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真・恋姫無双【凡将伝Re】4

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289 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2020/05/21(木) 21:12:44.85 ID:raidaerR0
「二郎はん、帰ってええか?うち、ここにいてもしゃあない気がしてきたわ」

げっそりとした表情で真桜が耳打ちしてくる。いや、お前はいないとまずいだろう。俺攻城兵器なんてわかんねえし。

「全く。黙って見ていれば好き勝手なことばかり。見苦しいことこの上ないですね」

これまで沈黙を保っ、ていた稟ちゃんさんが口を開いたらますます場が荒れそうな言葉が紡ぎだされたでござる。
もうどうにでもなーれー。
き、と明らかに攻撃対象を変えたであろうネコミミが口を開こうとするのを見てなんとなくげんなりする。

「二郎殿。そもそも貴方の投げっぱなしな態度がよろしくない」

おおっと!ネコミミが口を開くよりも先に稟ちゃんさんに糾弾されたでござる。って俺?

「いいですか。貴方はこの反董卓連合を仕切らねばならない立場なのです。
 いえ。だからこそ水関を攻めるにあたってこの場にいる人材を選別されたのでしょう。
 ですが、われ関せずというのはいかがなものかと思います。それぞれ背負っているものがあるのですから」

この場で風下になんて、到底受け入れられないのですよと言われてはっとする。
そっかー。そうだよなあ。皆背負ってるもんがあるんだよなあ。

「お分かりになられましたか」

あいよ。俺が仕切らんといかんってこったな。
さてとばかりに姿勢を正した俺に稟ちゃんさんからお題を頂きました。

「では、二郎殿。貴方ならどう水関を攻めますか」

えー。

どう、水関を攻めるかって言われてもなあ。
そんな妙案とかあるわけもなく。

「別に二郎殿の案を実行するわけではありません。ごく当たり前のやり方で結構です。それを私たちが修正する。或いは代案を出せばいいのです」

なるほどね。具体案の叩き台をまずは造ろうってことか。
まあ、先ほどまでの罵り合いに比べたらいかにも生産的で結構なことである。
じゃあまあ、思う所を述べましょうかね。
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