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タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part7
- 1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 17:14:19.32 ID:AYXxqwWno
- このスレは、誰かが書いたタイトルからSSを書くスレです。
(例:タイトル「○○○○」)
誰がタイトルを投下しても、SSを書いてもOKです。
たった一文のあらすじ程度のものでも、数レスにわたる短編SSのようなものでも、何でもお書きください。書ける内容に制限はありません。
ただし、板のローカルルールに則って、R-18内容を含むものを書くことはタイトル・SS共にご遠慮ください。
他の人とタイトルが被ってしまっても大丈夫です。気軽に書き込みましょう。
前スレ↓
タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part6
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522054323/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1573460059
- 2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 17:16:37.04 ID:AYXxqwWno
- タイトル「冬が来る」
- 3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 18:13:57.33 ID:Gcj/I5BqO
- タイトル「佐賀のやばいばあちゃん」
- 4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/11/12(火) 23:58:35.17 ID:vd3nhIjJ0
- 前スレ>>979
タイトル「魔王の正体」
勇者「ついに追い詰めたぞ!魔王!」
魔王「魔王か……問おう勇者よ」
勇者「命乞いなら魔王になる前にするんだったな!」ジャキン
魔王「そう気が短いと、何も見えぬであろう。聞こえぬであろう。世界の破滅が」
ガキィィン!
勇者「させないためにここに来た!俺はこの世界の平和を築く!」
キィィィィィン!
魔王「平和……何をもって平和だ?様々な国を持ち、領土を奪い合い戦争を起こし、資源を枯渇させ、また奪う……」
勇者「戦争など過去の出来事!今はお前から世界を取り戻すためにみんなで結託しているんだ!」
カァァァァン!
魔王「絆?協力?笑止。所詮は体のいい言葉遊び……善意に見せる悪意の隠れ蓑よ」
魔王「ならばどうだ?魔王はいなくなった。そして人々は平和に協力し合うか?言葉も文化も違う国々が手を取り合うか?」
勇者「俺がその架け橋になるんだぁぁぁ!」
ガッキィィィィィィィィィィィィン!
魔王「勇者よ、魔王城に万里眼という万里先の事象を見る球がある。人間の悪意を止めたくば、それで見よ」
勇者「何を言っているんだお前は!」
魔王「勇者よ、魔王城に魔導扇という魔物どもを操る扇がある。もし戦争を目論む国があるならそれで力を奪え」
勇者「き、貴様……」
魔王「勇者よ、ここは人間界から離れた果ての果ての魔王城だ。人間が領土拡大(せんそう)するために邪魔な魔王(ゆうしゃ)となるならここで世界を敵にしろ」
勇者「な……まさか……」
魔王「勇者(まおう)よ、恐怖を知らない勇ましい者よ。世界の破滅の音がとまったぞ」
勇者「お前は一体……何者なんだ!」
魔王「余は、魔王。恐怖(せかい)を知った意気地なしだ」
終わり
- 5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 13:48:36.33 ID:er4bI++Do
- 乙
- 6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 17:33:01.24 ID:w3CEEhMlO
- タイトル「家庭の味付け格差」
- 7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 13:45:32.53 ID:glILGpZgO
- タイトル「家庭的仮定の過程」
- 8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/16(土) 14:22:10.63 ID:glILGpZgO
- タイトル「とぎとぎ」
- 9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/20(水) 19:40:23.85 ID:eb177/1TO
- タイトル「THE TSUNDOKU」
- 10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/20(水) 20:21:41.72 ID:eb177/1TO
- タイトル「二番目のファーストスリー」
- 11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 17:23:48.18 ID:8CbPKO32O
- 本を買って満足してしまう現象、あれはなんだろうか。
どうしても欲しかったはずなのに?安かったからまとめ買っただけ?
流行りでみんな持っているから?コレクターとして?
その行為はいつしか"買い専"や"積読"と称された。
ーここ日本に、世界一の積読が存在した。
日本電波塔に及ばず通信鉄塔を凌いだ高さまで天へ頁を綴っていた。
過去この塔が建った時、メディアや研究家たちがこぞって調べたものだ。
研究はなおもつづいている様子だが膨大な図書を前に困難を極めているようである。
わたしは論文のために積読の塔を徹底的に調べ上げ、ここに記した。
幅182mm,奥行128mmと所謂B6判、単行本のサイズで高さは240m。
驚いたことに本の重複はないがこの全ては一人の著者が書いていることに気がついた。
わたしは全く同じ本を図書館で借り、ネットで買い読み更けた……
全てを読み終え、一抹の感動を繰り返し、そして論文にまとめた。
冊数12,310冊、225万頁。字数はなんと10億字を超えた。
わたしは知ってしまった。
この本の最古のもので42年前……この本を作り上げるためには寝る間を惜しみ、書いたとしても秒間百幾十字以上を綴らねばならないことに……
作者はもしかしたら、人智を超えた存在なのかもしれない……
教授はわたしの書き上げた論文を読み終え、
「ふむ……実に、いや実に興味深い内容だ。僕もあの積読塔には興味を持っていたのでね」
とおっしゃった。ありがとうございます。
教授「だが君、卒論を6ヶ月で書き上げたようだが、休みもせず秒間8ページも見たのかね?」
わたしは人智を超えた存在なのかもしれない。
- 12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/11/22(金) 17:26:16.76 ID:8CbPKO32O
- ↑忘れてた
>>9
タイトル 「THE TSUNDOKU」
- 13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/24(日) 20:59:20.81 ID:D4qhafoi0
- タイトル「陣地を越えた存在」
- 14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/24(日) 21:00:08.83 ID:D4qhafoi0
- タイトル「パッシング・ザ・センターライン」
- 15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 21:18:43.09 ID:4F4d95KnO
- タイトル「罪喰イ」
- 16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/26(火) 17:44:26.41 ID:ByGv2Gg4O
- タイトル「KITASAN BLACK」
- 17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 06:34:36.74 ID:A/oIEN+O0
- タイトル「オリキャラがオリキャラに召喚されました」
- 18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/28(木) 17:38:02.75 ID:5G8O4kAxO
- タイトル「FINAL ANSWER」
- 19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/28(木) 17:38:49.75 ID:5G8O4kAxO
- タイトル「時を超えた川島」
- 20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/11/28(木) 23:05:50.47 ID:Bl/80ASb0
- >>2「冬が来る」
お月様が真っ青に照っている夜、僕は点々と灯る街灯の下を歩いていた。数匹の蛾がその周りを飛んで、残像を残しては消えて移動する影が足許にぱらぱらと落ちる。
目の前は幅の広い坂道である。梶井基次郎が滑り落ちるサラリーマンを見たような坂だ。凍りついた日には雪ダルマになった子供が下ってくるかもしれない。赤いニット帽をかぶった童顔がのぞいているのは実に面白い想像だった。あとは塀から飛び降りて雪に埋まる三毛猫とか。
笑いを抑えながら下っていくと、右側の灰色のブロック塀からニョッキリと中折れ帽をかぶった紳士がすり抜けてきた。
「オヤ、遂にコンクリートを透過できる時代になったか」面白くなって僕は彼に会いに向かった。紳士は明治時代の男爵みたいに立派なカイゼル髭だった。
彼は僕を見て中折れ帽を押し上げた。つぶらな緑色の瞳である。
「ああ、ああ、君は私を見つけられたのだな」と言って、右手の杖をカツンとアスファルトの上に鳴らせた。彼の晦渋さに満ちたしわくちゃの顔が妙に笑いを誘うので、派手な失笑が漏れて僕は顔を伏せた。その先には頑丈なオオバコが座っている。
私を見たのは初めてかね、と老紳士が訊いても、僕は笑ったままであった。紳士は目すら合わなかったにもかかわらず顎に手をやって満足そうに二、三度頷き、
「そうとも、そうとも。私を二度見ることができるものは、この世に二人といないのだからね……」
ふっふっふっと、不敵さの欠けた滑稽な笑いをして、
「じゃあそういうことで、後のことは頼んだぞ。今年は君が役割を担うのだ」彼はぴょーん、ぴょーんと坂を下り、また塀の中に消えていった。
人影が消えた坂道に凍えるような風が吹いた。撃ち落とされたように蛾がよろよろと去っていき、その影を夜闇の中へ溶かした。
日が昇った頃に窓を、まだ化粧いらずの愛らしさを保っている少女が開け、腕を抱えて縮こまって震え、
「寒っ、いきなり寒くなったなあ」と、白い息を外に吐き出した。「まだ秋っぽいことやりきってないのに」
これから坂道に霜が降り始める季節だ。そして路面は凍り、獲物を飲み込むようないい滑りをした罠に様変わりするのだ。
この道を通る人間は誰もがそのようなイメージを持って日々共生している。
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