このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
真・恋姫無双【凡将伝Re】4
- 261 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2020/05/06(水) 21:17:32.40 ID:XwBUKciu0
- 「圧倒的ではないか、我が軍は!」
目の前の軍勢の威容を目にした俺のセリフです。まあ、人生で一度は言ってみたいセリフだよね。やったぜ。成し遂げたぜ。
いや、正確には攻城兵器群を見てのセリフなんだけどね。
とんてんかんてん、と槌音が響く現場にお邪魔している俺こと二郎と、リポーター……はしてくれなさそうだけど、美人さんな稟ちゃんさんです。はいどーもこんにちわー。
「何を言っているのですか。兵器だけで勝てるなら苦労はしません。
……まあ、圧巻というのは認めましょう。これだけの数の攻城兵器、流石に目の当たりにすると迫力が違いますね」
おお、稟ちゃんさんでもそうなのか。
ってそうよね。普通攻城兵器なんて見る機会ないもんね。
つか、なんでこんなにたくさんあるのさ。つまり哲学だね(違います)。
衝車、櫓、霹靂車。それらが所狭しと並び、現在も組み立て作業が続いている。
「数だけやないで!うちが徹底的に改良を加えたからなあ。当社比三割増しくらいの威力は見込んでるで!」
マジか。よくわからんけど凄そうだ。
いや、マジならすげえし。この時代、盛ったもの勝ちではあるとしてもね。多少はね。
「まあ、数が数やからな。
もうちょっとばかし待ってほしいんや。
あ、聞いてぇな。それでも組み立て速度はどんどん向上しとるで!
ただでさえこっちでは組み立てるだけで済むさかいな」
ほむ。なるほどと聞けばこうだ。要は南皮にストックされていた攻城兵器の部品を輸送し、こっちでは組み立てるだけという某一夜城的な工程により驚きのスピード。
むしろフォード的な効率化かもしれない。
だってこんなこと言うのだもの。
「通常の三倍の早さで出来上がるからな!」
……真っ赤に塗った方がいいのかなあ、攻城兵器。染料あったかなあ。いや、張紘に言ったら用意してくれそうなんだけどもね。
「それは重畳。で、当初予定通りの戦力にするにはどれくらいかかりそうです?」
俺の謎な感慨など知ったことかとばかりに実務の打ち合わせに入る稟ちゃんさん。これは勝ち申した。奥義、丸投げの術発動!俺が何も言わなくてもあれこれが進んでいく。実にすばらしい。
「せやなあ。組み立てるだけなら一週間くらいかなあ。慣らし運転もしたいから、万全を期するならもう一週間は欲しいとこやね」
流石技術者。きっちりしてる。作戦上必要な日程を無視しているのがヨシ!
これが逆だとえらいことになるからね。
「まあ、突撃してる途中で崩れたりしたら目も当てられんからなあ。
しかし、流石だな真桜。攻城兵器なんて中華広しと言えども、運用したことのある奴は少ないからな。頼りになるよ」
真桜は、むふんとばかりに、だ。その豊満な胸部装甲をこれ見よがしに突き出してドヤ顔で言う。いやあ、震度6くらいはあるんじゃないっすかね。
※個人の感想です。
「当然!当然や!
うちが一番、あの子らを上手く扱えるんや!」
「頼りにしてるよ。兵器の運用については、お任せするともさ」
ご満悦で現場に向かう真桜を見送る俺に、稟ちゃんさんが声をかけてくる。
「攻城兵器の整備で半月ですか。流石に十余万の兵を養っては袁家と言えども、負担は大きくありませんか?」
御懸念ごもっとも。でもね。
1014.51 KB Speed:0.5
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)