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真・恋姫無双【凡将伝Re】4
- 528 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2020/09/29(火) 22:34:31.32 ID:zJ58i7cd0
- その食いつきに、決壊する。
「なるかよ!なるものかよ!
誰が!殺したくて殺すものかよ!ふざけるなよ!知った風な口を!」
どん、と荒い音を立てて紀霊は立ち去る。戸を蹴破らんとする勢いで。慌てたように護衛の二人が追随する。
「散々だったな、愛紗よ。
いやしかし、あれは悪手だろう――」
苦笑交じりに趙雲が関羽に声をかける。
目線で、どういうことだと問う関羽に、苦笑をより苦くして趙雲は答える。
「あれで主は情に弱い。
その主が董卓殿と賈駆殿の助命について考えなかったわけがなかろう。いや、人一倍悩んでいたよ。
そして、苦悩しながら選んだのだよ。それを、な」
「何故だ。紀霊殿は袁家でも有数の権力者だろう。何を遠慮するのだ」
違うのだ、と趙雲は悲しげに首を振る。
「結局、だ。彼女らの、特に賈駆のしでかしたことは大逆に等しい。
確かに主の権力であれば二人をかくまう。それは可能かもしらん。だが、それは禍根にしかならんよ。それとも劉家軍はそれを望むのか?」
そうではないだろうと問う趙雲に関羽は悄然と頷くしかない。
「いや、そうしょげるな。これで某(それがし)は感謝しているのだからな」
不思議そうな目を向ける関羽。
「なに、あれで主は情熱的でな。そして。いささか内罰的なところがあると言うかな。
中々弱みを見せてくれん」
艶然と笑う趙雲に関羽は首をかしげる。
「夜は天下無双の槍捌きだからな、主は。この身を以ってしても翻弄されるばかりなのだ。いや、それはいいのだが、それで加減されるのはどうにも口惜しい。
だが、あそこまで鬱屈としていれば、だ」
今宵は激しいであろうなあ。
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