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真・恋姫無双【凡将伝Re】4
- 163 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2020/02/27(木) 21:39:01.55 ID:mIa3hCl/0
- やなこった、と重ねて耳元で囁く。
足掻こうとする女の身体を張紘は意外に力強い力で抱きしめる。絡め取る。
「おいらは、そんなにたいしたもんじゃないさ。
あの時、行き倒れてたお前を拾ったのはきっと運命ってやつさ。
それに、いちいちそんなのに深く考えてられるもんか。
何より、おいらはな」
渾身の力で、消えそうなその魂魄を抱きしめ、口づける。
「過去も未来も知ったことじゃない。
おいらは、お前が大事で、大好きで、一緒にいたい。それだけが大事なんだよ。
これじゃ、不足か?」
足りないなら、もっと囁こう。伝えよう。
だって、こんなにも大事なのだ。その気持ちが伝わらないなんて、いやだ。
離れるなんて、いやだ。
放さない。
「張紘。君は、君が。
そんなにも、と思ってくれるのか」
私なんかを、と。
「お前じゃなきゃ、嫌だ」
常の、穏やかな彼からは思いも寄らない情熱。
それが女に燃え移る。
「ああ、張紘。いつも、いつでも傍にいる。だから、もっと抱きしめてくれ――」
精一杯の願いに張紘は全力で応える。
――そして徐庶。彼女はその名を名乗ることはなかった。
彼女はあくまで赤楽。
張紘の愛人として人生を歩むことを選んだのである。
彼女の功績は献策一つ
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