【安価】受付嬢「ふーん、あなたが新人冒険者?」

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349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 21:17:11.56 ID:oLBlJ6Iqo
男性が女性の身体に興味を持つのは当たり前のことですからね、それくらいでは幻滅しませんよ
それに・・・(男の胸板をイヤらしく撫でる)
女性も男性の身体に興味があるんですよニヤリ
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 21:24:28.67 ID:+ejioML60
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 00:25:14.15 ID:Nq1iKDjp0
鷹「男性が女性の体に興味を持つのは当たり前のことですからね、それくらいでは幻滅しませんよ」

男「そ、そうか」

鷹「それに・・・」

男「っっ!?」


彼女は彼の胸板をイヤらしく撫でる


鷹「女性も男性の身体に興味があるんですよ」ニヤリ

男「だが、俺なんかで......」


彼女のじっとりと熱を帯びた視線に耐えかねて目をそらす


鷹「良い身体をしていると私は思いますよ。......ふふ、あなた良くかわいいって言われるタイプでしょう」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 00:34:28.69 ID:Nq1iKDjp0
男「ど、どうしてそのことを?」

鷹「こうして距離を詰めると、すごく初々しい反応をするからよ」


彼女は男より一回り小さな体格をしている
しかし今はそんな彼女が今にも襲いかからんとする獣にしか見えなかった
彼は慌てて椅子を立ち、部屋から出ようとする


男「すまない今日は......!?」

鷹「逃がしませんよ♪」


腕を掴まれる
彼にはその腕に込められた力がまるで万力のそれのようだと感じられた


男「......俺にも、心の準備ってもんがあるんだぞ」

鷹「その表情、すごく扇情的です。誘ってるんですか?」
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 00:45:28.14 ID:Nq1iKDjp0
男「お、俺は誘ってなんか......!」

鷹「強がらなくてもいいんですよ?」


彼女は再び距離を詰めてくる
今度は少しでも動けばお互いの肌と肌がふれ合うような距離感
視線を外すことすらできない
彼女がいたずらに微笑んだその次の瞬間___


男「あっ......」

鷹「今日はここまでにしておいてあげます」


彼女は彼の頬に口付けをする
呆然とする彼の隣を気品漂うメイドに戻った彼女が横切る
彼が気が付いた時には、部屋にはもう彼女はいなかった
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 00:57:41.56 ID:Nq1iKDjp0
彼はひとまず自室へと戻った


男「......つ、疲れた」

女魔法使い「んー。どうだった?」


出迎えた彼女は出されたお菓子を食べている


男「とりあえず全員から聞き出せたよ」

女賢者「それは良かったですね。楽しめましたか?」

男「全然。肝冷やしっぱなし」

女魔法使い「......ふーん。ほっぺにキスされた跡あるけど」

男「えっ!?あぁ、いやこれはだな。ちょっと犬にかまれたようなあれでだな?分かってくれるだろ?」

女賢者「>>356
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 00:59:51.81 ID:mWFfxY8s0
どうやら躾がなっていない犬がいるようですね…ゴゴゴ
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 01:01:40.05 ID:hhUg33F70
ふーん、随分とお楽しみだったようで(キスされたほっぺツンツン)
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 01:09:37.52 ID:mWFfxY8s0
メイドたちのスリーサイズまとめ
犬耳ちゃん ぺったんこ(多分、60)/53/75
巨乳ちゃん 100/60/88
鷹 90/57/85 
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 15:16:17.31 ID:Nq1iKDjp0
女賢者「ふーん、随分とお楽しみだったようで」


彼女はキスされた側の頬をつついてくる


男「あれは不可抗力だったんだよ」

女魔法使い「どうだかね」


物凄く居づらい雰囲気になったので部屋を出た
全員のスリーサイズは調べ終わっているので、大金持ちの所に報告するとしよう


男「......という訳です」

大金持ち「ご苦労だった。仕事が速くて助かるよ」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 15:27:07.94 ID:Nq1iKDjp0
執事「私からも感謝します。私がやると完全にセクハラなのでね」

男「いえ、俺は仕事のある限り働きますので」

大金持ち「頼もしい若者だ。君の未来に期待しているよ」

男「光栄です」


大金持ちはやりとりを終えるとソファーに深く腰掛ける
何かを察した様子の執事に目配せをすると、彼はどこかへ行った


大金持ち「それでは報酬をとらせよう」

男「はい」

大金持ち「よし、持ってこい!」


彼が合図するとガラガラとキャリア付きの台に載せられて>>361
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 15:28:06.16 ID:Nq1iKDjp0
すみません、訂正します

>>362が運びこまれてきた

です
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 15:43:21.39 ID:rA7WI/tJo
珍しいアイテムや装備品の数々
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 16:04:19.64 ID:hhUg33F70
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 20:34:23.21 ID:Nq1iKDjp0
運びこまれてきたのはアイテムや装備品
そのいずれもがきらびやかに輝いている
これらは間違いなく珍品や業物であると直感的に分かる


男「......これは」

大金持ち「最初は金銭を渡そうと思っていたんたがな、君の目を見ていてこれにしようと思ったんだ」

男「では選ばせていただきます」

大金持ち「......ふふ、やはりそうか」

男「?」

大金持ち「別に全てくれてやってもいいと思っていたんだがね」
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 20:43:07.85 ID:Nq1iKDjp0
彼はいくつかのアイテムや装備品を貰うことにした
そして、それを部屋に持ち帰った
折角なので、今晩は泊まっていってくれとの事だ


男「おーい、ドア開けてくれ」

女賢者「どうしたんですかドアぐらい開けれ......!?」

女魔法使い「それ何!?」


彼は抱えたアイテムや装備品を部屋に置いた


男「これは報酬だ」

女賢者「豪勢ですね」

女魔法使い「依頼は気に入らなかったけど、この報酬なら文句は言えないね」
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 21:10:31.66 ID:Nq1iKDjp0
女魔法使い「私これ欲しい!」


彼女が手に取ったのは杖だった
軽い金属で出来た杖で持ち手に宝石で刻印があしらわれている


男「そう言うと思った」

女賢者「では私はこれを」


彼女が手に取ったのは時計だった
歪な形をしており、またあり得ない周期で時を刻み続けている


男「......それ、なんか持った時に変な感覚になったから持ってきたんだけど大丈夫か?」

女賢者「それは正しい反応ですね。これは別の時空を通してこちらの時間に干渉する力を持つ時計です」

男「だからか、あの心臓のリズムが狂ったような異様な感覚」
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 21:18:16.13 ID:Nq1iKDjp0
女賢者「ちなみに女魔法使いさんが選んだのは七曜杖です」

女魔法使い「七曜杖?」

女賢者「日月火水木金土属性を全て最高適正で扱えます」

女魔法使い「へぇ!」

男「それは凄いな」


女魔法使いは杖を見て目をキラキラさせている
一方女賢者は既に時計のリズムに波長を合わせているようだ


女賢者「......そういえば、男は何を戴いたんですか?」

男「俺か?俺はこの>>368
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 21:20:32.01 ID:mWFfxY8s0
安価↓
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 21:25:42.96 ID:yhWQ/B8m0
厨二と銘のあるド派手な剣
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 21:54:13.95 ID:Nq1iKDjp0
彼が取り出した剣は、一瞬目を覆う程にきらびやかだった
あえて粗忽に見えるような整形を施された大きな刀身
それを飾る眩い宝石達
何より目を引くのが刀身に大きく銘打たれた『厨二』の二文字


男「......どうよ」

女賢者「......うーん......まぁ多分業物ではあると思いますが......うーん......」

女魔法使い「センスいいね」

女賢者「えっ!?」

男「そうだろ?」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 22:04:55.14 ID:Nq1iKDjp0
しばらくすると、夕食が運ばれてくる
海鮮主体のメニューで、ぺろりと平らげてしまった


男「旨かったな。特に今回はエビが良かった」

女魔法使い「私もそう思います」

女賢者「おや......?」

男「どうした」

女賢者「そのお尻に付いているのは何ですか?」


彼が自らの尻を触ると、何か硬いものが付いている
引っ張ってもなかなか取れず、何か引力を受けているようだった
どうにか引き離し確認すると、それは石だった


女魔法使い「魔石のようだけど」

男「ああ。でも磁石みたいな力でくっついてたぞ」

女賢者「そこのポケットに何か入れてますか?」

男「......ま、まぁ入れてるが......この際見せるか」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 22:17:11.55 ID:Nq1iKDjp0
彼がポケットから取り出したのは、茶色の魔石だった
その魔石から全くエネルギーは出ていない。これは先ほど引き離した魔石もそうだ


男「エネルギーは出ていないが、エネルギーを持っていることは分かるだろう」

女魔法使い「直感的にだけどね」

女賢者「......まさかそれは......いや、ありえない」

男「これは父親の形見なんだ。俺の記憶の中では会ったことないけど......っ!?」


引き離した魔石と形見の魔石が引き合い、激しくぶつかった
引き離した魔石は、碧く輝きながら形見の魔石と融け合っている
そこには、ひとつになった二つの魔石が残った


女魔法使い「おお......」

女賢者「ふーん......もしかしたらそれ、凄い石かもね」

男「本来なら、形見が変質して悲しむべきなのかもしれない。しかし不思議と悪い気分はしない」


まるで、パズルのピースが埋まったような感覚
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/11(土) 22:38:42.58 ID:Nq1iKDjp0
女魔法使い「そろそろ眠くなってきた」

男「確かにな」

女賢者「今日は良い日でした」

女魔法使い「そうそう。旨いもの食えたし」


他愛もない会話をしていると、ドアをノックされる
こんな時間に一体誰だろうか。ドアを開けてみることにした


男「はい」

>>373>>374
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 22:39:53.86 ID:mWFfxY8s0
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 23:04:13.69 ID:hhUg33F70
こんばんは♪夜這いに来ました♪(顎クイッ)
って言ったら可愛らしい反応をするんですよね
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/12(日) 01:04:05.68 ID:F0Bnu03R0
鷹「こんばんは♪夜這いに来ました♪」

男「えっ!?ま、待ってくれ!俺はその......」


入り込んできた彼女に顎クイされる


鷹「って言ったら可愛らしい反応をするんですよね」


彼女は微笑み満足げに手を離す


男「っく......い、一体どうしてここに?」

鷹「別に、あなたの顔が見たかっただけですよ」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/13(月) 00:24:07.71 ID:S4qTtR9x0
男「そうか」


彼はドアを閉める
こんな素っ気ない対応はしたくないが、嫌な予感がするのだ


鷹「つれないですね?」

男「......その移動法はなんなんだ」


またいつの間にか背後をとられていた
まるで視界の外を自由自在に動き回るかのようだ


鷹「乙女の秘密ですよ」

男「どうして俺に付きまとう?」

鷹「私、勘づいたんですよ。あなたは明日いなくなるって」

男「勘づいたということにしておいてやろう。俺は地雷原に踏みいるほど愚かじゃない」

鷹「そこで!>>378
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/13(月) 00:31:39.91 ID:sXqqDCb+0
あなたのメイドになろうと
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/13(月) 00:35:54.25 ID:r4WRTW+uo
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/14(火) 00:55:59.62 ID:aHbNBl0i0
鷹「あなたのメイドになろうと思うんです」

男「......正直怖いぞ」

鷹「ご安心下さい。あなたの望むように振る舞いますので」

男「そ、そうか。じゃあ後はみんなが許可するかだな」

女賢者「どうも、彼にキスしたのは貴女?」


彼女は振り向くとそこにいた
みんな気配を遮断するのが上手なようだ


鷹「そうです」

女賢者「......まぁ、彼が拒絶しないのであれば問題ないでしょう」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/14(火) 20:45:54.88 ID:aHbNBl0i0
男「女魔法使い。お前はどうだ」

女魔法使い「......いいですよ」


彼女は眠気に耐えかねて枕に顔を埋めている


男「おめでとう。鷹」

鷹「ありがとうございます。ところで......」

男「ん?」

鷹「私はメイドですので、主人の望むよう振る舞う義務があります」

男「そういうのはいいよ。好きなように振る舞ってくれ」

鷹「それでは>>382
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/14(火) 20:48:45.00 ID:eQqm+MrN0
男。好きです
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/14(火) 20:53:03.85 ID:KK/CLGVio
では私が好きなようにということであなたを押し倒・・・冗談ですので魔翌力の手錠を解いてくれませんか?どちらがやったのか分かりませんが(この私がこうもあっさりと・・・中々できる方々のようで…)
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/15(水) 19:03:50.21 ID:fnlyCzoz0
鷹「では私が好きなようにということであなたを押し倒・・・」

男「っ!?」


彼女が肩に手を伸ばそうとする
しかしその手がこちらに向かうことはなく、彼女の手には手錠がかけられる


鷹「冗談ですので魔力の手錠を解いてくれませんか?どちらがやったのか分かりませんが」

男「あはは......外してくれよ。多分そんなことするやつじゃないからさ」


彼が二人に笑いかけると手錠が解かれる


鷹(この私がこうもあっさりと・・・中々できる方々のようで...)
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/16(木) 19:45:19.27 ID:wWRZmnG80
その夜は速やかに寝ることになった
そして翌日


男「......んん、朝だ」

鷹「おはようございます。お茶を淹れておきましたのでどうぞ」

男「ありがとう。流石だな」

女魔法使い「男さんは何飲んでるんですか?私はミルクティーでした」

男「これは紅茶だな。なんとなく懐かしい味がするよ」


テーブルを見ると白いコップと茶色の水滴の残るコップがあった
女賢者はおそらくコーヒーを飲んだのだろうと推測できる
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/16(木) 20:05:31.45 ID:wWRZmnG80
その後、大金持ちにだけことわって屋敷を出た
折角なので女賢者と女魔法使いの服も仕立ててやろうかと言われたが、彼女らは拒否した

そして日銭を稼ぐため、祖父の生活を豊かにするために彼は再びギルドへ向かう
その道中、しょっちゅう意識の外を鷹が歩くのでそれを捕捉しようとして気が休まらない
途中で捕捉できなくなっても女賢者が見ている方向に必ず彼女はいるのでどうにか捕捉できた


男「ギルドに着いたが......」

女魔法使い「なんか凄い攻防をしていた気分です」

男「受付嬢。何か依頼を回してくれ」

受付嬢「>>387
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 20:12:20.69 ID:LREaO/ql0
命を狙われている新郎新婦の影武者になって頂きたいのです
先日彼らに結婚式の最中に殺害するといった内容の殺害予告が届きまして
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 20:12:28.92 ID:EYdEFEey0
内容:護衛

客車(馬車)が目的地に一般客を下車させ、客車が無事に街に戻ったら報酬を与える
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 20:15:23.36 ID:xD/23+VI0
安価入りそびれた…
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 20:23:38.21 ID:xD/23+VI0
毎回、>>386の安価にしたい時にタイミングが悪い……
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 21:14:30.00 ID:kc+7hBq2o
>>389
うるさい自分語りはいらないから黙ってろ
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/17(金) 20:55:02.12 ID:4rOKsveD0
受付嬢「護衛の依頼がありますよ」

男「ほう。具体的にどういった内容だ?」

受付嬢「客車が目的地に一般客を下車させ、客車が無事に街に戻ったら報酬を与えるというものです」

男「......それ、護衛の必要ってあるのか?」

受付嬢「うーん......詳しいことは分かりませんが、何か訳があるか、そういったサービスなのかもしれませんね」

男「なるほど。じゃあ受けるとしよう」


ギルドに客車の馬車が来ているとのことなので、すぐに向かうよう言われた


女賢者「なかなかやりますね」

鷹「そちらこそ」


二人はじゃんけんをしている
引き分け続けていることから、おそらく相手の手を見て反応する高速の後出しじゃんけんだろう


男「張り合うなぁ」

女魔法使い「私もああなりたいような、なりたくないような」
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 14:48:54.64 ID:1n6EQOih0
外に出ると、客車が停まっていた
既に乗客は乗車しているようで、御者が挨拶をしてくる


御者「あなた方が護衛を担当されるんですね?」

男「ああ。結構立派な馬車だな」


その馬車は豪華ではないが、大きく作られている
人だけでなく、物の輸送も可能だろう


御者「ありがとうございます。ウチの自慢の馬車でしてね」

男「この馬車、どこまで行くんだ?」

御者「>>394
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 14:52:01.31 ID:85iaWoNo0
隣街まで
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 14:54:25.24 ID:zgiQQ9dao
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/20(月) 00:18:17.70 ID:Za5PUMxL0
御者「隣街までです」

男「分かった」


前部、中部、後部座席とあるので男は前部座席に着いた
乗客は中部座席に座り、最も警戒すべき後部座席に三人を配置した


御者「それじゃ、行きますよっ!」


客車は動き出した
大きな馬車だが馬の足取りは実に軽やかで、隣街まであまり時間を要せず移動できるだろう
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/20(月) 00:18:57.81 ID:Za5PUMxL0
御者「隣街までです」

男「分かった」


前部、中部、後部座席とあるので男は前部座席に着いた
乗客は中部座席に座り、最も警戒すべき後部座席に三人を配置した


御者「それじゃ、行きますよっ!」


客車は動き出した
大きな馬車だが馬の足取りは実に軽やかで、隣街まであまり時間を要せず移動できるだろう
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/20(月) 20:37:58.21 ID:Za5PUMxL0
その後馬車は数分をかけてさらに加速し、風を切るほどになる
しかし、その速度は急に落とされ停止した
彼は異常を感じ、御者に話を聞くことにした


男「よし、俺が御者に話を聞いてくるから三人は待機していてくれ」

女魔法使い「分かったよ」


彼は馬車から降りる


男「御者さん。一体どうしたんだ?」

御者「>>399
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 20:42:27.04 ID:QzN1Smnmo
モンスターですよ
恐らく一般客の中に紛れ込んでるとあるお方を狙う輩が放った刺客ってとこでしょうね
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 20:46:17.91 ID:buL9nGZI0
感じの悪い不愛想な老人が いきなり前に立ってきたんです!
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/21(火) 19:13:26.46 ID:SHk9rhhL0
御者「感じの悪い無愛想な老人が、いきなり前に立ってきたんです!」

男「なに......?」


御者は前方を指差し、そちらを見ると確かに老人がいた
その顔は皺にまみれており、魂の抜けた老木のような雰囲気だ


老人「......」

男「そこのご老人。申し訳ないが、そこをどいてもらえるだろうか」


しかし彼に反応はなかった


男「聞いているのか?」

老人「ケケケ......」

男「!?」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/21(火) 19:23:55.66 ID:SHk9rhhL0
尚も立ち塞がる老人は不敵に笑い出す
その鉛のような瞳にだけは生気が宿り、こちらを見つめる


御者「ひっ」

男「......ジジイ、お前何者だ」

老人「それが人にモノを聞く態度か?老人を敬ってもらわんとなぁ......まぁいいが」

男「悪いが戯言を聞いている暇はないんだ。もう一度だけ問うが、お前は何者だ?」

老人「>>403
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 19:28:15.34 ID:lLx3f9390
わしゃただのか弱い老人じゃよ、ちょっと客者の中を見せて欲しいだけじゃ
大人しくお願いを聞いてくれたら護衛も含めて無関係な者まで手にかけたりはせんよ
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 19:28:17.72 ID:dDu5LYlk0
勇者……お前を潰すために来たんだよ
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 19:29:25.77 ID:dDu5LYlk0
勇者→男でお願いします
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/21(火) 20:35:53.06 ID:SHk9rhhL0
老人「男......お前を潰すために来たんだよ」

男「いいだろう、そこまで多くの因縁を負った覚えはないがな」


彼は御者に手で合図を出し、その合図で客車は再び隣街へと向かった


老人「ケケケ......お目付けは要らぬと申すか?......まぁいいが」

男「お前が俺に挑むなら、俺が相手をする。別に不思議なことでもあるまい」

老人「ック、ケケケケケ!お主、なかなか祖父に似たようだ」

男「あの人の知り合いか......一筋縄じゃいかなそうだ」
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/22(水) 20:49:02.07 ID:PcNDCnfC0
老人「むむむ......」


彼は魔法の詠唱を始める
最近の魔法使いは素早い詠唱を軸とする者が多い
しかし彼は早くはないが、着実に詠唱をするタイプのようだ


男「トロいぜ!」


素早い相手にはレイピアを使うのが有効だ
しかしそれでは一撃の威力が低い
多少相手を傷つけることになっても重い一撃が必要だった

故に彼は大剣を振りかぶる


老人「......!」


詠唱が終わった


>>408...魔法の効果
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/22(水) 20:53:58.11 ID:7Abe4uXl0
ソードブレイカー
剣という概念を持つ武器による攻撃では一切のダメージが与えられなくなる
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/22(水) 20:55:08.73 ID:sYWPM8VR0
呪い解除
呪いを解除する魔法
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/22(水) 20:55:30.79 ID:dMNJMNto0
物質透過
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/23(木) 21:33:08.45 ID:+pCBITef0
彼の一撃は性格に老人を叩き斬った


男「ふん」


しかしその一撃は老人を殺しきるには至らなかった。そして____


???「全く、甘んじて攻撃されてやる程隙を作らねばならぬとは......」

男「!?お、お前は一体......!」


もはやそれは老人ではなかった
刃の深く刺さったその体は光沢ある緑色をたたえている
顔も若返り、より邪悪なものとなっている


???「はぁ!」

男「うっ!?」


それが咆哮すれば、大剣も彼も吹き飛ばされてしまう
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 08:03:31.35 ID:suBHuTtDO
緑色…ピッコロ大魔王かな
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/24(金) 22:36:11.08 ID:QCuBn4JV0
虚空を見つめるように虚だったその鉛には情熱の火が灯った


古将「我は古将!古の王に仕える最大の忠臣である!」


彼はどこからともなく大きな薙刀を取り出す
そのまま突撃し、薙刀を振り回す


男「まだまだトロいぜ!」


薙刀による攻撃は強烈な刺突と強い力での振り上げや振り下ろしだ
どちらもガードを破壊したり捲ったりするような強力な攻撃である
男はそれを知っているので、回避に専念している
威力は高いが長物なので攻撃の速度は大してなく、軌道も直線的にならざるを得ない


古将「流石だな......しかし!これを避けきれるかな!?>>413
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 22:37:46.53 ID:c6Lgw1r4o
薙刀を地面に叩きつけて全方位の衝撃波攻撃
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 22:40:03.41 ID:Hqk/YdMI0
薙刀を分離させて二刀流に
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 22:40:24.15 ID:IKsiBe/Q0
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/25(土) 22:33:33.63 ID:H64sPOy80
古将「両面蛇式!」


薙刀を分離させ、二刀流の構えになる
そこから放たれる斬撃は空を切る速度だ


男「く......速い!」


盾を持たない彼にとっては、速度で上回る敵はまさに天敵だった
弾き飛ばされた剣を拾う間もなく攻撃されるので、後手に回ることもできない


古将「ふははは!愚かな若造が我を倒せるとでも!?」

男(確かに奴は速い。だが......視ることはできる!)


彼はレイピアで片方の薙刀を弾き、もう片方の薙刀は回避した
速度で勝る相手への弾きは高等技術であり、集中を必要とする
しかしながら彼は認識外を『視る』力を付けていた
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/25(土) 22:34:42.65 ID:H64sPOy80
すみません>>413でした。申し訳ございません
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/25(土) 22:39:44.85 ID:H64sPOy80
古将は地に薙刀を打ち付ける
その瞬間、強烈な衝撃波が起こる


男「くっ......!?」


衝撃波により、全身の骨が揺さぶられるようなダメージを負う
だが何よりも恐ろしいのは全身が痺れ、言うことを聞かなくなるという第二の効果だった


古将「ふははは!もらったぞ!」

男「*極小風魔法*!!」
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/26(日) 23:27:05.80 ID:pT2FJd100
巻き起こした風は彼の体を反らした
しかし、薙刀の一撃は避けきることはできなかった


男「ぐああっ!」

古将「......落ちたものよ」

男「......だが、お前のその傷は落ちた奴によるものだぜ」

古将「そうとも、だが!証人はお前だけだ!」


再び大きく薙刀を振りかぶり、衝撃波の構えだ
彼はそれを避けようともせず、ポケットから魔石を取り出す
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/27(月) 20:50:14.76 ID:Gn3JL+3F0
男「*大地制御*!」

古将「ぬぅあああああ!」


大地が鳴動するのが分かる
なぜなら、唯一彼の立つ地のみ微動だにしないからだ


男「お前にも俺の気持ちを味わってもらおうか!*吸収*!」

古将「何!?」


薙刀を振り切って油断したその足元が地に沈む
砂のようになった大地が古将を飲み込む
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 20:31:58.56 ID:sVLSMYJX0
古将「ぬうっ!?」


胸部まで沈み、脱出を試みる
その内に彼は大剣を回収する


男「ちょっと沈めすぎたかな?まぁいい」

古将「貴様何を......!?」

男「さあな。だが俺の爺もこれができたはずだ、この技を知らぬということはお前はその程度ということ」

古将「我を愚弄するか」

男「そうだ。お前は『黄泉』を遡って甦ったんだろう?」
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/30(木) 19:50:18.28 ID:3Irjw02G0
古将「......そうだ」

男「俺は俺として戦ったが、どうやら俺の爺はお前と『剣士』としてしか戦わなかったようだ」

古将「我は......」

男「何が忠臣だ。お前は古の王の足元にも及ばない」

古将「殺せ」

男「断る。お前はこのまま沈めて地中に封印してやる」


彼がそう告げると、古将の体は地中へ落ちていく
無様な断末魔があまりに聞き苦しいので、穴はさっさと閉じてしまった


男「......やはりこの魔石、地の精霊と水の精霊によるものだな」

男「隣街へ急ぐとしよう」
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/31(金) 21:35:13.32 ID:DSp2XoJ60
無心で隣街まで走る
到着すると、街の入り口で三人が待っていた


女賢者「_____!」

女魔法使い「_______?」

鷹「_____......_____?」

男「......?」


口々に何か言っている
しかし耳から聞こえる音は混濁し、ノイズと変わらない
次第に視界が霞んでいく

彼は地面に崩れ落ちてしまった
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/31(金) 21:43:08.45 ID:DSp2XoJ60
男「......う......ここは......」


手放した意識を取り戻す


鷹「......!おや、お目覚めですか」

男「ああ、どうして俺はここに?」

鷹「原因は不明ですが、あなたの肉体から魔力エネルギーが完全に消えていました」

男「それで俺は倒れたのか?」

鷹「はい。お二方は大変肝を冷やしておられましたので、後で精神的な補填をした方がよいかと」

男「気遣いが心に沁みるよ。ところで、ここはどこなんだ?」

鷹「>>426
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 21:45:52.63 ID:p0ZLBk760
加速
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 21:46:40.38 ID:k87ZVCvU0
私達が今日泊まる宿です
部屋は一つしか空いてなかったので4人でこの部屋を使うことになります
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/01(土) 23:46:53.58 ID:MhTJdmoa0
鷹「私達が今日泊まる宿です」

男「......みんないるようだが」

鷹「部屋は一つしか空いてなかったので4人でこの部屋を使うことになります」

男「ああ、そういう」


一通り事情を聞くと、二人が近寄ってくる


女賢者「気分はどうですか?」

男「俺は問題ない」

女賢者「私は最悪ですよ。いいですか?男はあの時死の一歩手前にいたんですよ?」

男「は、はぁ......魔力が枯渇しただけだろ?」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/01(土) 23:54:56.37 ID:MhTJdmoa0
珍しく此方を睨み付け、怒っているようだ
思えば、彼女と出会ったときもこんな顔をしていた


女賢者「魔力が枯渇した状態で体が急激に魔力に触れたり、使ったりするとどうなると思います?」

男「触れれば吸収できるし、そもそも使えないだろ?」

女賢者「いいえ、あなたの体は弾け飛びますよ。そうして死んだ知り合いを数多く見てきましたから」

男「......すまない」

女賢者「......!いえ、こちらこそすみません。熱くなりすぎました」

男「気にするな。むしろその、人に心配されるってのは相当久し振りでな......まぁ、悪い気分じゃない」

女賢者「>>430
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 23:56:19.91 ID:x0Lntrzv0
私も男さんにそういってもらって嬉しいです
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 23:57:34.29 ID:KrnC8glbo
……ふ、ふふっ♪
最初の頃よりずっと素直で可愛げありますね、お姉さんは嬉しいです♪(頭なでなで)
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/02(日) 22:10:33.30 ID:tc9xaJQv0
女賢者「......ふ、ふふっ♪」

男「?」

女賢者「最初の頃よりずっと素直で可愛げありますね、お姉さんは嬉しいです♪」


彼女はニコニコ笑いながら頭を撫で始めた


男「や、やめろ!//////」

女賢者「照れなくてもいいんですよー?」

男「うるせぇうるせぇ!」


ベッドに戻り、毛布にくるまってしまった
それなのにせわしなくバタバタしている
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/03(月) 20:05:05.88 ID:qIIhvW6w0
暫くすると、彼は落ち着いた


女魔法使い「男さん」

男「......はい」

女魔法使い「なぜ私に心配をかけさせるんですか?」

男「倒れたことは悪いと思っている。何か埋め合わせでも___」「違います!」


両手をテーブルに叩きつける


女魔法使い「いつも決闘だの一騎討ちだの理由をつけて一人になる」

男「それは戦略的なものだ」

女魔法使い「そうかも知れませんが、これは私のエゴかもしれませんが」

女魔法使い「......あなたが命の危機にあるのを見ると、私は辛く苦しいです!無力感を覚えます!」

男「し、しかしだな......」

女魔法使い「そんなに、私が頼れませんか?」


彼女は涙ぐみこちらを見つめる
その真摯な視線を裏切ることができる奴がいるだろうか


男「>>434
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 20:09:49.49 ID:p6J/0RTxo
・・・いや、凄く頼りになるよ、この前の戦いもお前のお陰で助かった、ありがとう
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 20:14:36.14 ID:V9iCzvt+0
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/04(火) 21:01:20.54 ID:VKPol3Fi0
男「・・・いや、凄く頼りになるよ、この前の戦いもお前のお陰で助かった、ありがとう」

女魔法使い「そ、そうですか?」

男「ああ。それにな、別に直接手助けしてくれなくても俺にはお前が心の支えになっている」

女魔法使い「!」

男「俺がくたばれば死で割りを食うのはお前だからな。気分悪いぜ」

女魔法使い「......なんだ、そういうことですか」

男「どうかしたか?」

女魔法使い「もういいです。なんかバカらしくなりました」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/05(水) 20:41:28.03 ID:0CxSLU8a0
男「......どうやら、みんな何か俺に思うところがあったようだ」

鷹「まぁ、あなたはこのご時世なかなか見ない性格してますからね」

女賢者「みんな悪い人じゃないと思ってますよ」

女魔法使い「一緒にいれば大なり小なりそういうとこありますよ」

男「うーん......折角だし、何か俺が取り組むよ。不満は貯めないのが一番だし」


すると、三人は会議を始めた
そこまでする必要があるのだろうか?


鷹「決まりました」

女魔法使い「何でもいいんですよね?」

男「......な、何でも?まぁいいけど」

女賢者「それじゃあ>>438
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 20:49:42.37 ID:rwfHOWCb0
私たちと結婚してください
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 20:52:13.47 ID:zURb2uNu0
明日私達が変わりばんこであなたと二人っきりになって出掛けます
つまり私達三人とデートですね♪
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 19:16:43.00 ID:X+pCR7Ev0
女賢者「明日私達が変わりばんこであなたと二人っきりになって出掛けます」

男「ほう?」

女賢者「つまり私達三人とデートですね♪」

男「で、デート......」


思わず頭を抱える


女魔法使い「もしかして......嫌?」

男「そういう訳じゃない。そういう訳じゃないが......」

鷹「ふふ。期待していますよ?」
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/07(金) 19:53:12.72 ID:iBR73qbO0
そんなこんなで翌日を迎えた


女賢者「それでは私が一番乗りです」

男「デートの経験はないが、やり方は知っている。至らない所があれば言ってくれ」

女賢者「そうですね。デートに正解はありませんので、特にあれこれと言うつもりはないです」

男「そうしてくれるとこちらも気が楽だ。それじゃあ行こうか」


彼は彼女の手を握る
彼女は驚き彼を見るが、彼は困った顔で目をそらす


女賢者「......ふふふっ、それで、今どこに向かってるの?」

男「映画館だ。どうやら映像を幕に投影する施設らしい」

女賢者「最近流行ってるのよね、是非一度行ってみたいと思っていたの」

男「俺より詳しいようだが、何か見たい映像はあるのか?」

女賢者「>>442
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 19:56:17.87 ID:o1eAF4+L0
恋愛映画を……
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 19:57:20.73 ID:4ZQfFPfdo
では恋愛物で
デートの定番です
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/07(金) 20:44:41.96 ID:iBR73qbO0
女賢者「では恋愛物で。デートの定番です」

男「そう......なのか?」

女賢者「そうですよ!」


二人は映画館に到着する
チケットを購入し、席へと移動する
冗長な宣伝の後に、映画は始まった

宿命や苦悩に襲われる青年が、優しい女性に心を助けられる
次第にその心は彼女に惹かれていく
二人は残酷な運命と向き合い、そしてその運命に決着をつけるという内容だ
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 21:44:22.65 ID:2hjnAZGXO
ボストンバッグの中に愛する人の一部を入れて海洋を漂う一人の女性
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 21:45:29.40 ID:KeeBmq/Ho
nice boat定期
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 10:57:13.24 ID:zow++1Hy0
誠死ね


女賢者「いい話でしたね」

男「そうだな。演技も生き生きとだった」

女賢者「あー私もなんだかあんな風に抱き締められたくなってきたなー?」


わざとらしく男を見る
男は気恥ずかしそうな表情を浮かべるが、すぐに小さくため息をつく
そして彼はその両手で彼女を抱き締める


男「......これでいいか?」

女賢者「ふふっ、ええ、いいですとも。本当素直になったものです」

男「......別に、やれと言われたからやっただけだ。お前に媚びたわけじゃない」
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/09(日) 15:59:29.64 ID:M7BDWGVJ0
>>446 男「そうだな。演技も生き生きとしていた」
でした。誤字すみません


女賢者「素直じゃないですね」

男「うるさい。そろそろ時間だから帰るぞ」

女賢者「わ、分かりましたから!だからさっさと行かないで!」

男「しょうがないな。ほら」


目線を外しながら手を差し出す


女賢者「ふふ♪じゃあ行きましょう?」

男「そうだな。映画というのも悪くない、また今度観に行こうか」
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/10(月) 20:48:55.16 ID:8Ilg00Y60
こうして、二人は宿に戻った
時刻はちょうど太陽が頭上で燦々としているときだ


男「ただいま」

女賢者「どうもー」

女魔法使い「お、お楽しみだったみたいだね」

鷹「......その言い方は語弊があるような気がしますが」

女魔法使い「えっ!?」
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