【安価】男「占ってくれるんですか?」占い師「はい」

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20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/11/07(木) 20:04:56.59 ID:unNdPEs50
私の一族と結婚することです
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 20:17:26.28 ID:kK8dyI1B0
占い師「私と契約することで運をとびきり上げられるんですよ」

男「......け、契約?」

占い師「そうですよ」

男「危ない誓約書とか書かされるやつじゃないですよね!?」

占い師「危険ではないですね。ノーリスクですよ」

男「ああ、そうですか......ならいいかもしれませんね」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 20:21:09.33 ID:kK8dyI1B0
占い師「では段階を踏んでいきましょう。実印ありますか?」

男「ありますね」

占い師「ではそれをここに」

男「はい」


実印を押す
それを見た彼女は微笑みながら押印した紙を取り上げる


占い師「ありがとうございます」

男「......すみません、それ、何の契約ですか」

占い師「婚姻届ですが」

男「..................はい!?!?!?」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 20:24:30.77 ID:kK8dyI1B0
占い師「じゃ、次ですね」

男「ままま待って下さい」

占い師「はい」

男「なぜ婚姻届なんですか?」

占い師「夫婦の契りを交わすことで運気が上がるからです」

男「......はぁ」

占い師「不服ですか」

男「死を乗り越えることができて不服な訳はないです」

占い師「それなら問題ありませんね♪」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 20:28:06.56 ID:kK8dyI1B0
男「占い師さんは、僕なんかでいいんですか?」

占い師「良くなけりゃ婚姻届なんぞ出しませんーっ」

男「そうですか。良かったです」

占い師「私も嬉しいですよ。さて、話を戻しましょう」

男「次のステップですか」

占い師「はい、次に>>26
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 20:29:08.61 ID:JNoQK98/0
誓いのキスをします
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 20:31:28.17 ID:6quW3wQAO
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 21:00:30.79 ID:kK8dyI1B0
占い師「誓いのキスをします」

男「え」

占い師「//////」

男「何自分で言って恥ずかしくなってるんですか」

占い師「恥ずかしいに決まってるじゃないですか!」

男「嘘つけ!段取りが慣れすぎてますよね!?経験ありますよね!?」

占い師「ないですよ!!」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 21:04:46.48 ID:kK8dyI1B0
男「じゃあなんでこんなさっぱり進行するんですか!?」

占い師「......分かりました。白状します」

男「やっぱり」

占い師「こういう日が来ることを信じて閉店後に毎日こっそり練習してましたぁーっ!!////////////」

男「へ?」

占い師「ーーーっ//////」


顔を抑えてのたうち回っている
......こんなやつを疑った僕が馬鹿だったのかもしれないな
そう彼は思った
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 21:09:08.48 ID:kK8dyI1B0
男「それならあなたを信用します」

占い師「え、あ、ありがとうござ____んむっ!?」


のたうち回る彼女を捕まえ、その唇にキスをする


男「_____ふぅ、これでいいんですよね?」

占い師「......ばかやろー//////」

男「あなたはそのばかと婚姻届に押印してあまつさえ誓いのキスまでしたんですよ」

占い師「ちくしょーっ!!」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 21:16:55.58 ID:kK8dyI1B0
男「さて、次のステップは?」

占い師「ちょ、ちょっとまって......」


彼女はコーヒーをカップに注ぐ
飲みかけて止まり、ミルクを入れて飲み干す


男「落ち着きましたか?」

占い師「どうにか......というか、男のせいでしょう!?」

男「どこで僕の名前を?」

占い師「婚姻届よ」

男「それもそうでしたね、占い師さん」

占い師「じゃあ気をとりなおして行くよ。次で最後のステップ」

男「何をするんですか?」

占い師「>>32
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 21:20:15.69 ID:JNoQK98/0
両親にあなたを紹介します
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 21:20:58.16 ID:Mmepvl/Ko
ご、ご挨拶に…
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 21:52:36.19 ID:kK8dyI1B0
占い師「ご、ご挨拶に...」

男「挨拶?」

占い師「ご両親に報告を...」

男「そういうことか。僕の両親は死んでるから占い師の両親に挨拶しに行こうか」

占い師「えっ」

男「だからさっきツキがないって言ったじゃないですか」

占い師「......まぁ、あの占い結果からすれば妥当......?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 21:55:03.66 ID:kK8dyI1B0
こうして、二人は占い師の両親に挨拶をしに行った


占い師「ただいまー」

男「失礼します」

占いジジ「む、そちらの方は......?」

男「この度、娘さんと結婚したくご挨拶に____」

占いババ「>>36
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 21:57:43.50 ID:dVj8btZ/O
今世の結婚は諦めて来世報われよ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 21:58:22.43 ID:JNoQK98/0
久しぶりじゃの。男よ
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 22:13:45.52 ID:kK8dyI1B0
占いババ「久しぶりじゃの。男よ」

男「あ、あなたはまさか!」

占いババ「まさか、何だって?」

男「まさか......まさか......うっ!?」


突然発作の様に苦しみだす
占いババ以外の誰もが彼を心配した


占いババ「ほっほっほ。思い出したかえ?」

男「......とびっきり嫌なことをな」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 22:19:59.13 ID:kK8dyI1B0
占いババ「ま、気にすることはない。お主はもう苦しみの連鎖から抜け出しておる」

占い師「どうしたの?」

男「......僕は、前世で確かにあの人に会っている」

男「そして、こう言われたんだ」

占いババ「『今生は諦めて来世報われましょう』」

男「その後、僕はあっさり死んだね。ツキの悪さは輪廻転生未来永劫壊劫無く続いているみたいだけど」

占いジジ「そういうことじゃったか、なら婚姻を認めよう」

男「いいんですか?」

占いジジ「ああ、苦しみの連鎖から一人でも多くの人間を解き放つのが我が一族の宿命」

男「ありがとうございます!!」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 22:28:48.41 ID:kK8dyI1B0
こうして、全てのステップを終えた僕は晴れて不幸を取り払われた訳だ
きっと平穏な日常が待っているだろう
そのうち内臓も土地の権利書も幸運も取り戻してやる!

そんなある日


占い師「男ぉ......」

男「どうした?」

占い師「ひとつ結婚する前に伝え忘れてたことがあったの」

男「ええっ!?なんだい!?」

占い師「実は私、契約した相手の不幸の強さに比例して>>41なの」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 22:30:05.59 ID:FYa/hF9v0
ヤンデレになる
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 22:30:35.86 ID:kAMyaHPUo
ロリ化する
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 22:43:20.43 ID:kK8dyI1B0
占い師「ロリ化するの」

男「そういえば......」


いつの間にか彼女の身長は著しく縮んでいた
小学生位のサイズにまで縮んでいるので、中々に面食らった


占い師「こんな私でも......愛してくれるかな?」

男「勿論だよ。僕の友達も『俺はロリコンじゃない、好きな女がロリだっただけだ』って言ってるしね」

占い師「ありがとう!!」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 22:49:01.43 ID:kK8dyI1B0
こうして不幸は完全に終息した
彼女は肉体だけでなく心まで若返ったように感じているらしい
そのせいか、彼女に遊園地に行かないかと提案された
これじゃ保護者みたいだなぁ


男「僕の首に跨がるの、そんなに好き?」

占い師「うん!」

男「占い師は本当にかわいいね」

占い師「えっ//////」

男「......あ、これ言うの初めてか」

占い師「そう思ってるならもっと早く言ってよ!」

男「ははは......いいじゃん。ポロっと溢すほうが趣があるよ」


こうして、幸せな日々は続いていくのだ



おしまい
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/07(木) 22:49:43.54 ID:kK8dyI1B0
安価に付き合っていただき、ありがとうございました!
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 22:52:00.18 ID:Ca5vpJhno
おつうおつ
甘くて優しい世界
こういうのもいいんだよこういうのも!
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