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【モバマス】凛「ああ、あこがれのポケモンマスターに」(続)
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161 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/22(金) 22:32:14.35 ID:WUgMUleM0
ゴチルゼル「ゴチ……」バタッ
恵磨『ゴチルゼルが倒れたー!!』
ワァァァァァァァァァァ
きらり「うきゃー☆」ピョンピョン
バクーダ「バクー☆」
美玲「ああ、倒されちゃった……」
茜「これで4対2ですね……!」
凛「奈緒……!」
162 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/22(金) 22:32:46.85 ID:WUgMUleM0
奈緒「……」
奈緒「まだだ……グランブル!」ポン
グランブル「グラー!」
グランブル ようせいポケモン フェアリー
発達した下顎と重たいキバが武器
しかしブルー以上に臆病で、敵に襲われると必死に手足を振って追い払おうとする
恵磨『続いて登場したのはグランブルだー!』
奈緒「グランブル、じしんだ!」
グランブル「グラー!」ゴゴゴゴ
バクーダ「バク……!」
163 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/22(金) 22:33:25.70 ID:WUgMUleM0
恵磨『グランブルの大技が決まったァー!』
瑞樹『でもあまり効いていないわね……もしかしたらあのバクーダ、『ハードロック』なのかも』
ハードロック
効果抜群の技を受けたときにダメージを軽減する
きらり「バクーダちゃん、まだまだいけるにぃ?」
バクーダ「バクゥ!」
きらり「いよーし、ふんえんだにぃ!」
バクーダ「バク―!」ズドォン
164 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/22(金) 22:34:11.24 ID:WUgMUleM0
グランブル「グ、グラ……!」
奈緒「グランブル……!」
凛(やっぱりみずタイプじゃなかったか)
凛(いや、あのバクーダ……みずタイプでも苦戦してたかも)
凛(奈緒も強いはずだけど、それ以上のレベルと実力がある……)
凛(見た目によらず、侮れない相手だね……)
未央「なおっち、押されてるね……」
晶葉「ここまでよく喰らいついてきたが……」
晶葉「いよいよ差が歴然としてきたな」
165 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/22(金) 22:34:46.74 ID:WUgMUleM0
奈緒(グランブルのじしんでも押し切れない……!)
奈緒(シャンデラも不利な相性だし、倒せたとしてもまだホエルオーがいる)
きらり「バクーダちゃん! ふんえんだにぃ――」
奈緒(……)
きらり「あー! ちょっとタンマー!」
バク―ダ「バク?」ピタッ
恵磨『どうしたきらり選手、攻撃を中断したぞ?』
166 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/22(金) 22:35:34.20 ID:WUgMUleM0
きらり「奈緒ちゃーん!」
奈緒「……」
きらり「なーおーちゃーん!!」
奈緒「……!」ハッ
きらり「奈緒ちゃん。……もしかして、諦めちゃったの?」
奈緒「う……」
きらり「……そんなことしたら……」
きらり「ポケモンちゃんが悲しむにぃ!」
167 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/22(金) 22:36:07.33 ID:WUgMUleM0
奈緒「!」
きらり「きらりんはね、そりゃーもちろん勝ちたい! って気持ちはあるよぉ」
きらり「でもね」
きらり「奈緒ちゃんがそんな顔してたら、きらりんも皆もはっぴはぴにならないにぃ!」
奈緒「……!」
きらり「だから……もっと笑って! 笑ってほしいにぃ!」ニコッ
168 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/22(金) 22:36:40.82 ID:WUgMUleM0
ヒュー
茜「? 何の音でしょ――」
未央「あーっ!」バッ
卯月「空から光線が!?」
凛は「あれは……」
凛「そうか、さっきゴチルゼルは……『みらいよち』を撃っていたんだ!」
バクーダ「バク!?」
ドドドド
169 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/22(金) 22:37:17.52 ID:WUgMUleM0
恵磨『なんと、ここでみらいよちの攻撃が決まったぁー!!』
瑞樹『やっぱりね。さっきのゴチルゼルが去り際に残してくれた攻撃だわ』
恵磨『バクーダ、不意を突かれて大ダメージだ!』
奈緒「……! そうだ……」
奈緒「あたしが諦めてどうするんだッ!」
奈緒「ありがとうきらり……あたし、どうかしてたよ」
奈緒「誓ったんだ! 今度こそ凛を倒すって!!」
170 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/22(金) 22:39:08.01 ID:WUgMUleM0
今回はここまで
次回は月曜です、読んでいただき有難うございました
171 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:32:11.28 ID:+kkJvEdb0
投下します
172 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:33:05.17 ID:+kkJvEdb0
奈緒「グランブル! じしんだ!!」
グランブル「グラ!」ゴゴゴゴ
きらり「奈緒ちゃん、おっけーばっちし☆ みたいだね!」
きらり「バクーダちゃん、だいちのちからだにぃ!」
バクーダ「バク!」ボボボォォォ
ズドンッ
恵磨『グランブルとバクーダ、お互いの技が交錯するー!』
美玲「どうなった……?」
173 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:33:35.04 ID:+kkJvEdb0
シュゥゥゥ
バクーダ「バク……」バタッ
グランブル「グラー……」バタンキュー
恵磨『おおーっとこれは、この試合二度目の相討ちだー!』
ワァァァァァァァァァァ
きらり「バクーダちゃん、よく頑張ったにぃ」
奈緒「お疲れ、グランブル」
174 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:34:22.27 ID:+kkJvEdb0
奈緒「これが最後の1匹……」
奈緒「でも勝ってみせる! いっけーシャンデラ!」ポン
シャンデラ「デラー!」
きらり「ホエルオーちゃん!」ポン
ホエルオー「ホエ―」
恵磨『両者、エースポケモン同士の激突だー!』
瑞樹『シャンデラは相性こそ不利だけど、ホエルオーはさっきのバトルで消耗しているわ』
175 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:35:25.27 ID:+kkJvEdb0
奈緒「シャンデラ、シャドーボールだ!」
シャンデラ「デラ!」バシュゥ
きらり「ホエルオーちゃん、じゃーんぷ☆」
ホエルオー「ホエー」ピョーン
恵磨『ホエルオー、躱して再び空中に飛び出した!』
凛「またせんせいのツメが……!」
きらり「いっけぇー☆」
ホエルオー「ホエー」コォォォ
176 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:36:00.93 ID:+kkJvEdb0
奈緒「!」
恵磨『これは……!』
凛「しおふき……じゃない!」
きらり「ハイドロポンプ、はっしゃー! だにぃ!」
ホエルオー「ホエエー!」ブシャァァァ
恵磨『またしても空中から攻撃だー!』
奈緒「さっきは反応できなかったけど!」
奈緒「シャンデラ! オーバーヒート!!」
シャンデラ「デラ!!」ゴォッ
177 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:36:38.77 ID:+kkJvEdb0
ボボボボボッ
恵磨『シャンデラ、オーバーヒートで対抗してきたぞ!』
ドォォッ
未央「なおっち……!」
奈緒(頼む、押し切ってくれ……!)
奈緒「シャンデラァァァァ!!」
シャンデラ「デラァァァ!!」
恵磨『炎と水が激しくせめぎ合う!』
バシュゥッ
178 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:37:11.02 ID:+kkJvEdb0
奈緒「!」
きらり「!」
恵磨『打ち破ったのは……』
恵磨『ホエルオーだぁぁぁ!!』
恵磨『ホエルオーの巨体が、水流と共に降ってくるーー!!』
凛「奈緒!」
卯月「奈緒ちゃん!」
未央「なおっちーー!!」
179 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:37:36.99 ID:+kkJvEdb0
奈緒「……!」
ズドォー・・・・・・ン
奈緒「シャンデラ……!」
シャンデラ「デ……ラ……」
シャンデラ「デラッ……」ドサッ
恵磨『シャンデラ戦闘不能!』
恵磨『第二試合の勝者は……』
恵磨『きらり選手だぁぁーーー!!』
ワァァァァァァァァァァ
180 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:38:44.36 ID:+kkJvEdb0
きらり「うきゃー☆ 勝ったにぃー☆」
ホエルオー「ホエ―☆」
未央「なおっち……負けちゃったかぁ」
卯月「でもいい勝負だったね! 奈緒ちゃん、あんなに強かったんだ」
晶葉「ということは、凛の次の相手はきらり、だな」
凛「うん……」
181 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:39:19.90 ID:+kkJvEdb0
凛(きらり……強い……!)
凛(3匹も残した状態で奈緒を倒すなんて)
凛(でもこの試合できらりのクセや戦術が分かった。次の試合、しっかり対策していかないとね)
奈緒「……」
きらり「奈緒ちゃん、おっつおっつだにぃ!」
奈緒「お、おう……」
きらり「きらりんねー、とっても楽しかったにぃ!」
きらり「だって奈緒ちゃん、とってもとっても強いし……ポケモンが大好きなんだなあって、すっごい伝わってきた!」
奈緒「え……」
182 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:39:54.63 ID:+kkJvEdb0
きらり「だからぁ、またバトルしようねぇ!」ギュッ
奈緒「あ、ああ、そうだな」
奈緒「今度は負けないからね……!」ギュッ
パチパチパチパチ
恵磨『白熱のバトルを見せてくれた二人に惜しみない拍手が送られています!』
恵磨『さあ、続いては第三試合です!』ワァァァァ
183 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:40:36.23 ID:+kkJvEdb0
……………………
控室
杏「おおー、きらりが勝ったかぁ」
杏「ふふん、こりゃ杏も負けてられないね」
杏「相手は四天王らしいけど……カンケーないね」
杏「杏が……勝つんだからさ」
184 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:41:22.02 ID:+kkJvEdb0
――別の控室
加蓮「奈緒……!」
奈緒「ああ、加蓮……」
奈緒「はは、コテンパンにされちゃったよ」
加蓮「奈緒……」
奈緒「あたし……」
奈緒「凛を倒すことだけを目標にして今までずっと頑張ってきた」
奈緒「でも、凛の前に倒さなきゃいけないトレーナーがいっぱいいたんだね」
185 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:41:58.60 ID:+kkJvEdb0
奈緒「……加蓮、あたしの分まで絶対勝ってね」
加蓮「うん……!」
加蓮「あたし、奈緒の分まで頑張るから……!」グスッ
奈緒「はは、なんで泣きそうになってんだよ」クスッ
奈緒「……あたしも、こんなところで終わるつもりはないよ」
奈緒「凛にも、きらりにも勝つまでは……!」
……………………
186 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/25(月) 22:46:26.23 ID:+kkJvEdb0
短いですが今回はここまでです
ここで奈緒のパーティ解説
ノクタスとグランブルは奈緒のツンデレ要素から取りました
ポリゴン2はきせき持ちのポケモンを使ってみたかった
ゴチルゼルは加蓮と対になるポケモンが欲しかったんで採用しました ということは加蓮は…
そらをとぶ要因でもあるひこうタイプもピジョットなのは理由があるんですがそれはまた後のお話で
次回は金曜です、ありがとうございました
187 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:43:51.26 ID:wUrbdyWf0
投下します
今回からのあにゃんVS杏です
遅れましたがデレマス8周年おめでとう!
188 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:44:29.64 ID:wUrbdyWf0
ワァァァァァ
恵磨『さあ、続いては第三試合です!』
瑞樹『これもまた注目の一戦ね』
恵磨『さあ、まず入場したのは……』
恵磨『四天王が一角! のあ選手だぁぁーー!』
ワァァァァァ
のあ「……」
みく「のあにゃん、ファイトだにゃー!」
アナスタシア「ウダーチ……応援していますー」
のあ「……」キッ
189 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:45:01.35 ID:wUrbdyWf0
茜「おお、あの方が四天王ののあさんですか!」
美玲「なんか怖そうな人だなあ」
志希「怖くないよー。ちょっと無口で無表情なだけ!」
輝子「それを怖いというのでは……」
乃々「あの……そういえば凛さんは?」
卯月「ああ、凛ちゃんはいったん宿舎に戻ったんだって」
卯月「『きらりの守りを打ち破るために研究する』って言ってたけど……未央ちゃんの試合も見ないのかなあ」
190 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:45:33.75 ID:wUrbdyWf0
文香「……きっと凛さんなら、戻ってくるでしょう」
卯月「それもそっか」
こずえ「すぴー……」スヤァ
恵磨『対するは……』
恵磨『伝説の鳥ポケモンを従え、ここまで順調に勝ち上がってきました! 杏選手だーー!』
ワァァァァァ
杏「うう、すごい熱気だ……」
杏「いや熱気だけじゃない、相手からの圧力もすごい……無言の圧力が……」
191 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:46:00.00 ID:wUrbdyWf0
のあ「……」
杏「ねえ、なんか喋らないのー? 応援してくれてる人いるよー」
のあ「……ええ、ちゃんと耳に入っている」
のあ「わざわざレスポンスする必要はないわ。私の為すべきことはただ一つ。目の前の壁をクリアしていくことだけなのだから」
杏「ふーん……なんかお堅い人だなあ」
のあ「……星の輝き」
杏「は?」
のあ「貴方から、観測されたわ。……今にも四天王すら越えそうな、眩い輝きが」
のあ「人には意志がある。受け継がれ、連なり続いていく、無限の意志が。それこそが、限界を超える星の輝き」
192 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:46:26.38 ID:wUrbdyWf0
のあ「その輝きを……私に示して」
杏「は、はあ……意志ねえ」
杏「杏の意志といえば印税生活を目指して頑張ってるってことなのかなぁ」
杏「ま、いつも通りやらせてもらうよ!」
美玲「あの杏って奴、あたしらと同い年くらいなのにポケモンリーグに出てるのか。すごいなー」
卯月「み、美玲ちゃん、実はね……」
(杏の年齢を説明中……)
晶葉「人を見た目で判断してはいけない、ということだな」
193 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:46:52.10 ID:wUrbdyWf0
恵磨『さあ、両者ともに準備ができたようです!』
恵磨『それでは第三回戦! スタートォォォ!!』
杏「いくよ、エルフーン!」ポン
エルフーン「エルー!」
エルフーン かぜかくれポケモン くさ/フェアリー
つむじ風と共に現れて民家に侵入し、部屋中を綿まみれにする
どんなに細い隙間でも風のように潜り抜けてしまう
のあ「……オンバーン」ポン
オンバーン「オンバー!」
オンバーン おんぱポケモン ひこう/ドラゴン
月明かりすらない闇夜を飛び、油断している獲物を襲う
耳から発する超音波は巨大な岩をも粉砕する
194 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:47:23.99 ID:wUrbdyWf0
恵磨『まずはエルフーンとオンバーンが登場しました!』
瑞樹『エルフーンはフェアリータイプだから、ドラゴンタイプの多いのあちゃんのパーティーには相性が悪いわ』
瑞樹『ここは弱点を突けるオンバーンで先手を取っておきたい所ね』
杏「ふっふっふ……」
杏「このエルフーン、フトン代わりになると思って捕まえてたけど」
杏「戦ったらめっちゃ強いんだからな! まずはすりかえ!」
エルフーン「エル!」サッ
恵磨『エルフーン、目にも止まらぬスピードでオンバーンと持ち物を入れ替えました!』
瑞樹『オンバーンはオボンのみを持っていたようね。対してエルフーンが持っていたのは……』
195 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:47:54.74 ID:wUrbdyWf0
オンバーン「オンバ……!?」ズシン
のあ「くろいてっきゅう……」
のあ「『いたずらごころ』で先制することで、枷となるはずのアイテムをオンバーンにパスさせたのね」
いたずらごころ
変化技を先制で出すことができる
のあ「それによってオンバーンの機動力を封じた、というわけ」
杏「そう。つまり、杏が一歩リードってこと!」
のあ「……」
のあ「交代よ」シュゥゥ
196 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:48:21.01 ID:wUrbdyWf0
のあ「ドラミドロ」ポン
ドラミドロ「ドラー!」
ドラミドロ クサモドキポケモン どく/ドラゴン
海藻に紛れて獲物を待ち、金属を溶かすほどの毒液を吹きかける
ドラミドロが住む海域に迷い込んだ船は二度と生きて戻れないと言われている
恵磨『早くもオンバーンを引っ込めました!』
瑞樹『ドラミドロもまたエルフーンと相性のいいポケモンね』
のあ「ヘドロウェーブ」
ドラミドロ「ドラ!」ブシャー
197 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:48:55.38 ID:wUrbdyWf0
杏「ふふん、エルフーンの恐ろしさはこれからだよ」
杏「みがわり!」
エルフーン「エル!」ポン
身代わり人形「」ドバァ
恵磨『エルフーン、みがわりで攻撃を躱した!』
幸子「なかなかすばしっこいですね」
晶葉「大柄なドラゴンタイプのポケモンだと、あの動きについていくのは難しそうだな」
198 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:49:24.48 ID:wUrbdyWf0
杏「いばる!」
エルフーン「エル!」ドヤァ
ドラミドロ「ド、ドラ!!」カチーン
恵磨『ああっとドラミドロ、怒りのあまり混乱してしまったー!』
杏「ふっふっふっ、作戦通り!」
ドラミドロ「ドラー」ピヨピヨ
のあ「……見定めて、ドラミドロ」
のあ「ターゲットは目前よ」
199 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:49:50.62 ID:wUrbdyWf0
ドラミドロ「ドラー……」バチン
恵磨『ドラミドロ、わけもわからず自分を攻撃してしまった!』
瑞樹『好き放題に弄ばれているわね』
杏「チャーンス」ニヤッ
杏「ムーンフォースだ!」
エルフーン「エルー!」
恵磨『エルフーン、ここで攻撃に転じる!』
エルフーン「エル!」パァァァァァ
ドラミドロ「ドラッ!」バシィ
晶葉「変化技で素早く有利な場を作り、相手を翻弄する。エルフーンならではの戦い方だな」
200 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:50:27.99 ID:wUrbdyWf0
のあ「……ヘドロウェーブ」
ドラミドロ「ド……ドラ!」ブシャー
杏「無駄だよー、みがわり!」
エルフーン「エル!」ポン
恵磨『ドラミドロ、技がなかなか決まらなーい!』
杏「そしてムーンフォース!」
のあ「……ならば」
201 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:51:12.91 ID:wUrbdyWf0
のあ「ドラミドロ、空中にヘドロウェーブ」
ドラミドロ「ド……ドラー!」ブシャー
恵磨『おおっと、空中にヘドロを噴射した!』
瑞樹『ヘドロウェーブは実は広範囲を攻撃できるのよね』
恵磨『大量のヘドロが空から降ってきます!』
杏「げげ、エルフーン!」
エルフーン「エルー……!」
ドバァッ
202 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:51:43.73 ID:wUrbdyWf0
エルフーン「エルー……」バタンキュー
恵磨『不意を突かれたエルフーンにクリーンヒットー! 戦闘不能だぁー!!』
ワァァァァァ
みく「やったやった、のあにゃんが先制だにゃ!」
アナスタシア「マラヂェッツ……すごい、ですねー」
美玲「おー、一撃で!」
晶葉「みがわりは体力を消耗して使う技だからな。そのダメージも蓄積していたんだろう」
卯月「でも杏ちゃんには、まだあのポケモンがいるね……!」
203 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:52:19.58 ID:wUrbdyWf0
杏「うう、杏のオフトンが……」
杏「くっそー、よくもー! やっちゃえフリーザー!」ポン
フリーザー「フリー!」バッサァ
恵磨『ここで早くもフリーザーが登場だぁ!』
瑞樹『杏ちゃんにとっては、このフリーザーでどこまで勝ち抜けるかがカギになるわね』
のあ「フリーザー……」
のあ「凍てつく程のオーラなのに、どこか耽美な所作さえ潜ませている」
のあ「……不思議な存在だわ」
204 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:52:48.08 ID:wUrbdyWf0
のあ「ドラミドロ、交代。……オノノクス」ポン
オノノクス「オノー!」
オノノクス あごオノポケモン ドラゴン
鉄骨を切りつけても刃こぼれしない頑丈なキバを持つ
優しい性格だが縄張りを荒らす者には容赦しない
のあ「アイアンテール」
オノノクス「オノ!」シャキーン
杏「躱してふぶきー!」
フリーザー「フリー」ヒョイ
フリーザー「フリィー!」ブォォォォォ
205 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:53:16.45 ID:wUrbdyWf0
オノノクス「オノ!?」パキパキパキ
恵磨『ふぶきが当たってしまった! オノノクスの体がみるみるうちに凍っていくー!』
オノノクス「……」カチーン
恵磨『オノノクス、氷漬けになってしまったー!』
瑞樹『凍ってしまったらもう為す術がないわね』
杏「ふっふっふっ、もうこうなったら杏のワンサイド・ゲームだよねー」
のあ「……」
206 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:53:58.95 ID:wUrbdyWf0
のあ「甘いわ」
杏「へ?」
シュウウー……
美玲「あ、オノノクスの氷が!」
幸子「あっという間に溶けました……!」
のあ「もともと、怒り狂うオノノクスを抑制する代物だったけれど。ここで使うことになるとはね」
瑞樹『あれはラムのみね。本来はげきりんを使った後のこんらんを解除するために持たせていたのかしら』
瑞樹『あえてキーのみを選ばなかったのは、こういう不測の事態に対処できるからね。わかるわ』
207 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:54:27.62 ID:wUrbdyWf0
のあ「アイアンテールよ」
オノノクス「オノー!」バチン
恵磨『オノノクスの反撃の一撃が決まりました!』
フリーザー「フリ……」
杏「まだまだー、もっかいふぶきだ!」
フリーザー「フリー!」
ブォォォォォォォォ
208 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:55:01.32 ID:wUrbdyWf0
のあ「攻撃範囲は読めているわ」
オノノクス「オノー」ヒョイ
恵磨『オノノクス、少しかすったものの、何とか躱した!』
のあ「アイアンテール」
オノノクス「オノ!」
オノノクス「……オノ!?」
ピキピキ……
209 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:55:58.30 ID:wUrbdyWf0
のあ「……なに?」
恵磨『ああっとオノノクス、僅かだが足が凍っている! 動きが止まってしまったー!』
杏「よっし、うまくいったな」
杏「じゃあトドメだー!」
フリーザー「フリー!」ブォォォォォォォ
のあ「! げきり……」
オノノクス「オノ!?」ビュオオオオ
みく「ああ、間に合わなかったにゃあ……!」
オノノクス「」カチーン
恵磨『オノノクス戦闘不能!』
210 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:56:40.82 ID:wUrbdyWf0
ワァァァァァ
杏「少しかすった程度、なんて甘い考えだよねー」ドヤァ
のあ「……そう」
のあ「一瞬の隙も許されない、か。……ガチゴラス」ポン
ガチゴラス「ガチ!」
ガチゴラス ぼうくんポケモン いわ/ドラゴン
大アゴの力は凄まじく、自動車も簡単に噛みちぎってしまう
1億年前の世界では無敵をほこり、王様のようにふるまっていた
瑞樹『のあちゃん、本格的にフリーザーを倒しにかかったわね』
瑞樹『ガチゴラスはフリーザーの攻撃には耐えられなさそうだけど、それはフリーザーも同じ。つまりこのマッチはやるかやられるか……』
211 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:57:09.20 ID:wUrbdyWf0
のあ「攻撃を受ける、躱す、相殺する。そんな複雑な駆け引きよりも」
のあ「ただ一瞬でいい、苦しいほどの輝きを魅せて……ガチゴラス」
のあ「もろはのずつき」
ガチゴラス「ガチー!!」
ドドドドドドドド
恵磨『ガチゴラスが物凄いスピードでフリーザーに迫っているぞ!』
杏「ラッキー、向こうから突っ込んできてくれた!」
杏「フリーザー、ふぶきで押し返せー!」
212 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:57:41.16 ID:wUrbdyWf0
フリーザー「フリー!」
ブォォォォォォォォォォォォォォ
バチィッ!!
恵磨『ガチゴラスとふぶきが激しくせめぎ合う……!!』
卯月「うわっ……すごい衝撃」
晶葉「まさに力と力のぶつかり合いだな」
美玲「伝説ポケモンに真っ向から立ち向かうなんて、かっけぇ……!」
みく「ガチゴラスー! 押し切るにゃあー!」
213 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:58:11.67 ID:wUrbdyWf0
フリーザー「フリ……」
杏「ぐぐぐ……」
杏「まさかフリーザーが押し切れないなんてね……!」
恵磨『両者、均衡した状態が続いていますが――』
瑞樹『いえ、僅かながらガチゴラスが押しているわ!』
ガチゴラス「ガチ……」
ガチゴラス「ガチゴォォォォ!!」ズズズズズ
フリーザー「フリ!?」
杏「うそ!?」
ズバァァァァン
214 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:58:40.67 ID:wUrbdyWf0
恵磨『なんと、ガチゴラスがフリーザーの攻撃を押し退けたァー!!』
恵磨『なんというパワーでしょうか!!』
のあ「……」
シュウウ……
ガチゴラス「ガチ……」バタンキュー
恵磨『ガチゴラスダウーン!』
瑞樹『フリーザーは……?』
…………
215 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:59:23.70 ID:wUrbdyWf0
バサッ
志希「へぇ……」
みく「にゃあ!?」
輝子「え、ええ……」
卯月「あの一撃を受けても、倒れないなんて……!」
杏「はー、耐えた……危なかった……」ハー
杏「我ながらフリーザーの力が恐ろしいよ……」
216 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 22:59:59.45 ID:wUrbdyWf0
恵磨『なんと、フリーザーはまだ耐えていたーー!!』
瑞樹『かなり満身創痍だけどね。それにしても、ガチゴラスのあの攻撃を耐えるなんて、ね』
恵磨『オノノクス、ガチゴラスの猛攻すらも突破するフリーザー、この怪物に敵はいるのかー!?』
卯月(未央ちゃん……あんな強いポケモンに勝てるのかなあ)
卯月(いや、未央ちゃんだって、今ごろ控え室でこの試合を見ているはず)
卯月(未央ちゃんなら、きっと……)
のあ「この力……想像を遥かに越えている」
のあ「だからこそ、越えた先に何があるか、私は見たい」
217 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/11/29(金) 23:01:29.74 ID:wUrbdyWf0
今回はここまでです
次回は水曜日です、ありがとうございました
218 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:08:51.53 ID:WkW+OF1v0
投下します
219 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:09:20.22 ID:WkW+OF1v0
のあ「フライゴン」ポン
フライゴン「ゴーン!」
フライゴン せいれいポケモン じめん/ドラゴン
羽音が女の人の美しい歌声に似ており、砂漠の精霊と呼ばれる
ハネの羽ばたきで砂を舞い上げるため、飛んでいる時はいつも砂嵐の中
恵磨『続いて登場したのはフライゴンだ!』
みく「さすがにこのフライゴンが倒されたら、いくらのあにゃんと言えど……」アタフタ
アナスタシア「ヴィェーリチ……のあさんを、信じましょー」
みく「アーニャちゃん……うん、そうだね!」
220 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:09:48.22 ID:WkW+OF1v0
杏「フリーザー、まだいけるよね?」
フリーザー「フリィ……!」
杏「よーし、あとちょっと頑張れば休めるからなー」
杏「ふぶき!」
のあ「躱して」
フライゴン「ゴン」サッ
のあ「すなあらしよ」
フライゴン「ゴン!」ビュォォォォ
221 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:10:30.18 ID:WkW+OF1v0
恵磨『フィールドに砂嵐が巻き起こったー! フライゴン、この天候の中で手堅く戦うつもりでしょうか?』
瑞樹『いえ、違うわ』
恵磨『? ……これは……』
恵磨『巻き起こった砂がフライゴンの周囲を囲んで……』
ビュォォォォ
恵磨『渦のように形を為しました! フライゴン、その中心に陣取っています!』
のあ「フライゴン……別名、砂漠の精霊」
のあ「野生のフライゴンも、こうして砂の竜巻で身を隠していると聞くわ」
222 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:11:04.23 ID:WkW+OF1v0
のあ「……ねっぷう」
フライゴン「ゴーン!」ボオオ
杏「な、何する気?」
恵磨『フライゴン、竜巻の中から炎を吐きました!』
恵磨『炎が徐々に竜巻と同化していきます……!』
ズォォォォォ
晶葉「ほう、炎の竜巻、か」
晶葉「これでフリーザーの攻撃を防ぐつもりなのだろう」
223 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:11:52.36 ID:WkW+OF1v0
杏「……カンケーないね」
杏「ふぶき!」
フリーザー「フリィ!」ビュオォォォォ
バチンッ
恵磨『炎の竜巻がふぶきを阻みます!』
杏「うっ、フリーザーが消耗してるせいでもあるけど」
杏「思ってたより効かないなあ」
224 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:12:44.73 ID:WkW+OF1v0
のあ「フライゴン、そのまま突撃よ」
杏「なっ!?」
フライゴン「ゴーン!」
恵磨『な、なんと、フライゴンが炎の竜巻を纏って……フリーザーに飛び込んでいきます!』
のあ「仕留める……」
フライゴン「ゴォォォン!!」ドドドドドド
杏「くっそー……」
杏「あんな攻撃、フリーザーじゃなくても耐えられなさそうだ……」
225 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:13:28.58 ID:WkW+OF1v0
杏「仕方ない、最終手段だ! フリーザー!」
杏「ぜったいれいど!!」
フリーザー「フリー!!」パキパキパキパキ
恵磨『フリーザー、フライゴンにとてつもない冷気を浴びせるつもりだ!』
恵磨『再び2匹がぶつかります……!!』
ズドォーー……ン
……
恵磨『……これは』
226 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:14:14.98 ID:WkW+OF1v0
フライゴン「」ピキーン
恵磨『フライゴン、竜巻ごとぜったいれいどの餌食になってしまったー!』
フリーザー「フリ……」ズゥン
恵磨『そしてフリーザーも戦闘不能ー!』
恵磨『相討ち! 相討ちでーーす!!』
ワァァァァァ
恵磨『のあ選手、3匹が倒されましたが!』
恵磨『この大会で初めて!! フリーザーを地に落としましたぁ!!!』
227 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:15:10.90 ID:WkW+OF1v0
美玲「おお……」
乃々「なんかもう、すごすぎぃ……」
晶葉「フリーザーももちろん強かったが」
晶葉「のあのポケモンも充分に強い。四天王の名は伊達じゃないな」
杏「……あのさー」
杏「なんかフリーザーさえ倒せれば、みたいな流れになってるけど……」
杏「杏のポケモン、フリーザーだけじゃないんだからねっ! ケッキング!」ポン
ケッキング「ケッ……」グデー
ケッキング ものぐさポケモン ノーマル
1日中寝そべったまま暮らすポケモン
世界一のぐうたらだが、たまったエネルギーを一気に出すことで恐ろしいパワーを発揮する
228 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:15:40.78 ID:WkW+OF1v0
のあ「……オンバーン」
オンバーン「オンバー!」
瑞樹『さっきとは一転して、スピードを失ったオンバーンと怠け者のケッキング……先が読めない展開ね』
幸子「あのケッキングってポケモン、戦う気はあるんですかね?」
志希「んー、あるんじゃない? 一応は」
晶葉「ケッキングは見た目こそアレだが、どの能力もずば抜けて高いポケモンだぞ」
幸子「ええ、想像できないですね……」
229 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:16:06.21 ID:WkW+OF1v0
のあ「……手負い」
のあ「そんな状況から零れ落ちる事象だってあるわ。……エアスラッシュ」
オンバーン「オンバー!」シュッ
ケッキング「ケッ!」スパァン
杏「ケッキング、動けるー?」
ケッキング「ケッ……」
杏「ありゃ、怯んじゃったのかな」
杏「まあいいや、気長に待とうか」
230 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:17:03.30 ID:WkW+OF1v0
のあ「……」
のあ「……エアスラッシュよ」
オンバーン「オンバー!」
ケッキング「ケッ!」スパァン
杏「……」ジーッ
のあ「……」
のあ「……なぜ指示を出さない?」
231 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:17:50.13 ID:WkW+OF1v0
杏「え?」
のあ「まさか、フリーザーが倒されて意気消沈している、なんて言わないでしょうね」
杏「いや、そんなこと一言も言ってないし」
杏「この子はね、自分の好きな時に動きたいマイペースな子なんだよ。杏と一緒」
杏「頑張るときは頑張って、寝るときは寝る!」
杏「指示なんてあんま意味ないの。だから、こうやってのんびり待ってるってわけ」
のあ「……」
杏「ま、動き始めるまでに倒せるなら倒してみれば?」
232 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:18:18.62 ID:WkW+OF1v0
のあ「……」キッ
のあ「……ばくおんぱよ」
オンバーン「オンバ!」ォォォォォン
ケッキング「……」
ケッキング「ケッ……」ノソッ
杏「お、やっと元気になったか」
杏「そんじゃいきますか……ギガインパクト!!」
233 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:19:11.94 ID:WkW+OF1v0
ケッキング「ケッ!」バッ
のあ「! オンバ――」
ズガドォォォォォォン!!!
恵磨『うわあっ!?』
瑞樹『な、なんて威力……!』
恵磨『ケッキング、油断していると見せかけてギガインパクトをお見舞いしました!!』
オンバーン「オンバ……」キュゥゥゥ
恵磨『オンバーン、強烈な一撃にたまらずダウンです!』
234 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:20:10.56 ID:WkW+OF1v0
ワァァァァァ
晶葉「あのケッキング……瞬間的な攻撃力はフリーザー以上かもな」
美玲「は、はあ!? フリーザーですらあんなに強かったのに!?」
茜「まさに底無しですね……!」
ケッキング「ケッ……」
幸子「あ、また横になりました」
235 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:20:56.03 ID:WkW+OF1v0
杏「ふふん、やっぱ一発屋こそ最強だよねー」
のあ「……やるわね」
のあ「……先程よりも、強く輝いている。この意志の正体はいったい……?」
のあ「……いえ、今は目の前に集中するのみ」
のあ「ドラミドロ」ポン
ドラミドロ「ドラ!」
みく「の、のあにゃん、あと2匹しかいないにゃ……」
アナスタシア「ダー……でものあさん、まだ諦めていない」
みく「よーし、みく達ももっと声援を送るのにゃ! のあにゃーん!!」
杏(こんな大勢の前でのあにゃんって呼ばれるのはどんな気持ちなんだろ……)
236 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:21:39.81 ID:WkW+OF1v0
のあ「……その拳を無力化させれば」
のあ「ドラミドロ、ねっとう」
ドラミドロ「ドラ!」ブシャー
恵磨『ドラミドロ、ねっとうを吹きかけたー!』
ケッキング「ケッ!」ジュワァァァ
恵磨『おおっと、しかもやけどさせたぞ!』
瑞樹『狙い通りにいったわね。これでのあちゃんは余裕を持てるはずだわ』
237 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:22:27.07 ID:WkW+OF1v0
杏「ありゃー、それはちょっと痛いなぁ」
杏「熱いよね、ケッキング。おやすみー」シュゥゥ
杏「出番だよ、クレベース!」ポン
クレベース「クレ」
クレベース ひょうざんポケモン こおり
凍りついた体は鋼鉄のように硬い
立ち塞がるものを巨体で押し潰して移動する
のあ「ヘドロウェーブよ」
ドラミドロ「ドラ!」ドバババ
クレベース「クレッ!」ドバァッ
238 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:23:12.17 ID:WkW+OF1v0
杏「こめんよクレベース、もう少し耐えて……!」
瑞樹『杏ちゃんはこおりタイプのポケモンをもう一匹持っていたのね。のあちゃん、これでより後がなくなったわね』
ドラミドロ「ドラ!」ブシャー
クレベース「クレ……」
杏「……今だ! ゆきなだれ!」
クレベース「クレ……」
クレベース「クレー!」ドドドド
ドラミドロ「ドラ!?」ズドドド
のあ「……! ドラミドロ……」
239 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:24:04.17 ID:WkW+OF1v0
ドラミドロ「ド、ドラ……」バタンキュー
恵磨『ドラミドロ戦闘不能!』
ワァァァァァ
恵磨『なんと、のあ選手が追い詰められてしまった!』
恵磨『第一試合に続いて、この試合も四天王への下克上が達成されてしまうのかーー!!』
晶葉「おお、あの四天王を追い詰めたぞ……!」
みく「ああ、のあにゃん……!」
のあ「……最後まで引導を渡すつもりはないわ」キッ
のあ「……今度こそチャンピオンになる。なってみせる」
240 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/04(水) 23:26:18.51 ID:WkW+OF1v0
今回はここまでです、ありがとうございました
次は月曜です
ちなみにのあにゃんのパーティのコンセプトは「メガシンカしないドラゴン達」です
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/05(木) 10:21:27.32 ID:3LXWMquP0
そういえばメガシンカってちひろと凛しか使ってないんだっけ?あとはZワザとダイマックスは誰か使えるんかね...
242 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 22:58:50.77 ID:k+nALFFO0
投下します
時系列が第6世代なのでZワザもダイマックスも出す予定はないです、ごめんなさい…
243 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 22:59:48.13 ID:k+nALFFO0
のあ「カイリュー」ポン
カイリュー「カイ!」
カイリュー ドラゴンポケモン ドラゴン/ひこう
立派な体格で荒れ狂う海をものともせずに自由に飛び回る海の化身
広い海のどこかにはカイリューだけが暮らす島があるらしい
恵磨『いよいよ最後の一匹、エースのカイリューだー!』
瑞樹『でもクレベースには相性が悪いわね。杏ちゃん、このまま逃げ切れるかしら?』
杏「クレベース、ジャイロボールだ!」
クレベース「クレ!」
恵磨『クレベースが高速回転してカイリューに迫り来る!』
244 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:00:32.23 ID:k+nALFFO0
カイリュー「カイー」サッ
のあ「手加減しないわ。だいもんじ」
カイリュー「カイ!!」ゴォォォォ
クレベース「クレ!?」ボオオ
杏「ああっクレベース!」
杏「もー! フトンだけじゃなくベッドまで奪うつもりかー!」
杏「倍返しだ、ゆきなだれー!」
クレベース「クレ!」ドドドド
245 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:01:29.69 ID:k+nALFFO0
恵磨『またしてもクレベースのカウンターが決まりました!』
杏「よーし、どうだ!」
カイリュー「……」パタパタ
杏「あれ、思ったより効いてないや」
杏「……ああそっか、カイリューといえば『マルチスケイル』だった」
マルチスケイル
HPが満タンのときに受けるダメージが少なくなる
のあ「カイリュー、だいもんじ」
246 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:02:19.98 ID:k+nALFFO0
カイリュー「カイ!」ボオオ
クレベース「クレェ!」
恵磨『お返しのだいもんじがクレベースを焼き尽くすー!』
ジュゥゥゥ
クレベース「クレ……」ドッスン
恵磨『クレベースダウン! バトルはまだまだ終わりません!!』
ワァァァァァ
みく「やったにゃ! ここからリベンジ開始だにゃー!」
アナスタシア「ダー……」
247 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:03:03.28 ID:k+nALFFO0
杏「うう、杏もう疲れたよ、休ませて……」
杏「カビゴン、ちゃちゃっと決めておくれー」ポン
カビゴン「カビ……」グデー
美玲「また寝てるポケモンが出てきた……」
晶葉「いや、カビゴンはああ見えて目はちゃんと開いているぞ」
志希「カビゴンかー。たしかのあにゃんのカイリューは……」
文香「……どうかしましたか?」
志希「ん? いやいや、何でもー」ニャフフ
こずえ「……?」
248 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:03:49.90 ID:k+nALFFO0
杏「カビゴン! のしかかり!」
カビゴン「カビー!」
カイリュー「カイー」サラッ
卯月「それにしてもカイリュー、トレーナーの指示なしに躱すなんてすごいね」
晶葉「ああ、よほどトレーナーと意思の疎通がなされているんだろう」
のあ「星の輝きが、満ち足りたわ……」
サッ
のあ「カイリュー、りゅうせいぐん」
249 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:04:29.75 ID:k+nALFFO0
カイリュー「カイ!」ゴォッ
恵磨『おおっと、この試合でもりゅうせいぐんが放たれようとしています!』
瑞樹『恵磨ちゃん、さすがに驚かなくなったわね』
恵磨『ええ、もう何度もこの大会で経験したんで!』グッ
カイリュー「カイ、リュー!!」
ドドドドドドドドド
カビゴン「!!」
250 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:06:01.00 ID:k+nALFFO0
恵磨『カビゴンに隕石が降り注ぎます!』
瑞樹『でもりゅうせいぐんは反動が強い技だわ。これで倒し切れなかったら……』
カイリュー「カイ!」パァァ
幸子「ん? カイリューが回復しました?」
志希「あれは『しろいハーブ』だねぇ」
しろいハーブ
持たせたポケモンの能力が下がった時、1度だけ元の状態に戻す
茜「ということはあのカイリューはもう一回りゅうせいぐんが放てるということですね!」
卯月「凛ちゃんのサザンドラや未央ちゃんのボーマンダと同じレベルの技を連続で繰り出すなんて……」
251 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:06:35.26 ID:k+nALFFO0
カビゴン「カビー」ズン
杏「カビゴン、まだまだやれるよね!」
杏「ヘビーボンバー!」
カビゴン「カビー!」ズシーン
カイリュー「カイ!」ベチャン
のあ「……退かないわ」
のあ「もう一度、りゅうせいぐん」
カイリュー「カイ!」ゴオッ
ドドドドドドドドド
252 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:07:37.17 ID:k+nALFFO0
カビゴン「カ、カビ……!」
志希「ありゃー、いくら特殊防御が高いカビゴンでもりゅうせいぐん二発はキツいかー」
晶葉「だがもうしろいハーブの効果は切れた。これで耐えていれば……」
カビゴン「……」ズズズ
杏「よし、よく耐えたね!」キッ
杏「星の輝きがどーとかよくわかんないけどさ」
杏「杏はバラ色の印税生活に辿り着くまでまで負けられないんだよね!」
杏「それに、約束したんだ」
杏「きらりと決勝で会うって!」
杏「いくぞ、カビゴン、渾身の――」
卯月「カビゴン、なにを繰り出してくるの……?」
253 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:08:15.46 ID:k+nALFFO0
杏「ねむる!!」
卯月「あれ」ズコー
カビゴン「カビ……」
スヤァ
恵磨『カビゴン、寝たーー!』
瑞樹『いえ、ただ眠っただけじゃないわ。カビゴンの体力がみるみる回復していく……!』
カビ「カビィ……」スヤスヤ
のあ「……なんてこと」
254 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:09:22.13 ID:k+nALFFO0
美玲「りゅうせいぐんのダメージがパーになっちまった……」
杏「んじゃ、もう終わりにしますか」
杏「四天王さん、杏に当たってしまったことが運の尽きだったね!」
杏「カビゴン!」
カビゴン「……」ムニャムニャ
カビゴン「……」ノソッ
美玲「なんだ? カビゴンが寝たまま起き上がったぞ?」
晶葉「あれは『ねごと』だな……眠ったままで攻撃するつもりだ」
255 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:10:15.21 ID:k+nALFFO0
カビゴン「カビー!」ズシン
カイリュー「カ、カイ!」ベチャン
恵磨『満身創痍で動けないカイリューにのしかかりが直撃ィー!』
のあ「……カイリュー……」
カイリュー「カ、カイ……!」
カイリュー「……リュー」バターン
恵磨『カイリュー戦闘不能! よってこの試合は……』
恵磨『杏選手の勝利だぁぁぁぁ!!』
ワァァァァァ
256 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:11:40.38 ID:k+nALFFO0
恵磨『なんという、なんという大波乱! 早くも前回大会の四天王が全滅してしまったぁぁぁーー!!』
杏「ふふん、ま、こんなもんでしょ」
みく「そ、そんにゃあ……」
アナスタシア「杏さん、スィーリヌイ……強かったです」
のあ「……やはり、本物だった」
のあ「星の輝き……しかもこの短い間にさらに強くなっていた」
のあ「……世界にも、新しい時代が来たのかもしれないわね」
のあ「今はまだ届かない……。それでも私は、手を伸ばし続けるわ」バッ
のあ「……」スタスタ
257 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:12:39.08 ID:k+nALFFO0
きらり「あーんずちゃん!」
きらり「あんずちゃんはやっぱすごいにぃ! 四天王さんより強かったにぃ!」
杏「ああ、ありがとー」
杏「ま、相手も強かったけどね、杏の方が一枚上手だったってことで」ドヤァ
きらり「うゆ!」
きらり「それとねそれとね、杏ちゃん……」
杏「……なに?」
きらり「杏ちゃん、さっきの試合の時……きらりんの名前、呼んでくれてたでしょ?」
杏「あ、そうだったっけ」
258 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:15:09.58 ID:k+nALFFO0
きらり「〜〜〜〜」ウルウル
杏「……」ギクリ
きらり「にょわぁあぁぁぁぁーーー!! 杏ちゃーーーん!!」
杏「う、うわあっ!?」
きらり「杏ちゃん、きらりんも頑張るからね〜〜〜〜!」
きらり「ぜ〜〜〜ったい、決勝で会おうねええ!!」
杏「わ、わかった、わかったから離してよー」
未央「杏ちゃん……」
未央(フリーザーも当然強かったけど)
未央(無傷のままだったポケモンがいた状態で、四天王を退けた)
未央「フリーザーだけじゃない、か」
未央「……」
259 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2019/12/09(月) 23:17:27.80 ID:k+nALFFO0
今回はここまで
のあにゃんの言葉遣いが本当に難しかった…
次回からは準々決勝第4回戦、ちゃんみおと加蓮の対決をお送りします
次回投下は金曜です、ありがとうございました
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/13(金) 15:11:05.93 ID:6uaKHeCE0
>>242
第6世代だとゲッコウガのきずなへんげでリンゲッコウガとかはなしか...
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