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真・恋姫無双【凡将伝Re】4
- 460 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2020/09/03(木) 23:03:01.22 ID:ycpGCHS80
- 「ご主人様!桃香様!お目覚め下さい!一大事です!」
日輪が昇り、人が活動を始めるであろう時間帯。確かに日の出と共に起き、日の入りと共に床に就く生活が一般なこの時代――無論、贅沢に照明を使って夜を楽しむ者もいるが――では寝坊と言っていい時間帯である。
「愛紗、なんだ。まだ早いじゃないか。そんなに慌てているからよっぽど寝過ごしちゃったかと思ったろ」
そう、慌てることはない。洛陽に兵を進めるのは日輪が中天に至ってから。大所帯という訳でもないし、最近は随分と統制も取れてきている。精々半刻もあれば準備は整うであろう。
それに、昨日はまあ、戦勝の前祝ということらしく大盤振る舞いがあった。それまでは散々兵糧の拠出を渋っていた兵站が酒や肴まで――それも兵卒に十分に行き渡るまで――だ!
大いに飲み、食い、騒いだ。そしてまあ、すこしくらいは呑み過ぎてしまったのも確かではあるが。なにせ袁家秘蔵の火酒なるものはそれまでの酒と比べ、明らかに別物といっていいもの。喉を焼く感覚、まさに火酒であった。味見程度とはいえ、関羽もそれを味わっていたはずなのだが――。
「それです!洛陽への道がふさがれております!」
「なんだって?もう、敵はいないんじゃなかったのか!」
一体、誰が、と。
その問いに関羽が応えるより先に口を開くのは諸葛亮。
「袁家、でしょうか。それに追随する軍閥――白蓮さんあたりと見ました」
「そ、その通りだ。それに付け加えて、孫家だった」
牙門旗を確認した限りではだが、と関羽は毒気を抜かれたように呟く。
「もし、敵対する勢力であるならば昨夜、或いは日の出と共に私たちを含む反董卓連合はうち滅ぼされていたでしょう。もしくは、袁家が防衛戦を繰り広げていたはず。
ですから、ことここに至っては袁家のみがそれを可能とするのです」
「え、でもなんでなの?なんで袁紹さんはそんなことするんだろ」
不思議そうに小首を傾げる劉備に諸葛亮は苦笑する。
「勿論、理由はありますし、推論はありますがそれはあやふやなものです。
ですから、行きましょう。私たちが抱くその疑問は他の諸侯軍も持つものです。
きっとその答えがあるはずです」
にこり、と笑う諸葛亮に北郷一刀は安堵を覚える。
なに、絶対無敵の軍師がそう言うならばきっとそうなのだろう、と。
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