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【モバマス】凛「ああ、あこがれのポケモンマスターに」(続)

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28 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/03(日) 00:03:57.62 ID:mlWl+sPW0
凛「えっ!?」

ルカリオ「ルカ」ヒョーイ

恵磨『お−っと、怯んだはずのルカリオが動いた! ゲッコウガの真上に跳んだぞ!』

瑞樹『そのまま……ゲッコウガの上に落ちてくるわ……!!』

ルカリオ「ルカ!」シュォォォ

ルカリオ「ルカ!」バシュウッ

凛「! ゲッコウガ、みずしゅ――」


ズドオオ……ン


恵磨『ルカリオのはどうだんが零距離で直撃ィー!!』

29 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/03(日) 00:04:26.68 ID:mlWl+sPW0
凛「ゲッコウガ……!」

ゲッコウガ「ゲコ……」バタンキュー

恵磨『ゲッコウガ、戦闘不能! 凛選手、早くもエースを失ってしまったー!!』

瑞樹『これはかなり厳しいわね。不利な相性と分かっていてもゲッコウガで勝負をつけたかったんでしょうけど』

瑞樹『手持ちの数的にはもちろん、トレーナーの心理的にもダメージが大きいんじゃないかしら』

凛「そ、そんな……」
30 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/03(日) 00:04:57.19 ID:mlWl+sPW0
幸子「凛さんのエースを一発で仕留めるなんて……」

晶葉「! あれはまさか、たつじんのおびか!」

たつじんのおび
持たせると効果抜群の技のダメージをさらに上げる

凛(なんて火力……)

凛(それに怯ませたはずなのに……ルカリオがスピードアップした……?)

愛梨「ルカリオの特性は『ふくつのこころ』よ」

ふくつのこころ
怯むと素早さが上がる

愛梨「怯ませて確実に仕留めるつもりだったんでしょうけど、まだまだ甘いですね!」
31 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/03(日) 00:05:25.26 ID:mlWl+sPW0
ドワァァァァァァァァァァ

『あいりぃぃぃぃーーー!!』

『さすがだぜーーー!!』

文香「まずは相手が先制、ですか」

卯月「さすが、手強いね」

凛(一撃で決めたかったがために怯ませたつもりが、裏目に出た)

凛(今思えば、ルカリオの特性は怯みに強い特性ばかりだった)

凛(私の判断ミスだ……ごめんね、ゲッコウガ)

凛(でもまだだ……!)
32 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/03(日) 00:05:53.10 ID:mlWl+sPW0
凛「今ルカリオに対抗できるのは……」

凛「チャーレム!」

チャーレム「チャー」ポン

凛「ルカリオはあと一息で倒せる……チャーレム、ドレインパンチ!」

チャーレム「チャー!」ザッ

愛梨「ルカリオ、動けますか?」

ルカリオ「ルカ……」バリバリ

愛梨「うーん、ここまでか……」
33 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/03(日) 00:06:24.72 ID:mlWl+sPW0
ズバンッ

ルカリオ「ルカ……」バタンキュー

恵磨『ドレインパンチが決まったー! ルカリオダウーン!』

美玲「ふーっ、やっと1匹かあ」

茜「あのルカリオにも負けないレベルのポケモンがあと5匹もいるなんて、さすが四天王です……!」


愛梨「ルカリオ、ご苦労様です」
34 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/03(日) 00:07:59.06 ID:mlWl+sPW0
今回はここまでとします、次回の投下は火曜日を予定

先述した通り、前回からかなり時間が空いているので、前スレを読んでから戻ってこられた方がわかりやすいかと
ここまで読んでいただき有難うございました
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/03(日) 21:15:32.73 ID:cKx/s3gXO

果たしてこのスレのポケモン達は剣盾に何体出れるのか……
36 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:15:45.08 ID:tv4D67y50
投下していきます
37 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:16:26.45 ID:tv4D67y50
愛梨「フラージェス!」ポン

フラージェス「フラ!」

フラージェス ガーデンポケモン フェアリー
見事な花園がテリトリーで、草花の放つエネルギーを浴びて自分のパワーにする
数百年の寿命をもつ

恵磨『愛梨選手、フラージェスを繰り出した!』

凛「チャーレム、しねんのずつき!」

チャーレム「チャー」キィィィン

愛梨「リフレクター!」

フラージェス「フラ」ガキィン
38 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:16:53.98 ID:tv4D67y50
恵磨『フラージェス、物理攻撃を半減する壁を張って防いだ!』

瑞樹『凛ちゃんのポケモンは半分以上が物理型のアタッカーよ。リフレクター自体も有効だし、もともと特殊防御に優れたフラージェスがそれをやるなら尚更ね』

晶葉「猛攻撃の次は、また守りに徹してきたか……」

志希「愛梨ちゃんはお堅いねぇ」

凛(リフレクター……)

凛(あれ自体を封じないと、どんどん戦況が厳しくなる)

凛(相性がいいのはドリュウズだけど……今はリフレクターが消えるのを待たないと)
39 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:17:22.08 ID:tv4D67y50
凛「チャーレム、交代!」

恵磨『凛選手、ここでポケモンを入れ替えます!』

凛「サンダース、よろしく」ポン

サンダース「ダース!」

恵磨『再びサンダースが登場! しかし先程の戦いで体力は万全ではないぞ!』

凛(本当はもっと温存したかったけど)

凛「サンダース……あと少し、頑張って」

サンダース「ダース!」
40 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:17:50.46 ID:tv4D67y50
愛梨「フラージェス、ムーンフォース!」

フラージェス「フラ」ビビビ

凛「躱して!」

サンダース「ダース」ヒョイ

愛梨「さすがサンダース、傷ついてても素早いですね」

愛梨「でも長くは持たせませんよ! マジカルリーフ!」

フラージェス「フラ」シュバババ

サンダース「ダース!」ズババ
41 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:18:29.21 ID:tv4D67y50
恵磨『サンダースを必中技が襲う!』

瑞樹『これが愛梨ちゃんの堅実さたる所以ね』

瑞樹『攻撃が必ず当たる技はその分攻撃力に欠ける。でもそれを埋めるだけの実力を彼女のポケモン達は伴っているからこそ、こういう戦い方ができるのね』

恵磨『なるほど、流石は前回チャンピオンですね!』

愛梨「……前回チャンピオン、か。この1年で何回言われたんだろ」フーッ

愛梨「その称号を振り払うために、あたしはこの1年……血の滲むような特訓を重ねてきたの」


愛梨「もう『前回』チャンピオンなんて……言わせないッ!」


42 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:18:56.96 ID:tv4D67y50
ドワァァァァァァァァァァ

『その意気だぜ、あいりぃぃぃぃーーー!!』

文香「やっぱり、気にかけていらっしゃったんですね」

晶葉「無理もないな。彼女にとってはよほど屈辱的だったんだろう」

卯月「愛梨ちゃん、もっとクールで無口な人だと思ってたけど、こういう一面もあるんだね」

晶葉「ああ、まるで凛みたいだな」

未央「たしかに! あの二人、実はめちゃくちゃ仲良くなれるんじゃない?」

凛(リフレクターが切れるまでは……)

凛「耐えて、サンダース! ――――――――――――!」
43 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:19:47.81 ID:tv4D67y50
サンダース「……!」

サンダース「ダース!」

恵磨『サンダース、なおもフィールドを縦横無尽に駆け巡る!』

愛梨「マジカルリーフ!」

フラージェス「フラ」シュバババ

サンダース「ダー……」ズババ

恵磨『しかしマジカルリーフはじわじわと体力を削っていってるぞ!』

美玲「これじゃジリ貧じゃないか! おい凛、なんか作戦あるのかよ!?」

志希「まーまー。黙って見てよ♪」

美玲「……?」
44 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:20:15.07 ID:tv4D67y50
凛「もう少し……!」

サンダース「ダース!」

フラージェス「フラ」シュバババ

サンダース「ダー!」バシバシ

フッ

幸子「リフレクターが消えました!」

愛梨「フラージェス、もう一度リフレク――」
45 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:20:44.37 ID:tv4D67y50
凛「そこだっ! サンダース!」

サンダース「ダー!」バッ

恵磨『サンダース、ものすごい勢いでフラージェスに飛び掛かる!』

凛(さっきは決めれなかったけど、次こそは……!)

凛「かみなり!」

サンダース「ダー!」ゴロゴロゴロ

愛梨「!? まさか……」

サンダース「ダァァァッ!!」バリバリバリ
46 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:21:18.68 ID:tv4D67y50
ズドーーーーン

未央「うわあっ!?」ビュォォ

卯月「うそ、さっきと威力が全然違う!」

恵磨『うー、ゲホンゲホン……フィ、フィールドはどうなったのでしょうか!?』

………………

フラージェス「フラ……」バタンキュー

サンダース「ダー……」バタンキュー

恵磨『これは……相討ちだー!!』
47 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:22:04.15 ID:tv4D67y50
ワァァァァァァ

卯月「やった、これでイーブンだね!」

晶葉「ああ、だがまだ油断ならんぞ」

愛梨「お疲れ様、フラージェス」

愛梨「なるほど、逃げ回りながら『じゅうでん』を繰り返していたのね……リフレクターが切れる隙ができるまで」

愛梨「そして『じゅうでん』は同時に特殊防御を高める……それでマジカルリーフに耐え続けていた」

愛梨「相手に近づいて大技を放つっていう作戦、一度失敗していたのに成功させるなんて……やるじゃないですか」
48 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:22:33.53 ID:tv4D67y50
凛「お疲れ、サンダース」

凛「まあ、苦し紛れの作戦だったけどね」

愛梨「それにサンダース……ルカリオの攻撃を受けてたのに、フラージェスの攻撃にも耐え続けたなんて。よく育てられてますね」

凛「え? あ……ありがと」

凛(褒められちゃった……テレビで見てた人に)

凛(なんか照れくさいな……)

凛「って、いけない。ムクホーク!」

ムクホーク「ムクホー!」ポン
49 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:23:13.18 ID:tv4D67y50
愛梨「ドダイトス!」

ドダイトス!「ドダー!」ズシン

ドダイトス たいりくポケモン くさ/じめん
小さなポケモンたちが集まり、動かないドダイトスの背中で巣作りを始めることがある
大昔の人々は、大地の下には巨大なドダイトスがいると空想していた

恵磨『凛選手はムクホーク、愛梨選手はドダイトスを繰り出してきたー!』

瑞樹『愛梨ちゃんの方が相性は不利だけど……交代する気配がないわね。どう立ち回るのかしら』

凛「一気に行くよ! ムクホーク、ブレイブバード!」

ムクホーク「ムクホー!」ゴォッ

愛梨「アイアンテール!」

ドダイトス「ドダ」ガキーン

瑞樹『いわ技は使わなかったわね。愛梨ちゃんは力押しするつもりかしら』
50 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:23:45.17 ID:tv4D67y50
凛「ムクホーク、もう一回ブレイブバード!」

ムクホーク「ムクホー!」

愛梨「ドダイトス、ギリギリまで引き付けて!」

ドダイトス「ドダ」ゴォォ

凛「何か企んでる……ムクホーク、気を付けて!」

愛梨「今よ! ジャンプ!」

ドダイトス「ドダッ」ピョーン

恵磨『な、なんと! ドダイトス、ジャンプしたぞ!?』

恵磨『あの巨体からは想像できない動きだー!』
51 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:24:23.93 ID:tv4D67y50
愛梨「ウッドハンマー!」

ドダイトス「ドダッ!」ヒュゥゥン

凛「やっぱりね……!」

凛「ムクホーク、方向転換!」

ムクホーク「ムクホー!」

恵磨『しかし凛選手も対応が早い!』

ズドーーーーン

恵磨『再び両者が空中で激突したあー!』
52 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:24:51.69 ID:tv4D67y50
乃々「す、すごい……」

美玲「愛梨ってやつももちろんすげーけど……凛もすげぇ……!」

志希「二度も同じ手は食らわない、のは凛ちゃんも同じみたいだねー」

愛梨「やりますね……!」

凛「まだまだ! ムクホーク!」

凛(ドダイトスには『しんりょく』がある。あれが発動したら厄介だ)

凛(今のところ、気を付けるべきはウッドハンマーだね。あれを喰らったらひとたまりもない)

凛(ここは空中戦で!)
53 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:25:21.78 ID:tv4D67y50
凛「飛び上がって!」

ムクホーク「ムクホー」バサッバサッ

「インファイト!」

ムクホーク「ムクホー」ドガガガ

瑞樹『さっきみたいにブレイブバードで突っ込んでいったら反撃を喰らう可能性もあるから、空中からヒット&アウェイってことね、わかるわ』

愛梨「ドダイトス! 降りてきたところをアイアンテール!」

ドダイトス「ドダ!」ガキーン

恵磨『ドダイトスも応戦しているが、これは凛選手が優勢かー!?』

凛(よし、確実にダメージを与えてる)

凛(インファイトも長くは使えないし、そろそろ決めるか……)

凛(……でも、なんか変な感じだ)

凛(なんで交代してこないんだろ)
54 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:26:01.79 ID:tv4D67y50
愛梨「……」

愛梨「……この子はね」

凛「?」

愛梨「一度場に出たら、交代できないんです。いや、交代させてくれない、って感じかな」

凛「? どういうこと?」

愛梨「昔からすごく強情な子なんですよ。例え不利な相手でも、自分が相手しないと気が済まなくて」

愛梨「だから去年のポケモンリーグでは登録させてなかったんですけど」

愛梨「でもこの子は、私がお父さんから譲ってもらったポケモンなんです」

凛「……」
55 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:26:32.25 ID:tv4D67y50
愛梨「お父さんはチャンピオンになれなかった」

愛梨「だから私は、お父さんの夢も果たしたい」

愛梨「結果的に分の悪い相手と戦っているけど、ドダイトスは諦めていない」

愛梨「だから私も、諦めるつもりはありません!」

凛「……」フッ

凛「そうこなくっちゃ!」

凛(これが最後の一撃……)

凛「ムクホーク! ブレイブバード!」
56 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:27:01.50 ID:tv4D67y50
ムクホーク「ムクホー!」ゴォッ

恵磨『空高くからムクホークが急降下してきたー!!』

愛梨「ドダイトス! リーフストーム!」

ドダイトス「ドダー!!」バビュゥゥン

凛(まだくさ技を持っていた!)

凛(やっぱり『しんりょく』が発動している)

凛(でも!)

凛「押し切れッ! ムクホーク!」
57 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:27:37.75 ID:tv4D67y50
ムクホーク「ムクホオオー!」ゴォッ

恵磨『ムクホークがリーフストームに突撃していったぞ!!』

晶葉「どうなる……!?」

バッ

愛梨「!?」

ドダイトス「ドダッ……」

ドォー・・・・・・ン

恵磨『ムクホークがリーフストームを破ったぁ!!』
58 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:28:13.39 ID:tv4D67y50
ドダイトス「ドダ……」ガクッ

ムクホーク「ムクホ……」フラフラ

恵磨『ドダイトス戦闘不能!』

ワァァァァァァ

瑞樹『相性が悪いとはいえ、ムクホークをあそこまで追い込んだドダイトス……天晴れだわ』

愛梨「よく頑張ったね、ドダイトス」

凛(やっぱり実際に戦ったら、テレビで見ていた愛梨と本物の愛梨は全然違う)

凛(でも1つ、同じことがあるとするなら)

凛(愛梨は尊敬できるトレーナーだった、ということだ)
59 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/05(火) 22:30:38.01 ID:tv4D67y50
今回はここまで
次回の投下は金曜です、愛梨との戦いも決着する……かも?

ドダイトスといえば名探偵ピカチュウに信じられないくらい巨大なドダイトス出てきましたよね
ダイマックスの比じゃないくらいでかかった気がする
60 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:27:19.99 ID:t9XXzSEW0
投下します
61 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:28:05.63 ID:t9XXzSEW0
愛梨「オニゴーリ!」ポン

オニゴーリ「オニ」

オニゴーリ がんめんポケモン こおり
空気中の水分を凍らせて自由な形に変える能力を持つ
その力で獲物を氷漬けにしてしまう
氷の鎧は炎でも溶けない

愛梨「仕留めますよ! こおりのつぶて!」

オニゴーリ「オニ」ヒュゥゥン

オニゴーリ「オニ!」バッ

凛「! 早い!」

ムクホーク「ムクッ!」ダダダ

ムクホーク「ムクホー」バタンキュー

恵磨『ムクホークダウーン!』
62 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:28:37.32 ID:t9XXzSEW0
ドワァァァァァァァァァァ

瑞樹『これで残りの手持ちは3体ずつね』

未央「ああ、リードしたと思ったのにぃ」

志希「いやー、ハラハラドキドキする勝負だねぇ♪」

幸子「凛さん……」

凛「チャーレム!」ポン

チャーレム「チャー」

凛「チャーレム! ドレインパンチ!」

チャーレム「チャー!」ズバンッ
63 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:29:22.99 ID:t9XXzSEW0
恵磨『オニゴーリ、かくとう技をモロに喰らってしまった!』

愛梨「……なるほど、さっきはルカリオにも使ってきたし、それがチャーレムのメイン技ですね」

愛梨「なら、それを封じます! オニゴーリ、うらみ!」

オニゴーリ「オニ」ウラミツラミ

チャーレム「チャ!?」キュゥゥン

凛「な!?」

恵磨『おおっと、チャーレムがうらみを受けてしまったぞ!』

瑞樹『これは相手のPPを削る技ね。ドレインパンチもそうだけど、たいていの大技はPPがそんなに多くないし、有効な手段ね』

恵磨『そしてさっきドレインパンチを受けたのは、これを使うため、だったと!』

瑞樹『そういうことね』
64 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:29:51.26 ID:t9XXzSEW0
凛(っ……ここも短期決戦で終わらせないと…!)

凛(一発のダメージは少なくないだろうから、何とか押し切る!)

凛「チャーレム !続けてドレインパンチ!」

チャーレム「チャー!」

愛梨「躱してめざめるパワー!」

オニゴーリ「オニ」ヒョイ

オニゴーリ「オニ!」ショォォォ

チャーレム「チャ!?」ズバン
65 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:30:48.71 ID:t9XXzSEW0
恵磨『チャーレム、めざめるパワーを喰らってしまった!』

瑞樹『めざめるパワーは出すポケモンによってタイプが異なってくる技ね』

瑞樹『同じ種族のポケモンでもめざめるパワーのタイプは異なるわ』

恵磨『チャーレムにはかなり効いているみたいですし、きっとあのめざめるパワーは……』

瑞樹『ええ。ひこう、ゴースト、フェアリーのいずれかでしょうね』

凛「っ……」

凛「そんな隠し玉があったなんてね」

凛(躱せそうな時は躱してめざめるパワー、そうでない時はうらみ)

凛(完全にこっちの動きを見てから行動している……)

凛(このままセオリー通りの行動をしていたら相手の思う壺だ)
66 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:31:21.73 ID:t9XXzSEW0
凛(なら!)

凛「チャーレム! ビルドアップ!」

チャーレム「チャー!」ビキビキ

恵磨『チャーレム、ここで能力をアップさせた!』

愛梨「オニゴーリ、めざめるパワー!」

凛「そう来ると思ったよ!」

凛「チャーレム! 中断して躱して!」

愛梨「!?」
67 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:32:16.83 ID:t9XXzSEW0
チャーレム「チャー」サラッ

美玲「おお、ビルドアップを中断した!」

晶葉「今のビルドアップは能力アップが目的じゃなく、相手を誘い出す罠だったんだな」

凛「ドレインパンチ!」

愛梨「ッ! 躱してうらみ!」

チャーレム「チャー!」ドガッ

オニゴーリ「オ……オニッ」ドォンッ

凛「よし、決まった!」

凛(うらみも封じれた……! 連続で決める!)

凛「トドメだよ! ドレインパンチ!」

チャーレム「チャー……」
68 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:32:52.34 ID:t9XXzSEW0
チャーレム「チャ!?」ピタッ

凛「!? まさかPP切れ!?」

愛梨「オニゴーリ、ふぶき!」

オニゴーリ「オニッ……」ヒュゥゥ

恵磨『ドレインパンチが決まったが、凛選手、ここで痛恨のPP切れだー!!』

瑞樹『うらみのダメージが思ったよりも大きかったわね』

恵磨『そして零距離でのふぶきが迫ってくるぅー!!』

凛「ッ! しねんのずつき!」
69 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:33:33.19 ID:t9XXzSEW0
チャーレム「チャー!」キィィィン

晶葉「土壇場で技を切り替えた……間に合うか……!?」

オニゴーリ「オニー!!」ビュォォォ

バチィッ!!

恵磨『お互いに技がヒット! 大きく吹き飛ばされた!』

ズザァッ・・・・・・

チャーレム「チャー」バタンキュー

オニゴーリ「オニー」バタンキュー

恵磨『これは……またしても相討ちだー!!』

ワァァァァァァァァァァ
70 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:34:03.98 ID:t9XXzSEW0
恵磨『まさに一進一退! 今大会最大のハイライトと言ってもよい試合となっております!!!』

卯月「四天王相手にここまですごい勝負をするなんて……」

未央「ど、どっちが勝つんだろ……」

凛「お疲れ、チャーレム」

凛「ジヘッド!」ポン

ジヘッド「ジヘッ」

愛梨「フワライド!」

フワライド「フワー」プカプカ
71 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:34:43.33 ID:t9XXzSEW0
恵磨『お互いに残りポケモンはあと2匹、ここでジヘッドとフワライドが登場だー!』

瑞樹『愛梨ちゃん、さっきみたいにバトンタッチで最後の一匹に繋げるつもりね』

愛梨「フワライド、たくわえる!」

フワライド「フワー」シュウゥゥゥゥ

凛「そうはさせない! かみくだく!」

ジヘッド「ジヘッ!」ガブー

フワライド「フ……フワッ」グラッ

幸子「おお!」

晶葉「よし、急所に当ててきたな!」
72 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:35:13.44 ID:t9XXzSEW0
恵磨『かみくだくが急所に入り、フワライド思わぬダメージ!』

愛梨「まだまだ……もう一度たくわえて!」

フワライド「フワー」シュウゥゥゥゥ

恵磨『フワライド、今度は飛び付かれないように上昇している!』

凛「ジヘッド……」

凛「届くよね?」

ジヘッド「ジヘッ」コクッ
73 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:35:58.44 ID:t9XXzSEW0
ジヘッド「ジヘッ!」ピョーン

恵磨『ジヘッド、上昇するフワライドに飛び乗った!』

凛「こっちももう一度……かみくだく!」

ジヘッド「ジヘッ!」ガブー

フワライド「フワ!?」

恵磨『かみくだくが連続でヒットしたぞー!』

美玲「よしっ!」

輝子「あんなに固かったフワライドを……!」

晶葉「愛梨の戦術の起点を崩せた、これは大きいぞ!」
74 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:36:43.32 ID:t9XXzSEW0
愛梨「やりますね!」

愛梨「フワライドなら耐えてくれると思ってましたが……」

愛梨「上昇する高さに追い付いてきただけじゃなく、連続で急所に当てられるなんて」

愛梨「でも、ただでは終わりません!」

フワライド「フワ……」カッ

凛「!?」

チュドーーン
75 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:37:14.68 ID:t9XXzSEW0
乃々「ひ、ひぃっ!?」

恵磨『な、なんだ!? フワライドが空中で爆発したぞ!』

瑞樹『なるほど、『ゆうばく』したのね』

ゆうばく
直接攻撃を受けて倒れた時、相手にもダメージを与える

フワライド「フワー……」ヒュルルルル

ドサッ

ジヘッド「ジヘッ……」

凛「ジヘッド!」
76 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:38:10.78 ID:t9XXzSEW0
恵磨『フワライドダウン! しかしジヘッドもかなりのダメージを負ってしまった!』

瑞樹『これで愛梨ちゃんはあと1匹ね』

恵磨『さあ、バトルはいよいよ大詰め! 愛梨選手、最後に繰り出すのは……』

愛梨「後は任せました、アバゴーラ!」ポン

アバゴーラ「アバァ!」ズシン

アバゴーラ こだいがめポケモン みず/いわ
海と陸地の両方で活動する
顎の力が桁違いで、丈夫な甲羅を作るため、獲物のカラやホネも丸ごと噛み砕いて食っていた

恵磨『アバゴーラだぁ!!』

瑞樹『ここまでの試合でもルカリオと一緒に猛威を振るっていた、愛梨ちゃんのエースポケモンね』
77 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:38:59.92 ID:t9XXzSEW0
凛(……あと少し)

凛(あと少しのはずなんだ)

凛(ジヘッドが進化するまで……)

凛(進化してくれれば、空中戦を仕掛けられるようになる)

凛(それに見た感じ、アバゴーラは防御は高そうだけど、特殊防御はそうでもない感じだ)

凛(火力の上がったりゅうせんぐんを撃てれば、勝機はある)

凛(でも、それが『いつ』来るのか……)
78 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/08(金) 23:41:49.53 ID:t9XXzSEW0
今回はここまで
決着しなかった…次回こそ終わらせます

何だかんだで剣盾まであと一週間ですね、早くガラルポニータとワンパチとウール―を迎えに行きたい
次回は火曜です、読んでいただきありがとうございました
79 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:13:30.50 ID:LmES2dDS0
投下します
80 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:14:01.50 ID:LmES2dDS0
凛「……」

凛「ジヘッド、いったん交代!」

凛「ドリュウズ!」ポン

ドリュウズ「ドリュ!」

晶葉「なるほど、ジヘッドを温存してきたか」

晶葉「お互いにお互いの弱点を突ける対面なのは少し不安だが」

茜「凛ちゃーーーん!! あと一歩ですよーーー!!」

凛(まずは先手を取る!)
81 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:14:36.79 ID:LmES2dDS0
凛「ドリュウズ、ドリルライナー!」

ドリュウズ「ドリュ!」ドドドド

アバゴーラ「アバァ!」ズドン

恵磨『まずはドリルライナーがアバゴーラを襲う!』

凛「どうだ……?」


アバゴーラ「アバ……」ズン
82 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:15:02.22 ID:LmES2dDS0
凛「やっぱり簡単にはいかないか……」

愛梨「ふふ、そう易々とは倒されませんよ?」

愛梨「今度はこっちからです! ハイドロポンプ!」

アバゴーラ「アバァ!」バシャァァァ

凛「躱して!」

ドリュウズ「ドリュ!」ヒョイ

未央「よし、躱した!」

凛「ドリルライナー!」

ドリュウズ「ドリュ!」

愛梨「なら……」

愛梨「アバゴーラ、からをやぶる!」
83 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:15:32.87 ID:LmES2dDS0
アバゴーラ「アバァ!」コォォォ

ボロッボロッ

凛「!?」

アバゴーラ「アバァ!」ピョーン

恵磨『アバゴーラ、ジャンプして攻撃を避けた!?』

恵磨『アバゴーラってこんなに高く跳べるんですか!?』

瑞樹『からをやぶるは防御、特殊防御を下げる代わりに攻撃、特殊攻撃と素早さを上げる技ね』

瑞樹『重荷だった甲羅も軽くなったんだし、多少身体能力が上がっても不思議じゃないわ』

恵磨『多少ってレベルじゃなくないですか!?』

瑞樹『そうね、流石はあの愛梨ちゃんのエースだわ』
84 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:16:12.36 ID:LmES2dDS0
幸子「からをやぶる、って名前の割には甲羅はまだ残ってますよね」

未央「でもアバゴーラの甲羅、なんか一回りぐらい小さくなったような?」

卯月「うーん……言われてみればそうかな?」

志希「ってことは、連発すればいずれアバゴーラの背中が見れたりするのかな?」ニヤニヤ

卯月「そ、それはどうなんだろう」

晶葉「いずれにせよ、これでアバゴーラは元々の攻撃力に加えて機動力も手に入れた」

晶葉「凛の手に負えるか……?」
85 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:16:39.99 ID:LmES2dDS0
凛「ドリュウズ、地面にもぐ……」

愛梨「アクアジェット!」

アバゴーラ「アバァ!」ビュン

ドリュウズ「ドリュ!?」バシィッ

凛「! は、速い……!」

愛梨「ハイドロポンプ!」

アバゴーラ「アバァ!」バシャァァァ

ドリュウズ「ド、ドリュッ!」ババババ

凛「ドリュウズ!」

愛梨「アクアジェット!」

アバゴーラ「アバァ!」
86 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:17:20.36 ID:LmES2dDS0
恵磨『愛梨選手、流れるようにコンボを決めていく!』

ドワァァァァァァァァァァ

『いいぞあいりぃぃぃぃーーー!!』

『もうこうなったら誰にも止められないぜーーー!!!』

凛「くっ……」

凛(速すぎて何もできない……!)

凛(それに技の威力も上がってるから、受け流すことも相殺することもできない)

凛(一か八かでじわれを打つか……?)

凛(いや、相手が『がんじょう』だったらじわれは効かない)

凛(なら、少しでもダメージを与え続けないと)
87 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:17:46.03 ID:LmES2dDS0
凛「ドリュウズ! いわなだれ!」

ドリュウズ「ドリュ!」ガラガラガラ

愛梨「ハイドロポンプ!」

アバゴーラ「アバァ!」バシャァァァ

恵磨『いわなだれがハイドロポンプに押し切られた!』

愛梨「! アバゴーラ、足元です!」

アバゴーラ「アバァッ」バッ

凛「ドリルライナー!」

ドリュウズ「ドリュウ!」ドドドド

アバゴーラ「アバッ!」バシィ

愛梨「先程の相殺に紛れて地面に潜ったんですね」

ズザザ・・・・・・
88 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:18:17.60 ID:LmES2dDS0
愛梨「その程度! ハイドロポンプ!」

アバゴーラ「アバー!」バシャァァァ

恵磨『ドリュウズにハイドロポンプが直撃だー!』

美玲「ああっ!」

幸子「いくらなんでも強すぎます……!」

シュー・・・・・・

ドリュウズ「ドリュ……」バタンキュー

恵磨『ドリュウズダウーン!!』
89 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:18:49.51 ID:LmES2dDS0
ドワァァァァァァァァァァ

『あいりぃぃぃぃーーー!!』

『強い! 強すぎるぜーーーーー!!』

恵磨『さあ、いよいよ残るポケモンは1匹ずつ!』

瑞樹『でもジヘッドにはゆうばくのダメージが残っているわ』

瑞樹『片やアバゴーラはパワーアップしている状態……』

瑞樹『『このままだと』、勝負はあったも同然ね』

恵磨『このままだと、とはどういう意味ですか?』

瑞樹『そのままの意味よ。まあ、見ていればわかるわ』フフッ
90 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:19:15.87 ID:LmES2dDS0
凛「……」

凛(あとはもう、全てを託すしかない……)

凛「ジヘッド……力を貸して!」ポン

ジヘッド「ジヘッ!」

愛梨「最後まで容赦はしませんよ」

愛梨「アバゴーラ、ストーンエッジ!」

アバゴーラ「アバァ!」ゴゴゴ

凛「ジヘッド、躱して!」

ジヘッド「ジヘ!」ヒョイ
91 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:19:48.59 ID:LmES2dDS0
愛梨「アクアジェット!」

アバゴーラ「アバァ!」ビュン

ジヘッド「ジヘ!?」バシッ

恵磨『愛梨選手、回避先を読んで的確に攻撃だ!』

晶葉「まずい、このままだと……」

こずえ「……」

こずえ「あ……」

文香「? こずえちゃん、どうかしましたか?」
92 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:20:24.88 ID:LmES2dDS0
こずえ「ん……」

こずえ「あの子……」

こずえ「そろそろ……だね」

輝子「え?」

乃々「ど、どういう……」

ジヘッド「ジヘ……」ヨロヨロ

凛(……)

凛(ジヘッド)

凛(私は信じているよ……!)
93 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:21:19.00 ID:LmES2dDS0

カッ


凛「!?」

凛「ジヘッド……!」

ゴゴゴゴゴゴ

恵磨『おや、ジヘッドの様子が……!?』

瑞樹『来るわ!』

愛梨「進化……!」

ゴゴゴゴゴ

ゴゴ・・・・・・

バサッ

凛「……ようやく会えたね」
94 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:21:58.21 ID:LmES2dDS0


凛「サザンドラ……!」


サザンドラ「サザー!」

ワァァァァァァァァァァ

恵磨『凛選手のジヘッドが、なんとサザンドラに進化したー!!』

未央「おお!」

卯月「凛ちゃん……!」

美玲「あれが……進化……!」ゴクリ

茜「よーーーーし! 凛ちゃーん!! いっけぇぇぇーーー!!!」

愛梨「ふふっ、そうこなくっちゃ!」
95 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:22:29.94 ID:LmES2dDS0
サザンドラ きょうあくポケモン あく/ドラゴン
6枚の羽根で空を飛び続け、動くものを敵と思い込み襲う
両腕の頭は脳みそを持たず、全てを食べつくし破壊してしまう

凛(図鑑の説明文は相変わらず物騒だけど)

凛「サザンドラ……いくよ!」

サザンドラ「サザ!」バサバサ

恵磨『サザンドラ、空高くに舞い上がった!』

愛梨「追撃よ! アクアジェット!」

アバゴーラ「アバァ!」ビュン

卯月「向こうも跳び上がった!」
96 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:22:55.12 ID:LmES2dDS0
サザンドラ「サザ!」サッ

愛梨「! 躱された!?」

凛「よし……!」

凛(今のアバゴーラは無防備だ)

凛「これで……決める!!」

凛「サザンドラ!」

凛「りゅ う せ い ぐ ん!!」
97 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:23:27.98 ID:LmES2dDS0
ボッ

愛梨「! しまっ……!」

凛「いっけええええええ!!」

サザンドラ「サザァァァァァ!!」

ヒュー ヒュー

恵磨『アバゴーラに……』

恵磨『りゅうせいぐんが襲いかかるゥゥゥーーー!!』
98 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:23:57.09 ID:LmES2dDS0
ドドドドドドドドドドドド

アバゴーラ「アバァッ……」

ドォー・・・・・・ン

恵磨『アバゴーラ、地上に叩き落されてしまったー!』

晶葉「やったか……?」

未央「しぶりん……!」

卯月「凛ちゃん……!」

ザワザワザワザワ

愛梨「……」

愛梨「……」フッ

愛梨「ここまで……か」
99 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:24:51.12 ID:LmES2dDS0
恵磨『アバゴーラ戦闘不能!』

恵磨『よって、勝者は……』

恵磨『凛選手だぁぁーーー!!』

恵磨『何ということだ、いきなりの大波乱! 初出場の凛選手が、前回チャンピオンを下したーー!!』

ワァァァァァァァァァァ

美玲「や、やった……!」

幸子「凛さんが……勝った……!」

茜「勝ったぁぁぁぁぁ!!!」

輝子「フヒ……!」

乃々「……!」ポカーン
100 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:25:23.70 ID:LmES2dDS0
晶葉「なんと……愛梨までも破るとは」

志希「相変わらずすごい子だねえ!」ニャフフ

文香「こずえちゃん、さっきのはジヘッドがもうすぐ進化するってことだったんですね」

こずえ「ふわあ……」

卯月「凛ちゃん……すごい……!」

未央「はああ……あたしもう心臓が止まるかと……」

未央(この試合で確信したよ)

未央(しぶりんとは……きっと決勝で会える)

未央(ま、その前に私が頑張らないと、だけどね)
101 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:25:54.69 ID:LmES2dDS0
凛(……)

凛(勝った……!)

凛(1年前、テレビで見ていた人に)

凛(四天王でもなく、前回チャンピオンでもなく)

凛(トレーナーとしての愛梨に……!)

愛梨「お疲れ様、アバゴーラ」

愛梨「凛ちゃん」ザッ

愛梨「私の完敗、ですね」

凛(あ、愛梨が……間近に……!)ドキッ
102 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:26:45.46 ID:LmES2dDS0
凛「いや、そんなことは……」

愛梨「ううん。凛ちゃん、まだ本当の力を出してなかったでしょう?」

凛(……!)

凛(まさか……)

凛「……うん」

凛「でもその力は、まだ使わないつもりなんだ」

凛「いつ使うことになるのかはわからないけど」

愛梨「そっか」ニコッ

愛梨「あ、そうだ、これ……よかったら使って」

凛はたつじんのおびを手に入れた!
103 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:27:16.06 ID:LmES2dDS0
愛梨「それにしても、四天王にすら手が届かないなんて」

愛梨「私もまだまだですね。もっと強くなります。凛ちゃん、この先も……頑張って」

凛「うん……ありがとう。また、バトルしよう」

グッ

ドワァァァァァァァァァァ

『あいりぃぃぃぃーーー!! お疲れ様ーーー!!』

『俺、凛ちゃんのファンになっちゃったかも……でも愛梨のことも大好きだよー!!』

パチパチパチパチ

恵磨『いやあ……手に汗握るバトルでしたね、瑞樹さん!』

瑞樹『そうね。わかるわ。新たなヒロインも誕生したわね』

恵磨『さあー続いて準々決勝、第二回戦だぁー!』
104 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/13(水) 21:28:45.47 ID:LmES2dDS0
今回はここまで
次回の投下は来週の火曜日です

私はガラル地方へ旅に出てきます、探さないでください
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 23:30:44.00 ID:sDLC445U0
乙 安価でモノズ取った身としてはこの活躍は嬉しいな
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 23:39:23.45 ID:sYC/si220
ガラル地方出身のアイドルがガラルのポケモン引き連れて大会に参戦とかないかな...
107 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:10:04.40 ID:EWEEE3kX0
お待たせしました、投下します
次は奈緒VSきらりんです

>105
サザンドラは次回以降も活躍する予定なのでお楽しみにです

>106
大会には出ませんがガラルのポケモンは後々登場させる予定です
108 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:10:39.87 ID:EWEEE3kX0
恵磨『よって、勝者は……』

恵磨『凛選手だぁぁーーー!!』

杏「おおー……」

きらり「うきゃー☆ 凛ちゃんすごーい! 四天王に勝っちゃったにぃ!」

杏「まあ、なかなかやるじゃない」

きらり「でもでも、四天王さん、やっぱし強かったねぇ」チラッ

杏「なに、杏を心配してるの?」フッ

杏「杏なら心配無用だよ。そういうきらりはどうなの?」

きらり「うゆ! 今日はきらりんのポケモンちゃん達も元気いっぱい! いつもよりはっぴはぴだにぃ!」
109 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:11:09.49 ID:EWEEE3kX0
杏「そうか、なら大丈夫そうだね」

杏「じゃあ……お互い、決勝で会おうね」

きらり「いぇーい☆ 杏ちゃんもはぴはぴでがんばがんばー、だにぃ!」



奈緒「凛が勝った……!」

加蓮「さすがだね、凛」

奈緒「ああ。……でも、あたしだって負けない」

奈緒「次こそ、絶対に凛を倒してやるんだ!」

加蓮「ふふ、凛を倒すの、奈緒が先か、私が先か。どっちでしょうね?」
110 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:11:42.11 ID:EWEEE3kX0
加蓮「ところで、そろそろ準備しなくていいの?」

奈緒「あ、そうだった」

奈緒「じゃあな、加蓮!」

加蓮「うん、頑張ってね」

奈緒「おう、加蓮もな!」



恵磨『さあさあ、興奮冷めやらぬ準々決勝、続いて第二回戦だぁー!』

奈緒「……」ザッ
111 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:12:07.74 ID:EWEEE3kX0
恵磨『まずは奈緒選手が登場!』

瑞樹『初出場ながらセンスの光るトレーナーね。ここまで順調に勝ち進んできているわ』

美玲「あいつも凛たちの知り合いなのか?」

凛「うん、そうだよ」

恵磨『対するは……』

きらり「いぇーい! みんな、はぴはぴしてるぅー?」

恵磨『こちらも初出場! きらり選手だー!!』

ワァァァァァァァァァァ
112 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:12:38.64 ID:EWEEE3kX0
乃々「ひえ……キャラが濃い……」

幸子「きらりさんも凛さんのお知り合いだそうですよ」

美玲「へー。凛ってけっこう顔が広いんだな!」

凛「ま、まあね」

奈緒「……」キッ

きらり「あれれー? どしたのどしたのー?」

きらり「せっかくこんなすっごい所にいるんだよ! もっとニコニコしようにぃ!」

奈緒「お、おう……」ギクシャク

奈緒「なんか、いまいち掴み所がないというか……」

凛(もう既にきらりのペースに呑まれてる……)

未央「なおっちー! 頑張れー!」

卯月「奈緒ちゃーん!」
113 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:13:04.26 ID:EWEEE3kX0


……………………

控室

杏「ま、きらりなら余裕っしょ」



――別の控室

加蓮「奈緒、頑張れ……!」

……………………

114 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:13:30.14 ID:EWEEE3kX0
恵磨『準備はいいかな!? それでは……』

恵磨『バトルッ!! スタートォ!!』

奈緒「いくよ、ピジョット!」ポン

ピジョット「ピジョー!」バサッ

ピジョット とりポケモン ノーマル/ひこう
ピジョットが力いっぱい羽ばたくと大木もしなるほどの強風を巻き起こす
美しいハネを広げて相手を威嚇する

きらり「きてきてー☆ ゴルーグちゃん!」ポン

ゴルーグ「ゴル」ズシーン

ゴルーグ ゴーレムポケモン じめん/ゴースト
ポケモンや人を守るために古代人によって生み出された
胸の封印を剥がすとエネルギーが暴走してしまう
115 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:13:58.62 ID:EWEEE3kX0
奈緒「まずはこっちからいくぜ! エアスラッシュ!」

ピジョット「ピジョー」フィィン

ゴルーグ「ゴル」シュインシュイン

恵磨『ゴルーグを空気の刃が襲うー!』

きらり「……」

奈緒「よし、追撃だ!」

ピジョット「ピジョー!」

シュインシュイン

ゴルーグ「ゴル」ズン
116 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:14:33.41 ID:EWEEE3kX0
凛(きらりもゴルーグも全然動かない)

凛(でもエアスラッシュに怯んでるわけじゃなさそうだ……)

凛(いや、あれは集中力を高めてるようにも見える)

凛(まるで弓道の選手が、的を狙い澄ましているかのように)

凛「! 奈緒!」

きらり「……!」キッ

きらり「ゴルーグちゃん! ばくれつパンチだにぃ☆」

ゴルーグ「ゴル」ズッ

ゴルーグ「ゴルゥ!」バシュゥ

恵磨『ゴルーグ、ついに動き出したぞぉ!!』
117 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:15:00.01 ID:EWEEE3kX0
ピジョット「ピジョッ!?」ドゴォッ

恵磨『そして強烈な右ストレートが決まったぁー!!』

きらり「ゴルーグちゃんやるぅ☆ おっけーばっちし!」

ドサッ

奈緒「! ピジョット!」

ピジョット「ピ、ピジョ……」

ピジョット「ピジョー」ピヨピヨ

恵磨『ピジョット、大ダメージを喰らっただけでなく、混乱してしまったー!』
118 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:15:38.27 ID:EWEEE3kX0
瑞樹『ばくれつパンチは威力も高いし、当たれば混乱させる技だけど、なかなか命中しないのよね』

瑞樹『きらりちゃんはピジョットの動きを読みながら、このパンチを当てるチャンスを窺っていたのね』

恵磨『奈緒選手が優勢と思われましたが一転、流れはきらり選手に傾こうとしています!』

ワァァァァァァァァァァ

未央「ああ、なおっちー!」

卯月「奈緒ちゃん!」

奈緒「くそー、よくも……」

奈緒(いったんピジョットを戻すか?)

奈緒(……いや! そういえばピジョットの特性は……!)

奈緒(それに『あの技』もある……)
119 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:16:05.97 ID:EWEEE3kX0
奈緒「ピジョット、もう少し頑張ってくれ! エアスラッシュ!」

ピジョット「ピ、ピジョ……」ピヨピヨ

ピジョット「ピジョー」フィィン

恵磨『ピジョット、混乱しながらも技を繰り出した!』

ゴルーグ「ゴル」シュインシュイン

きらり「ゴルーグちゃん! ヘビーボンバーだにぃ!」

ゴルーグ「ゴル」ゴォォ
120 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:16:37.58 ID:EWEEE3kX0
恵磨『ゴルーグ、手足を格納して飛び上がった!』

ゴルーグ「ゴルウゥゥ」ヒューン

凛「あんな巨体が降ってきたら……!」

未央「ひとたまりもないね……!」

奈緒「ピジョット! 躱せ!」

ピジョット「ピジョッ……」フラフラ

ピジョット「ピジョー」サッ
121 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:17:07.11 ID:EWEEE3kX0
きらり「うゆ!?」

ゴルーグ「!?」ズドン

恵磨『おーっと、ピジョット、不規則な動きでゴルーグの攻撃を躱した!』

晶葉「ゴルーグが地面に打ち付けられたな。これは反動ダメージも少なからずあるんじゃないか」

未央「ふう、危なかったぁ」

奈緒「混乱させたのが裏目に出たな! あたしのピジョットは『ちどりあし』なんだよ!」

ちどりあし
混乱状態になると回避率が上がる
122 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:17:36.44 ID:EWEEE3kX0
きらり「うゆー! なるほどなるほど! 奈緒ちゃんあったまいー☆」

奈緒「ピジョット、動けるか!?」

ピジョット「ピジョ……」ピヨピヨ

恵磨『しかしピジョット、尚も混乱が続いている!』

奈緒「なら……」

きらり「ゴルーグちゃん、もっかいおなーしゃー!」

ゴルーグ「ゴル」ゴォォ

恵磨『再びゴルーグが迫ってきたぞぉ!』
123 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:18:09.71 ID:EWEEE3kX0
ゴルーグ「ゴルウゥゥ」ヒューン

ズドーーン

恵磨『今度は命中だー!』

美玲「ああ、喰らっちまった!」

輝子「ていうかこの試合……私らはどっちを応援すればいいの……?」

幸子「え? そういえばたしかに」

乃々「どっちもで、いいのでは……」

輝子「ま、まあそうか」
124 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:18:58.59 ID:EWEEE3kX0
未央「うわ、すごい威力……」

奈緒「ピジョット!」

ピジョット「ピ……ピジョ……」グググ

恵磨『ピジョット、何とか持ちこたえたようです!』

瑞樹『しかもさっきの衝撃で混乱も治ったみたいね』

奈緒「よし……」

奈緒「ピジョット! ゴッドバードだ!」

ピジョット「ピジョ!」コォォォォォ

恵磨『ピジョットの体が光に包まれてゆく!』

卯月「え、ゴッドバードって、発動まで時間がかかるんじゃ……」
125 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:19:28.36 ID:EWEEE3kX0
奈緒「突撃ィィー!!」

ピジョット「ピジョー!!」ズバンッ

卯月「もう攻撃に移った!?」

きらり「ゴ、ゴルーグちゃん!」

ゴルーグ「ゴル……」

ゴルーグ「ゴル!?」

ドッ

126 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:19:56.07 ID:EWEEE3kX0
恵磨『ゴッドバードが直撃だー!!』

奈緒「どうだ……!?」

シュー・・・・・・

ピジョット「ピジョー」バタンキュー

ゴルーグ「ゴル……」バタンキュー

恵磨『ああっと、ピジョット、ゴルーグ共に戦闘不能だー!!』

ワァァァァァァァァァァ

志希「おお、相討ち!」
127 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2019/11/19(火) 23:20:39.36 ID:EWEEE3kX0
晶葉「一見不利な状況から立て直すとは、流石ベスト8入りしたトレーナーだな」

幸子「でも、あのゴルーグの攻撃をよく耐えましたね!」

凛(……なるほど、フラフラしていると見せかけて、『フェザーダンス』を踊っていたんだね)

凛(ゴッドバードがあんなに早く発動できたのは『パワフルハーブ』を持たせてたから、か)

パワフルハーブ
持たせると1度だけ1ターン目に力をためる技をすぐに使うことができる

凛(流石だね、奈緒)
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