIMSの操作系統やスピーカーなどに直接接続されており、メカニアは考えるだけで操縦が可能となっていた。
これも、メカニアがマキナだからこそ出来る芸当だろう。
コクピット内カメラの映像も操作しているため、ライブ映像には元気に踊っているメカニアの姿が映っているはずだ。


メカニア「……」


プロデューサー『……すまない。こんなことをさせて』


メカニア「プロデューサーは謝らないでください。……これは、社長の命令ですから」


僅かにはにかんだメカニアに、プロデューサーは首の後に手を添える。


プロデューサー『もうすぐだ。もうすぐで、君は“歌姫”になれる』

プロデューサー『だから、頑張ってくれ』


メカニア「――はい」


メカニアは短く返事をし、通信を終える。
深く息を吐き、コクピットの天井を見上げた。


メカニア(歌姫になる……それが、社長の望み)

メカニア(それを叶えるのが、わたしの生きる意味――)



(アルバス『なあ、アイドルって楽しいのか?』)



メカニア(――)


ライブの前、アルバスと交わした会話を、ふと思い出してしまった。
正直に言えば、アイドル活動が楽しかったことなど、一度も無かった。
彼女にとって、これまでに獲得した様々な賞も、地球No.1を決めるToIですら通過点に過ぎなかった。
しかし、メカニアはその思いを表に出すことは無かった。
そんなことをすれば、アイドル活動に支障が出ることが分かっているから。


メカニア(どうしてあの時、アルバスさんに“楽しいですよ”って、すぐに言えなかったんだろう)


そんな彼女の疑問が晴れることはなかった。
遠くで、再び戦闘音が聞こえてくる。
それと同時に曲が終わり、ガンダム・ユビキタスが待機状態になった。
接続していたコードを取り外し、映像も元の状態に戻す。


メカニア(行こう。もう、後には引けないんだから)
419 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/10(火) 21:16:15.66 ID:Fij0Q+AG0
アルバス「うじゃうじゃと! 虫かテメーらはァ!!」


背部レールガンで敵MSを狙撃しながら、アルバスは悪態を付く。
息をつくのもそこそこに、再びM.A.Fが侵攻を開始した。
M.A.Fの占領地でもないのに、この数は異常であると言えるだろう。


エドガー『残り三方もこのような感じらしい……アルバス、これは』


アルバス「ただのアイドルのライブにこれほどの戦力。十中八九、誰かが手引をしていると見ていいだろうな」


ジェナス『一体誰が?!』


アルバス「知らん!」


既にこの状況、ライブをこのまま続けられるとは思えない。
補給がままならない状況で、このまま防衛に徹すればジリ貧なのは目に見えていた。
アルバスはヒルダに命じ、プロデューサーの男へ直通回線を開いた。


アルバス「おい、早く嬢ちゃんに指示して逃げる準備をしろ! 逃げ道ぐらいは――」


プロデューサー『いいえ。我々はライブを続行します』


アルバス「は!?」


想定外の返答に、アルバスは素っ頓狂な声を出す。


アルバス「お前、アイツを死なせたいのか?」


プロデューサー『メカニアには成し遂げなければならないことがある。そしてそれは、今でないと叶えられない』


アルバス「死ねばそれまでだろうが!」


プロデューサー『彼女も覚悟の上です』


プロデューサーの男にアルバスは言葉を失い、今までで一番深い溜息をついた。


アルバス「もう長くは持たせられん。やるならさっさとしやがれ!」


プロデューサー『ありがとうございます』


そう言って、プロデューサーの男は通信を切った。
彼らは何をしたいのか、どうしたいのか、アルバスには分からない。
ただ一つ、ハッキリしたことがある。


アルバス(キョクトーワ・プロダクション……何を考えている?)


この騒動の裏で手を引いているのは、キョクトーワ・プロダクションで間違いないだろう、ということだった。
420 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/10(火) 21:18:54.21 ID:Fij0Q+AG0
ヒルダ「ご主人様。ガンダム・ユビキタスに動きが……? これは……」


アルバス「なんだ」


ヒルダ「ガンダム・ユビキタスから、何かが射出されました。筒状のものです」


モニターの隅に、別の角度のカメラ映像が映る。
ヒルダの言う通り、それは小型の筒のようなもので、どうやらガンダム・ユビキタスのスカート部分から出てきているようだった。
ミサイルか、と思ったが、それにしては動きが直線的で無く、時折上下に移動しているのが見受けられた。


アルバス「こりゃ、ファンネルか?」


無線誘導兵器――一般的にファンネル・ビット(単にファンネルとも)と呼ばれる兵器だ。
非常に限られた人間にのみ使用可能な兵器で、現在のE.A.Fでは未だに実戦投入は考えられていない欠陥品、というのがアルバスの印象だった。
操作には高度な演算力が求められるためで、戦闘中にファンネルを動かしながら戦うことなどは出来ないからだ。

しかし、ガンダム・ユビキタスから射出されたファンネルは、筒の先端がスピーカーのようなものになっており、兵器という感じでは無かった。
そもそも、IMSは兵器の搭載を禁止されているので、当然とも言えるのだが。


アルバス(アイツ、何するつもりなんだ)


メカニア『お待たせいたしました、皆さん』


メカニアの声が、先程よりも近い位置で聞こえてくる。というより、コクピット内に響き渡る。


アルバス「何だこれは!?」


ヒルダ「解析終了。どうやら、あの無線誘導兵器を介して、通信回線に強制的に割り込んでいるようです」


メカニア『今、わたしのライブはM.A.Fに侵攻されています』


アルバス「!?」


気がつくと、撮影用ドローンが、戦場の上をぐるぐると徘徊している。
ゲオルギー軍も、M.A.Fも、訳のわからない状況に呆然としているようだった。


メカニア『しかし、安心してください。地球のMSが、M.A.Fの攻撃を防いでくれています』

メカニア『地球のMSは、M.A.Fに負けていない』

メカニア『そんな彼らに、この歌を捧げます――』


メカニア『“Over Flow”』


静かなイントロから、徐々に激しい曲調になっていく。
その時、コクピット内に警告音が響き渡る。


アルバス「今度は何だよ!」


ヒルダ「……ご主人様。無線誘導装置から、MSの全てのリミッターを強制解除するコードが発信されています」


アルバス「オイオイオイオイ、勘弁してくれよマジで!」


MSには、一般的にリミッターが掛けられている。
それは、パイロットが高Gにさらされないようにするためであり、機体の損耗を避けるためでもある。
一部、リミッターを解除しているエース機も存在するが、それもあくまでパイロットが耐えられるギリギリに設定しているだけだ。
機体の性能の100%以上を発揮してしまえば、中にいるパイロットはただじゃ済まないだろう。
421 : ◆FwF1oHU6wAjR [saga]:2019/12/10(火) 21:23:09.65 ID:Fij0Q+AG0
ジェナス『社長さん、これ何!? クレイドールの反応が敏感になって……うわああっ!?』


アルバス「くそ、余計なことしてくれやがって! ヒルダ、あの嬢ちゃんに回線繋げ!」


ヒルダ「繋がりません。というより、繋がった途端、すぐに切断されます」


アルバス「語る舌は持ってないってか……」


アルバスは状況を再確認する。
ファンネルからのハッキングを受けたP・R社とゲオルギー軍のMSは、突然リミッターを解除され、とてもじゃないが戦える状態ではない。
自分のペースでランニングしているところに、いきなりF1カーで引っ張られるようなものだ。
事実、M.A.Fからの攻撃を回避するのが精一杯で、中々攻撃に転じることが出来ないようだった。

ファンネルの操作、通信回線の割り込み、そしてクラッキング。
それでいて、本人は今も歌を歌い続けている。
マキナであるメカニアにしか出来ない芸当だろう。

しかし、このままでは戦闘が泥沼化するのは間違いない。


アルバス(こっちにはヒルダがいる。クラッキング阻止に専念させれば、俺だけはM.A.Fに決定打を与えられるはずだ)

アルバス(だが、このままにしておけば、エドガー達が無事で済まないかもしれない)

アルバス(幸い、回避だけはまだなんとか出来る。前線を任せて、アイツのクラッキングを直接止めるという方法を取ることも出来るだろう)

アルバス(どうする――)



行動選択
1.ヒルダをサポートから外し、クラッキング阻止に専念させる。
2.エドガー達に前線を任せ、メカニアの元へ向かう。


下1〜 行動を選択してください(3票先取)
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/10(火) 21:24:33.89 ID:qRdtNhBK0
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/10(火) 21:25:30.68 ID:uPubydwFO
2
迷うなあ
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名前: E-mail(省略可)

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