【安価】受付嬢「ふーん、あなたが新人冒険者?」

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81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 21:24:56.46 ID:N4Dy1eiN0
性欲が高くなる
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 21:25:02.70 ID:+ZG7lizxo
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 21:30:13.95 ID:zp18MBzno
快眠魔法
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 21:30:29.33 ID:SGD/cVQK0
男が二人に増えた
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/28(木) 01:06:51.15 ID:+yXZdiPt0
男「......」


かくんと首が下がる
そのまま倒れこみ、意識を手放した


女魔法使い「......え?ちょ!呼吸確認っ!」


彼女は慌てて呼吸確認をする
どうやらきちんと呼吸出来ているようだ


女魔法使い「よ、良かったぁ......」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/28(木) 20:43:39.46 ID:+yXZdiPt0
馬車は街へと帰ってきた
だが、依然として彼は快眠中


女魔法使い「どうしましょう......」

男「......」


御者に促され、やっとのことで彼を背負い馬車を降りる
しかしその重さに耐えきれず落としてしまう


女魔法使い「うっ!」

男「......」


なおも快眠
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/28(木) 20:49:30.81 ID:+yXZdiPt0
ここでどうせ起きないだろうと判断し、受付所まで彼を引き摺った


女魔法使い「うぇぇ......」

受付嬢「......ん、ん!?どうしたんですか!?」

女魔法使い「依頼は終わったんですが、うっかり眠らせちゃって......」

受付嬢「何それ」

デュエリスト「ふむ、なら彼は私がソファーに運んでおきます」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/28(木) 21:07:32.49 ID:+yXZdiPt0
しばらくして、休憩室のソファーにて


男「んー」

女魔法使い「やっと起きましたね」

男「む......どうしてここで寝てんだ?」

女魔法使い「間違って私が魔法で眠らせてしまいました」

男「そういうことか......」

女魔法使い「これが報酬金です。受付嬢さんに『全部取ってけば?』って言われましたけど」

男「ありがとう。これで今夜もゆっくり眠れるよ」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/28(木) 21:18:49.56 ID:+yXZdiPt0
もうだいぶ寝てしまった
すぐに宿をとったところでどうせ眠れないだろう


男「そうだなぁ......」

男「これまで宿、公園、受付所にしか行ってないし、どこか別の所に行こうかな」

男「街を探索だ」


>>91...どこへ行く?
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 21:20:15.23 ID:LLdPPgRb0
酒場
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 21:21:11.55 ID:GweCOmUAo
町の景色を見渡せる丘の上
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/28(木) 23:38:46.71 ID:+yXZdiPt0
気になっている場所があった
この街には目立つ丘があるのだ
一番にそこを思い出した彼は丘に登った


男「ふぅ.......」


丘を登り、そこから街の景色を見渡す
丘を登っている最中に陽が暮れてしまったため、夜景を拝むことができた

平坦に、しかし活気を持って広がる街
その街が綺麗に見えるのはきっと、同じ優しい炎の灯りが街を照らしているからだろう
街はまるで一つのアロマキャンドルのように、いつまでも見ていられるようだった
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/28(木) 23:51:09.99 ID:+yXZdiPt0
男「綺麗じゃねぇか」

男「あとはもう少し宿が安ければなぁ」


彼は財布の中身を数える
何度数えても当然中身は変わらない


男「はぁ......今日は泊まれるが、明日はどうか......」


心が荒んできたので、丘から降りようと思ったとき、あることに気付く
いつからか、隣に>>95がいて街を見下ろしているのだ


>>95「こんばんは」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/28(木) 23:52:00.85 ID:LLdPPgRb0
女賢者
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 23:54:25.08 ID:gd1d9jhmo
メガネ+↑
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/29(金) 19:19:15.25 ID:U7kzFpSc0
女賢者「こんばんは」

男「......いつからそこに」

女賢者「宿の話からです」

男「そうか」


彼女はいかにも理知的な様子で、メガネを掛けている


女賢者「もしかして、この街の人じゃないんですか?」

男「そうなるな。このみすぼらしい格好から推測される通り出稼ぎで来ている」

女賢者「そう自分を卑下しないで下さい。出稼ぎということは則ち、あなたは何かを守っているに他ならない」

男「結局はその『つもり』なんだ。俺がもっと優秀な奴なら宿になんて困らない」

男「そして、やることがないからと言って意味もなく黄昏るようなことはないんだ」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/29(金) 19:39:23.45 ID:U7kzFpSc0
女賢者「......あなたは、今とても危険です」

男「ほう?」

女賢者「あなたは与えられた使命に生かされているだけです。いつか命を投げますよ」

男「そういうことか。それなら分かってる。どっかで死ぬね。死地に赴くか身投げか」

女賢者「それでいいんですか」

男「いいさ。生きても虚しいだけだ」


すると彼女は黙ってしまう
教会の聖女を気取って話しかけたのかもしれないが、所詮は他人で心から心配などしていない
空気が良くないので、さっさと帰ろう


女賢者「待って下さい」

男「っ......!」


後ろから手を掴まれた
彼は良心の押し売りを快く思わないことから、少し苛立つ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/29(金) 19:45:18.49 ID:U7kzFpSc0
女賢者「私にあなたを放っておくことはできません」

男「......そのセリフ、何度目だ?救世主気取りはやめることだな」

女賢者「逆ですね。賢者になった私をここまで感情的にさせたのはあなたが初めてです......!」


より強い力で掴まれる
振り払おうと思えばそれは容易だが、有無を言わさぬ圧力が彼女から発せられている


男「じゃあどうしろと?こんなクズの心を救えるのか?一体どうやって?」

女賢者「>>100
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/29(金) 19:48:12.15 ID:Q26dJgSO0
私と一緒に旅をしませんか?
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 19:53:11.65 ID:U4dLVi3i0
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/29(金) 20:41:54.70 ID:U7kzFpSc0
女賢者「私と一緒に旅をしませんか?」

男「......残念だが、出稼ぎの身だからそれはできない」

女賢者「そうですか」

男「だが......忌々しいが......その目。やる気は伝わる」

女賢者「でしたら」

男「だから勝手についてくるのは許可しよう。旅はできないが」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/29(金) 21:03:59.42 ID:U7kzFpSc0
女賢者「そうですか。それもそうですよね」

男「それじゃ」

女賢者「早速逃げないで下さいよ!」

男「そりゃあ俺にとってお前は面倒な奴だからな」

女賢者「だから勝手についていくわけですねぇ!」


彼は遂に観念し、宿屋までの追跡を許してしまった
だが勝手についてくる許可を出したのは彼自身だった
なので彼はそのことに関してとやかく言うつもりはなかった。しかし......


男「部屋は別でもよくない?」


彼女はなんと彼のとった部屋にまで入り込んできたのだ


女賢者「>>104
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 21:05:12.03 ID:Q26dJgSO0
何が起きるかわかりませんからね。
それにあなたなら私を襲うことはないと思っています
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 21:05:47.67 ID:XMJ03hVro
おや?もしかして恥ずかしい?
可愛いとこあるんですね♪ニヤニヤ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/29(金) 22:08:29.81 ID:U7kzFpSc0
女賢者「おや?もしかして恥ずかしい?可愛いとこあるんですね♪」ニヤニヤ

男「くっ......」

女賢者「ふふ、いいんですよ」

男「良くないから言っているんだ」

女賢者「あなたはそうやってぶっきらぼうを装ってますが、どこか上品なんですよ」

男「品などあるものか」


つんとした態度を貫き通す


女賢者「いーえ。私の見立てに間違いはありません。正しい心を取り戻したあなたにエスコートされてみたいですね」

男「エスコートって......そんな王子みたいな奴と出会えると思わないほうが気楽だぞ」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/29(金) 22:19:44.41 ID:U7kzFpSc0
女賢者「賢者とはいえ、私だって女の子なんですよ」

男「そうかよ。俺はもう眠いから寝るぞ」


彼がベッドに入ると、彼女も入ってくる
思わず体が強張る


女賢者「ん?お姉さんと二人で緊張しちゃってるのかなぁ?」

男「うるせぇ。寝るからな」

女賢者「おやすみ」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/29(金) 22:42:46.66 ID:U7kzFpSc0
翌朝を迎える
彼が眠りから目覚めると、すぐそこに彼女がいた


男「......なんだ、起きてるんじゃないか」

女賢者「起きてますよ」

男「だったらなんでそこにいるんだ」

女賢者「>>109
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 22:44:52.74 ID:E2mucxQNo
可愛い寝顔を見たかったからです♪クスッ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 22:46:21.26 ID:Q26dJgSO0
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/30(土) 21:27:31.03 ID:XZkjEkUT0
女賢者「可愛い寝顔を見たかったからです♪」クスッ

男「ぶっ飛ばすぞ」

女賢者「やーん怖〜い......おうっ!?」


彼が脛を蹴ると、電流が流れたように反応する


男「俺は優しくないぞ」

女賢者「いくらなんでも女性を蹴るんですか!?」

男「そんな奴に自由意思で着いてきてるのは誰だろうな」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/30(土) 21:35:01.76 ID:XZkjEkUT0
彼が受付所まで行くと、女賢者が話しかけてきた


女賢者「やっぱり冒険者なんですね」

男「ああそうだよ」

受付嬢「......おや、その方は?」

男「俺のストーカーです」

女賢者「人聞きが悪いですよ!」

デュエリスト「おや、私の同志ですか」

女賢者「むああああああっ!!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/30(土) 21:46:27.47 ID:XZkjEkUT0
発狂する彼女を尻目に、彼は話し始めた


男「何か依頼はあるか?」

受付嬢「あなたがストーカー退治を依頼するのではなく?」

男「あいつは......諦めてもらう他には無理かな......ああ見えて強いタイプだ」

受付嬢「そうですか。依頼でしたら、>>114
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/30(土) 21:48:18.17 ID:yCohY6c20
とある貴族のボディガードです。男女一組指定ですが
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/30(土) 21:49:12.28 ID:ezE984Sro
人攫いの捕縛依頼が
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/01(日) 16:24:37.16 ID:PIkivSCY0
受付嬢「人拐いの捕縛依頼があります」

男「......そんな奴がいんの?」

受付嬢「いるんですよねぇ」

男「そうなのか。よし、そいつを捕まえよう」


意外と治安が悪い街の現状に驚く
夜に出歩くのは危険かもしれない


女賢者「ちょっ、男くん!なんとか言ってやってよ!」

男「どこで俺の名前を知ったこのストーカー」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/01(日) 17:37:05.63 ID:PIkivSCY0
わちゃわちゃしている奴らを無視して話を続ける


男「となると、何も考えず調査するのは危険だな」

受付嬢「そこまで強い影響力があるかは不明ですが......」

男「まだ死ねないんだよ俺は。何か手がかりとかないのか?依頼が届く時に何か言われたりとかさ」

受付嬢「>>118
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/01(日) 17:40:05.24 ID:EHX6CcUZ0
そうですね…去っていく際に何か物の破片を残していきますが……これです(禍々しい魔翌力をまとっているが普通の人にはわからない)
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/01(日) 17:51:33.56 ID:MXp8FIoHo
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/02(月) 21:26:27.99 ID:q/m/cmOO0
受付嬢「そうですね...去っていく際に何か物の破片を残していますが......これです」

男「んー?」


石のような物体だ
破片というだけあって、欠けた一部分のように見える
しかし、何か違和感のようなものを覚える。持つと胸騒ぎがするような......


受付嬢「どうです?」

男「これを持つと胸騒ぎがしたり不安になったりするか?」

受付嬢「へ?しませんが」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/02(月) 21:31:56.61 ID:q/m/cmOO0
気がかりな違和感の正体を掴むことができない
悶々とする彼の手からそれは唐突に奪われた


男「おい!?」

女賢者「何でこんなもの持ってるの!?」

男「......?人拐いが落としていく手がかりらしいが」


彼女の様子がおかしいのは一目見れば分かる
見ずとも声があまりに焦燥している


女賢者「......こんな禍々しい魔力を纏っている物体、そうそうないですよ」

男「ということは、これが何か見当は付くのか?」

女賢者「んー......クリスタル......?ちょっと自信がない」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/02(月) 21:37:53.42 ID:q/m/cmOO0
男「そうか。俺はそいつらを捕まえなきゃならん」

女賢者「なら私も行きますよ」

男「なぜだ」

女賢者「死にますよ」

男「......いいだろう」


凄味というのはこういうものだ
有無を言わさず信用を勝ち取る力


女賢者「いいですか、私がこの破片を利用して動物の嗅覚のそれと同じ方式で魔力を辿ります」

男「その先にいる奴を捕まえればいいわけだ」

女賢者「そういうことです!さあ、行きますよ!」


>>123...どこに辿り着いた?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/02(月) 21:38:54.17 ID:NBXsnY2p0
森の奥にある寂れた城
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/02(月) 21:43:24.76 ID:c9mysDpVo
森の中のザコスレと戦った場所
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/02(月) 23:58:10.95 ID:q/m/cmOO0
そこからは結構な距離を歩いた
どこか見覚えのある林道を歩く


男「しかしすごい追尾能力だ。利用価値はあるな」

女賢者「私を道具かなんかだと思っていませんか?」

男「自分を蔑ろにする奴は往々にして他人も蔑ろにしてるんだ。そしてそれは勝手に出てくるんだ」

女賢者「やはり私があなたに生きる意味を教えなければなりませんね」

男「知ってるって。一過性だけど......あれ、ここは」


森は同じ景色が続く
しかし彼はそこに見覚えがあり、なぜならば深く記憶に残る場所であったためだ


女賢者「知ってるの?」

男「まぁ......な」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/03(火) 00:04:24.84 ID:y9UF6h9R0
つい先日の戦闘
己がザコモン狩りスレイヤースレイヤーになったところである


女賢者「ここら辺ですが」

男「先日ここへ来たんだが、どうやら魔物が多く居たらしい」

女賢者「何か関係があるかもしれませんね」

男「ああ。魔物を探してみよう」


二人は茂みを漁り始めた
魔物が激減している以上、身を隠せる場所にいるだろうと踏んだのだ


>>127...何が出てきた?
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 00:08:12.53 ID:cXxYfuT80
強そうなビースト系の魔物(ザコスレの相棒)
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 00:13:06.73 ID:DFnGtkBdo
謎の破片を大量に打ち込まれすでに事切れたザコスレ
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 00:13:55.75 ID:UZCWa/ha0
ニンジャスレイヤー
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 00:16:09.35 ID:2S5oOUR0o
正気を失っている様子のザコスレ(その手には禍禍しい魔翌力を持った破片を持っていた)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 00:19:25.69 ID:DFnGtkBdo
打ち込まれじゃなくて撃ち込まれだった
まぁいいや
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 00:22:09.68 ID:N7Te+7Bno
おぉザコスレ
死んでしまうとは情けない
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 00:23:43.31 ID:cXxYfuT80
場合によっては女魔法使いや女賢者が死ぬ可能性があるんだよなぁ……
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/03(火) 21:28:28.62 ID:y9UF6h9R0
何か筋ばったものが足に当たる
モンスターかと思って身構えると、それが動く気配はない
それを掴み、草むらから引きずり出す


男「......っ!!」

女賢者「どうかしま......えっ!!!?」


身構えていたのに驚きは予想以上
それは死体だった。そうでないと信じたいが、医学的知識はないが、死んでいると感じる
その体にはあの謎の破片が大量に撃ち込まれてあった
何よりそいつは、彼とつい先日会ったばかりのザコスレなのだ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/03(火) 21:34:58.45 ID:y9UF6h9R0
男「冗談キツいぞ......」

女賢者「あぁ......そ、そんな馬鹿な......」

男「くそっ、だが俺は昨日こいつに会っている。ならばそこまで遠くに加害者が逃げたとは考えづらい」

女賢者「ですが、追うのは危険です」


彼女の忠告はもっともだ
実際命はまだ惜しいし、こいつがこれ程までに痛め付けられるような相手に勝てる確証などない


男「......そ、そうだな......死体を見た俺たちの命も危うい、注意しなければ」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/03(火) 21:43:50.98 ID:y9UF6h9R0
女賢者「急いで森から出ましょう。破片の形状から考えて、飛び道具だった場合に森は危険過ぎます」

男「確かに、今は注意すべきだな」


二人は来た道を駆け出した
周囲を警戒しつつ走る


女賢者「何か良くないことが起こっているのは明白です!」

男「俺もひしひしと感じるよ」


その時、森の木陰から、次に近くの茂みに気配がする
そこから出てきたのは____


>>137
1.ただの獣
2.破片が飛んできた!
3.自由安価
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 21:47:40.91 ID:cXxYfuT80
3:破片を飛ばした犯人が現れた
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 21:50:12.27 ID:N7Te+7Bno
2
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/04(水) 19:13:20.46 ID:sMN8LfC70
男「危ないっ!」

女賢者「わわっ!?」


茂みから破片が飛んできた
間一髪、彼女はそれを回避できた


男「やはり気付かれている!」

女賢者「飛び道具に注意すれば問題ありません!有利な状況を放棄するような奴はいませんから!」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/04(水) 19:22:13.75 ID:sMN8LfC70
その後、どうにか森を抜けることができた


男「よし!」

女賢者「これで手は出しづらいはずです......おや男さん、それは?」

男「あぁ、これか。さっき飛んできた破片を回収したのさ」


ポケットから破片を取り出してみせる


女賢者「でしたら、それを私に」

男「ん?構わないが」


彼女は破片を持ち、魔法を詠唱し始める
詠唱が長いことから、難しい魔法であると推測される


女賢者「......*涙の源流*!!」


彼女が魔力を強く込めると、破片が発光する
それと同時に空間が歪む


女賢者「これで強制的に犯人を引き寄せました!」


空間の歪みから放り出されるように犯人が出てくる


>>141...犯人の特徴
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 19:23:46.04 ID:3Jvbahx40
黒い影のシルエット
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 19:26:13.13 ID:tm/CoJMdo
見た目は幼い女の子だが訓練を受けている立ち振舞いをしている
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/04(水) 20:44:17.57 ID:sMN8LfC70
そこから出てきた『彼女』に二人とも驚いた
そもそも二人は女性が出てくるとは思っていなかったのだ
しかもその姿は幼い女の子だった


男「......何......!?」

女賢者「女の子?」

幼女「......チッ」


即座に一定の距離を取る
不利な状況な為、逃走も攻撃もできる体勢になる


男「訓練されてやがるな!」

女賢者「油断はできませんね」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/04(水) 21:13:15.85 ID:sMN8LfC70
幼女「......」


懐から破片を取りだし、投げつける
忍者のクナイのような動作だ


男「おっと、だが軌道は分かりやすいな?」


彼は素早く距離を詰め、レイピアでの攻撃を試みる


幼女「......ふん」


破片を用いてガードしてみせる
ガードを破ろうと連続攻撃を仕掛けるが、ことごとく防がれる


女賢者「魔法射撃!」


その隙を突いて魔法弾の連続射撃を放つ
しかし、彼の攻撃を防ぐ方のもう一方の手に持った破片でガードする
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/04(水) 21:22:11.28 ID:sMN8LfC70
彼は尚も攻撃を続ける
だが彼は攻撃に集中するあまり、足元に気が及ばなかった


男「おおっと!?」


笑えない状況で、うっかりこけてしまったのだ


幼女「勝機!」

男「ぐあああっ!!」


空中で黒い破片が彼に突き刺さる
彼は少し吹き飛んでしまった


女賢者「っ____」

幼女「......」


完全に攻撃の姿勢へ移行した
勝利のビジョンは、いとも容易く崩れ去った
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/04(水) 21:40:21.44 ID:sMN8LfC70
風よりも素早く距離を詰め、破片で刺しにかかる


女賢者「速......っ!」

幼女「......一発は防いだようだな......だが」


彼女が鋭利な破片を振り抜く
その時、彼女の後ろに影が走るように人影が


幼女「な......ぐっ......」

男「.............んー......殺せたか?」


彼のレイピアは彼女の心臓を真っ直ぐに貫いていた
それも一度ではなく、肉片が飛び散る程の高速での連続だ
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/04(水) 21:48:37.90 ID:sMN8LfC70
女賢者「あ......ああああっ!!」


彼女は思わず男を殴り飛ばした
先程まで自分の命を狙っていた相手を庇ったのだ


男「ごふっ」

幼女「う......」


二人は地面に崩れ落ちた
特に、男の体には刺さった破片から黒いオーラが体に送られていた
それを急いで引き抜き、幼女を治療しようとした


女賢者「きちんと動きを封じておけば安全だし、何より男さんは人を殺しちゃならない!」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/04(水) 21:56:50.67 ID:sMN8LfC70
彼女が倒れた幼女を縄でぐるぐる巻きにして治療していた所、男が目をさました


男「......く......どうして、そいつを治療してるんだ?」

女賢者「あなたが人を殺したらそれこそこの子と変わりませんから」

男「そうか。だが縄で巻いた程度じゃそいつは多分動きだす。俺に任せろ......何、殺しゃしねぇ」


彼はレイピアで肉体の様々な場所を刺突する
すると、回復の速度が早まり幼女も目をさました


幼女「......どういう細工だ、さっぱり動けない」

男「麻痺させてるだけだ。それよりお前、どうして人拐いや人殺しなぞしているんだ?」

幼女「>>149
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 21:58:37.43 ID:3Jvbahx40
……?何を言っているこれは私にとって必要な……あれ?
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 22:00:54.35 ID:n92WnH//0
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 22:03:23.66 ID:n3ldexQeo
依頼だから…
あの噛ませ犬っぽい男を殺したのもその死体を見たものを抹[ピーーー]るのも依頼だから…
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/05(木) 20:56:05.58 ID:2wbB0JcS0
幼女「......?何を言っているこれは私にとって必要な......あれ?」

男「とぼけるんじゃないぞ......!」


彼はレイピアを向け、敵意をみなぎらせる
だがその姿には先程見せたような殺意は無かった


女賢者「どうせ嘘をついてもバレますよ?」

幼女「本当によく分からない......」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/05(木) 21:35:06.72 ID:2wbB0JcS0
男「なら......」

女賢者「殺しは私が許可しません」

男「お前に指図される筋合いはないが、どうせ殺しはしない。魔法捜査官に取り調べさせる」

女賢者「そうですか」


こうして、目下の脅威は去った
彼らは捜査官に彼女を預けるのだった


男「____という訳だ」

受付嬢「そんな代物だったんですね......しかし、なぜあなたは無事なんです?」

男「......うーん......闇属性に強いのかもな」

受付嬢「そう、なんでしょうか......?」

女賢者「実は私も腑に落ちないと思っているの」

受付嬢「へぇ、女賢者さんも分からないなんて相当ですね」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/05(木) 21:41:42.83 ID:2wbB0JcS0
報酬金は危険に見合って比較的高額になった


男「ちょっとは貯蓄ができた」

女賢者「男さん」


今までとは少し違う声音だ


男「......なんだ。というか、俺は年上に敬語で呼ばれるのが苦手なんだが」

女賢者「では男。そろそろごたつきも収まりましたし、生きる意味を見つけてもらいます」

男「助けて貰った礼もある。一つご高説を聞いても良い」

女賢者「言葉だけでは伝わらないと私は考えています。ですので、>>155
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/05(木) 21:46:52.54 ID:Orv/nqiF0
これを受け取ってください チュッ
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/05(木) 21:49:05.43 ID:u4tapUrqo
世界を知りましょう
要は一緒に旅をしようということです
お金のことならご心配なく、充分に蓄えはありますので
要は綺麗なお姉さんに養われながらちょっとした旅行です♪
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/06(金) 20:33:50.21 ID:zHZVxRCc0
女賢者「世界を知りましょう」

男「?」

女賢者「要は一緒に旅をしようということです」

男「しかしだな、金が___」

女賢者「お金のことならご心配なく、充分に蓄えはありますので」

女賢者「要は綺麗なお姉さんに養われながらちょっとした旅行です♪」

男「......なんか腹が立つ物言いだが、金があるなら問題ないだろう」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/06(金) 20:43:36.33 ID:zHZVxRCc0
女賢者「それでは明日出発しましょう」

男「そうだな」


戦闘らしい戦闘をこなして疲れてしまったので、さっさと眠ることにした
いつもより少し良い宿をとって寝ることにした


女賢者「少し素直になったんじゃないですか?」

男「俺はいつも素直だが?」

女賢者「口は減りませんね」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/06(金) 21:16:39.88 ID:zHZVxRCc0
それから宿で寝て、目をさます
目の前にニヤニヤ顔の女がいることには慣れなければいけないだろう


女賢者「それじゃ、出発しましょうか」

男「そうだな」


会計を済ませようとすると、主人に声をかけられる


男「どうしました?」

主人「手紙を預かっております」


彼は不審に思いつつも手紙を受け取り、読んだ


>>160...手紙の内容
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/06(金) 21:19:53.47 ID:H/yZnlpGo
魔法使いからの手紙
町を出て冒険をすることに決めた
この広い世界でまた会えるか分からないけど会えたらとても嬉しいという内容
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/06(金) 21:20:04.50 ID:iE9Pn7/v0
女魔法使いから別れの手紙。
本当はもっと男といたかったが、やむ得ない事情で離れないといけなかったことが書いてある(なお、手紙は涙が落ちた跡でカサカサになっていた)
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/06(金) 21:20:48.87 ID:iE9Pn7/v0
>>159でお願いします
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/06(金) 21:30:05.70 ID:Mp/OsL8Wo
なんで安価取ってから変えるの?
自分で取ったものにはちゃんと責任持てよ
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/06(金) 21:36:16.04 ID:iE9Pn7/v0
>>162
本当にごめんなさい。素直に「加速」や「安価↓」にしておくべきでした。申し訳ありません
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 15:54:52.04 ID:HzyXCOgy0
そこにはこう記されている


男さんへ
私は町を出て冒険することにしました
理由に関しては恥ずかしいので書けません
この広い世界でまた会えるか分かりませんが、会えたらとても嬉しいです
女魔法使いより


男「......ふーん」

女賢者「どうかしたの?」

男「いや、知り合いが町を出て冒険するんだと」

女賢者「知り合いなんていたんだ」

男「うるせぇ置いてくぞ」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 15:58:09.64 ID:HzyXCOgy0
町を出る
美しく色づいた自然がそこにある
そしてそれを割るようにした街道もそこにある


男「のどかなもんだよ」

女賢者「それは確かにそうですね」

男「......?まあいい、行き先とか決まってんの?」

女賢者「>>167
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 16:13:13.53 ID:FdLX1dpio
近くの都に行こうと思っています
あそこならあの町より人や物もたくさんありますし
それに色々と情報も得られる可能性もありますからね
貴方も先日の一件とか気になるでしょう?
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 16:20:54.78 ID:ByFKwGmc0
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 16:22:57.46 ID:zdBBLyDr0
マサラタウン むぼうなら↓
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 18:13:47.41 ID:HzyXCOgy0
女賢者「近くの都に行こうと思っています」

男「ほう、旅と言うからには辺境の地を渡り歩くものかと思っていたが」

女賢者「あそこならあの町より人や物もたくさんありますし」

女賢者「それに色々と情報も得られる可能性もありますからね」

男「情報?」

女賢者「貴方も先日の一件とか気になるでしょう?」

男「そうだな」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 18:43:15.59 ID:HzyXCOgy0
女賢者「それじゃあ行きましょう」


そう言って彼女は一歩を踏み出した


男「看板を見る限り、反対方向だが?」

女賢者「あれっ?」

男「......お前、もしかして方向音痴か?」

女賢者「何のことでしょう?」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/07(土) 21:25:43.46 ID:xUt3Q1Va0
おもしれーーーー
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 21:26:38.08 ID:uL4adFaqo
そういや魔王とか勇者とかいる世界観なのかな
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 22:50:37.71 ID:lKely7SU0
数時間歩くと峠が見えてきた


男「......峠か」

女賢者「そうですよ。確かここを越えれば都です」

男「道に関しては信用ならんな」

女賢者「なんですと!?」


しばらく歩き、峠の頂上にまでやって来た
木が生えすぎて景色を楽しむことはできない
故に足元を見ることになったが、彼らはあるものを発見する


男「......なぁ、なんか埋まってないか?」

女賢者「本当だ、『何か』埋まってますね」

男「掘り出してみよう」


>>175...何が埋まっていた?
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 22:53:24.88 ID:JLu2vkDM0
モンスターの卵
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 22:53:41.24 ID:rHCTBgJw0
読んだらカルト教団の亡霊に付きまとわれる教本
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/08(日) 11:11:16.59 ID:99Ms0/HJ0
埋まっていたのは本だった
地面に直接埋められていたせいで劣化してはいるが、問題なく読めるだろう


女賢者「その本、なんか怪しくありません?」

男「どうだろう。何かを極めた達人の本だったらそれ以外のセンスが壊滅的かもな」


彼は全開の油断でその本を開いた
どうやら宗教の教本の様だが、聞いたことのない宗教だ
記されている内容も胡散臭く、カルト教団の教団であると推測される


女賢者「どうです?」

男「......大した本じゃなかった」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/08(日) 11:24:31.80 ID:99Ms0/HJ0
男「売るのも恥ずかしいから埋めたんだろうな」

???「コラ!」

男「うげ!おい何すんだ!」


後頭部に衝撃を受けたように動く


女賢者「......何もしてませんが」

男「じゃあ誰がおんねん」

女賢者「怨念がおんねん......あっ」

男「引っ掛かったな嘘つきめ!」

女賢者「いや、そのですね......本当にいますよ」

男「つまらない駄洒落を引きずるな」

亡霊「いますよ」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/08(日) 11:27:53.41 ID:99Ms0/HJ0
男「......!?」

亡霊「ようやく気付いたな」

男「なんだお前!?」

亡霊「亡霊」

男「......なるほど、俺が悪かった」

亡霊「よろしい」

男「......」

女賢者「成仏しないんですか?」

亡霊「しない」

男「しろ」

亡霊「してほしくば>>180
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 11:32:31.35 ID:gEtsGoSF0
教会を潰してくれ
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 11:44:17.17 ID:Wa+lsf3oo
私の娘に会わせてくれ
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