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【アイマス 】P「インフルエンザになってしまった…」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:21:04.91 ID:z2FtjP+W0
春香「…ってプロデューサーさんから連絡があったんだけど…」
伊織「…奇遇ね、律子からも全く同じ電話があったわ」
美希「今日事務所に来たら小鳥から連絡があってインフルエンザだって…」
社長「ふむ…」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1570630864
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:22:43.88 ID:z2FtjP+W0
雪歩「どどどどどうしよう!?真ちゃん!?」
真「まぁまぁ、雪歩落ち着きなよ」
響「そうだぞ、そもそも自分たちの仕事はプロデューサーが最後の力を振り絞って、一週間分調整してくれてるから大丈夫だぞ」
伊織「丁度三人の外出が可能になる時期ね…」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:23:09.64 ID:z2FtjP+W0
やよい「プロデューサー…大丈夫なんでしょうか…」
貴音「それでも、車移動など必要な場合もあると思いますが…」
あずさ「そこは社長さんがやってくださるらしいわ〜」
千早「え?社長自らですか?」
やよい「うぅ…いいんでしょうか?」
伊織「なんだかんだ張り切ってたからいいんじゃない?『ははは!これでも昔は敏腕プロデューサーだったんだ!久しぶりに腕を振るわせてもらうとするよ!』だって…」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:24:12.62 ID:z2FtjP+W0
真「へぇ…社長のプロデュースかぁ…」
響「新鮮だな!自分なんかワクワクしてきたぞ!」
伊織「…それにしても、亜美真美は遅いわね…何してるのよ…」
ガチャッ
亜美真美「「…」」
伊織「暗っ!?」
春香「ど、どうしたの?亜美?真美?」
雪歩「いつも賑やかな2人が…」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:24:49.01 ID:z2FtjP+W0
亜美「いや、それがさ…」
真美「真美たちの家って病院じゃん?」
亜美「なんか、兄ちゃんたちがインフルエンザになったからって言って…」
真美「社長が迎えに来てくれたらしいんだけど…」
亜美「なんかその場で急に倒れちゃって…」
やよい「ま、まさか…」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:25:42.12 ID:z2FtjP+W0
真美「パパが急遽診察したら…」
亜美「インフルエンザだって…」
全員「…」
真美「昨日も体調悪かったけど、無理してたんだって…」
伊織「感染源そこじゃない!?何やってんのよ!?」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:26:54.24 ID:z2FtjP+W0
あずさ「あら?おかしいわね〜?」
真「何がおかしいんですか?」
あずさ「だって、亜美ちゃんと真美ちゃんは社長の車に乗ってくる予定だったんでしょう?だけど、社長は倒れてしまった…」
伊織「そうよ!あんたたち、どうやってここまで来たの!?」
亜美「そ、それがさ…」
真美「社長が『しょうがない、こうなったらアイツに頼る他ないか…』って言って電話したんだ…」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:28:37.49 ID:z2FtjP+W0
貴音「はて?アイツとは?」
響「こんな時に頼るくらいだから、相当の実力者だぞ…」
春香「プロデューサーさんや律子さんくらいのプロデュース能力はあるってこと?」
千早「それって相当すごいんじゃ…」
貴音「はて?そのような人物、私たちが知らないはずは…」
亜美「お姫ちんは知ってるよ…」
真美「…というかみんな知ってる」
響「そんなやついたか?」
美希「ハニーと同じくらいのプロデューサーなんていないって思うな!」
伊織「勿体ぶらずに教えなさいよ、代わりのプロデューサーって誰なのか…」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:29:03.92 ID:z2FtjP+W0
亜美「それは…」
ガチャ
黒井「私だ」
全員「え?」
全員「えぇぇぇぇぇぇえ!?」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:30:21.98 ID:z2FtjP+W0
伊織「ちょ、ちょっと!?何を企んでるのよ!?」
黒井「企むも何も私は高木から貴様らのプロデュースを頼まれただけだ」
千早「…そんなことを言われて信じられるとでも?」
黒井「ふん、信じないと言うのならば好きにすればいい…ただし…」
春香「ただし?」
黒井「ここに高木と交わした契約書がある。これがある限り貴様らは信じようが信じまいが私のプロデュースにしたがってもらう」
真「え!?」
雪歩「け、契約書!?」
私、高木順二朗は黒井崇男に765プロダクション全アイドルのプロデュースを一週間一任いたします。
伊織「何考えてんのよ!?あのバカ社長!」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:32:43.85 ID:z2FtjP+W0
黒井「まぁそういうことだ。安心しろ、私も三流プロダクションのへっぽこアイドルどもと仲良しこよしのおままごとをしに来たわけではないのでな…信頼など無くて結構だ…」
響「そ、そんなこと言って、また自分たちに嫌がらせをするんだろ!?」
黒井「普段であればそうするのもアリだが…今回はビジネスだ。こちらも契約した以上はキチンとやらせてもらうさ…」
響「ほ、本当かぁ?」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:34:02.35 ID:z2FtjP+W0
黒井「どれ、ポンコツプロデューサーが残したスケジュールを見せてみろ」
雪歩「こ、これですけど…」
黒井「ふむふむ…うーむ…うんうん…よし!オールキャンセルだ!」
全員「えぇぇぇえ!?」
伊織「ちょっとあんた!?やっぱり嫌がらせしに来たんじゃない!」
黒井「勘違いするなよ、小娘。プロデュースするとは言ったがあくまで私流だ。高木には決して真似できないセレブのプロデュースを見せてやる」
亜美「一体…」
真美「どうなるんだろう…」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:35:02.96 ID:z2FtjP+W0
マッスル番付
亜美「気になるから着いてきたYO!」
黒井「ふん!邪魔をするなよ?」
真美「でもさぁ、黒ちゃん…」
雪歩「無理無理無理無理!?無理ですぅ!」
真美「雪ぴょんにこのお仕事は無理なんじゃない?」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:35:32.30 ID:z2FtjP+W0
亜美「そうだYO!この仕事元々まこちんの仕事だったじゃん!?」
黒井「あぁ、そうだ。元は菊地がキャスティングされていた。キャンセルは出来なかったので代わりに萩原雪歩をキャスティングしたのだ」
真美「なんでわざわざ代える必要が…」
黒井「菊地は男扱いされるのが嫌だったのではないのか?」
亜美「いや、そりゃそうだけど…それにしても雪ぴょんって…ひびきんとかじゃダメなの?」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:36:55.15 ID:z2FtjP+W0
雪歩「そうですよ!な、なんで私なんですか!?」
黒井「ほぅ…貴様らの絆とはその程度のものだったのか…」
雪歩「は?」カチンッ
亜美「ゆ、雪ぴょん?」
真美「口調が…」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:37:57.96 ID:z2FtjP+W0
黒井「菊地と萩原は大の親友だと私はライバルながら認識していたが…所詮は弱小プロダクションの三流アイドルか…親友だと言う相手の嫌なことを平気で押し付けるのだな…」
雪歩「そ、そんなつもりは…」
黒井「よくよく見れば貴様の言う通りちんちくりんの貴様の親友だと言う菊地もボーイッシュなどではないな。ただの男か女かわからぬ男女だ」
雪歩「や、やめてください…」
黒井「運動神経くらいしか取り柄がないのだから、こんな仕事しか来なくてもしょうがな…」
雪歩「やめてください!」ドンッ
亜美真美「「!?」」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:39:25.56 ID:z2FtjP+W0
雪歩「私のことはいいです!私はちんちくりんの三流アイドルで構いません!でも…でも!真ちゃんは!カッコよくって…優しくて…とっても可愛いんです!真ちゃんより可愛い女の子なんていません!」
黒井「ならばそんなあやつの親友だと胸を張れるように、貴様も頑張らんか!」
雪歩「わ、私も?」
黒井「そうだ!菊地真の親友だと、世界一可愛い女の子の親友なのだと、胸を張って言えるように、目の前の仕事から逃げるな!」
雪歩「…わかりました。それで認めてくれるなら…」
亜美「い、いいの?雪ぴょん?」
真美「なんなら真美たちが代わるよ?」
雪歩「いいの、亜美ちゃん、真美ちゃん…これは私の仕事だから…」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:39:55.99 ID:z2FtjP+W0
そして本番…
アナウンサー「第一種目は50m走…第一組がスタート!」
雪歩「はぁぁぁぁ!」
アナウンサー「おぉっと!?意外や意外!萩原選手が一着ぅ!」
亜美「すごいすごい!」
真美「すごいや雪ぴょん!」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:41:47.54 ID:z2FtjP+W0
黒井「…あやつは自分では気付いていないが、確固たる芯の強さを持っている。そもそも男が苦手なのを克服するためにアイドルになるなどと正気の沙汰ではない。荒療治にもほどがある…」
亜美「え?」
黒井「更に火事場の馬鹿力とはいえ、人が1人入るだけの穴を瞬時に掘ってしまう身体能力…本来はそこまで運動が苦手なわけではないのだ…」
真美「ま、まさか黒ちゃん…そこまで理解して…」
黒井「ふん!どうだろうな?さぁ、次の仕事だ!」
パーフェクトコミュニケーション
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:42:24.18 ID:z2FtjP+W0
モニターリング!
〜もしも、上流階級のパーティに人気アイドルが潜入したら?〜
伊織「…で、これは私たち2人なの?」
やよい「うぅ…緊張しますぅ…」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:44:03.09 ID:z2FtjP+W0
黒井「貴様ら2人は仲が良いと聞く。それに水瀬は腐っても財閥の令嬢だろう?マナーは…」
伊織「家の話はしないで!」ギロッ
黒井「な、なんだ…」
亜美「黒ちゃぁん…」ヒソヒソ
真美「いおりんはお家の話されるのが大嫌いなんだYO!」ヒソヒソ
黒井「はぁ?何故だ?」ヒソヒソ
亜美「当たり前じゃん!家の力じゃなくて、自分の力で成功するためにこの世界に入ってきたんだからぁ!」ヒソヒソ
黒井「ほぅ…」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:44:34.03 ID:z2FtjP+W0
伊織「…その二人の言う通り、こんなパーティも本当は大っ嫌いよ。もしもプロデューサーが取ってきたんならぶん殴ってるところよ…」
黒井「そうか、だが今お前がこの仕事を断ると…」
やよい「ぅぅ…」
伊織「…わかってるわよ…やよいは私が守るんだから…」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:46:12.38 ID:z2FtjP+W0
本番
やよい「ごめんね…伊織ちゃん…私のせいで…」
伊織「いいのよ、やよい。こんな仕事取ってきたアイツが悪いんだから」
やよい「でも…」
伊織「ほら、せっかくのパーティなんだから楽しみましょ?」
やよい「う、うん…」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:46:47.44 ID:z2FtjP+W0
伊織「ほらほら、これなんか美味しそ…」
令嬢「あら、これはこれは水瀬様ではありませんか?」
伊織「あ、あら?お久しぶりですわ…」
伊織(げっ!?こいつ…前に家のパーティで会ったことがある…水瀬に近づこうって魂胆が見え見えなのよねぇ…)
令嬢「相変わらずお美しい…お手入れの秘訣などありますの?」
伊織「いえいえ、特別なことは何も…」
伊織(白々しい…陰で悪口言ってんの知ってるんだからね…)
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:47:43.39 ID:z2FtjP+W0
伊織「ほらほら、これなんか美味しそ…」
令嬢「あら、これはこれは水瀬様ではありませんか?」
伊織「あ、あら?お久しぶりですわ…」
伊織(げっ!?こいつ…前に家のパーティで会ったことがある…水瀬に近づこうって魂胆が見え見えなのよねぇ…)
令嬢「相変わらずお美しい…お手入れの秘訣などありますの?」
伊織「いえいえ、特別なことは何も…」
伊織(白々しい…陰で悪口言ってんの知ってるんだからね…)
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:48:13.52 ID:z2FtjP+W0
令嬢「それはそうと…」
伊織(まぁいいわ…ちょっと我慢すればいいだけの…)
やよい「あ、あの…」
令嬢「はい?」
やよい「伊織ちゃんと仲良しなんですね!私、高槻やよいって…」
令嬢「ごめんなさい、私水瀬さんとお話しているの」
伊織(こいつ…)
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:50:34.44 ID:z2FtjP+W0
やよい「え?いや、でも、だから私も…」
令嬢「私も?まさか貴女、水瀬さんとお友達のつもり?」
やよい「え?つもりって…」
伊織(我慢よ…我慢するのよ…テレビだから…)
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:51:05.00 ID:z2FtjP+W0
令嬢「失礼ですけど…見たところ水瀬さんと貴女とでは釣り合っていないように見えますけれど…」
やよい「釣り合う?それってどういう…」
伊織(ダメよ…我慢…テレビだから…後でスマートに受け流せば…)
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:53:24.01 ID:z2FtjP+W0
令嬢「あら?だってそうでしょう?知ってますわよ、高槻やよいさん。貴女のお家って、本当にびんぼ…」
伊織 ビシャッ
令嬢「きゃぁあ!?な、何ですの!?」
やよい「伊織ちゃん!?」
伊織「あんた今なんて言おうとした…?」
令嬢「お洋服が…水瀬さん、お戯れがすぎ…」
伊織「今、なんて言いおうとしたのかって言ってんのよ!」バンッ
令嬢「ひぃ!?」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:54:01.85 ID:z2FtjP+W0
やよい「お、落ち着いて!伊織ちゃん!」
伊織「これが落ち着いてられる!?テレビだから我慢してたけどもう無理!」
令嬢「は?テレビ?何の話!?」
伊織「いい?この際だからはっきり言ってあげる、この場に私の友達は高槻やよいただ一人よ!」
やよい「伊織ちゃん…」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:56:31.85 ID:z2FtjP+W0
令嬢「ご冗談を…だってあまりにも…」
伊織「…あんた、今の顔鏡で見てみなさいよ。酷い顔よ」
令嬢「なっ!?」
伊織「そうやって身分とかお金に囚われた貴女よりも、私にとってはやよいの方が失いたくない友達なの」
令嬢「…私の方こそ失望しましたわ。水瀬財閥の令嬢がこのように無作法だったとは…」
伊織「あら、そう?マナーを守って友達を守れないよりはよっぽどいいと思うけど…まぁそうね…」
令嬢「?」
伊織「守りたい友達がいないならわからないかもしれないわね?」
令嬢「な!?」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/09(水) 23:57:13.48 ID:z2FtjP+W0
やよい「伊織ちゃん…ごめ…」
伊織「『ごめんね』はいらないわよ?」
やよい「…ありがとう」
伊織「…どういたしまして。にひひ♪」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:02:14.99 ID:hFtNkx/k0
楽屋
伊織「ほら見なさいよ!こんなことになったでしょ!」
黒井「こんなことにしたのは貴様だろう…」
やよい「うぅ…黒井社長ごめんなさい…」
黒井「何を謝る必要がある?」
やよい「え?だって番組が台無しに…」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:03:15.26 ID:hFtNkx/k0
黒井「なっていない。この様子はこのまま放送する」
亜美「えぇぇぇえ!?」
真美「大丈夫なの!?」
伊織「頭おかしいんじゃないの!?」
黒井「心配ない、夜のOAを楽しみにしていろ!」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:05:16.05 ID:hFtNkx/k0
その日の夜
伊織「…本当にそのまま放送してる…」
やよい「苦情とか来ないんでしょうか…?」
黒井「そんなに心配ならネットを見てみるがいい」
亜美「どれどれ…」
真美「『いおりんよくやった!』『スカッとする!』『やっちゃえいおりん!』『友達のことで怒れるいおりん…マジ友情の化身!』『くぎゅぅぅぅぅう!』」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:08:51.39 ID:hFtNkx/k0
伊織「は?苦情ないの?」
黒井「全く無いわけではないが、ごく一部だ。普段の仕事と変わらない」
伊織「ど、どうして…」
黒井「まだわからんのか?みんな貴様と同じ思いなのだ。表面上のルールやマナーに囚われて本質を見失わない、貴様の気高い精神が評価されただけのことだ…」
伊織「精神って…」
黒井「なぁに、セレブと言うのはそう言うものだ。スーパーセレブの私が言うのだから間違いない…さぁ、次の仕事だ!」
パーフェクトコミュニケーション
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:09:19.29 ID:hFtNkx/k0
赤坂フレンドパーク
春香「ここで私ですか!?」
黒井「何か問題でも?」
亜美「はるるんは絶対コケちゃうYO!」
真美「こういうスポーツ系はひびきんに…」
黒井「それで問題ない」
春香「い、いいんですか!?」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:09:46.23 ID:hFtNkx/k0
黒井「天海春香、貴様の良いところは常にいかなる時も全力を出せるところだ。一生懸命な人間が多少転んだところで笑う人間などいない。胸を張って行ってこい!」
春香「…はい!」
亜美「大丈夫かなぁ…」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:12:01.40 ID:hFtNkx/k0
本番
春香「行きまーす…どわぁ!?」ドンガラガッシャン
春香「えへへへ…き、気を取り直して…ってわぁ!?」ドンガラガッシャン
春香「あれ?おかしいですね…よいしょっと…っと…っととととぉ!?」ドンガラガッシャン
亜美「まさかの三連続ドンガラ!?」
真美「最後に至ってはどうやって転んだの!?」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:12:31.29 ID:hFtNkx/k0
観客 アハハハハハ
亜美「ちょっと黒ちゃん!?」
真美「めっちゃ笑ってんじゃん!?一生懸命笑う人たちばっかりじゃん!」
黒井「まぁ見ていろ…」
観客 ハルルンガンバレ-
観客 モウスコシダゾ-
観客 イケル!イケル!
亜美「あれ?めっちゃ応援されてる?」
真美「な、なんで!?」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:13:00.25 ID:hFtNkx/k0
黒井「スポーツの試合ではないのだ。勝つこと、良い成績を残すことが全てではない」
真美「それにしたって…」
黒井「天海春香の一番の武器はその親しみやすさだ。失敗が成功に変わるのはあやつくらいのものだ」
亜美「失敗が成功って…」
真美「無敵じゃん!?」
黒井「あぁ、そうだあやつは無敵のアイドルだよ…」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:13:30.75 ID:hFtNkx/k0
本番後
春香「あはは…一生懸命やったんですけど、成績は…」
真美「金貨三枚を全てたわしに変えただと…!?」
亜美「こいつ…わかってやがるぜ…!?」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:14:00.53 ID:hFtNkx/k0
黒井「それでいい、天海春香…」
春香「はい?」
黒井「一生懸命は…届いただろう?」
春香「…はい!」
黒井「うむ、それでいい!では次の仕事だ!」
パーフェクトコミュニケーション
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:14:48.74 ID:hFtNkx/k0
東京ガーリィコレクション
真「本当に僕でいいんですか!?」
黒井「あぁ、一向に構わん!」
亜美真美「「ちょっと!ちょっとちょっと!」」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:15:25.53 ID:hFtNkx/k0
黒井「なんなのださっきから…」
亜美「黒ちゃぁん、悪いことは言わないからミキミキか雪ぴょんにしときなYO!」ヒソヒソ
真美「そうだYO!最悪真美が行くよ?」ヒソヒソ
黒井「何を言っている。このようなファッションショーの客の大半はティーンの女子。菊地のファン層ともろかぶりしている」
亜美「そうだけどさ…」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:15:54.38 ID:hFtNkx/k0
真美「こういうファッションショーで着る服ってガーリィ系っしょ?そうなると…」
亜美「『違う!違うよ真ちゃん!そんなの誰も望んでない!誰も得しないよ!』って雪ぴょん系女子の声が聞こえてくるYO!」
黒井「何を言っている…ほら、見てみろ菊地が着替えてきたぞ」
真「きゃっぴぴぴぴーん!みんなのアイドル、菊地真ちゃんなりよ〜!まっこまこりーん!」
亜美真美「「おぉふ…」」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:16:32.90 ID:hFtNkx/k0
真「どうですか?」
黒井「よし、完璧だ、行ってこい」
亜美「えぇぇぇえ!?」
真「はい!行ってきます!」
真美「だ、大丈夫なの?」
黒井「まぁ見ていろ」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:17:26.10 ID:hFtNkx/k0
ステージ
アナウンサー「続いては765プロダクションより、菊地真!」
観客A「え!?」
観客B「ま、真様が!?」
ドヨドヨ
真美「早速どよめいてる…」
亜美「そりゃぁね、イメージとは正反対だろうし…」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:18:44.25 ID:hFtNkx/k0
真「きゃるる〜ん!みんなのアイドル、菊地真ちゃんなりよ〜!まっこまこりーん!」
シ-ン
亜美「そうなるよね…」
真「♪〜♪」スタスタ
真美「この静寂の中を堂々と歩いている…」
亜美「なんならノリノリだと…!?やつのメンタルはどうなっているぅ!?」
黒井「やかましい!黙ってみていろ…」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:19:25.80 ID:hFtNkx/k0
観客A「…あれ?…可愛くない?」
観客B「え?真様はカッコいいでしょ?」
観客A「いや、そうなんだけどさ…」
観客C「今までのイメージにはなかったけど…これはこれでアリじゃない?」
観客A「そうなのよ、ちゃんと可愛いの!」
観客B「言われてみれば…」
…キャァァァア
亜美「何やら困惑を含んだ歓声が…」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:20:51.87 ID:hFtNkx/k0
黒井「ふん、最初はこんなものか…しかし、次の服はどうだ?」
真「まっこまっこりーん!」
キャァァァァア
観客A「可愛いぃぃ!」
観客B「こっち向いてぇぇ!」
観客C「真様ぁぁぁあ!」
真美「ど、どうなってんの…?」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:21:30.85 ID:hFtNkx/k0
黒井「だから言っているではないか、菊地真は『可愛い』のだ」
亜美「いや、そりゃまこちんはイケイケだよ?」
真美「でもそれは『かっこいい』っしょ?」
黒井「美しさの本質は同じだ。女性でボーイッシュということは中性的と言うこと。中性的というのは男女問わず美しいと感じる顔立ち…最強の容姿だ」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:22:01.34 ID:hFtNkx/k0
亜美「でも、生っすかでは失敗したのに…」
黒井「テレビ番組はチャンネルを指先一つで変えられてしまう。菊地のファンにとってはファンシーな菊地など受け入れられないものだろう。しかし、ファッションショーに来た者たちはおいそれと帰らない…それ故に長く、じっくり菊地を見ることができる。否応なしにな」
真美「そうか!それで観客の姉ちゃんたちはまこちんの可愛さに気づいたんだ!」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:22:30.70 ID:hFtNkx/k0
黒井「そういうことだ…あまりにも強烈な『王子様』の印象が邪魔をしていたのだ…」
亜美「なるほどぉ…武器だと思っていた王子様らしさが、風邪になってたんだね!」
黒井「それを言うなら枷だろう…まぁ、何にせよ『ジャージの王子様』は卒業してもらうぞ?」
キャァァァア
マコトサマァァァ
55 :
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[sage]:2019/10/10(木) 01:07:02.06 ID:+8dEaKBJO
うーんこの無味乾燥さときたら
56 :
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:2019/10/10(木) 05:09:49.61 ID:hFtNkx/k0
真「ど、どうでした?黒井社長!」
黒井「あぁ、今の貴様は誰よりも『可愛い』よ」
真「!?…へへっ…やりぃ!」
黒井「…さて、次の仕事だ」
パーフェクトコミュニケーション
57 :
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:2019/10/10(木) 05:10:21.61 ID:hFtNkx/k0
グラビア撮影
千早「…」
亜美「いやいやいやいや…」
真美「怖い怖い!もう怖い通り越して寒い!」
58 :
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:2019/10/10(木) 05:12:54.39 ID:hFtNkx/k0
千早「…」
亜美「出てる…出てるYO…冷気にも似た殺気が…」
黒井「うむ、いける!」
真美「えぇぇぇえ!?」
59 :
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:2019/10/10(木) 05:14:37.85 ID:hFtNkx/k0
千早「…黒井社長、私こんな仕事は…」
黒井「はぁ?こんな仕事ぉ?いつから貴様は仕事を選べるほど偉くなったのだぁん?」
真美「うわぁ…」
亜美「めっちゃ煽ってる…」
千早「くっ…し、しかし…私は歌を…」
黒井「ほぉ、三流プロダクションは仕事に貴賤をつけるのか…流石は高木だ、素晴らしい教育と言わざるをえない」
千早「そんなことは…」
60 :
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:2019/10/10(木) 05:15:08.22 ID:hFtNkx/k0
黒井「いやいや、恐れ入ったよ、そこまで強気の姿勢だとは…765プロは仕事を選ぶ素晴らしい事務所なのだなぁ」
千早「だからそんなことは…」
黒井「しかし、そうなると仕事は自然と減っていくことになるだろうなぁ…いやいや、ライフワークバランスが叫ばれている昨今それはいいことだろう…高槻やよいにとってもな…」
千早「!?」
61 :
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:2019/10/10(木) 05:15:39.98 ID:hFtNkx/k0
黒井「あやつはそもそも働きすぎだったのだ。いやいや、例え一家の収入のほとんどを彼女が負担していたとしても、彼女の健康を考えれば致し方ないことだ」
千早「くっ…あなたって人は!」
黒井「いいではないか!仕事が減って彼女の兄弟が給食費を払えずに困窮したとしても、それは貴様には何の関係もない話だ」
千早「…わかりました…受ければいいんでしょう?」
62 :
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:2019/10/10(木) 05:16:40.73 ID:hFtNkx/k0
黒井「ふんっ…ようやく行ったか」
真美「ねーねー、黒ちゃん。どうして千早お姉ちゃんにグラビアなの?」
亜美「うん、本人が嫌がってるのを抜きにしてもあずさお姉ちゃんとかの方がむふふな写真が撮れたんじゃないの?」
黒井「貴様らは中年男性か…まぁいい、そこまで言うなら見ていろ」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 05:19:11.07 ID:hFtNkx/k0
スタジオ
パシャッパシャ
千早(受けたはいいものの…)
千早 ペタ-ン
千早「くっ…」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 05:19:58.09 ID:hFtNkx/k0
カメラマン「いいよ、いいよぉ!千早ちゃぁん!」
千早「…お世辞はやめてください」
カメラマン「ん?お世辞なんて言ってないけど?」
千早「お世辞でしょう…いえ、私の胸はお世辞にも…くっ!」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 05:20:50.07 ID:hFtNkx/k0
カメラマン「あぁ、そこやっぱ気にしてたんだねw違う違う、俺が褒めてたのは千早ちゃんの脚だよ」
千早「え?あ、脚…ですか?」
カメラマン「あぁ、これほどまでに鍛え抜かれた脚線美はキミのところの真ちゃんにも劣らないよ!」
千早(そういえば、真もグラビアの仕事をしていたわね…でも…)
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 05:21:19.45 ID:hFtNkx/k0
千早「…私なんかでいいんですか?」
カメラマン「千早ちゃんがいいんだって!」
千早「…貧相な身体つきだし」
カメラマン「スレンダーでいいじゃない!」
千早「無愛想だし…」
カメラマン「クールビューティって感じがビンビンくるよ!」
千早「めんどくさい性格だし…」
カメラマン「…千早ちゃん、冗談だろう?君のストイックさはファンのみんなが知っている。誰も君のことをめんどくさい性格だなんて思ってないよ!」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 05:22:01.05 ID:hFtNkx/k0
亜美「そうだYO!」
千早「亜美!?」
真美「真美たち、千早お姉ちゃんのこと大好きだもん!」
千早「真美…そう、ありがとう…」ニコッ
パシャッ
カメラマン「…ここに来てのちーちゃんスマイル…バッチリいただきました!」
68 :
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:2019/10/10(木) 05:22:30.85 ID:hFtNkx/k0
黒井「グラビアと聞くと女性はどうしてもイヤらしいと感じるかもしれない。しかし、写真とはある種の芸術なのだよ」
亜美「おっぱいだけじゃないってこと?」
真美「亜美…流石に言い方が…」
黒井「まぁ、端的に言えばそういうことだと、如月千早の身体は誰がなんと言おうと美しい…」
69 :
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:2019/10/10(木) 05:22:59.93 ID:hFtNkx/k0
ガチャッ
亜美「あっ、千早お姉ちゃんが出てきたよ!」
千早「…」
黒井「ごくろう、よくやり切ったな」
千早「あ、あの…」
黒井「ん?どうした?」
千早「…こんな世界もあるなんて…知りませんでした…よく知らずに反抗して申し訳ありませんでした…」
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