他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。
【モバマス】乃々「異世界とか……むーりぃー……」【安価あり】
Check
Tweet
1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/10/29(火) 20:09:34.06 ID:9GdlSBSA0
※のんびり更新
※安価少なめ
よろしくお願いします
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1572347373
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 20:12:24.03 ID:9GdlSBSA0
『……て……きて……』
乃々「……ん……」
『乃々ちゃん……起きて……』
乃々「……」
『起きて乃々ちゃん』
乃々「……あれ……ここは……?」
???『やっと目が覚めましたね』
乃々「え……ちひろ、さん……? なんですかその恰好……」
ちひろ『私はちひろじゃありません。女神様です』
乃々「女神様……?」
ちひろ『はい、女神様です』
乃々「どこからどう見ても、ちひろさんなんですけど……というか、ここは一体……? 薄暗くて周りが見えない……」
ちひろ『ここは設定の間。異世界へと旅立つ人の設定を決める空間です』
乃々「異世界……?」
ちひろ『そうです。近年ラノベで流行ってるやつです』
乃々「……あれ……? ひょっとして、もりくぼ……いつの間にか、お仕事させられてる……?」
ちひろ『これはお仕事じゃありませんよ。夢でもありません。強いて言うならバーチャルの世界』
乃々「ばーちゃる……」
ちひろ『はい』
乃々「……」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 20:18:38.53 ID:9GdlSBSA0
ちひろ『乃々ちゃん、自分がどういう状況に置かれてるか分からないですか?』
乃々「分かりません……」
ちひろ『自分が何をしてここに来たのかとか、思い出せません?』
乃々「……トークショーのお仕事が終わって……事務所に着いたら、プロデューサーさんの机の下に隠れて……」
乃々「読もうと思っていた絵本を開きました……そしたら、目の前が真っ白に……」
ちひろ『なんだ、結構覚えてるじゃないですか』
乃々「そ、そこからの記憶がないんですけど……まさか記憶喪失……!?」
ちひろ『違います。乃々ちゃんはその本に吸い込まれたんです』
乃々「え……?」
ちひろ『ここは晶葉ちゃんが開発した『異世界ゲーム』の中。ゲームは本の形をしていて、ページを開くことがプレイ開始の条件なんです』
乃々「ゲームの中……。で、でも、もりくぼが開いたのは、もともと持っていた絵本ですけど……」
ちひろ『なにかの拍子に入れ替わっちゃったんじゃないですか?』
乃々「あっ……そういえば、事務所の廊下で誰かとぶつかったような……」
ちひろ『やっぱり。でなければ、乃々ちゃんがここにいるはずがないので』
乃々「……」
ちひろ『信じられませんか?』
乃々「いえ……晶葉さんは、色んな発明品を開発していて……中には、現代の科学力では作れないような、すごいものもあるので……ありえる話です……」
ちひろ『よかった♪ 理解が早くて助かります』
乃々「あの……お話は信じますから、ここから出してもらえないでしょうか……もりくぼは、ゲームをやるつもりはありません……」
ちひろ『無理ですね』
乃々「なんで……!?」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 20:23:38.49 ID:9GdlSBSA0
ちひろ『一度ここに入ったら、異世界を冒険して大きな目的をクリアするまで出られません。そういう仕様なんですよ』
乃々「そんなぁ……! そこをなんとか、お願いしますっ……!」
ちひろ『なんとかしてあげたいですけど、私にはどうにもできないですね』
乃々「うぅ……キャンセルできないなんて、開発ミスとしか言いようがない……」
タタタタッ
ちひろ『あっ、どこへ行くんです!』
乃々「どこかに出口があるはずです……! きっとどこかに……!」
ちひろ『ありませんよ』ブォン
乃々「ひゃあっ!?」
ちひろ『急に目の前に現れたら驚いちゃいますよね、ごめんなさい』
乃々「こ、これは夢……悪い夢……!」プルプル
ちひろ『だから夢じゃないですってば。受け入れたくない気持ちは分かりますけど、受け入れてください』
ちひろ『ほら、異世界の冒険って楽しいですよ? 敵をばっさばっさ倒してヒーローになったり、ハーレムを作ることも造作ないです。乃々ちゃんは女の子なので逆ハーレムですね』
乃々「興味ないです! 帰りたい、元の世界に帰りたい……!」
ちひろ『いずれにせよ、冒険するしか道は残されてません』
乃々「……冒険って、どのくらいで終わるんですか……」
ちひろ『時間ですか? そうですねぇ。早くて半年、長くて3年といったところでしょうか』
乃々「3年っ!?」ガーン
ちひろ『ご安心を。あくまでゲーム内の時間ですから。現実の世界では、ほんの30分程度です』
乃々「あ、そうなんですね……いや、でも3年も異世界を彷徨うなんて……むーりぃー……」
ちひろ『私も可能な限りサポートしますから、頑張ってください!』
乃々「はぁ……あのとき、晶葉さんとぶつからなければ……本を開かなければ、こんなことには……」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 20:33:35.11 ID:9GdlSBSA0
ちひろ『チャレンジする気になったら言ってくださいね。設定を行いますから』
乃々「……」
乃々「……設定させてください……」
ちひろ『あら? 意外と早かった』
乃々「ここで落ち込んでても、前に進まないので……他に方法がないのなら、やるくぼになるしか……」
乃々「ああ、でも怖い……戦いなんて、もりくぼの性に合わないんですけど……」
ちひろ『自分が戦わなくても、誰か他の人に、という手もありますね』
乃々「そうなんですか……?」
ちひろ『ええ。そういう機転を利かせていけば、きっとゴールも早まりますよ。では始めますね』
ちひろ『乃々ちゃんがこれから行くところは、魔法が存在する世界。魔物がいて、植物、食べ物、日用品、建物、全てが見たことのないものばかりです」
乃々「どういう世界に行くかは、選ばせてもらえないんですね……」
ちひろ『選べないですね。まだアップデートもない初期の段階ですし』
乃々「アップデートすれば選べるんですか……動物しかいない、平和なメルヘンの世界がよかった……」
ちひろ『魔物と仲良くすればいいじゃないですか』
乃々「こ、怖いのでやめておきます……。お話の途中にすみませんでした……続きをお願いします……」
ちひろ『了解です。魔法の世界へ行くにあたって、種族を決めたいと思います』
乃々「種族……?」
ちひろ『はい。ヒューマン、ビースト、エルフ、ドワーフの4種のうち、どれかを選んでください。それぞれについて簡単な説明をしますと』
ちひろ『ヒューマンはそのまま、人間です。他の種族よりも文明が発達してます。あと火の魔法が得意です』
ちひろ『次にビーストは、人間にケモミミとしっぽが生えたような感じです。聴覚や嗅覚が発達していて、身体能力も高いですね。風の魔法が得意です』
ちひろ『そしてエルフ。賢人とも呼ばれるほど頭の良い種族です。身体的特徴は耳が尖っていることくらいで、物腰が落ち着いています。水の魔法が得意です』
ちひろ『最後にドワーフ。基本的に体が小さな種族で、大人でも子供サイズの方が大勢います。武器や防具など、物を作らせたら右に出る者はいません。土の魔法が得意です』
乃々「……どの種族にしたらいいとか、オススメはありますか……」
ちひろ『オススメですか? うーん……乃々ちゃんがどんな目的を達成するかに寄りますね。例えば、世界一強い魔法使いを目指したい! なら、身体能力の高いビーストがオススメですし』
ちひろ『歴史的な大発見をしたい! という目的であれば、賢人とも呼ばれるエルフがいいんじゃないでしょうか』
乃々「どちらも、もりくぼには合わなそうです……」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/10/29(火) 20:39:15.69 ID:9GdlSBSA0
ちひろ『そうですか? 挑戦してみれば意外に楽しいかもしれませんよ』
乃々「選択肢には入れておきます……」
ちひろ『それがいいと思います。目的は途中で、いくらでも変更できますからね。さあ、どうしますか?』
乃々「うー……迷う……」
ちひろ『オススメを紹介しといてあれですけど、正直どれでもいいかと。エルフでも世界一強くなれますし、ビーストだって大発見はできますから』
ちひろ『難しいことはあまり考えず、直観で決めちゃってもいいんですよ。見た目で選ぶのもありです』
乃々「……」
乃々(直観……見た目……ヒューマン以外の見た目って、どんな感じでしょう……?)
乃々(ケモミミしっぽのもりくぼ……耳の尖ったもりくぼ……ちっちゃいもりくぼ……今でもちっちゃいですけど……)
↓1 乃々の種族は? (ヒューマン、ビースト、エルフ、ドワーフ、のうち1つ)
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 20:39:58.42 ID:YEBj5o5+0
ビースト
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 20:47:21.11 ID:9GdlSBSA0
乃々「決めました……ビーストにします……」
ちひろ『その心は?』
乃々「耳も鼻もよくて、身体能力が高い……おそろしい魔物が来たら、すぐに逃げられそうなので……」
ちひろ『逃げるためですか!?』ガーン
乃々「極力、戦わない方向でいきたいです……戦わずして勝ちます……」
ちひろ『ま、まあそのスタンスでもゴールできるかもしれませんけど……』
乃々「お願いします……」
ちひろ『了解です。転送する時にビースト化しておきますね』
ちひろ『さて、最後にもう1つ設定をしたいと思います』
乃々「えっ……も、もう最後なんですか……」
ちひろ『ここでは最後です。ゲームを進めるうちに決まる設定もあるので』
乃々「なるほど……」
ちひろ『まあこれは別に、してもしなくてもどちらでもいい設定なんですけどね。乃々ちゃんにはプレゼントを差し上げたいと思います』
乃々「プレゼント……?」
ちひろ『ええ。チート級の力を使えるとか、最強の武器をもらえるとか、よくあるあれですよ』
乃々「おお……! むてきくぼ、になれるわけですか……! じゃあそれで……」
ちひろ『残念ながらチート級の力は無理です。すぐにクリアしちゃいますし』
乃々「すぐにクリアしたいんですけどぉ……力がほしい……」
ちひろ『闇堕ち手前のキャラが言いそうなセリフ』
乃々「チートが無理なら、どんなプレゼントがもらえるんでしょう……」
ちひろ『色々ありますよ。種族を自在に変更できる能力とか、四元素すべての魔法が得意になるとか、運や魅力などのステータスを1つだけ大幅アップとか』
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/10/29(火) 20:50:40.72 ID:9GdlSBSA0
乃々「ステータスなんてあるんですね……」
ちひろ『あります。攻撃や命中率などの項目があって、種族ごとに高低、レベルアップ時の上がり方が違います』
乃々「それ、肝心な情報では……?」
ちひろ『このゲームではさして重要じゃありません。レベルとステータスが低くても、やりようによってはゴールできますし』
乃々「……なんというか、緩いですね……」
ちひろ『そうですね。で、どうしますか? プレゼント無しでスタートするのもアリですよ』
乃々「もらえるものは、もらっておきたいので……」
乃々(……どうしましょう……)
↓1 どんな能力をもらうか (種族変更、全魔法使いこなせる、ステータスを一項目だけ大幅アップ、などファンタジーっぽい能力)
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 20:53:48.21 ID:utHCiIP2O
全魔法を使える
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 20:54:01.39 ID:RIH+eMjDO
逃走成功確率100%
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/10/29(火) 21:09:21.27 ID:9GdlSBSA0
乃々「……全魔法を使えるように、お願いします……」
ちひろ『お、いいですね』
乃々「ふふ……万が一、魔物に囲まれても、強い魔法さえあれば……」
ちひろ『心強いですよね。そのためにレベル上げ、頑張ってくださいね』
乃々「え……?」
ちひろ『ん?』
乃々「さ、最初から使えないんですか? 強い魔法……」
ちひろ『そりゃそうですよ。全魔法が得意になるってだけですから、そこから強力な魔法を使えるようになれるかどうかは、乃々ちゃん次第です』
乃々「うぅ……戦わずして勝つ作戦が……」
ちひろ『これで全ての設定が完了しましたね。待ちに待った異世界へ飛び込む時ですよ!』
乃々「待ちに待ってないです……というか、まだ色々と聞きたいことが……」
ちひろ『せーのっ、でワープしますからね。せーのっ』
乃々「ちょっ、ちょっと待ってくださいっ。いきなりすぎるんですけど!?」
ブォン
ちひろ『ファイトですよ、乃々ちゃん』フフ
◇◇◇◇◇◇
ブォン
乃々「ちひろさん、一度休憩をはさんでっ……」
乃々「……こ、ここは……原っぱ……?」
乃々「ち、ちひろさん、待ってって言ったのに……」
モフ
乃々「!」
乃々(お尻にもふもふ感が。これはまさか……しっぽ!)モフモフ
乃々(ケモミミもついてる……リスっぽい……)ピョコピョコ
乃々(なるほど、これがビーストですか……確かに、風の音とかよく聞こえるような気が……ん?)
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 21:32:33.87 ID:9GdlSBSA0
乃々(向こうに大きな街が見える……かなり遠いですけど、行ってみましょうか……)
乃々(こういう時はまず、街に行くのがセオリー……出発です)スタスタ
乃々(それにしても広い草原ですね……辺り一面見渡せて、眺めがいい……)
ガサガサ
乃々「!?」
乃々(な、なんですか今の……草を掻き分ける音が……!)
「ガウッ!!」
乃々「ひっ」
乃々(このオオカミみたいな動物は……魔物……!?)
魔物「グルルルルルッ」
乃々(こっちを睨んでる……! お、襲われる……!)
ちひろ『乃々ちゃん!』
乃々(はっ! この声はちひろさん!)
ちひろ『ちょうどいい機会ですから、魔物と戦ってみましょう』
乃々「すごく強そうなんですけどっ!」
ちひろ『大丈夫です。乃々ちゃんでも倒せるくらいの雑魚敵です』
乃々「ざこには見えません……! へ、蛇に睨まれたカエルならぬ、オオカミに睨まれたもりくぼなんですけどぉ……!」
魔物「ガアアアアアッ!!」シュバッ
乃々「ひぃぃぃっ!」ササッ
乃々(……あれ……? いつの間にか、攻撃を避けてる……)
ちひろ『その調子ですよ乃々ちゃん! 今の乃々ちゃんなら、その魔物の動きがゆっくりに見えてるはず! 隙を見て魔法で攻撃してください!』
魔物「グルルルル……」
乃々「た、確かにゆっくりに見えたような……」
魔物「ガウッ!!」シュバッ
乃々「!」ササッ
乃々「ホントです……よ、余裕で回避できました……」
ちひろ『でしょう? さあ、魔法で攻撃を!』
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 21:56:17.63 ID:9GdlSBSA0
乃々「魔法って、どうやれば……?」
ちひろ『手のひらを向けて、火の魔法ならファイア、水ならウォーター、風ならウィンド、土ならストーンと叫んでください』
乃々「そのまんまな技名ですね……」
ちひろ『また攻撃が来ますよ!』
魔物「ガウッ!!」
乃々「見切りました……! ファイアっ!」シュボッ
魔物「ガウッ!?」ドゴッ
魔物「グル……ル……」
シュウウウウ
ちひろ『魔物が倒れて消えていきます! やりましたね!』
乃々「一発で倒せるんですか……」
ちひろ『だから言ったじゃないですか、雑魚敵だって』
乃々「そうですね……魔物さん、ごめんなさい……もりくぼも生き延びなければならないんです……」ペコリ
乃々「あ、そういえば……ちひろさん、ひどいです。強引にもりくぼを異世界に送り込むなんて……きちく……」
ちひろ『ああでもしないと、ずっと設定の間に留まりそうですし』
乃々「……もりくぼの性格はお見通しですか……」
ちひろ『はい。では、引き続き頑張ってくださいね』
乃々「えっ、あの……これから何をすれば……」
ちひろ『街に行くんでしょう?』
乃々「とりあえずは……でも、街に着いたら何をすればいいのか……お金も無いですし……」
ちひろ『お金なら300G(ゴールド)渡しましたよ。そこに小汚いバッグが置いてありますよね』
乃々「ありますけど……なんで小汚いんですか」
ちひろ『なんか冒険者っぽいじゃないですか。あの中にお金が入ってますから、宿代にでも使って、これからどうするか考えてはいかがでしょうか』
乃々「そうします、ありがとうございます……」
ちひろ『いえいえ。では、今度こそ頑張ってくださいね』
乃々「……」
乃々(地道に向かいましょう……)スタスタ
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/10/29(火) 22:26:42.04 ID:9GdlSBSA0
◇◇◇◇◇◇
乃々(と、到着……かなり歩いたけど、あまり疲れてない……。これもビーストの力でしょうか……)
ワイワイ ガヤガヤ
乃々(すごい人の数……ここは首都? そのくらい人口密度が高い……)
乃々(ええっと、宿屋はどこでしょう……? 探すのも一苦労です……)キョロキョロ
乃々(ん……ありました。よく分からない言語で書いてありますけど、ちゃんと『宿屋』って読める……。これもビースト……いえ、ゲームの仕様ですね……)
◇◇◇◇◇◇
乃々(幸いにも一部屋空いてた……助かりました……)ホッ
乃々(……ちひろさんも言ってましたけど、この先どうするか決めないと……。世界一強い魔法使いになるか、歴史的大発見をするか)
乃々(というか、歴史的大発見とは……? この世界の歴史なんて、これっぽっちも分からないのに……)
ちひろ『到着したみたいですね』
乃々「ひゃっ!? き、急に話しかけないでくださいっ」
ちひろ『すみません。これからどうするんですか? 大きな目的を設定しておきましょうよ』
乃々「はい……私に達成できそうなのって、どういうのがあるんでしょうか……」
ちひろ『頑張れば何とでもなりますよ』
乃々「根性論は置いといてください……」
ちひろ『んー、乃々ちゃんがクリアできそうな目的ですか。財宝を探し当てて大金持ちとか』
乃々「そんなのあるんですね」
ちひろ『ありますよー。他には、巨悪の魔物を討伐するとか、世界一美味しい料理のお店を経営するとか』
乃々「ジャンルがバラバラすぎる……」
ちひろ『本当に色々ありますからねぇ。あまりに迷うなら、テキトーに『今はこれ!』と決めておくのは? あとで変更するのも全然いいんですから』
乃々「……ですね……そうします……」
↓1 乃々の現在の目標 (世界一強い魔法使い、歴史的大発見、財宝探し、巨悪の魔物討伐など)
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/29(火) 22:29:03.86 ID:d2IG/tnu0
世界中の草花の収集
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/10/29(火) 23:10:18.53 ID:9GdlSBSA0
乃々「……世界中の草花の収集……なんていうのは……」
ちひろ『わ、乃々ちゃんらしくて素敵ですね!』
乃々「けどこれって、大きな目的なんでしょうか……」
ちひろ『大きいですよ。この世界で発見されている草花は、全部で10万種くらいなんですけど、まだ探索されていない未開の地もありますからね』
ちひろ『歴史的発見にも繋がるんじゃないですか?』
乃々「未開の地っ……怖いワードが出てきた……!」
ちひろ『見たことのない草花だけじゃなく、見たことのない魔物もいると思いますし、ある程度の力はつけておいた方がいいかもしれません』
乃々「なんにせよ、ですか……魔物とはあまり戦いたくないんですけど……」
ちひろ『……ここだけの話ですが、戦わなくてもレベルは上がります』
乃々「え?」
ちひろ『お宝を見つけて売ったり、美味しいオリジナル料理を作ったりなんかしても、経験値は溜まるんです。草花を収集するのもレベル上げに繋がります』
乃々「朗報ですけど!」
ちひろ『でも、戦うより効率は悪いですよ?』
乃々「悪くてもいいです……魔物は極力、倒したくないので……」
ちひろ『心優しいですね』フフ
乃々「もりくぼ自身、怖いというのもありますけど……どうしても避けられない時は、やるくぼになります……」
乃々「よし……そうと決まれば、さっそく収集してきます……!」ムフー
ちひろ『待ってください。その前に探して欲しい人がいます』
乃々「探して欲しい人……?」
ちひろ『世界中の魔物や植物を研究している人です。さっき私が言った10万種の草花というのは、全てその人が記録したものなんですよ』
ちひろ『その人に会えば、草花についての情報を教えてもらえて、今後に役に立つかと』
乃々「わあ、ありがとうございます。どこにいるんですか……?」
ちひろ『この街のどこかです』
乃々「大ざっぱ……。ちひろさんは、ゲームマスターですよね……? 居場所は分からないんですか……」
ちひろ『ゲームマスターの私でも予測不能な場所にいるんですよ』
乃々「なんですかそれ……バグですか……」
ちひろ『あ、発見しました! 西の方にいます。今すぐそこを出て見つけてください』
乃々「ええっ、唐突……!」
ちひろ『ここからは乃々ちゃんが自力で探してください。どんな格好をしているか教えるので』
乃々「そ、そんな……」
622.86 KB
Speed:0.5
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)