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真・恋姫無双【凡将伝Re】4
- 943 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2021/12/27(月) 21:10:43.71 ID:+NPOZYks0
- ◆◆◆
「あ、二郎様……」
砂塵にまみれ、手枷を嵌められていた先ほどとは打って変わって。小奇麗に着飾った姿は正に名家の令嬢に相応しい。
湯を使った後だからだろうか、どこか頬も上気している。
「に、似合わない……かな?
たんぽぽあんまりこういうのよくわかんないから、ね……」
てへへ、と照れるさまが可愛いぞこんちくしょう。
「ま、まあたんぽぽってばお姉さまみたいに手足長くないし、あまり見栄えはしないんだけどねー」
「卑下するこたあないさ。綺麗、だぞ?」
「わわわ、そ、そんなことないって。ここは馬子にも衣装っていう所でしょ?」
かぁ、と更に頬を上気させる蒲公英が可愛い。
「いやいや。こう、だな。
いかにも深窓の令嬢っぽくていいぞ?
わたわたと狼狽える蒲公英をいじるのはとっても楽しい。
とは言え、だ。きちんとせんといかん。馬家の処遇、避けては通れない。
そんな俺の内心を読んだのか、きゅ、と袖を掴んでくる。
数瞬躊躇うが、言うべきことをまずは言う。伝える。
「馬家はお家断絶。
ただし、馬岱及び馬家軍の戦(いくさ)働き、それ如何(いかん)による。
現状、馬岱は俺がその身柄を預かり、馬家軍はそれに準ずる」
まあ、翠がやらかしたことは蒲公英とその配下が購えということである。
「ふぇ?そんなんでいいの?
てっきりたんぽぽ、車裂きくらいはあるかなって思ってたんだけど」
まあ、そういう意見も袁家内であったというのは内緒だ。
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