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【百合】短編百合SS集【短編】
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71 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:07:18.59 ID:TH6/Ty6w0
後輩「1、2、3、4……」
先輩「……」
後輩「5……うわ、マジですかこれ。ラッピングすごっ! イカツっ!」
先輩「あっはは、スゲーね」
後輩「こんなの絶対、ガチの本気のヤツじゃないですか……」
先輩「ん〜、そう?」
後輩「そうですって、えーと……。6、7、8……あれ、何だっけこれ……何……。先輩、何でしたっけコレ?」
先輩「クラッシュバンディクー」
後輩「……何で?」
先輩「ん〜……何でだろ? 多分、ツイッターの裏アカでずっとクラッシュバンディクー面白い面白い言ってたからじゃね?」
後輩「裏アカめっちゃバレてるじゃないですか……。おっかない……」
先輩「でもめちゃくちゃ上手いよな、このクッキー」
後輩「売ったら売れそうですけどね。……え〜……9。9個……うわ、9個ですかぁ」
先輩「うっへっへっへ……」
72 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:07:55.36 ID:TH6/Ty6w0
後輩「マンガ以外で初めて見ましたよ、紙袋バレンタインチョコで一杯にしてる人」
先輩「いやぁー、モテる女はツラいねぇー!かぁーっ!!」
後輩「はいはい……、大したモテ子でございますね、っと」
店員「ご注文、お決まりでしたでしょうかー?」
先輩「地野菜とマッシュルームのトマトクリームリゾット」
後輩「生」
店員「以上でよろしかったでしょうかー?」
・
・
・
73 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:08:27.83 ID:TH6/Ty6w0
・
・
・
先輩「……飲むなよ」
後輩「いいじゃん」
先輩「いいけどさ」
後輩「いやぁ……、しかし、9個ですかぁ……」
先輩「なぁ、後輩ちゃんよぉ」
後輩「はい?」
先輩「こーゆーのはな、いくつもらったかとか、何をもらったかじゃねぇんだよ……」
後輩「……」
先輩「誰っ! からっ! もらったか! それが一番重要! そうだろ?」
後輩「はぁ……、なんか、それっぽく聞こえますけど……」
先輩「そうなんだよ! そういうもんなの!」
後輩「はぁ……」
74 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:10:40.00 ID:TH6/Ty6w0
先輩「うっへっへっへっ……」ニコニコ
後輩「……」
先輩「な、そう思うだろぉ? 後輩もさぁ……」ニコニコ
後輩「なにニヤニヤしてるんですか。気持ち悪い」
先輩「……」
店員「ご注文お待たせしましたーっ」
後輩「お、来た来た」
先輩「……」
後輩「えへへっ! じゃ先輩、失礼して……。カンパァ〜イ!」
先輩「……」
後輩「グビグビグビグビ」
先輩「……」
後輩「……ぷっはぁ〜〜〜……! あ〜、この瞬間のため生きてる〜っ!」
75 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:11:23.43 ID:TH6/Ty6w0
先輩「……」
後輩「……」グビグビ
先輩「……後輩、後輩。後輩ちゃん」
後輩「はい?」
先輩「……ん゛ッ! ぅ゛ん゛ッ!」
後輩「……?」
先輩「……いくつもらったかじゃない――……。誰からもらったかが、重、要、なんだ……、ぜっ!」ニッ
後輩「……」
先輩「なっ?」ニコニコ
後輩「さっきも聞きましたよ?」
先輩「だぁ〜からさぁ〜〜〜?」
後輩「……」グビ
76 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:12:28.72 ID:TH6/Ty6w0
先輩「9個もらおうが100個もらおうが、そんなの比較にならないくらい大切な1個ってヤツが! ほしいってわけなのよ私は!」
後輩「はぁ……?」
先輩「だからぁ……、んっ!」ニコ
後輩「……?」
先輩「んんっ!」ニコニコ
後輩「……? ……、大切な1個って――……あ!」
先輩「うっへっへっへ」
後輩「……」
先輩「後輩ちゃ〜ん……! ん〜〜……んっ!」ニコォォ
後輩「……、いや、そんな顔されても、何も持ってきてないですよ私」
先輩「……え」
後輩「……」
先輩「えぇぇぇ〜〜〜」
77 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:14:00.09 ID:TH6/Ty6w0
後輩「えぇ〜、って……。いや、そういうの、キャラじゃないじゃないですか、私」
先輩「キャラが何だーっ! 壊していけよそういうあの、自分の殻をさぁぁ! 本当に? 本当になんもないの?」
後輩「はぁ」
先輩「あの……、アレでもいいよ? プレゼントはわ・た・し♪ ってやつ」
後輩「ラリってるんですか」
先輩「んんんんん〜〜〜〜〜〜」
後輩「そんなショック受けることないじゃないですか」
先輩「だってさぁぁ〜〜〜〜! この日をどれだけ、今か今かとねぇぇぇ〜〜〜〜!」
後輩「いや、でも先輩、そんな雰囲気出してなかったじゃないですか。全然、これっぽっちも」
先輩「それはさぁ……、ちょっとカッコつけたいっていうのさぁ……、あるじゃん……」
78 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:15:10.33 ID:TH6/Ty6w0
後輩「でもちょっとくらい、ちょびっとでもアピールあれば、さすがに用意してましたって! 『あ〜、甘いもんがほしいなぁ〜』とかでも言われてたら、絶対察してましたから!」
先輩「嘘だよぉ……、日中も酔っ払ってるもん後輩ちゃん……。察し力ゼロだもんよぉ……」
後輩「それ言ったら、先輩こそ」
先輩「あ?」
後輩「私にバレンタインの、何か用意してます?」
先輩「……ぁー」
後輩「ほらもう、完全にもらう気しかないじゃないですか!」
先輩「……」
後輩「あ〜ヤダヤダ、これだからモテ人間は。プレゼントはもらう側で当然ってハラですか。はーまったく……支配者階級かよ、まったくもう……やれやれ……」グビグビ
先輩「……ぷ」
後輩「はい……?」
79 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:15:57.31 ID:TH6/Ty6w0
先輩「ぷれぜんと……、は……」
後輩「……」
先輩「プレゼントは……、わ・た・s――……」
後輩「……」
先輩「言えるかぁあ!!」ドンッ
後輩「うわぁぁ! 何ですかもう!」
先輩「言えるかこんなこっ恥ずかしい台詞ーっ! ラリってんのか私はぁー!!」
後輩「誰も頼んでないですけどね」
先輩「あぁぁもぉお! 後輩のチョコぉぉぉぉ!!」ガツガツガツ
後輩「リゾットですけどね、それ」
・
・
・
80 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:16:39.44 ID:TH6/Ty6w0
・
・
・
ありがとうございましたー!!
先輩「ぁー……」
後輩「はぁ……、さむ……っ」
先輩「結構飲んだな、お前」
後輩「たった9杯ですよ」
先輩「十分だろ」
後輩「まぁ……」
先輩「大丈夫? 帰れる?」
後輩「あー……、えーっと……」
先輩「うん」
81 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:18:12.54 ID:TH6/Ty6w0
後輩「あの……、先輩……」
先輩「おう」
後輩「ぷれ、プレゼント――……」
先輩「ん?」
後輩「……プレゼントは……ワ・タ・シ♪」
先輩「……」
後輩「……なんつってー」
先輩「………………………………」
後輩「ち、ちょっと飲みすぎましたかねぇ、若干ラリってきて――……」
先輩「……」グイッ
後輩「ひゃっ! やっ、ちょっと、先輩……っ」
先輩「……」モゾモゾグイ
後輩「あっ、待……っ、先パ……! ちょっと! 駄目、こんなところでぇ……っ! あぁぁっ――……
82 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:18:38.94 ID:TH6/Ty6w0
〜バレンタインデー百合・終〜
83 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:19:09.17 ID:TH6/Ty6w0
〜広島の助っ人外国人百合〜
84 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:21:19.13 ID:TH6/Ty6w0
ジュン「そういや、お前さー」
莉緒「なんです、先輩?」
ジュン「なんでお前、あだ名ロサリオなの?」
莉緒「あー……、いやぁ……深い事情がありまして」
ジュン「なになに? 何だよ」
莉緒「私ほら、名前『莉緒』じゃないですか」
ジュン「うん、まぁ。そこは分かるけどよ」
莉緒「それで苗字、『白砂』じゃないですか」
ジュン「ああ、そうだっけ? 確か」
莉緒「それで、クラス替えの初日に――……」
・
・
・
85 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:21:51.90 ID:TH6/Ty6w0
・
・
・
先生「えー、では次、19番……、シロサ、リオさん」
莉緒「先生」
先生「はい?」
莉緒「あの……、シラサゴです。シラサゴ、リオ」
先生「あ、そうなのね。ごめんなさいね。じゃあ次、20番――……」
莉緒「……」
・
・
・
86 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:22:29.57 ID:TH6/Ty6w0
・
・
・
クラス友1「白砂さん〜!」
クラス友2「うぃ〜」
莉緒「あ……、どうも」
友1「やー、なんか疲れちゃうねー、自己紹介みたいなのってさぁー」
莉緒「あはは……、まぁ、分かるかも」
友2「てかさ、白砂さん、名前間違えられてたね!」
莉緒「ああ……、まぁ、マイナーな読み方だし。しょうがないかな……」
友1「でもさぁ」
友2「ね」
莉緒「……?」
87 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:23:17.91 ID:TH6/Ty6w0
友1「シロサ・リオだと――」
友2「ロサリオじゃーん!」
友1「キャー!」
友2「キャハー!!」
莉緒「ロサリオ……」
友1「ロサリオーッ! カープアカデミー!」
友2「サイクルヒットー!!」
莉緒「んん……?」
友1「ね、ロサリオって呼んでもいいっ!?」
莉緒「いや……、まぁ……、別にいいけど……」
友1「キャー! ロサリオー!!」
友2「キャハーッ!」
莉緒「きゃはー……?」
・
・
・
88 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:23:55.70 ID:TH6/Ty6w0
・
・
・
莉緒「……――ということがありまして」
ジュン「何だそりゃ」
莉緒「それが広まって、今では親からもロサリオと呼ばれることすらあって……」
ジュン「エグ……。……――でもまぁ、私的には、ちょっと嬉しい、かな……」
莉緒「何でですか……」
ジュン「だってさ、『莉緒』って呼ぶの……、私だけってことだろ?」
莉緒「あ……、それはまぁ、そう……、ですけど……」
ジュン「何かさ、特別な感じがして……、ちょっと――……気分いい……」
莉緒「……な、なな、何ですか、それぇ……」
ジュン「……」
莉緒「……あ、あは、や、やだなぁもう、先輩ったら……。そんな……、もう……」
ジュン「……」カァ
莉緒「……」カァァ
89 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:25:46.10 ID:TH6/Ty6w0
ジュン「……、莉緒……」ジッ
莉緒「あわわ……っ、あ……っ、その……っ! せ、先輩は、あの、あだ名とかって……ないんですか!?」
ジュン「……私?」
莉緒「えぇ!私いっつも、先輩ってしか呼んでないから、知らなくって。 えっと……先輩、木村ジュンだから……、ええと――…… 」
ジュン「ソリアーノ」
莉緒「……」
ジュン「……」
莉緒「……」
ジュン「……」
莉緒「……私に剃られたから?」
ジュン「……お前に剃られたから」
90 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/19(土) 22:26:13.87 ID:TH6/Ty6w0
〜広島の助っ人外国人百合・終〜
91 :
◆UhQaGpUR76
[sage saga]:2019/10/19(土) 22:27:59.13 ID:TH6/Ty6w0
今日はここまでです
あの……、はい……
92 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:22:10.45 ID:ucAoaOIU0
〜落ちる百合〜
93 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:24:16.93 ID:ucAoaOIU0
文緒「夜に、ベッドの中でウトウトしてるとき」
夏実「……」
文緒「急にさ、高いところから落ちる感じがして、ビクッてなることって、ない?」
夏実「あー、確かに……。ちっちゃいころ、たまにあったかも」
文緒「あれはね、ジャーキングっていう、筋肉が勝手に、ブルッて震える現象のせいで起こるらしいんだけど」
夏実「へぇ」
文緒「正確には、その筋肉の震えを、頭が……脳が無意識に、高いところから落ちたって、勘違いしちゃうからなんだって」
夏実「ふぅん……。なんか不思議だね」
文緒「不思議だよね」
夏実「うん」
94 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:25:20.31 ID:ucAoaOIU0
文緒「……でさ、私の場合は」
夏実「……」
文緒「子供のころ、事故にあって」
夏実「へぇ」
文緒「トラックにはねられちゃって、10メートルくらい、ポーンってなって」
夏実「うぇぇ、マジでぇ!」
文緒「うん。……で、身体の方は奇跡的に何ともなかったんだけど……」
夏実「……」
文緒「頭の方がね、後遺症が残って」
夏実「うわぁ……」
95 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:25:57.57 ID:ucAoaOIU0
文緒「さっき言った、夜ベッド中で起こる、落下してるような感じ」
夏実「脳のカンチガイってやつね」
文緒「うん。その勘違いが、常に起きてる状態なの」
夏実「常に?」
文緒「そう。普通の神経の信号を、傷ついた脳の細胞が、間違って受け取って……」
夏実「……」
文緒「高いところから落ちてると、錯覚しちゃってるんだって」
夏実「つ……常に?」
文緒「常に」
夏実「常に……落ちてる感じってこと?」
文緒「そう」
夏実「……」
96 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:27:21.53 ID:ucAoaOIU0
文緒「ずっと、ずっと……、果てしなく落ち続けてる感じ」
夏実「……大丈夫なの、それ」
文緒「意識してると、意外と大丈夫なものなんだよ」
夏実「意識してるとねぇ……」
文緒「ちゃんと廊下がある、ちゃんと足がついてる、ちゃんと歩けてる、みたいに……一つ一つ、意識しておけば」
夏実「……」
文緒「落下しながらでも、意外と生活できるんだよね」
夏実「すごいなぁ」
文緒「ただね……、急なハプニングとかがあって」
夏実「……」
文緒「身体ビクッてなって、頭真っ白になっちゃうと、もう……」
夏実「ぁー……」
97 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:28:11.92 ID:ucAoaOIU0
文緒「もう、完全に『墜落』しちゃって」
夏実「ごめん……」
文緒「特にいきなり大声で『だーれだ』やられたときなんか――……」
夏実「ごめんってー」
文緒「……あー、あーあ」
夏実「ごめんよー、クラスの友達と間違えたんだよー。そんなつもりじゃなかったんだよぉー……」
文緒「ふふ……怒ってないよ。冗談、冗談」
夏実「よかった……、でも、ごめん」
文緒「いいったら」
夏実「……立てる?」
文緒「ちょっと、まだ……。まだ腰抜けてて……」
夏実「そっか」
98 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:29:21.93 ID:ucAoaOIU0
文緒「別に、一緒に居なくても大丈夫よ?」
夏実「や、立てない人放置しちゃうのは、さすがに忍びなさすぎるでしょ」
文緒「優しいんだね。……えっと」
夏実「普通だと思うけど……、あ、私、市川夏実ね。2組の」
文緒「市川さん」
夏実「夏実でいいよー」
文緒「私、5組の佐野文緒」
夏実「5組? 理数クラスだ」
文緒「うん」
夏実「頭いいんだねー!」
文緒「別に、普通だと思うけど……。……よいしょ」
夏実「あ、文緒もう大丈夫なん?」
99 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:30:56.17 ID:ucAoaOIU0
文緒「うん……何とか。ありがと、夏実」フラフラ
夏実「まだフラついてますけど!? ……あ、そうだ!」
文緒「?」
夏実「はいっ!」ギュッ
文緒「……どうしたの?」
夏実「こうやって、手ぇつないでればさ」
文緒「……」
夏実「落っこちてても、誰かに引っ張り上げてもらってる感じするでしょ!」
文緒「……」
100 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:32:06.67 ID:ucAoaOIU0
夏実「崖の上で、ファイト―! いっぱーつ! みたいなっ!」
文緒「……」
夏実「ねっ」ギュッ
文緒「ふふ……、そうかもね」ギュウ
夏実「ね〜♪」ニコニコ
文緒「……」ニコッ
文緒(本当は――……)
文緒(あなたと2人で、どこまでも落ちているみたいだって、伝えたら……)
文緒(そのときこの子は、どんな顔をするのでしょうか――……)
101 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:32:43.90 ID:ucAoaOIU0
〜落ちる百合・終〜
102 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:35:23.26 ID:ucAoaOIU0
〜ピアニスト百合〜
103 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:37:29.23 ID:ucAoaOIU0
〜バー〜
カランカラン
後輩「はぁ、はぁ……っ! ふぅ、……す、すみません!」
マスター「……いらっしゃい」
後輩「このお店に、若い女の人、来ませんでしたか!? あの……背が低くて、髪が腰の……この辺まで伸びてて。ピンクか……えっと白のバッグを――……」
マスター「……」クイッ
後輩「……? ……あっ」
先輩「……ゥーン」
後輩「いた! 先輩! やっと見つけましたよ! 先輩っ!」
先輩「ぅー……?」グビ
後輩「先ぱ……ちょっと、もう……うわ、空き瓶だらけ……。どれだけ飲んだんですか」
104 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:39:29.98 ID:ucAoaOIU0
先輩「ん〜……? あ〜〜……? ぉ〜……?」
後輩「はぁ……。先輩、飲みすぎましたね。もう帰りましょう」
先輩「……」
後輩「すみません! あの、お会計お願いします!」
先輩「後はぁ……い」
後輩「はい、何ですか?」
先輩「パンツ……どっか行ったぁ……」
後輩「えっ」
先輩「パンツ無くしたよぉ……」シクシク
後輩「…………ちょっと、失礼します」ピラリ
105 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:41:38.12 ID:ucAoaOIU0
先輩「やん」
後輩「……下着どこやったんですか!」
先輩「なくしたぁ……」
後輩「なく――……っ」
先輩「ウッウッ……」グビグビ
後輩「……」ジロリ
マスター「……」
後輩「……あの」
マスター「……お客様の、カバンの中に……」
後輩「え」
先輩「……後輩ちゃん、もっかい見たい? ねえねえ」
後輩「先輩ちょっと黙ってください」ガサゴソ
106 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:42:37.16 ID:ucAoaOIU0
先輩「……」
後輩「……、あった……」
マスター「……こちらのお客様、潰れる前に、自分で脱ぎ始められまして……」
先輩「……」フラフラ
後輩「……」
マスター「……ひとしきり騒がれた後、ご自分のカバンに仕舞われていましたので……」
後輩「えぇぇ……」
先輩「……ムニャ」
後輩「それは……、どうも、ご迷惑をおかけしまして……」
マスター「……お会計こちらになります」
後輩「お゛……っ、げ……! ……か、カードで」
先輩「……ムニャムニャ」
・
・
・
107 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:44:04.72 ID:ucAoaOIU0
・
・
・
先輩「……」ヨタヨタ
後輩「先輩、ほら……、もうちょっとしっかり、掴まってください」
先輩「……ぅ〜ん」ヨタヨタ
後輩「……先輩、本当に……何もされてないですか?」
先輩「じつはぁ……、あのマスター……」ヨタヨタ
後輩「……」ピク
先輩「私のこと、えっちな目でみてたぁ……」
後輩「……はぁ」
先輩「デヘヘヘェ」ヨロヨロ
108 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:45:00.86 ID:ucAoaOIU0
後輩「まっすぐ歩いてください……」
先輩「……、……ぅ」
後輩「……?」
先輩「……ッく、うぅ……」グス
後輩「先輩? どうしました……? 大丈夫ですか?」
先輩「……グス、ふ……ぐっ、こ……はいぃ、私……、私さぁ……」グスグス
後輩「はい」
先輩「私ぃ……新曲、できたぁ……」
後輩「ほ……っ!? 本当ですか、先輩!」
先輩「ぅぅぅ……」
109 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:46:59.12 ID:ucAoaOIU0
後輩「すごいです! よかったです! おめでとうございます、先輩!」
先輩「ぅぅ……だけどぉ、だけどさぁ……」グスッ
後輩「はい……?」
先輩「指がさぁ……、足りねぇんだよぉ……。あの曲を弾くための、指がぁ……」
後輩「……」
先輩「ひぃ、ふぅ、み……5本足りなくて――……あ、じゃあ腕か。腕が足りねぇんだ」
後輩「……先輩」
先輩「弾けねえんだよ! 腕が1本、足りねぇからさぁ! せっかく最高の……、世界最高の曲だ! 歴史に残る、いや歴史を変える曲が……っ」
後輩「……」
先輩「それが、たかが腕1本足りないせいで……っ! くそっ! くそがっ! くたばりやがれ! どいつもこいつもっ!」ガンッ
後輩「先輩、落ち着いて……」
110 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:47:36.32 ID:ucAoaOIU0
先輩「……なぁ、後輩」
後輩「はい?」
先輩「お前の腕、1本私にくれよ」
後輩「……」
先輩「いいだろ! 世紀の傑作だ! 天才の私が言ってんだよっ! 間違いねぇから! そのためなんだから! なぁっ!!」
後輩「……」
先輩「お前よりも上手く使ってやるよ! なあ、どうせ大した演奏もできねぇお前よりもなぁ! 下手くそに上等な腕は2本もいらねぇだろ! ははっ! 言いすぎちゃった!? でもホントのことだもんな! だからくれ! くれよ! 寄越せ! 寄越せよお前のその――……」
後輩「いいですよ」
先輩「……」
111 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:48:51.70 ID:ucAoaOIU0
後輩「私の腕でよければ」
先輩「……」
後輩「どっちにします? 右? 左? それとも……」
先輩「……バーカ」
後輩「……」
先輩「冗談に決まってるだろ、ボケ」
後輩「……」
先輩「バカ」
後輩「……新曲って」
先輩「だから冗談って言ってんじゃねぇか! バカ! このボケナス!」
後輩「……そっかぁ」
112 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:50:11.43 ID:ucAoaOIU0
先輩「……」
後輩「……」
先輩「……ね」
後輩「何ですか?」
先輩「……ごめんね?」グスッ
後輩「いつものことじゃないですか。んふふ……、変な先輩」
先輩「怒った? ごめん、ごめんね……」グスグス
後輩「怒ってませんよ」
先輩「ごめんね、ごめん、ごめん。本当ごめん。いつもごめん。今日もごめん。ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、なさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい――……」
113 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/20(日) 16:50:43.32 ID:ucAoaOIU0
〜ピアニスト百合・終〜
114 :
◆UhQaGpUR76
[sage saga]:2019/10/20(日) 16:51:46.21 ID:ucAoaOIU0
今日はここまでです!
115 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:10:42.41 ID:2Uy/g9K90
〜鯉のあらい百合〜
116 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:11:28.35 ID:2Uy/g9K90
女1「……」
ピーンポーン
はーい
トットットッ……
女1「……」
カチャカチャ ガチャン
キィ
女2「あっ、いらっしゃーい!」
女1「ごめんね、お待たせ」
女2「ううん、全然。さ、あがってあがって」
女1「うぃ、どうもね。おじゃまし――……おっと」ガタンッ
117 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:12:54.89 ID:2Uy/g9K90
女2「あ、気を付けてね」
女1「バケツ? なに……えぇ? 何ナニ?」
女2「うふふ、何だと思う?」
女1「えぇ〜、何だろ〜……」ソー
チャプン
ピチャ
女1「……」ジー
鯉「……」パクパク
女1「わっ……」
女2「んふふ」
118 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:16:42.21 ID:2Uy/g9K90
女1「うわ何これ、鯉?」
女2「そうなの〜!」
女1「どしたの、これ」
女2「親戚のおじさまの知り合いがね、こういう、鯉とかを育てて、それを卸してる方で」
女1「はぇ〜」
女2「それでおじさまが、その方から何匹かいただいたらしくて、これはそのおすそ分け」
女1「はぁー……。さすがお嬢様ってのは、おすそ分けすらレベルが違うねぇ」
女2「そうかしら?」
女1「うちなんて、おすそ分けって言ったら茄子とか白菜とかだよ……」
女2「い、いいじゃない、茄子。美味しくて」
119 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:17:23.63 ID:2Uy/g9K90
女1「ほぉら、もう。ブルジョアの余裕ってやつッスかねぇ〜? かーっ、かなわねぇなぁ」
女2「何よう、ちょっとバカにしてるでしょ」
女1「拗ねた顔も可愛いですよ、お嬢様?」
女2「やめてったら、もう!」
女1「へっへへ……」チラ
鯉「……」パクパク
女1「ん〜……」ジー
女2「……立派な鯉でしょ?」
女1「だぁねぇ。でっけぇ」ジーー
女2「ふふっ」
120 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:18:04.41 ID:2Uy/g9K90
鯉「……」パシャ
女1「……」ジー
鯉「……」クルリ
女1「……」ジーー
鯉「……」パク
女1「……あは」
鯉「……」パクパク パクパク
女1「……」
女1(ヘンな顔ー)
女1(でもちょっと……)
女1「かーわいー……」
女2「ねぇ、鯉、好き?」
女1「んー……、まぁ、割と好きかもー……」
鯉「……」パシャン
121 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:19:00.83 ID:2Uy/g9K90
女2「うふふ、良かったぁ。じゃあ……」
女1「うん」
女2「さばくね」
女1「えっ」
女2「よいしょっと」ガタン ガチャ
女1「えっ」
女2「……大丈夫」
女1「えっ?」
女2「食用だよ」
女1「えっ、あっ」
女2「出来るまで、リビングでテレビでも見ててね〜」
女1「あっ」
鯉「……」パクパク
・
・
・
122 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:19:45.47 ID:2Uy/g9K90
・
・
・
……――国が滅びたのに、王だけ生きてるなんて――……
女1「……」
女1「……」ボケー
女1「……」
女1「……」
バタンッ
女1「!?」ビクッ
ビタンビタン バタタタッ!!
バタンッ
女1「……」
123 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:20:40.12 ID:2Uy/g9K90
女1「……」チラッ
ガンッ!!
女1「っ!?」ビクーッ
ガン! ガンガンッ!!
ゴッ!!!
女1「……」
女1「……」
シーン……
女1「……」ドキドキ
女1「……」
124 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:21:18.26 ID:2Uy/g9K90
女1「……」
女1「……?」
ゴリリッ
女1「……」ビクッ
ゴリッ バリッ
バリッ バリバリッ バリリッ
女1「……」
女1「……」ソワソワ
バキバキバキバキッ!!
メリメリメリメリ!!
パキッ!!
パキパキパキッ!!!
女1「……ハワ」
女1「……ハワワワワ」ガクガクガク
125 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:22:07.15 ID:2Uy/g9K90
女1「……ヒエ」
シーン
女1「……」ドキドキ
女1「……」
女1「……」
女2「あ、そうそう」ヒョッコリ
女1「ヒッ」
女2「冷蔵庫にビール冷やしてるから、好きに飲んでね」
女1「アッ、ス。……ザッス。スンマセンッス」
女2「え、なんで敬語」
126 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:22:40.13 ID:2Uy/g9K90
〜鯉のあらい百合・終〜
127 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:23:19.11 ID:2Uy/g9K90
〜老いらくの百合〜
128 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:23:50.62 ID:2Uy/g9K90
〜老人ホーム〜
職員「じゃー、今度はみなさんも一緒にぃ―! はいっ!」
むーすーんーでー、ひーらーいーてー
老婆1「……」ニコニコ
てーをーうってー、むーすんでー
職員「はぁい、みなさんお上手ですよーっ!」
老婆1「……」ニコニコ
129 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:24:30.90 ID:2Uy/g9K90
職員「では次は、2人1組になってくださーいっ! どなたとでも結構ですよー!」
ガヤガヤ
ガヤガヤ
老婆1「……」ニコニコ
おーきなくりのー――……
老婆1「……」ニコニコ
老婆2「ちょっと、あんた」
老婆1「……あら、私?」
老婆2「そうよ、あんた。何ボサッとしてるのよ。2人1組って言われてたの、聞いてなかったの?」
130 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:25:06.24 ID:2Uy/g9K90
老婆1「あらあら……。ごめんなさいねぇ、私、こういう施設は今日が初めてなものだから……。勝手が分からなくて」
老婆2「……あー、そう。いいから、早く組む相手探しなさいよ。ずっとボサッとしてると、あのレクの職員に、後でネチネチ絡まれるわよ。性格最悪なんだから、あの小娘」
老婆1「あらぁ、それは困るわねぇ……」ニコニコ
老婆2「だったらもっと、困った顔しなさいよ……」
老婆1「それじゃあ――……、はいっ」ギュッ
老婆2「……」
老婆1「一緒にやりましょう?」
老婆2「あんた……」ハァ
老婆1「あら……、駄目だったかしら?」
老婆2「……あのね」
老婆1「ひょっとして、お嫌だった?」
老婆2「別に、構いやしないわよっ! やってやるわよ! まったく、仕方のない……っ」
131 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:25:50.25 ID:2Uy/g9K90
老婆1「よかったわぁ。……うふふ、ボサッとしてみるものね」ニコニコ
老婆2「何がよ」
老婆1「だって、こんな可愛らしいおばあちゃまに、声をかけてもらえるなんて」
老婆2「あ、あんたね……。あんた……、ほんと……」
老婆1「ふふっ、本当のことよ?」
老婆2「……ったく」ハァ
老婆1「今日から、仲良くしてくださると嬉しいわ!」ニコニコ
老婆2「……」
132 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:26:26.05 ID:2Uy/g9K90
老婆1「ねっ、いいでしょ?」
老婆2「あー、はいはい。いいから、ほら。さっさとやるわよ、適当に」
老婆1「おーきなくりのー」
老婆2「……」
老婆1「きの、した、でっ?」
老婆2「逆よ、逆」
老婆1「あら、あら」
老婆2「それじゃ木の上になるでしょうが」
老婆1「あら、あらら」
・
・
・
133 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:27:17.73 ID:2Uy/g9K90
・
・
・
〜翌日〜
・
・
・
老婆1「……」ニコニコ
老婆1「……」ニコニコ
老婆1「……」ニコニコ
老婆2「ちょっと、あんた」
老婆1「……あら、私?」
老婆2「そうよ。何ボサッとしてるのよ、こんなところで。もうお昼の時間よ」
老婆1「あら、あらあら……」
134 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:27:57.78 ID:2Uy/g9K90
老婆2「……」
老婆1「ごめんなさいねぇ。私、こういう施設は今日が初めてなものだから、勝手が分からなくて」
老婆2「……あー、そう。いいから、早く行きなさいよ。タラタラしてると、空いてる席、なくなっちゃうわよ」
老婆1「あらぁ、それは困るわねぇ」ニコニコ
老婆2「だったらもっと、困った顔しなさいよ……」
老婆1「うふふ」
老婆2「何よ」
老婆1「ボサッとしてみるものねぇ。こんな可愛らしいおばあちゃまに、声をかけてもらえるなんて」
老婆2「……――あんたが」
老婆1「……?」
135 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:29:27.85 ID:2Uy/g9K90
老婆2「……あんたなのよ、可愛いのは。ずっと……。昔から……、今だって――……」
老婆1「……何か、おっしゃったかしら?」
老婆2「……何も言ってないわよ。ほら、行きなさいな」
老婆1「えぇ」ギュッ
老婆2「……」
老婆1「一緒に行きません?」
老婆2「……はぁ、仕方のない」
老婆1「……」ニコニコ
老婆2「……分かったわよ!」
老婆1「うふふ……。今日から、仲良くしてくださると嬉しいわ」
老婆2「……はいはい」
老婆1「……♪」ニコニコ
136 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/22(火) 21:29:55.08 ID:2Uy/g9K90
〜老いらくの百合・終〜
137 :
◆UhQaGpUR76
[sage saga]:2019/10/22(火) 21:30:26.12 ID:2Uy/g9K90
今日はここまでです
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/23(水) 07:18:54.36 ID:i1Gt85Fvo
切ねえ……
139 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:49:50.52 ID:AmFLpgY70
〜異世界転生百合〜
140 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:50:42.90 ID:AmFLpgY70
女「えいっ、炎の魔法!」ボワァ!
女店主「うひゃあ!」
女「雷の魔法! 氷の魔法!」カキーン
女店主「つつ冷たぁい!」
女「ふふふ……、今のはほんのデモンストレーション……。本気の1万分の1も出していませんよ」
女店主「そ、そうなんだ……」
女「魔法だけじゃありません! 剣や弓、はては銃まで、ありとあらゆる武器のスキルも全てレベル上限突破!」
女店主「はぁー……」
女「さらに全てのステータスもカンスト済み!」
女店主「へぇぇ……」
女「この世界に転生するときに、ありとあらゆるチートを与えられたのです! まさに転生無双! この世界に私に敵う相手などいません!」
女店主「そ、そりゃすごいね……」
141 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:51:12.39 ID:AmFLpgY70
女「でしょう!? 私を雇えば、どんなモンスターが出ても、もう怯える必要もないんですよ!?」エッヘン
女店主「はぁ……、とは言えねぇ……」
女「……」
女店主「モンスターなんて出ないし……」
女「……」
女店主「あとウチ、コンビニだし……」
女「でーすーよーねぇーーーー!」
女店主「う、うん」
女「あぁぁー!!!」
女店主「だ、大丈夫?」
142 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:52:01.51 ID:AmFLpgY70
女「あー! せっかく! せっかく憧れの転生チートを手に入れたのに! なのに! なんで元の世界とほぼほぼ一緒なんですか!!」
女店主「えぇ……」
女「普通の街並み! 普通の眺め! 普通に電車が走ってるし、普通にサラリーマンが出勤とか……! 異世界なのに!!」
女店主「だってここ立川だし……」
女「しかも何なんですか、コンビニって! どうして異世界にコンビニがあるんですかぁ!!」
女店主「た、立川だから……、なんかごめんね……」
女「はぁ……。せっかくの転生チートなのに……。何も知らない現地民を相手に知識でも無双できると思ったのに……」
女店主「そ、それはよく分からないけど……」
女「はぁぁ……」
143 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:52:33.01 ID:AmFLpgY70
女店主「でも、とってもスゴい力なわけだしね、せっかくなんだから、その力を活かせる仕事を探した方がいいと思うけど。その……、コンビニバイトよりも」
女「……たとえば?」
女店主「え!? あの……、人や物を、その力で守ったりとか」
女「……」
女店主「えーと……建物とかも」
女「警備員ですよね、それ」
女店主「り、立派な仕事よ?」
女「そうだけど! そうですけど! でもチートいらないじゃないですか!!」
女店主「じ、じゃあ、魔法を活用するのは? 人前でやったら、みんなビックリすると思うし! テレビに出て大スターとか……」
女「……見世物にされて変な番組出されて、インチキ扱いされた挙句、SNSとかで炎上するのがオチですよ……」
女店主「ネガティブ過ぎない!? っていうか、そっちの世界にもSNSとかあるんだ……!」
女「むしろこっちにもあるんですか……」
144 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:53:22.48 ID:AmFLpgY70
女店主「……なんか、ほぼほぼ一緒ね」
女「だから、そうなんですって」
女店主「余談だけど、なんてトコから転生してきたの? 貴方」
女「チチイナ県ラブポス市」
女店主「う〜ん、異世界だなぁ……」
女「全然、そんな感じしないですけどね」
女店主「……まあでも、どんな仕事にせよ」
女「……」
女店主「せっかくスゴい、チート? 持ってるんだから」
女「……」
女店主「もっとお賃金が良かったり、待遇が良いお仕事探した方がいいと思うけど……」
145 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:54:27.63 ID:AmFLpgY70
女「そもそも私……」
女店主「ん?」
女「こっちの世界に、戸籍も履歴もないですし……」
女店主「……あぁ」
女「そんなんで雇ってくれるところも、あるわけないですし……」
女店主「まぁ、それもそうねぇ……」
女「うぅぅ……っ!」グス
女店主「わっ、そんな、何も泣くこと――……」
女「お願いしますっ!」ガバッ
女店主「わっ!」
女「お願いです、ここで働かせてください!真面目に働きますから! フルタイムで週5いけますから!」
女店主「ちょ、ちょっと! ちょっと落ち着いて! っていうか週休2日は譲らないのね!」
女「チート能力もありますからぁぁ!!」
女店主「それは別にいいかな!」
146 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:55:05.11 ID:AmFLpgY70
女「うぇぇぇぇん!」グスグス
女店主「あぁ、もう。泣かないでよぅ」
女「うぅぅ……」グスグス
女店主「……そういえば、貴方、お家は?」
女「あるわけないじゃないですかぁ……」グス
女店主「ま、まぁ、そっか……。じゃあさ、あの……」
女「……?」
女店主「とりあえず……、私の家、来る……?」
女「え……」
147 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:55:30.98 ID:AmFLpgY70
女店主「しばらくウチにいてさ、落ち着いたら色々……、資格取ったり、仕事探してみたりしたら、いいんじゃないかな?」
女「そ、それは、ありがたいですけど……。でも……」
女店主「でも……?」
女「い、いいんですか? 私みたいな、どこの馬の骨とも知れないようなヤツを、そんな簡単に……」
女店主「困ったときは、お互い様。でしょ? それに――……」
女「それに?」
女店主「違う世界の女の子なんて、何だか素敵じゃない?」
女「……」
女店主「うふふっ」
148 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:56:17.49 ID:AmFLpgY70
女「……店主さんって、あの……結構変わってますね」
女店主「貴方に言われたくないわよぅ」
女「それじゃ、あの、えっとぉ……」モジモジ
女店主「はい」
女「ふ、ふつつかモノですが、よろしく、お願いします」ペコリ
女店主「ふふっ、こちらこそ。……あ、でも一緒に暮らすからには、家事とかはちゃんと、手伝ってもらうわよ?」
女「うぅぅ……が、がんばります……」
女店主「チート級のお料理スキル、期待してるんだから」
女「あ……、すみません、料理はこれっぽっちも」
女店主「チートって、何かしらねぇ……」
女「あぁぁぁん! やっぱり普通の異世界転生がよかったぁぁぁ!!」
149 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:57:00.74 ID:AmFLpgY70
〜異世界転生百合・終〜
150 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/24(木) 22:58:26.64 ID:AmFLpgY70
今日はここまでです
151 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:20:07.50 ID:cu4HQV2C0
〜オカ研百合〜
152 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:20:33.20 ID:cu4HQV2C0
真知「アーーールーーー、エルステーーー、オリニレーーー」
サクラ「……」
真知「ナーーーメルステーー、ルクレーーーー」
サクラ「……」
真知「ニーーーレステーー、ニヤルスーーーー……」
サクラ「……」
真知「ウーニャ!!!!」
サクラ「うっさ! 声でかっ!」
真知「ちょっと、集中してよね! 今いいとこでしょ!」
サクラ「いいとこなんだ……。知らんけど……」
153 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:22:09.14 ID:cu4HQV2C0
真知「何で知らないのよ。マニュアル作ってあげたじゃない。読んでないの?」
サクラ「ウチのパソコン、パワポ見れねえし」
真知「先に言ってよ……って、ああ! アセンション切れた! あーもう、また最初からだ……」
サクラ「なぁー、もういいじゃん。何も起きないってー。帰ろうぜー」
真知「何言ってんの。今日は10年に1度のペガサス座5次元時空大接近の日でしょ! このタイミングを逃すわけがないでしょ!」
サクラ「ペガサス座て。アンタね、それどんだけ遠いと思ってんだよ。いや、私もよく知らんけど」
真知「ペガサス座α星までの距離は、地球から約133光年よ」
サクラ「だろー? そんなん、もし仮にペガサス星人さんたちが、このトンチキ儀式見てたとしても、そのお返事が届くまでに何千年かかることやら……」
真知「ペガサス星人じゃなくて、ウニャ星人。彼らは高次思念生命で、その精神エネルギーは時間も空間も超越した、5次元概念粒子の波動だから、そのメッセージは、約133光年ならだいたい、1時間で到達するわ」
サクラ「げ……、まさか1時間も続ける気かよ」
真知「当然でしょ。っていうか、そういうのも全部、マニュアルに書いたんだから。ちゃんと読んでおきなさいよね」
サクラ「でもあのマニュアル、サイズが1ギガもあったんだけど……」
154 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:22:34.87 ID:cu4HQV2C0
真知「はぁ……、いいから、ほらもう1回、最初から」
サクラ「あー……、えーっと? ニャーニャーニャーだっけ?」
真知「全然違う! 真面目にやんなさいよ!」
サクラ「えっへへ……」
真知「もう……。何で貴方みたいな人が、オカ研に来たの……」
サクラ「そりゃ、アンタがいるから」
真知「なっ……!?」
サクラ「マジでさ」
真知「ふ、ふざけな――……」
サクラ「いやー、こうやって密室で2人きりだなんて、感ムリョーだなぁー……」
真知「ば……ばばば馬鹿言ってないで、せせ、精神集中! アセンション高めて!」カァァァ
サクラ「へいへい」
真知「……はぁ、ふぅ……」スーハー
155 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:23:28.85 ID:cu4HQV2C0
サクラ「……」
真知「……エーーーーウミャーーーー、ニャクテーーーー」
サクラ「あ、赤くなってる。可愛い」
真知「エニ……っっ!? ばっ、馬鹿ぁ!」カァ
サクラ「なぁ」ズイ
真知「っ!?」
サクラ「私と一緒って……、イヤ?」
真知「そ……っ!?」
サクラ「……」
真知「それは……!」
サクラ「……」
真知「……、その……」
サクラ「……」
156 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:24:13.02 ID:cu4HQV2C0
真知「あの……、その……」
サクラ「……」ユラ
真知「……えと、えっと……」
サクラ「……」ユラユラ
真知「……」
サクラ「……ぅ」フラ
真知「……?」
サクラ「……ぅ、ぅ、うぐぅぅぅぅ……!?」ガクン
真知「えっ! な、何!?」
サクラ「わ……、分からない……っ! だ、誰か……誰かの声が、急に頭の中に……っ!」ガクガク
真知「そ、そんな……っ! まさか本当に……? ね、ねえ! ちょっとっ!」
サクラ「あぁぁっ! 私の……私の意識がっ、誰かに乗っ取られていく……っ! やめろ……ウゥゥゥッ!」
真知「ねえ! しっかりして! ねえったら!」
サクラ「……!」ガクン
真知「サクラ!」
157 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:24:53.79 ID:cu4HQV2C0
サクラ「……」
真知「……」
サクラ「……」ユラァ
真知「……!」
サクラ「……アー、アー」トントントントン
真知「……」
サクラ「ワーレーワーレーハー……、ん゛っ! ん゛ン゛ッ」
真知「……」
サクラ「ワーレーワーレーハー、宇宙人ダー」トントントン
真知「1人じゃん……」
158 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:25:29.85 ID:cu4HQV2C0
サクラ「コーヨーイー、キーサーマーヲー、アベ……、アデ――……、アトラクション、スールー」トントントン
真知「アブダクションでしょ……」
サクラ「……アブダクションスルー」トントントン
真知「……はぁ」
サクラ「成増マーデー、アブダクションスールー」トントントン
真知「なんで成増……」
サクラ「ワタシノ、アパートガアルカラー」
真知「……」
サクラ「夕飯モー、出シマスー」
真知「……はぁ」
159 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:26:11.02 ID:cu4HQV2C0
サクラ「……」
真知「……もう」
サクラ「……」
真知「しかたないなぁ……」
サクラ「えっ」
真知「……いいよ」
サクラ「えっ、……えっ!」
真知「……アブダクション。してくれるんでしょ? 宇宙人さん!」
サクラ「する! するする! しますします!」
真知「あんまりヘンなことは、しないでよね?」
サクラ「しないしない! しません!」
160 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:26:38.90 ID:cu4HQV2C0
真知「……だったら」
サクラ「……あ」
真知「いいよ。さらわれてあげる」
サクラ「うぉぉぉ! っショイ! っしゃぁ!」
真知「うっさ……」
サクラ「よし! なら行こう! すぐ行こう! 銀河を超えてペガサス座まで!!」
真知「成増でしょ……」
サクラ「私のハイテクUFOでー!!」
真知「東上線でしょ……」
161 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/26(土) 23:27:07.92 ID:cu4HQV2C0
〜オカ研百合・終〜
162 :
◆UhQaGpUR76
[sage saga]:2019/10/26(土) 23:28:18.04 ID:cu4HQV2C0
今日ハココマデデス
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/10/27(日) 00:11:05.70 ID:0F7easq6o
よいですねえ
164 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/27(日) 22:01:00.56 ID:k2SSbmj+0
〜メヌエット百合〜
165 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/27(日) 22:01:31.68 ID:k2SSbmj+0
〜♪ 〜〜♪♪
〜♪
地味子「……」
令嬢「……ふぅ」
地味子「……」
令嬢「……」
地味子「ね、もう一回合わせない?」
令嬢「なぁ〜んでよ〜〜〜、もぉ〜〜〜」
地味子「ごめん! もう一回だけ!」
令嬢「なんなのよ! 今ので完璧だったでしょ!」
地味子「う、うん……、そうなんだけど」
令嬢「もう日が暮れちゃうじゃない! 何なの!? 今日は学校に泊まってやるつもりなの!?」
地味子「ち、ちがうって。ほんと、最後一回だけだから……」
166 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/27(日) 22:03:11.67 ID:k2SSbmj+0
令嬢「コンサートは明日なのよ。今さらジタバタしたって、どうにもならないじゃない」
地味子「いや、分かってるけど、でも……」
令嬢「そもそも、3年間ずぅっと一緒にデュオやってきた曲よ? 普段の部活でも、コンクールでも、あの謎のお祭りでも……」
地味子「S町サボテン祭りは、30年続く由緒ある地域のイベントで……」
令嬢「100回聞いたわよ! なんなの!? どういう郷土愛!?」
地味子「じゃあ、ごめん、頭から――……」
令嬢「しれっとはじめようとしてるんじゃないわよ! ……もう、なんでコンクールでもない、ただの演奏会に、そんな必死になってるのよ……」
地味子「……う、うん、でも……、そうじゃなくて」
令嬢「なによ」
地味子「……明日が、最後だから」
令嬢「……」
地味子「人前じゃなくて、演奏するの……、今日で終わりだから」
令嬢「……」
167 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/27(日) 22:03:51.43 ID:k2SSbmj+0
地味子「……だから」
令嬢「チョップ!」ビシッ
地味子「あうっ」
令嬢「あのね! 私は! 最後じゃないの!!」
地味子「あ、そ……そうだよね。令嬢ちゃんは、音大だもんね……」
令嬢「そうよ! 春からは晴れて、花の音大生! ……ったく、やっとこんな田舎とサヨナラして、東京に戻れると思うと、楽しみで仕方ないわ」
地味子「す、すごいなぁ……、音大生なんて。さすが令嬢ちゃん」
令嬢「……あんただって」
地味子「え?」
令嬢「……あんたなら、その気になれば、音大くらい……、全然余裕で行けたんだから……」
地味子「そんなこと……」
168 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/27(日) 22:04:37.02 ID:k2SSbmj+0
令嬢「あんたは! ……あんたにはね、それだけの才能が……」
地味子「うふふ、うまいなあ、令嬢ちゃんは」
令嬢「私は本気で――……っ!」
地味子「……でも、決めちゃったから。看護学校行くの。……えへへ」
令嬢「……何がおかしいのよ」
地味子「だって」
令嬢「……」
地味子「令嬢ちゃん、いつも褒めてくれるから。私のこと」
令嬢「……」
地味子「私のクラリネット、好きだって言ってくれたのも……、令嬢ちゃんだけだから」
令嬢「……」
地味子「ありがとう」
169 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/27(日) 22:05:19.70 ID:k2SSbmj+0
令嬢「……どういうタイミングで言うのよ、それ……」
地味子「え、えへへ、そうだよね……」
令嬢「バカ……」
地味子「ごめん……」
令嬢「……」
地味子「……」
令嬢「……」
地味子「……」
令嬢「……終わりなんて」
地味子「え……?」
令嬢「終わりなんて、言わないでよ……。最後なんて……」
地味子「……だけど」
170 :
◆UhQaGpUR76
[saga]:2019/10/27(日) 22:05:58.88 ID:k2SSbmj+0
令嬢「奏者になれなんて、もう言わない。……でも、だけど……」
地味子「令嬢ちゃん……」
令嬢「私は……、私はまた、あんたと……っ」
地味子「……そうだね」
令嬢「……」
地味子「続けるよ、クラリネット」
令嬢「……うん」
地味子「誰にも聴いてもらえなくても、色んなこと、嫌になっちゃっても……。続ける」
令嬢「うん」
地味子「だから」
令嬢「……」
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