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真・恋姫無双【凡将伝Re】4
- 746 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2021/05/06(木) 22:55:11.15 ID:zEkwrGa/0
- 苦笑する李典。尚も語る楽進。于禁は思う。ああ、これが恋の力かと。そういったこととは縁遠かった二人がこうまで、と。そしてその思いは自らに。
「まあな、ほんま二郎はんは罪な男やで。なあ、凪?」
「い、いや。私は、だ。私のような武骨者が果たして二郎様に相応しいか。
それでも、お傍にいたい。そう思うのは罪なのだろうか……」
深刻そうな楽進の様子に于禁はちょっと待て、と声を荒げる。
「凪ちゃん!待ってほしいの!
二郎さんなんて優良物件を掴んどいてその弱音は万死に値するの!家格よし!人格よし!
そこにきて凪ちゃんへの寵愛よし!これ以上何を望むのかと問いたいの!」
昂ぶる于禁の言の葉に楽進は圧倒されていた。
「凪ちゃんの言うことはいちいち贅沢なの。だっていつもの凪ちゃんならば自分を研鑽する方に思考が向くはずでしょ?
それがこんなに!そんなに!」
言い募るうちに于禁は思う。これでは。
ふと、黙り込んだ于禁を見て李典が茶化す。
「なんや、沙和。えらい熱心やなあ。
さては二郎はんに懸想しとるんとちゃうか?」
「違うもん!
……でも、沙和にも縁談あるけど、比べちゃうもん。
二郎様と比べちゃうもん。だって、それは仕方ないでしょ!
仕方ないじゃない!凪ちゃんも、真桜ちゃんも幸せそうでさ!
置いてかれた沙和は羨ましいな、って思うしかないじゃないの!
持ち掛けられる縁談!相手を比べるのが二郎様で!だったら頷けないって当たり前でしょ!」
びすびす、と泣き出した于禁をよしよしと抱きかかえながら李典は楽進に目線を送る。
「真桜、そこからは私が。
沙和。二郎様はその、なんだ。素晴らしいお方だ。だったら、その身を、心を委ねないか?」
おずおず、といった楽進の言葉に李典がかぶせる。
「正直、沙和はしっかりしてるようでアレやからな。ええ加減な男に引っ掛かるくらいなら、と思うんよ。
あれでええ加減ちゃうよ?きちんと、その……可愛がってくれるんよ。
せやない!せやなくて!」
くすり、と于禁は笑う。艶やかに。
「もう、真桜ちゃんと凪ちゃんがいつもそんなに言ってるから、他の人なんて眼中になくなるのは当然なの」
于禁が頷く前に李典は笑う。
「いや、助かったわ。沙和、ほんま助かったかもしれん。うちと凪の二人やったら連戦連敗やったからな!
うちら三羽烏の連携あらば、一矢報いてお釣りがくるやろうて……」
なお、ツインシュートは完封されていたが、トリプラーについては効果抜群であった模様である。
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