天使、悪魔と魔法少女、まぞくとの邂逅?まぞくを調査!【ガヴドロ×まちカドまぞく】

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45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/15(火) 23:45:32.20 ID:IfGyJEti0
ガヴリール「どうせだからついでに聞くけど、桃は魔法少女だよね?」

サターニャ「え? この人魔族じゃないの!?」

桃「なんでそう思う!?」

桃「私は魔法少女だけど、いやその前にそもそもあなた達はまぞくを訪ねて何をしに来たのですか?」

サターニャ「あんたって魔法使いだったの!?」

桃「魔 法 少 女!」

サターニャ「どっちも一緒でしょ、まあ貴方でもいいわ、私の忠実な部下にならないかしら?」

桃「いや、無理」

サターニャ「ふん、その強情さ……気に入ったわ! 魔法使い桃よ、このサタニキアブラザーズの一員にしてあげるわ! 喜びなさい! なーっはっはっはっはっはっ!」

桃「……あの、天真さん」

ガヴリール「何?」

桃「あの人……サタニキアさんはいつもこんな感じですか?」

ガヴリール「諦めろ、あんな感じだ」

桃(頭が痛い……)

シャミ子「桃は私の眷属になる予定です! 勝手に訳の分からないものに入れないでください!」

ラフィエル「あらあら……眷属ですか……」

サターニャ「では貴方も我がサタニキアブラザーズの一因にしてあげるわ!」

シャミ子「えぇ!?」アセアセ

ヴィーネ「サターニャいい加減にしなさい、困っているわよ」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/16(水) 09:58:56.91 ID:ZMFqBx+10
>>45
サターニャ「では貴方も我がサタニキアブラザーズの一因にしてあげるわ!」

サターニャ「では貴方も我がサタニキアブラザーズの一員にしてあげるわ!」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/16(水) 22:54:19.09 ID:ZMFqBx+10
桃(この滅茶苦茶な流れ、とにかく断ち切らないと……)

桃「そんな事より、天真さん達はなぜここに来たのですか!」ビシッ

シャミ子「そうでした! それです! 危うく流されるところでした!」

ガヴリール「あー、それね」

ガヴリール「私たちが活動している『異能生物研究部』、設立以来何の成果も得られていないから今年で廃部する危機なんだ」

ガヴリール「せっかく合法にゴロゴロ出来る部活なのに廃部されたらたまったものじゃないじゃん?」

ガヴリール「だから部活動の存続のために異能生物らしいと言える何か情報が無いか調べていたところとある筋から『多摩市に新しく魔族が発生した』って情報が入ったからここに来てその魔族を調査しようとおもってね」

桃「ある筋?」

ガヴリール「うん、えーっと……写真あったっけ……あった、この人」スマホタプタプ

桃「この人は……」

ガヴリール「うん、君と同じ魔法少女」

ラフィエル(これは……)

ヴィーネ(い、委員長……)

サターニャ(ガヴリール、なかなかの嘘じゃないの)ニヤリ

ガヴリール(すまない委員長、犠牲になってください)

ラフィエル「ここは私たちは知らない事にした方がいいかもしれませんね」ヒソヒソ

ヴィーネ「そうね」ヒソヒソ

ラフィエル「ガヴちゃん、この人魔法少女だったのですか?」

ガヴリール(……知らないふりをするという事か?)

ガヴリール「うん魔法少女、何かいい情報無いか一人で調べていたらいきなり話しかけてきてさ……」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/16(水) 22:56:36.71 ID:ZMFqBx+10

回想(嘘) 学校の図書室――――


ガヴリール「ちっ、なんで私まで調べないといけないんだよ、めんどくさい……」ブツブツ

委員長「ねえ天真さん、ちょっといいかしら」

ガヴリール「ん? 委員長、どうしたの?」

委員長「ちょっと気になった事があってね」

ガヴリール「?」

委員長「え〜……ああ、もうこの際言っちゃえ!」

委員長「貴方から魔力を感じるのだけど、もしかして天真さんも魔法少女?」

ガヴリール「……」

ガヴリール「はい?」

委員長「あっ、やっぱり聞かなかったことにして……」アセアセ

ガヴリール「ちょっと待って、今の詳しく聞かせて」


――――――――――
――――――
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/16(水) 22:57:13.70 ID:ZMFqBx+10
――――――
――――――――――


ガヴリール「へー、委員長って魔法少女だったのか」

委員長「ええ、本当に天真さんは魔法少女じゃないの?」

ガヴリール「ほんとうだよ、ってか今の世の中魔法少女って何の活動をしているの?」

委員長「なりたてだから分からないけど……」

ガヴリール「へー」

委員長「天真さんは何を調べているの?」

ガヴリール「ああ……



回想(嘘)終了――
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/16(水) 22:58:29.30 ID:ZMFqBx+10
ガヴリール「という事」

ヴィーネ(回想終わるの早っ!?)

リリス「そのイインチョウというのが巫女、もとい魔法少女なのか」

桃「委員長って……まさか名前が委員長とかはないよね?」

ガヴリール「委員長だしな」

ガヴリール「まあそれは冗談で、彼女の名前は『まち子』だよ」

ガヴリール「私も2年になってから初めて名前を知ったからね」

シャミ子「意外にひどくないですか……」

ガヴリール「私に委員長と覚えられるようなのが悪い!」

シャミ子「……」

ガヴリール「今、『あっこの人馬鹿だ』と思てなかった?」

シャミ子「いえいえ、思っていません!」アセアセ
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/16(水) 23:48:33.59 ID:ZMFqBx+10
シャミ子「で、では、その部活動を存続させるためにまぞくの私を訪ねてきたという事ですよね?」

ラフィエル「そうですね、部活動が無くなったら私ものんびりする所が無くなってしまうので」

桃「……でもそれわざわざシャミ子を調べなくても魔法少女を調べたらよくないかな?」

ガヴリール「私もそうした方が手っ取り早い思ったんだけどヴィーネが『魔法少女より魔族の方が圧倒的に異能生物って感じだからそっち側を調査しましょう!』と張り切っちゃってさ」

ヴィーネ「え、うんまあそうね」

シャミ子「ですがよかったです、私魔法少女に倒されるのかと思いました」ホッ

シャミ子(どうやらこのひとたちは危なくないようですね)

ヴィーネ「そんなことしないわよ、安心してね」

シャミ子(私には光とか闇とか魔力とかふんわりとした物は感じ取れませんが、この人達は何か良い人そうです)
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/17(木) 00:00:05.81 ID:eLaOMUzi0
ガヴリール「あと…君、シャミ子だっけ?」

シャミ子「はい、私は吉田優子改めシャドウミストレス優子といいます! 最近は皆からシャミ子と呼ばれているのが多いのでシャミ子と呼んでくれたら幸いですが……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「服、恥ずかしくない? ほぼ下着じゃん」

シャミ子「……」

シャミ子「改めて指摘されると恥ずかしいです……」

シャミ子「と、とにかくこんな所で立ち話も何ですが、家に上がりませんか?」

ガヴリール「そうだ、いい加減に座らせてほしい、足が棒になる」

ヴィーネ「それは家に上がる側の態度か」

サターニャ「早く家に案内しなさい」

サターニャ「悪魔的に!」ドン!

シャミ子「あの方本当に何なんですか……」

ガヴリール「さっき桃に言ったけど、あいつと話していたら馬鹿になるから気を付けてね」

サターニャ「さっきから馬鹿馬鹿私にーっ!」ムキー

ヴィーネ「こらガヴ!」

ラフィエル「あぁ、サターニャさん今日も面白いです♪」カメラパシャパシャ

桃(カメラいつの間に……)
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/17(木) 00:06:42.27 ID:eLaOMUzi0















リリス「……」

リリス「シャミ子や?」ポツン













シャミ子「ごせんぞごめんなさい! 忘れてました!」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/17(木) 11:24:27.92 ID:eLaOMUzi0
吉田家――


シャミ子「ただいま戻りました」

桃「お邪魔します」

ガヴリール「お邪魔しまーす」

ラフィエル「おじゃまします♪」

ヴィーネ「失礼します」

サターニャ「邪魔するわ!」

良子「お姉、大丈夫? ……この人たちは?」

シャミ子「安心してください、この人たちは魔法少女ではありません! 私を調査しに来た人たちです!」

シャミ子「……」

シャミ子「調査ァ!?」ビクン

良子「お姉を調査? 私も加わりたい」キラキラ

ガヴリール「あっ、服装元に戻っている」

シャミ子「ななな何をされるのですか!?」ビクビク

サターニャ「そうだね〜」ニヤァ

シャミ子「ひぃぃ!」ビクビク

桃「サターニャさん、シャミ子が怖がっているからやめて貰えないかな?」

サターニャ「ちょっとした冗談よ」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/17(木) 15:31:50.91 ID:eLaOMUzi0
ヴィーネ「ごめんね、驚かせちゃって」

シャミ子「な、何をされるのです? 頭に何か刺されて電波的な何か送ったりするのですか? それとも体を何か改造されるのでしょうか? それとも……」ガックガク

ヴィーネ「いやどんな事されると想像しているの……そんな拷問的な事は一切ないわよ」

ラフィエル「まあ、まずはインタビューをして……あとは一日を密着したりとかですかね」

シャミ子「インタビューと……一日密着?」

桃「シャミ子に一日密着」ムゥ

リリス「どうした魔法少女よ、もしやシャミ子に一日密着されて羨ましいのか? 妬いているのか? そうなのか? そうなのだろぉ!? 正直に言ったらどうだ!??」ニヤニヤ

桃「うるさい」

清子「あら、優子もう帰っていたのですか、そちらは優子のお友達?」

シャミ子「お友達といいうか、調査員というか」

清子「調査員?」

良子「お姉のインタビュー久しぶりに良もしたい!」

ガヴリール「お姉、という事は君たち姉妹? 姉妹でインタビューとかしてんの?」

シャミ子「以前に1回だけ」

桃「その子の学校で記事を作る宿題があって、その時を記事にまとめたものがこれね」

ガヴリール「へー……結構いい感じでまとまっているじゃん、これ君が一人でつくったのか?」

良子「うん、いい感じに脚色するのは得意」

シャミ子「桃、何故それを持っている」

桃「そこは気にする所じゃない」

シャミ子「気にしますよ!」

サターニャ「魔族的な物置いてないわね」

シャミ子「置いとるかー!」ガー

桃「ようやくいつものシャミ子に戻って来たね」フフッ

清子「優子の友達がこんなに出来るなんて、母感激です」




ガヴリール(それにしても、あそこに置かれている段ボールにも何か封印施している感じがするんですけど、扉の結界といいあの像といい色々とこの家大丈夫なの?)


56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/17(木) 22:22:54.10 ID:eLaOMUzi0
シャミ子「あの、インタビューの前に聞いてもいいですか?」

ヴィーネ「いいけど、何かしら?」

シャミ子「名前から考えますと皆さんは外国のハーフなのですか? あと、あの透明になっていたのは何だったのでしょうか?」

桃「確かに、光とか闇とか魔力とかの話にそれてそれについて忘れていたね……」

ラフィエル「では、まずはこのマントからですね」

ラフィエル「私の父上の会社が作り上げた技術と知識と英知の結晶と言ってもいい物です、まあ試作段階のですが」

ラフィエル「効果は先ほど見ていただいたとおりです、羽織った物が透明になります♪」ニコニコ

桃「父の会社って……」

シャミ子「つまり白羽さんは社長令嬢だったのですか!?」ハワワ

ガヴリール「まあ、実際こいつの実家は超豪華だ、使用人もいるしな」

ラフィエル「アレの事はあまり思い出したくはありませんが」

シャミ子「あのあの、使用人って事はメイドですよね!」

ラフィエル「そうですね、余計な事をしなければ優秀なメイドですよ♪」

サターニャ「……ん? ラフィエル、ポケットに紙が入っているわよ」

ラフィエル「あら、何でしょうか?」トリダシ


 ―― お褒めに頂き光栄です ―― byマルティエル


ラフィエル「……」

ラフィエル(課題終わった後に呼びつけてお仕置きしないとですね)ポケットモドシ

桃「……確かに白羽さんは雰囲気はそんな感じがするよね」

桃「で、それってどうやって透明になってるの?」

ラフィエル「企業秘密で私にもよくわからないのですが……断片的に盗み聞きしたところ、繊維のダストが攪乱のプリズムのモザイクで透過の屈折で復元の収束とか……」

ラフィエル「とにかく私にもよくわからないのです、申し訳ありません」

桃「い、いや、謝らなくてもいいよ」アセアセ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/18(金) 21:23:26.98 ID:4n1y9SuJ0
>>56訂正
 ―― お褒めに頂き光栄です ―― byマルティエル

  ↓

 ―― お褒めに預かり光栄です ―― byマルティエル
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/18(金) 21:54:51.31 ID:4n1y9SuJ0
清子「まあまあお友達の皆さんも、こちらで座ってくつろいでください」ニコッ

ラフィエル「ではお言葉に甘えて」スワリ

清子「遠慮しなくても大丈夫ですよ、お茶を用意しましたので自由に飲んで下さいね」コト

ヴィーネ「すみません、ありがとうございます」

桃「あっ、その箱……」

ガヴリール(うわ〜、得体のしれないモノが封印されている怪しさ満点の段ボール箱の上にお茶そのまま置いたよ)

ラフィエル「朝でも外は暑かったので助かります、ちょっと一息入れませんか?」

サターニャ「そうね!」

ガヴリール「う、うんまあ、そうだな」

ヴィーネ「ガヴ、どうしたの? 歯切れが悪いわよ?」

ガヴリール「い、いやいや、何でもない」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/19(土) 22:25:00.93 ID:hVrwgHB60
ラフィエル「あと、私たちは皆ハーフです♪」ニコニコ

ラフィエル「こうやって集まっているのも子供所一緒に遊んでいたからです♪」

ヴィーネ「そうね、たまたま皆同じ高校に進んだって感じの……」

ガヴリール「所謂腐れ縁って感じだね」

ヴィーネ(嘘でも話合わせると心がやっぱり痛むわ……)

シャミ子「4人が再び集まるなんて素敵です、運命みたいなものですね!」

良子「運命の絆だね」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2019/10/19(土) 22:53:31.59 ID:hVrwgHB60
ヴィーネ「では落ち着いたところで」

サターニャ「インタビューをするわよ!」

シャミ子「ちょっと緊張します……」シッポガチガチ

良子「お姉、ファイト!」

ガヴリール「私はゴロゴロする係で」ゴロゴロ

ヴィーネ「ガヴ真面目にしなさいよ、というか今日知り合った人の家でよくゴロゴロ出来るわね……」

ガヴリール「人じゃない、魔族だ、だからそれは無効だ」

ヴィーネ「屁理屈を言わない」

ガヴリール「ヴィーネ私は悟ったんだ……行き急ぐだけの人生というのは人をダメにしてしまう、たまに手抜き息抜きをする事が心に休息を与え、その心の安らぎによって……」

ヴィーネ「真面目にやれ」イラッ

ガヴリール「はい」

サターニャ「ねえ、この光る飲み物何! すごく気になるのだけど!」ワクワク

ガヴリール「ヴィーネ、サターニャは放置していいの?」

ヴィーネ「はぁ……」アタマカカエ

桃「それは私が新たに作ったシャミ子のプロテイン、勝手に飲まないように、そもそも運動前に」

サターニャ「という事はシャミ子に聞けばいいのね!」

桃「サターニャさん、だから」

サターニャ「シャミ子、このプロテイン一口飲んでいい?」

シャミ子「え? まあいいですが」

サターニャ「じゃあ」

ゴクッ

カチッ

サターニャ「ん〜この喉に絡むような濃厚なバナナの味、いけるわね! ありがとう!」

カチッ

ラフィエル「♪」ロクオンキモチ

桃「……白羽さん、あの……今さっき録音していませんでしかた?」

ラフィエル「これからまずインタビューを行うのに必要だから用意しました♪」ニコニコ

良子「録音機まで……本格的ですね」

桃「……確かにインタビューでは必要だね」

リリス(桃よ気づけ、はぐらかされるな、この白羽が録音のスイッチを押したタイミングは明らかにあの赤毛が話していた時だぞ)

桃「にしてもサターニャさんは話を聞かないね」ボソッ

ガヴリール「桃」カタポン

桃「?」

ガヴリール「諦めろ」

桃「えぇ……」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/19(土) 23:24:36.36 ID:hVrwgHB60
サターニャ「……そこの桃!」

桃「そこのって……何?」

サターニャ「私の名前をフルネームで言ってみなさい!」

桃「え? またなんで、私?」

サターニャ「いいから言ってみなさい」

ヴィーネ「ちょっとサターニャ、いきなり何言っているのよ」

桃(皆がサターニャと言っているから私もサターニャと呼んでいるけど……)

ラフィエル「ちなみに私の名前は?」

桃「たしか、白羽=ラフィエル=エインズワース」

ラフィエル「正解です♪」ニコニコ

ガヴリール「じゃあ、私は?」

桃「えっと、天真=ガヴリール=ブラ……じゃなかった、ホワイトですよね?」

ガヴリール「お前ブラックってい言いかけてなかったか?」

ラフィエル「まあまあいいじゃないですか、では彼女は?」

ヴィーネ「いや、私はいいわよ……」

桃「月乃瀬……ヴィネット=エイプリルだったよね?」

ヴィーネ「まああっているわね」

サターニャ「じゃあ私の名前を言ってみなさい」

桃「……」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/19(土) 23:26:13.94 ID:hVrwgHB60
桃(確か『サターニャ』だからサターニャ……前後は……)

リリス(桃よ、もしかして名前を忘れたのか? 失礼な奴だな!)

桃(うっ……リリスさん、テレパシーで話しかけないで)

リリス(正直に忘れましたと言ってみてはどうか? プライドが邪魔して言えないのか? 言えないのかぁぁぁん!?)

桃(リリスさん、うるさい、投げるよ)

桃(確か、前は木の実で……後ろが……確かハンバーガーのチェーン店っぽい……これだ!)

桃「確か……」

サターニャ「……」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/19(土) 23:30:25.89 ID:hVrwgHB60
桃「胡桃=サターニャ=マクドナルドです! そうですよね!」

サターニャ「ちがーう! やっぱり私の名前忘れていたわね!」

ガヴリール「ぷぷぷっ、サターニャ、ハンバーガーだって」

サターニャ「うるさーい」ガー

ラフィエル「全体的にニアミスですね♪」ニコニコ

リリス「桃も薄情だな、シャミ子よ、本当の名前を言ってやれ」

シャミ子「えぇ!? 私ですか! ええと……」

シャミ子「胡桃沢=サタニキア=マクドゥエルです」キッパリ

サターニャ「そうよ! よく覚えていなさい! いずれ闇を支配し魔界を統率する悪魔になるその名前を!」

良子「お姉のライバル的な存在ですね、お互いを高めあういい仲間になりそうです」

ガヴリール「アレの言う事真に受けなくてもいいよ」

ガヴリール「まあサターニャは置いといて、インタビューするよ」

シャミ子「え、ええ」

サターニャ「無視しないでよ!」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/20(日) 09:31:18.03 ID:j5cwkNtl0
ラフィエル「では、シャミ子さん!」

シャミ子「は、はい」

良子「お姉の雄姿は私が収めるよ」カメラカマエ

シャミ子(何かやりずらい……)

ラフィエル「ではまず簡単に名前、年齢、生年月日、住所、身長、体重、趣味、特技、学校、家族について、最近読書した本のタイトル、好きな食べ物と嫌いな食べ物、苦手な事、座右の銘、友達について、尊敬できる人物、好きな人、今やりたいこと、将来の夢、無人島に一つだけ持って行けるなら何を持って行くか、そして最後に自己PRをお願いします♪」

シャミ子「一遍過ぎて何から言っていいのか分かりません」グルグル

ヴィーネ「ラフィ、その質問本当に必要あるの?」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/20(日) 14:29:01.79 ID:j5cwkNtl0
ラフィエル「冗談です♪ それでは録音機をオンにして……早速ですが魔族に目覚めた経緯を教えてください♪」ニコニコ

シャミ子「経緯といわれましても、ある日突然に角と尻尾が生えたとしか」

リリス「その日は初めて余とシャミ子が繋がった日だな」

シャミ子「……?」

リリス「そういえば、シャミ子は2回目繋がった時にその日の事はほとんど忘れていたんだったな」

シャミ子「お、覚えて……」

リリス「無理せんでいい、お前は忘れっぽいからな、余が身をもって証明するぞ!」

シャミ子「今日は本当にすみません」

ラフィエル「なるほど、忘れやすいっと」カキカキ

シャミ子「出来ればそこは記録してほしくないのですが」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/20(日) 21:48:19.16 ID:j5cwkNtl0
ヴィーネ「じゃあ私からも、魔族になってから変わったことはあるかな?」

シャミ子「まずは元気になった事ですね」

良子「お姉が元気になって良もうれしい」パシャパシャ

シャミ子「そして桃になぜかトレーニングさせられました……」

ガヴリール「尻尾に元気が無くなったけど……そのトレーニングってそこまできついの?」

シャミ子「でっかいタイヤを引かされるんですよ!」

桃「そこはシャミ子が強くならないと、この街守れないからね」

ヴィーネ「街を守るってどういう事?」

シャミ子「私と桃は宿敵で今は休戦中です! そして共闘中です!」シャキーン

シャミ子「そしてあわよくば闇堕ちさせて私、シャドウミストレス優子の眷属とさせるのだ!」

リリス「桃は闇堕ちフォームが絶対にあうと思うぞ」

ヴィーネ「えっと、桃さん……共闘して大丈夫なの?」

シャミ子「大丈夫、負けないから」

ガヴリール「ねえ、外でも言っていたけど闇堕ちって大丈夫か?」

リリス「性格には影響ないから大丈夫だが中々つれないのだ、シャミ子が最高の闇堕ちを提案したのに」

桃「リリスさんは知らないはずだけど、闇堕ちはシャミ子が私を倒せられるようになるまでお預け」

ラフィエル「魔法少女が闇堕ちすると……何と呼ぶのでしょうかね?」

リリス「まあそこは変わらず魔法少女で大丈夫だ」

シャミ子「でもいったいいつになったら私は桃を倒せられるのでしょうか……」

サターニャ「不意打ちとか色々あるじゃない」

シャミ子「それは桃から禁止されました」

サターニャ「……ふっ、まだまだお子様ねぇ」

シャミ子「私はお子様じゃありません、私は高校生です!」

ヴィーネ(え、高校生だったんだ……てっきり12歳前後ぐらいだと……)

ガヴリール「ヴィーネ、今まで失礼な勘違いしていなかったか?」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/20(日) 23:18:14.12 ID:j5cwkNtl0
サターニャ「頭を使いなさい、頭を……」

シャミ子「頭?」

サターニャ「頭を回転させ突きつけられたそのルールの盲点を探る!」

シャミ子「盲点!?」

サターニャ「そう盲点! そしてこのルールのの盲点を突く攻め方とは!」

シャミ子「攻め方とは!」シッポブンブン

サターニャ「ルールを無視して不意打ちをする事!」

シャミ子「おお!」キラキラキラ

シャミ子「……え? それ、盲点とちがくないですか?」キョトン

サターニャ「ルールを無視する、これこそ悪魔的規制破り<<デビルズルールブレイカー>>よ! 正々堂々とルールを破るのよ!」

ガヴリール「シャミ子、さっきも外で言ったけどこいつの発言聞くだけ馬鹿になるから無視した方が得だ」

サターニャ「馬鹿とは何よ! ガヴリール!」

桃(この人……天真さんが言っている通り本物のおばか?)
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/21(月) 23:19:19.72 ID:B+4FNr+Y0
ラフィエル「……」

ラフィエル(一応聞いてみましょうかね)

ラフィエル「あの、その像はどうやって声出しているのでしょうか?」

リリス「余か?」

ラフィエル「はい、その像はトランシーバー的なものでどこか遠くに本体がいて声を出しているのでしょうか?」

リリス「あれ? さっきちょろっと言ったはずだが……まあいいか、余はこれに封印されているのだ」

ガヴリール「へー、いつごろから?」

リリス「4〜5000前ぐらいかな?」

ヴィーネ「そんなに……可哀そう……」

リリス「そんな憐れむような目で見るな」

ラフィエル「凄い長生きなのですね」

サターニャ「封印されるなんてなにしていたのよ」

リリス「しるか、当時の巫女に聞け」

ヴィーネ「そういえば、リリスと言ったら……あのリリスかしら」

リリス「どのリリスだ」

シャミ子「ごぜんそはメソポタミア出身です」

ガヴリール「あー、コーンポタージュ食べたくなってきたな」グー

シャミ子「何をいきなり言っているのですか」

ガヴリール「『ポタ』繋がりで」

ヴィーネ「発想とばし過ぎよ……」

桃「コーンポタージュ出身のリリスさん……」ボソ

リリス「おい桃よ、何を言った?」

桃「何も言ってない、リリスさんの空耳です」

リリス「いやあきらかにいっただろ……」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/22(火) 22:14:28.11 ID:S4ed181D0
ガヴリール「腹減った」グー

桃「天真さんは……凄くマイペースですね」

ヴィーネ「ガヴ、まさか朝ごはん食べてないの?」

ガヴリール「だって食べる前に起こしてきたじゃん」

ヴィーネ「起こしたの9時半よ! ……って今までのガヴ思い返したら仕方がなく感じてきたわ」

シャミ子「どのような生活をしているのでしょうか」

ガヴリール「昨日は……今日か? 5時までネトゲしていたな」

シャミ子「よくその時間帯まで……」

ガヴリール「仕方がないよ、夏休み期間限定のイベントで忙しんだから」

ガヴリール「今日もその時間を削ってまでここに来たんだ、有難いと思え」

シャミ子「理不尽ですっ!」

リリス「お前、死んだら地獄行だな」

シャミ子「ごせんぞ、そんな不吉な事言わないでくださいよ」

ヴィーネ「地獄に落ちたら叩いてでも矯正させるわ」

桃「月乃瀬さん、それって後追い」

ヴィーネ「はっ、違う違う、物の例えよ」アセアセ
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/22(火) 22:18:19.90 ID:S4ed181D0
ガヴリール「うむ、そういう事だ、とにかく昼飯にしない? お腹すいた」グー

ラフィエル「ちょっと早いですが……ここで一旦休憩を入れて、1時半過ぎにまた吉田家前に集合ですね♪」

良子「ではお姉のインタビューは一旦終わりですか?」

サターニャ「そうね、でもまた来てあげるからいい子にして待ってなさいよ」

良子「分かった!」

ガヴリール「ここら辺食べる所ってあるの?」

桃「中心部に言ったら色々あるね」

ラフィエル「確かに、調べたらショッピングモールがありますね」スマホタプタプ

ガヴリール「よーし、そこまでヴィーネおぶって行って、お腹すいて動けないよ」

ヴィーネ「自力で歩きなさい」

シャミ子「だらけきっていますね……」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/23(水) 20:00:07.39 ID:Z/0YzmrwO
期待。これはいいコラボ
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 20:00:33.88 ID:Z/0YzmrwO
sageミスすみません。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/23(水) 21:41:41.38 ID:qXOchFX90
シャミ子「では外まで送りしますね」

桃「じゃあその後にランニングしよう」

ガヴリール「うわ〜、マジでトレーニングするの」

桃「……天真さんもしたいの?」

ガヴリール「それよりお腹すいたし」

桃「天真さん、しようよ! トレーニング!」ウデツカミ

ガヴリール「ちょっと何言ってるの? ってか力強っ、離せって」グググ

桃「天真さんの体はシャミ子に似ている、筋量が非常に少ないのが一目でわかるよ、鍛えがいがある」グイグイ

ガヴリール「え?」ヒキ

桃「そうだいい事教えてあげるよ、筋肉をつけることで自分の可能性が広がる、自分の出来ることが増える」キラキラ

ガヴリール「ちょ、ちょっとお前何言ってるの!? シャミ子、こいつどうにかしてよ!」

シャミ子「どうにかできていたら今どうにかしています」

ガヴリール「ヴィーネぇ!」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「丁度いいんじゃない? ちょっと鍛えてもらいなさいよ、さすがにちょっと歩いただけで疲れたとかは体力無さ過ぎよ」

ガヴリール「この悪魔!」

ヴィーネ「悪魔で結構です」

サターニャ「ガヴリールの無様な姿を初対面の人間に思う存分に晒されなさい」フッフッフ

ガヴリール「お前には頼ってない」

ラフィエル「ガヴちゃん! 桃さん!」

ガヴリール「ラフィ! やっぱりラフィは親友だよ」

ラフィエル「頑張ってください♪」ニコニコ

ガヴリール「おい……」

桃「白羽さんから許可も出た事だし、早速行こうかシャミ子、天真さん」グイグイ

ガヴリール「皆ぁ〜」ズルズル

シャミ子「私も嫌ですが……これも町の為です」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/23(水) 21:49:07.40 ID:qXOchFX90
ラフィ・サタ・ヴィー「……」

ヴィーネ「私たち取り残されたけど……とりあえず外で待ちましょう」

サターニャ「まあそうね」

ラフィエル「どれぐらいかかるのでしょうかね?」

ヴィーネ「では、お邪魔しました」

清子「あら、もう帰りますか?」

ラフィエル「いえ、私たちはいい時間ですし一旦お昼にさせてもらいます」

良子「お姉の友達は昼過ぎにまた来るって」

清子「そうなの、そこまで親睦を深めている友達なんて、今日はパーティーしようかしら」

良子「え? お金とか大丈夫なの?」

清子「ふふっ、冗談です」

サターニャ「じゃあ、また来るわ!」


――――――――――
――――――
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/24(木) 23:50:28.47 ID:DFrTSZPq0
――――――
――――――――――


30分後 ばんだ荘前――


ラフィエル「そろそろでしょうかね……」

ヴィーネ「いつになったら帰ってくるのかしら」

サターニャ「千里眼で様子見ればいいじゃない」

ラフィエル「それは出来ません、リリスさんは光と闇の気配を感じ取りますから……千里眼によって光の気配を増減させるような事を察知すれば正体がばれてしまいます」

サターニャ「へー、確かにそうよね」

サターニャ「にしてもヒマよ、ヒマ」


タッタッタッタッタ


ヴィーネ「あっ、ガヴ達が帰ってきたわ」

桃「あっ、ただいま」

ラフィエル「お疲れ様です♪」

シャミ子「つ、疲れた……」

ガヴリール「ヒュー……ヒュー……」

桃「お疲れ、シャミ子、はいプロテイン」

シャミ子「はい、ありがとうございます……」

桃「天真さんもお疲れ、スポーツドリンク飲む?」

ガヴリール「ゥァ……」バタン

桃「え!?」

ヴィーネ「ちょっと!? ガヴ大丈夫なの?」アワアワ

サターニャ「流石の私でも心配するわ……ちょっとしっかりしなさいよ」

ラフィエル「まあまあ皆さん、あわてないで下さい、ガヴちゃん」

ガヴリール「……」

ラフィエル「今夜は焼肉にしましょう♪」

ガヴリール「焼肉っ!」ガバッ

シャミ子「あっ、生き返りました」

ガヴリール「ラフィ、言ったよな? 約束だからな……」ゴゴゴ

ラフィエル「勿論ですよ♪」ニコニコ

ガヴリール「ふぅ……」

ガヴリール「全く、本当に天界に強制送還されるところだったよ」ボソッ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/24(木) 23:53:39.19 ID:DFrTSZPq0
桃「あの……」

ガヴリール「ん? 私は大丈夫だって、そこまで心配しなくてもいいよ」

桃「ふぅ、大丈夫なら安心した……気晴らしでもう1周してくるね」

シャミ子「まだ走るのですか、相変わらずの体力お化けです……」

ガヴリール「うわ〜、まだ走るのかよ……」

桃「まだ走り足りないからね、今までのは寧ろウォーミングアップだよ、じゃあ行ってくるよ」


タッタッタッタッタ


ガヴリール「何かドン引きするレベルだよな……」

シャミ子「私も常々そう思います……」

ラフィエル「……そうだ!」ピコーン

ラフィエル「このアパートは吉田家以外に誰か入られていますか?」

シャミ子「いえ、他に住民はいませんが」

ラフィエル「では吉田家も参加の焼肉パーティーにしませんか♪ 私たちの一日密着取材も兼ねてしましょう♪」ニコニコ

シャミ子「お誘いはうれしいのですが、お肉を買う金が……」

ラフィエル「大丈夫です、私に任せてください♪」ニコニコ

ヴィーネ「ラフィ、大丈夫なの?」

ラフィエル「心配はありません♪ 大丈夫です」

ガヴリール「こいつの実家金持ちだからな、そういう工面は出来るから安心だな」

シャミ子「そういえば社長令嬢でしたよね……すごいですね」ハワワ

ガヴリール「まあ、そういう事だ」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/25(金) 00:11:50.72 ID:pHfTeY7p0
ガヴリール「そういえばシャミ子らも一緒にやるんだったら何処でするのさ」

ラフィエル「外でしませんか?」

シャミ子「外でですか?」

ラフィエル「はい、ばんだ荘前でです♪」

ラフィエル「この建物には吉田家以外は誰もいませんので迷惑になることは無いはずです♪」

シャミ子「確かに……」

ヴィーネ「外でやるのだったら機材とか必要になるわね」

ラフィエル「……それについては仕方がありませんがアレに任せましょうか」

ガヴリール「あれって……ああ、アレね」

サターニャ「ちょっと二人で納得してないで説明しなさいよ」

ラフィエル「まあ……私の使用人です」

シャミ子「メイドさんが来るのですか!?」ワクワク

ラフィエル「来ますが、我が家の恥部をあまり見せたくはありませんので出来るだけ人目が付かないようにお願いはします」

シャミ子「はい? 我が家の恥部?」

ガヴリール「まあ、あれは恥部だな」

ヴィーネ「一体どんな使用人なのよ……」

サターニャ「それよりお昼にしないの? もう12時回ったわよ」

ガヴリール「そうだ、腹減ってしんどくて動けないよ」

ラフィエル「そうですね、ではお昼にしましょう、ではまた後でシャミ子さん」

シャミ子「あっ、はい」


――――――――――
――――――
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/25(金) 23:04:00.33 ID:pHfTeY7p0
――――――
――――――――――


ショッピングセンターマルマ フードコート――


ヴィーネ「さて、ついたことだし何食べる?」

ガヴリール「何処でもいい、フードコート行こう、食わせろ」グー

サターニャ「じゃあうどんにしましょうよ!」

ガヴリール「お前うどん好きだな、学食でもいつもうどんだよな」

サターニャ「別にいいじゃない」

ラフィエル「まあまあいいじゃないですか♪ 注文しましょう♪」

ガヴリール「はーい」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/26(土) 21:57:48.12 ID:4wAQxiOC0
―――――――――


ガヴリール「ズルズル」

ラフィエル「取りあえずレポートにするため今までの情報をまとめませんか?」

ヴィーネ「そうね」モグモグ

ガヴリール「ズルズル」

サターニャ「吉田優子、またの名を……」

サターニャ「シャミ子!」キリッ

ヴィーネ「シャドウミストレス優子ね……自分でつけたのかしら?」

ガヴリール「ズルズル」

ラフィエル「闇の女帝ですね♪」

サターニャ「この闇の支配者、未来の魔界を統べるものである私の配下にはもってこいの名前ね!」

ヴィーネ「馬鹿言ってないの」

ガヴリール「ズルズル、おかわり!」

ヴィーネ「ガヴも加わるの」

ガヴリール「え? 伸びるじゃん、しかもラフィのおごりでしょ?」

ラフィエル「私は焼肉については奢るのですが、お昼まではおごりませ〜ん♪」

ガヴリール「……え?」ハシオトシ

ヴィーネ「どんだけガッカリしているのよ」


――――――――――
――――――
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/26(土) 22:01:37.69 ID:4wAQxiOC0
吉田家――


シャミ子「桃はいつまで走っているのでしょうか?」

リリス「さあの、あいつ本当に好きだな」

シャミ子「すす好きって!?」ドキン

リリス「トレーニングだ」

シャミ子「私はトレーニングはあまり」

リリス「『桃が』、トレーニングを、だ」

シャミ子「あ、あぁ……改めて考えても本当に好きなのですね」

良子「ごせんぞ、お昼のお供えだよ」

リリス「良子よ、ありがとな、ちょっと遅かったがまさか余を忘れていたのか?」

良子「私は忘れてはいなかったけどお母さんが作るのを忘れていただけ」

リリス「清子……」

シャミ子「そういえばそろそろですね、あの人たちがまた来るのは」

リリス「ん? そうだな」

シャミ子「う〜ん、私ちょっと外で待っています」

リリス「シャミ子、そこまでする必要は無いのではないのか?」

シャミ子「いえ、もしもの事があったらいけないので」

リリス「そうか、なら行ってくるがよい」

シャミ子「では、まぞく、迎えに行きます!」シャキーン


ガチャ

バタン


リリス「なあ、あいついつになく元気だな」

良子「お姉が元気な事はいい事です」

リリス「お前は相変わらずお姉ちゃんっこだな」ハッハッハ
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/26(土) 22:31:06.15 ID:4wAQxiOC0
ばんだ荘前――


シャミ子「あれ、あれは……」

ミカン「多摩市さくらが丘の……」

シャミ子「ミカンさん、どうされたんですか?」

ミカン「シャミ子! ちょうどよかったわ、この近くにあるアパートを……」

ガヴリール「あっシャミ子、丁度いいタイミング、外で待っていたの?」

ミカン「え? ちょっと誰この人たち?」

ラフィエル「この方は……シャミ子さんの知り合いでしょうか?」

シャミ子「ええ、知り合いです」

ミカン「あなた達もシャミ子の知り合い?」

ヴィーネ「知り合いってほどでもないけど、というか今日ばっかりね」

サターニャ「ふん、私は闇の帝王となる真なる影の支配者、胡桃沢=サタニキア=マクドゥエル!」

サターニャ「愚かな人間どもよ、名を名乗りなさい!」

ミカン「え? ちょっと何この子、頭大丈夫なのかしら?」ヒキ

ガヴリール「大丈夫じゃないからこんな事を平然と言っているんだよ」

ミカン「え? あら、ちっさい子ね、蜜柑食べるかしら?」ミカンサシダシ

ガヴリール「おいこら、こいつも小さいって……まあ蜜柑は貰っておく」

ラフィエル「まあまあ、私は白羽=ラフィエル=エインズワースです♪」

ヴィーネ「私は月乃瀬=ヴィネット=エイプリルよ」

ガヴリール「天真=ガヴリール=ホワイト、よろしく」

ガヴリール「で、私たちはシャミ子を調査というか取材というか、そんなことをしに来たんだ」

ミカン「シャミ子を取材に?」

ガヴリール「うん、そう」

シャミ子「確か部活動存続の為にまぞく、というか私を調査しにきたのですよね」

ガヴリール「そうそう」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 22:39:00.30 ID:4wAQxiOC0
サターニャ「ていうか、あなたた私の事を馬鹿にしてなかった?」

ミカン「あっ、ごめんなさい、つい……」

サターニャ「ふーん、まあ、許してあげるわ」

ガヴリール「で、君は?」

ミカン「私? 私は先日この街の魔法少女から助っ人として呼ばれてきた魔法少女の陽夏木ミカンよ、よろしくね」

ガヴリール「……ねえ」

ミカン「何かしら?」

ガヴリール「魔法少女ってそこらへんにポンポンいるものなの?」

ミカン「いや、いないけど」

ラフィエル「今日で二人目、ある意味幸運ですね♪」

サターニャ「まあいいわ、魔法少女陽夏木ミカン、私の配下にならないかしら?」

シャミ子「サターニャさんは相変わらず色々配下にしようとしているのですね……」

ミカン「え? 何? ハイ柑? 新しい柑橘類かしら?」

サターニャ「……いや、やっぱいいわ」

ガヴリール「おお、珍しくサターニャが折れた」

ヴィーネ「さっきのは全く気にしなくてもいいからね」

ミカン「?」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/27(日) 22:19:19.99 ID:jrBTNgEj0
サターニャ「魔法少女……周りにいる……」

サターニャ「はっ! もしかしてあのグラサンも魔法少女だった!? これは新たな発見ね!」

ラフィエル「い、いやー……それは流石に無いかと」

サターニャ「でもあいつは私の邪魔ばっかりしてくるのよ!」

ヴィーネ「それはサターニャがいつも忘れ物した上で煽るからでしょ」

シャミ子「サターニャさんってそんな事をやっているのですか……」

ガヴリール「ふふッ……サターニャ、冗談でもやめてくれ、想像しちゃったじゃないか」ワライコラエ

シャミ子「あの、グラサンとは一体誰ですか?」

ヴィーネ「私たちの担任の先生、いつもグラサンをかけているからね」

ラフィエル「強面な感じですが、実際には優しい先生ですよ」

ガヴリール「見た目がマフィアのボスだよな」

ミカン「どの様な姿か気になるわね……」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/28(月) 23:45:20.89 ID:u9dg+ePg0
シャミ子「あの、白羽さんの両手に持っている物は……?」

ラフィエル「これは今夜やる焼肉の材料です♪」

ミカン「へー、焼肉をやるの、レモン掛けたらおいしくなるよ」レモンダシ

ガヴリール「おいこいつレモン強引にかけようとするなって」

シャミ子「実際私は焼肉たるものを食べた事はないのですが……」

シャミ子「あの、本当に私たち家族が参加してもいいのでしょうか?」

ラフィエル「勿論です♪ でないとシャミ子さんの一日密着取材が出来ませんからね♪」ニコニコ

ミカン「シャミ子を取材しに来たって言っていたわよね」

ガヴリール「そうそう、その一環でね」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/29(火) 22:01:28.37 ID:+31mD0280
シャミ子「そういえばミカンさん、私に聞きたいことがあったのでは」

ミカン「そうそう、ここに『ばんだ荘』っていうアパートがあるみたいのだけど、どうみても廃墟しか無くて……」

シャミ子「あっ、ここ私が住んでいる所です」

ミカン「え?」

シャミ子「廃墟に見えましたか?」

ガヴリール「本当に見事な廃墟だな」

ヴィーネ「こら! ガヴ!」

ミカン「あなたストレートに言うわね……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「陽夏木だっけ?」

ミカン「ミカンでいいわよ」

ガヴリール「ちょっといいかな?」

ミカン「あら、何かしら?」

ラフィエル「ガヴちゃん、どうしました?」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/29(火) 22:02:00.10 ID:+31mD0280
ミカン「……」

ガヴリール「……」ジー

ミカン「……?」

ガヴリール「……」ジー

ミカン「見つめられても何も出ないわよ……」

ガヴリール「……」ヒザマズキイノル

ミカン「えっあの……」コンワク

サターニャ「ちょっとガヴリールなにしているのよ」

ガヴリール「……」ヒザマズキイノル

ミカン「え、ちょっと?」

ヴィーネ「ガヴ……?」

シャミ子「天真さん?」

ガヴリール「ふぅ……」タチアガリ

ラフィエル「ガヴちゃん? さっきのは……?」

ガヴリール「いや、ただ……これはやっておかないといけない義務感が出てね」ジヒブカイエガオ

サターニャ「うわ、ガヴリールのその表情ちょっと気持ち悪い……」

ガヴリール「後でお前殴るからな」

ミカン「そもそも何の義務なのよ……」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/29(火) 22:02:49.20 ID:+31mD0280
ばんだ荘 空き部屋――


ミカン「ふぅ、ここの部屋ね」

シャミ子「ミカンさん引っ越しに来たのですか?」

ミカン「そうね、シャミ子のアパートとは思わなかったけど」

シャミ子「そうですね」

リリス「にしてもお前がここに来るとはな……で、なんで余を連れてきたのだ?」

シャミ子「う〜ん、まあなんとなくです」

ガヴリール「全部の部屋こんな感じか? 改めてみてもボロいな」

シャミ子「あの、ぼろいぼろい言わないでくださよ、言われたら気にしてしまいます」

ヴィーネ「まあ、住めば都ね!」

ガヴリール「お前はその都を1回爆破したけどな」

ヴィーネ「え? あっ、あれは仕方がなかったのよ!」

シャミ子「爆破ですか?」

ガヴリール「ゴキブリが出ただけで部屋ごと爆破させたんだよ」

ミカン「ちょっとそれ、比喩ではなくて……?」

ガヴリール「あっ……いや、例えだよ例え」アセアセ

ヴィーネ「うんそうそう」アセアセ

ガヴリール「煙焚いて追い払おうと花火を大量に購入してきてその場で火をつけちゃったんだよ」

ガヴリール「その光景はまさに爆発だったよ」

ヴィーネ「ア、アノトキハゴメンネガヴ」アセアセ

ガヴリール「イインダヨ」

サターニャ「そんなことあったんだ、知らなかったわ」

ラフィエル(ガヴちゃん、ヴィーネさんの片言がうつっていますよ)ワライコラエ
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/29(火) 22:03:16.11 ID:+31mD0280
シャミ子「でもその後大変だったのではないのでしょうか?」

ヴィーネ「あっ、うんまあ……すごく大変だったからあまり思い出したくないわ……」

シャミ子「あっ、すみません」

リリス「爆破とか、そもそも部屋とか大丈夫なのか?」

ガヴリール「おかげで部屋のゴキブリどころか色々綺麗になったよ」

ヴィーネ「あれは……本っ当にごめん」

サターニャ「ヴィーネ、意外とS級悪魔的行為をやっているのね……参考になるわね」

ミカン「不穏な言葉が聞こえたのだけど……」

ガヴリール「参考にするな」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/30(水) 22:51:14.31 ID:MknRwuQ70
ミカン「そういえばシャミ子、はい、これ服」

シャミ子「え? なんでですか?」

ミカン「桜さんについて出た呪いのせいで服がダメになったじゃない、私のせいなのに何もしないのも気が悪いのよ」

シャミ子「ミカンさん、ありがとうございま……」フクカクニン

シャミ子「せめて肩がでない服は無かったのでしょうか?」

ミカン「えぇ!? 駄目だったかしら」

ガヴリール「呪い……?」

ミカン「動揺した時に関わった人にささやかな困難が降り注ぐ呪いが発動しちゃうの……」

ガヴリール「なんだその中途半端な呪いは?」

ヴィーネ「でも苦労しそうね」

シャミ子「大変ですが、これもミカンさんの呪い克服のためです!」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/31(木) 21:29:22.58 ID:21GHZP5u0
ラフィエル「克服とは、何か当てがあるのでしょうか?」

シャミ子「いえ、今は何もありませんが……」

ガヴリール「でまかせかよ」

ミカン「シャミ子は無理しなくてもいいのよ、私が地道に克服していくしかないから」

ガヴリール「……」

ガヴリール「シャミ子の周りって意外と苦労人が多いいの?」

シャミ子「いえ、特段そのような事はありませんが」

リリス「確かにもしかしたらシャミ子にもそういうのを引き寄せる体質があるのかもしれんな」

シャミ子「ごぜんそ!?」

リリス「冗談だ、そのような事はたまたまだ」

ガヴリール「まあ、いいけど……インタビューの続きしないの?」

ミカン「えっ? 何、インタビュー」

ラフィエル「はい、そうです♪」

ヴィーネ「ここでするのもなんだしシャミ子さんの家に行っていいかしら?」

シャミ子「はい、いいですよ」

ミカン「そういえば、取材して部活の活動としてまとめて提出するのよね?」

ガヴリール「うん、そうだけど」

ミカン「それを危なめな魔法少女が知ったらどうするの?」

ガヴリール「私の通っている学校にいる魔法少女にここに魔族がいるって事を教えてもらったんだ」

ガヴリール「その魔法少女が知っていて教えたって事はその魔法少女は『危なめの魔法少女』ではないはず」

ガヴリール「仮に『危なめの魔法少女』だったらその情報を元にシャミ子の元へ行き退治しに来るはずだ」

ミカン「確かにそうね」

ガヴリール「しかも普通の人なら魔族なんているとは思わないから適当に嘘を書いたと思われる」

ラフィエル「確かにそうですね……」

シャミ子「ではここまで来てもらって私に会いに来て、それでも廃部になることは確定なのでしょうか?」

ヴィーネ「まあ、冷静になればね……」

シャミ子「今日あったばかりですが、その状況は私的にも悔しいです!」

ラフィエル「いえいえ、心配してくれなくても大丈夫ですよ♪」

サターニャ「そうよ! あなた達が私の配下になれば万事済むことよ!」

シャミ子「あっ、いえ、それは結構です」

ミカン「私も遠慮しておくわ」

サターニャ「何でなのよ!」ガー

ガヴリール「サターニャの扱いを大分マスターしてきたな」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/11/01(金) 22:43:57.04 ID:/dAJhNj+0
シャミ子「あれ? その魔法少女は天真さんから魔力を感じるって聞いてきたのですよね? なんで魔力を感じると話しかけたのでしょうか?」

ミカン「え? 魔力? あっ、たしかに……」

ガヴリール「そんなん私が知るかよ、早くシャミ子の家に行くぞ」

シャミ子「そうですね……インタビューはちょっと緊張しますけど、行きましょう!」


ガチャ


桃「……」

シャミ子「ひゃっ! って桃!? どうしたのですか?」

ミカン「あら桃、どうしたの?」

桃「ミカンが隣に来るんだ……」

ミカン「え?」

桃「いや、別に……」ブスー

ヴィーネ(これはもしかして……嫉妬かな?)

リリス「魔法少女千代田桃よ! 悔しいのかぁ!? ミカンが隣引っ越して嫉妬しているのかぁぁん!!?」

桃「別に嫉妬なんか……」

シャミ子「嫉妬しているんですか?」

桃「もう! 嫉妬なんかしていないけど、シャミ子の家のミカンの反対側の部屋、開いているよね! 私もこの夏休みの間そこに住むからね!」

シャミ子「……はい?」

ミカン「桃こっち来るの?」

桃「違う! このわるまぞくがいけない事をしでかさないように私が監視する!」

シャミ子「私また監視されるのですか!?」

リリス「誤魔化さなくてもいいぞ、分かりやすい嫉妬!! 愛いやつだな!」

ラフィエル「嫉妬ですね♪」

ヴィーネ(わかるわ、嫉妬ね)

サターニャ「ねえ、このミカン食べていい?」

ミカン「え!? 今そこ!?」

桃「……」イラッ

ガシッ

リリス「あっ、桃、すまん言い過ぎた頼むから投げないで」

桃「ふんっ!」ナゲトバシ

リリス「あああぁぁぁぁ

シャミ子「ごせんぞおおおおおおおおおお!」

桃「ふぅ……これは嫉妬でも何でもない、間違えないでほしい」

ガヴリール(うわ〜……誤魔化したすっごい勢いで投げ飛ばされたけど……あれ、大丈夫か?)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/11/02(土) 20:00:47.55 ID:ADW0fI7U0
>>91訂正
ガヴリール(うわ〜……誤魔化したすっごい勢いで投げ飛ばされたけど……あれ、大丈夫か?)

ガヴリール(うわ〜……誤魔化した勢いで投げ飛ばしたけど……あれ、大丈夫か?)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/11/04(月) 22:29:45.29 ID:farunOf10
ミカン「凄く遠くまで投げ飛ばしたわね……大丈夫なのかしら……」

桃「すでに何回か投げているし大丈夫、あとこれは誤魔化しでもないから」

ミカン「もう何回か投げてるの?」

ガヴリール「お前どんだけ必死に弁明しているんだよ……」

サターニャ「嫉妬なんてみっともないわね魔法少女桃!」フフン

桃「はい?」

サターニャ「嫉妬するぐらいならいち早く全力で当たりなさい! そう、この悪魔的体当たり<<デビルズタックル>>のようにね!」

桃「デビルズタックルが何を意味しているのかは理解できないけど……」

桃(全力で当たる、か……)

シャミ子「桃にタックルされたら私も簡単に飛ばされてしまいますよ」

リリス「今のシャミ子でも簡単に飛ばされるな」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/11/04(月) 22:31:22.47 ID:farunOf10
>>93修正 リリス投げ飛ばされていたの忘れていました


ミカン「凄く遠くまで投げ飛ばしたわね……大丈夫なのかしら……」

桃「すでに何回か投げているし大丈夫、あとこれは誤魔化しでもないから」

ミカン「もう何回か投げてるの?」

ガヴリール「お前どんだけ必死に弁明しているんだよ……」

サターニャ「嫉妬なんてみっともないわね魔法少女桃!」フフン

桃「はい?」

サターニャ「嫉妬するぐらいならいち早く全力で当たりなさい! そう、この悪魔的体当たり<<デビルズタックル>>のようにね!」

桃「デビルズタックルが何を意味しているのかは理解できないけど……」

桃(全力で当たる、か……)

シャミ子「桃にタックルされたら私も簡単に飛ばされてしまいますよ」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/11/04(月) 22:31:59.70 ID:farunOf10
吉田家――


シャミ子「ごせんぞ見つかりましたが……桃、投げやすいからてこれ以上投げないでほしいです、探すの大変ですよ」

桃「そこはリリスさん次第」

リリス「桃はもっと余を丁重に扱う事が出来んのか」

ヴィーネ「でも意外と早く見つかったわね」

シャミ子「はい、なぜかいつも近所の家の犬小屋近くにあるので……桃狙っています?」

桃「それは偶然」

リリス「偶然にしてはいつもいっているな、たまに犬にかまれて余の空間が臭くなるぞ」

ガヴリール「ばっちいな」

リリス「ばっちいとはなんだ! いや、考えればどうかもしれない、だが余の封印空間はこれでも快適になってきているのだぞ」

ラフィエル「快適な封印空間? なんだか想像がつきませんね」

桃「はっ、まさか投げすぎたせいでリリスさんの頭がイかれてついに幻覚を見るようになった……?」

リリス「おい、聞こえ撮るぞ、イかれてはない」

ヴィーネ「まあリリスさんにも色々な事があるけど取りあえずシャミ子さんのインタビューをしない?」

シャミ子「そうでしたね」

ガヴリール「よし、後は頼むわ」スマホタプタプ

ヴィーネ「ガヴ、何しているのよ?」

ガヴリール「ソシャゲ、いま引いておかないと出ないと思ってさ」

ヴィーネ「また課金しているの!? 今月は苦しいとか言っていたよね! いや、そうじゃなくてガヴも真面目にしなさいよ」

ガヴリール「ヴィーネ、我慢のし過ぎは体に毒だよ」

ヴィーネ「お前は我慢しろ」

桃「天真さんっていつもこうなの?」

ラフィエル「昔は非常にまじめで成績も優秀でしたね」

シャミ子「え? じゃあどうしてこうなってしまったのですか?」

ラフィエル「えーっと……まあ本人は昔の自分は偽りと言っていましたね」

リリス「ほう、偽りとな」

サターニャ「どうかしたの?」

リリス「いや、何でもない」
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