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【安価】魔女「お金貸して」戦士「誰が貸すかよ」
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171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/13(水) 22:15:22.77 ID:5+UL2XW/o
手伝ってくれ
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/13(水) 22:44:18.53 ID:QNPg8ZaN0
戦士「......手伝ってくれ」
魔女「手伝う?何を?」
戦士「お前の家に入った泥棒の捜査だ」
魔女「えっ、それなら騎士団が......」
戦士「一刻も早く解決したいんだ」
魔女「......わ、分かったよ」
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/13(水) 22:51:09.69 ID:QNPg8ZaN0
戦士「本当か!?」
魔女「うん。それに......私のことを心配してくれてるんだなって」
戦士「最後の方ボソボソ喋りすぎで聞こえん」
魔女「なんでもないよ」
戦士「......まぁいい。差し支えなければ、盗まれた薬がどんな効果のものかを教えて欲しい」
魔女「
>>175
」
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/13(水) 22:55:14.87 ID:iZbhnGC+0
活性剤よ
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/13(水) 22:56:53.12 ID:TmPZq1Pgo
大きくなる薬
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/14(木) 18:18:42.90 ID:zBHdcQU20
魔女「大きくなる薬よ」
戦士「大きくなる薬?すごいじゃないか。どうしてそれが失敗作なんだ?」
魔女「どの程度大きくなるか分からないの」
戦士「数ミリ大きくなるだけかもしれないし、巨人のようになる可能性もあると」
魔女「そういうことよ」
戦士「なるほど」
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/14(木) 19:37:20.53 ID:zBHdcQU20
魔女「今日も日が暮れちゃったわね」
戦士「ああ、そうだな」
魔女「......」
曇った表情の彼女がうつむき加減で考え事をしている
戦士「おい、どうした?」
魔女「家に一人だと不安だし......」
戦士「まさか、泊まっていくつもりか?」
魔女「嫌?」
戦士「嫌ではないが......あっ」
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/14(木) 19:45:32.71 ID:zBHdcQU20
魔女「どうしたの?」
戦士「なんでもない。じゃあ夕飯作ってくれるか?」
魔女「早速人をこき使うのね」
戦士「宿代取られたいか?」
魔女「イイ性格してるね本当に」
戦士「お褒めにあずかり光栄ですよ」
納得のいかない様子で調理場に出向く
未だ険しい顔付きだが、おそらくはメニューを考えていることだろう
魔女(今日は
>>180
を作りましょう)
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/14(木) 19:46:14.79 ID:a38N1to20
彼が好きなもの
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/14(木) 19:53:36.68 ID:ZqclWNLQO
シチュー
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/14(木) 20:44:57.74 ID:zBHdcQU20
魔女「シチューを作りましょう」
彼女はオーソドックスにホワイトシチューを作ることにした
魔女といえば魔法のキノコだが、キノコを沢山入れようかと迷った末に没になった
その代わりに、いつも体を張っている戦士の為に肉を沢山入れることとなった
魔女「ふふふ」
戦士「いい匂いがするな」
魔女「でしょう?」
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/14(木) 21:03:24.82 ID:zBHdcQU20
そして、食卓にシチューが運ばれてきた
戦士「シチューか」
魔女「そうよ、どうぞ召し上がれ」
戦士「それではいただきます」
彼のスプーンがシチューを一掬い
口に運ばれる
魔女「どう?」
戦士「肉が多いな。しかしシチューの風味が地味なはずの肉本来の味わいを引き立てている」
戦士「加えて肉もよく調理されている。口のなかですぐさまホロリと崩れて肉の堅さでテンポを崩さない」
戦士「しかしその食感にギャップを付けるため程よくマッシュルームが散らされている......」
戦士「率直に言おう。すごく旨いぞ」
魔女「そう言われると嬉しいわね。ありがとう」
戦士「バカめ、ありがとうはこっちのセリフだ。旨いものを食わせて貰ってるんだからな」
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/14(木) 21:09:06.45 ID:zBHdcQU20
彼の分は少し多めに盛ってあったが、あっという間に平らげてしまった
魔女「褒められると美味しく感じるわ」
戦士「......ごちそうさまでした」
魔女「そんなに美味しかった?」
戦士「ああ、毎日食いたいな」
魔女「
>>185
」
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/14(木) 21:10:59.39 ID:a38N1to20
えっ……い、いいわよ!これくらいならいつでも食べさせてあげる!
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/14(木) 21:16:34.76 ID:lJ5Wg9B+o
毎日シチューだけじゃ飽きるでしょ
メニュー考えておくわ
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/14(木) 22:13:08.84 ID:zBHdcQU20
魔女「毎日シチューだけじゃ飽きるでしょ、メニュー考えておくわ」
戦士「助かる......ん!?」
魔女「どうしたの?」
戦士「え、マジで作ってくれるの?」
魔女「作って欲しいんでしょ?」
戦士「そりゃそうだけど、良いのか?」
魔女「あんなに褒められたらねぇ」
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/14(木) 22:49:04.04 ID:zBHdcQU20
その後、彼女はメニューについて考えているようだった
しばしばあくびが見られるようになり、二人分の料理で疲れていることを感じさせる
戦士宅での宿泊を彼が認めた理由はここにあり、料理をさせることで先に寝かす
そして不平不満を言えない状態の彼女をそこらへんに寝かせておくことでベッドが一つでもどうにかなるためだ
戦士「眠いなら寝るといい」
魔女「そうしようかな」
戦士「安心して眠るといい」
魔女「そうさせてもらいま......ふぁぁ」
彼女は寝室に入っていった
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/14(木) 22:52:47.54 ID:zBHdcQU20
彼女が寝室に行ってから数十分が経った
そろそろ寝た頃と思い寝室に行けば当然寝ていた
魔女「すーすー」
戦士「......ぐっすり寝やがって」
戦士「......予定通りどかすべきか......?」
>>190
...
1.どかす
2.自分がそこらへんで寝る
3.無理矢理二人で寝る
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/14(木) 22:54:48.72 ID:a38N1to20
3
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/14(木) 23:23:05.08 ID:ZqclWNLQO
3
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/15(金) 21:42:22.40 ID:qs3dRjrD0
戦士「まぁいいか」
どうせ文句を言えないことには変わりない
だがこいつをどかすのは何だか心に善くないものがある
その上でベッドは譲れないのだから、無理矢理二人で寝るしかないのだ
戦士「調子狂うぜ」
せめてもの抵抗に、掛け布団は奪って寝た
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/15(金) 21:50:20.58 ID:qs3dRjrD0
〜翌朝〜
戦士は睡眠時間自体は短くとも問題ないが、生活のリズムは一定ではない
しかし寝ていた彼女はかなり規則正しいタイプである
つまり彼女の方が朝早く起きたのだ
魔女「ふぁー......」
見慣れない場所で起きたものだから、つい周囲を確認する
すると、戦士が隣で寝ているのだ
魔女「
>>194
」
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/15(金) 21:55:51.81 ID:JxN5PGi90
ど、どうしてこいつ(戦士)が!?///
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/15(金) 23:11:34.44 ID:IQKBrVnno
え……?
私どこまでしちゃったの……??
お、覚えていないなんて……
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/15(金) 23:24:49.35 ID:qs3dRjrD0
魔女「え......?」
魔女「私どこまでしちゃったの......??」
魔女「お、覚えていないなんて......」
状況からくる誤解に茫然としている
すると、物音に反応してか彼も起きる
戦士「んーーー......朝だ」
戦士「......あれ、魔女......?」
彼女の表情が彼をも誤解させる
まさか、そんなことあるわけがないと心で思ってはいるが、動揺は隠せない
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/15(金) 23:29:24.87 ID:qs3dRjrD0
魔女「戦士」
戦士「お、おう」
魔女「昨日、どこまでしたんです......?」
ぼそりと呟くように問う
当然どちらも覚えていないし、そんな事実はないのだが
しかしながらその質問で彼の疑問は確信へと変わり始めていた
戦士「お、覚えてないな」
魔女「ひとつ提案なんですけど」
戦士「はい」
魔女「
>>198
」
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/15(金) 23:35:12.17 ID:JxN5PGi90
男女一緒に寝るのは破廉恥だと思うので今後は別々に……
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/15(金) 23:39:02.29 ID:AELRjvWfo
ベッドは大きくしてもいいかしら
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/15(金) 23:56:28.55 ID:qs3dRjrD0
魔女「ベッドは大きくしてもいいかしら」
戦士「いいが、出来るのか?」
魔女「任せて」
彼女のポケットから絨毯のようなものが出てくる
その生地は培養されるように整形されて、ベッドと融合する
するとどうだろうか、ベッドが広い
戦士「おお」
魔女「ふふん」
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 00:07:54.47 ID:TX2NIx/J0
その後、二人は朝食を摂った
戦士「じゃあ今日はお前の家に入った泥棒を捜そうか」
魔女「手伝います!」
戦士「言ってたなぁ。腹痛薬はもう納品してきたから安心していいぞ」
魔女「それじゃあ早速聞き込みですよ!」
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 00:13:25.71 ID:TX2NIx/J0
流石に彼女を酒場に連れていくと面倒なので、町での聞き込みになった
戦士「なんと聞いたものか」
魔女「すごく背の高い人や巨人を見かけたかどうか聞きましょう」
戦士「確かに薬を飲んでるとすれば妥当か」
意見のまとまったところで、タイミング良く町人が来た
そしてシームレスに聞き込みに移った
魔女「あの、すごく背の高い人や巨人を見かけませんでしたか?」
町人「
>>203
」
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/16(土) 00:27:36.16 ID:mtS+ywcGo
見てないな
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/16(土) 07:57:31.49 ID:iOKUjZbJO
でかい犬なら隣の町にいるらしいぞ
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 11:20:23.07 ID:TX2NIx/J0
町人「でかい犬なら隣の町にいるらしいぞ」
戦士「それは大型犬ってことか?」
町人「いや、大型の品種じゃないらしいんだが......とかくデカイそうな」
魔女「ビンゴかもですよ」
戦士「かもな」
魔女「忙しいところありがとうございました!」
そう言って彼女は戦士の腕を引っ張り走り去った
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 11:24:39.68 ID:TX2NIx/J0
どうやら隣町まで走って移動するつもりらしい
が、だんだん顔に余裕がなくなっていく
魔女「はぁ......はぁ......!」
戦士「大丈夫?」
魔女「いや、ちょっと疲れましたぁ......」
戦士「しょうがないやつめ」
彼女をおぶって再び走り出す
最初から走らなければ良かったのに、と彼は思っただろう
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 11:29:17.16 ID:TX2NIx/J0
やっとのことで隣町に到着した
戦士「ふぅ」
魔女「どうせならずっとおぶっててもいいんですよ」
戦士「自分で歩け」
魔女「けち」
戦士「自分で歩けばもう少し軽くなるかもよ」
魔女「......絶対に後悔させます」
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 11:33:27.85 ID:TX2NIx/J0
戦士「すみません、でかい犬を知っていますか?」
町人「ん......そこのお屋敷だね」
魔女「ありがとうございます!」
町人の示した先には気品ある庭園を備えた屋敷があった
使用人がいる様子はない
戦士「よし、じゃあいくぞ」
魔女「あの」
戦士「?」
魔女「なぜ塀を乗り越えようとしているんですか?」
戦士「そりゃ証拠を掴むためさ」
魔女「えぇ......」
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 11:37:42.36 ID:TX2NIx/J0
しぶしぶ彼女も同様に塀を乗り越え屋敷に侵入
庭園には犬が放されている様子がないので、屋敷内に潜入することにした
手がかりを求めて行動していると、ドアの向こうから人の声がする
戦士「!!」
魔女「なにか話してますね......」
戦士「ああ、聞き耳を立ててみよう」
>>210
...会話の内容
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/16(土) 12:51:24.21 ID:zr1JtToCO
犬を誉めていた。
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/16(土) 15:43:58.44 ID:lEhNwI/0O
ムツ○ロウ「あぁ最高ですねぇあの薬のお陰で肉球が巨大化してプニプニ最高です〜」
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 19:48:06.76 ID:TX2NIx/J0
ムツ○ロウ「あぁ最高ですねぇあの薬のお陰で肉球が巨大化してプニプニ最高です〜」
魔女「!!」
戦士「......魔女は騎士団に通報してきてくれ」
魔女「戦士は?」
戦士「あいつを取り押さえておく。さぁ行け」
魔女は駆け出して行った
それを確認し、彼はドアを開ける
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 19:54:02.23 ID:TX2NIx/J0
戦士「おいお前」
ムツ○ロウ「......いつからそこに?」
彼はこちらに背を向け、犬を愛で続けている
戦士「さぁな」
ムツ○ロウ「何のつもりでしょうか」
戦士「大人しくしていろ。そう伝えに来た」
ムツ○ロウ「なるほどねぇ。そうはいきませんよ」
そう言い終わると同時に彼はこちらをゆっくりと振り向いた
それと同時に部屋の物陰から蠢くような気配がする
戦士「何だ!?」
ムツ○ロウ「どうやらあなたは戦闘を生業とする方のようだ。ですので問いますが____」
ムツ○ロウ「戦闘に最も向く生物とは......何だと思いますか?」
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 19:58:20.08 ID:TX2NIx/J0
戦士「ドラゴンだろう」
ムツ○ロウ「いえいえ。違いますねぇ」
戦士「まさかお前」
ムツ○ロウ「私は動物を手懐けてふれ合うのが好きなんですよ。まぁ手懐けられないこともあるんですけどね」
戦士「......」
ムツ○ロウ「ヒトも、例外ではありませんよ?」
蠢くそれらの正体は、人間だった
それぞれ個性ある体つきで、身軽さに特化した者から筋肉に全身を覆われた者まで様々だ
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 20:30:37.27 ID:TX2NIx/J0
戦士「......外道め」
ムツ○ロウ「生物と仲良くしているだけなのに、外道と呼ばれる筋合いはありませんね」
戦士「お前の中ではそうなんだろうな」
戦士は何かを地面に落とす
それを蹴り飛ばすと弾けて煙を撒き散らす
煙幕だ!
ムツ○ロウ「なんだと!?」
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 20:46:23.43 ID:TX2NIx/J0
戦士「少々手荒になっても構わないな!?」
ムツ○ロウ「みんな助けて!」
戦士「そりゃ無理だろうな。ヒトを手懐けるなんて出来っこない。あいつらは獣だよ」
ムツ○ロウ「なぜそう言える?」
戦士「俺は人として己の限界に挑戦し続けてきたんだ!誇りを持って理解している!」
戦士「食らえ!必殺
>>217
」
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/16(土) 20:55:47.01 ID:w2P5FUkn0
ビーストブレイク!
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/16(土) 21:17:06.53 ID:UzIsVS+I0
バスターウルフ
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 21:55:59.61 ID:TX2NIx/J0
戦士「Are you okay?」
戦士「バスターウルフ!!」
彼の拳が爆発的なエネルギーを生み出す
その一撃で相対する者を壁に叩き付ける
ムツ○ロウ「ぐっ......」
戦士「結構丈夫だな」
ムツ○ロウ「なぜみんなお前を襲わない!?」
戦士「今見せたろ。炎を操るような奴に動物は近付かないんだ」
戦士「そしてそれはつまり、お前の仲間がもはやヒトじゃないことの証明だ」
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 22:10:17.85 ID:TX2NIx/J0
こうして、観念した彼を到着した騎士団が連行した
ようやく泥棒騒動が終わったのだ
魔女「派手に暴れたとか」
戦士「そんな暴れてないよ」
魔女「なんか最近あなたが不死身なんじゃないかと思えてきたわ」
戦士「死ぬときゃ死にます」
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 22:19:15.24 ID:TX2NIx/J0
二人は戦士の家に帰ってきた
戦士「どっと疲れたな」
魔女「もうヘトヘトだよ」
戦士「腹減ったぞ」
魔女「またそうやって人をうんぬんかんぬん」
戦士「宿代うんぬんかんぬん」
魔女「はぁ......まぁ作りますよ。今日のメニューは
>>222
です」
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/16(土) 22:19:59.49 ID:w2P5FUkn0
ミートスパゲッティ
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/16(土) 22:20:37.81 ID:eusB75jLO
ハンバーグ
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/16(土) 23:49:15.75 ID:TX2NIx/J0
魔女「今日のメニューはハンバーグです」
戦士「ハンバァァァァァァァグ!!」
魔女「うるさいですね、付け合わせだけ食わせますよ」
戦士「すみません......」
彼女は生地を作り始めた
生地から肉汁の逃げないようにしっかりと作り上げる
リズムよく生地を整形し、丁寧に仕上げる
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 00:02:19.26 ID:P5LqVN/k0
整形が十分と判断したら、今度はフライパンに乗せて焼く
きちんと火を通し、どこから見ても同じ色にする
長く焼きすぎることによるデメリットを避けるため、火を通すのはできるだけ強火で短時間
それを盛り付け、デミグラスソースをさらに甘くしたソースで味付け
魔女「できましたよ」
戦士「さっきから凄く良い匂いが漂ってくるよ」
魔女「そうでしたか、じゃあ早速召し上がれ」
戦士「いただきます」
ナイフで切り分けて食べようとした彼は衝撃を受けた
切断面からジューシーな肉汁が普通ではありえない量出ているのだ
なんだか勿体無くなったので素早く口に運べば、肉汁の重みある味わいを感じる
しかし、こってりし過ぎないように甘いソースが働く
できたての熱さを忘れて一心不乱に切り分けて頬張る
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 00:09:33.30 ID:P5LqVN/k0
先日同様、あっという間に平らげてしまった
戦士「ご馳走様でした」
魔女「どうでしたか?」
戦士「肉汁をすごい頑張ってるなぁ、って感じた」
戦士「それがくどい要素にならないようにソースを工夫してる」
戦士「油の固まらない出来立ての内に食べれたことを感謝したいよ」
魔女「そうですか......ふふ」
戦士「笑うなよー」
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 00:38:27.79 ID:P5LqVN/k0
戦士「眠し」
魔女「私もです」
戦士「もう解決したし、帰って家で寝れば?」
魔女「えー......でも今日折角ベッド増設したのに寝ずに帰るのは癪です」
戦士「まぁ、料理も宿代代わりだし......別にいいか」
魔女「それじゃおやすみなさーい」
返答の後すぐさま彼女はベッドに潜り込んで寝てしまった
戦士「......あいつ絶対悪い夢とかみないわ」
>>228
...魔女の見た夢
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 00:46:35.48 ID:FJaMwaKqo
戦士とデート
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 00:48:15.17 ID:7MDfls2n0
↑
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 00:48:16.00 ID:OcO1Ujtao
戦士からの告白
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 12:46:28.92 ID:4wVcFEnR0
祖母(十代 若い)&母(ロリ)&姉妹(エロい)達が遊びに来るメッセージ
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 14:00:38.71 ID:3X1h9V7k0
魔女「......はっ」
戦士「どうかしたか?」
魔女「いや、なんでもないよ」
戦士「睡眠はちゃんととれよ?」
魔女「戦士の方が不摂生してそうだけど」
戦士「お前は別に体が強い訳じゃないだろ」
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 14:29:55.63 ID:3X1h9V7k0
魔女「ねぇ」
戦士「ん?」
魔女「今、どこに向かってるの?」
戦士「それは着いてのお楽しみ」
魔女「そういうとこあるよね」
戦士「なんとでも言え」
>>234
...どこでデート?
1.商業施設
2.水族館
3.墓
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 14:38:28.65 ID:7MDfls2n0
1
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 14:40:16.25 ID:x77te1TOo
2
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 15:49:56.87 ID:3X1h9V7k0
彼女が連れて来られたのは水族館だった
魔女「へえ、水族館」
戦士「最初は釣りにでも行こうかと思ったんだが、お前じっとしてられないタイプだろ」
魔女「一理ある」
戦士「ここに来たことはあるのか?」
魔女「ないよ」
戦士「それは良い。ここは魚類から海竜まで様々な水棲動物がいるんだ。それに____」
彼はポスターを指差す。どうやらイベントをやっているらしい
でかでかと『異界の魚』とある
異界の魚とは何だろう?グロテスクなものでなければ良いのだが......
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 16:05:08.31 ID:3X1h9V7k0
そんな事を考えていると、いつの間にか入場していた
薄暗い順路を通り、進む私達を出迎える魚達
戦士「照明がいいよな」
魔女「雰囲気あるね」
戦士「......」
魔女「どうかしたの?」
戦士「旨そうだな」
魔女「......はぁ。今日の夕飯は魚ですかね」
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 16:12:17.36 ID:3X1h9V7k0
かわいいだの、かっこいいだの、うまそうだの......
月並みな会話をしつつ進んでいく
戦士「お、海竜だぜ」
魔女「流石にデカイですね」
戦士「うん」
水中での活動に特化した竜だ
大きな蛇にも見えなくはないが、その姿にはどこか威厳がある
見せ物になってしまっては形無しではあるが
魔女「食べたいとは思わないんですか」
戦士「昔こいつに食われかけたからなんか苦手なんだ」
魔女「私もこいつを調理したくはないですね......筋が多そうですし、何より大きすぎます」
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 16:17:10.00 ID:3X1h9V7k0
本来なら大トリはこの海竜らしい
常設コーナーと特設コーナーの境目がそこにあったからだ
戦士「異界の魚かぁ。どんなものなんだろうな」
魔女「きっと想像もしないような生き物なんでしょうね」
期待に胸を膨らませて水槽を見る
戦士「意外と普通の魚だな」
魔女「『イワシ』って言うんですね」
戦士「ふぅん」
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 16:24:33.49 ID:3X1h9V7k0
意外と普通な魚の多い異界の魚展
だが、ひときわ異彩を放ち人を集める生物がいた
戦士「......『クリオネ』?珍妙な奴だな」
魔女「これすごく可愛いですよ」
戦士「そうか?不味そうだし、まるで水子の霊みたいだ」
魔女「最悪な例えやめてもらえますか」
戦士「悪い悪い。お、エサが入ってきたぞ」
この生物はエサを食べる際に姿を大きく変貌させる
それはあまりにグロテスクで、和みながら観賞していたものには何よりショッキングだっただろう
魔女「ひぃ!?」
戦士「......やっぱこいつ無理だわ」
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 17:47:06.51 ID:3X1h9V7k0
これはうまいオチだった
このクリオネは特設コーナーの大トリだったのだ
興奮冷めやらぬまま二人は購買コーナーに来ていた
戦士「......水族館の購買コーナーって、ぬいぐるみが多いよな」
魔女「あまり水族館に来たことがないので分かりません」
戦士「意外だな。ああそうだ、何か買って欲しい物あるか?値段によっては買ってやらんこともない」
魔女「そうだね......じゃあ
>>242
」
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 17:54:22.35 ID:7MDfls2n0
イルカ
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 18:54:44.69 ID:4wVcFEnR0
今日9999人目のお客様 特別に人魚の涙+鑑定書付き 1億円の品を一万円で販売
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 19:05:15.50 ID:4wVcFEnR0
↑一万円はギルドの手数料とあとサインをお願いします
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 20:47:02.38 ID:LUprRMWr0
魔女「この人魚の涙が欲しい」
戦士「0多すぎ。貴族に頼め」
ここまでは彼女がよくする冗談だった
そこに店員が現れ、声をかける
店員「ややっ、お客様」
戦士「ん?どうしました?」
店員「あなたはなんと本日9999人目のお客様です」
戦士「おお。キリ番を踏んじまったな......昔の個人サイトなら報告や記録を残さなきゃならない」
店員「何のこっちゃ知りませんが朗報です!」
戦士「何かくれるんです?」
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 21:51:18.78 ID:P5LqVN/k0
店員「タダとはいかないんですが、この人魚の涙を一万円で販売致します」
戦士「なんで一万円だけ取るんだ?」
店員「手数料です。これは海洋ギルドの売り物でして」
戦士「そういうことねぇ。で、この書類にサインをすれば良い訳だ」
店員「はい」
彼は手早くサインを書き、一万円を支払った
あまりのことに、平静を取り繕っているが動揺しているのだろう
いつもなら冗談の一つでも言う癖にあまり喋らない
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 21:58:43.66 ID:P5LqVN/k0
人魚の涙を受け取り、水族館を出た
戦士「約束だし、こいつはくれてやる」
魔女「うん!絶対大事にするよ」
戦士「それじゃあ帰るか」
魔女「その前に魚買わないとね」
戦士「おっと、そうだったな」
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 22:05:34.83 ID:P5LqVN/k0
魔女「......んー」
気が付くと朝だった
認めたくないが、さっきまでのは夢だったのだろう
魔女「まぁそんな都合の良いことがあるわけないよね」
戦士「......やっぱこいつ絶対悪い夢とか見たことないわ」
魔女「うるさい一億寄越せ」
戦士「理不尽!」
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/17(日) 22:18:13.76 ID:P5LqVN/k0
戦士「一つ確認を取りたい」
魔女「はい」
戦士「王国一の魔女になりたいか」
魔女「はい」
戦士「ならば俺が計らって王家にアポを入れてやる!だからお前は最高傑作を作れ!」
魔女「そんなこと出来るの!?」
戦士「その気になれば出来んだよ」
魔女「それなら!私が小さな頃から構想していた集大成になりうる発明があるんです!」
戦士「言ってみろ」
魔女「
>>250
」
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 23:00:04.31 ID:Dn8PTBwAo
惚れ薬
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 23:05:32.20 ID:8UDpUUDiO
若返り薬ですっっ!
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/18(月) 00:30:32.06 ID:LYegHk8K0
魔女「若返り薬ですっっ!」
戦士「いいじゃないか。しかし可能なのか?」
魔女「成長や老化の過程に肉体の復活を差し込めば良いのです」
戦士「なるほどね」
魔女「ただ、その代わりとてつもない生命エネルギーが必要になります」
戦士「それはそうだろうな」
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/18(月) 00:35:34.55 ID:LYegHk8K0
魔女「当然代謝の止まった死人を甦らせることはできません」
戦士「ふむふむ」
魔女「ですがそのレベルを覚悟した素材集めを要求されます」
戦士「俺も覚悟は出来ている」
魔女「本当ですか?」
戦士「大マジだぜ。結局その素材は何なんだ?」
魔女「
>>254
」
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/18(月) 00:36:44.95 ID:4Vyp1+y90
人魚の涙
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/18(月) 00:44:38.02 ID:2em/xeOSo
絶対に溶けない氷
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/18(月) 21:17:41.53 ID:LYegHk8K0
魔女「絶対に溶けない氷が必要よ」
戦士「面白い。どこで手に入るんだ?」
魔女「一説には北の氷山にあるとか」
戦士「頂上まで登ればいいのか?確かに寒そうだが」
魔女「いや、頂上じゃなくて巨大なクレバスの中にあるらしいよ」
戦士「へぇー......ロマンだね」
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/18(月) 21:43:05.89 ID:LYegHk8K0
いくら準備しても氷山まで行くとなれば、凍え死ぬのは間違いない
そこで準備をすることにした
戦士「炎精」
彼は炎の洞窟に来ていた
ここに住む炎精を連れていけば氷山でも活動が可能になる
炎精「......何だ」
戦士「俺に着いてこい。不服か?」
炎精「
>>258
」
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/18(月) 21:46:33.62 ID:4Vyp1+y90
いいだろ。上手いメシと交換だ
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/18(月) 22:57:50.99 ID:ApH8ZMm8o
力を……示せ!
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/19(火) 00:04:42.80 ID:M0OUqEnT0
炎精「力を......示せ!」
戦士「そうかよ、どうにも精霊っての脳筋でかなわん」
人魂のような炎精はその姿を変貌させる
戦闘に向くしなやかな人の体を形成したのだ
炎精「エアボム!」
炎精が手をかざすと、空気が圧縮するような感覚の後、弾け飛ぶ
そういった技を警戒していた彼はどうにか避けることができた
しかし、距離を離すことへの牽制としてはかなり厄介な技である
戦士「ぜあああっ!!」
迷いのない彼はすぐさま突っ込み、剣を振るう
だが、元々の反応速度が早い精霊が相手なのでガードされてしまう
炎精「良い太刀筋だ......!」
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/19(火) 19:49:42.41 ID:M0OUqEnT0
戦士「そうすると思ったぜ」
炎精「何だと?」
彼の握る剣が振動する
それと同時に大量の水が剣から放出される
戦士「お前はお前自身の身体能力を過信している。なら絶対にガードするだろうと思った」
炎精「み、水!?なぜ......!」
戦士「この霊剣の能力は霊剣の標準スキルである憑依、そして適応だ」
戦士「この剣は魔力を使い環境から己を保護する。鉄が激しく擦れれば摩擦熱から守るため、水ができる」
炎精「くそぉっ!!」
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/19(火) 20:01:08.35 ID:M0OUqEnT0
炎精が雄叫びをあげると、水分が吹き飛んだ
戦士「第二ラウンドか?」
炎精「当然ッッ!」
炎精は格闘技を繰り出す
連続攻撃に戦士は後手に回ることもてきず防戦を強いられる
戦士「ぬっ......」
炎精「接近戦はそんなものか!?」
戦士「......グリップ」
炎精「うごっ!!」
炎精は攻撃に意識をとられ過ぎて、魔力防御が疎かになっていた
格闘技を使うものに良く見られる隙だ
彼はその隙を見逃すことなく、心臓掌握魔法を使用したのだ
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/19(火) 20:28:17.99 ID:M0OUqEnT0
戦士「俺の勝ちだ」
炎精「......そのようだな」
戦士「それじゃあ契約だ。俺が『絶対に溶けない氷』を取得したら契約終了」
炎精「何かくれるのか?」
戦士「何か欲しい?」
炎精「......いや、別にいいだろう。お前に興味がある」
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/19(火) 21:00:40.40 ID:M0OUqEnT0
こうして炎精の力を手に入れた戦士は、寒冷地を易々と歩いてみせた
そして氷山にたどり着き、そこにある巨大なクレバスにさえたどり着いたのだ
戦士「......でかいなぁ」
そこに穴があるようには思えなかった
己がいる所に偶然足場がある。そういった認識をするほどに巨大なクレバス
戦士「せいっ」
彼は迷わずクレバスに飛び込みんだ
その上で、炎精の力で体からジェット噴射の様にして炎を出すことで安全に着地をしてみせた
戦士「さあ、行こうか」
炎精「無茶をしなさる」
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/19(火) 21:10:15.65 ID:M0OUqEnT0
刺すような空気
透き通るような壁面のクレバス内部
確かに奥へ奥へと潜っていける
戦士「......ここが最奥部か」
炎精「そのようだな」
戦士「.......ふーっ......ありゃ守護者か?」
炎精「どうやらその様だ。『絶対に溶けない氷』を守る為にいるらしい」
>>266
...どんな奴が守護者?
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/19(火) 21:12:34.48 ID:/W9ZAk2lo
妙に魔女に似た氷の精霊
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/19(火) 21:17:01.62 ID:Ea1twm1x0
↑
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/19(火) 22:17:42.95 ID:M0OUqEnT0
氷精「......いつぶりでしょうか。ここに人が来るなんて」
戦士「んん?お前......」
氷精「どうかされましたか?」
戦士「ああすまん。なんでもないんだ」
彼は己の目を疑った
そこにいるのは精霊だ。それは雰囲気で分かる
しかしそれは、彼女に、魔女にそっくりだったのだ
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/19(火) 22:28:21.72 ID:M0OUqEnT0
氷精「貴方の目的は見当がついています。この氷でしょう」
氷精の掲げたそれは、暗いクレバスの奥地においても美しく照り輝いていた
少ない光を鋭敏に反射し、その純度を示していた
そして魔力も相当籠っていると分かる
戦士「その通りだ」
氷精「ですが私はお察しの通り守護者です。タダでこれを渡すわけにはいかないのです」
戦士「条件を言ってみろ」
氷精「
>>270
」
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/19(火) 22:34:11.40 ID:Ea1twm1x0
私の娘を探してください
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/19(火) 23:02:16.00 ID:bnAsHZEZo
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