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【安価】錬金術師「俺に何を飲ませた!?」
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117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/04(月) 23:59:26.46 ID:a5s3+pXkO
あちゃー…
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 00:01:58.48 ID:17Zb/M0Q0
古ぼけたような、しかし使用の形跡はつい最近
そんなノートが置いてある。表紙を見るならばそう書いてある
これは日記帳だ
錬金術師「今どき日記帳なんてつける奴いるんだな」
錬金術師「今すぐ燃やしてやってもいいが......折角だし、少し読んでみよう」
ノートが破れないように慎重に手に取る
ページをパラパラと捲り、適当なページを読んでみた
>>119
...日記帳の内容
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/05(火) 00:03:05.19 ID:wS/UI+Yq0
師匠との思い出と彼に対しての想いが書かれている
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 00:21:48.39 ID:17Zb/M0Q0
『今日は師匠に解離錬金を教えて貰った』
『物体のある空間を何かで挟むことで解離させるらしい』
『やっぱり師匠の錬金術はすごい』
『でも天井との間で解離錬金が軽く発生して髪の毛がやばかった ←かわいい』
『今度ミノキシジルを作ってあげよう』
『だって師匠は私の_____恥ずかしいのでやめます』
『たまには休んで欲しいな 師匠の体は私にとっても大事なものなんだからね』
錬金術師「............」
錬金術師「そう、か......」
錬金術師「......弟子......俺は......」
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 00:27:09.24 ID:17Zb/M0Q0
ドアを叩く音がする
荒々しい音に不安を感じ、ドアを開く
そこにいたのは手配した馬車の御者だった
錬金術師「どうかしたんですか」
御者「ええ、その......お弟子さんでしたっけ?いらっしゃらないのですが」
錬金術師「ッ......!」
御者「ど、どうしたんですか?」
錬金術師「依頼はキャンセルだ!キャンセル料もきちんと出してやる!」
御者「えっ!?あ、はい......」
彼はそう言って薄暗い森の中へ走り去った
事情を知らない御者ですらその剣幕から何かを察し、何も言わず帰った
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 00:34:10.19 ID:17Zb/M0Q0
錬金術師「おい!弟子!!いるのか!?」
錬金術師「くっ......」
森は深く、声はすぐ何かに吸収されてしまう
レスポンスが発生する訳もなく、水のせせらぎや虫のさざめきがあるのみだ
錬金術師「どう見つければいいんだ!?」
そう思ったとき
大気が大きく揺れ動く音がした
何かが近くで起こっているのだ。そしてそんなことをする奴といえば......
錬金術師「竜脈錬金!エナジーのブレを感じとる......!」
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 00:43:08.52 ID:17Zb/M0Q0
この森には霊木とも言える大樹がある
それを中心としてこの森は広がっているのだ
そして今、彼女はそこにいる
弟子「シショウ......シショウ......」
弟子「私が......やるんだ......自分だけの......自分のための......」
彼女は霊木のみなぎる生命の力を使って錬金を試みていた
彼女の記憶と幻想に則った、彼女だけの師匠を錬成するために
未熟な彼女にそんなことが出来る確率はとても低い
仮に成功しても彼女はタダでは済まず、命を落とす危機すらあるのだ
それでも彼女にはそれしか道はなかった。己の心がそれ以外を封鎖してしまったのだ
錬金術師「はぁ......はぁ......!どうしてこんなところに......ッッッ!!」
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 00:51:06.23 ID:17Zb/M0Q0
彼には一目見て彼女の為さんとしていることが分かった
錬金術師「ふ......ふざけるな弟子!!俺はお前に死ねとは言ってないぞ!!」
弟子「シショウ......優しいシショウ......」
彼女の耳には彼の言葉は最早届かない
本能・理性・肉体の制御が手放しになっているようだ
錬金術師「それ以上はいけない!俺はお前を見殺しになんて出来ないんだ!!」
弟子「エヘヘ......イッショだよ......シショウ......!」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 00:55:40.44 ID:17Zb/M0Q0
錬金術師「なぁ......本当にやめてくれよ......お前に死なれたら俺......」
彼はついにすがるようにその弟子を抱きしめた
涙で滲んだ目で瞳を見つめ、心で語るように
何よりも慈愛の精神をもって、嘆願するのだ
錬金術師「応えてくれよ......!俺は!俺は......!」
弟子「シ...........」
弟子「......
>>127
」
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/05(火) 00:56:25.63 ID:3YjFvA0Jo
ハラヘッタ(移した呪いが発動してしまう)
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/05(火) 00:57:11.92 ID:cz3varxnO
馬鹿め師匠!それは偽物だ!
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/05(火) 00:58:29.20 ID:F+XLSvt60
ありがとうございました(絶命)
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/05(火) 01:02:48.64 ID:dcqOa4TUO
うわぁ…
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/05(火) 01:04:21.43 ID:wS/UI+Yq0
空気読めない安価だ
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 01:04:45.56 ID:17Zb/M0Q0
弟子「馬鹿め師匠!それは偽物だ!」
錬金術師「......え、どういう......ごはっ......!!!」
実は彼の裏に本当の弟子が潜んでいたのだ
彼女の生命錬金が強靭は大樹の根を操り、彼を刺したのだ
弟子「......これで、エナジーを確保できる」
錬金術師「な......に......?」
弟子「私が師匠を食べることで師匠を作り出すエナジーを確保する」
錬金術師「なんてことだ......」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/05(火) 01:06:56.62 ID:LqM8794sO
糞安価取る奴の頭って狂ってるんじゃねーのか
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 01:09:07.74 ID:17Zb/M0Q0
弟子「ねぇ師匠」
錬金術師「う......な、なんだ......」
弟子「どうしてあんなこと言ったの?私を独りにしようとしたの?」
錬金術師「......何も、俺は......お前を独りにしようとしたんじゃないさ......」
錬金術師「いつか大成して、また戻ってきてくれると信じていたから......ぐっ......」
錬金術師「だからあの時からお前はずっと独りなんかじゃない......お前には......何時だって俺がついて......」
弟子「
>>134
」
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/05(火) 01:10:13.41 ID:wS/UI+Yq0
師匠…また元の関係に戻れるかな……?
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/05(火) 01:11:54.21 ID:+kd78NBsO
>>132
そこまでは言わんがもうちょっと流れ読めよとは思うな
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 01:24:25.68 ID:17Zb/M0Q0
弟子「師匠...また元の関係に戻れるかな......?」
錬金術師「ああ......もちろんさ......正気に戻ったようだな......」
弟子「うん!そうだよ......!師匠は最初から私の師匠なんだ!」
錬金術師「そう......それでいいんだ......安心したら、なんだか眠くなってきたな......」
弟子「眠......し、師匠!!!ダメだよ師匠!まだ......まだ!!!」
錬金術師「はは......悪いね。さっきも言ったろ?......俺はいつだってついてる」
弟子「......そ、そうだ!思い出すんだ......!昨日の師匠の波動錬金!」
弟子は祈るように錬金を始めた
しかし、分からないものは分からない
だが諦めず波動をイメージし続ける
すると彼に刺さる大樹の根が脈動を始める
確かにあの青いエネルギー体が放出されているのだ
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 01:29:17.67 ID:17Zb/M0Q0
翌日
錬金術師「......どうやら、俺は自分の家に籠りすぎてここを天国と認識していたらしい」
弟子「師匠!?!?!?師匠!!!!起きたんですね!!!おはようございます!!!」
錬金術師「おわっ!?うるさっ......そういやお前......なぜ......?」
弟子「師匠!師匠は今、生きてるんですよ!」
錬金術師「......まさか、波動錬金?」
弟子「はいっ!」
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 01:34:48.90 ID:17Zb/M0Q0
『今日は師匠の生還記念日』
『師匠が元気になったことだけがイベント』
『それだけでご飯三杯はいける』
『でも逆に怒られちゃった 半分悪魔の呪いに侵食されてたんだって』
『でもでも今日は何年かぶりにたくさん頭を撫でてもらったんだ』
『明日からはいつもの毎日 今日だけは特別に甘えたよ』
おしまい
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/05(火) 01:36:06.43 ID:wS/UI+Yq0
乙
最後あたりに変な安価来たけどうまく終わってよかった
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/11/05(火) 01:36:50.36 ID:17Zb/M0Q0
>>114
-からの流れが書いててメチャクチャ楽しかったです!
安価に付き合っていただき、ありがとうございました
もう遅いので、html化依頼は明日出します
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/05(火) 02:15:52.42 ID:dwRmFCKoo
おつおつ
古き良き鼻歌歌いながら安価を捌ける
>>1
楽しかった、次も頼む
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