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真・恋姫無双【凡将伝Re】4
- 506 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2020/09/23(水) 22:13:12.43 ID:zQGkHpbR0
- その言葉に皇甫嵩は激昂する。
「な!所詮は、先の見えぬ者ということか!
新たな漢朝の栄光、それを見ずに果てればいいさ」
吐き捨てる皇甫嵩に、苦笑する。
なんとも、陳腐なことよ。
それでいて華雄は四肢に広がる痺れに閉口する。
これは思ったよりも。
思考が、鈍っていくのを感じる。
「今なら、今この僕に忠誠を誓えば」
目の前で囀る馬鹿者。
黒幕気取りの、凡骨には報いが必要だろう。
鈍った思考がもたらした結論は、簡にして単。
そしてそれは華雄の在り方。
「ぐ?」
無造作に、流れるようにその首を掴む。そしてそのまま締め上げる。
「あ!」
やめないか。やめろ。
言葉にならない叫び。そして散る紅い飛沫(しぶき)。
とすり、ざくり。
貫かれ、切り裂かれていく自分の肉体。
視界が紅く染まっていく。
嗚呼、なるほどと華雄は切り裂かれ、刺されたことを更に認識する。
だがその痛みは、衝撃は、盛られた毒のせいであろうか。さほどでもない。
ひどく、遠いことのように感じられる。
それでも、一秒ごとに力は抜け、景色は白く修練されていく。
それがどうした。
この男を生かしてはおくものか。
ざくり。ごり。
また一つ傷口が増える。視界が白くぼやけていく。
いのちを
もやせ――
「貴様には分かるまいな。この私の、力。
貴様みたいな俗物に、分かる、もの!かよ」
まっかに
もやせ
「ただでは死なんよ。貴様も連れて行く!貴様のような奴は!」
ごきり、と鈍い音が響き華雄の意識はそこで途絶える。
◆◆◆
華雄は五体から血を撒き散らしながらも満足げに笑っていた。
そして後世に大きな謎を投げかけることとなる。
なぜ皇甫嵩は華雄に殺されたのか。
なぜ華雄は死んだのか。
多くの歴史学者が様々な推論を立てることになるのだが。
一般的には、紀霊が将来の政敵を片付けたのであろう、というのが通説である。
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