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【モバマス】凛「ああ、あこがれのポケモンマスターに」(続)
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789 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/04(水) 22:31:14.42 ID:jhzmxTwl0
凛(さっきのミカルゲみたいに厄介な相手が出てきたらじわれを狙っていくって作戦だったけど)
凛(うまくいってよかった……)
凛(この戦法は何度もやるわけにはいかなかったし、大きな賭けだったな)
蘭子「クックック……」
蘭子「アーハッハッハ! 面白い!」
蘭子「どうやら女神の祝福を受けているのは汝のようだな!」
(凛ちゃん、運が良すぎます!)
蘭子「それでも構わないわ! 我はそれすらも打ち破る魔力を蓄えてきたのだから!」
(でも運だけで負ける私じゃないわ!)
790 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/04(水) 22:31:52.66 ID:jhzmxTwl0
蘭子「未だ我が覇道に陰りなし……出でよ、グリモワールの権化!」ポン
(本気で行きます! ニドクイン!)
ニドクイン「ニドー!」
ニドクイン ドリルポケモン どく/じめん
鎧のように硬いウロコで巣穴の子供を命がけで守る
どんな攻撃にも怯んだ様子は見せない
凛(ニドクイン……?)
凛(……でも何でニドクインがグリモワールの権化なの?)
凛(とにかく油断しないようにいかないと)
791 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/04(水) 22:32:37.00 ID:jhzmxTwl0
凛「ドリュウズ、ドリルライナー!」
ドリュウズ「ドリュ!」ギュルルルル
ニドクイン「ニド!」ドガァ
凛(堅い……クリーンヒットしたはずなのに!)
蘭子「反撃よ! 『サラマンダーの怒り』!!」
ニドクイン「ニドー!」
ボォォォォォ
792 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/04(水) 22:33:05.40 ID:jhzmxTwl0
ドリュウズ「ドリュ!?」ゴオッ
凛「!」
恵磨『ニドクイン、ほのお技でドリュウズを振り払いました!!』
美玲「あ、あいつって炎も使えるのか!?」
茜「しかも私のポケモン達と遜色ないエネルギーです!」
凛「くっ、ドリュウズ、いったん潜って!」
ドリュウズ「ドリュ!」ゴゴゴゴ
793 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/04(水) 22:33:33.61 ID:jhzmxTwl0
蘭子「それで逃れられるとでも?」
凛「……!」
蘭子「その穴に『ウンディーネの蠱惑』を打ち込め!!」
ニドクイン「ニド!」バシャァ
凛「今度は水……! ドリュウズ!」
ゴゴゴ……
ドゴォ
794 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/04(水) 22:34:05.05 ID:jhzmxTwl0
ドリュウズ「ドリュ……!」バシャァ
恵磨『ドリュウズ、水流に流されて打ち上げられました!!』
ドサァ
凛「ドリュウズ、大丈夫!?」
ドリュウズ「ドリュ……」
ドリュウズ「ドリュー」ピヨピヨ
795 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/04(水) 22:34:33.01 ID:jhzmxTwl0
乃々「へ……?」
輝子「こ、混乱してる……?」
卯月「あれは……ただの水じゃない」
卯月「みずのはどう……!」
蘭子「トドメは……『ノームの裁き』よ!!」
ニドクイン「ニドー!」ゴゴゴゴゴゴ
ボコオッ
796 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/04(水) 22:35:05.95 ID:jhzmxTwl0
ドリュウズ「ドリュ……!」ドガァ
ドリュウズ「ドリュ……」バタンキュー
恵磨『ドリュウズ、効果抜群の技を畳み掛けられてたまらずダウーン!!』
ワァァァァァァァァァ
茜「はわわ……ドリュウズが一瞬で……」
凛「くっ……お疲れ、ドリュウズ」
797 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/04(水) 22:35:35.84 ID:jhzmxTwl0
凛(……強い)
凛(かえんほうしゃにみずのはどう、最後のは多分だいちのちから……)
凛(グリモワールの権化ってそういう意味だったんだね)
凛(それに、あの腕に巻いているのは『たつじんのおび』だ)
凛(たった一匹であらゆるタイプのポケモンを相手にする……それがあのニドクインの戦い方)
凛「……よし、ゲッコウガ!」ポン
ゲッコウガ「ゲコ」
798 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/04(水) 22:37:09.12 ID:jhzmxTwl0
今回はここまでです
技のデパートはニドキングだけじゃないんやで
次回は土曜日です、ありがとうございました
799 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:24:04.22 ID:mCGa1XwI0
投下します
800 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:24:36.21 ID:mCGa1XwI0
瑞樹『ここでもゲッコウガ……』
瑞樹『凛ちゃん、これまでのバトルと違って、今回はゲッコウガを出し惜しみしないわね』
恵磨『どういうことでしょうか?』
瑞樹『まあ、見ていればわかるわ』
凛「みずしゅりけん!」
ゲッコウガ「ゲコ!」シュバババ
ニドクイン「ニド……!」ズババ
801 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:25:06.09 ID:mCGa1XwI0
蘭子「『ウンディーネの蠱惑』!」
ニドクイン「ニド……ニド!」バシャァ
ゲッコウガ「ゲコッ!」
乃々「え……みず技?」
幸子「どういう考えでしょうか……?」
ゲッコウガ「ゲコ」ビシャァ
凛「……っ!」
802 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:25:34.72 ID:mCGa1XwI0
凛(よかった、混乱はしていないみたいだ)
蘭子「なぜ我がここで蠱惑の水を浴びせたか」
凛「?」
蘭子「――汝ならわかるだろう?」
凛「……」
凛「……まさか」
凛「まずい、ゲッコウガ――水を振り払って!」
803 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:26:04.63 ID:mCGa1XwI0
蘭子「『ヴォルトの剣閃』!!」
ニドクイン「ニドー!!」バリバリバリ
ゲッコウガ「ゲコ!?」
バリバリバリ
ゲッコウガ「ゲコ……!」
凛「ゲッコウガ!」
恵磨『ニドクイン、今度はでんき技でゲッコウガに追撃ー!!』
瑞樹『蘭子ちゃん、的確に弱点を狙ってきているわね』
804 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:26:32.06 ID:mCGa1XwI0
凛(これは……10まんボルト)
凛(わざとゲッコウガの身体を濡らして、技のダメージを大きくさせたのか)
凛(間に合わなかった……いや、少しでもダメージを減らせたのがラッキーだったかな)
ゲッコウガ「ゲコ……」
ゲッコウガ「ゲコ」バクッ
パァァ
恵磨『ゲッコウガ、ここでオボンのみを食べて体力を回復!』
瑞樹『打たれ弱いゲッコウガを積極的にくり出していたのはこういうことだったのね』
805 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:27:00.46 ID:mCGa1XwI0
蘭子「クックック……もう一度! 『ヴォルトの剣閃』!!」
凛「後退しながらみずしゅりけん!」
ニドクイン「ニドー!」バリバリバリ
ゲッコウガ「ゲコ!」シュバババ
凛「く……後退しながらだと全然当たらないな」
凛(少しずつダメージは与えているけど、あの堅い皮膚にはダメージが通りづらいみたいだ)
凛(やっぱり、懐に潜り込んで大技を決めないと……)
806 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:27:30.47 ID:mCGa1XwI0
凛(さて、どうするかな)
晶葉「またしても避けるので精一杯になってしまっているな」
未央「しぶりんの攻めのスタイルが通じてないってことだね……」
卯月「うん。蘭子ちゃん……強いね」
文香「でも、何故だか凛さん」
卯月「?」
文香「今までで一番、表情が柔らかいです。バトルを楽しんでいるようにも見えます」
807 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:28:06.58 ID:mCGa1XwI0
モバP「お、いい表情になってきたじゃないか」
真奈美「ええ、仰る通りだ」
真奈美「今までの彼女は――それこそ未央とのバトルもそうだったが――どこか勝利に固執しているようにも見えた」
真奈美「だがポケモンバトルとは本来、お互いを認め合い、競い合い、高め合うためのものだからな」
真奈美「トレーナーが心の底からバトルを楽しむからこそ、追い付いては追い越される一進一退の攻防がドラマを生み出す」
真奈美「二人とも、目に焼き付けておくんだよ」
ありす「はい」
晴「おうよ!」
808 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:28:33.41 ID:mCGa1XwI0
ニドクイン「ニド!」バリバリバリ
ゲッコウガ「ゲコ!」シュバッ
グサッ
バリバリバリ
凛「……」
凛「……!」
蘭子(……閃いたようだな)
809 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:29:01.58 ID:mCGa1XwI0
凛「ゲッコウガ! みずしゅりけんを構えて!」
ゲッコウガ「ゲコ」シュッ
蘭子「『ヴォルトの剣閃』!!」
ニドクイン「ニドー!」バリバリバリ
凛「それを地面に突き刺して!」
ゲッコウガ「ゲコ!」ズドン
バリバリバリ
ゲッコウガ「ゲコ!」ピョン
810 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:29:41.30 ID:mCGa1XwI0
蘭子「!」
未央「おお!」
恵磨『ゲッコウガ、みずしゅりけんを地面に突き刺すことでジャンプした!』
恵磨『それだけじゃない! みずしゅりけんが避雷針のようになっています!!』
凛「ニドクインの弱点は……肌色の皮膚!」
凛「ゲッコウガ! そこにハイドロカノン!!」
811 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:30:07.19 ID:mCGa1XwI0
ゲッコウガ「ゲコ」ゴポォ
ゲッコウガ「ゲコォォォォ!!」
ドバァァァァァァ
ニドクイン「ニド……!」
ズドォォォォォン
蘭子「……」
ニドクイン「ニドー」バタンキュー
恵磨『ニドクイン、ダウーン!!』
ワァァァァァァァァァ
812 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:30:40.70 ID:mCGa1XwI0
恵磨『先に残りの手持ちが半分となったのはチャンピオン・蘭子だ!!』
卯月「やった……!」
晶葉「しかし流石はチャンピオンだ。これでやっと折り返し。一戦一戦が総力戦だな」
未央「まだまだわからないね……しぶりん、頑張って!」
凛(これで……やっと半分か)
蘭子「ご苦労であった」シュゥゥ
蘭子「我が闇の力をここまで抑え込むとは……見事だな」
813 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:31:08.59 ID:mCGa1XwI0
蘭子「それでは、凍てつくシヴァの吐息で覚醒した我が氷獣が相手しよう!」
ポン
グレイシア「シアー!」
恵磨『蘭子選手の次のポケモンはグレイシアです!』
グレイシア しんせつポケモン こおり
体温を自在にコントロールし、大気の水分を凍らせてダイヤモンドダストを巻き起こす
また、体毛を凍らせ鋭いハリに変えることで身を守る
晶葉「おお……グレイシア……!」キラキラ
814 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:32:20.48 ID:mCGa1XwI0
未央「蘭子ちゃんもイーブイの進化系を持っていたんだね」
晶葉「ああ。あの子は私が授けたイーブイの進化系なんだ」
晶葉「グレイシアは岩さえも凍るような寒所で進化するポケモンなんだが、実はそんな場所は、アイマスではレオン島の最新部にしか存在しないんだ」
乃々「あ、あんな寒いところのさらに寒いところ……!?」
晶葉「ああ。だからグレイシアは腕が立つトレーナーでも手に入れることが難しい」
卯月「そんなグレイシアを持っている蘭子ちゃん、さすがチャンピオンだね……!」
815 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:32:54.71 ID:mCGa1XwI0
凛「あれがグレイシア……」
凛「ならこっちも選択肢は一つだね」
凛「ありがとうゲッコウガ、戻って!」シュゥゥ
凛「いくよ、サンダース!」ポン
サンダース「ダース!」
恵磨『凛選手はサンダースに交代しました!』
瑞樹『ともにイーブイの進化系同士の対面ね』
816 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:33:26.09 ID:mCGa1XwI0
サンダース「ダース……」キリッ
グレイシア「シアー」キリッ
晶葉「私が授けたイーブイがグレイシアになって、そのグレイシアが生み出したタマゴが孵って凛のもとに」
晶葉「そしてサンダースに進化して、今こうして同じ舞台に立っている。これは何かの運命なのか……」
蘭子「クックック……魂の波動が共鳴するのを感じるわ」
凛「……」
凛(蘭子が本当に私のバトルを一度も見ていないというのなら)
凛(この戦法もまだ通じるはず……)
817 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:33:55.92 ID:mCGa1XwI0
凛「サンダース、シャドーボール!」
サンダース「ダース!」ボッ
恵磨『にらみ合いの末に先制したのはサンダースだ!』
蘭子「『破音波』よ!」
(ハイパーボイス!)
グレイシア「シア!」ォォォ
バシィ!
シュゥゥ……
818 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:34:25.33 ID:mCGa1XwI0
凛(お互いの技がぶつかり合った……その一瞬で)
バッ
グレイシア「!」
凛「サンダース、かみなり!!」
サンダース「ダー……」ゴロゴロ
サンダース「ダース!!」
グレイシア「シアッ……!」バリバリ
819 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:34:55.65 ID:mCGa1XwI0
恵磨『さらにサンダースの追撃!!』
瑞樹『砂煙から飛び出して大技を打つ戦法、すっかり板についているわね』
凛「よし……!」
蘭子「ふむ、やるな」
蘭子「だが……氷獣よ!」
グレイシア「シア」コォォ
グレイシア「シア!」バッ
820 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:35:42.04 ID:mCGa1XwI0
サンダース「ダース……!?」
ドゴォ
凛「くっ!」
恵磨『しかしグレイシアも負けていません! ミラーコートで反撃を決めました!!』
幸子「ああ、決まったと思ったのに!」
晶葉「蘭子のことだ、素早いサンダースが砂煙の中から奇襲を仕掛けてくることまで読んでミラーコートを張っていたんだろう」
晶葉「常に相手の一手先を読む判断力……さすがだな」
821 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:36:14.94 ID:mCGa1XwI0
晶葉「クックック……我がシヴァの化身の真の力、今こそ解放せん!」
晶葉「『降雪の術』よ!」
(あられです!)
グレイシア「シアー!」バッ
ヒュゥゥ……
カラカラカラ
恵磨『おっとグレイシア、ここでフィールドにあられを降らせました!』
瑞樹『凛ちゃんにとってはあられのダメージが厄介になるわね』
瑞樹『でもそれ以上に厄介なのは……』
822 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:36:53.54 ID:mCGa1XwI0
フッ……
凛「……!?」
美玲「あ、あれ? グレイシアの姿が見えないぞ?」
幸子「眼帯をしているからでは……?」
美玲「い、いや、それはカンケーねえだろ!」
美玲「そういう幸子は見えてるのか!?」
幸子「ええもちろん。ボクの視力は……って、あれ?」
茜「わ、私も見えません……!」ゴシゴシ
823 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:37:22.31 ID:mCGa1XwI0
晶葉「これはグレイシアの特性、『ゆきがくれ』によるものだな」
ゆきがくれ
天気があられの時、回避率が上がる
晶葉「グレイシアの体色は雪景色と完全に同化してしまう色合いなんだ。だからあられが降ると姿が見えづらくなってしまう」
未央「しぶりんには見えてるのかな……?」
サンダース「ダース……!?」
凛(グレイシアの姿が……消えた?)
824 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:38:04.04 ID:mCGa1XwI0
蘭子「クックック……シヴァの祝福を受けし氷獣から逃れられるかな?」
グレイシア「シアー!」
サンダース「ダース……!」ドガッ
凛「!?」
凛「いきなり目の前に出てきた……!?」
恵磨『グレイシア、サンダースに突進してきました!』
瑞樹『グレイシアは体毛を凍らせて全身を尖らせることができるわ』
瑞樹『そんな状態で不意にぶつかってこられたら、さぞ痛いでしょうね』
825 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:38:45.25 ID:mCGa1XwI0
凛「グレイシアが消えた方角はあっち……」バッ
凛「シャドーボール!」
サンダース「ダース!」ボッ
フッ
蘭子「効かぬわ! 『破音波』!」
グレイシア「シアー!」コォォ
サンダース「ダース……!」ドガッ
826 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:39:22.34 ID:mCGa1XwI0
凛「くっ……」
凛(今度は見えない所から音の攻撃……なおさらどこにいるのかわからない)
凛(これじゃ下手に動けない。どうすれば……)
凛「……」
タッタッタッ
凛(常に走り回っている音は聞こえる)
827 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:39:53.15 ID:mCGa1XwI0
フッ
グレイシア「シアー!」ドガッ
蘭子「どうした、手も足も出ぬか!?」
凛「くっ……」
凛(どちらにせよこのままだと何もできない……なんとか動きを封じないと)
凛「サンダース、じゅうでん!」
サンダース「ダース」バチバチ
828 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:40:20.67 ID:mCGa1XwI0
凛(次にグレイシアが出てきた時……)
蘭子「『破音波』!」
グレイシア「シアー!」
サンダース「ダース……」ドガッ
凛(まだだ……あと少し)
………………
………………
フッ
829 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:40:48.51 ID:mCGa1XwI0
凛「そこだ!」
凛「サンダース、地面に向けてでんじは!」
サンダース「ダース!!」バチィ
グゥン!!
グレイシア「シアッ!?」バリバリ
恵磨『おっと! サンダースが地面に向けて打ったでんじはが広がって……』
恵磨『グレイシアを捕らえた!! そしてマヒさせました!!』
830 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:41:19.03 ID:mCGa1XwI0
蘭子「ふむ……!」
卯月「やった!」
晶葉「じゅうでんで溜め込んだエネルギーを使って電気の罠を作り上げたのか!」
グレイシア「シア……」ビリビリ
凛「よし……グレイシアの姿が見えた!」
凛「一撃で決めるよ! サンダース!」
831 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:41:50.88 ID:mCGa1XwI0
凛「かみなり!!」
サンダース「ダース……」ゴロゴロ
サンダース「ダース!!」
蘭子「凍てつかせよ! シヴァの咆哮!!」
(迎え撃ちます! ふぶき!!)
グレイシア「シアー!!」ビュォォォォ
バチィ!
ドゴォォォォ
恵磨『強力な技同士がぶつかり合ったが、どうなったー!?』
832 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:42:19.12 ID:mCGa1XwI0
シュゥゥ…
サンダース「ダース」バタンキュー
グレイシア「シア……」バタンキュー
恵磨『サンダース、グレイシア共にダウン!! 相討ちに終わりました!!』
ブワッ
瑞樹『技がぶつかった衝撃であられも止んだみたいね』
ワァァァァァ
833 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:42:46.20 ID:mCGa1XwI0
幸子「ああ、相討ちですか……」
茜「とはいえ、あの不利な状況からよく逆転しましたね!」
志希「ニャフフ、やるじゃなーい」
晶葉「うむ、実に見応えのある対決だった……私は満足だ」フゥ
卯月「ああ、晶葉ちゃんが力尽きた……」
輝子「いや、まだ終わってないし……」
834 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/07(土) 21:45:00.26 ID:mCGa1XwI0
今回は以上です
グレイシアの「体毛を凍らせて尖らせることで身を守る」という死に設定をなんとか活かしたかった
ちなみにグレイシアは主の一番好きなポケモンです
次回は火曜日です
835 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:42:53.93 ID:vg6zDi4s0
投下します
――――――――――――――――――――――――――――
凛「よく頑張ったね、サンダース」シュゥゥ
凛(あと2匹……)
凛(1匹はリザードンだろうね。ゲッコウガだと相性がいいし、メガシンカもしてくるかもしれないからチャーレムも温存しておきたい)
凛(となると)
凛「サザンドラ、いくよ!」ポン
サザンドラ「サザー!」
恵磨『凛選手は今大会絶好調のサザンドラを繰り出します!』
836 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:43:38.69 ID:vg6zDi4s0
蘭子「眠りにつくがよい、シヴァの化身よ」
(グレイシア、よく頑張りましたね)
蘭子「クックック……我が魂は昂るばかり」
蘭子「ゆきなさい、アイス・エンペラー!」ポン
(いっけー、エンペルト!)
エンペルト「エンペ」ズン
恵磨『これに対しチャンピオン・蘭子はエンペルトを選択!』
エンペルト こうていポケモン みず/はがね
クチバシから伸びている3本のツノは強さの象徴で、リーダーが一番大きい
プライドを傷つける者は鋼鉄の翼で真っ二つにする
837 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:44:06.25 ID:vg6zDi4s0
蘭子「クックック……闇の氷河を纏いし我が剣の前に跪くがよい!」
(私のエンペルトはとても強いですよ!)
蘭子「光陰の如く駆けよ!」
エンペルト「エンペ!」ダッ
凛「やっぱり速い……けど」
凛「サザンドラなら対抗できるはず!」
凛「サザンドラ、あくのはどう!」
サザンドラ「サザー!」バババ
838 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:44:36.52 ID:vg6zDi4s0
蘭子「『鋼鉄の刃』で引き裂け!」
(メタルクローです!)
エンペルト「エンペ」シュッ
スパッ
凛「なっ!?」
エンペルト「エンペ」ズバッ
サザンドラ「サザ……!」
恵磨『エンペルト、あくのはどうを強引に突破してきました!!』
瑞樹『かなりの攻撃力ね』
839 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:45:36.18 ID:vg6zDi4s0
瑞樹『しかもメタルクローは斬撃と同時に刃を研ぎ澄ませて攻撃力を上げる技よ。長期戦になると凛ちゃんには厳しくなるわね』
凛「なら……足元を狙ってあくのはどう!」
サザンドラ「サザー!」バババ
エンペルト「エンペ……!」
ズザァ
蘭子「我は決して引かぬ!!」
エンペルト「エンペ!!」ダッ
840 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:46:07.79 ID:vg6zDi4s0
蘭子「貫け! 『流転穿孔』!!」
(ドリルくちばし!!)
エンペルト「エンペ!」ギュォォ
凛「くっ……」
凛(中途半端な攻撃だと打ち消される……!)
凛「3つの頭で一斉にあくのはどう!」
サザンドラ「サザー!!」バババ
ドゴォ
841 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:46:34.51 ID:vg6zDi4s0
エンペルト「エンペ……」グググ
サザンドラ「サザー……」バババ
恵磨『これは……両者の威力は互角! つばぜり合いになっております!!』
美玲「いけー、サザンドラー!」
茜「押し切れーー!!!」
蘭子「つばぜり合い……か」
蘭子「それは如何程だろうか」
842 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:47:01.78 ID:vg6zDi4s0
エンペルト「エンペ……」
グググ
恵磨『……いや、エンペルトが少しずつ押してきている!?』
卯月「そんな!?」
凛「くっ……サザンドラ!」
サザンドラ「サザ……!」
グググ
843 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:47:36.17 ID:vg6zDi4s0
蘭子「今だ! 貫け!!」
エンペルト「エンペ!!」
バシィッ
凛「そんな……フルパワーのあくのはどうが!?」
恵磨『な……なんと、3つの頭から放たれたあくのはどうが! 打ち破られたぁ!!』
凛「なら……」
凛「サザンドラ、腕をクロスさせて!」
844 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:48:03.17 ID:vg6zDi4s0
サザンドラ「サザ!」バッ
エンペルト「エンペェェ!!」
ギュルルルル
サザンドラ「サザ……!」グググ
バシィ!
ズドォン
サザンドラ「サザ……」
845 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:48:50.42 ID:vg6zDi4s0
恵磨『サザンドラが吹っ飛ばされたァ!!』
凛「ぐっ……」
恵磨『とんでもない火力ですね、瑞樹さん!』
瑞樹『ええ。何故ならあのエンペルト、『いのちのたま』を持っているわ』
いのちのたま
持たせると攻撃時に体力が削られる代わりに威力が上がる
瑞樹『体力がじわじわ減っているけど、その代わりにサザンドラとも互角以上に渡り合える攻撃力を持っているということね』
846 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:49:27.65 ID:vg6zDi4s0
蘭子「腕をクロスさせる……先ほどのガーディアンの戦法を真似たか」
蘭子「苦し紛れにしては悪くない策だったわ」
蘭子「止めよ!」
エンペルト「エンぺ……」
凛「……」
エンペルト「エンぺ!!」
凛「……!」
847 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:49:55.28 ID:vg6zDi4s0
ニッ
凛「何の……まだまだ!」
凛「サザンドラ、きあいだま!」
サザンドラ「サザー!」バッ
エンペルト「エンペ……!」
ドゴォ
恵磨『サザンドラ、きあいだまで反撃です!』
848 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:50:25.04 ID:vg6zDi4s0
蘭子「くっ……『シヴァの吐息』で迎撃よ!」
(れいとうビームで反撃です!)
エンペルト「エンぺ!」ババババ
凛「もう一回きあいだま!」
サザンドラ「サザー!」ボッ
バシィ
グググ……
恵磨『またつばぜり合い――』
849 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:50:53.29 ID:vg6zDi4s0
瑞樹『いえ、今回は凛ちゃんの方が上みたいね』
バッ
未央「よし、押し返してる!」
晶葉「それどころか、れいとうビームのエネルギーを吸収してきあいだまがよりパワーアップしているな」
晶葉「どうやらあのエンペルト、物理攻撃は強力だが特殊攻撃はそうでもないようだ」
グワッ
850 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:51:33.27 ID:vg6zDi4s0
エレメント「エンペ!?」
バシィ
蘭子「ふむ……やはり自ら裁きを下すしかないようね……!」
蘭子「臆するな、我が剣よ! その翼で大蛇の首を裂け!!」
(怯まず突撃ー!)
エンペルト「エンペ!!」ダッ
卯月「またメタルクローが……!」
凛「……さっきは速すぎて躱せなかったけど」
凛「今なら! サザンドラ!」
851 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:52:02.29 ID:vg6zDi4s0
サザンドラ「サザ!」ヒョイ
エンペルト「エンペ!?」
蘭子「む……」
凛「隙ができた……今だ!」
凛「今度こそフルパワーでいくよ! りゅうせいぐん!!」
サザンドラ「サザ……」コォォォ
凛「いけえええ!!」
852 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:52:38.48 ID:vg6zDi4s0
サザンドラ「サザァァ!!」
ドドドドドドドド
蘭子「くっ……! これが天の怒りか……!」
(これがりゅうせいぐん……!)
恵磨『決まったーー!! サザンドラの必殺技・りゅうせいぐんだぁぁ!!』
エンペルト「エンペ……」グググ
エンペルト「エンペ……」ドサッ
恵磨『エンペルト戦闘不能ー!!』
恵磨『これで残す手持ちは3対1! チャンピオン・蘭子、ついに追い詰められましたァ!!」
ワァァァァァ
853 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:53:35.09 ID:vg6zDi4s0
晴「おお、押し切った!」
ありす「サザンドラ、よく踏ん張りましたね」
ありす「でも、どうして凛さんはこれほど一気に逆転できたのでしょうか」
晴「メタルクローもさっきと違ってサラッと避けてたしな」
真奈美「ふむ……凛のことだ。どこかのタイミングで相手の持ち物が『いのちのたま』ということを見抜いていたんだろう」
真奈美「ダメージを与えなくても相手の体力が減っていることを確信した凛は、あくのはどうでコツコツと攻める作戦からきあいだまやりゅうせいぐんといった大技を積極的に狙っていく作戦に変更した」
真奈美「それが功を奏したんだな」
真奈美「そしてその作戦に踏み切れた理由は、持たせていたのが――」
854 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:54:05.87 ID:vg6zDi4s0
凛「ふうっ……」
――試合前――
コンコン
リーグスタッフ「失礼します。凛さん、いらっしゃいますか?」
凛「……ん?」
ガチャ
855 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:54:51.61 ID:vg6zDi4s0
リーグスタッフ「凛さん宛にお手紙が送られてきております」
凛「手紙……? 誰からだろう」
リーグスタッフ「匿名なのでわからないですね……」
リーグスタッフ「でもポケモンリーグの挑戦者は毎年、こんな感じで匿名の応援メッセージがよく届いたりするんですよ」
凛「へえ、そうなんだ。ありがとう」
ガチャ
凛「誰からだろう……」
パラ
856 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:55:38.89 ID:vg6zDi4s0
『凛ちゃんへ!』
『いよいよ決勝戦だにぃ……何だかきらりんもお手紙カキカキしながら緊張してきちゃった! えへへ……』
凛「なんだ、きらりからか……ふふっ」
『それでねそれでね、凛ちゃんに謝らなきゃいけないことがあるんだけど……』
『きらりんと杏ちゃんは、これから遠いところへ旅立つことになったにぃ。だから凛ちゃんの決勝戦は見に行くことができないんだ。ごめんなさい』
『でもでも、きらりん、凛ちゃんを応援したいなあーって思って! もしよかったら……これ、使ってほしいにぃ!』
『きっと凛ちゃんの役に立つと思うよぉ!』
凛「……!」
『凛ちゃん……きらりんや杏ちゃんの分まで、はっぴはぴなバトルをして、チャンピオンになってねぇ!』
857 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:56:37.98 ID:vg6zDi4s0
凛「きらり、ありがとう」
凛「『カムラのみ』作戦、大成功。だね」
蘭子「……クックック」
蘭子「アーッハッハッハ! 楽しい! 楽しいわ!」
蘭子「ここまで追い詰められたのもいつぶりかしら!」
蘭子「さすがは瞳を持つ者ね。我の第六感は間違っていなかったわ」
(さすが凛ちゃん! 初めに会った時にビビッときたのは間違いじゃなかったわ!)
858 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:57:29.59 ID:vg6zDi4s0
蘭子「我はずっと……これほど魂が猛る戦いを、心から羨望していた!」
凛「うん。……私も楽しい」
凛「こんなに胸が高鳴るバトル、初めてだよ」
凛「正直……終わってほしくないぐらい」
蘭子「アーッハッハッハ!」
蘭子「さあ、我と我が相棒の魂は今や律すること能わず! 存分にこの舞台で猛り狂うがいいわ!」
(ここからはさらに本気でいかせてもらます。思いっきり楽しみましょう!)
859 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:58:04.12 ID:vg6zDi4s0
蘭子「目覚めよ! 紅の翼竜!!」
(いっけー、リザードン!)
ポン
リザードン「リザー!」
リザードン かえんポケモン ほのお/ひこう
苦しい戦いを経験したリザードンほど炎の温度が高くなる
数多くのトレーナーがリザードンと共に歴史に足跡を残してきた
恵磨『出たァァァ!! チャンピオン・蘭子、最後のポケモンはもちろんエースのリザードンです!!』
茜「あのポケモンが蘭子ちゃんのエースですか……!」
860 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:58:36.36 ID:vg6zDi4s0
卯月「なんだか、アルセウスと戦ったときより迫力が増しているね」
未央「うん。あれから蘭子ちゃんも鍛え直してきたみたいだね」
凛「ついに来たね、リザードン……!」
蘭子「クックック……」チャキッ
凛「!」
蘭子「皆の衆! しかとその双眸で見届けよ!!」バッ
(皆さんにすごいものをお見せします!)
861 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:59:15.09 ID:vg6zDi4s0
蘭子「我と我が翼竜は頂点に立ちし後より再びこの母なる大地を巡り、魔力を蓄えてきた!」
『え……?』
『なんだなんだ……?』ザワザワ
蘭子「その魔力が結実し……翼竜は新世界の魔王に相応しい新たな姿に転生した!」
(私のリザードンはまた一つ強くなったんです!)
蘭子「さあ、我が呼びかけに応え、御身を顕現させよ!!」
蘭子「超進化!!」
(メガシンカ!!)
カッ
862 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 22:59:51.99 ID:vg6zDi4s0
シュウウウウウウウウ
恵磨『な……何だあれは!?』
ザワザワザワザワ
瑞樹『リザードンが、虹色の球体に包まれて……?』
美玲「な、何が始まるんだ?」
シュウウウウ……
ズドォン
メガリザードンY「リザァァァァァ!!」
863 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 23:00:42.87 ID:vg6zDi4s0
モバP「あ、あれは……」
真奈美「ついにお披露目か」
ありす「あれが、メガシンカ……?」
晴「すげぇ……見た目はリザードンだけど、まるで別のポケモンみたいだ……」
凛「やっぱり使ってきたね……メガシンカ!」
864 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 23:01:18.83 ID:vg6zDi4s0
恵磨『こ……この姿は……リザードン……なのでしょうか……?』
蘭子「いかにも」
蘭子「我が翼竜は更なる獄炎を身に宿したのだ!!」
メガリザードンY「リザー!」
パァァ
輝子「うっ……!? 」
文香「スタジアムに陽光が……これは特性『ひでり』……?」
ひでり
5ターンの間ひざしがつよい状態になる
865 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 23:01:50.78 ID:vg6zDi4s0
恵磨『なんと……姿が変わっただけでなく、天候すらも変わってしまった!』
恵磨『どんなことが起こったのか私にはわかりません……ただ一つ言えることは』
恵磨『チャンピオン決定戦に相応しい、面白い展開になってきた、ということです!!』
…………………………
ドワァァァァァ
志希「あの実況ちゃん、乗せ上手だねえ。ニャフフ」
幸子「え、え? ちょっと何が起こっているのかわからないんですけど……」
未央「あんな姿のリザードン、初めて見たけど……パワーアップしたってことなのかな」
866 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 23:02:45.47 ID:vg6zDi4s0
晶葉「そういうことだろうな」
凛(メガリザードン……相手にとって不足はない)
凛「りゅうせいぐんの反動はあるけど……サザンドラ、頑張って……!」
サザンドラ「サザー!」
凛「あくのはど――」
867 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 23:03:14.05 ID:vg6zDi4s0
蘭子「『空気の刃』よ!」
(エアスラッシュ!)
メガリザードンY「リザー」
スパッ
サザンドラ「……!」
ドサッ
恵磨『な、なんと、目にも止まらぬ動き! サザンドラが地上に落下した!!』
蘭子「手負いの大蛇など、我が翼竜の敵ではない」
蘭子「これで止めよ!」
868 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 23:03:45.24 ID:vg6zDi4s0
メガリザードンY「リザ!」スパッ
サザンドラ「サザ……!」
サザンドラ「サザー」ドサァ
凛「サザンドラ……!?」
恵磨『サザンドラダウーン! 技を出す隙すらも与えてもらえませんでした!!』
瑞樹『あの強さ……別格ね。1年前よりも遥かにパワーアップしているわ』
恵磨『これで凛選手、残る手持ちはゲッコウガとチャーレムの2匹です!』
869 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 23:04:18.06 ID:vg6zDi4s0
未央「そ、そんな……!」
晶葉「ダメージが溜まっていたとはいえ、あのサザンドラを一瞬で倒すなんて……」
美玲「あんなバケモン、どうやって倒せばいいんだ……!?」
凛「サザンドラ、お疲れ様」シュゥゥ
凛「……」
凛(サザンドラですらついていけない速さ……さすがメガシンカだ)
凛(ならこっちも使っていくしかないな……!)
870 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/11(水) 23:05:18.07 ID:vg6zDi4s0
今回はここまで、次回は金曜日です。ありがとうございました
871 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/11(水) 23:18:52.65 ID:W3GTISNG0
乙 Xかと思ったらYなのかポケスペのミュウツーみたいに戦闘中コンバートするんかな?
872 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:47:29.20 ID:thEDAD/20
投下します
>>871
君のような勘のいいガキはき(ry
873 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:48:06.08 ID:thEDAD/20
凛「チャーレム!」ポン
チャーレム「チャー」
ザワザワ
恵磨『おっと、凛選手はここでチャーレムを選択!』
恵磨『ひこう技は相性が悪いはずですが、瑞樹さん、これは何か狙いがあるのでしょうか?』
瑞樹『うーん……いわ技やでんき技で攻めるつもりなのかしらね』
瑞樹『それでもチャーレムにできることは数少ないはず。……わからないわね』
874 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:48:38.85 ID:thEDAD/20
卯月(凛ちゃん……いよいよ使うつもりなんだね)
蘭子「……」
凛「さすがだね、メガリザードン」
凛「でも蘭子。私も使うことができるんだ……この力が」チャキッ
蘭子「! それは……超進化の魔石」
(凛ちゃんも、キーストーンを……!)
凛「蘭子が使ったらこっちも使おうって決めてたんだ!」
凛「こっちも本気でいかせてもらうよ! チャーレム、メガシンカ!!」
875 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:49:07.18 ID:thEDAD/20
カッ
シュウウウウウウウウ
恵磨『な、なんと……チャーレムも虹色の球体に包まれて……!?』
バッ
メガチャーレム「チャー!」フワッ
ザワザワザワザワ
瑞樹『チャーレムも姿が変わった……!?』
恵磨『なんと……凛選手もメガシンカなるものを使ってきました!』
876 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:49:35.73 ID:thEDAD/20
恵磨『誰も見たことがない姿のリザードンとチャーレムが現れた! これは面白くなってきたァ!!』
ワァァァァァ
幸子「え、え……凛さんもあの力を?」
乃々「む、むり……頭がおいつかない……」
未央「しぶりん、いつの間にあんな力を……!」
晶葉「ああ。だがあの慣れた感じ、初めて使う力じゃなさそうだな」
未央「え……それってどういう……?」
877 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:50:22.67 ID:thEDAD/20
卯月「あ、あのね、未央ちゃん」
卯月「私、知ってたんだ。凛ちゃんがメガシンカを使えるってこと」
未央「……!」
卯月「というより、凛ちゃんに呼び出されて……あのメガシンカしたチャーレムに、こてんぱんにされちゃったんだ」
卯月「でも凛ちゃんは、蘭子ちゃんと戦うまであの力は使わないって決めていたんだ。フェアじゃないからって」
晶葉「ということは、蘭子がメガシンカ使いであったことも知っていたのか」
卯月「うん、たぶんね」
878 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:51:08.18 ID:thEDAD/20
卯月「凛ちゃんは、絶対にズルをしない。だから未央ちゃんとのバトルでもメガシンカは使わなかった」
卯月「でも……私、正直不安だった。未央ちゃんがこのことを知って、自分のことを舐められているって捉えたらどうしようって……」
未央「……」
晶葉「蘭子と戦うまで使わないつもりだった……」
晶葉「つまり、凛と蘭子以外のトレーナーがあの力を使えないことも知っていたみたいだな」
晶葉「フェアじゃないからとはそういうことか。凛はあくまで、蘭子とも、蘭子に至るまでのバトルでも、公平な関係を貫きたかったんだな」
未央「……そっか」
879 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:51:43.82 ID:thEDAD/20
未央「……まあ、ビックリはしてるけどさ」
未央「でも、それが凛の選んだ道なんだよね」
卯月「未央ちゃん……」
未央「だったら、ちゃんみおは最後までしぶりんを応援するまでだよ! しぶりーん、頑張れー!!」
晶葉(……未央)
晶葉(悔しいだろうな。……だがそれでもひたむきに応援しようとする。君は本当に……)
蘭子「……クックック」
蘭子「面白い。受けて立とう!」
880 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:52:10.30 ID:thEDAD/20
蘭子「ゆくぞ、翼竜よ! 切り裂け!」
メガリザードンY「リザ!」シュッ
メガチャーレム「チャー……」
メガチャーレム「チャー!」
ヒョイ
恵磨『チャーレム、リザードンの素早い攻撃を躱したー!』
凛「よし……! チャーレムには攻撃が見えている!」
881 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:52:38.46 ID:thEDAD/20
凛「しねんのずつき!」
メガチャーレム「チャー!」コォォォ
メガリザードンY「リザ!?」ドガァ
恵磨『これは強烈な一撃が決まりました!!』
蘭子「焼き尽くせ!」
(かえんほうしゃです!)
メガリザードンY「リザー!!」ゴォォ
メガチャーレム「チャー……!」
882 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:53:06.86 ID:thEDAD/20
恵磨『しかしリザードンもすかさず反撃です!』
凛「くっ……やっぱりすごい威力だ……!」
凛「チャーレム、じこさいせい!」
メガチャーレム「チャー」コォォォ
蘭子「させないわ!」
メガリザードンY「リザー!」ボォォ
凛「躱して!」
メガチャーレム「チャー」ヒョイ
883 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:53:36.93 ID:thEDAD/20
恵磨『チャーレム、じこさいせいしながらリザードンの猛攻を躱し続けます!』
瑞樹『やるわね。目を瞑りながら相手の攻撃を躱し続ける……サイコパワーの強いチャーレムにしかできない芸当ね』
凛「よし、体勢を立て直せた」
凛「とびひざげり!」
メガチャーレム「チャー!」ビュン
メガリザードンY「リザ!?」
ドガァ
884 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:54:07.44 ID:thEDAD/20
メガリザードンY「リザァッ……!」
蘭子「ぐ……」
美玲「いいぞー、チャーレム!」
晶葉「凛! 追撃だ!」
凛「しねんのずつき!」
メガチャーレム「チャー!」コォォォ
ドガァ
メガリザードンY「リザ……」ヒュン
ドォォン
885 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:54:34.78 ID:thEDAD/20
恵磨『チャーレム、リザードンを地に突き落としたァー!!』
ワァァァァァ
『これは……もしかするんじゃないか?』
『まさか蘭子が負けるのか……?』
ザワザワザワ
シュゥゥ
蘭子「……」
凛「……」
886 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:55:24.58 ID:thEDAD/20
蘭子「……クックック」
蘭子「アーッハッハッハ! アーッハッハッハ!!」
蘭子「進化を超えた拳闘士よ……よくぞここまで我を追い詰めた」
(メガチャーレム、すごく強かったです!)
蘭子「だが! 我が魂は屈しない! 何人も我が覇道を遮ることはできない!!」
蘭子「闇に飲まれよ!!」
カッ
シュゥゥゥゥゥゥ……
晶葉「なっ、またリザードンの姿が……!」
ズドォン
メガリザードンX「リザァァァァ!!」
887 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:56:21.82 ID:thEDAD/20
メガチャーレム「チャ……!?」ガシッ
ギュオン
凛「チャーレム……!?」
凛(リザードンに掴まれて、空中に連れ去られた……?)
恵磨『リザードン、旋回しながらチャーレムと共に上昇していきます!』
恵磨『しかも……なんだあれは!? リザードンの体色が真っ黒になっているぞ!?』
蘭子「超進化……眷属とそれを使役するマスターとの悠久なる絆の契り」
(メガシンカはポケモンとトレーナーとの絆が引き起こします)
蘭子「絆が深ければ深いほど、その魔力は上昇する。我が幼子であった頃から共に頂を夢見てきた翼竜との絆は、何者も侵すことはできない」
(そして絆が深いほど、メガシンカのパワーが増します。私はヒトカゲの頃からこの子と絆を深めてきました)
蘭子「これは我が翼竜に最大級の闇の魔力が注ぎ込まれた究極の姿!」
(その結果、私たちは獲得したの……2つのメガシンカを!)
888 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/03/13(金) 23:56:56.41 ID:thEDAD/20
蘭子「汝と拳闘士との光では、我らの闇は照らせないわ」
蘭子「翼竜よ、叩き落とせ! 『ちきゅうなげ』!!」
メガリザードンX「リザァ!!」
ブゥン
ズドォン!!
恵磨『チャーレム、思いっきり地面に打ち付けられました!!』
凛「! チャーレム……!」
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