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【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「MRKM」

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558 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/13(木) 03:38:39.66 ID:NTtA1v/q0
・・・

けたましく鳴る警報音に装者刀使が揃って司令室に集まったのが数分前
そして今は現場に移動中
何の現場かと言うと...

翠「まさかこんなに早く次の荒魂が出てくるなんて...」

そう、ノイズやアルカノイズならまだしも(決してまだしもではありませんが)荒魂が出現してしまったのです

薫(刀使)「あっちでもこっちでもやる事変わんねえじゃねえか!」

舞衣「でも回数は減ったんじゃないかな?」

マリア「どういうこと?」

エレン「薫は荒魂討伐の為に休み無く全国行ったり来たりしてるのデース!」

切歌「ブラック!ブラック企業デスよ!」

調「切ちゃん、私達もそう変わらない」

さて、そんなこんなで到着
現場ではまた特大サイズの荒魂が唸りを上げていました
それも今度は複数体

『夏菜』「今度は前のようにはなりません」

翼「押して参る...!」

私達装者はギアにさらに装者用S装備を

姫和「行くぞ」

刀使の皆さんはS装備と写シを

響「一緒に頑張ろう!」

可奈美「はいっ!」
559 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/13(木) 03:39:43.26 ID:NTtA1v/q0
それぞれが武器を構え、群れを成す荒魂達に立ち向かって行きます



翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
13 ロンゴミニアド(イグナイトなし)(未使用)
14 玉手箱(イグナイトなし)(特殊)
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

『翠』ちゃんどのギアで行く?安価下2
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

どう戦う?安価下3以降

(『翠』「荒魂って群れになるの?」

翠「さぁ」)
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 03:43:32.34 ID:pCCuAH5HO
1 とりあえずこれなら大丈夫!
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 03:47:46.46 ID:CrFOPjL40
4 イミテーターでイチイバル

久々に使おうか
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 12:00:29.45 ID:0zYHibjy0
翠は新技を発動する
無塵衝 斬りつけた敵に刀傷を刻む。刻まれた「刀傷」の数と深さによって、納刀した際、敵に追加ダメージを与える。
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 16:55:04.32 ID:Ns2IUrrEO
4人1組でチームを組んでから散開しよう
装者が荒魂の手足を破壊して攻撃手段を封じてから刀使がトドメをさす!最後まで油断しないよう声を送っておく
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 20:17:59.27 ID:yJuzLf5PO
本編では散々な目に会いっぱなしだった翼さんの活躍が見たいな
565 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/14(金) 04:39:36.74 ID:2tiSpXOk0
「Imyuteus amenomurakumo tron」

「Stealer Imitator tron」


私が選んだのは普通のアメノムラクモ、『翠』はイミテーター

『翠』「コピー・イチイバルッ!」

そこから更にクリスさんのイチイバルを模倣します

『翠』「刀使も加わって近接系に偏ってるしね、『私』はサポートにまわるよ」

翠「とか言いつつ銃で殴り出すのがクリスさんですけどね」

S装備も特に可動に干渉はしてませんね、これなら行けそうです

マリア「数も多い...けれどこちらも負けてない」

薫(刀使)「んじゃ何人かずつに分けっか...4人ずつ、刀使はバラけるようにって感じでどうだ?」

翼「異議はない」

翠「言わずもがなでしょうが、皆さん最後まで油断しないでください!」

こうして総勢16名による荒魂討伐が始まりました

・・・

翼「共に行くぞッ!」

翠「はいっ!」

翼さんが地面を駆け、私は羽衣で空を舞い、荒魂の一体に上下から挟み込むように近付きます
さらにそこに私達を避けるようにして『翠』が後ろから荒魂に向かってガトリングガンを連射

『翠』「全弾ッ!」


『BILLION MAIDEN』


荒魂は前脚後脚を踏ん張りながらそれを正面から受け止めますが、金属音と共に少しずつ、しかし確実に表面が削られていきました
566 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/14(金) 04:40:18.11 ID:2tiSpXOk0
翼「ハァッ!」

その隙に下に潜り込んだ翼さんが斬り上げると、荒魂はその巨体を上空に打ち上げられます

翠「せいっ!!」

私の目の前まで打ち上げられてきたそれに私は剣を振り下ろし、再び地面に叩き付けました

翼「ハアァッ!!」

完全に体勢を崩し中々立ち上がれないでいる荒魂
そこに脚部ブレードを広げホバー走行で迫る翼さん、その手には2本のアームドギアを繋ぎ合わせた燃え盛る双刃刀


『風輪火斬』


双刃刀だけでなくそれを振り回す自身もまた荒魂を囲むように円を描きコーナーで差をつけまくり、荒魂の前脚後脚を斬り付け
私もまた新たなアームドギア...鞘に収めた剣を創り出し、鞘から抜いたそれを用いて翼さんと入れ違いになるように荒魂の前脚後脚を重点的に攻め
567 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/14(金) 04:41:24.49 ID:2tiSpXOk0
翠「今ですッ!」

姫和「!」

荒魂の前脚後脚が形を崩したところでタイミングよく目にも留まらぬ速さで飛び出した姫和さんは、御刀を突き出し荒魂の胴体を貫きます


『瞬閃』


私は倒れ行く荒魂を背に地面に降り立ち、剣を鞘に収めました


『無塵衝』


荒魂の身体が再び何度も衝撃を食らったかのように痙攣すると、完全に動かなくなります

姫和「まずは一体...いや、可奈美達も順調に祓えているな」



コンマ下
奇数 特になし
偶数 黒フード(刀使の方)
ゾロ目奇数 黒フード(やべー方)
ゾロ目偶数 黒い瘴気

(翠「はい、バレンタインのチョコレートです!...本命か義理か?私のなのにそこ聞く必要ありますかね...じゃあご想像にお任せ、ということでどうでしょう?」

『翠』「他の子と一緒に作ったし味は多分一緒なんだけど、一応欲しい?その代わりお返しは必ず貰うけど、もちろん3倍!...うそうそ、3倍は冗談!でも期待はしておくね」)
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/14(金) 04:50:22.91 ID:qcyDzpEK0
はい
569 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/15(土) 02:16:19.48 ID:6Tpyiqes0
沙耶香「終わった」

翼「残骸...ノロの回収はこちらでやるつもりだが...念の為残っていてもらえると助かる」

エレン「勿論デース!またタギツヒメに奪われたりしたら大変デスからね」

こうして初めての共同戦闘は特に大きな問題もなく終わりました
そして今回の出動のおかげで装者は刀使を、刀使は装者を改めて見直したとかしなかったとか...

・・・

翠「タギツヒメが来たりする可能性も覚悟してましたが...取り越し苦労で良かったですね」

先延ばしになったとも言いますが
今回回収したノロを奪いに来ないとは考え難いですし

翠「とにかく今日はもう寝ましょう、S装備弄ったり戦闘があったりでクタクタです...」



コンマ下
ゾロ目以外 特になし(次の日)
ゾロ目 深層世界にお客さん
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 02:20:58.76 ID:lswla9XnO
うがい手洗いを忘れずに
例のアレに>>1も気をつけて

はい
571 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/15(土) 02:34:47.09 ID:6Tpyiqes0
・・・

夜中に襲撃、なんてこともなく無事に迎えた朝

翠「ふあ〜ぁ...」

問題は山積みですが、まずは



何をする?安価下
1 自由行動(何するか記述)
2 お仕事(何のお仕事か記述)
3 イベント判定
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 02:47:33.98 ID:PjuTf1hW0
1 きりしら2号を撫でてる薫(刀使)とねねを撫でてる切歌と遭遇、折角だから雑談を聞いてみよう
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 03:08:30.86 ID:lswla9XnO
1 司令と風鳴のじーさんがモニター越しに会話してる場面に遭遇
怪物についての会話を盗み聞きしていると蛇から「底知れぬ悪意を溢れんばかりに感じる…用心した方がいい」と警告が入る
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 00:36:03.62 ID:dGYtlqc30
1 響のフォニックゲインを食べる為にネロ様と響が模擬戦を行う、ネロ様は刀使ノ巫女勢にタキリヒメと間違われる
575 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/16(日) 03:06:07.77 ID:dSBuqzxv0
確か今日は仕事も入っていなかったはず
S装備の更なる改良も刀使の世界での更新待ち
エルザさんミラアルクさんもいい加減目を覚ましたでしょうが、ヴァネッサさんも含めあの3人はあちらから声をかけられるまではわざわざ会いに行くのも違う気がします...というより聞きたいこと自体は沢山ありますが、すごい自信満々に強キャラムーブ的な台詞を並べていたのに最終的に全員倒されて保護されたところに話しかけに行くのは心苦しいです、私だったら悶え死にます
かといって外出するとなると刀使の誰かに付き合ってもらうことになりますが、特に用もないのにそれは申し訳ないです

翠「...ん?」

そこで1人本部の中を適当に歩いていると、休憩スペースから話し声が聞こえてきました


切歌「ふへー、人懐っこくて可愛いデスね〜」

ねね「ねー!」

薫(刀使)「誰にでも懐くわけじゃねえけどな、ねねが懐くってことはお前も将来有望...いやもう既にか」

切歌「?」

薫(刀使)「いや何でもない、けどこっちの猫も大人しいな」


切歌さんと薫さんでしたか...あっ気が付かない間にねねちゃんも来てます!?
576 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/16(日) 03:06:40.55 ID:dSBuqzxv0
ねねちゃんとは、荒魂でありながら穢れを持たず見た目も禍々しい姿ではなく普通の動物のようになっている手のひらサイズのマスコットです
もっとも荒魂らしい姿に変身することも出来ますが、まぁ人間と共存出来た荒魂という感じですね

切歌さんはねねちゃんを、薫さんはきりしらさん2号を膝の上に乗せその頭を撫でています


薫(刀使)「全然嫌がんねえのな、ほれほれ」

切歌「ねねも大人しくてお利口さんデスね〜、もっと撫でたるデスよ〜」

ねね「ねね〜」

切歌「はっ!でも猫と鼠ってすぐ追いかけっこしちゃうんじゃなかったデスか!?」

薫(刀使)「ねねは鼠じゃ」

ねね「ねー」

薫(刀使)「そういやこの猫は何て名前なんだ?」

切歌「調2号デス」

薫(刀使)「それは...いやいいけど」

切歌「でも調は切歌2号って呼ぶデス」

薫(刀使)「おっおう...闇が深そうだな...お前も飼い主が特殊な名前の付け方してきて大変だな」


撫でられているきりしらさん2号はやれやれみたいな顔して呑気に「ニャー」と鳴きました


もう少し聞いていく?安価下
1 聞く(2人の会話の話題内容記述)
2 移動する

(翠「調さんといえばおさんどん、おさんどんと言えばエプロン!は誰かと被る気がしたので包丁!も被る気がしたのでまな板をプレゼントです!『翠』は何故か止めてきましたけどきっと喜んでくれますよね、調さん!」

『翠』「翠がまな板をレジに持っていくのを見た、あれだけ止めたのに...『私』は無難な物にしちゃったけど、調さんが喜んでくれるのが一番だよね」)
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 03:25:55.87 ID:e3DJgJbm0
1 ねねと2号が仲良くしてるのを見ながらノイズや荒魂について話し合う二人
578 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 01:34:09.63 ID:8zTQSVFh0
ねね「ねっ!ねねー!」

薫(刀使)「ねね、あんま乗っかってやるなよ」

切歌「そうしてるとブーメランの合唱団みたいデスね」

薫(刀使)「色々間違えてるぞ...」


ねねちゃんに上に乗っかられても嫌がる素振りのないきりしらさん2号
いえ、むしろ心なしか楽しそう?そういえばきりしらさん2号にはあぁいう遊び相手全然いませんしね
蛇達とは仲悪いみたいですし


切歌「でも全然荒魂には見えないデスね...他の荒魂とかタギツヒメはねねみたいにはならないんデスか?」

薫(刀使)「ねねがこうなるまですげー時間が必要だったし、それに荒魂はものによるとしてもタギツヒメは話通じねえ...話し合いでどうこうなる倫理観持っちゃいないからな」

切歌「さいデスか...ちなみにもしその倫理観?持ってたらどうするんデスか?」

薫(刀使)「その時は...手を取り合える可能性を信じるのがオレの役目みたいなもんだからな」

切歌「おぉ...響さんが聞いたら超笑顔で抱き締めてきそうデス」

薫(刀使)「何だそりゃ怖...それ言うならノイズはどうなんだ?触っただけで灰にされるとかなんとか聞いたが」

切歌「あーノイズはそういう風に作られた機械みたいなものだからどうしようもないって聞いたデス」

薫(刀使)「あれ機械なのか...」

切歌「難しいことはよくわからないデスけど、大昔に人間を殺す為に人間が作った〜的な話だったと思うデス」

薫(刀使)「詰まるところそういう兵器ってことか、自我以前の問題だな...当てられりゃ斬れんのになー」
579 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 01:36:01.62 ID:8zTQSVFh0
切歌「2つの世界を跨ってる〜とか、そんな仕組みデスよ、確か」

薫(刀使)「ほーん、隠世みたいなもんか?跨ってるっつーとこっちに引っ張り込めれば...ってそれがシンフォギアだもんな...逆に向こうの世界にこっちから踏み込むのは...後で相談しとくか、面倒くさいけど」

ねね「ねぇえぇぇ〜」

薫(刀使)「ってどうしたねね情け無い声出しtうおぉ!?」

切歌「調2号!ねねの尻尾は美味しくないデスよ!ぺっするデスぺっ!」

薫(刀使)「そこしゃぶるのは予想してなかったな...」



翠「...そろそろ移動しますか」

きりしらさん2号に尻尾を甘噛みされてだらしない顔を見せるねねちゃんをこっそりスマホでパシャりつつ、私はその場を後にしました

・・・

翠「エレンさんといい切歌さんといい、薫さんはデス語尾の人と縁があるんでしょうか...ん?」

それ以前に同学年ですしね、なんてことを考えつつ引き続き本部の中をぶらついていると、今度は司令室から話し声が
580 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 01:41:26.98 ID:8zTQSVFh0
いえ、基本誰かしら司令室にはいるので話し声がすること自体は普通ですが、誰と誰の、というところが重要で

翠「これは...ししょーと訃堂さん?」

ドアを少しだけ開けて中を覗いてみると、どうやらまた訃堂さんからビデオ通話的な通信が入ったようです



2人の会話の内容安価下
(怪物(恐らく荒魂)についての内容が含まれていること前提とします)

(薫(刀使)「自我以前の問題だな」

翠(それはそれとしてノイズ先輩やノイズ部長のようなパターンもあるので一概には(ry」)
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 01:52:34.60 ID:t3Xa7g0N0
ノイズでは無い謎の怪物(荒魂)には十分警戒するように云々
完全聖遺物を奪った存在に関しては「まずは奪い返す事を優先しろ」と珍しく助言を送る
582 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 02:50:36.11 ID:8zTQSVFh0
訃堂『ノイズと非なる存在、命を脅かすもの...まさかみすみす好きにさせるわけではあるまいな?』

弦十郎「は、我々としましても有効的な手段を目下模索中でして」

訃堂『聞いておるわ、異邦からの助力を得るとは...貴様らの持つ物の機密性を忘れたかッ!』

弦十郎「...ですがっ!」

訃堂『そうさなぁ、何を差し置いても管理すべき完全聖遺物まで奪われておいて、これ以上の失態は許されぬ、それ故の愚行と言うのなら期待はまだしておいてやろう...』

弦十郎「ッ!...はい」

訃堂『怪物には十分に警戒をしろ、そうまでしての敗北はあり得ぬものと心得よ』

弦十郎「わかり、ました...」



あのおじいちゃんいつも怒ってるような気がしてきました...そうでなくとも雰囲気が怖いんですよね
ホラー系じゃなくおっかない系の

ソリッド「主よ」

翠「ひゃっ...何だあなたですか、どうしたんですか急に」

いつの間にか肩に乗り耳元で話しかけてきたのは蛇達のうちの1匹
小声で、というのは司令室の中にいるししょー達に私がここにいることがバレないようにという配慮なのでしょうが、そもそも言葉を発する事自体稀なのでびっくりしてしまいます
583 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 02:51:08.14 ID:8zTQSVFh0
ソリッド「底知れぬ悪意を溢れんばかりに感じる...用心した方がいい」

もう何度目かの警告
それほどまでに訃堂さんの発する悪意というのは凄まじいということでしょうか

翠「えぇ、わかってます」

私とて警戒を怠っている気はないのですが
...そんなに甘々に見えるんでしょうか私は、『翠』といい皆して



訃堂『それから完全聖遺物...デュランダルを奪った者についてだが』

弦十郎「はい、例えデュランダルごと破壊してでも」

訃堂『ならぬッ!!!』

弦十郎「なっ...!?」

訃堂『それはならぬ、優先すべきは奪い返すこと...失うことなど持っての他と知れ』



もう少し聞いていく?安価下
1 聞く(2人の会話の話題内容記述)
2 移動する
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 02:54:57.33 ID:A/uLq0qTO
2
585 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 03:04:08.36 ID:8zTQSVFh0
うわぁ...ただでさえタギツヒメに傷一つ付けるのでも無理ゲーに近いのにさらに難易度上がってるじゃないですかやだー
というかタギツヒメがデュランダルどんな風に扱うかによって変わってくる気が...出来るか知りませんが自分の身体に融合させたりなんかしたら奪い返すのほぼ不可能じゃ...

翠「...」

盗み聞きしてるのがバレる前に去りましょう
というか今日まだ盗み聞きしかしてないですね私

・・・

次に訪れたのはシミュレーションルーム
普段は仮想ノイズと戦ったり装者同士で模擬戦したりするのに使っていますが、今日そこにいたのは響さんとネロさんでした

翠「珍しい組み合わせですね...」

またこっそりと行く末を見届けようかな、なんて思っていると

ネロ「おや、翠さんじゃないですか」

響「え?あ、本当だ!」

速攻バレました、何故...



安価下
1 アメノオハバリ貸す
2 貸さない
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 07:24:57.88 ID:x0DK3yuE0
2
587 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/18(火) 02:45:27.97 ID:OzfEt0Iq0
翠「お二人は模擬戦ですか?」

この際誤魔化すのも無理ですし、いえ別に誤魔化すようなこともしてませんが...普通に話しかけてしまいましょう

ネロ「いえ、たまにはフォニックゲインが食べたいなと思いまして」

翠「へーフォニック...フォニックゲイン!?えっフォニックゲイン食べるんですか!?」

ネロ「...ネフィリムが混ざってることを忘れてませんか?」

あー、ネフィリムですか
確かにネフィリムは起動するのにフォニックゲインが必要でしたしまぁそういうこともありますか

ネロ「なので私自身の維持も兼ねてですね、聖遺物が食べたいというのも無くはないですが食べていい聖遺物というのも難しいですし」

響「アームドギアだけ貰う、っていうのも違うんだよね?」

ネロ「満足感に欠けるんですよね、アームドギア...」

翠「フォニックゲインは満足感に欠けないんですね」

ネロ「というか別物のようなものですし...ジュース、いえゼリー?そんな感じです」

どんな感じですかそれは

翠「ふむ...あ、なら丁度私も暇ですし私と響さんのS2CAとか」

響「多分それやると私も怒られるし翠ちゃんはしばらく軟禁されると思うよ?」

・・・

そんな流れで始まった響さんとネロさんの模擬戦...という名のネロさんの食事、でいいんでしょうか
アメノオハバリのギアは今は必要ないとのことで、ネロさんは無手で戦っています

響『聞っこえってーるかー!こっころー!たっましー!こーの歌...ッ!』

ネロ『いいですよ!もっと!もっと!!』

ガングニールのギアを纏う響さんと、単なる模擬戦だからかほとんど元のまま右腕だけネフィリム化させ迎え撃つネロさん
響さんが歌いフォニックゲインを引き出させる為の模擬戦なのでそこまで派手なバトルはせずスパーリングのようなものになっています
588 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/18(火) 02:46:04.94 ID:OzfEt0Iq0
正直戦わずに座ってただ歌うだけでいいのでは?とかむしろ戦ったら余計にお腹空くのでは?とか思わなくもないですがそこはネロさんにも何か考えがあるのでしょう、きっと

翠「響さんの訓練にもなっていますしね」

何故か見届け役に抜擢された私がモニタールームの椅子に腰を落ち着けていると


ガラッ


姫和「おい!やつはまさかタギツヒメかっ!!!」

あっちょっと面倒なことになりそうな予感


コンマ下
奇数 チョコミントさんは基本話を聞かない
偶数 流石に突然乱入したりはしない
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 02:47:30.97 ID:9qHF/BcQ0
ロックンロール!
590 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/18(火) 03:20:13.30 ID:OzfEt0Iq0
姫和さんを皮切りに次々と部屋に入ってくる刀使の皆さん
しかも開口一番に姫和さんがモニターに映るネロさんを見てとんでもないことを言い出すものだからてんやわんやです


舞衣「肌の色、あの腕、確かに似てる...けどタギツヒメとは違うような」

姫和「タキリヒメだのイチキシマヒメだのに分離したやつが今度はこっちでさらに分離したということか!ならば斬るだけだッ!」

可奈美「あっ待ってよ姫和ちゃん私も行く!」

沙耶香「私も行く」

舞衣「沙耶香ちゃん!?可奈美ちゃんまで!」

薫(刀使)「違う気がするけどなー」

エレン「とにかくバトルしてるなら参戦するしかないデス!」


突然来て突然出ていく姫和さん、それを追って出ていく可奈美ちゃん達

翠「...えぇ?」

何ですかあの嵐のような人達は


姫和『今度は何ヒメだか知らんが敵ならば斬るッ!』

響『うえぇ!?何でここに皆が!?』

ネロ『強いて言うなら私はトリノイワクスヒメ!機嫌がいいので相手をしてあげましょう刀使達ッ!』


翠「いいんですかそれで...」

フォニックゲインをキメておかしなテンションのネロさんは何故かノリノリで刀使の皆さんを相手し始めました
可奈美ちゃんは相手が刀を持っていないからかいつもの戦闘狂が発動しておらず乗り気ではなさそうですし、薫さんとエレンさんは途中で(あるいは最初から)察しているのか本気ではなさそうですが

ねね「ね〜」

翠「ねねちゃんもいらっしゃいです」

そして私はネロさんが乗り気ならまだ止めなくてもいいかな、というより止めるの面倒だな、となっていたので膝の上に乗ってきたねねちゃんを撫でながら事の成り行きを見守ることにしました
いざとなったら響さんが止めるでしょう



事の成り行き安価下
(殺傷沙汰になりそうなものは未然に響さんストップが入ります)
(翠「ネロさんヒメじゃなくてフネでしょうが」)
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 03:29:10.34 ID:Abrf3cqrO
最近出番が無かったからか楽しそうに遊んでるネロ様
攻撃はネフィリム化した部分で受け止め、攻撃は控えるスタイル(後にノイズの出現を抑えてる神様と聞いて詫びの品としてクッキーが送られる)
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 10:27:36.31 ID:D9eOEng8O
ネロ様は実際凄い神様なのでみんな束になってかかっても受け止められたり避けられたりまるで攻撃が通らない、ネロ様は楽しそう、相手してる皆は焦り模様
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 22:24:40.52 ID:BqYOlqMe0
ネロ様が全身をネフィリム化させて少し本気を見せる。腕をネフィリム頭部型にして響の左腕に噛み付くと装甲が部分的に強制解除される 響はデジャヴによるトラウマがでる
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/19(水) 14:39:51.33 ID:JCTy6o4wO
この世界のビッキーネフィリムに腕食われてなかったような
安価下
595 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/20(木) 03:50:21.65 ID:KXMyOZHh0
・・・

舞衣『どうして!?』

エレン『尽く見切られてマス...!』

ネロ『アッハァ♪』


6人の刀使達の間髪入れない連携をもろともせず、まるでリズムゲームでもやっているかのように御刀の太刀を右腕で全てテンポ良く捌き切っているネロさん
これまでに見た事ないほどの笑顔で楽しそうにしています...刀使の皆さんは逆に有効打どころかまともに傷も付けられず表情から余裕がなくなっていますが


ネロ『もう少し速くても良いですよォ?』

姫和『言ってくれる!』

沙耶香『今、こっち見ないで避けた?』

薫(刀使)『もっと速くとか、こっちは迅移も使ってるっての...』


ネロさん...もしかして最近本部に留守番しっぱなしで溜まってたんでしょうか、戦闘欲的なものが
戦闘狂なところがある人(神様)ではないと思っていましたが、違ったのかもです
それにしてもミカさんといいティキちゃんといい何故この世界の戦闘狂は笑いが漏れてるんでしょう

翠「にしたって強いですね...しかもあれでネロさん、あくまでほとんど反撃はしてないということは手加減してるわけですし」

あの6人は相手が神様だから、というだけであそこまで翻弄されるような実力者ではありません
つまりネロさんがそれほどの実力を持つ神様だということ...

翠「もう全部あの人一人でいいんじゃないですかね」

ねね「ねー」

いやもう本当今後の出撃は是非前線に出てほしいんですが
そして珍しく響さんはどうしたらいいのか迷ってオロオロしてますね、ネロさん貴女のせいですよそんなに楽しそうにしてるから
596 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/20(木) 03:51:12.90 ID:KXMyOZHh0
ネロ『さぁさぁ休んでる暇は...おっと...!』


その時、初めてネロさんがほんの少しだけ焦った声を出しました


可奈美『あちゃ〜、当たらなかったか〜』


今の、可奈美さんが!?

翠「まさかこの短時間でもうネロさんの動きを読み始めた...?」

さっきまでは他の皆さん同様簡単に止められ避けられていた筈なのに


ネロ『アハッ...イキが良いのがいますね...!』

舞衣『っ、何!?』


ネロさんが不敵に笑うと、右腕だけに留まっていた黒い表皮がどんどん広がり、遂に体全身を覆い尽くします
所々模様の様に走る橙色の線が溶岩の様に煌き、シルエットも少女のそれからよりマッシブなものに変わりました
597 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/20(木) 03:51:57.41 ID:KXMyOZHh0
姫和『やはり荒魂...本性を現したなッ!』

ネロ『穢れ等と見紛うなんてね、遠い過去の英雄の力をッ!』

姫和『くっ...!』


真っ先に突撃していった姫和さん
しかしネロさんは突き出された御刀...小烏丸の刃を両手で挟み込むとそのまま投げ飛ばしてしまいます
当然小烏丸を握っていた姫和さんも一緒に投げ飛ばされ、床を転がっていきました


可奈美『!』

ネロ『さぁさぁ!』


そして見事ネロさんに目を付けられた可奈美ちゃん
ネロさんに迅移にも劣らない速さで距離を詰められ咄嗟に御刀...千鳥で身を守ろうとしますが、またも両手で挟まれ受け流されてしまいます
そして無防備になった可奈美ちゃんに対しネロさんは手のひらを近づけ...



ネロ『強い娘は好き...写シならちょっとくらい摘み食いしても良いよね?』



その腕をネフィリムの頭部の形に変化させました
598 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/20(木) 03:52:28.22 ID:KXMyOZHh0
翠「何あのドラグクロー!?っていうかダメですやり過ぎです!」

ネロさん完全に調子に乗ってます!でなければ正気じゃないです!
すぐにやめさせようとモニタールームのマイクをオンにしようとしたその時


響『てぇぇいっ!!!』


ネロさんの背後から響さんの横槍ならぬ横拳が
咄嗟に振り向いたネロさんはネフィリムの頭部に変化させた腕を響さんの方に向け


ガブッ...


響さんの左腕に噛み付きました



響さんコンマ下
奇数 トラウマは出るけどまだ平気
偶数 気絶
ゾロ目 ???
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 03:56:32.24 ID:L37a5enG0
えらいこちゃえらいこちゃ
600 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/20(木) 04:24:48.37 ID:KXMyOZHh0
響『えっ...?』


その光景にネロさんも正気を取り戻したのか、真っ青な顔をしています


パァン


次の瞬間響さんの左腕を覆っていた装甲がパージされ、ネフィリムの頭部の形をしたネロさんの腕も同時に弾かれました
そして響さんの方は...

翠「...ほっ、焦りました...本当に」

指先までギアインナーに包まれた左腕がきちんと繋がっています
見たところ千切れかけてる、なんてこともありませんし、あの様子なら悪くてせいぜい軽く歯形が付いたくらいでしょう

しかしそれだけでは終わらず今度は響さんのギアそのものが解除され

翠「響さんっ!」

響さんはその場で気を失ってしまいました

・・・

医療班の職員さん達を呼んで響さんを病室に運んでもらい、その間私はこれ以上大事にならないように姫和さん達にネロさんの誤解を解きました

翠「やり過ぎです」

ネロ「すみません...」

翠「今後フォニックゲインは禁止です」

ネロ「そんな...!」

「そんな...!」じゃないですよ全く...あれで響さんの左腕が取れてしまったり、そのまま暴走してしまったらどうするつもりだったんですか...



どうする?安価下
(特になければネロさんにお詫びクッキーが渡されたりします)
(響さんがすぐ目を覚ますか等はコンマ判定になります)
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 04:36:54.24 ID:iQ+JYopjO
蛇達が8匹集まってきて
《あの訃堂という老人からただならぬ悪意が溢れてる事を他の装者や刀使に伝えた方がいい。私達も協力する》と言葉が送られてくる
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 04:56:05.53 ID:+lyoiyj90
ネロさんにはさらに罰として暫く宝物庫に引き籠るの禁止を言い渡すも、他の部屋が無いので当分翠の部屋で寝る事に
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 19:19:32.84 ID:r16UEln+O
可奈美と沙耶香、ネロ様に興味津々
ほっぺをもちもちしたり腕をぷにぷにしたり
604 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:46:29.95 ID:SS06c3+Y0
薫(刀使)「うちのやつらが悪かったな」

エレン「薫も混ざってたデスよね?」

ネロ「いやー本当でs」

翠「ネロさん」

ネロ「私もふさげ過ぎました、ごめんなさい」

一応刀使の皆さんもネロさんもこうしてお互い和解出来た、ということでいいでしょう
しかし言われてみれば純白な服に白銀の髪、琥珀色の瞳、比較的色白な肌、ネフィリム時の黒い肌等...タギツヒメ達に似ているというか同じ系統に見えなくもないですねネロさん
これでは姫和さんが早とちりするのも無理はありません、そのまま突撃していくのはどうかと思いますが

姫和「この世界のノイズを制御し出現を抑えている神、か...」

舞衣「そうとは知らず本当にごめんなさい!」

刀使の中で一番謝罪をしてくれるのは舞衣ちゃん
姫和さんは申し訳なくは思っているのでしょうがそれ以上に思うところあったのか神妙な表情、薫さんとエレンさんはネロさんがさほど気にしていないとわかり普段通りに戻っています
で、可奈美ちゃんと沙耶香ちゃんは...

可奈美「ネロちゃんよく見たら肌が白いだけじゃなくてすべすべもちもちだ〜!」

ネロ「っ...んぅ...!?」

沙耶香「腕もぷにぷに...若い」

薫(刀使)「いや若いってことはないだろ昔からいる神様なんだから、あとお前も大分若いからな」

すっかりネロさんを玩具にしています
頬をつついたり腕を揉んだり抱き締めたり
当のネロさんは擽ったそうにしていますが、あくまで反省中ということでされるがまま、あれもいい罰でしょう
605 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:47:00.86 ID:SS06c3+Y0
エレン「でも見た目は中学...小学生くらいデスし...薫と一緒デスね!」

薫(刀使)「うるせえぞエレン...でもこいつ一部はまぁまぁデカいな...残念だったなヒヨヨン・ザ・ナイペッタン」

姫和「やはり貴様は斬らねばならんようだな」

舞衣「あの、ネロちゃ...ネロさん?」

姫和さんと薫さんのやり取りに一切突っ込まずネロさんに話しかけた舞衣ちゃん
その手にはさっきまでなかった物が

ネロ「っふぅ...あ、はい、ちゃんでもいいですよ、何ですか?」

舞衣「じゃあネロちゃん、さっきは本当にごめんね、これお詫びと言ってはなんだけど...」

舞衣ちゃんが渡したのは可愛くラッピングされた包み...

ネロ「これは...クッキーですか!」

舞衣「私が作ったの、持ち歩いてたから」

持ち歩いてるんですか...?

可奈美「わー!舞衣ちゃんのクッキー!!」

沙耶香「すごく美味しい、オススメ」

ネロ「美味しい物をくれる娘も好きですよ〜!」

相変わらず食べ物が貢がれると機嫌が良くなりますねネロさんは
606 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:47:39.73 ID:SS06c3+Y0
・・・

弦十郎「話はわかった、気を失ってしまった響くんのこともある、いくらネロくんでもお咎めなしとは出来んな」

翠「ですよね」

当の本人は満面の笑みでクッキー食べてますけど
もう反省するフリすらやめたんですね

弦十郎「手っ取り早いのは何かしでかさないよう目の届くところに居てもらうこと、つまりはしばらくの間の宝物庫の引きこもり目的の使用禁止及び監視だが...」

緑「何か問題が?」

弦十郎「...本部内の多くの部屋が補修工事中、そしてその上で残っていた使える空き部屋は彼女達...刀使達に全て貸してしまっている」

あー...
かといって牢獄を利用するわけにもいきませんしね

弦十郎「ということで、だ...当分ネロくんは翠くんの部屋で引き取ることとする」

翠「ふぁっ!?」

ネロ「へぇっ!?」
607 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:48:20.70 ID:SS06c3+Y0
何がどうなってそうなったんですか!?えっネロさんが私の部屋に来るんですか!?

可奈美「私はネロちゃんと一緒でもいいですよ?」

弦十郎「いや、あくまで君達は客人だ、それに同居人がいれば翠くんも少しは大人しくなるだろう」

翠「あれっ私の監視が追加された感じですか!?」

沙耶香「翠、信用されてない」

ネロさんが責められていたはずなのにいつの間にか私が責められています、これがわからない

姫和「お前らは嫌なのか?」

翠「い、嫌ってことはないですけど...」

ネロ「私もいいですけど...」

確かにネロさんのことは普通に仲間として友人として好ましくは思っていますが...だってそれ毎日一緒の部屋で寝たりするわけで

翠「...」

ネロ「...♪」

翠「!...///」

それはちょっとだけ照れると言いますか...


『翠』「ハーレム漫画みたいな展開が来て忘れてるかもしれないけど『私』も同じ部屋にいるからね?」


翠ネロ「!!!わ、忘れてませんよ!?」
608 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:48:58.23 ID:SS06c3+Y0
いつ来たんですか『翠』!

『翠』「あ、それとも『私』は別の部屋に移った方がいい?実家もあるし」

ネロ「い、いえいえ!」

・・・

も、もう、『翠』が変なことを言うから変な空気になるところだったじゃないですか...そうですよ、今夜からは2人で寝ていたのが3人になるだけです
いえ、それこそ蛇達も入れればもっと...

ソリッド「主よ」

翠「うひゃぁ!...そ、ソリッドですか...今度は何ですか」

話しかけられたのは本日2度目
今度は耳元ではありませんでしたが、やはり急に声をかけられるのは心臓に悪いです

翠「ってよく見たら全員集合してますね」

今度はソリッドだけではなく8匹全員が集まってきていました

ソリッド「主よ、やはりあの風鳴訃堂という老人からはただならぬ悪意を感じる...この事を他の装者、刀使にも共有すべきだ、その為ならば我らも協力を惜しまない」
609 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:49:33.08 ID:SS06c3+Y0
翠「重ねてきますね...そんなに警戒しないといけないレベルですか」

しかし蛇達が集まってまで催促してくるのですから、悪意は余程なのでしょう
ただ風鳴訃堂さんはあれでも翼さんのお爺ちゃんでありししょーのお父さんでもあり、そしてお偉いさんでもあります
確かにししょー達もあまりいい顔はしない相手とはいえ、ふわっとした意見だけでさらなる注意喚起をするというのも

翠「うーん...」



コンマ下
奇数 噂をすれば
偶数 特に無し
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 04:52:59.54 ID:gOc/6YZ20
ウホッ
611 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 05:13:09.60 ID:SS06c3+Y0
翠「どうしたものですかね」

ただ言ってまわるのではあまり意味がありません
それこそ訃堂さんの行動を監視でも出来ればいいのでしょうがまだ何もしていない相手を監視するにはそれ相応の理由が必要です
悪意を感じるから!は流石に...



安価下
1 後回しにして寝る
2 理由を考えてみる(どんな理由か記述)(嘘の理由の場合即バレの可能性大)
3 その他(記述)
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 22:44:38.29 ID:IG4DC//eO
1
残念だけど証拠が無いからなあ
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 00:56:02.40 ID:htWPKo3t0
来てたの気付かなかった…
蛇達にどう手伝ってくれるのか聞きたかった

あ、このレスは無視して構わないです、
614 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/22(土) 03:02:59.89 ID:+3Hc4mP60
うん、ひとまず今日はもう寝ましょう、蛇達の催促を無視する訳にもいかないので早急に手を打つべきでしょうがこればかりは慎重にやらないとです

翠「あるいはそれこそ、手遅れになってしまっても大丈夫に出来る方法を...」

タギツヒメのこともありますし、少し前までは特に何もなかったはずなのに気が付けば問題が山積みなのはもしや今が本編の最中にでもなったのでしょうか
疲労感だけで言えば劇場版並みですけど...いえシンフォギアはどのシーズンも劇場版並みの展開だったのでわかりませんね

翠「まずは寝る、話はそれからです」



コンマ下
奇数 特になし
偶数 人多っ!
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 03:05:02.58 ID:N3L5/eEAO
コロナがノイズ以上の脅威になってるような

はい
616 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/22(土) 03:31:03.54 ID:+3Hc4mP60
・・・

翠「戻りましたよ〜」

『翠』と、今日からはネロさんが居るはずの私の部屋
私はドアを開け部屋の中に入ると...


夢姫「お帰りなさいですわ」

『凜音』「お帰りなさい、蒼井さん」

『夏菜』「お疲れ様です」


翠「えっ...と?」

あれ、部屋間違えましたかね

『翠』「間違えてないからそこドア閉めようとしない」

ネロ「どこで情報が漏れたのやら...」

えぇ...?

・・・

本来1人用の部屋に総勢6人(夏菜さんも入れればry)が入ればそれはもうキツキツ...とまではいかなくとも狭いもの
全員座るにしても椅子、ベッドに腰掛け、床に座布団というよくある座り方3通りを総動員しなければ収まりません

翠「どうしてこんな修学旅行の夜みたいなことに...?」

夢姫「ネロさんだけズルいですもの」

『夏菜』「そうです」

『凜音』「と言ってお2人が蒼井さんの部屋に行くとなると『私』だけ1人なのはその...少し寂しいので」

ネロ「ズルいって...」

『翠』「ちなみに今夏菜の方はどうなってるの?」

『夏菜』「あの子は「好きにしたら」と言い残してもう中で寝てます、起こそうと思えば起こせますけど」


何かする?安価下
(特になければ就寝...?)
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 03:55:50.82 ID:KWi6ou8OO
助っ人(刀使)について詳しく聞かれる
あと本部で何があったのかも
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 01:53:44.23 ID:9bz+2kpp0
クソジジイが動いてからどうなるのか気になる
安価下
619 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/23(日) 04:06:41.65 ID:iVKwJjt50
まぁ、こういったお泊まり会みたいなイベントは生前含めてほとんどした事がなくて若干ワクワクしているのも事実、なので『翠』とネロさんがいいなら私も勿論OKです

夢姫「それで」

翠「それで、とは?」

夢姫「また新しい女の子を連れてきたと聞きました」

翠「語弊しかない伝わり方!?あと私そんなにポンポン連れてきたことなんて」

夢姫「マリアさん達に夏菜さん、それに『翠』さんもですわ?」

翠「最後はともかく前2つは違うでしょう!?」

『翠』「なんならヴァネッサさん達もカウントされかねないんじゃない?」

横暴過ぎます...そこまでカウントされるようでは新しく女性や少女の知り合いが増やせなくなります...いえそもそもカウントって何のカウントかって話ですが

翠「というか多分それ刀使の皆さんのことですよね?なら『夏菜』さんも紹介の時いましたよね!?私が部屋に戻るまでに聞いておけましたよね!?」

『夏菜』「歌代さん達は翠さんから説明してほしいんですよ」

何故こんな責められてる感じになってるんですか私...御刀を回収しただけなのに...

・・・

仕方がないので、私は夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんに刀使の皆さんのこと、そしてついでにねねちゃんの紹介というか説明をしました
途中好きな物とか特に仲のいい相手とかも聞かれ、知り合ったばかりの私が知っているはずのない情報等は知らないことにして答えましたが

『夏菜』「詳しいですね」

それでも答え過ぎたでしょうか...い、いやまさか、この1年ちょっとの間(知ってて当然のような相手以外には)誰にもバレなかった転生者ということが今更こんな事でバレるわけ...

夢姫「まだ知り合って間もないのに随分と仲良くなったようですわね?」

『夏菜』「そうみたいですね」
620 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/23(日) 04:07:17.21 ID:iVKwJjt50
ほっ、よくわかりませんがいい感じに解釈してもらえたようです

『凜音』「な、仲良くなれることは良いことだと思います」

翠「で、ですよね!」

ネロ「どの娘もいい子でしたよ」

『翠』「少なくともやらかしていつもやらかす娘と同室にされるネロさんよりはいい子だろうね」

ネロ「う゛っ...」

ネロさん基準のいい子というのは食べ物をくれる子では?とは思っても口に出しません

『凜音』「そういえばやらかしたって、何をしたんですか...?」

翠「あれ、そこも伝わってないんですか?」

夢姫「というか、この本部で何があったのか自体ほとんど聞けてませんわ」

『翠』《それどころじゃないくらい立て続けに色々あり過ぎたということでここは》

翠《まぁ本来2人は非戦闘員ですしね》

今度はヴァネッサさんたちのことやタギツヒメの襲撃に始まり、果てにはさっきのネロさんのやらかしまで
話しながら私も再確認しましたが本当にずっと何かしら起きてますね
621 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/23(日) 04:07:57.45 ID:iVKwJjt50
『夏菜』「さっき未来さんが犯人探ししてましたけど、まさにその犯人がネロさんだったと」

ネロ「ひぇっ」

翠「それはすぐにバレると思うので諦めてください...あ!そうですあの腕!何ですかあのドラグクローあんなのあるんですか!?」

『翠』「何、ネロさんのドラグクローって」

翠「腕がこう、ここの辺りまでネフィリムの頭になってて口がガパッて」

『翠』「そんなダブラスちゃんみたいなことに!?えっ見たい見たい!」

いやそんな可愛らしいものではなかったですけどね?

ネロ「アレはそんな実戦とかでもない限りは...」

翠「さっきは摘み食いとか言って可奈美ちゃんを襲おうとしてたじゃないですか」

『翠』「お、襲う!?///」

そういう意味でもないんですがね?
622 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/23(日) 04:08:51.57 ID:iVKwJjt50
・・・

それから夢姫ちゃんや『夏菜』さんの機嫌も大分良くなり、流れでそのまま部屋に布団も動員して6人で寝ることになったんですが...

翠「狭いですねやっぱり...というか」


『夏菜』「じゃんけんぽんっ!」

夢姫「ぽんっ!」

ネロ「ぽんっ!」


翠「何のじゃんけん...」

『凜音』「あはは...蒼井さんはベッドですもんね?」

翠「いえ布団でも...」

『翠』「何でもいいからもう寝ようよ...寝ないなら寝ないで徹夜する準備するけど」

結局そのじゃんけんが終わるのを待つうちに眠くなってしまい、気がついたらそのまま床に敷いた布団の上で寝てしまいました



何かする?安価下
(寝ている間や夜の間のような指定がなければ基本次の日の行動です)
(特になければイベント判定)
(『凜音』「ドラグクロー?ダブラスちゃん?」

『夏菜』「サザンドラみたいな腕ってことでしょうか」

翠「それこそダブラスちゃんだとパペットマペットみたいな感じになっちゃうんですが」

夢姫「パペットマペットって何ですの?」

翠「えっ」)
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 04:25:31.27 ID:bardX/lCO
夏菜ちゃんが形見の砲剣をもっと使いこなしたいので翼さんや刀使の人達から剣術を学びたいと話してきた
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 04:36:34.37 ID:Zv7CawQe0
ネロ様に摘み食いされそうになる
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 00:52:14.85 ID:ebQHH6+K0
夏菜がウェル博士とネロ様どちらが強いのか質問する
ネロ「当たり前なこと聞くね!?・・・私は紅く(ノヴァ)なれるよ?」
626 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/24(月) 03:31:07.57 ID:/GBmrE0c0
・・・

...?

何でしょう...何か、変な感じ...

翠「...ぅ...ん...?」

身体の感覚に謎の違和感を覚え、目が覚めた私
目の前にあったのは色白の可愛らしい幼女の顔

翠「ネロ...さん...?」

その口元はてらてらと光っていて...


コンマ下
奇数 よだれ
偶数 赤黒いもの
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 03:32:46.51 ID:gdlveCjR0
アップルパイ!
628 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/24(月) 04:00:10.34 ID:/GBmrE0c0
ネロ「ちょっとだけ...ちょっとだけだから...」


ぴちょっ


翠「何...?」

頬に垂れてきたそれは、ネロさんの口から溢れたよだれでした
ネロさんが私の上に覆いかぶさり、やや正気を失った様子で私を見下ろしています

ネロ「いいよね...翠ちゃん...」



多数決安価下1〜3
1 いいですよ
2 ダメです
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 04:00:43.82 ID:FrhfsSpNO
2
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 04:02:13.46 ID:8U47qTma0
1
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 04:03:23.07 ID:gLGEm0y/O
1
632 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/24(月) 04:48:47.25 ID:/GBmrE0c0
何がちょっとだけなのか、何がいいのか
寝起きの頭ではよくわかりませんが

翠「...いいですよ」

相手がネロさんなら

私の返事を聞き、ネロさんは待ち切れないとばかりに私の首筋に顔を埋め


ぶちっ...ぶちぶちっ...ガリッ


翠「ーッ!アッ...ぐっうぅ...!?」

痛みと強烈な熱さが私を襲いました
そして少し遅れてその原因に気が付きます

ネロ「おいしい...おいしいよぉ...」

翠「ふっがぅうッ...んぎッ...!」

気を抜いたら今にも悲鳴を上げてしまいそうなほどの、即失神する程ではない痛みが永続的に私を支配し、耳からは咀嚼音と啜る音が入ってきます

ネロ「もうちょっと...もうちょっと...」

あぁなるほどネロさんが言っていたのはこういうことか、とか
大きな声を出してしまったら周りで寝てるうちの誰かが目を覚ましてしまうかもしれない、とか
そうなったらネロさんの立場が悪くなるかもしれない、とか
そんな風にどこか冷静な自分もいて



コンマ下
01〜25 ネロさん満足して二度寝
26〜50 誰か起きる
51〜75 耐え切れず拒絶
76〜98 ネロさん正気に
ゾロ目 完食
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 04:52:00.60 ID:gdlveCjR0
はい
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 18:48:31.03 ID:+uK+77hA0
翠が悪いんだよ…
635 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/25(火) 03:28:46.13 ID:G0uszbIO0
始めてからどれだけ経ったのか
きっとまだ数分しか経っていないのでしょうが、私にはそれが永遠にも思えてしまっています

ネロ「はぐっはぐっ...ズズッ...」

翠「ぅぐっ...」

普通に生活していればまず経験することのない食い千切られる痛みはどれだけ経っても慣れることはなく

翠「ね、ろ...さん...」

遂に私は、彼女に許可したにも関わらず

翠「いた...い...」

思わず根を上げてしまいました



コンマ下
奇数 許可くれたとはいえ食べ過ぎた、反省
偶数 まだ満足してない、もう少し
ゾロ目 聞いてない
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 03:33:28.47 ID:2JM+fjTa0
くっ!ガッツが
637 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/25(火) 03:50:04.05 ID:G0uszbIO0
ネロ「...!」

その時、ネロさんの瞳に光が戻った...ような気が

ネロ「翠、さん...」

顔を上げたネロさんは口元が真っ赤に染まっています
けれど、その表情はさっきまでとはうって変わって申し訳なさそうな、まるで叱られるのを恐れる子供のようなものでした

ネロ「そうですよね...ごめんなさい、ちょっとって言ったのに...」

翠「きょか、したの、わたしですから...いっづッ」

傷口に外気が触れ、突き刺すような痛みに身を捩ってしまい、その動きのせいでさらに痛みが走ってしまいます

ネロ「翠さん...!」

翠「し、しー...みんな、おきちゃい、ますから...」

話すのもかなりキツいのですが、気が動転していたのか念話を使うという発想がすぐに出てきませんでした



どうする?安価下
1 とりあえず別室に移動、アスクレピる
2 痛くて動きたくない、二度寝
3 食べたりなさそうだからもう一度
4 その他(記述)
(他の誰かを起こして助けてもらうことも可能、ただし周りのネロさんの警戒度が上がる可能性有)
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 03:51:24.89 ID:g2kann6hO
1
639 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/25(火) 04:04:36.07 ID:G0uszbIO0
とにかくこの傷口をどうにかしないと
こんな状態の私とネロさんを誰かに見られたら一発でアウトです、主にネロさんが

翠「あすく、れぴおす...だめ、ここだと...」

寝起きでも出動しなければならない場合がある為普段は枕元に、昨日は寝落ちしてしまった為に今はパジャマのポケットにギアペンダント(の内のよく使ういくつか)が入っています
が、ここでギアを纏ったらバリアフィールドやそれ以前に聖詠で周りで寝てる内の誰かを起こす危険性があります
よしよし、意識は俄然遠のきそうなままですがそれでも働いてはきてますよ

翠「ねろ、さん」

私は痛みを堪えつつ、ネロさんに手を伸ばしました

翠「てつだって...かた、かして、ください」

ネロ「っ...わかり、ました」

ネロさんに起き上がらせてもらってそのまま肩を借り、部屋を後にしました
目指すは誰もいない部屋...

・・・

夢姫ちゃん達が私の部屋に来てて正解でした
よくよく考えたら部屋が無くてネロさんが私の部屋に来てたんです、つまり普通の空き部屋が今無いということ
勝手に部屋を借りるのは申し訳ないと思いますが、今だけお邪魔させてもらいましょう



どの部屋にする?安価下1
1 夢姫ちゃんの部屋
2 『凜音』ちゃんの部屋
3 夏菜さんの部屋

どんな部屋?安価下2以降
(『凜音』ちゃんの部屋のみ『前回と同じ』というのも可能です)
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 04:18:58.40 ID:2JM+fjTa0
3
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 05:59:14.12 ID:Yf3om1Gy0
本棚に百合なジャンルの本がいくつかある
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 18:18:37.49 ID:vjG/dGXQO
机の上に開発途中らしい装備のパーツがチラホラ
643 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/26(水) 03:14:42.13 ID:9cQ0NmPW0
夏菜さんの部屋は、ぱっと見では研究室...とまでは行かなくとも、機械工作が趣味な人の部屋のようでした、というか多分その通りなんですが
少なくとも年頃の女子の部屋という感じはあまりしません、恐らく机の上に置かれている工具やら装備パーツやらの主張が強いからでしょう

ネロ「翠さん」

翠「どう、も...」

ネロさんが気を利かせて握らせてくれたアスクレピオスのギアペンダント
私は肩を借りたままそのペンダントを胸の辺りまで上げ、聖詠を口にしました

・・・

翠「あー痛かった...」

アスクレピオス様様ですよ本当、あんなにばっくり抉れていた傷ももはや見る影もありません
流石に体力までは戻りませんが骨や筋肉、皮膚諸々を再構築レベルで治せるアスクレピオスは出血多量なりかけだったのも嘘のように血液まで正常時の量まで増やしてくれますし
...ここまで来ると本当アスクレピオスすごいんですよね、献血し放題じゃないですかこれ、私の血だらけになってしまったパジャマが元に戻っていないということは流れ出た血が私の中に戻ったわけでもないですし

翠「ま、聖遺物ってそういうものですしね」

人工物ならぬ神工物は考えるだけ無駄です、理屈から違いますから

傷どころか歯形一つも残らず綺麗に治っていることや身体の機能におかしな点がないことを肩を回したりして確かめつつ、私はふと何気なく部屋を見回しました
そういえば夏菜さんの部屋って入ったことなかったかもしれません
644 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/26(水) 03:15:14.47 ID:9cQ0NmPW0
翠「ふむ...」

机は先程入ってきた時に見た通り、エルフナインちゃんの机の上もこんな感じでしたっけ
まるでどこぞの天才物理学者みたいに開発途中らしき装備パーツがいくつか広げられています
本棚に視線を移すと、そこには開発に使いそうな専門書や参考書、それから...

翠「...ほぅ」

あだしまに立○館にゆめぐりゆ○めぐりに...専門的な本が並ぶ中、いくつか見られる一般的なものはそれ系がほとんどでした
口ではノーマルを強く強調していながら、何だかんだ購入する程度にはやっぱり...?
まぁ作品としてそもそも面白いですしね、私も百○姫やき○らはどれも愛読書ですし

翠「って、あまり物色するのもダメですよね、うんうん」

さて...それで

ネロ「...」

どうしましょう、ネロさんが下向いたまますごく静かです
645 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/26(水) 03:15:57.24 ID:9cQ0NmPW0
名前を呼ぶと、ネロさんは肩をビクッとさせて一歩退いてしまいます
何故そこで退く...むしろさっきまでの関係性なら退くのは私の方では...

ネロ「...翠、さん」

翠「...はい」

やっとまともに会話をしてくれますか

ネロ「私のこと...怖くないですか?それに...どうしていいって、言ってくれたんですか?」



どう答える?安価下
(女神「まずシンフォギアもゆゆゆも刀使も百合系ですけどね!」

翠「ですね」

女神「つまり翠さんはいつでもウェルカムですよ夏菜さん!」

翠「どこからそんな話に...?」)
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 03:24:02.45 ID:y9lzm1470
怖くない。だって仲間だし、寧ろこれ以上に痛い思いや怖い思いをしてるからどうと言うことはない
食われた事は…翠も寝ぼけててただ甘噛みされるだけかと思ってた的な
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 23:29:52.34 ID:NS/5KRYD0
ネロ様を抱き締めながら
「それに…ネロさんならきっと踏みとどまってくれると信じてましたから」
648 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/27(木) 02:29:36.33 ID:lOhB3fGP0
翠「怖くないですよ、だって仲間ですし」

私達はもうこの程度のことで怖がって距離を取るような間柄ではないはずです
そりゃ、びっくりはしましたが

翠「むしろこれ以上に痛い思いも怖い思いもしてますし、どうということはありません!」

ネロ「...だ、だから食べられてもいいなんて言ったんですか!」

翠「そうですよ!...と言いたいところですが、いいって言ったのは単に寝ぼけててせいぜい甘噛みされるくらいかなと思っただけです」

聞かれていた時は夢か現実かもわかってませんでしたしね
よく考えたらそもそも甘噛みするされるの関係でもないんですが...いや食べる食べられるの関係でもなかったはずとかそういうツッコミはなしで

ネロ「...なんですか、それ、もう...」

ちょっとだけいつもの調子が戻ってきてますね
でもまだ壁が出来てしまっています

翠「それに...」

ネロさんをそっと抱き締めると、またもビクッと肩を揺らしてしまいますが、構わず腕の力を強めました

翠「それに、ネロさんならきっと踏みとどまってくれると信じてましたから」

ネロ「翠さん...翠、ちゃん...」



ネロさんコンマ下
01〜25 もうこの娘ダメかもしれない
26〜50 そこまで信頼してきて食べられても平然とされるとちょっと怖い
51〜75 許してくれたし引きずるのも良くない、普段通りに接しよう
76〜89 とっても良い娘、これからもっと仲良くしたい
90〜98 しゅき!
ゾロ目 じゃあ今後もちょくちょくお願いしたい
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 02:39:26.71 ID:d3Gw+bph0
うぉい
650 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/27(木) 03:24:02.25 ID:lOhB3fGP0
ネロ「...ありがとう、翠さん」

そう言ってこちらを見上げたネロさんの表情に影はもう差していません
いつも通りのネロさんの笑顔です

ネロ「翠さんにそんな風にあっさり許されては、私もいつまでも引きずるわけにはいきませんね」

翠「えぇ、変に態度を変えられると余計に気を使ってしまいます...というかネロさんは神様なんですしもっと態度大きくてもいい気もしますが」

ネロ「と言う割に神様扱いあまりされてる気がしませんけどね」

こうやって普通に笑い合えればそれで十分ですよ、ネロさん

・・・

『翠』「2人とも早起き...てかもう着替えてるの?」

ネロ「え、えぇまぁ」

揃いも揃って血だらけになってしまった私達のパジャマは現在洗濯中
誰かに頼むわけにもいかないのでこっそりですが

夢姫「...翠さん、ネロさん、もしやシャワーも浴びた後ではありませんの?」

『凜音』「!!!」

翠「いや朝風呂!ただの朝風呂ですよ!」

血を洗い流す為なんて言えるはずもなく
というか夢姫ちゃん何故気づいたんでしょう...

『翠』「うわ怪しい...まさかとは思ったけどまさか...」

夏菜「朝から元気ですね〜」

『翠』「あ、今度は夏菜なんだ」

夏菜「少し相談事が...って、この状況には混ざりたくないので後でもいいんですが」

翠「は、はいはい!何ですか夏菜さん相談ですか乗りますよはい!」

夢姫「あ!話逸らしましたわ!」

よくわかりませんが今の夢姫ちゃんは若干怖いのでほとぼりが覚めるまで待ちたいところ
強引に話の輪に入れると夏菜さんは露骨に嫌そうな顔をした後にため息をつき、相談内容を話し始めました

夏菜「あの砲剣...メヌエットさんに許可を得て受け継いだわけですが、私達はもっと使いこなしたいと思ってるんです、それで翼さんや刀使の皆さんから剣術を教われたらと」
651 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/27(木) 03:24:45.58 ID:lOhB3fGP0
・・・

というわけでここはモニタールーム
今日は響さんとネロさんではなく、夏菜さんと翼さん、刀使の皆さんがシミュレーションルームにいます

翠「交代で皆さんが夏菜さん『夏菜』さんに剣術を教える、と」

『翠』「可奈美ちゃんはそういうの平気なのかな」

ネロ「立ち合いで慣れさせるという建前で立ち合いしまくりそうですね」



剣術上達度コンマ下1
(2桁判定)
(高ければ高いほど上達)
(00は100扱い)

何か技習得した?安価下2以降
(特になければ無し)
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 03:40:44.09 ID:2aTPfIVo0
そんなそうそう一回特訓で急成長したりはせんやろなぁ
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 03:51:19.57 ID:5GuG7opfO
コンマ神は厳しい

技は…砲剣の重さを利用して高高度から下突きを噛ます技で
突き刺さったらプラカノ砲で追い討ち 技名は任せます
654 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/28(金) 03:39:59.95 ID:Qi3PoJDP0
夏菜「うぅ...なかなかコツが掴めなくて...」

薫(刀使)「ま、気楽にやれよ」

舞衣「私達も何度も何度も練習して上達したんだもん、そんなに落ち込むことないよ」

夏菜さん、『夏菜』さん共に防人ギアも使って砲剣の力を、技を引き出そうとしましたが、剣術はそう簡単に身につくものではありませんでした
夏菜さん自身最初から全く心得がなかったわけでもありませんが、やはりどうしても慣れている武器...槌ほどは使いこなせていません

姫和「むしろ、一朝一夕で剣を極められてはこちらの立場がない」

可奈美「うーん、そんなに難しく考えなくてもいいと思うんだけど...他の流派も真似てみるとか!」

エレン「私達でそれをやるのは無理がありマース」

それでも今回の特訓の結果、夏菜さんなりに新しい技も編み出しています

『翠』「上へ上がって高高度から砲剣の重さを利用して下突き、追い討ちでプラズマカノン砲をドーン...名前はまだない」

実戦でならフライユニットで飛び、そこから振り下ろし、あるいは下向きへ急降下といったところでしょうか

翠「やはり重さに注目するあたり、槌を使うのに近い感覚でいた方がやりやすいと?」

夏菜「あぁ、気にしてませんでしたがそれはあるかもです...どうしても振り回したり慣性をつけたりする方に考え方が偏ったり」

翼「ふむ...あえて他に手を出さずとも、慣れた得手を貫くのも悪くはないと私は思うぞ?」

沙耶香「夏菜はどうしてその砲剣を使いこなしたいの?」



使いこなしたい理由安価下
(女神「えっ芽吹ちゃんの装備が銃剣だからでは?」

翠「そういうのは...いやそうでもあるでしょうけども」)
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/28(金) 03:51:53.35 ID:ZiUckfx+0
もうこの世にはいないある人から授けられた物だから、使い熟せないとその人に会わせる顔が無い
656 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/29(土) 03:51:59.24 ID:MjVk6xnb0
確かに夏菜さんも『夏菜』さんも別に槌しか使えなかったとしても不便は今のところありません
備あれば、と言われてしまえばそれまでですが

夏菜「コレは...この砲剣は、もうこの世にはいないある人から授けられた物です」

しかし夏菜さんの語る砲剣への執着は

夏菜「...だから、使いこなせないとその人に会わせる顔がないんです...!」

ソレを託してくれたメヌエットさんへのものでした

姫和「そう、か...想いを継いだんだな、お前は」

可奈美「よしっ!もう一本やろうよ夏菜ちゃん!」

・・・

『翠』「夏菜の、さっきの話」

翠「使いこなせないとってやつですか?」

再び特訓を開始した夏菜さん達をモニター越しに見ながら、私達は夏菜さんの語った理由についての話をし始めます

『翠』「いや、メヌエットさんの方がどう思ってたか、とかは野暮だからこの際置いておくとしてさ、夏菜が真剣な顔してあぁいうこと言うの珍しいなって」

『翠』も私も、やろうと思えばあの砲剣を託した理由をメヌエットさんに直接聞けてしまいます、というか仲介役になったのが私達なので知っているわけですが
それをどう受け取るかは夏菜さんの自由ですし、わざわざ突っ込むほど空気が読めないわけではありません

『翠』「こう言っちゃなんだけど夏菜とメヌエットさんってさほど接点なかったし...だからちょっとだけ意外かなって」

ネロ「夏菜さんが仲間思い、という理由ではダメなんですか?」

『翠』「んー、多分それが正解なんだけどね、でもなんかこう、それだけじゃないかなって何となく」

仲間ということ以外にも夏菜さんとメヌエットさんに通ずるものがあるのでは、ということですか

翠「まぁ、それはそうかも...」

そういう点で言えば、確かにあります

翠「似た境遇、似た始まりと知った時、もしかしたら夏菜さんに思うところがあったのかもしれませんね」
657 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/29(土) 03:52:38.51 ID:MjVk6xnb0
・・・

夏菜「流石に飛ばし過ぎました...」

エレン「いやー、かーなも強くて戦い甲斐がありマス!」

薫(刀使)「そりゃ当初の目的から逸れてんだろ...」

翼「剣術については引き続き型の練習からすることだ」

夏菜「はい...」

結局夏菜さんの剣術がそれ以上上がることはありませんでしたが、手応えは感じられたそうです

可奈美「でも皆強いよねー!ネロちゃんも昨日とっても強かったし!」

ネロ「昨日...特訓...暴走...うっ頭が」

翠「あはは...」

何気にフォニックゲインの二日酔いしましたからねこの神様は
いやフォニックゲインの二日酔いて

『翠』「でもネロさんの物理的な強さはネフィリム由来のとこが大きそうだよね、鳥之石楠船神としてのはむしろ祟りとかそっち系でしょ?」

ネロ「まぁ、セーブしている分もあるのでそうですね」
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