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【モバマス】凛「ああ、あこがれのポケモンマスターに」(続)
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328 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:22:46.78 ID:pmNvb2h60
凛(たまたま未央にあげていたきのみ、上手く使えたみたいだね)
加蓮「……」
未央「ふー。加蓮、すごく強かったね!」
未央「まさかちゃんみおがあんなに苦戦するとは――」
加蓮「……」クルッ
加蓮「……」スタスタ
未央「あ、あれー。加蓮ー?」
未央「拗ねちゃったのかなぁ」
329 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:23:35.63 ID:pmNvb2h60
恵磨『今一度、白熱のバトルを見せてくれた準々決勝出場者8名に、大きな拍手をお送りください!!』
パチパチパチパチ
恵磨『さあ、瑞樹さん! これで今大会のベスト4、つまり今年の四天王候補が出揃いましたね!』
瑞樹『ええ。あとはチャンピオンの蘭子ちゃん次第ね』
瑞樹『今年は全員が初出場……時代の移り変わりを感じるわね。さて、チャンピオンへの切符を掴むのは誰かしら?』
恵磨『これにて準々決勝が終わりました! 明後日からはいよいよ準決勝となります!!』
ワァァァァァァァァァァ
330 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:24:48.66 ID:pmNvb2h60
幸子「はあー、これでもまだ準々決勝なんですか」
志希「そうだよー、これからもっとすごい勝負を見せてくれるんだよ! 主に凛ちゃんが!」
晶葉「やめんか」
美玲「ポケモンリーグってすげえな! うちもいつかは……」
文香「……とても、心が揺さぶられる一戦ばかりでした」
こずえ「……うん、すごかったー」
晶葉「準決勝の組み合わせは――」
晶葉「凛ときらり、そして杏と未央の対戦か」
331 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:25:24.36 ID:pmNvb2h60
卯月「まずは凛ちゃんだね! 頑張って!」
茜「私も応援していますぞ!」
乃々「も、もりくぼも応援してます……」
凛「うん、ありがとう。……」
凛(……)クルッ
凛(加蓮……大丈夫かな?)
332 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:25:52.84 ID:pmNvb2h60
その日の夜 宿舎
凛(……ここかな)
コンコン
??「はい」
凛「凛だよ。入っていい?」
??「ああ、凛か……いいよ」
凛「それじゃ」
333 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:26:23.65 ID:pmNvb2h60
カチャ
凛「お邪魔します」
奈緒「おう」
奈緒「何というか……お疲れ」
加蓮「凛……」
凛「何だ、加蓮もいたんだ」
加蓮「うん、ちょっと眠れなくて、ね」
334 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:27:12.65 ID:pmNvb2h60
奈緒「そうそう。二人でポテト食ってたんだ」
奈緒「凛もどうだ? コンソメとチーズがあるけど」
凛「いや、私はいいよ」
奈緒「そっか。それで、こんな夜中にどうしたんだ?」
凛「試合が終わってから話しかけられなかったからね。一声かけたいなって思って」
凛「……奈緒も加蓮も、すごく強かった。本当にここまで急ピッチで来たのかって思うぐらい」
奈緒「へへ、いーよ、そういうフォローは。何か照れ臭いし」
335 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:27:49.55 ID:pmNvb2h60
奈緒「あーあ、凛ともう一回戦いたかったなぁ」
奈緒「……なんて」
加蓮「あたしも」
加蓮「凛のこと、追いかけてばかりだった。今度こそ追い抜いてやろうと思ったのに」
加蓮「追い抜くどころか、どんどん差を付けられちゃったね」
凛「ううん、そんなことないよ」
凛「今日、二人の試合を見て思ったんだ」
凛「二人とも、この先もっともっと強くなるって気がした」
336 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:28:40.41 ID:pmNvb2h60
凛「二人とも負けず嫌いじゃん。だから、その……心配になって」
奈緒「なーんだ、そんなことか!」
凛「?」
奈緒「そういうことならちょーっと来るのが遅かったなあ。もう少し早くに来てれば加蓮の泣きじゃくる姿が見れたのに」
加蓮「ちょっと、奈緒ッ!」カァッ
凛(……本当だ。加蓮は若干目が赤い)
奈緒「あたしたちだって……本当は死ぬほど悔しいよ」
337 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:29:31.76 ID:pmNvb2h60
奈緒「でも、きっと凛も、こんなに悔しい思いを何度も経験して、それでもずっと立ち上がり続けてきたと思うんだ」
加蓮「まあ、実際に苦労してきたかどうかは見たことないからわかんないけどね」
加蓮「あたしも奈緒も、凛を倒すって目標に目が行き過ぎて、目の前のことが疎かになってたのかも」
加蓮「だから、負けはしたけど、いい経験になったな、って、今は思える」
凛「……そう」
凛「ふふっ、じゃあ大丈夫そうだね。お節介だったかな」
加蓮「ええ、それはもう!」
奈緒「ったく、素直じゃないんだから……」
338 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:30:05.62 ID:pmNvb2h60
奈緒「ありがとな、凛」
凛「ううん、どういたしまして」
奈緒「あたしの分まで、きらりに勝ってくれよな!」
加蓮「あたしたちも応援しに行くから!」
凛「うん。……頑張るよ」
凛「じゃあ、夜遅くにごめんね。おやすみ」
339 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:30:52.53 ID:pmNvb2h60
奈緒「おう、おやすみー」
加蓮「おやすみー」
ガチャン
奈緒「……行ったかな」
奈緒「……」
奈緒「……ちくしょう」グスン
奈緒「……泣かないって、決めてたのに……」
340 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:31:49.41 ID:pmNvb2h60
加蓮「奈緒……」
奈緒「……はは」
奈緒「本当に……お節介な奴だぜ……」グスッグスッ
奈緒「加蓮……」ポロポロ
加蓮「奈緒……ね、あたしも、今は泣いていい?」グスッ
加蓮「見せない涙があっても……いいよね……」
341 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/25(水) 01:37:32.03 ID:pmNvb2h60
今回はここまで
いよいよ準決勝出場者が揃いました
次回は週末に超ショートなサイドストーリーをお送りして年内最後の投下とさせていただきます
年明けからは準決勝です
読んでいただき有難うございました、よいクリスマスを
342 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:35:17.41 ID:nH+zBC0J0
投下していきます
みんな大好きあの中二病コンビが登場です
343 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:36:02.34 ID:nH+zBC0J0
サイドストーリー「双翼の覇王妃」
少し前……
日菜子『しかし……蘭子ちゃんがこの街に来ているとは思いませんでした。いったいどうして?』
蘭子『頂点に立ちし後より、私は再びこの母なる大地を巡り、魔力を蓄えていたのだ。この街を訪れたのは、運命の女神の悪戯か……』
……………中略……………
蘭子「クク……いつか汝と相対すその刻が待ち遠しいわ……!」
蘭子「では、闇に飲まれよ!」バッ
344 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:36:38.07 ID:nH+zBC0J0
ミズタニやま 頂上
リザードン「リザー」バサッ
蘭子「感謝する、我が相棒よ」スタッ
蘭子「さて……」
蘭子「相変わらず視界が悪いな、ここは」
ヒュォォ
蘭子「我が友、飛鳥よ。久しいな」
345 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:37:07.67 ID:nH+zBC0J0
飛鳥「おっと……誰かと思えば。青天の霹靂、だな」
飛鳥「久しぶりだな、蘭子。たしか……ポケモンリーグに挑む直前、以来だったか」
蘭子「ええ、そうね」
蘭子「気高き魂が集うあの場所で、私は頂点の玉座に辿り着いたわ」
(私ね、チャンピオンになったの!)
飛鳥「……! そうか、あの蘭子が……」
飛鳥「遂に黄金の冠を手にしたんだな」
蘭子「い、いやあー、黄金の冠なんて、そんなぁー」
蘭子「っていけないいけない」
346 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:37:39.66 ID:nH+zBC0J0
飛鳥「わざわざボクに報せを届けに来てくれたんだね、感謝するよ」
飛鳥「でも、こんな辺鄙な所を訪ねて来たんだ、目的はそれだけじゃないだろう?」
蘭子「ええ、さすがは我が友。瞳の奥の意思までも見通すか」
(飛鳥ちゃんは何でもお見通しね!)
蘭子「飛鳥……頂点に立ちし後より、我は再びこの母なる大地を巡り、魔力を蓄えている最中だ」
蘭子「そこで」
蘭子「今一度、頂点を極めし王者として、貴方に決闘を申し出る!」ババァン
347 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:38:17.82 ID:nH+zBC0J0
飛鳥「……!」
飛鳥「……ふっ、いいだろう」
飛鳥「ボクも心のどこかで、いつか再びキミと戦える日を心待ちにしていたんだ」
飛鳥「ただし、過去のボクを現在のボクに投影しないことだね」
飛鳥「例え蘭子であれ、容赦はしない!」
蘭子「あーはっはっは! ええ、その意気よ!」
飛鳥(蘭子から放たれるオーラが、一段と強くなっている)
飛鳥(会っていない期間は短かったはず。きっとその間に、数えきれないほどの死線をくぐり抜けてきたんだろう)
飛鳥(ふっ、それでこそ! このボクが相手するに相応しい!)
348 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:38:57.41 ID:nH+zBC0J0
飛鳥「お互いに手札は一枚ずつ。もちろんそれはエースであるべきだ、そうだろう?」
蘭子「ええ、そうね!」
蘭子「ではゆくぞ! 我が紅の翼竜よ!」ポン
(いけー! リザードン!)
リザードン「リザー!」
飛鳥「大地を駆け巡れ! コバルオン!」ポン
コバルオン「コバー!」ズシン
蘭子(玉鋼の聖剣士……! 一度ならず二度までも、我が翼竜を地に落とした英傑)
(コバルオン……! とても強いポケモンだわ)
蘭子(相手にとって不足はない……!)
349 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:39:27.82 ID:nH+zBC0J0
蘭子「魂が猛る……!」
蘭子「灼熱の吐息だ!」
(だいもんじよ!)
リザードン「リザー!」ボオーッ
飛鳥「ふっ、相変わらず、ボクまで焼き尽くしそうな業火だ」
飛鳥「だが……荒れ狂う岩窟よ、炎を鎮めろ! ストーンエッジ!!」
コバルオン「コバ!」ドドドド
バシィッ!
350 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:40:04.26 ID:nH+zBC0J0
蘭子「ふむ、ならば!」
蘭子「羽ばたけ!」
(エアスラッシュ!)
リザードン「リザ!」ヒュゥゥゥゥ
飛鳥「ほう、羽ばたくだけで刃を起こせるようになっているとは」
飛鳥「空気の奔流をも味方につけるなんてね。流石だよ、蘭子」
飛鳥「だが……」
飛鳥「コバルオン、切り裂け!」
351 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:40:50.08 ID:nH+zBC0J0
コバルオン「コバ!」スパーン
蘭子「なっ、空気の刃が……!」
飛鳥「ボクの剣は例えるならエクスカリバー。ふふ、この世に切れないものなどないさ。……なんてね」
飛鳥「チャンピオンなんて地位も名誉も、結局は足枷だ」
飛鳥「この地の誰もがチャンピオンという偶像を目指す、なんてセオリーにはボクは従いたいと思えなかった」
飛鳥「それに限界なんて知りたくなかったからね」
飛鳥「だけどキミはそれでもポケモンリーグを目指した」
352 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:41:29.04 ID:nH+zBC0J0
飛鳥「蘭子、たしかにキミはこの地を制覇して、夢に見た偶像に手が届いたんだろう」
飛鳥「だけど蘭子、知っているかい? この地には、ポケモンリーグすら見下ろすことができる場所があるということを」
蘭子「なるほどね……それがこのサンクチュアリ……!」
(それがこのミズタニ山の頂……!)
飛鳥「未だ限界の限界を夢見る未完成なボクと、チャンピオンという一種の完成形に為ったキミ」
飛鳥「そんな二人が交わったら……XとYの間には、何が生まれるんだろうね」
飛鳥「コバルオン! せいなるつるぎだ!」
コバルオン「コバ!」シャキーン
蘭子「応戦せよ!」
353 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:41:56.16 ID:nH+zBC0J0
リザードン「リザー!」ボオオオ
飛鳥「突っ切れ!」
コバルオン「コバ!」
ドドドド
コバルオン「コバァ!」シャキーン
蘭子「なっ、吐息もを真っ二つに!?」
蘭子「その切れ味、オーディーンが如く……ね」
(コバルオンの剣はやっぱりすごいわ!)
蘭子「相棒よ!」
354 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:42:30.20 ID:nH+zBC0J0
リザードン「リザ!」バサーッ
飛鳥「消えた……?」
スーッ……
飛鳥「くっ、霧が……まるでここでの争いを拒んでいるかのようだ」
蘭子「さあ、いくわよ!」
蘭子「闇をも切り裂く破弾よ……聖剣を退けよ!」
(きあいだまです!)
リザードン「リザー!」
355 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:43:05.76 ID:nH+zBC0J0
飛鳥「!? どこから来る!?」キョロキョロ
飛鳥「……」
飛鳥「……! 正面か! コバルオン!」
リザードン「リザー!」バシュゥ
コバルオン「コバ!!」ドゴォッ
蘭子「ククク、見えているものこそ見えなくなる、これが決闘の恐ろしいところよ」
(まさか正面から来るとは思っていなかったでしょ?)
蘭子「しかしそれでも相討ちに持ち込んだか……」
蘭子「やはり貴方は我が片翼を担うに相応しいわ!」
356 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:43:53.28 ID:nH+zBC0J0
シュー・・・・・・
バッ
蘭子「なにっ!?」
リザードン「リザァッ!?」ドガァ
飛鳥「ふっ、痛いだろう?」
飛鳥「これはメタルバースト……言うなれば聖剣士からのギフト、だね」
357 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:44:21.60 ID:nH+zBC0J0
飛鳥「追撃だ、コバルオン!」
コバルオン「コバ!」シャキーン
飛鳥「せいなるつるぎ!」
蘭子「灼熱の吐息よ!」
リザードン「リザ!」
ドゴォォッ
蘭子「互角……!」
飛鳥「ならば、勝負を決めるのは!」
358 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:45:02.07 ID:nH+zBC0J0
蘭子「ええ、そうね……!」
飛鳥「どちらの魂が気高いか……競い合おうじゃないか!」
蘭子「聖剣士よ、我が魔力の前に跪け!」
(これでトドメです!)
飛鳥「せいなるつるぎ!」
蘭子「紅蓮の神風よ! すべてを無に帰せ!」
(ブラストバーン!)
コバルオン「コバァァァ!!」ズバァッ
リザードン「リザァァァ!!」グォォォ
カッ
ズドォォォォ・・・・・・ン
359 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:45:32.88 ID:nH+zBC0J0
…………………………
飛鳥「蘭子」
蘭子「なんだ?」
飛鳥「何故人は、ポケモンを手にし、自ら争いに身を投じてゆくのだろう」
飛鳥「そもそも、ポケモン同士を戦わせる、なんてゲームを生み出したのは誰なんだろう」
飛鳥「ポケモンマスター、なんてよく言ったものだ」
飛鳥「皆が口を揃えて言うポケモンマスターとは何者なのか? セカイの何処に存在するのか?」
飛鳥「もしくは幻想の果てにすら存在しないオーパーツなのか?」
360 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:46:15.14 ID:nH+zBC0J0
飛鳥「いつまでも偶像に縋ろうとする心理が、ボクにはわからないよ」
蘭子「……なぜその疑問を我に?」
飛鳥「ポケモンリーグというセカイを観察した蘭子なら、何か掴んだものがあるんじゃないかと思ってね」
飛鳥「どうだろう」
蘭子「ふむ……」
蘭子「我とて、万物を理解したわけではないからな」
蘭子「結論から言えば、気高き魂たちと争った後も、我にはその答えは知り得られなかった」
(ポケモンリーグに行ってもわからなかったわ)
361 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:47:25.66 ID:nH+zBC0J0
蘭子「しかし……」
蘭子「それが何なのかわかっていれば、我らはここには存在していないのではないか?」
飛鳥「……!」
蘭子「飛鳥が言うように、ポケモンマスターなんてこの世に存在しないのかもしれない」
蘭子「だけど、それでも我々は真理を追い求める。不確かなまま……ね」
蘭子「いつの時代も、そうやって幾つもの輪廻が廻ってきているのだと思うわ」
飛鳥「……ふっ」
飛鳥「皮肉なものだ。曖昧な存在のために存在する、とはな」
362 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:48:01.95 ID:nH+zBC0J0
飛鳥「だが、それもまたボクらの性、というわけか」
飛鳥「ふふ。キミに相談して正解だったよ、蘭子」
蘭子「どうということはない。クックック……」
蘭子「そういえば先刻、特異な瞳を持つ者に出会ったわ」
(そういえばこの前、すごいトレーナーに会ったの!)
飛鳥「特異な瞳……?」
蘭子「ええ。……とても強い眼差し、そして無限の可能性を秘めていたわ」
蘭子「あの者、いずれは貴方と邂逅することになるのかも」
(いずれ、飛鳥と戦うことになるかもね)
363 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:48:49.22 ID:nH+zBC0J0
飛鳥「へえ、それは面白いね」
飛鳥「キミのお墨付きとあらばぜひお手合わせ願いたいものだけど」
飛鳥「ま、その子がこの山の頂を登って来られれば、の話だね」フッ
飛鳥「それに、ボクの宿敵は未来永劫、蘭子。キミしかいない。その真実は揺るがないよ」
蘭子「あーはっはっは! 流石は我が友だ!」
蘭子「では、我はそろそろ行くとするか」
蘭子「では、闇に飲まれよ!」バサァッ
…………………………
飛鳥「……」
飛鳥「セカイの鍵を握る存在、か――」
サイドストーリー「双翼の覇王妃」 Fin.
364 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/28(土) 21:53:52.39 ID:nH+zBC0J0
今回はここまで
書いててめちゃくちゃ楽しくてお気に入りのストーリーです
飛鳥はED後に戦うめっちゃ強い裏ボスポジションです
HGSSのレッドとかUSUMのサカキとかそういうポジション
コバルオン以外に使ってそうなポケモン思いつかなかった
来年からは準決勝です
次は来週の日曜に投下予定です
今年もありがとうございました、来年もよろしくです
365 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:06:38.57 ID:fh82jGXn0
だいぶ時間が経ってしまいましたが新年一発目の投稿ですね、今年もよろしくです
前回までのトーナメント表
https://imgur.com/sHXl9Xo
366 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:07:04.73 ID:fh82jGXn0
ワァァァァァ
恵磨『さあさあさあ、遂にやって参りました!! 白熱のポケモンリーグ、ここからは準決勝となります!』
恵磨『果たしてチャンピオン・蘭子への挑戦権は誰の手に渡るのでしょうか!?』
恵磨『実況は引き続き恵磨と!』
瑞樹『瑞樹でお送りします。ところで恵磨ちゃんってずっと叫んでいるのに全く声が枯れないわよね』
恵磨『ええ、喉の強さには自信あるんで!』グッ
恵磨『さぁ、まずは第一回戦、対戦するのは……』
367 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:07:35.63 ID:fh82jGXn0
凛「……」ザッ
恵磨『前回の試合で四天王・愛梨を打ち破った凛選手と!』
きらり「にょわーーっ! 凛ちゃーーーんっ! よろしくおにゃーしゃー☆ うきゃー!!」バァン
凛「……!?」ギクッ
恵磨『ここまで圧倒的なパワーで勝ち上がってきたきらり選手だーー!!』
瑞樹『性格もテンションも両極端な二人ね』
茜「凛ちゃーーーん!! がんばれぇーーーー!」
杏「きらり……!」
368 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:08:11.51 ID:fh82jGXn0
………………………………………………………………
試合前……
杏「きらり」
きらり「うにゅ? どしたの杏ちゃん」
杏「次の相手、凛だね。……気をつけて」
きらり「どーしたの? 杏ちゃんがそんなに怖い顔するなんて」
杏「ほら、前に凛と会った時にさ、メガシンカがどーとか言ってたじゃん」
杏「で、私が逆にメガシンカがどうしたのかって返したら、アイツははぐらかしてた」
369 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:08:51.10 ID:fh82jGXn0
杏「もしかしたら……凛はそのメガシンカ、ってやつがどういうのかを知ってて、しかも使ってくるかもしれない」
杏「まあ、どんなポケモンがどんな方法で、かつどんな場面で使ってくるかは杏にもわからないけどさ」
杏「パソコンから調べられるデータではわからない秘密兵器を、凛は持っていると思う」
杏「用心しておくに越したことはないね」
きらり「うーん……いちおーりょーかい! だにぃ」
きらり「杏ちゃん、心配してくれてありがとねえ! うぇへへ☆」
杏「ま、きらりなら大丈夫だろうけど。念には念を、ってね」
杏「じゃーね、まあ頑張ってー」
きらり「はーい☆」
…………………………………………………………
370 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:09:32.73 ID:fh82jGXn0
杏(一応忠告はしておいたけど)
杏(メガシンカか……もしかしたら前の試合でも使う予定だったのかな)
杏(いや、だとしたら前の試合で使わなかったのは何でなんだろ)
杏(あれが切り札だとしたら、凛の性格的には追い詰められるまでは使わなさそうだけど)
杏(前の試合では使わなかった……? いや、使えなかった……?)
杏(……うむむ……)
杏(……ダメだ、頭使いすぎて疲れた)プシュー
371 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:10:00.74 ID:fh82jGXn0
きらり「うぇへへ、やーっと凛ちゃんとバトルできるにぃ!」
凛「そうだね」
きらり「きらりんのはっぴはっぴぱわぁー、とくとご覧あれ! だにぃ☆」
凛「そのパワーがどんなのか知らないけど……」
凛「本気で勝たせてもらうよ!」
恵磨『それでは準決勝第一試合……』
恵磨『スタートォォォォォッッ!!』
372 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:10:28.72 ID:fh82jGXn0
きらり「ゴルーグちゃん、おにゃーしゃー☆」ポン
ゴルーグ「ゴル」ズシーン
凛「サザンドラ!」ポン
サザンドラ「サザ!」バッサ
晶葉「ほう、初手からサザンドラか」
凛(奈緒との試合できらりのポケモン達のパワーは充分に知れた)
凛(安定して先制できそうだと思ってサザンドラを選んだのは正解だったね)
373 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:10:55.21 ID:fh82jGXn0
凛(前回はりゅうせいぐんしか撃ってなかったけど)
凛「サザンドラ! あくのはどう!」
サザンドラ「サザ!」ババババ
ゴルーグ「ゴルッ!」ズズッ
凛(やっぱり、すごい威力だ)
凛(ジヘッドの頃の力任せな戦い方とは全然違う)
美玲「おお、効いてるな!」
幸子「あく技をかみくだくからあくのはどうに変更されたんですね」
志希「サザンドラになると特殊攻撃の方が高くなるからねぇ」
374 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:11:27.36 ID:fh82jGXn0
志希「それに……」
ヒラッ
卯月「あれは……たつじんのおび!」
晶葉「あれで更に威力を上げているのか。幅広い技を覚えるサザンドラには打ってつけの持ち物だな」
きらり「うにゅう……ゴルーグちゃん!」
ゴルーグ「ゴル!」フッ
恵磨『ゴルーグの姿が一瞬にして消えました!』
凛(これは……ゴーストダイブ!)
凛(あの巨体に不意打ちで仕掛けられるのは怖い……)
凛(どこだ……どこから出てくる?)
375 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:11:54.94 ID:fh82jGXn0
凛(いや……翼があるポケモン相手なら、普通はその翼を封じようとする)
凛(なら……上か!)
凛「サザンドラ、上方向にかえんほうしゃ!」
サザンドラ「サザー!」ボォーッ
恵磨『サザンドラ、3つのあたまから無差別にかえんほうしゃを放ちました!』
瑞樹『3つの頭から攻撃出来る分、広範囲をカバーできてるわね』
ゴルーグ「!」ボッ
凛「よし、攻撃が掠った!」
376 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:12:22.72 ID:fh82jGXn0
凛「あくのはどう!」
きらり「ありゃ、バレちゃった! だったらばくれつパーンチ☆」
ゴルーグ「ゴルー!」ゴォォォォ
サザンドラ「サザー」ヒョイ
サザンドラ「サザー!!」ババババ
ゴルーグ「ゴルッ……!」ドッ
輝子「おお、速い……!」
文香「パワーもスピードも、ジヘッドとは桁違いですね」
377 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:12:59.95 ID:fh82jGXn0
きらり「ふみゅみゅ……ゴルーグちゃん、もっかーい!」
ゴルーグ「ゴル!」フッ
乃々「あ、またゴルーグの姿が消えた……」
凛(……)
凛(さっきみたいに四方八方に攻撃すれば居場所をあぶり出せるけど)
凛(サザンドラはきらりのポケモンに充分通じるパワーがある。まだまだ温存しておきたい)
凛(どこから出てくるか……いや)
凛(こっちから方向を限定すれば……)
378 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:13:25.56 ID:fh82jGXn0
凛「サザンドラ!」
サザンドラ「サザー!」バサッ
ギュオオオオオ
恵磨『おっとサザンドラ、物凄いスピードで上昇していきます!』
凛(これだけのスピードで上に行けばゴルーグはついてこれない)
凛(もちろん来る方向は……)
凛「サザンドラ! 下方向にあくのはどう!」
379 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:14:05.31 ID:fh82jGXn0
サザンドラ「サザ……」
サザンドラ「サザー!!」ババババ
ゴルーグ「!」ドッ
ゴルーグ「ゴル……!」ドドドド
きらり「ゴ、ゴルーグちゃんが押し返されてるにぃ!?」
ズシーン
ゴルーグ「ゴル」バッタン
恵磨『ゴルーグダウーン!! まずは凛選手が先制だぁ!!』
ワァァァァァ
380 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:14:40.81 ID:fh82jGXn0
文香「なるほど……追いかけて上昇してくる所を狙ったのですね」
乃々「サザンドラ、強すぎぃ……」
晶葉「ああ、あのサザンドラでどこまでやれるか、が凛の勝負の決め手だな」
きらり「うきゃー! 凛ちゃん、とぉっても強いねぇ!」
きらり「じゃあきらりもとっておきのでいくねえっ!」
きらり「キテルグマちゃん、おにゃーしゃー☆」ポン
キテルグマ「……」ズシン
381 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:15:26.96 ID:fh82jGXn0
凛「……!」
ザワザワザワ
恵磨『おおっと、あれは……ポケモン!?』
瑞樹『初めて見るポケモンだわ。もしかして……』
卯月「何……あのポケモン!?」
茜「見たことのない姿ですね……!」
晶葉「ああ、私も初めて見るポケモンだ」
美玲「ええっ、ここにいる皆が知らないポケモンなんて……!」
382 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:16:03.34 ID:fh82jGXn0
志希「志希ちゃん知ってるよー♪」
志希「あれはキテルグマだねー。たしかにアイマスにはいないポケモン。そりゃ見たことないよねー♪」
幸子「キ、キテルグマ……?」
志希「でもあたしも名前ぐらいしか知らなーい」
輝子「結局わからないのか……」
凛(キテルグマ……っていうんだ)
凛(昨日パソコンで見たときも、あのポケモンだけ図鑑の情報がなかったんだよね)パカッ
???
データ不明
383 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:16:46.70 ID:fh82jGXn0
凛(きっとアイマスにはいない、新種のポケモン……)
凛(それを何できらりが持ってるのかはわからないけど)
凛(どう来るかわからない以上、サザンドラですぐに勝負をつけたい……)
凛(まずは様子見、かな)
※このストーリーの時系列は第6世代当時のままなので、第7世代のキテルグマは新種のポケモン、ゲストポケモンという扱いです。
AGの映画にルカリオやマナフィが先行登場したみたいな感覚で見てもらえれば。
384 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:17:25.16 ID:fh82jGXn0
きらり「キテルグマちゃん、メガトーン……」
きらり「キィーック! だにぃ☆」
キテルグマ「……」バッ
恵磨『まずはキテルグマが動き出した!』
凛「サザンドラ、避けて!」
サザンドラ「サザ」ヒョイ
凛(見た目からしてノーマルタイプかフェアリータイプだと思ってたけど)
凛(サザンドラ相手にフェアリー技を使ってこなかったってことはノーマルタイプ……?)
385 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:17:54.65 ID:fh82jGXn0
凛「あくのはどう!」
サザンドラ「サザー!」ババババ
キテルグマ「……!」バシィ
凛「あまり効いてない……もう一つタイプを持ってる?」
きらり「ふっふっふっ……キテルグマちゃんのぱわぁー、思い知るにぃ!」
きらり「アームハンマー☆」
キテルグマ「……」ピョン
幸子「飛び上がった!?
386 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:18:35.06 ID:fh82jGXn0
キテルグマ「……」ブン
キテルグマ「キィィィィィーーーーー!!」ズドォン
サザンドラ「サザッ!?」
ドガァン
恵磨『ああっと、サザンドラが撃ち落とされました!!』
瑞樹『す……すごいパワーだわ……!』
凛「サザンドラ!」
サザンドラ「サザー!」ガバッ
387 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:19:07.82 ID:fh82jGXn0
凛「ふう、持ちこたえたか……」
凛「もう少し頑張って……ラスターカノン!」
サザンドラ「サザー!」バッ
キテルグマ「キィィ……」バシィ
恵磨『サザンドラ、微々たるダメージしか与えられません!』
凛(これも効かないのか)
凛(あくとはがねを抑えられるタイプは……もしかして、かくとう?)
凛(ならおそらくキテルグマはノーマル・かくとうタイプ……)
388 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:19:57.87 ID:fh82jGXn0
凛(りゅうせいぐんなら効きそうだけど、どのみちこのままじゃ不利だ)
凛「サザンドラ、交代!」シュゥゥ
凛「ムクホーク!」ポン
きらり「キテルグマちゃん、メガトンキィーック☆」
ムクホーク「ムクホッ……!」バシッ
晶葉「『いかく』で抑えたとはいえ、それでもあの威力か……」
幸子「なんて馬鹿力なポケモンなのでしょう……」
389 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:20:32.03 ID:fh82jGXn0
凛「ムクホーク! ブレイブバード!!」
ムクホーク「ムクホー!!」ゴゴゴゴ
ドゴオッ
キテルグマ「キィ……!」ズザーッ
凛「!? これもダメージが少ない……?」
きらり「にゅふふ、キテルグマちゃんね、とーってももふもふしてて気持ちいいんだよぉ!」
もふもふ
物理攻撃のダメージを半分にする
390 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:21:03.30 ID:fh82jGXn0
凛(なるほど……あの体毛がダメージを吸収してるのか)
凛(どうする……?)
凛(さっきキテルグマはアームハンマーじゃなくメガトンキックを出してきた。たぶん私が交代すると読んでシンプルな選択をしたんだろう)
凛(だとしたら次も……いや、常にきらりはこっちの交代を読んできている)
凛(ムクホークでは削りきれない量ではない……ここは交代せずにいくか)
凛「ムクホーク! 上から攻めるよ!」
ムクホーク「ムクホー!」バサッ
391 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:21:37.92 ID:fh82jGXn0
らり「キテルグマちゃん、よお〜く狙って……」
キテルグマ「……」キッ
凛「インファイト!」
ムクホーク「ムクホー!!」ボコスカ
きらり「ぶんまわすー!!」
キテルグマ「キィィィィィ!!」ブンブン
ドガッ
ドガッ
392 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:22:41.90 ID:fh82jGXn0
ムクホーク「ムクホー……」
キテルグマ「キィ……」
恵磨『両者一歩も引きません! まさに一進一退!!』
凛「……」
晶葉「凛……このまま力押しだと競り負けるぞ!」
晶葉「いや……あれは……あえて力押ししている?」
志希「おっ、気づいた?」ニャフフ
乃々「え……?」
393 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:23:12.88 ID:fh82jGXn0
凛(この一撃で……)
凛「ムクホーク! ブレイブバード!!」
ムクホーク「ムクホー!!」ゴゴゴゴ
きらり「キテルグマちゃん、迎え撃つにぃ☆」
キテルグマ「キィーー!!」
スカッ
キテルグマ「!?」
きらり「うぴゅ!?」
恵磨『な、なんと、ムクホークの突進がキテルグマの横を逸れていった!?』
394 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:23:51.29 ID:fh82jGXn0
瑞樹『いや…わざと逸らしたのね!』
ムクホーク「ムクホー!」クルン
恵磨『ムクホークが一回転して……』
凛(その隙に……!)
パクッ
凛「よし! ムクホーク、決めるよ!!」
ムクホーク「ムクホー!!」ゴゴゴゴ
きらり「後ろ……!」
キテルグマ「キィィィ――」
ドゴォォォ
395 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:24:18.14 ID:fh82jGXn0
キテルグマ「キィィィ……」バタンキュー
恵磨『キテルグマ戦闘不能!!』
ワァァァァァ
茜「なるほど、わざと攻撃を反らせて隙を作っただけでなく、タメを作ってフルパワーの一撃を与えたのですね!」
志希「それにムクホーク、一回転したときに『チイラのみ』を頬張ってたねー」
チイラのみ
ピンチになると自分の攻撃力を上げる
396 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:25:29.53 ID:fh82jGXn0
志希「普通はキテルグマの図太さに怖じ気づいて交代するところを、凛ちゃんは機転を利かせて攻略した、ってとこかなー」
幸子「なるほど……!」
ムクホーク「ムク……」ヨロッ
凛「ムクホーク、戻って!」
きらり「うにゅう……キテルグマちゃんまでやられちゃった」
きらり「でもまだまだ……! バクーダちゃん、おにゃーしゃー☆」ポン
バクーダ「バクー!」
to be continued...
397 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/16(木) 01:27:31.16 ID:fh82jGXn0
今回はここまでです
キテルグマ、きらりんとイメージぴったりだったので特別に登場です
キャラ付けはスマブラのアレですね
次回は週明けぐらいですかね?ではでは
398 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:14:24.99 ID:xVvexko40
投下します
399 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:14:51.67 ID:xVvexko40
凛「ならこっちは……ゲッコウガ!」
ゲッコウガ「ゲコッ!」
きらり「相性は悪いけど、きらりんとバクーダちゃんは引かないやーい!」
きらり「だいちのちからだにぃー!」
バクーダ「バクー!!」ボボボォォォ
凛「躱して!」
ゲッコウガ「ゲコ」ヒョイヒョイ
恵磨『ゲッコウガ、突き出た地面の上を身軽に進んでいきます!』
400 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:15:22.01 ID:xVvexko40
凛「みずしゅりけん!」
ゲッコウガ「ゲコッ!」シュババババ
ガキィッ!
瑞樹『突き出た地面で壁を作ったわね』
瑞樹『あのバクーダ、まさに攻防一体ってポケモンね』
凛「くさむすび!」
ゲッコウガ「ゲコ!」
バクーダ「バク!?」シュルルル
401 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:15:53.10 ID:xVvexko40
きらり「振り払うにぃ! ふんえん!」
バクーダ「バク……バクー!!」ドッカァァァン
ブチィッ!!
茜「おお、体に力を入れて草を千切りました!」
卯月「それだけじゃない、ふんえんが壁を壊して……」
ゲッコウガ「ゲコッ!?」ガガガガ
凛「くっ!」
恵磨『バクーダ、バトルが始まってからここまで一歩も動いていません!』
恵磨『が、相性の悪いはずのゲッコウガを全く寄せ付けておりません!!』
402 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:16:19.24 ID:xVvexko40
凛「……」
凛(まずはあのせり上がった壁をどうにかしないと)
凛(ハイドロカノンなら壊せそうだけど……あの技は反動が大きい)
凛(動けなくなってしまったら、すぐに反撃されてしまう)
凛(……)
凛「ゲッコウガ、もう一回くさむすび!」
ゲッコウガ「ゲコ!」
403 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:16:50.34 ID:xVvexko40
きらり「バクーダちゃん!」
バクーダ「バク!」シュルルル
バクーダ「バクー!!」ドッカァァァン
美玲「またふんえんで地面の壁が崩れたぞ……!」
グサッグサッ
シュゥゥ
404 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:17:20.09 ID:xVvexko40
バクーダ「……!?」
身代わり人形「」ボテッ
きらり「みがわり!?」
ゲッコウガ「ゲコッ」シュッ
凛「よし、足元に!」
凛「ゲッコウガ! ハイドロカノン!!」
ゲッコウガ「ゲコッ……」ゴォォッ
405 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:17:46.97 ID:xVvexko40
ゲッコウガ「ゲコォォ!!」
ドドドドドドドドドドドド
バクーダ「バク……!!」
きらり「バ、バクーダちゃん!!」
恵磨『ゲッコウガ、バクーダを大きく吹っ飛ばしたぞぉ!!』
ゲッコウガ「ゲコッ」ガクッ
凛「よし……!」
凛(ゲッコウガは反動で動けない。この一撃で決めきれてなければ……)
406 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:18:16.23 ID:xVvexko40
シュゥゥ
バクーダ「バ、バク……」フラッ
凛「……! 倒せなかった……」
瑞樹『きらりちゃん、バクーダの『ハードロック』が命綱になったわね』
きらり「ふぅー、危ない危ない、きらりんヒヤヒヤしちゃった!」
きらり「そんじゃバクーダちゃん、一発おなーしゃー☆」
バクーダ「バク……」
凛「! バクーダが光を吸収している……!」
407 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:18:44.83 ID:xVvexko40
凛「ゲッコウガ……!」
ゲッコウガ「ゲコ……」ガクッ
きらり「ソーラー☆ ビィィーームッッ!!」
バクーダ「バクー!!」チュドォォォォン
ドカァァン
卯月「ああ……!」
ゲッコウガ「ゲコ……」バタンキュー
バクーダ「バク……」ズシン
恵磨『ゲッコウガダウーン!! しかしバクーダも攻撃の反動で倒れました!!』
ワァァァァァ
408 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:19:16.32 ID:xVvexko40
幸子「相性は完全に有利だったのに、互角に持ち込まれるとは……」
杏「ふっふっふっ、やるじゃない、きらり」
凛「ゲッコウガ……お疲れ」
凛(……あれがうまく決まっていれば、もう少し隙を生み出せたかな)
凛(……いや、今は目の前に集中しないと)
凛「サザンドラ!」ポン
きらり「ナッシーちゃん、がんばがんばーだにぃ☆」ポン
ナッシー「ナッシー!」
409 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:19:42.90 ID:xVvexko40
凛(! ……またカムラのみを持ってる)
凛(あれにさえ気をつければ……)
凛「サザンドラ、あくのはどう!」
サザンドラ「サザー!」ババババ
きらり「エナジーボールだにぃ!」
ナッシー「ナッシー!」バシュゥ
バシィ!!
410 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:20:09.00 ID:xVvexko40
ナッシー「ナ、ナッシ……」ズドン
晶葉「避けきれない分、相殺してダメージを最小限に抑えたか」
きらり「体力減っちゃったし、やどりぎのタネだにぃ☆」
ナッシー「ナッシー!」ポポポポ
サザンドラ「サザ!?」シュルルル
恵磨『やどりぎのタネがサザンドラに絡みつく!』
サザンドラ「サザー……!」グググ
411 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:20:38.19 ID:xVvexko40
凛(まずい……やどりぎのタネが動きを遅くしている……!)
凛(これだけ長く場にいれば、相手はもうサザンドラの動きやスピードを把握してきているはず)
凛(どうする……?)
きらり「ナッシーちゃん、しぜんのめぐみ!」
ナッシー「ナッシー!」コォォ
サザンドラ「サザ!」バシィ
瑞樹『サザンドラの翼を封じつつ、的確に攻撃しているわね』
凛「くっ……」
412 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:21:08.62 ID:xVvexko40
凛(何とかやどりぎのタネをふりほどかないと)
凛(交代すれば効果は切れるけど、結局次のポケモンにも同じことをされる)
凛(流れを絶たないためにも、ここはサザンドラで突破する……!)
凛「サザンドラ、かえんほうしゃ!」
きらり「!」
凛「――を、自分へ向けて撃って!」
きらり「うにゅ!?」
413 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:21:35.08 ID:xVvexko40
卯月「ええ!?」
美玲「な、どういうことだよ!?」
幸子「しかも自分で自分を攻撃するって、どうやって……」
サザンドラ「!?」
サザンドラ「……!」
サザンドラ「サザー!!」ゴオッ
恵磨『なんと凛選手、サザンドラに自身を攻撃する指示を出した!?』
414 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:22:06.77 ID:xVvexko40
瑞樹『……なるほどね』
恵磨『??』
瑞樹『サザンドラは両腕についている頭も武器の一つよ。たとえば右腕を内側へ向ければ、自分自身を攻撃することもできる』
瑞樹『そうまでして自分にかえんほうしゃを撃ったのは……』
ボォォォォ
美玲「あっ、やどりぎのタネが!」
晶葉「焼け落ちたな。これが狙いだったのか」
凛「多少ダメージは受けたけど、これで自由になった!」
415 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:22:37.32 ID:xVvexko40
凛「決めるよ、サザンドラ! りゅうせいぐん!!」
サザンドラ「サザー……」ボッ
きらり「う、うにゅう! ナ、ナッシーちゃん、しぜんのめぐ――」
サザンドラ「サザー!!」
ドドドドドドドド
ナッシー「ナ、ナッシー!!」
ナッシー「ナッシー……」バタンキュー
恵磨『りゅうせいぐんが直撃! これは耐えられなぁい!!』
恵磨『ナッシーダウーン!!』
ワァァァァァ
416 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:23:09.80 ID:xVvexko40
きらり「ありゃぁ……」
凛「よし……サザンドラ、戻って!」シュゥゥ
晶葉「うまく機転を利かせたな」
晶葉「しかし、あの場面で自分を攻撃しろと指示を出されたら、ほとんどのポケモンは戸惑って隙だらけになるだろう」
晶葉「サザンドラが凛を信頼しているからこそ成せた技だな」
幸子「凛さん、順調ですね!」
志希「いや、そうとも言えないよー?」
志希「ムクホークもサザンドラもフラフラ……手持ちの数では勝ってるとは言い難いし」
417 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:23:46.43 ID:xVvexko40
志希「それにあのホエルオーだよねぇ。サンダースが倒されちゃったらどうするんだろ?」ニャフフ
文香「まだ油断大敵、ということですね」
きらり「うにゅう……きらりんどんどん追い詰められちゃってる!」
きらり「メタモンちゃん!」ポン
メタモン「メタ」
メタモン へんしんポケモン ノーマル
体の細胞の作りを自分で組み替えることで他の生命体そっくりに変身する
寝るときは石に変身するらしい
凛「ならこっちは……チャーレム!」
チャーレム「チャー!」
凛「へんしんする前に、倒す……!」
418 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:24:33.64 ID:xVvexko40
メタモン「メタ」コォォォォ
凛「えっ!?」
ミョミョミョミョ……
輝子「フヒ、いきなりへんしんした……?」
志希「お、あれは特性『かわりもの』だねぇ」
かわりもの
戦闘に出ると、いきなり相手のポケモンに変身する
志希「あの子の連れてるメタモン、すごく珍しい個体だねぇ!」
メタモン「チャー」スタッ
419 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:25:07.28 ID:xVvexko40
恵磨『きらり選手、メタモンを繰り出して変身してきました!』
瑞樹『実質チャーレム対チャーレムの対決ね』
凛「相手もチャーレムになってきた……」
凛(たしかへんしんは身体能力とかも同じになるんだっけ)
凛(だとしたらこの勝負は互角……? いや)
凛(ただ普通に互角の勝負を仕掛けてくるつもりじゃないはず)
凛「気をつけていくよ、チャーレム! しねんのずつき!」
きらり「きらりんもしねんのずつきでごっつんこ! だにぃ☆」
420 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:25:34.90 ID:xVvexko40
メタモン「チャー」サッ
メタモン「チャー!」ドガッ
チャーレム「チャー……!」バシッ
凛「!」
凛「相手の方が速い……!?」
凛(たまたま先制されたとかじゃない。確実にこっちよりスピードがある……)
凛(もしかしてあれは……こだわりスカーフ……!?)
こだわりスカーフ
持たせると同じ技しか出せなくなる代わりに素早さが上がる
421 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:26:04.71 ID:xVvexko40
凛「チャーレム、ドレインパンチ!」
チャーレム「チャー!」コォォ
メタモン「チャー」サッ
恵磨『メタモン、素早い身のこなしでチャーレムの攻撃を躱した!』
瑞樹『メタモンはへんしんすると相手と同じ能力値になるわ。つまりこだわりスカーフのような道具を持たせておけば、確実に相手より速く動ける』
瑞樹『シンプルながら堅実な、メタモンの基本戦術ね』
422 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:26:33.93 ID:xVvexko40
晶葉「まずいな、凛としては交代したいところだが」
晶葉「ドリュウズは相性が悪いし、サンダースはホエルオーまで温存しておきたい。となると残っているのは手負いのムクホークとサザンドラ、か」
卯月「そんな、どうすれば……」
凛(……)
凛(一つ、あのメタモンを倒す方法があるとすれば)
凛(メガシンカ……あれを使えばこっちが先手を取れるようになるし、その次のホエルオーにもある程度ダメージを与えられる)
凛(でも、方法はそれしかないの?)
凛(考えるんだ……どうすれば……)
423 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:27:15.23 ID:xVvexko40
きらり「しねんのずつき!」
メタモン「チャー!」ビビビ
チャーレム「チャー……!」ドガッ
凛「くっ……」
きらり「……凛ちゃん」
凛「?」
きらり「凛ちゃん、何か隠してるよね」
424 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:27:47.94 ID:xVvexko40
きらり「チャーレムちゃんから感じるんだにぃ……きらりんうまく言葉にできないけど、なんかすごいぱわぁーを感じるの!」
凛(……! もしかしてメガシンカのこと……?)
凛(そうか、そういえば前に二人に相談してたっけ)
きらり「ねえ、なんで本当の力を使わないにぃ?」
凛「……」
きらり「きらりんはね」
きらり「手加減した凛ちゃんとは戦ってもはっぴはぴじゃないにぃ」
きらり「凛ちゃん……」
きらり「本気を見せてよ!」
425 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:28:16.40 ID:xVvexko40
きらり「チャーレムちゃんから感じるんだにぃ……きらりんうまく言葉にできないけど、なんかすごいぱわぁーを感じるの!」
凛(……! もしかしてメガシンカのこと……?)
凛(そうか、そういえば前に二人に相談してたっけ)
きらり「ねえ、なんで本当の力を使わないにぃ?」
凛「……」
きらり「きらりんはね」
きらり「手加減した凛ちゃんとは戦ってもはっぴはぴじゃないにぃ」
きらり「凛ちゃん……」
きらり「本気を見せてよ!」
426 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:28:50.93 ID:xVvexko40
凛「……!」
凛「……何それ」ギリッ
凛「まるで私が本気じゃないみたいな言い方……」
凛「私は……」
凛「私はいつだって本気だッ!!」
427 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/01/22(水) 21:29:25.68 ID:xVvexko40
こずえ「……!」ビクッ
晶葉「凛、どうした!? 感情的になるな!!」
幸子「あんな凛さん、初めて見ました……」
文香「……凛さんらしくないですね。まるで図星をつかれたような」
卯月「図星……」
卯月(凛ちゃん……メガシンカのことかな)
卯月(蘭子ちゃんと戦うまで使わないって決めてたもんね……)
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