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貴方「安価でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」
- 157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/14(月) 00:30:18.55 ID:Z9BvIXHm0
- >>156
喫茶店とかもいいかもね
- 158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 00:41:45.87 ID:QCaQGTgmo
- 実家は味が五十点の中華料理店にしよう(提案)
- 159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/14(月) 00:44:08.67 ID:Z9BvIXHm0
- >>158
さすがにそれは・・・w
- 160 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/14(月) 01:01:11.29 ID:y20v2Z++0
-
貴方「まあ、そりゃ大したことできるわけじゃないけど……自分で作ってくこともあるしな」
貴方「うちあんまり親が家にいないからさ。全部作ってもらうってわけにもいかないっていうか」
ほむら「わ、私なんて一人なのになにもできないです」
貴方「ま、まあまだ始めてすぐだろ!」
貴方「それに逆に一人だとそうなる気持ちもわからなくないかな……」
ほむら「あ、あと……鮭、ありがとうございました。美味しかったです」
貴方「お!上手く焼けた?」
ほむら「鮭はなんとかなったんですけど、ご飯が少し……固かったりして何度かやり直しました」
貴方「そ、そっか。炊飯器はあるの?」
ほむら「あるんですけど、面倒臭がってレンジでやっちゃって……」
……まずはそこからだった。
まあ、炊飯器さえ引っ張り出してくれれば大丈夫だろう。
色々揃ってるのが当たり前な家とはなにもかも違うよな。
――――
――――
*午後の授業が終わると待ちに待った放課後です。
1帰宅
2写真部
3部活を掛け持ちしてみる(部を指定)
4委員会
5寄り道
※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。
下2レス
- 161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/14(月) 01:03:33.37 ID:Z9BvIXHm0
- 昨日は帰宅したから2
- 162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 01:04:01.31 ID:YcvSgZ2r0
- 4
一度ぐらいって見るか
- 163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/14(月) 01:05:46.28 ID:Z9BvIXHm0
- 委員会、まどかが保健委員だったな
- 164 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/14(月) 01:24:54.29 ID:y20v2Z++0
-
*委員会活動
1図書委員
2風紀委員
3保健委員
4生徒会、立候補してみる?
5自由安価(ほか、やめとく等)
下2レス
- 165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 01:25:17.78 ID:QCaQGTgmo
- 3
- 166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/14(月) 01:27:12.29 ID:Z9BvIXHm0
- 1
- 167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/14(月) 01:29:17.03 ID:Z9BvIXHm0
- ↑
一応委員だけど部活の方がメインであまり積極的ではない感じで
- 168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 01:29:59.27 ID:6vbfgLjw0
- まどかと一緒だったらよかったのに…
- 169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 01:34:23.03 ID:YcvSgZ2r0
- 違いが分からないからどの選択肢に誰がいるのかぐらい表示してほしかった
- 170 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/14(月) 01:55:24.76 ID:y20v2Z++0
-
……帰ろう、と思ったけどそろそろ委員会の仕事もやんないとまずい気がする。
久しぶりに図書室に寄っていくことにした。
――――図書室に足を踏み入れるとそこはとても静かな空間だ。
司書の先生に挨拶して仕事に取り掛かる。古くなった雑誌や新聞の整理。それと新しいものに入れかえてっと。
文章だらけの本以外にもこういうのもあるから親しみやすい。他の委員の奴らも別に読書好きばかりではない。
委員会なにかやらなくちゃって時に俺が図書委員を選んだのもなんとなく楽そうだからだった。
貴方(……これで終了かな。今度こそ終わりにするか)
*「ああ、あと【貴方】くん。貸出期限過ぎてる人いるから催促しといてほしいんだけど」
*「同じクラスだから多分知り合いでしょ」
と、思ったら頼み事が来た。
貸出カードのチェックなんて面倒からは逃れられたからよかったけど。
・クラスメイトと借りてる本の内容
下2レス
- 171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 01:57:12.47 ID:+8bnc8yMO
- まどかが園芸の本
- 172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 02:01:50.64 ID:pa0Mq03y0
- さやかが恋の占いの本
- 173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 02:06:33.03 ID:6vbfgLjw0
- まどかと関り少ないから何とか増やしたい
ほむらとさやかは多いし
- 174 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/14(月) 02:07:56.21 ID:y20v2Z++0
-
貴方(さーて、誰が何借りてんだ……?)
カードを見せてもらうと、そこに書かれてる名前は美樹さやか。
本の記録は……。
貴方(恋占いの本!?マジかよ。そういうキャラか?)
貴方(……誰か好きな人でもいんのか?美樹が?)
色々と考えさせられてしまう内容だった。
催促は明日にでも言えばいいだろ。了承の返事を返して挨拶をして去る。
まあ、いい話のネタにはなるかな。
*この後
1帰宅
2写真部
3部活を掛け持ちしてみる(部を指定)
4寄り道
※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。
下2レス
- 175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 02:16:48.87 ID:YcvSgZ2r0
- 安価下
- 176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 02:38:27.06 ID:6vbfgLjw0
- 2
- 177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/14(月) 15:43:33.57 ID:YcvSgZ2r0
- 乙
- 178 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/14(月) 20:23:52.90 ID:y20v2Z++0
- 部室
帰る前に部室に寄って行くことにする。
すると――。
貴方「お疲れ様っす……って、あれは?」
*「おお、お疲れ。いいとこにきた。ちょうどさっき暁美さん入部届出してくれたとこなんだよ」
貴方「確かにそんな話してたけど、マジにうちにするのか」
部室の中に暁美さんの姿を見つける。
女子部員に囲まれて話しているところだった。まずは部についての説明とか、部室にあるものを紹介してるみたいだ。
*「女子が率先して見てるけど、【貴方】の知り合いなんだろ?」
*「カメラの使い方とかは教えてやりなよ。ちょっとはわかるだろ?」
貴方「クラスメイトっすよ。もちろんフォローはしますけど、そんなに本格的なの使ったことないっすけどね……」
*「まあ困ったら俺が教えるけどな!」
部長は部長をやってるだけあってカメラには詳しい。趣味で色々やってる人らしかった。
他の部員も若干オタク気質な奴がいたり、女子もおとなしめのタイプが多い。
暁美さんとも気が合うだろう。そういう知り合いが増えたのはよかったのかもしれない。
- 179 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/14(月) 21:19:20.51 ID:y20v2Z++0
-
部長「そんで、カメラの使い方もなんだけど、モデルの話あったじゃん」
部長「今度頼まれてる校内雑誌の表紙に彼女を使うのはどうかと思ってさ」
「どう?たまには校舎や風景じゃなくてもいいだろ。みんな飽きてるだろうし。新しい部員の紹介ってことで、いい機会だと思わない?」
貴方「えっ、その話暁美さんにはもうしてるんすか?」
部長「いや、今からする。おーい、暁美さん」
毎月配られる雑誌のことだ。前からその表紙の依頼が写真部にきてたりする。
当たり前だけど、中身まで読まなくても表紙なら全校生徒の目に入ることにはなるだろう。
たしかにいい機会だけど、かなり目立つことにならないか? 受けてくれるだろうか。
部長「校内雑誌用の表紙の写真撮りたいからさ、ちょっとモデルやってみない?」
ほむら「こ、校内雑誌、ですか? ……いきなりそれは、私まだ入ったばっかりなのに」
部長「関係ないって、上手く撮るのは俺たちに任せなよ。晴れ舞台になるよ〜。この前の写真も良く撮れてたじゃないか」
ほむら「で、でもそれってたくさんの人が見るんじゃ……」
- 180 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/14(月) 21:55:28.45 ID:y20v2Z++0
-
渋っている様子の暁美さんに女子部員たちも押しに入った。
*「やってみればいいじゃん。撮った写真は見られてこそ、だよ!」
*「案外いい思い出になるかもよ?私は撮る側だけど、暁美さんはモデル向きの容姿してるしさ。飾ったらすごく綺麗になると思うよ?」
ほむら「え、え、そんなことは……」
*「本当だって。主要な雑誌には全部目を通してるくらい見る目は肥えてるんだから。マネージメントさせてよ」
部長「えっと、校内雑誌だしそんなに飾る予定はなかったんだけど……」
*「えー、じゃあそれはまたの機会でいいからさ。せっかくなんだしやってみようよ!」
……俺はなんて言うべきか。
1暁美さんがどうしても嫌じゃなかったらどう?
2暁美さんが表紙にいたらみんなも興味が沸くかも
3自由安価
下2レス
- 181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 22:01:19.55 ID:6vbfgLjw0
- 1+2
- 182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/14(月) 22:02:07.56 ID:bWdfFozP0
- 1+表紙の写真は自分に撮らせてほしいと部長に話す
- 183 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/14(月) 22:52:57.01 ID:y20v2Z++0
-
貴方「暁美さんがどうしても嫌じゃなかったらどう?」
部長「頼むよ暁美さん!」
ほむら「ええと……ええと……ちょっと待ってください…………」
こういう時は急かさないほうがいいのかもしれない。
どちらかの返事の決心がつくまで待つ。
みんなは期待の目を送っている。俺も暁美さんが表紙に載った校内雑誌なら見てみたいと思っていた。
それに、もし撮るのなら……――。
ほむら「……や、やりましょう」
部長「よっしゃ!じゃあ背景はどうしようか?校内?校舎周り?」
貴方「あの、写真は自分に撮らせてもらえませんか?」
部長「え〜? ここは俺が、と言いたいとこだけど……まあいいよ。【貴方】がいなかったら暁美さん入部してないもんな」
部長「ただし!いい写真撮ってこいよ」
部長に任せてもらった。
ちゃんと構図も考えないとな。
まず、どこで撮ろうか?校内雑誌だから学校が映るほうがいいだろう。
1教室
2廊下
3校門前
4花壇
5屋上
6自由安価
下2レス
- 184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/14(月) 22:58:42.99 ID:bWdfFozP0
- テーマを夕焼けにして5を基本に1や2も試す
- 185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 22:59:21.52 ID:6vbfgLjw0
- ↑
- 186 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/14(月) 23:55:40.48 ID:y20v2Z++0
-
ほむら「そ、それじゃあ、今度はどこで撮りますか?」
貴方「そうだなぁ……場所より先に、夕焼けをテーマにするっていうのはどうかな?」
貴方「今までの表紙ってたしか昼間の風景しかなかったはず」
部長「なかったな」
貴方「ふと浮かんだんだ。夕焼けの中に佇んでるところ。イメージに合うんじゃないかって」
部長「インスピレーション湧いてるじゃねえか!その調子でさっそく撮った撮った!夕焼け時はもうすぐだぞ!」
……ちょっと強引な形でカメラを持たされて部室を締め出されてしまった。
本気で期待してるみたいだ。いいの撮らないと。
貴方「この前みたいに屋上行って空をバックってのも考えたけど、教室や廊下に差し込む光ってのもよさそうだな」
貴方「夕焼けの一番良い時って短いし、さくっと数枚ずつ撮って回ろうか。いいの撮れたら提出しにいこう」
ほむら「は、はい。頑張ります」
暁美さんも意気込んでくれている。
雑談して緊張をほぐしながら、まず屋上に向かった。ここからだと空はよく見える。
まだ少し上にある太陽。ここから見える景色を二人で眺めた。
- 187 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/15(火) 00:27:56.60 ID:NAoFKiyD0
-
貴方「暁美さんが本当に入部してくるなんて驚いたよ。どうして決心したの?」
ほむら「ええと……それは……」
暁美さんは柵の上に置いた手をもじもじと動かす。
ほむら「…………こんなこと言うと自意識過剰だって思われちゃうかもしれないけど、【貴方】くんが撮ってくれたから」
ほむら「【貴方】くんや部長さんが『良い』って言ってくれたから」
ほむら「絶対私なんか撮る価値ないって思ってたんです。笑えないし、写真写りは悪いし」
ほむら「でも、そう言ってくれたから、もしかしたら入部してみたらこんな私でも何か変われるかもって……」
ほむら「……調子に乗りすぎですかね」
照れくささが限界を超したのか、曖昧に笑ってそっぽを向く。
赤が差し始めた空にこの前みたいに黒い髪が揺らめいていた。
貴方「いや、そんなことないよ」
貴方「ていうか、暁美さんはもっと調子乗ったってバチは当たらないさ。俺が保障するし、みんなも保証してくれるよ」
貴方「でも、そっか。そういう思いで入部してくれたんだな」
貴方「今日も絶対いい写真撮るよ!」
自分も今までこんなに写真撮るのに張り切ってたことなんてなかった。
あまり本気で写真に凝ってるほうではなかったし。
暁美さんがきてくれたことで何か変わり始めたのかな、と思った。
- 188 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/15(火) 00:28:47.82 ID:NAoFKiyD0
- ---------------------
今回はここまで
- 189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/15(火) 00:32:23.44 ID:PQHgc3L40
- 乙です
ほむらが自分からここまで動くとはなかなかないことですよね
- 190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 01:07:53.24 ID:ErQ6tmI90
- ほむらは美少女だしな
- 191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/17(木) 19:49:00.70 ID:TxtXCTP80
- そろそろかな
- 192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/20(日) 22:22:57.14 ID:ddAkeCJ/0
- まだかな
- 193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 16:01:23.25 ID:3l0anLqX0
- こんなスレを待っていた
- 194 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/22(火) 20:46:29.26 ID:2IlKBoPI0
-
それから屋上で何枚か撮って、自分たちの教室、その外の廊下でも撮影してみた。
今日手渡されたカメラは綺麗に撮れるように調整してくれたらしい。暗くなってくると難易度は増してくる。
やっぱり技術では部長に敵いそうになかった。でも、任せてくれたんだもんな。それに暁美さんにもああ言ったんだ。
貴方「どう? いいのはある?」
ほむら「夕焼け、どれも綺麗に撮れてると思います」
貴方「うん。でもメインは暁美さんだよ」
ほむら「【貴方】くんは、いいと思うのはありますか……?」
貴方「そうだな…………」
そう言われると悩んでしまう。いくつか良いのはある。でも表紙は一枚だ。
撮った写真の中から一つを選んで指さした。
貴方「これとかどうかな?」
自分たち以外誰もいない教室で窓際の机に軽く手をついた写真だ。毎日通うよく知った教室。なのにどこか幻想的だ。
ガラス張りでできた教室は陽の光をよく通してキラキラと反射させていた。
考えてみればこんな時間に教室に寄ることはなかったな。
ほむら「……はい。いいと思います」
その雰囲気がそこに佇んで照らされる暁美さんの姿とよく似合っていた。
- 195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 20:47:53.15 ID:groibvAS0
- きた
- 196 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/22(火) 21:00:54.36 ID:2IlKBoPI0
-
貴方「じゃあ、これを提出してもいい?」
そう言うと、暁美さんは少し悩んでから返事をしてくれた。
ほむら「……はい」
ほむら「や、やっぱり、恥ずかしいですね。みんなこれ見ちゃうんですね…………」
貴方「手元に来たら記念にとっとくといいよ。俺もとっとく」
ほむら「え、とっておくんですか?」
貴方「一応、『俺が撮った作品』でもあるんだからさ」
ほむら「あ、そ、そうでしたねっ。すみません」
貴方「なんで謝るの?さっきも言ったけどメインは暁美さんだよ。この景色だけでも……もし他の人でも、この写真は撮れなかったと思う」
ほむら「え……、でも、他にもっと良い人だって」
貴方「そういうことじゃなくてさ」
貴方「クラスメイトの暁美さんじゃなかったら俺も名乗り出なかったと思う。素直に部長に任せてたよ」
部長なら持ち前の知識と技術で良い写真を撮るだろう。
風景やほかのモデルだったらそうしてた。そのほうがいい。……でも、これは暁美さんの始めての大役で。
暁美さんは俺が写真を撮ったから入部することを決めてくれて。
だったら、やっぱりこの写真は俺が撮れてよかったと思う。
- 197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 21:01:53.22 ID:3l0anLqX0
- この主人公は中身イケメンだな
- 198 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/22(火) 21:26:36.98 ID:2IlKBoPI0
-
貴方「……提出しに行こうか」
ほむら「はい。なんだか、私も」
貴方「ん?」
ほむら「他の人に見られるのはやっぱりまだ恥ずかしいけど、【貴方】くんや友達の鹿目さんに見てもらうのは、少し……」
ほむら「……なんていうのかな。嬉しい……楽しみ……、というか……うん。誇らしいって気がします」
ほむら「少しだけ…………だけど」
貴方「ああ、やっぱせっかく覚悟を決めて入ってもらったからにはそうじゃないとな。きっと鹿目さんだって良いって言ってくれるさ」
変われるきっかけを求めて決心するように入部したという暁美さん。
普段から消極的で決して目立とうとしない彼女にしては意外なほどに大胆な決断だ。
でも、そんな決心をできたのだから、今ももう変わり始めてるんじゃないかなと思う。
――夕焼けが沈みかけた頃に部室に戻ってきた。その頃には部室にはほとんど人は残っていなかった。
撮影した中から一つ選んだデータを提出する。
…………あとはその写真が実際に印刷されて発行されるのを待つだけ。
【貴方】 8日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・鹿目さん様様
・美樹さやか・・・意外な一面ある?
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・教室でも部活でも仲間↑
・佐倉杏子・・・みんなで一緒に遊んだ
[顔見知り]
・巻き毛の女子生徒・・・なんか色々すごそう
[攻略済]
なし
- 199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/22(火) 21:33:32.93 ID:lXWubIps0
- 外見もイケメンかもしれねーだろ!いい加減にしろ!(ブ男の可能性が無いとは言ってない)
- 200 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/22(火) 21:36:51.75 ID:2IlKBoPI0
- ――――
9日目 教室
自分の教室に入ると、周囲に向けて挨拶しながら鞄を置く。
すると三人からも挨拶が返ってきた。
さやか「おはよ」
まどか「おはよう、【貴方】くん」
ほむら「お、おはようございます」
いつも見る顔。元気な美樹の声と、優しげな鹿目さんの声と、ちょっとだけいつもより明るい気がする暁美さんの声。
……と。とりあえずここで昨日頼まれてたことを思い出した。
貴方「ああそうだ、美樹。図書室から本借りてるだろ。期限すぎてるから返せって司書の先生言ってたぞ」
さやか「へ?」
そう言うと美樹はまるで心当たりなさそうな声をあげる。
まどか「【貴方】くん図書委員なんだっけ。さやかちゃん心当たりないの?」
さやか「うーーん……? あー、そういえばなんかあったわ」
貴方「『あったわ』ってお前な……」
適当すぎるだろ。内容もアレだし本当にちゃんと読んだのかすら気になる。
- 201 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/22(火) 21:57:53.55 ID:2IlKBoPI0
-
ほむら「図書室、行くんですね。ちなみに何の本ですか?」
貴方「恋占いとかのやつ」
さやか「ちょっ……」
そういえば暁美さんは本読むって言ってたけっな。
なんてぼんやりと考えてると美樹が顔色を変える。
さやか「ちょっと!デリカシーなさすぎない?」
貴方「別に言われて困るほどやましい本じゃないだろ。そんなのに頼るのは意外だなって思ったけど」
貴方「それとも、まさか中身はそういう……?」
さやか「なわけないでしょーが!アホ!ばか!」
まどか「け、喧嘩しないでね!?」
なんだか怒らせてしまったっぽい。
鹿目さんが慌ててなだめてる。これは謝っといたほうがいいか……?
貴方「悪かったよ。延長するなら言っとくけど、とりあえず一回持ってこいよ」
さやか「…………あー、もういいよ。いらないし。てかどうでもいい」
さやか「返すの忘れてたわ。今日探してみる」
まだ必要なのかと思って聞いてみると、素っ気ない返事がかえってきた。やっぱり適当なのかこれは。
けど、彼女はどこか機嫌を損ねたように見えていた。
――――朝のHRが終わると授業の用意をする。
授業中
1真面目に取り組む
2話しかける(クラスメイト指定)
3他の人を眺める(クラスメイト指定)
4自由安価
下2レス
- 202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 21:58:36.66 ID:tVSxSrb20
- 2 まどか
- 203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/22(火) 22:06:45.17 ID:gqs7LLr10
- 1+昨日の写真のことをふと考える
本が出来るまで自分から写真のことを口に出すのはやめておこう
鹿目さんや美樹もびっくりするかもな
暁美さんにもそう言っておこうかな?まぁ、暁美さん本人が話したいならいいんだけど
- 204 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/22(火) 22:39:23.96 ID:2IlKBoPI0
-
一時間目は国語の授業。
この前当てられた時は焦ったから今日はちゃんと聞いておくことにするか。
……特に誰とも喋らず真面目に取り組みながらも考える。昨日のことだった。
貴方(本が出来るまで自分から写真のことを口に出すのはやめておこう)
貴方(鹿目さんや美樹もびっくりするかもな)
貴方(暁美さんにもそう言っておこうかな? まぁ、暁美さん本人が話したいならいいんだけど)
暁美さんのほうをちらっとだけ見てみると、彼女も真面目に取り組んでいるようだった。
それから一瞬だけ目が合って、またお互いに授業に集中した。
暁美さんが目を合わせてくれることは少ない。撮影の時もカメラ目線は苦手なようだった。
前に屋上で不意打ちで撮った写真くらいか。ふと、それを思い出してみた。
――――
――――
*午前の授業は滞りなく終わりました。
1美樹たちに声をかけてみる
2購買に飯買いに行かなきゃ
3教室の外へ
4暁美さん誘ってみようか
5自由安価
下2レス
- 205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 22:42:28.00 ID:groibvAS0
- 安価↓
- 206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/22(火) 22:43:08.33 ID:gqs7LLr10
- お弁当作ってきた(自作)ので4
- 207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/22(火) 22:43:56.86 ID:gqs7LLr10
- あ、もし自作が無理だったら再安価で
- 208 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/22(火) 23:01:39.48 ID:2IlKBoPI0
- 昼休み
チャイムが鳴ると、教室全体がざわめきだす。
俺は暁美さんに声をかけていた。
貴方「暁美さん、昼一緒に食べない? 昨日言ってた通り作ってきたよ!」
まどか「そういうことなら今日は行ってきてよ、ほむらちゃん」
さやか「てか料理とかできんのね」
貴方「まー男飯ってレベル?」
と、いつも暁美さんと一緒に昼食を食べてるメンバーにも快く送り出された。みんなはまた屋上に行くんだろう。
こっちも昨日の体育館での一件もあって、教室だと人の目が気になる。
貴方「こっちも移動しよっか?」
ほむら「あ、はい……どこに?」
貴方「どうしようか。まあ適当に空いてるとこ探しに行こう」
ひとまず廊下に繰り出す。それから適当な場所を見つけて弁当を広げた。
- 209 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/22(火) 23:34:25.71 ID:2IlKBoPI0
-
貴方「はい、これ暁美さんに」
ほむら「あ、ありがとうございます」
具は無難に卵焼きとかウインナーとか。冷食も混ざってる。あとは野菜も添えて栄養もカンペキ。
人に出すのだからいつもより見た目にも気を遣ったけれど、シンプルな容器と相まって無骨さは否めないかな。
多分あのメモ書き落としてった、いつも暁美さんと一緒に食べてる先輩とかはもっと綺麗で手の込んだ弁当を作るんだろう。
ほむら「美味しそうです……唐揚げとか自分で揚げたんですか?」
貴方「あー、いや。冷食だよ」
ほむら「冷食でも美味しそうなものを売ってるんですね……」
貴方「さっきも言った通り、大したモンは作れないし見た目より味と量重視だけどさ。まあ頑張ってみたつもり」
貴方「あ、量多かったりしたら残していいよ?」
ほむら「はい。ええと……美味しい、ですし、なんか参考になりました。……こう作ればいいんだって」
貴方「おお、参考に!」
まあ、自分で作ったのは簡単なのだけで組み合わせている。
時間かけられなくてもちょっと頑張れば作れそうな感じだろう。
1あれから料理とかしてみてる?
2よかったらまた作ろうか
3自由安価
下2レス
- 210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/22(火) 23:37:12.40 ID:gqs7LLr10
- 1+2
食後に今日は部室に寄るかどうか聞く
- 211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 23:38:47.32 ID:groibvAS0
- ↑
- 212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 23:40:13.79 ID:QbjWRwzcO
- 安価↑
鹿目さんと美樹にもカメラ拾ってくれたお礼をしないといけないな、と考える
- 213 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/23(水) 00:07:14.30 ID:Pa70fiM00
-
貴方「あれから料理とかしてみてる?」
ほむら「じ、実はいそがしくてあんまり……」
貴方「んー、忙しいのか。まあ無理しないでほしいけどさ」
貴方「今日の気に入ってくれたなら、よかったらまた作ろうか。弁当」
ほむら「で、でも、なにもお礼ができないです。今日のは購買のパンのお礼って話だったけど、私はお礼に何をしたらいいのか……」
貴方「お礼にって言い出したのは俺だけど、別にそこまで貸し借りとか考えなくていいよ?」
貴方「暁美さんは大切な友達だからよくしてあげたいって気持ちもあるし」
ほむら「と、友達…………」
貴方「え、ええと、違う?」
ほむら「い、いえ……っ!」
暁美さんが慌てて否定する。
さすがに今まで親しくしてきてると思ってるし、友達とすら思われてなかったら悲しい。それとも……?
――ちょっとだけ考えた下心のある勘繰りを握りつぶす。
貴方「それでももし何かお礼がしたいっていうんだったらさ、また写真撮らせてよ」
ほむら「写真……ですか。そんなことで」
貴方「せっかく同じ部活仲間にもなったんだからさ」
そうして、他愛もない話をして、同じ中身の弁当をつついて――
昼休みを終えた。
――――
――――
- 214 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/23(水) 00:12:21.37 ID:Pa70fiM00
- 放課後
――――帰りのHRが終わってチャイムが鳴る。
今日はすぐ帰ろうか、どうしようか。
貴方「暁美さん、今日は部室に寄る?」
ほむら「ええと……【貴方】くんはどうしますか?」
1暁美さんが寄るなら
2帰宅
3写真部
4委員会
5寄り道
※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。
下2レス
- 215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/23(水) 00:17:35.23 ID:Y/Gl8JDO0
- 1
それに昨日の写真の部長たちの感想を聞きたいしね
- 216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 00:17:41.00 ID:Fcexp+ga0
- 1
- 217 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/23(水) 00:22:24.70 ID:Pa70fiM00
- ---------------------
今回はここまで。
- 218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/23(水) 00:28:43.64 ID:Y/Gl8JDO0
- 乙です
普通に学生としての日常を満喫しておりますねぇ
- 219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 00:37:36.29 ID:AExOtBSe0
- 乙
- 220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 01:11:39.47 ID:AExOtBSe0
- 乙
- 221 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/23(水) 21:05:19.34 ID:Pa70fiM00
-
俺もどうするか決めてなかったから聞いたんだけど、暁美さんに聞き返されてしまった。
でも、わざわざ聞くのはこういう意味なんだけどな。
貴方「暁美さんが寄るなら」
ほむら「あ、だったら……私も寄りたいなって思ってます。入部したてですし……」
貴方「そうだね。いこっか」
二人で部室に向かう。
そしてその中へ足を踏み入れると、部長をはじめとした写真部の面々が出迎えてくれた。
部長「おお、きたきた。見たよー、昨日の表紙用の写真。いいの撮ってこれたんだな」
貴方「恐縮っす。よかったね、暁美さん」
ほむら「は、はい」
貴方「今回のは俺も自信あったから。実際に雑誌になるのが今から楽しみですよ」
部長「提出用データ以外のも見たけど、やっぱ素材が良いから外れがないな。これからもよろしく頼むよ、暁美さん」
ほむら「えっ、ええと、はい……が、頑張ります」
貴方「一仕事終えたけど、今日はどうする?」
ほむら「今日は……せっかく写真部だし、撮るのもやってみようかなって……」
ほむら「最初に少し教わったけど、あまりよくわかってなくて壊したりしたら怖いし、【貴方】くんがいてくれるなら助かるなって」
貴方「俺が使えるくらいのやつなら、そんなにビビらなくてもいいとは思うけどな……?」
部長「ああ、やってみればいいじゃないか。歓迎だ。まずは簡単なのから教えてやってくれ」
部長からもそう頼まれて、とりあえず二つ分カメラを借りる。
撮影対象をどうするかだな……。
どこに行こうか?
1校舎周り
2校内
3外に行く?(自由安価)
下2レス
- 222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 21:07:40.05 ID:+t/JKeQC0
- 2
- 223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 21:08:55.27 ID:MAeJVUk30
- 2
- 224 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/23(水) 22:04:34.31 ID:Pa70fiM00
-
貴方「じゃあ、とりあえず廊下に出て校内を回ってみようか。この時間だとまだ色んな人も残ってるはずだし――」
貴方「人でも物でも、気を引かれたものがあったら撮ってみよう」
ほむら「はい」
カメラを持って廊下に出る。クラスメイトなのに、こうしてるとなんだか後輩が出来たみたい。
それは多分、彼女の知らないことを自分が経験しているというだけでなく、
同級生に向けるにしては謙虚すぎる態度もそう思わせてるんだろう。
貴方「……暁美さんって、誰に対しても敬語だよね」
ほむら「ええと、どう話したらいいかあんまり慣れてなくて……すみません」
貴方「また謝った。別に責めたりしてないよ」
廊下をゆっくりと眺めながら話す。
運動部文化部問わず、校内からも校外からも、部活にいそしむ人たちの活発な声が聞こえてくる。
同じ場所なのに、昨日の夕焼けみたいな綺麗で少し寂しげな景色とは別物だ。
一枚、廊下から見下ろした校庭をカメラに収めてみる。
すると俺を真似するように暁美さんもカメラを起動して、その手中の小さな機械を色んな方向から覗きこんで戸惑っていた。
1……機械苦手だったりする?
2鹿目さんたちのとこに寄ってみる?
3自由安価
下2レス
- 225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 22:06:23.28 ID:MAeJVUk30
- 1+3よく顔を見る金髪の巻き髪の先輩がいた
- 226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/23(水) 22:45:52.29 ID:AhJYhUB8O
- 安価↓
- 227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 23:01:48.65 ID:6XekwJxp0
- 2
- 228 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/23(水) 23:30:50.59 ID:Pa70fiM00
-
こんな時こそ出番だ。
貴方「撮るのはここ。あとは、こっちがズームで逆が縮小だよ」
ほむら「は、はい……あ、撮れました」
貴方「うん。じゃあ、ここ押すと撮ったの見られるから」
ひとまず最低限の機能だけ一緒に操作をして教えてみる。
ほむら「少しブレてる……」
貴方「こうやって持つとブレにくいよ。あとはどっか置いてみるとか。部室には三脚もあるから必要なら持ちだして」
貴方「まあ当然だけど、落としたりしなきゃいいから。ボタン押したくらいじゃ壊れないよ。データの削除だってワンクッションあるし」
ほむら「そ、そうですよね……でもなんだか変なことしそうで心配で」
貴方「……とりあえず落とすのだけは気を付けてね?首から提げとくのが確実だから!」
ほむら「は、はい。気を付けます」
暁美さんはアドバイス通りにカメラについた紐に首を通して手に持つ。
記念すべき一枚目の写真を撮るとこんな提案をする。
貴方「鹿目さんたちのとこに寄ってみる?手芸部って言ってたよな」
ほむら「はい。手芸部と園芸部をかけもちしてるらしいです」
ほむら「そんなに頻繁に顔を出すわけじゃないみたいだけど、最近はたまに行ってるみたいだからいるかな……?」
貴方「いるといいな」
鹿目さんのことは暁美さんのほうが詳しい。
さっきのはおためしだ。やっぱり、どうせ撮るなら暁美さんが気の乗りそうなところがいい。
- 229 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/23(水) 23:54:53.15 ID:Pa70fiM00
-
まどか「――あれ?ほむらちゃんと【貴方】くんだ。撮影に来たならどうぞ」
服やふわふわした小物の展示物が並ぶ教室。
家庭科室を覗いてみると、こっちに気づいた鹿目さんが真っ先に出迎えてくれた。
貴方「ああ、実はそうなんだ。暁美さんが撮るのにいいものがあるかなと思って」
ほむら「鹿目さんも今日は部活に来てたんですね」
まどか「うん。そっか、ほむらちゃんも部活デビューかあ。【貴方】くんと同じ写真部なんだよね。どう?新しく友達とかできた?」
ほむら「よくしてくれる人ならたくさん……」
貴方「鹿目さんは何作ってるの?」
まどか「ええっとね、これなんだけど……」
ほむら「刺繍?きれい」
シンプルな真っ白のハンカチに可愛らしい桃色の花の刺繍が咲いている。
なるほど、これだけでぐっと高級感は増す気がする。こんなのを自分で施せるなんてそれはすごいな。
これが手芸部か。
まどか「ひさしぶりだし、先輩たちに教えてもらわなかったらできなかったよ」
ほむら「あの……もしよかったらそれと鹿目さんのこと一緒に撮ってもいいかな?」
まどか「うん!ずっと残るのかなって思うとちょっと恥ずかしいけど、上手く出来たから記念に残すのもいいね。ほむらちゃんが撮ってくれるなら」
そう言われると暁美さんも張り切ったように見える。
暫くそんな二人のやりとりを眺めて、その風景も写真に撮ってみた。
- 230 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/24(木) 00:22:16.34 ID:IPRQee550
-
貴方「――――いい写真は撮れた?」
ほむら「はい。少しだけ写真を撮る楽しみっていうのも分かった気がします」
手芸部の様子を撮って、それからまたいくつか校内を回ってみてから自分たちの部室に戻ることにした。
ほむら「今まではそれも理解しようとしないで撮ってもらってたから……」
貴方「俺も暁美さんを撮って、こうやって一緒に撮影に出かけて、なんかわかった気がする」
家庭科室で撮った二人の写真を見せる。
カメラ片手に鹿目さんと向き合う暁美さんは珍しく笑っていた。
レンズに目を合せて笑顔を送るのは暁美さんが苦手とすることだった。今まで撮った写真の中じゃ初めてかもしれない。
ほむら「あれ、いつのまに……?」
貴方「いい風景になりそうだなって思ったからさ」
ほむら「今日は撮る側だって思ってたから全然気づきませんでした……」
ほむら「気付かなかったからなんだろうけど、私……写真の中でも笑えてたんですね」
今までモデルしてもらってたのとはまた少し違うけど、この写真も自信のある一枚となった。
- 231 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/24(木) 00:31:13.80 ID:IPRQee550
-
――カメラを返しに部室に戻ると、帰り際に部長から尋ねられる。
部長「そうだ、【貴方】暁美さんの連絡先知ってる? 暁美さんもうちの連絡グループに入れないと」
貴方「ああ、そうですね」
何気に家とか知ってるんだけど、俺は暁美さんと連絡先を交換したことはなかった。
連絡グループのメンバーに暁美さんが追加される。
グループは基本的に部内の連絡用だけど、これからは連絡を取り合うこともできるな……とふと思った。
▼ほむらの連絡先を手に入れました。
【貴方】 9日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・鹿目さん様様
・美樹さやか・・・意外な一面ある?
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・教室でも部活でも仲間
・佐倉杏子・・・みんなで一緒に遊んだ
[顔見知り]
・巻き毛の女子生徒・・・なんか色々すごそう
[攻略済]
なし
- 232 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/24(木) 00:31:40.53 ID:IPRQee550
- --------------------
今回はここまで
- 233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/24(木) 18:23:21.48 ID:/hdOCu+C0
- 巻き毛の女子生徒「出番が欲しいわ」
- 234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 18:31:59.16 ID:tBNbqyoO0
- >>233
俺も出したいんだけどなぁ……どうすればいいの?
- 235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 19:28:38.17 ID:QTOaU+qso
- 被写体探しで偶然発見しろ
- 236 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/24(木) 21:52:23.48 ID:IPRQee550
- ほむら攻略が落ち着いたら出番も増えるんじゃないかな…うん
高嶺の花だからね…しょうがないね
----------------------------------------------------------
――――
10日目 教室
一週間の最後の日。今週はなんだかいろんなことがあった気がする。
暁美さんの写真を撮ったり、それがきっかけになって入部してくれたり。
まどか「おはよう、【貴方】くん」
さやか「おはよー」
ほむら「おはようございます」
思い出を振り返りながら席につくと、今朝も暁美さんたちがやってきた。
そろそろ慣れてきたけど、暁美さんが髪を下ろしたのも今週では大きな変化だった。
そして、朝のHRではついにあの冊子が配られた。
まどか「あれ?これって…… え!?」
さやか「ほむらじゃん!なんでいるの?」
ほむら「…………」
- 237 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/24(木) 22:12:46.82 ID:IPRQee550
-
やっぱり驚くよな。クラス中も似たような声で賑わっている。
暁美さんはやっぱりどこか恥ずかしそうにしていた。
普段だったら大して目もくれない程度の雑誌。
内容は校内のイベントごととか先生のコメントとか、いたって真面目で面白みのない内容だ。
しかし見慣れた教室で夕焼けの中に佇む暁美さんが映った表紙はやはり特別にみんなの目を引いていた。
「そうそう、うちのクラスの暁美さんが表紙を飾ってくれてます」
「担任として誇らしいことですね。先生も聞いた時は驚きましたよ。とても美人に映っていてグッドです!」
冊子を配り終えてから早乙女先生が言った。
HRが終わると暁美さんの席のまわりを生徒たちが囲んでいた。
*「どういうことどういうこと?」
ほむら「じっ、じつは写真部で表紙用の写真を撮ることになって……」
*「えー、可愛い!写真部ってこういうのも撮るんだあ」
その様子を見て、撮った俺に対しての話題がまったく上がらなかったのはちょっと寂しかったけれど。
一気にクラスの中心みたいに囲まれて暁美さんはまだ気恥ずかしそうにしてるけど、みんなの反応も当然だよなって思った。
やっぱそのポテンシャルを持ってる。
まどか「ねえねえ、これも【貴方】くんが撮ったの?」
貴方「ああ。みんなのこの反応を見ると俺も嬉しいもんだな。前々から表紙は撮ってるけど写真部で今までこんなに目立ったことないし」
貴方「鹿目さんも今度また写真撮るのはどう?よかったら入部するのも歓迎だよ?」
まどか「手芸部のほかに園芸部もやってるからこれ以上は難しいかな。でも気が向いたら覗きにいくね」
……鹿目さんがこうして自分の方に話を向けてくれたのはちょっと嬉しかったりする。
- 238 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/24(木) 23:13:16.53 ID:IPRQee550
-
――――授業開始のチャイムが鳴る。
早乙女先生の英語の授業だ。
「I like English most in all subjects」
「私は全ての教科の中で英語が一番好き。みなさんもそうですよね? Aren't you?」
それに対する反応は人それぞれだけど大多数が苦笑い。
「では、Takashi is tallest in this class. これは?――さん」
*「タカシくんはクラスの中で一番背が高い?」
「その通りです!-estとmostはどちらも最上級ですが、使い分けに注意してください」
まだ英文に関しての問いかけならまあわかりやすいわけだけど。
「……そうそう、ところで。女子の背たけは高い方がいいと思いますか?低い方がいいですか?【貴方】くん!」
貴方(だからなんでこっちにくるんだよ……)
先生は小さい方だけど……。
1高いほうがいい
2小さい方がいい
3普通がいい
4スタイルが良いのがいい
下2レス
- 239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/24(木) 23:15:53.23 ID:tBNbqyoO0
- 2
- 240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/24(木) 23:19:30.34 ID:pYAgk8xH0
- 3
- 241 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/24(木) 23:46:50.75 ID:IPRQee550
-
と言われても、特にこだわりはないしなぁ。どちらと答えても後でとやかく言われそうだ。
貴方「平均でいいんじゃないでしょうか……」
「なんとも面白みのない答えですね……しかし平均……平均というと大体160手前だなんていいますけど」
「くれぐれも、ヒールを履いた女子に対して『無理してる』なんて言わないでくださいね!」
まあ、言われたんだろうなぁ。
教室ではこの授業で『一番』の苦笑いが起きていた――――。
さやか「普通かぁ。確かに無難な答えだけど、実際のとこどうなの?」
授業が終わってから美樹が話を蒸し返しに来ていた。とはいえ、あまり面白そうな答えを期待されても困る。
貴方「いや、特に気にしたことないよ」
まどか「先生くらいで小さいならわたしはどうなるんだろう……」
ほむら「先生は大人だから……私達もきっとこれから伸びますって」
まどか「そうかなぁ。そうだよね?」
貴方「そういう女子たちのほうがどうせ男の身長に関してはうるさいんだろ」
さやか「ん、まぁ普通くらいあれば困ることはないんじゃない?」
まどか「あんまり高いと見上げるのが辛いかな……?」
まあ、すぐにはどうにもできないことだ。けど一応俺たちは成長期である。
1牛乳のもう
2身長差とか気にするの?
3自由安価
下2レス
- 242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/24(木) 23:50:42.22 ID:tBNbqyoO0
- 安価↓
- 243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/24(木) 23:53:43.01 ID:pYAgk8xH0
- 2
一応俺も男だから、自分より背が圧倒的に高い女子は・・・とは思うけどさ
たださ、それでも好きになった相手ならそんな事は気にならなくなると思うな
高かろうが低かろうが惚れた相手なんだ、気にするなんて馬鹿馬鹿しいと思うけど?
- 244 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/25(金) 00:05:27.75 ID:09bqbZpV0
- ------------------------
今回はここまで
- 245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 01:50:13.59 ID:YN9MUmHBo
- >>243
なんでそないセリフぱっと書けるんや
裏山
- 246 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/26(土) 21:54:01.39 ID:SspL5YDd0
-
貴方「身長差とか気にするの?」
まどか「わたしに合わせると小さくなっちゃうよ。でも、男子も女子もすらっとしたのは憧れるよね……」
さやか「足長っ!みたいなモデル体型っての?」
ほむら「美樹さんは十分だと思いますけど……?」
美樹が一瞬ちらっと見た先には志筑さんがいた。志筑さんは確かにクラスのマドンナのような存在だ。
絵に描いたようなお嬢様で、誰にでも優しい上に振る舞いが上品ってのもある。背に伴うように発育もかなりいい。
……でも、暁美さんの言う通り背に関しては美樹はこのくらいで丁度いいと思うけどな。高すぎないくらいで。
モデルのような高身長だとそれはそれで並んだ時に男心を削られるのだ。
その上ヒールなんて履いてたら追い抜かれてしまう。
貴方(……まあ、志筑さんと並べるような男はそれこそルックスも家柄も完璧中の完璧の男なんだろうな)
貴方「一応俺も男だから、自分より背が圧倒的に高い女子は……とは思うけどさ」
貴方「たださ、それでも好きになった相手ならそんな事は気にならなくなると思うな」
まどか「じゃ、じゃあ低いほうには問題なし?」
貴方「まあ女の子らしくて良いって思う人はいるんじゃねーの」
貴方「高かろうが低かろうが惚れた相手なんだ。気にするなんて馬鹿馬鹿しいと思うけど?」
まどか「う、うん。そうだよね! でも、これからも牛乳はたくさん飲んでみるね」
鹿目さんはちょっと嬉しそうにしていた。
――――
――――
*午前の授業は滞りなく終わりました。
1美樹たちに声をかけてみる
2購買に飯買いに行かなきゃ
3教室の外へ
4自由安価
下2レス
- 247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 21:59:28.34 ID:ik3gfb2c0
- 3
- 248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/26(土) 22:00:18.61 ID:dcmGoT3c0
- 【まどかマギカ】身長比較画像色々
http://www.matomagi.com/archives/25567788.html
- 249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 22:06:20.52 ID:WyV96dYcO
- 1
- 250 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/26(土) 23:33:55.72 ID:SspL5YDd0
- 昼休み
チャイムが鳴ると、教室全体がざわめきだす。
朝から続いてまだ暁美さんの周辺には人が集まって話していた。
いつもならそろそろ弁当袋を持って教室を出る準備をするところだけど。
さやか「……ごめん、あたしたちはそろそろ行くわ」
ほむら「え、えっと……」
さやか「ん?それとも今日はほむらはこっちで食べる?それなら連絡しとくけど?」
ほむら「ええと……いえ、私もいきます」
*「あ、うん。約束してるなら優先しなよ。むしろ気を使わせちゃってごめんね?」
*「そういえば誰と食べてるの?部活の先輩?」
まどか「部活じゃないけど……」
そこそこ話は盛り上がっていたらしい。
少し名残惜しそうにしながらも、いつも通り三人でここを離れるようだ。
貴方「あれ、いくのか」
さやか「うん。あれ、もしかして今日も一緒に食べたかった?」
まどか「昨日は一緒に食べてたんでしょ?最近、ほむらちゃん【貴方】くんの話よくするんだよね」
ほむら「そ、そうですか……?」
そうなのか?――暁美さんも自分じゃそうは思ってなかったみたいだけど。
俺は鹿目さんの話をするときはよく話すなって思ってた。
でももしかしたら、あっちだと俺のことも同じように思われてるんだろうか?
ちょっとだけ気になった。
- 251 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/27(日) 21:18:41.03 ID:E8iR4a2Z0
-
貴方「ほかには女子だけだとどんなこと話してんの?」
まどか「お昼だと美味しいものの話とか、最近流行ってることとか?」
さやか「うん。まあ色々あるけどあとはヒミツね!」
色々――そういわれると更に想像を掻き立てられるような。
1暁美さんの話についてさらに聞く
2流行ってることってどんなの?
3美樹は本は返しに行ったのか
下2レス
- 252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 21:20:55.41 ID:38/Z+i9c0
- 1+2
- 253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/27(日) 21:22:09.75 ID:Pc/rItWY0
- 123
- 254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/27(日) 21:22:50.13 ID:3sjsM0Ww0
- 2
- 255 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/10/27(日) 22:06:52.23 ID:E8iR4a2Z0
- 【Tips】一つの時間に選択する話題が少なければその分内容を深く話し、多いと1つ1つは浅くなります
------------------------------------------------------------------------------------------------
貴方「まあ色々気になることはあるけど……俺のことはどういうふうに言ってた?流行ってることってどんなの?」
まどか「昨日はお弁当作ってきたって聞いたよ。【貴方】くんはお料理もできるんだって」
さやか「うん、あとインテリアも一緒に見てくれたって。流行ってることといえば最近できた雑貨屋とかかな?」
貴方「なにそれ?」
さやか「やっぱり言ってもわかんないんじゃん」
……好意的に話されているようで、ちょっとむずがゆい気持ちになった。
雑貨屋はわかんなかったけど。
さやか「じゃ、そろそろ行かないと」
貴方「……あ、そうだ、美樹は本は返しに行ったのか?まだなら返せよ。俺はちゃんと伝えたからな?」
さやか「わ、わかってるってー!」
そんな会話をしてから、三人は教室の外へと出て行った。
――――
――――
*午後の授業が終わると待ちに待った放課後です。
1帰宅
2写真部
3暁美さんに撮影を頼む
4寄り道
※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。
下2レス
- 256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 22:11:48.26 ID:38/Z+i9c0
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