【安価】魔女「お金貸して」戦士「誰が貸すかよ」

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57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 00:42:55.60 ID:YwybU8Wd0
魔女「異議あり!人身売買は良くないと思います!」

戦士「そりゃまぁね。それに俺はお前のこと、やればできる奴だと思ってるぞ」

魔女「本当?」


彼女は意外そうに笑う
自己肯定は強いのに、なんでだ?


戦士「あとは借金癖さえなければなぁ」

魔女「これも魔導の発展のためです」

戦士「どうだか」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 11:17:19.26 ID:YwybU8Wd0
戦士は完成した薬を売り込みに行った


魔女「暇ねぇ」

魔女「折角だし、部屋のタンスでも開けて見ようかな」


彼女は大きなタンスを両手で勢いよく開けた


>>60...中身
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 11:31:03.66 ID:nw5lsGSWO
普通に装備品とか閉まってある……中に魔女の写真が
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 11:37:19.76 ID:f50wJY7Mo
>>59
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 11:43:47.58 ID:YwybU8Wd0
魔女「どれどれ」


装備品がしまってある。どれもがキチンと清潔に保管されている
そんな所に戦士としての誇りを感じていると、一枚の写真が


魔女「.......え!?」


それは魔女の写真だった
なぜこんなところに写真があるのだろうか
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 11:47:32.42 ID:YwybU8Wd0
魔女「やっぱりあいつ、もしかして......」

戦士「ただいまー」

魔女「っ、おかえり!」


慌ててタンスを閉めた
どうやらそのことに気づいた様子はないが、うっかり写真を戻し忘れた


戦士「なんと、薬がもう売れたんだ」

魔女「いくらで?」

戦士「>>64
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 11:51:15.68 ID:nw5lsGSWO
20万。自白剤に使うとら言っていた人もいたなー
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 12:02:33.75 ID:eYW3Tf45O
10万
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 12:17:36.65 ID:YwybU8Wd0
戦士「10万だって」

魔女「ふふん」

戦士「おいおい、王国一の魔女になるお方が10万で満足か?」

魔女「言ってくれるわね」

戦士「言ってやりますとも」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 12:20:24.75 ID:YwybU8Wd0
こうして、上手いこと乗せられた彼女は再び製薬を始めた


魔女「......そういえば」

戦士「どうかしたか?」

魔女「この写真、何?」


先ほどタンスから見つかった自分の写真を提示し、問う


戦士「え、あー......>>68
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 12:25:34.77 ID:nw5lsGSWO
知り合いに撮ってくれと言われたけど、渡しそびれてた
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 12:44:46.29 ID:gy9A5tb1o
何と言われたら魔女の写真です
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 14:30:44.76 ID:jKoE+sjD0
戦士「何と言われたら魔女の写真です」

魔女「そういうことを聞いてるんじゃなくて......あぁもう!」

戦士「こわ」

魔女「うるさい!」

戦士「でも写真写りいいよな」

魔女「写真写りがいいんじゃなくて私の顔が整ってるんですーっ!」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 14:36:37.88 ID:jKoE+sjD0
戦士「ところで、こんな話をしている間にお前の後ろの薬品......なんかヤバそうになってるが問題ないのか?」


ハッとして彼女が振り向くと、大釜の中に入れた薬品が妙な反応を示している
原因を探れば、目を離している隙に虫が大釜に入り込んでしまったせいらしい
憎らしく羽虫を睨み付ける


魔女「あーっ!!ちょ、もっと早く言いなさいよ!!!」

戦士「話しかけてきたのはお前だろ!?」

魔女「うっさい人身売買野郎!」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 14:42:26.96 ID:jKoE+sjD0
戦士「それは今関係ないだろ」


返事はなかった
彼女が慌ただしくかき混ぜたり熱したり中和剤を入れたりして奮闘しているからだ


魔女「はぁ...はぁ......出来たわ!」

戦士「短い奮闘だったな。何が出来た?」

魔女「分からない」

戦士「廃棄しろ」

魔女「いや、効能のある何かであることは確実なのよ」

戦士「じゃあ飲んでみろよ」

魔女「えー......じゃんけんで決めません?」

戦士「......しょうがないなぁ」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 14:45:28.45 ID:jKoE+sjD0
魔女「最初はグー!」

戦士「じゃんけんポン!」


結果は_______
          戦士の負けだった


魔女「よっしゃー!ほら飲みなさい!」

戦士「くそっ、受けるんじゃなかった......グビッ」


>>74...薬の効果
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 14:59:25.32 ID:0/NlaqpDO
副作用が無く快眠できる睡眠薬
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 14:59:27.80 ID:QGgwC9Pn0
副作用がなく快眠できる睡眠薬
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 14:59:57.35 ID:nw5lsGSWO
好きな相手について話す薬
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 15:01:18.72 ID:nG+c9y/90
子供化する薬
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 15:52:29.35 ID:jKoE+sjD0
...これ起こりうるのかなぁ



戦士「............」

魔女「や、やばい......人を殺めてしまったかも」


薬を飲んだ瞬間、彼は倒れこんでしまった
安らかな顔なもんだから、あまりに驚いて呼吸を確認する


魔女「良かった、生きてる」

魔女「もしやこれ......睡眠薬......!?」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 16:00:59.70 ID:jKoE+sjD0
数時間後


戦士「はっ!!」

魔女「うわっ!」

戦士「あれ、なんで寝てんだ俺」

魔女「どうやら私の作ったものは睡眠薬だったようです」

戦士「そうか......お陰でよく眠れた」

魔女「バッチリ覚醒しているようですね」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 16:05:35.13 ID:jKoE+sjD0
魔女「なんで飲むことになったか覚えていますか?」

戦士「お前がじゃんけんさせたんだろが」

魔女「健忘も見られず。と......」

戦士「なんだ、何の話だ」

魔女「この薬、強力な上に副作用がありません」

戦士「......やるやん!!売ってくるわ!」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 16:11:11.22 ID:jKoE+sjD0
戦士は風のように飛び出していった


魔女「商魂たくましいとはこのことでしょうね」

魔女「というか、なんであんな方が私にお金貸してたんでしょうか......」

魔女「聞く限りでは、今回の取り立てにも利子がついてないですし」

魔女「......あぁ、でも使い魔にされてしまったんでした」

魔女「つらい」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 16:12:39.64 ID:jKoE+sjD0
戦士「やあやあ」

魔女「早くないですか」

戦士「あんな薬どこも欲しがるに決まってら」

魔女「いくらで売れたんです?」

戦士「>>83
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 16:13:27.50 ID:eJ0910kDO
踏み
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 16:14:02.64 ID:f50wJY7Mo
50万
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 17:30:46.59 ID:jKoE+sjD0
戦士「50万!!」

魔女「ごぜうまん」

戦士「というわけでお前の借金はなくなった。余った分はお前にやるよ」

魔女「さんぜうにまん」

戦士「やっぱお前はやればできる奴なんだよ!」

魔女「なんでこんなあっさり儲かるの......?」

戦士「うーん......マーケティングがド下手なんじゃないか?」

魔女「まーけてぃんぐ?」

戦士「テメーIQ3か?」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 17:36:23.44 ID:jKoE+sjD0
魔女「とにかく、そのマーケティングってやつをやってみればいいのね!?」

戦士「そうだよ」

魔女「どういうことをすればいいの?」

戦士「じゃあこれ」

魔女「え、これって」


戦士が彼女に渡したのは古びた御守りだった
彼女はそれがどんなものか知っていた


戦士「小さい頃、俺に作ってくれただろ?」

魔女「まだ持ってたんだぁ......」

戦士「じゃあそれを売り込む設定で、その良いところを簡単にプレゼンしろ」

魔女「>>87
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 17:46:09.51 ID:nw5lsGSWO
安価↓
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 17:47:43.64 ID:eYW3Tf45O
頑張って作ったのでとっても効果があります
しっかり持っていてください
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 18:49:21.35 ID:jKoE+sjD0
魔女「頑張って作ったのでとっても効果があります」

戦士「うん」

魔女「しっかり持っていてください」

戦士「......前向きに検討します」

魔女「お!好感触ですよ!良かったんじゃないですか!?」

戦士「いや、ダメダメだけど?」

魔女「え!?」

戦士「今のは体のいい断り方だからね」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 18:57:44.07 ID:jKoE+sjD0
魔女「そんなぁ」

戦士「それはそれとして俺はその御守りを持ち続けるけどね」

魔女「え......?」

戦士「なんでもないっすよ。そこで提案なんだが......」

魔女「何?」

戦士「業務提携というのはどうだ?」

魔女「私と組むってこと?」

戦士「そうだが」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 19:06:15.02 ID:jKoE+sjD0
魔女「えー......」

戦士「なんだその顔は?」

魔女「なんかねー。なんかねー」

戦士「よし良く考えてみやがれ。お前の手元の約30万は誰の手柄だ?」

魔女「そりゃ私のよ」

戦士「さっきのマーケティングの話を思い出せIQ3。誰の手柄だ?」

魔女「......私と、貴方?」

戦士「そうだろ?自ずとどうすりゃいいか分かるハズだ......!」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 22:25:16.35 ID:YwybU8Wd0
こうして、業務提携は行われた
もう夜も遅いのでひとまず解散し、明日話し合うことになった

〜翌朝〜


魔女「それで、どうするの?」

戦士「売り込み、宣伝、注文の確保は俺がやる。お前は何か作るときの開発に集中しろ」

魔女「貴方、大変じゃないの?」

戦士「王国一の魔女になりたくないのか?」

魔女「そりゃあなりたいけれど」

戦士「なら気にするな。借金する図太さがありゃじきに気にならなくなる」

魔女「......貴方って、すごくすごくものすごく根に持つタイプよね」

戦士「身内ネタと言ってくれ。早速昨日睡眠薬を売った会社からの依頼を掴んだ」

魔女「内容を詳しく」

戦士「>>93
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/09(土) 22:33:46.75 ID:qjVq0UG50
安価↓
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 22:47:09.83 ID:Q2Ek6Vw8O
よく効く活力剤が欲しいらしい
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 22:54:27.47 ID:YwybU8Wd0
戦士「よく効く活力剤が欲しいらしい」

魔女「ふむふむ、活力剤......レシピがあったかもしれないわね」

戦士「今回はすんなりいきそうだな」

魔女「いや、多分一筋縄ではいかないわね」

戦士「なんでだ?」

魔女「活力剤自体は作れるわ。問題は『よく効く』って所よ」

戦士「なるほど」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/09(土) 23:07:23.02 ID:YwybU8Wd0
魔女「多少アレンジを加えたりしないと無理よ」

戦士「こういう場合はやはり足し算の発想か?」

魔女「そうね。何か追加することでどうにかなるかもしれない」

戦士「なるほど。では俺が採取してこよう」

魔女「さすが『戦士』ってだけある」

戦士「『盗賊』とかのほうがいいんだろうがな。何が必要なんだ?」

魔女「>>97
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 23:08:17.65 ID:qjVq0UG50
竜の血
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 00:01:42.24 ID:uNxJvj2DO
ユニコーンの角
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 11:41:34.84 ID:s8L7qXKO0
魔女「ユニコーンの角よ」

戦士「そりゃまた凄い一品だね」

魔女「それだけに効果は抜群よ。粉末の一つまみで効きすぎる程にね」

戦士「角を粉にしてさえ絶大なのか......よし!やる価値は大いにある」

魔女「でも、ユニコーンなんてそういないわよ?」

戦士「普通にはいないな。だが俺はユニコーンに会う方法を知っている!だから任せろ」

魔女「分かった」


戦士は返事を聞き届けると装備を持って家を飛び出した
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 12:00:17.28 ID:s8L7qXKO0
〜ユニコーンの丘〜


この丘は低温地帯の草原にある
太陽は低く登り、翠色に輝くのだ
この丘の上は冷気が吹きすさび、小さな霊峰のようだ
決まってそこにユニコーンは現れる


戦士「ユニコーン!」

ユニコーン「......」

戦士「お前の角をくれないか?」

ユニコーン「>>101
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 12:02:10.57 ID:1JZkZ8Y/O
いいよ。すぐに生えるから
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 12:15:20.51 ID:oH0N0hPO0
欲しければ戦って勝ち取るがよい
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 13:56:56.74 ID:6WyHfLuv0
ユニコーン「欲しければ戦って勝ち取るがよい」

戦士「言うと思ったぜ」

ユニコーン「いざ!」


ユニコーンは高速で突進してくる
ユニコーンは魔力で飛べる上に鋭利な角を持っているのでジャンプは悪手だ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 14:39:27.42 ID:6WyHfLuv0
しかし、突進は外せば逆に大きな隙になるものだ
戦士は緩急をつけた二連サイドステップでかわした


戦士「そこだっ!!」


つけた緩急を利用し、自然に体重をかけてユニコーンの横腹を斬る
しかしユニコーンは一つ彼の知らない技を持っていた


ユニコーン「ボルトホーン!」


ユニコーンの角から電撃が発せられる
それは真っ直ぐに彼の肉体を貫いた


戦士「うぐっ!」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 14:50:40.73 ID:6WyHfLuv0
ユニコーン「やるな」

戦士「なんだそれ......反則だろ......!」

ユニコーン「お前も知っているだろう?霊獣に常識は通用しない!!」


ユニコーンは角から大量の電気を発生させる
それは形を成し、ユニコーンと同様の姿になった
まさかの分身。続けてもう一体電気で作り、三体になってしまった


戦士「最悪だ......他の奴じゃなくてよりによって電撃ユニコーンと出くわしちまったようだ」

ユニコーン「我が同胞を知っているのか......?勝負の後で教えてもらおうか!!」


三体のユニコーンはほとばしる電気を纏い突進してくる
回避するのは至難の業だろう
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 14:56:56.59 ID:6WyHfLuv0
彼は咄嗟に三体の内の本体に向かって剣を投げつけた


ユニコーン「狙いは良いが、今度は相討ちではすまんぞ!!」

戦士「ああそうとも......エレメント!!」


そう唱えると彼の肉体が剣に吸い込まれる
これでは突進する相手はおらず、むしろ剣に当たればダメージだ


ユニコーン「何ぃ!ぐっ......!」


ユニコーンに投げられた剣が刺さる
すると剣の中から戦士が再び現れる


戦士「悪いな......こいつも霊剣なんだ」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 14:59:59.06 ID:6WyHfLuv0
突き刺した霊剣を抜く


戦士「続けるか?」

ユニコーン「まだ動けるぞ!」

戦士「ならば我が必殺技で仕留めてやる」

ユニコーン「良いだろう!はぁぁぁぁぁ......!!」


ユニコーンが帯電する
奴も同様に大技を繰り出そうとしているのだ


戦士「食らえ!>>108
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 15:02:00.81 ID:PB6MP9Ic0
臥竜大覇ァァァァァッ!!!
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 15:34:32.75 ID:PVNKxd2aO
必殺!スーパービックバンソード!
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 15:47:06.83 ID:6WyHfLuv0
戦士「必殺!スーパービッグバンソード!」

ユニコーン「ヴォルツ・スラスト!」


剣はあふれんばかりに質量を増加させて叩き斬ろうとする
圧倒的な創造はあらゆるものを等しく破壊するのだ
ユニコーンは電気を角に集め、純粋な電気の刃を作り出す
それを電光石火のスピードで叩きつけた


「うおおおおおおおおっ!!!」
「ぐおおおォォォォォッ!!!」


大気は振動し、空間が歪む
余波による爆発がそこら中で起こり、草原はもはや静寂の加護を受けない
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 15:52:35.23 ID:6WyHfLuv0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


戦士「はぁ.......はぁ......」

ユニコーン「うぎ......ぐ......」

戦士「やっぱ......相討ちだったわ......」

ユニコーン「いや、お主は正しい......さらばだ」


ユニコーンの体が電気になる
それは緩やかに放電し、その姿は無くなってしまった


_________その角を除いては
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 16:04:33.25 ID:6WyHfLuv0
戦士「おいーっす......ただいま」

魔女「おかえり......って!その怪我何!?」

戦士「かすり傷だよこんなもん。ほら、角だ」

魔女「ありがとう。でもそれは絶対かすり傷ではないから安静にしててよ」

戦士「しょうがねーな」

魔女「後で回復薬持っていくから」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 17:10:19.98 ID:6WyHfLuv0
戦士「納品してきたよ」

魔女「......え?その状態で?」


彼は先ほど養生のため全身に包帯を巻かれた
安静にしているよう言われたのにその状態で動いたのだ


戦士「ははは。ミイラ男だって言われたよ」

魔女「いいから休んで」

戦士「まぁまぁ、これで命がけで材料を取りに行く気概があるって伝わったんだ。心証いいぜ」

魔女「体を壊したら元も子もありませんから!」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 17:16:41.01 ID:6WyHfLuv0
翌日


魔女「戦士」

戦士「はい」

魔女「ポストに手紙入ってたよ」

戦士「......俺に手紙なんぞ寄越す奴がいるのか......?」


彼は封を解いて中身を読み始めた


>>115
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 17:17:24.48 ID:6WyHfLuv0
ミスしました。すみません
>>116...手紙の内容
です
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 17:29:48.69 ID:PB6MP9Ic0
親からの見合いの話
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 17:35:07.57 ID:cgI4DXZno
ラブレター(魔女宛)
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 20:41:00.46 ID:948svEax0
戦士「......ほぉー」


驚くべきことに、その内容は魔女宛のラブレターだったのだ
認めたくないが、もしかして写真映りが良いのではなく本当に顔が整っているのかもしれない


魔女「どう?」

戦士「くだらん手紙だ。後で捨てる」

魔女「ふーん」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 20:45:16.92 ID:948svEax0
戦士「傷が治ったぞ」

魔女「そう」

戦士「まさかここまで早く治るとはな」

魔女「バイタリティが高いんじゃないの?」

戦士「......おい」

魔女「何?」

戦士「まさか俺の回復薬にユニコーンの角を使ってないだろうな」

魔女「......何のことだか」

戦士「俺のことは気にするな。そう簡単には死なないから」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 21:22:31.75 ID:s8L7qXKO0
戦士(......さて)

戦士(さっきはああ言ったが、このラブレターはやはり魔女に見せるべきなのだろうか)

戦士(と言っても差出人は不明だし)

戦士(何より走り出しのこの大切な時期に色恋に走られるのはよくない)

戦士(そうするとこれを送った奴に失礼だし、真実の愛とやらに魔女も目覚めるかもしれない)

戦士(どうすべきか......)


>>121...見せる?
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 21:27:03.83 ID:PB6MP9Ic0
見せる
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 21:27:57.44 ID:3Q3KZIK0o
みせよ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 22:08:48.27 ID:s8L7qXKO0
戦士「魔女」

魔女「何?」

戦士「さっきの手紙なんだが......」

魔女「読めって?」


魔女は手紙を読み出す
一通り目を通し終わったとき、彼女は複雑な表情をしていた


戦士「それを読んでお前がどう思ったか分からんが、差出人が不明なんだ」

魔女「じゃあ配達の人に聞いてみる?」

戦士「そうだな」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 22:13:14.97 ID:s8L7qXKO0
噂をすればなんとやら
隣の家の郵便受けを開け閉めする金属音が響く


戦士「あ、配達員さん」

配達員「どうしました?」

戦士「今日の朝ウチに届いた手紙の送り主知りません?」

配達員「>>125
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 22:19:24.97 ID:PB6MP9Ic0
あれは確かあなた達と一緒にいた賢者さんじゃなかったかね……
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 22:30:45.25 ID:XXKnMRumO
深窓の令嬢
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 22:38:53.84 ID:s8L7qXKO0
配達員「深窓の令嬢さんですよ」

戦士「あ、ありがとうございます」

配達員「いえいえ、最近色々やってるらしいじゃないですか。頑張って下さい」

戦士「配達員さんこそ」


戦士は家に戻り、魔女に送り主を伝える


魔女「えっ、女性なんですか」

戦士「多分」

魔女「うぅん......多分家から出ないタイプですよね」

戦士「さわらぬ神に祟りなしともいう。今回は無視するか?」

魔女「そうですねー......」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 22:48:20.53 ID:s8L7qXKO0
戦士が仕事を探しに行き、帰ってきた
すると魔女が机に突っ伏して寝ていた


戦士「仕事取ってきたぞー......お?」


どうやら、本を読んでいる最中に寝てしまったようだ
起こすのも悪いので毛布をかけておこう


戦士「そういや何の本を読んでるんだ?」

戦士「魔法とか使う奴の読む本には興味かある。少し読ませてもらおう」


>>129...どんな本?
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 22:51:11.58 ID:PB6MP9Ic0
好きな人を振り向かせるためには
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 22:51:21.29 ID:XlNztUvvO
よくわかる料理の本
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 22:58:58.15 ID:s8L7qXKO0
タイトル:よくわかる料理の本


戦士「ただの料理本じゃねーかっ!」

戦士「そもそもこいつ自炊できんのかよ......」

戦士「ま、料理できるようになってくれれば体調を崩すことも減って円滑に業務できるだろう」

戦士「居眠りさせてる時点で円滑な業務もクソもないんだがな」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 23:02:43.74 ID:s8L7qXKO0
傾いていた太陽は既に落ちきった
代わりに月が天辺から照らす時間になっている

それにもかかわらず、魔女は未だ熟睡中
昼寝にしては遅いと思ったが、流石に寝すぎではないだろうか
なによりずっと家に居られても寝床は二人分ないのだ
そこで戦士は彼女を背負って家まで運ぶことにした


戦士「よっこらしょ」

戦士「......手のかかる奴だぜ本当に」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 23:15:42.57 ID:s8L7qXKO0
無用心にも鍵がかかっていないことを知っているので、ドアを開けて彼女の家に入る
面倒なので、玄関を入ったところに寝かしておこう


魔女「......んぅ」

戦士「起きたか?今日はもう遅いからベッドでもう一度寝ろ」

魔女「>>134
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 23:17:34.80 ID:PB6MP9Ic0
ありがとう……
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 23:22:03.27 ID:3Q3KZIK0o
連れてって〜
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 23:58:09.32 ID:s8L7qXKO0
魔女「連れてって〜」

戦士「声ふにゃふにゃだな」


微笑を浮かべて彼女を背負う
こいつの家に入るのはいつぶりだったかと思いつつ歩く
彼女の部屋を思いだして入室する


戦士「おいおい」


見渡す限りゴミやゴミのような物体が部屋を占領している
ずぼら女め
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 00:02:57.91 ID:XxKhyLEX0
戦士「足の踏み場もないぞ......」

魔女「がんばえ〜」

戦士「うるせぇ」


どうにかベッドまでたどり着いた
ベッドもしばらく洗濯されていないようで、独り暮らしの闇をさらに感じさせる


戦士「ほら、寝とけ」

魔女「あうっ」


ボトリとベッドに落ちる
そしてピクリとも動かなくなったのだ


戦士「疲れた......俺も帰って寝よ」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 00:05:55.57 ID:XxKhyLEX0
翌日


魔女「おはよう!!」

戦士「寝覚め最高かよ」

魔女「その通りよ」

戦士「それはそうと、依頼を持ってきたぞ」

魔女「何?」

戦士「>>139
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/11(月) 00:08:20.68 ID:kmg8Cj3U0
とあるパーティーの護衛だ。豪華な飯にもありつけるぞ
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 07:42:51.93 ID:+APay9TRO
最近流行り病のお腹ピピーを治す薬
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 21:23:01.87 ID:XxKhyLEX0
戦士「最近の流行り病について知っているか?」

魔女「そんなのあるの?」

戦士「ああ。かくいう俺も昨日知ったんだがな、お腹ピーピーらしい」

魔女「何それ」

戦士「腹痛や下痢だな」

魔女「つまりそれの薬を作れば良いってことね!」


上機嫌な彼女はすぐさま大釜に向かう
が、その歩みは止まり振り返る


戦士「ど、どうした?」

魔女「もしかして私、魔女ってより便利な薬剤師なのでは?」

戦士「......言われてみればな」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 21:31:40.76 ID:XxKhyLEX0
魔女「不服でーす」

戦士「分かったよ。今度はもう少し魔女らしい仕事を探すから」

魔女「うむ」

戦士「それで、薬は作れそうなのか」

魔女「一般の薬よりある程度の最適化はできると思うわ」

戦士「流石だ」

魔女「もっと誉めて」

戦士「嫌だね」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 21:45:04.83 ID:XxKhyLEX0
しばらくして


魔女「よしっ!」

戦士「どした?」

魔女「あとはこのまま煮詰めるだけだから一回帰って休憩する」

戦士「そうしろ。机に突っ伏して寝るのは体に良くない」


賢明な判断で彼女は家に帰った
仕事でも取りに行こうかと思ったとき、彼女の家から悲鳴が聞こえる


「ひゃぁぁぁぁぁぁっ!!」


戦士「どうした!?」


すぐさま駆けつけて安全の確認をする


魔女「>>144
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 21:47:03.45 ID:kmg8Cj3U0
へ、部屋が荒らされてる!
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 21:53:09.62 ID:rfw0HBrNo
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 22:12:02.07 ID:XxKhyLEX0
魔女「へ、部屋が荒らされてる!」

戦士「元からでは?」

魔女「それはそうたけど......間違いなく物色された形跡があるの!」

戦士「だったら事だな。物色した奴をとにかく捕まえなければ」

魔女「どうして私がぁ......」

戦士「戸締まりを一切しないからじゃないか?」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 22:19:32.33 ID:XxKhyLEX0
魔女「どうしたら良いんだろう」

戦士「うーん......」

魔女「ひとまずこれは騎士団に伝えて捜索してもらおう」

戦士「そうだな。だったら、被害を明確にしておきたいな」

魔女「実害があるときしか動かない人が多いからね」

戦士「何が無くなったとか、そういうのは分かるか?」

魔女「>>148
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 22:21:30.01 ID:kmg8Cj3U0
えっ……うん、ないわよ(隠しといた戦士の写真以外は)
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/11(月) 22:23:58.00 ID:tP3r/yZko
失敗作の薬がない!
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/12(火) 19:24:58.44 ID:R4Y/ZZFc0
魔女「失敗作の薬がない!」

戦士「何!?薬品がなくなったとあれば重大な問題だ」

魔女「そうね......悪用されてないといいけど」

戦士「ともかく、不謹慎だが明確な被害があるから幸い騎士団を頼れる」

魔女「これからは戸締まりに気をつけるわ」

戦士「是非そうしてくれ」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/12(火) 19:29:49.91 ID:R4Y/ZZFc0
こうして、王国騎士団に事情を話し、捜索してもらえる運びとなった


戦士「じゃあ俺の家できちんと戸締まりをして居るんだぞ」

魔女「うん。戦士はどうするの?」

戦士「魔女らしい仕事を探してきてやるよ」


そう言って戦士は外出した


戦士「......さて」

戦士「俺も犯人探しをするとしよう」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/12(火) 19:41:56.76 ID:R4Y/ZZFc0
王国騎士団は優秀な人間が多く、犯人の検挙率もよい
しかし彼は一刻も早く事件を解決したいと考えていた
そこで彼は騎士団のような公的な存在の入り込めない酒場に来ていた


戦士「ここに来るのも久しいな......っと」


彼は椅子に腰掛ける
この酒場の一角には、椅子に座って壁と向かい合う場所がある
そこにはスピーカーが付いており、手持ちの金を足元の穴に入れると対話ができる
スピーカー越しの対話の相手が誰かなんてのは当然分からないが、この世界に精通した情報通であることは確かだ
彼は慣れた手付きで金を支払い、スピーカーに向かって呼び掛ける


スピーカー「毎度どうも。欲しい情報をどうぞ」

戦士「つい最近犯行に及んだ泥棒で、妙な効果の薬を売った奴はいるか?」

スピーカー「ふむ、少々時間を取らせますが......」

戦士「それで良い。薬を売っている人間が居なくとも最近犯行に及んだ泥棒について教えてくれればいい」

スピーカー「承知」


ブツリ、と接続の切れる音
しばらく待って肘掛けの欲しくなる頃合いに接続が確認された


戦士「どうだ?」

スピーカー「>>153
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/12(火) 19:46:40.10 ID:xM/PuVUW0
いませんね…個人で使っているのでは?
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 21:37:09.88 ID:VYZFTqTao
奴隷商がそれらしき噂を聞いていた
ある人物が買い取った奴隷で新薬の実験をするとか
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/12(火) 23:16:51.79 ID:R4Y/ZZFc0
スピーカー「奴隷商がそれらしき噂を聞いていた」

戦士「やはり『そちら』側の人間なのか」

スピーカー「ある人物が買い取った奴隷で新薬の実験をするとか言っていたそうだ」

戦士「物好きな奴だ。そいつの情報はあるか?」

スピーカー「無い。仮に収集しようとしても奴隷商もビジネス、顧客の情報は守秘するだろう」

戦士「そうだろうな。それじゃあここら辺で俺は帰るぜ、ありがとな」

スピーカー「またのご利用をお待ちしております」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/12(火) 23:24:52.14 ID:R4Y/ZZFc0
つい最近、奴隷について魔女に話題に出したことがあった
まるで冗談みたいな対応されたが、それも当然で最近は奴隷ビジネスは衰退している
だから奴隷などを連れている奴がいたら目立つはずなのだ


戦士「そこの方」

女性「はい?」


古来より女は噂が好きなものだ
ならば異様なことをよく覚えているだろうと踏んだのだ


戦士「最近、奴隷を連れている人間を見かけましたか?また、そのような話を耳にしましたか?」

女性「>>157
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 23:27:26.35 ID:xM/PuVUW0
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