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タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part7
- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/22(金) 21:47:00.43 ID:GORkxhdfO
- 夕飯は豪華なきのこ鍋だった。きのこだけでなく、鯛やカニ、ホタテなど海の幸が沢山入っていた。
しかし兄貴の奥さんはいなかった。兄貴と二人きりだった。
「せっかく兄貴との馴れ初めを聞こうと思ったのに」
「今度にしてくれよ。あいにく最近病気がちなんだ」
「猫といい奥さんといい、何か良くないものでも食べてるんじゃないか?それか水が悪いとか……」
「まさか。たまたまだよ。大体猫が死んだのは1年前だしさ」
「ふぅん」
夜、私は兄貴が寝静まった頃布団を這い出た。どうしても気になったのだ。
庭に出て、物置から拝借したスコップで猫の墓を掘り進める。
猫が死んだのは一年前。なのになんであの猫の墓は「湿った土」なんだろう。最近日照り続きなのに。
そして猫が死んだ墓にしてはどうしてあんなにも「高さ」があるんだろう。
コツ、と何かに当たったのでスコップを置いて手で掘り進めた。
私が女の人の手のようなものを見つけたのと、頭を殴り付けられたのはほぼ同時だった。私は薄れゆく意識の中で兄の声を聞いた。
「育ててるのは進化した冬虫夏草でね。哺乳類じゃなきゃ育たないから猫や人をエサにしてるんだ。知られたからには仕方ない。エサにするか」
もう一度頭に衝撃があり、私の意識は溶けていった。
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