【ラブライブss】μ’sで学ぶ海外旅行の行き方

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69 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/21(木) 23:56:08.35 ID:uu3idbaKO
穂乃果「A40は… あ、ここだ」

ことり「みんな近くだね」

絵里 「使わない荷物は上の棚に入れて、使う荷物は前の座席の下に入れるのよ」

花陽 「あ、あれ? 上の棚がいっぱいで入らないです…」

希  「そう言う時は近くの席の棚にお邪魔するんや」

凛  「席に枕とヘッドホンが置いてあるにゃー」

ことり「私は自分の枕を持ってきたから、この枕は上の棚に入れておくね」
70 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/21(木) 23:56:54.22 ID:uu3idbaKO
穂乃果「すごい! 自分用のテレビがついてるよ!」

希  「そのテレビとヘッドホンを使って映画を見たり、音楽を聴いたりできるんや。
    みんな座ったらシートベルトしてや」

海未 「新しい映画もありますね」

穂乃果「どれ見ようかなー。
    あれ? なんかビデオが始まったよ?」

希  「安全ビデオや。緊急時の対応を教えてくれるから、
    見たことなかったら一度は見ておいてや」

海未 「救命胴衣は座席の下、気圧が下がると自動的にマスクが出る…」ブツブツ

穂乃果「もー、海未ちゃんは心配性だなあー」

海未 「当然です!」

希  「ビデオで説明されとるけど、ドアが閉まってから着陸までの間はスマホやPC等の
    通信用電波の出る電子機器は、電波を発しない機内モードにする必要が有るで」

穂乃果「だから機内モードっていうんだね」
71 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/21(木) 23:57:47.47 ID:uu3idbaKO
ウイイイイイイイイン

花陽 「う、動き始めました!」

真姫 「この飛行機が動き出した時間が出発時刻なの。
    駐機場から滑走路まで行くから、まだ離陸しないわよ」

凛  「今から何時間飛行機に乗るにゃ?」

絵里 「行きは大体13時間ね」

にこ 「行き? 帰りは違うの?」

絵里 「帰りは大体14時間よ。
    偏西風という風が吹いてるから東に向かう時の方が早く着くの」かしこい
72 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/21(木) 23:58:58.60 ID:uu3idbaKO
穂乃果「13時間も有ったら映画が沢山観られるね!」

希  「甘いで。飛行機の中でしっかり寝ておかないと着いてからキツイで」

穂乃果「どうしてー?」

希  「時差ボケになるんや。
    今大体17:00やろ? 今から13時間飛行機に乗ってニューヨークに着いたら
    日本時間で朝の5:00や。でも時差が13時間有るからニューヨークでは
    まだ前の日の15:00。体は眠いのにもう1日過ごす感じになるんや」

穂乃果「なるほど…」

ことり「でも穂乃果ちゃんは映画観るとすぐ寝ちゃうよね」
73 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/21(木) 23:59:26.86 ID:uu3idbaKO
ゴーーーーー!

花陽 「な、何やらエンジン音が大きくなりました…」

真姫 「離陸よ」

海未 「だ、大丈夫でしょうか…?」

凛  「テンション上がるにゃー!」

ことり「♪Dan-dan スースーム Dan-dan ハージケルー」


ゴーーーーー……!
74 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:00:13.38 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――

ポーン
シートベルト着用サインが消えた

希  「無事離陸できたみたいや。
    安定したら飲み物のサービスが始まるで。
    最初はスナックと冷たいジュース、お茶、牛乳、お酒等や」

穂乃果「お酒ももらえるの?」

海未 「何言ってるのですか! 穂乃果!
    私たちは未成年なのですよ!」

穂乃果「わかってるよう、海未ちゃん。でも一応聞いておこうと思って…」
75 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:00:41.33 ID:tVsc5sK7O
希  「成人なら缶ビールやワイン、ウイスキー等がもらえるで。
    お酒好きな人は沢山飲んでしまう場合があるけど、機内ではあまり飲まない方がええな。
    機内では気圧が低くて普通の環境じゃないのと、エコノミークラスで座りっぱなしだと
    体にも良くない。そんな状態で飲酒すると体に異常をきたしやすいんや」

海未 「まるで飲んだことあるような言い方ですね、希」

希  「ふふ」
76 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:01:19.84 ID:tVsc5sK7O
CA 「お飲み物はいかがいたしましょうか?」

真姫 「トマトジュースください」

CA 「はいどうぞ」

真姫 「ありがとうございます」
77 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:01:58.09 ID:tVsc5sK7O
外人CA「Something to drink?」

凛  「あわわわわ、外人さんにゃ〜! どうしよう…」

絵里 「落ち着いて。飲み物を聞かれているわ」

凛  「え、えーと、オレンジジュース プリーズ…」

外人CA「Here you are」

凛  「さ、サンキュー!」

外人CA「Enjoy」

凛  「通じたにゃー!」

花陽 「よかったね、凛ちゃん」
78 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:02:46.41 ID:tVsc5sK7O
希  「飲み物のサービスが終わったら次は最初の機内食や。
    大抵2種類から選べるで」

海未 「メニューは有るのでしょうか?」

希  「座席の前のポケットに入ってる場合があるけど、無い場合もある」

海未 「あ、有りました。カツカレーと、サフランライスのチキンから選べるようです」

花陽 「ここは白米の有るカツカレーにします」

真姫 「まだ食べるの?! 私はもうお腹いっぱいよ…」
79 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:03:24.33 ID:tVsc5sK7O
CA 「和食と洋食がございますが?」

花陽 「え? あ、和食でお願いします」

CA 「はい、どうぞ」

花陽 「ありがとうございます」


花陽 「カツカレーって聞かれないんだね」

希  「聞き方は色々だから、とっさにどれのことかわからなくなることがあるんや。
    今日の場合やったらポークかチキンか、って聞かれる場合もあるし、
    今みたいに和食か洋食かって聞かれることもある」

凛  「むずかしいにゃ」

花陽 「美味しいです」モグモグ
80 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:03:54.83 ID:tVsc5sK7O
希  「次は食事中に暖かい飲み物のサービスが来るで。
    お茶とコーヒーとスープが選べるんや」


外人CA「 Tea? Coffee?」

穂乃果「えっと、てぃー ぷりーず」

外人CA「Black tea? Green tea?」

穂乃果「へ?」
81 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:04:30.05 ID:tVsc5sK7O
絵里 「紅茶か日本茶かって聞いてるわ。紅茶はブラックティーで、日本茶がグリーンティーよ」

穂乃果「そっか、 グリーン ティー プリーズ」

外人CA「Here」

穂乃果「さんきゅー」

穂乃果「紅茶と緑茶かー。 簡単な単語でもわからないものだね」

絵里 「学校で習う単語はごくごく一部だから、実際に会話するにはもっと勉強が必要ね」
82 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:04:59.57 ID:tVsc5sK7O
にこ 「ちょっとお手洗いに行きたいんだけど…」

希  「我慢できるならちょっと待った方がええな。
    今はサービス中でカートが通路に有るから通れないし、サービスの邪魔になる。
    もう少ししたら食器を下げてくれるから、そのタイミングで行くのがええ」

にこ 「わかったわ」
83 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:05:44.41 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――――――――-

食事が終わり、CAが食器を下げてくれた。

穂乃果「ふー、お腹いっぱいだよ」

凛  「さすがに凛も…」

真姫 「無理して食べなくていいのに」

希  「ここでひとまず機内食のサービスは終了や。
    ここからはCAさんがたまに水やジュースを持ってきてくれる。
    自分でギャレーに行ってももらえるで」

凛  「ぎゃれー?」

絵里 「CAの居る台所みたいなところよ。言えばカップラーメンもくれる便もあるわ」

凛  「ラーメン!?」

真姫 「今食べ終わったばかりでしょ…」
84 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:06:25.15 ID:tVsc5sK7O
にこ 「じゃあちょっとお手洗いに… ってすごく混んでるじゃ無い!」

希  「みんなこの時間に行くからね。お行儀良く並んでや」


CA 「入国書類をお配りしております」

希  「ありがとうございます。9枚ください」

海未 「なんですか、それは?」

希  「アメリカに入国する時に提出する税関申告書や。
    自分の情報と持ち込む荷物に関する質問を聞かれとる。
    1人一枚づつ書いてや」
85 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:07:01.94 ID:tVsc5sK7O
凛  「日本語で書いてあって助かるにゃ。
    えーと、ホテル名はと… バウチャーに書いてあったにゃ」

花陽 「ああっ!

    “私(私たち)は以下のものを持ち込んでいる
    (a)果物、野菜、植物、種、食品…”

    希ちゃん、お米パックを持ってきたら”はい”でしょうか?」

希  「はい、やな」

花陽 「没収されないでしょうか…?」

希  「加工したお米は大丈夫や。
    その一方でお肉関係は厳しいで」
86 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:07:33.31 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「あ、電気が消えたよ」

絵里 「ひっ!」

絵里が希に抱きついた。

希  「痛っ、えりち痛いで」

絵里 「ああ! 離さないで離さないでお願い!」

穂乃果「絵里ちゃんは暗いの苦手だったね」

希  「これからお休みタイムや。朝までずっと暗いで」

絵里 「読書灯つけて!」

希  「はいはい」ピッ

絵里 「ふう…」
87 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:08:09.40 ID:tVsc5sK7O
希  「読書灯を点けるのはええけど、周りには寝たい人もおるから気配りも必要や」

ことり「座席を後ろに倒して寝てもいいの?」

希  「ええけど倒しすぎないようにね。これも気配りや」

真姫  (やっぱりエコノミーの席って狭いわね…)
88 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:08:51.23 ID:tVsc5sK7O
凛  「なんだかちょっと寒く無いかにゃ?」

真姫 「機材や路線によるけど、飛行機の中は結構寒い時があるのよ」

花陽 「寒いのにTシャツ短パンの外人さんもいます…」

真姫 「寒さに強い外人さんっているのよ。気にしない方がいいわ。
    CAにBlanket pleaseって言えば毛布を貸してくれるわよ」

凛  「ぶ、ブランケット プリーズ!」

外人CA「Here」

凛  「サンキュー! あったかいにゃ〜」
89 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:09:23.68 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――

各自、思い思いの時間を過ごす。
ことりは恋愛映画を観ていた。

ことり「ううっ、かわいそう。 ああっ!」うるうる

穂乃果「ZZZ…」

その時、機体が大きく揺れ始めた。

ことり「あれ?」

穂乃果「地震?!」がばっ
90 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:10:04.92 ID:tVsc5sK7O
ポーン

アナウンス「当機は只今気流の悪いところを通過中です。
      お席にお戻りになりシートベルトをお締めください」

ガタガタガタガタガタ!

凛  「おちるにゃー!」

花陽 「ダレカタスケテー!」

海未 「ZZZ…」

にこ 「ふ、ふんっ! これくらいの揺れでビビってんじゃないわよ!」ガクガクブルブル

希  「大丈夫や。乱気流に巻き込まれただけ、これくらいの揺れはよくある」
91 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:10:56.92 ID:tVsc5sK7O
花陽 「収まってきました…」

凛  「助かったにゃ〜」

穂乃果「目が覚めちゃった。 あとどれくらいで到着かなあ?」

希  「ディスプレイで飛行ルートが確認できるで」

穂乃果「あっ本当だ! すごい!  …まだ半分くらいだね」

希  「全部で13時間やからね」

ことり「帰りはもっと長いんだよね」
92 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:11:24.01 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「うう〜、疲れるよう」

希  「寝てしまえば早いで。 海未ちゃんを見てみ、しっかり寝てる」

海未 「ZZZ…」

穂乃果「海未ちゃんは一度寝ると起きないから」

海未 「ZZZ…」
93 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:12:00.16 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――

そして…

穂乃果「ん… 電気がついた。 朝かな?」

窓を開ける。

穂乃果「うわ、眩しい」

希  「到着2時間前や。そろそろ機内食が出るで」

穂乃果「よく寝たけど体が痛いよう」

希  「エコノミーやからね。 トイレ行くついでに屈伸するとええで。
    食事の後はもう着陸やから、今がチャンスや」
94 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:12:32.54 ID:tVsc5sK7O
花陽 「朝ごはんは何でしょうか?」

絵里 「えーと、ご飯とパンケーキが選べ…」

花陽 「ご飯にします」


ことり「穂乃果ちゃん! 窓の外に陸地が見えるよ」

穂乃果「ほんとだ!」

希  「そこはもうアメリカやで」

穂乃果「うわあ〜」

ことり「雲の下に家が小さく見えるよ!」
95 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:13:07.53 ID:tVsc5sK7O
CA 「お食事をお持ちしました」

花陽 「和食でお願いします!」

CA 「すみません、和食は切らしております」

花陽 「エエッ!!」

希  「そういう時もあるで。
    みんな、食事の時は座席のリクライニングを元に戻してや。
    前の人が倒してると恐ろしく食べにくいんや」

穂乃果「うん。わかった」クイッ

凛  「食べてばっかりにゃ」モグモグ
96 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:13:38.25 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――――――-

食事が終わり食器が下げられると…

ポーン

アナウンス「当機は間も無く着陸態勢に入ります。
      お席にお戻りになり、シートベルトをお締めください」

凛  「いよいよだにゃ〜」

花陽 「なんだか体が浮く感じがします…」

真姫 「今高度を下げてるからよ」

ことり「地面が近づいてくるよ」
97 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:14:09.12 ID:tVsc5sK7O
ドスン!

希  「無事着陸したで」

凛  「やったにゃー!」

穂乃果「愛してるバンザーイ!」

海未 「むにゃ… 着いたのですか?」

ことり「海未ちゃん、良いタイミングで起きるね」
98 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:14:44.89 ID:tVsc5sK7O
凛  「早く降りたいにゃ〜」ワクワク

真姫 「ここから駐機場に行くまでまだ時間がかかるわ。
    シートベルトしたまま座ってて」

希  「今のうちに荷物を整理した方がええ。
    忘れ物しないように、座席の前のポケットは確認してや」

穂乃果「あ、危ない。スマホをポケットに入れてたよ」
99 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:15:23.76 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――――――――-

花陽 「あ、飛行機が止まりました」

ポーン

希  「シートベルト着用サインが消えたから立ち上がってええで」

凛  「他のお客さんもみんな立ち上がったにゃ」

絵里 「今のうちに上の棚の荷物をおろすわね、これはにこの荷物かしら?」

にこ 「ありがとう」

希  「長い飛行時間の間に上の棚に荷物を入れていること自体忘れてしまうことがあるから、
    荷物が有っても無くても上の棚を確認する癖をつけた方がええな」
100 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:16:29.84 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「なかなか進まないね」

希  「ボーディングブリッジを飛行機に接続して扉を開けて、
    ファーストクラス、ビジネスクラスの乗客を先におろすから結構時間がかかるんや。
    今のうちに荷物の最終確認してや。パスポートとスマホとお財布はあるかな?」

凛  「椅子の上にお財布が落ちてたにゃ! 危なかったにゃ〜」

にこ 「進み始めたみたいよ」


外人CA「Thank you」

凛  「サンキューにゃー!」

絵里 「凛はすっかり英語が得意になったみたいね」

凛  「えへへ、通じると面白いにゃー!」
101 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:17:02.87 ID:tVsc5sK7O
ボーディングブリッジを抜けて空港の通路に出たμ's。

穂乃果「うわぁー、広いねー」

凛  「どっち行ったら良いかわからないにゃー」

希  「とりあえず他の乗客に付いて行って、
    ARRIVALとかIMMIGRATIONとかBAGGAGEの看板に沿って歩くんや」


穂乃果「なにそれ?」

絵里 「ARRIVALは到着口、IMMIGRATIONは入国審査、BAGGAGEは手荷物受取所よ。
    だいたいこれらはセットになってるから、その方向に向かって歩くの」
102 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:17:35.13 ID:tVsc5sK7O
花陽 「あれ? 違う方向に向かってる人たちがいますよ?」

真姫 「あの人達は乗り継ぎするのよ。TRANSFERの方向に向かってるわ」

希  「成田空港でも聞かれたけど、複数の飛行機を乗り継いで最終目的地を
    目指すこともできるんや」

花陽 「なるほど」
103 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:18:38.13 ID:tVsc5sK7O
希  「入国審査場に着いたで」

ことり「すごく混んでるね」

希  「審査官のいるブースの前で大人しく並んで待つしか無い」

穂乃果「ねえ、あっちの列がすいてるよ?」

絵里 「あっちはアメリカ国籍を持っている人専用の窓口だから基本的に私たちは行けないの。
    ブースの上にResidents(アメリカ国籍)って書いてあるでしょ?
    私達は外国人だからForeign/Non Residents(外国籍)の窓口に行くのよ」

穂乃果「ちぇっ」

希  「自国民を優先するのは世界中どこでも当然や。
    まあ自国民が少ない時は外国人も受け付けてくれること有るけどね」
104 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:19:19.00 ID:tVsc5sK7O
花陽 「そろそろ順番です」

希  「まずはパスポートと税関申告書類を出してな。
    それから指紋と写真を取られて、いくつか質問されるんや」

花陽 「緊張します…」

凛  「凛が一緒について行ってあげるにゃー」

希  「凛ちゃん待って。入国審査は家族以外は1人で受けなあかんのや。
    その線の手前で待っててや」

凛  「えー、 かよちん、頑張って!」
105 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:20:04.87 ID:tVsc5sK7O
審査官「Next! Passport!」
    (次、パスポート!)

花陽 「は、はろー」スッ

審査官「Press four fingers on your right hand, please」
    (右手の指4本を押し付けてください)

花陽 「えーと、フォーフィンガーズ ライトハンド…
    右手の4本の指を機械に置いて…」

審査官「Thumb」
    (親指も)

花陽 「次は親指」
106 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:20:39.87 ID:tVsc5sK7O
審査官「Left hand please」
    (左手も)

花陽 「レフトハンド、左手も同様に…」

審査官「Look at the camera, please」
    (カメラを見てください)

花陽 「カメラ、写真を撮られます…」

審査官「How long are you staying?」
    (何日の滞在予定ですか?)

花陽 「ハウロング… 長さ。 フォーデイズ」
107 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:21:31.94 ID:tVsc5sK7O
審査官「What’s your purpose of your visit?」
    (訪問の目的は何ですか?)

花陽 「パーパス、目的ですね。 えと、サイトシーイング」

審査官「Do you have anything to declare?」
    (申告する物を持っていますか?)

花陽 「きました、デクレア、申告です。
    I have packed rice, because I love rice very much!」

審査官「Easy , enjoy」 スタンプガチャン
    (まあ落ち着いて、楽しんでね)

花陽 「さ、サンキュー!」
108 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:22:21.07 ID:tVsc5sK7O
花陽 「なんとか入国できました…」

絵里 「ハラショーよ、花陽」

花陽 「希ちゃんの特訓のおかげです」

希  「みんな無事入国できたかな?」

海未 「にこが捕まっているようです…」
109 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:22:58.07 ID:tVsc5sK7O
審査官「Where are your parents, kid?」
    (ご両親はどこだい?お嬢ちゃん)

にこ 「I have come here without parents! Because I am an adult!」
    (親と一緒じゃ無いわよ!私は成人してるんだから!)

審査官「Stop kidding around」
    (からかっちゃいけないよ)

にこ 「I am not kidding! See my passport, please?」
    (冗談じゃないわよ!私のパスポート見なさいよ!)

審査官「HAHAHA, Oh… Are you serious?」
    (ハハハ、オゥ… マジか)

にこ 「You see!」
    (ほらね!)

審査官「Look at the camera, please」
    (カメラをみてください)

にこ 「にこっ!」
110 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:23:34.79 ID:tVsc5sK7O
にこ 「まったく、冗談じゃないわよ」

凛  「にこちゃん、英語話せてすごいにゃ〜」

にこ 「当然でしょ、これからのアイドルは英語くらいできないと生き残れないのよ!」

真姫 「子供に間違われてたケドね」

希  「アメリカのほとんどの州の法律では18歳から成人だから私たち三年生は大人なんやけど
    アジア人は若く見えるのに加えてにこっちは小さいから、こっちの人から見れば
    子供にしか見えないんよ」

にこ 「ふんっ!」
111 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:24:33.21 ID:tVsc5sK7O
希  「みんな揃ったみたいやね。次は荷物受け取りや」

ことり「ターンテーブルがたくさん有るよ」

絵里 「どの便の荷物が出てくるか、ディスプレイに表示されるわ。
    私たちの飛行機はLL10便だから、2番のターンテーブルね」

真姫 「あ、私の荷物」ヒョイッ

穂乃果「穂乃果の荷物まだかなあ
112 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:25:08.07 ID:tVsc5sK7O
……

穂乃果「…穂乃果の荷物なかなか出てこないよ」

海未 「穂乃果だけで無く、真姫以外のみんなの荷物が出てきません」

希  「真姫ちゃんはマイレージ会員のステイタスが高いから手荷物も優先的に出てくるんや」

凛  「まきちゃんずるーい」

真姫 「べ、別に良いでしょ!」

絵里 「お得意様を優先するのは資本主義経済では当然よ」

にこ 「ふん!」
113 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:25:54.85 ID:tVsc5sK7O
希  「みんな今のうちに腕時計の時差を修正しといてな」

ことり「あ、スマホの時間は自動的に変わってたよ」

希  「今の大抵のスマホは現地の電話会社と自動的につながって時差調整されるように
    なってるんや。腕時計もGPSで自動的に調整されるものもあるけど、大抵は自分で
    調整せなあかん。時間を間違えると色々トラブルになるから忘れずに調整してや」
114 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:26:27.43 ID:tVsc5sK7O
花陽 「あ、荷物が出てきました。 ヨイショっと」ドスン

穂乃果「穂乃果のも出てきたー!」

希  「みんな、他の人の荷物と間違えないように確認してや。
    似たようなスーツケースが多いから」

ことり「私のスーツケースには目印のシールが貼ってあるんだ」

海未 「私はネームタグをつけました」

絵里 「壊れてないかも確認してね。壊れていたら航空会社のカウンターに申請に行くから」

凛  「大丈夫だったにゃー!」
115 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:27:06.09 ID:tVsc5sK7O
海未 「みんな揃ったようです」

穂乃果「早く行こうよー!」

希  「待った。そこのドアを出ると空港の一般スペースや。
    スリ、置き引き、白タク、その他話しかけてくる人に注意してや」

みんな「はーい」

絵里 「外に出たら正規のタクシー乗り場でタクシーに乗ってホテルまで行くわ。
    行き先はホテルのバウチャーのコピーを運転手さんに見せてね」

希  「口頭で言っても発音が違えば間違えられるし、
    似たような名前のホテルがたくさん有るから住所の書いてあるバウチャーを
    見せるのが確実や。ほな、行こか!」
116 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:27:42.33 ID:tVsc5sK7O
手荷物受取所を出て、タクシー乗り場へ向かう。

凛  「うわぁ〜、外人さんばっかりにゃ〜」

真姫 「当たり前でしょ」

穂乃果「みんな大きいね! 穂乃果がすごく痩せて見えるよ」

海未 「うう、用心しなければ」キョロキョロ

あやしい外人「コニチワ、タクシー?」

海未 「け、結構です!」

絵里 「上出来よ、海未。日本語でも拒絶は伝わるからはっきり言った方がいいわ」
117 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:28:13.67 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「ううっ、太陽が眩しい…」

ことり「体は真夜中だからね」

凛  「黄色いタクシーがたくさん並んでるにゃー! テンション上がるにゃー!」

絵里 「正規のタクシー乗り場はここね。並びましょう」
118 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:28:40.47 ID:tVsc5sK7O
希  「3人づつ乗ればちょうど良さそうやね。
    まずはうちと真姫ちゃんとにこっちで乗ろか」

真姫 「Hello. We have three suitcases. Could you put them in the trunk ? 」
    (スーツケース3つ有るのでトランクに入れてもらえますか?)

運転手「OK」


希  「Could you go to the hotel in this voucher?」
    (このバウチャーのホテルに行ってください)

運転手「Sure」
119 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:29:09.45 ID:tVsc5sK7O
乗り場案内人「Next person, please」
     (次の方、どうぞ)

穂乃果「あ、はい。 いえ〜す」

花陽 「あわわわわ…」

絵里 「あ! ちょっと花陽! カバン!」

海未 「絵里! だ、大丈夫なのですか?」

絵里 「平気よ。そのバウチャーを運転手さんに渡して」

海未 「しかし…」

ことり「海未ちゃん、次の人待ってるから」

凛  「乗るにゃー!」

海未 「ちょっと!」
120 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:29:44.54 ID:tVsc5sK7O
ことりんうみのタクシー

海未 「本当に大丈夫なのですか?
    変なところに連れて行かれたりしませんよね…」

ことり「正規のタクシーなら心配無いって、希ちゃんと絵里ちゃんも言ってたし」

海未 「でも! 言葉が通じないんですよ!」
121 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:30:12.45 ID:tVsc5sK7O
えりほのぱなのタクシー

花陽 「すごい、たくさんのビル!」

穂乃果「ほんとだ!」

絵里 「あの橋、本で見たことある!」かしこい

穂乃果「へぇー、こんな街が世界にもあるんだね、すごいね!
    あ、みてみて! おっきいトラック!」

みんな「うわー」
122 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:30:52.28 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――――-

運転手「Here」

花陽 「ホテルに着いたみたいです…」

穂乃果「$52って書いてあるよ」

絵里 「じゃあチップも入れてキリよく$60渡しましょう。
    Please keep the change」
    (おつりは取っておいてください)

運転手「Thank you」
123 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:31:19.89 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「チップっていうのに馴染みがないよね。
    その場で計算できないよ…」

花陽 「複雑です…」

絵里 「アメリカでのタクシーのチップの相場は15〜20%と本で見たことあるわ」かしこい

穂乃果「絵里ちゃん、本たくさん読んでるね」

絵里 「でも、違う情報も有るから本当のところは住んでみないとよくわからないわね」
124 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:31:49.15 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「大きなホテルー!」

穂乃果「大きなロビー!」

穂乃果「おおっ ゴージャス!」

希  「えりちたちが来た」

真姫 「これで海未たちがくれば全員ね」
125 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:32:40.16 ID:tVsc5sK7O
海未 「無事にホテルに着きましたね」

ことり「バウチャーを見せたおかげだね」

凛  「あれがなかったら違うところに連れて行かれていたかもしれないにゃ〜」

みんな「まさかー」アハハハハ


希  「みんな着いたみたいやな。ほなチェックインしよか。
    みんなパスポート貸してくれる?」

海未 「パスポートの提示が必要なのですか?」

希  「このホテルはちゃんとしてそうだから要求されると思う」
126 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:33:34.55 ID:tVsc5sK7O
希  「Hello, check in please. Here is the hotel voucher. We are nine」
    (こんにちわ、チェックインお願いします。これがバウチャーです。9名です)

フロント「Good afternoon ma’am, just a moment please」
     (こんにちわ。少々お待ちください)

フロント「Yes, we have your reservation. May I see your passports?」
     (ご予約を確認できました。パスポートを拝見できますか?)

希   「Yes」スッ

フロント「Thank you. Just a moment please」
     (ありがとうございます。少々お待ちください)
127 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:34:05.05 ID:tVsc5sK7O
フロント「These are your passports and room keys」
     (パスポートとルームキーです)

希   「Thank you. When will the break fast start?」
     (ありがとう。朝食は何時からですか?)

フロント「 From 7:00. At the restaurant on this floor」
     (7時から、この階に有るレストランです)

希   「Thank you」
     (ありがとう)
128 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:34:49.43 ID:tVsc5sK7O
希  「チェックインできたで」

絵里 「ありがとう、希」

凛  「希ちゃん頼もしいにゃ〜」

希  「えーと、うちと真姫ちゃんが同室。
    花陽ちゃんと凛ちゃん、海未ちゃんとことりちゃんが同室。
    そしてえりちとにこっちと穂乃果ちゃんが同室や」

凛  「かよちんと一緒! テンション上がるにゃ〜!」

海未 「このカードが鍵なのですか?」

真姫 「そうよ。まずそれで部屋の鍵を開けて、
    部屋に入ったら入り口の近くにカードを刺すところが有って、
    刺すと電気が通るようになってるわ」

希  「まず各自部屋に荷物を置いて、少し休んでから集まろか。
    えりち達の部屋が広くて良さそうや」

みんな「はーい」
129 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:35:29.39 ID:tVsc5sK7O
絵里 「そこのエレベータで上に行けそうね」

ウイーン

花陽 「私たちは5階なので先に降ります」

絵里 「じゃあ後で私たちの部屋に来てね」

凛  「はーい」

花陽 「部屋が沢山有って迷うね。私たちの部屋はと…有った!」

凛  「カードを刺して、抜く。開いたにゃ!」

ガチャ

凛  「左側にカードを刺すところが有ったにゃ」スッ

花陽 「電気がついたよ」
130 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:35:58.65 ID:tVsc5sK7O
凛  「うわぁ〜、広い部屋にゃ〜」

花陽 「ベッドも大きいよ」

凛  「あー! 洗面所とお手洗いとシャワーが同じ部屋にあるよー?!」

花陽 「ほんとだ、外国っぽいね」

凛  「凛たち、本当に外国に来ちゃったね」

花陽 「うん。なんだか実感するね」
131 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:36:31.66 ID:tVsc5sK7O
ほのえりにこの部屋

にこ 「ちょっと! 何でこの部屋ベッドが一つしかないのよ!」

穂乃果「しかもなんかやたらハートがあるし…」

絵里 「ハネムーン仕様ね」

にこ 「私たち女子同士でしかも3人なのよ!? なんでハネムーンになるのよ!」

穂乃果「私に言われても…」

絵里 「まあ、ハネムーンの下見だと思えばいいんじゃない?」

穂乃果「絵里ちゃんはもうハネムーン行く予定があるの?」

絵里 「べ、別に無いけど///」
132 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:37:03.49 ID:tVsc5sK7O
コンコン

絵里 「はーい」

希  「来たで。部屋の様子はどう?」

にこ 「ベッドが一つしかない」

真姫 「まあ、にこちゃんが小さいから3人でも寝られるんじゃない?」マキマキ

にこ 「ぬあんですって!」

希  「じゃあにこっち、うちと部屋変わる?」

にこ 「え、そしたら真姫と… べ、別にこのままでいいわよ///」
133 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:37:29.01 ID:tVsc5sK7O
コンコン

穂乃果「はーい」

海未 「お邪魔します」

凛  「こっちの部屋の方が広いにゃ〜」

花陽 「大きいベッドです」

ことり「ハートがいっぱい」
134 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:38:05.13 ID:tVsc5sK7O
希  「これでみんな揃ったかな? これからの予定を確認するで。
    今大体17:00だけど日本時間では朝の6:00。移動の疲れも有って眠いはずや。
    これから軽く夕食食べに行って今日は早く寝よ」

凛  「凛は元気にゃー!」

絵里 「凛はよく寝てたものね。 
    でもガクッと疲れが出るはずだから無理したらだめよ」

希  「そして明日は遅めに8:00くらいに朝食にしよか。
    レストランは1階らしいからロビー集合で」

みんな「はーい」
135 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:38:45.61 ID:tVsc5sK7O
希  「次はホテルの注意事項や。
    まず、部屋はオートロックになってるから、出るときには必ず鍵を持って出てや」

凛  「あれ? かよちん、鍵持ってきたかにゃ?」

花陽 「持ってきたよ、凛ちゃん」

凛  「さすがにゃー」
136 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:39:20.74 ID:tVsc5sK7O
真姫 「部屋を出るときはスーツケースに鍵をかけて、貴重品はセーフティボックスに入れるのよ」

穂乃果「セーフティボックス?」

絵里 「そこのクローゼットの中に有る金庫よ。暗証番号を自分で決めて鍵をかけられるの」

希  「外出中に部屋の清掃が入るからね。もちろん清掃係の人は信用できるけれども、
    盗られる状況を作らないことも外国では大事なんや」
137 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:39:55.27 ID:tVsc5sK7O
海未 「清掃といえば、枕銭は置いた方がいいのですか?」

希  「これは意見の分かれるところや。不要という意見も有る。
    うちは連泊する時は置くようにしてるで、ツインなら1日2ドルくらいや」

海未 「今回は連泊しますから置くようにします」

絵里 「連泊といえば、使用したタオル類をタオルかけにかけておいたら清掃の時に
    交換してもらえないからね。交換してもらいたい時はタオルをバスタブの中に入れるの」

ことり「そうなんだ」
138 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:40:34.00 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「希ちゃん、洗面所に置いてあるペットボトルの水は飲んでいいの?」

希  「ええで、無料や。ComplimentaryとかFreeとか書いてあったら確実や。
    でも同じ水でも冷蔵庫やミニバーに置いてある水は有料の場合が多いから気をつけてや」

にこ 「ミニバーって何?」

真姫 「部屋の中でお菓子やジュースが置いてある場所よ。
    それを飲んだり食べたりしたらチェックアウト時に精算するの」
139 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:41:07.60 ID:tVsc5sK7O
希  「言い忘れてたけど水道水は飲んだらあかんで。 
    飲んでお腹壊したらライブどころやあらへん。
    日本みたいに水道水を飲めるのは世界的にごくわずかな国だけなんや」

花陽 「歯磨きやうがいは大丈夫でしょうか…」

希  「ここやったら大丈夫や。
    でも歯磨きもペットボトルの水を使わなあかん場所も有るで」

凛  「怖いにゃ…」
140 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:41:56.34 ID:tVsc5sK7O
にこ 「Wifiは使えるの?」

真姫 「外国のホテルだと大体使えるわよ。
    このホテルはロビーでは無料で、部屋のWifiは有料みたいね。
    パスワードはカードキーホルダーに書いてあったわよ」マキマキ

にこ 「わかった」


希  「あとは避難経路やな。ドアの裏側にフロアの地図が貼ってあって緊急時の避難経路が
    わかるんや。火事なんかの時に逃げなあかんから、一度確認しておいてや」

みんな「はーい」

希  「まずはこんなところやな。ご飯食べに行こか」
141 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:42:41.52 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――-

μ'sはホテルの近くのレストランに入った。

希  「Hello」
    (こんばんわ)

受付 「Good evening. How many?」
    (こんばんは、何名様ですか?)

希  「A group of nine. Do you have a table for nine?」
    (9人です。9人がけのテーブルありますか?)

受付 「Let me see, Yes , come this way」
    (ええと、ございました。こちらへどうぞ)

海未 「9人がけのテーブルなんてよく空いてましたね」

希  「普通は空いてないから、大人数なら予約した方がええな」
142 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:43:28.70 ID:tVsc5sK7O
凛  「メニューが英語にゃ…」

にこ 「当たりまえでしょ」

絵里 「まあ読める単語から連想するのも面白いわよ」

ウエイトレス「Hi. Are you ready to order?」
       (ご注文はお決まりですか?)

ことり「I would like a whole cheese cake」
    (チーズケーキ一つください)

絵里 「ことり、それだと丸々一つ来ちゃうけど大丈夫?」

ことり「んふ❤」
143 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:43:57.01 ID:tVsc5sK7O
各自注文を終える。

穂乃果「私、あのエンピツみたいなビル登りたーい!」

海未 「ここに何しに来たと思ってるんですか?」

穂乃果「何だっけ?」

海未 「ライブです!」

穂乃果「わかってるよ〜」
144 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:44:26.89 ID:tVsc5sK7O
海未 「大切なライブがあるのです! 観光などしている暇はありません!
    幸い、ホテルのジムにはスタジオも併設されているようです。
    そこで練習しましょう。外には出ずに!」

凛  「ええっ!」

希  「わざわざ来たのに?」

穂乃果「大丈夫大丈夫〜、街の人みんな優しそうだったよ」

絵里 「確かに、ラブライブ優勝者としてもこのライブ中継は疎かに出来ないわ」

海未 「その通りです」
145 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:44:54.10 ID:tVsc5sK7O
絵里 「でも、歌う場所と内容に関しては私たちからも希望を出してくれと言われてるわ。
    この街のどこで歌えばμ’sらしく見えるか、街を回って考えてみる必要が有ると思うの」

海未 「え、いやそれは…」

穂乃果「そうだよそうだよー」

絵里 「だから朝は早起きしてちゃんと練習。
    その後歌いたい場所を探しに出かけるというのはどう?」

ことり「それ、いいと思う!」

海未 「ことり!」
146 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:45:20.22 ID:tVsc5sK7O
にこ 「賛成の人ー」

穂乃果「はいはーい!」

海未以外全員が手を上げる。

海未 「ああっ、あ…」

希  「決まりやね」

穂乃果「よーし! そうと決まればご飯にしよう!」

絵里 「ええ!」
147 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:45:51.32 ID:tVsc5sK7O
ウエイトレスがチーズケーキを持ってきた。

ウエイトレス「Here it is」

みんな「ええっ?!」

穂乃果「何これ?!」

にこ 「でかっ!」

ことり「チーズケーキだよ!
    こっちに来たら食べるって楽しみにしてたんだー」

海未 「これが夕食なのですか?」

希  「さすが自由の国やね」

真姫 「それ、関係ある?」
148 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:46:23.92 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――-

穂乃果「ふー、ごちそうさまー」

海未 「ことりは結局チーズケーキ全部食べてしまいましたね」

ことり「おいしかったよ❤」

凛  「量が多かったにゃー」

花陽 「こっちの人たちはみんな体大きいもんね」
149 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:47:20.20 ID:tVsc5sK7O
ウエイトレス「How is everything?」
       (いかがでしょうか?)

凛  「ひえっ! あのその…」

希  「It was great. Thank you. Check please」
(素晴らしいです。お会計お願いします)

ウエイトレス「I will bring right away」
       (すぐお持ちします)
150 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:47:53.32 ID:tVsc5sK7O
凛  「いきなり話しかけられて驚いたにゃ」

花陽 「早く出て行って欲しいということでしょうか…?」

希  「ちゃうで、アメリカのレストランやと担当のウエイター、ウエイトレスが食事中に
    様子を伺いに来ることが多いんや。いきなりで焦るけど、Good とか言えばええで」

真姫 「アメリカだとお客さん毎に担当が決まっていて、注文から会計まで同じ人が
    担当するわ。逆に言えば、私たちはその担当以外の人に話しかけない方がいいの」

花陽 「へー、日本と違うんだね」
151 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:48:28.69 ID:tVsc5sK7O
ウエイトレス「Here it is」

希  「Thank you. 伝票が来たで」

ことり「レストランでもチップを払うんだよね?」

希  「そうなんやけど、この伝票にGratuity Includedって書いてあるから、
    今回はチップ込みの金額やな」

ことり「そんなパターンも有るんだ」
152 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:49:01.09 ID:tVsc5sK7O
真姫 「Gratuity, Tip, Service charge, チップもいろんな言い方が有るから注意してね」

海未 「学校ではあまり習わない単語ですが、お金に関わるので重要ですね」

希  「お金を伝票ホルダーに挟んでと、じゃあ出よか」

穂乃果「サンキュー」

ウエイトレス「Have a great evening」
       (おやすみなさい)
153 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:49:36.88 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――――――――-

ホテルに戻ってくる。

希  「ほな今日はもう部屋に帰って寝よか。明日は8:00ロビー集合やからね。
    あ、モーニングコールは7:00で頼んでおいたから」

海未 「モーニングコールって、電話がかかってくるのですか?」

希  「そうや」
154 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:50:02.83 ID:tVsc5sK7O
凛  「英語?...だよね」

希  「もちろん。This is wake up call. とか言われるで。
    人がかけてきたらサンキューとか言って切ればええ。
    自動音声の場合もあるから、その時は黙って切ってもええ」

凛  「キンチョーするにゃ…」

絵里 「あと、スマホは毎日充電してね」

穂乃果「はーい」

みんな「おやすみー」
155 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:50:36.70 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――――

りんぱなの部屋

凛  「ふー、今日は疲れたね、かよちん」

花陽 「うん。凛ちゃん、先にシャワー使っていいよ」

凛  「ありがと、かよちん」
156 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:51:18.90 ID:tVsc5sK7O
バスルーム

凛  「♪はーろー星をかぞーえってー、
    シャワーはこれをひねればいいのかにゃ?」キュ

バシャーーー!

凛  「にゃーーー!!」

花陽 「凛ちゃん、どうしたの?!」ガチャ

凛  「いきなり冷たいシャワーが出てきたにゃー!」

花陽 「固定されたシャワーヘッドが上に有ったんだね」
157 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:51:47.08 ID:tVsc5sK7O
凛  「冷たかったにゃー、これは罠にゃー!」

花陽 「うふふ、凛ちゃん濡れた猫みたいだよ」

凛  「もー、かよちんにも冷たい水をかけるにゃー!」バシャー

花陽 「きゃっ、凛ちゃんったら〜」キャッキャウフフ
158 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:52:20.31 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――――――――――

シャワーを浴びたりんぱなはベッドに座って窓の外の夜景を見ていた。

りんぱな「うわぁー」

花陽 「綺麗だね」

凛  「うん…」

花陽 「どうしたの?」

凛  「なんか、全然知らない場所にいるって、不思議な気持ちだなーって」
159 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:52:50.42 ID:tVsc5sK7O
花陽 「遠くに来ちゃったね…」

凛  「かよちん、寂しいの?」

花陽 「うん、ちょっぴり…」

凛が頭を花陽にくっつける

花陽 「あったかい…」

凛  「えへへっ…」
160 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:53:17.06 ID:tVsc5sK7O
ことうみの部屋

ことうみはババ抜きをしていた。

海未 「もう一度です!」

ことり「えー! 海未ちゃんは眠くないの?」

海未 「飛行機の中でぐっすり寝たので大丈夫です。 
    それに今日本ではお昼ですから目が冴えてます」

ことり「ホノカチャァーン!」
161 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:53:46.68 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――-

朝 7:00

ことうみの部屋

海未 「ZZZ…」

ことり「ZZZ…」

電話  プルルルルルル!

海未 「はっ! 何事ですか?!」

電話  プルルルルルル!

海未 「あわわわわわ! 電話が鳴っています!」
162 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:54:17.16 ID:tVsc5sK7O
海未 「は、はい、園田でございます!」ガチャ

自動音声「Good morning. This is wake up call. Good morning. This is wake up call …」

海未 「は、はい! お電話ありがとうございます!」

ことり「うぅん… ンミチャーどうしたの?」むにゃむにゃ

海未 「こ、ことり! 電話が! グッドモーニングとおっしゃっています!」

ことり「それ、モーニングコールだよう」

海未 「そ、そうでしたか! で、では失礼します、ごきげんよう!」ガチャ
163 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:54:46.70 ID:tVsc5sK7O
ことり「ふわぁ〜、まだ眠いよう。昨日遅くまでババ抜きしたから…」

海未 「今夜もやりますよ、次こそは!」

ことり「え〜」

海未 「え〜、ではありません! 何をしに来たと思っているのですか!」

ことり「ライブしに来たはずだよぅ〜」

海未 「はっ」

ことり「まさか忘れてたの?」
164 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:55:18.40 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――-

8:00前
ホテルのロビー

にこ 「あ、来た。遅いわよ」

花陽 「す、すみません」

凛  「お待たせにゃー」

希  「みんな揃ったね。ほな朝食に行こか」
165 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:55:48.80 ID:tVsc5sK7O
ホテルのレストランに移動する。

受付 「Good morning. Can I have your room number?」
(おはようございます。ルームナンバーを教えてください)

希  「Here, My room number is 0609」
    (これです。私のルームナンバーは0609です)

受付 「Thank you. Please have a seat wherever you like.」
    (ありがとうございます。お好きなお席へおかけください)

希  「Thank you.
    みんな、ルームナンバーを受付の人に伝えてや。
    部屋番号の書いてあるカードキーホルダーを見せるだけでもええで」

ことり「ええと、My room number is 0912」
166 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:56:21.90 ID:tVsc5sK7O
レストランに入る。

穂乃果「うわぁー、すごい! バイキングだよ!」

凛  「良い匂い! テンション上がるにゃー!」

真姫 「外国ではバイキングと言わずにBuffet(ビュッフェ)と言うのよ」マキマキ
167 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:57:06.16 ID:tVsc5sK7O
希  「このテーブルなら9人座れるからここにしよ」

穂乃果「バッグをおいて、と」

絵里 「穂乃果、ちょっと待って。 バッグは手放さないで」

穂乃果「え? でも何か置かないと席取られちゃうよ」

絵里 「日本みたいにバッグやスマホで席取りすると盗まれる危険が有るわ」

海未 「ホテルの中のレストランでもですか?」

希  「そうや。ホテルの中といえども不特定多数の人が出入りするから油断禁物や。
    席取りは机の上のナプキンを椅子の上に置くんや。それで座っているというサインになる」

穂乃果「なるほど」ヒラッ
168 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:57:43.00 ID:tVsc5sK7O
凛  「早くお料理を取りに行くにゃー!」

真姫 「大体ホテルの朝食メニューは決まっていて、サラダ、パン、卵、シリアル、ベーコン、
    ポテト、ヨーグルトなんかが基本で、それに加えて場所によっては肉、魚、フルーツ、
    ケーキが有るわ。ここは結構豪華ね」マキマキ

ことり「ジュースや牛乳も有るみたい!」

希  「食べ放題飲み放題だから取り過ぎてしまいがちになるけど、これから練習と観光に
    行くんやから食べ過ぎない方がええ。それに旅行中はもっと美味しいものもたくさん
    食べられるから、一箇所で詰め込むのは得策やないで」 
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