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【3スレ目】主人公「今度こそ、安価とコンマで海賊王になる」【ONE PIECE】
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645 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 14:59:26.94 ID:cnJ9/K+N0
ゾロ目
646 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/03/18(水) 15:57:08.21 ID:VzY8xpctO
※
>>645
選択:コンマ一桁4……イナチが対応します
ルパン「フフフ……じゃあ、お願いしますねェ〜」
イナチ「……え?」
ルパン「? どうしました? 早くしないと岩に潰されてしまいますよォ〜……」
ルパン「我々は協力し合う関係でしょう? こういう時に動いてくれないと困りますよォ〜」
イナチ(……自分では動かないのね)
イナチ「分かったわよ……何とかしましょう」
【コンマ二桁判定。イナチはどうする? コンマ60以上で壁などを壊して切り抜け、それ以下だと逃げ道を見つけます。また、コンマゾロ目だと岩をぶっ壊します。】
↓1
647 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 16:14:08.51 ID:n6XBZKBkO
ゾロ目だよ
648 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/03/18(水) 18:19:03.88 ID:VzY8xpctO
※
>>647
選択:コンマ51のため、逃げ道を見つけます
イナチ(とはいえ……岩を何とかしろって言われてもね……!!!)
イナチ(…………あら?)
イナチ「これは……」
ルパン「何してるんですかァ〜……早くしないと、本当に岩が来てしまいますよォ〜……!!!」
イナチ「ピポちゃん!! ルパン!! こっちに来て!!!」
ピポ「ピポ!?」
イナチ「この壁の不自然な切れ目……もしかして……!!!」ググ……!!
\隠し扉/ズズズ……!!
イナチ「やっぱり……!!!」
ルパン「隠し扉ですかァ〜……!!?」
イナチ「早くここに入って!!!」
649 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/03/18(水) 18:19:31.18 ID:VzY8xpctO
ゴロゴロゴロ……
ドゴン……!!!
イナチ「……岩は下まで行ったみたいね」
ルパン「フフフ……なかなかやりますねェ〜……」
ルパン「隠し扉ですか……気付きませんでしたよォ〜」
イナチ「おそらく誤って罠を作動させてしまった時の非常口ね。もしくは……敢えて逃げ道を残しておく性格の悪い人間の仕業か……」
ルパン「フフフ……!! まァ何でもいいでしょう、これで楽に進めそうだ……!!!」
ピポ「……ピポ?」
イナチ「どうしたのピポちゃん?」
ピポ「ピポ……ピポピポ!!」
イナチ「何か……音が聞こえるって?」
ピポ「ピポピポ」ウンウン
イナチ「確かに……言われてみれば……」
イナチ「これは…………戦いの、音…………?」
650 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/03/18(水) 18:21:05.97 ID:VzY8xpctO
【自動的に、モーガン vs ゲドゥの場面に移ります。)
ゲドゥ「勝負の前に……一つだけ聞いておきてェ」
モーガン「何だ!!」
ゲドゥ「何故おれを倒そうとする? お前に何のメリットがあるんだ?」
モーガン「……そういう難しい事は考えてねェ!!! とにかく、お前はここで倒しとかなきゃいけねェ気がするんだ!!!」
ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……!! 要は暴れてェだけかよ……!!!」
モーガン「違う!!!」
ゲドゥ(やれやれ……目的があるなら折り合いを付けて戦いを避ける事もできたが……ここはこのバカを屈服させるしかねェらしい)
ゲドゥ「よし……やろうじゃねェか、リザード・D・モーガン!!!」
モーガン「行くぞ!!!」ダッ!!!
【コンマ二桁判定。ゲドゥの卑術にどれほどモーガンが翻弄されるかです。コンマが高いほどモーガンに有利、つまり翻弄されません。ゾロ目だとガッツリダメージを与えますが、44だとガッツリ騙される。】
↓1
651 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 18:23:19.74 ID:gw/zJAC90
散
652 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 18:36:12.68 ID:cnJ9/K+N0
さす船長
653 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/03/18(水) 18:37:16.38 ID:VzY8xpctO
モーガンがあんまり翻弄されない事が決まったところで本日はここまで。お疲れ様でした。
今日は久しぶりに安価があります。悪魔の実の安価です。どんな種類の悪魔の実でもオッケー。
実の名前:
種類:超人系・動物系・自然系のいずれか
能力の詳細:
備考:ナシでもオッケー
↓10くらいまで。上記のテンプレをご利用ください
654 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 18:52:33.84 ID:HHm/u9OyO
実の名前:ジムジムの実
種類:超人系
能力の詳細:持ったものをトレーニング器具のダンベルに変える。重量も硬度も上がる。持ち上げられれば生物でも何でもダンベルに変えられる。手放してから一定時間経つと元に戻る
655 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 18:59:07.96 ID:zhGdFS5R0
実の名前:ムシムシの実
種類:動物系
能力の詳細:昆虫パワーを得る。チョウの飛ぶ力、ハチの刺す力、
アリの怪力、カブトムシの硬い体などすべてが対象。
備考:「[
たぬき
]」の「コンチュー丹」に相当。だから
虫捕り網や殺虫剤には弱くなる。
656 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/03/18(水) 19:37:08.01 ID:gw/zJAC90
実の名前:スラスラの実
種類:超人系
能力の詳細:いついかなる時でも判断力を失わず、意見や報告をスラスラ並べられる「叙述人間」になる。
これは筆記の際にも発揮され、書き間違うことが無い。
自分の限界速度を発揮している時でも書き間違えないため、鍛えれば精密な模写が可能で、写真のような絵を描くこともできる。
また、判断力を失わないがゆえに精神操作系の能力が効かなくなる。
備考:別に頭が良くなるわけではないため、自分が叙述トリックに引っかかる事はあるし会話で騙される事もある。
芸術的センスも変わらないので「書き写す対象がその場にある模写」以外の絵は実力相応にしか描けない(とんでもなく速くは描けるが)。
657 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 19:40:07.16 ID:hICa/5jq0
実の名前:ポケポケの実
種類:超人系
能力の詳細:自分が身につけている服のポケットや袋を四次元空間に繋げて物を無限に収納・取り出しができる収納自在人間。海楼石と海水は収納できない
備考:能力者が死亡したあとも四次元空間にあるものは存在し続け、次の能力者に引き継がれる
658 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 19:47:17.83 ID:HmD/BcIA0
実の名前: コワコワの実
種類:超人系
能力の詳細:手から発する煙を浴びた者は、幻覚によって能力者の姿が、自分が一番怖いものに見えてしまうようになる。
備考:力などのステータスは怖い物と同じになる。ハリー・ポッターのボガート的な感じ。幻覚の解き方は自分が気絶するか、恐怖を克服するしかない。
659 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 20:19:26.64 ID:1o933gsgO
実の名前: ペラペラの実
種類:超人系
能力の詳細: 体を無数の紙に変化させることが出来る
備考:ナルトの暁のコナンみたいなことが出来る。
660 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 20:22:04.53 ID:Bdzd3DYB0
実の名前:ハツハツの実
種類:超人系
能力の詳細:
食べたものを「発動機人間」にする実
モーター、発電機などの代替ができる
能力発動時は片手、又は両手が対応した物に変化する
備考:
出力は本人の溜め込んだエネルギー、つまり食事により増減する
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 20:33:45.60 ID:7LapvHYT0
実の名前: エビエビの実・モデル[シャコ]
種類:自然系
能力の詳細:[シャコのパンチ力&視力]を獲得でき、甲殻独特の硬い鎧も見に纏う。
備考:海水にも若干ながら耐性が得られる。
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 23:12:28.62 ID:wIykT9D70
実の名前:ヌメヌメの実
種類:超人系
能力の詳細:体表から非常に滑りやすい粘液を出す「ぬめり人間」。粘液は摩擦を0にし、相手の攻撃を滑らせて無効化したりすることが可能。
備考:粘液は非常に汚らしいため、掃除がめちゃくちゃ大変。
663 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/18(水) 23:20:31.52 ID:RfyRRGfyO
実の名前:イメイメの実
種類:超人系
能力の詳細:自分が想像したものを具現化できる「想像人間」。具現化できるものは右脳左脳に合わせて2つまで。2つ出したものは自分の想像で合体することができる(しかし合体した後にもう1つ出すことはできない)
人や動物は具現化することはできないが自分自身を出すことはできる。
備考:長時間能力を使うとしばらく頭痛がおきてしまう。
664 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/03/18(水) 23:39:56.59 ID:9zGBY2b70
実の名前:サイサイの実 モデル:エラスモテリウム
種類:ゾオン系古代種
能力の詳細:巨大なサイ、エラスモテリウムになれる能力をもつ。
備考:強大なパワーと頑丈さを得られるが、変身解除後かなりの体力を消耗するデメリットがある。
665 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/03/25(水) 09:32:07.75 ID:7tMJfpxyO
一週間経ったので生存報告です。二週間は空かないと思います、多分。よろしくお願いします。
666 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/25(水) 12:59:58.81 ID:nu6ICRMAO
生存報告乙でしたー!
667 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/03/31(火) 18:19:30.67 ID:zelJpVOtO
突然で申し訳ないのですが、新しいスレを建てました。文豪ストレイドッグスの二次創作安価スレです。よろしければご参加ください。
主人公「安価とコンマで武装探偵社の一員として活動する」【文豪ストレイドッグス】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1585645736/
本当は偉大なる航路(グランドライン)に入ってからにしようと思っていたのですが、ONE PIECE安価スレの方が若干スランプ気味なため、息抜きの意味も込めてスレを建てました。
どちらも更新は続けていきますので、今後ともよろしくお願いします。もうエタる事はしません。なお、この更新を生存報告とします。
668 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/31(火) 18:27:06.63 ID:cVejP3c60
適度に体にきをつけて頑張ってください
669 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/31(火) 20:00:35.03 ID:CKpU29TI0
同時連載はエタるフラグ
でも応援する
670 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/31(火) 21:33:19.34 ID:7g4jNMh10
生存報告乙でしたー
本当無理はしないでください。
671 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/08(水) 20:33:46.63 ID:8wc9GMtZO
一週間経ったので生存報告です。次の一週間のうちには投稿できるので、もうしばらくだけお待ちください。
672 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/08(水) 23:15:14.08 ID:/yOYeiTa0
生存報告乙でしたー
本当リアルで怖いご時世故お体お大事に
673 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 14:02:06.50 ID:qlVtzlkGO
お久しぶりです! 時間空けて申し訳ありません。それでは始めます。まずはゲオルグのから。ちょっと長めです。
674 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 14:20:41.50 ID:qlVtzlkGO
【短期集中表紙連載風SS『ゲオルグとサクヤの ドラゴンといっしょ!』vol.13】
※
>>642
選択:コンマ一桁7より、船は無事ですが一悶着あります
[風見鶏海賊団の船に乗せてもらえる事になったゲオルグ一行は、凪の帯(カームベルト)に向かうための準備を手伝っていた。]
ゲオルグ「これは……どこに持って行けばいいんだ?」
モン・スーン「それは……船長室に運んでくれ。置いておくだけでいい……設置はマルゾウにやらせる……」
マルゾウ「えっ……ぼ、ぼく、これから船の掃除やるんですけど……」
モン・スーン「それを終えてからやればいいだろう……」
マルゾウ「は……はい……!!」
サクヤ「ねー、この大砲イジってもいいー?」
モン・スーン「いいわけないだろう……」
サクヤ「いやいや、この足だと嵐が来た時に吹っ飛ぶよ? だから大丈夫なように改造しておこっかなーって」
モン・スーン「……なるほど。それなら構わない…………」
モン・スーン「マルゾウ……工具を持ってこい……」
マルゾウ「えっ、あ……はい!!」ダダッ……!!
エレファンツ号「パオン?」
ナギ「はい!! その縄はこちらに!!」
チビリュー「キュキュウ?」
ナギ「うーん、そうですねえ……多分そのままで大丈夫です!! ありがとうございます!!!」
ゲオルグ「…………」
ゲオルグ「……なあ、少しいいか?」
ナギ「? はい、何でしょう?」
ゲオルグ「何だか……そいつらと会話をしている気がしたが……?」
ナギ「はい!! わたし、昔から動物達の言葉が分かるんです!!」
ゲオルグ「ほう……悪魔の実か」
ナギ「い、いえ、違います!! 元々そういうタイプなんです!!!」
ゲオルグ「……なるほど。妄想か…………」
ナギ「ち、違います!!!」ガーン!!!
サクヤ「ちょっとちょっと、ゲオルグ、それはヒドイんじゃない? すぐに妄想と断じるなんて」
ナギ「サクヤさん……!!」
サクヤ「この子はきっと人の顔色をうかがうのが得意なんだよ。それも動物にも応用しているわけだね」
ゲオルグ「ふむ……それを動物の言葉が分かると勘違いしているわけか」
サクヤ「そゆことー」
ゲオルグ「なるほどな……流石は研究者だ、一理ある」
ナギ「だから違いますってー!!!」
675 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 14:22:07.51 ID:qlVtzlkGO
モン・スーン「ナギ……少しいいか」
ナギ「はい!! どうしました船長?」
モン・スーン「このレポートをまとめておいてくれないか……」
ナギ「分かりました!! でも、わたしにできるかな……」
モン・スーン「内容は難し目だが……量は多くないからな……お前ならできるだろう、ナギ」
ナギ「!!」
ナギ「わたし……頑張ります!!!」ダダダッ!!!
モン・スーン「…………」ジッ……
ゲオルグ「……ずいぶんあの娘を気にかけているようだな」
モン・スーン「……まァな…………」
マルゾウ「…………あのー……」
モン・スーン「…………どうした?」
マルゾウ「設置など、完了しました!!」
モン・スーン「……そうか。ならば、これを付けてきてくれ…………」
マルゾウ「あ……」
マルゾウ「は、はい……」タッタッ……
676 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 14:26:22.56 ID:qlVtzlkGO
モン・スーン「…………この調子なら、一週間もすれば出航できるだろう……」
サクヤ「この子達ともお別れだねェ」
クマテ族達「「「オレタチ、オマエラ、スキ!! マタ、コイ!!!」」」うおおおおおおっ!!
モン・スーン「……何故クマテ族と仲良くなれるんだ…………? まァ……何でもいいが……」
モン・スーン「だが……今一度覚悟をしておけ。凪の帯(カームベルト)の嵐は……とんでもないからな……」
ゲオルグ「……ああ」
[そして、出航の日───]
[───凪の帯(カームベルト)]
ゲオルグ「……嵐は無いな」
ナギ「あの嵐は本当に前触れが無いんです!! 突然来るんですよ!!! 気をつけてください!!!」
サクヤ「そう言われても……すんごく凪いでるし、雲の影すら見えないよ?」
モン・スーン「ああ……その通り……だからこそ恐ろしいし、興味深いんだ……!!!」
ゲオルグ「……ワクワクしているのか」
モン・スーン「当然だ……!!!」
677 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 14:30:16.36 ID:qlVtzlkGO
マルゾウ「皆さん、軽食を作りました!! ずっと待っているのも疲れますし、いかがです?」
サクヤ「あー、貰おっかなー」
ゲオルグ「……おれも少し貰おう」
モン・スーン「おれは……紅茶だけ飲むか───」
ビュオオ…………
モン・スーン「!!!」
モン・スーン「来た……!!! 来たぞ……!!!」
\超巨大なサイクロン/どーん!!
モン・スーン「嵐だァ───っ!!!」ヒャハハハハ!!!
モン・スーン「マルゾウ!!! 面舵だ!!! 嵐に近づけ!!!」
サクヤ「ハァ!!? 嵐に近づく!!?」
モン・スーン「データだ……データを取らねばならん!!! そのためには嵐にできるだけ近づく事だ!!!」
モン・スーン「もっとだ、もっと近づけマルゾウ────っ!!!」ヒャハハハハ!!!
マルゾウ「は……はいっ!!!」グググッ……!!!
ゲオルグ「想像以上にイカれた男だな……!!!」
ナギ「フー……フー……!!!」ガタガタガタ……!!!
サクヤ「!!! ナギ……!!? 大丈夫!!?」
ナギ「は……はひっ……!!!だ、大丈夫れす……!!!」ガタガタガタ……!!!
サクヤ(全然大丈夫じゃないじゃん……!!! この震え……嵐に相当なトラウマでもあるんじゃないの……!!?)
678 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 14:31:55.55 ID:qlVtzlkGO
サクヤ「モン・スーン!!! 戻ろう!!! ナギがマズいよ!!!」
モン・スーン「……!!!」
モン・スーン「…………」
サクヤ「モン・スーン!!!」
モン・スーン「……クッ!!!」
モン・スーン「仕方ない……舵を切れ、マルゾウ……!!」
マルゾウ「…………」
モン・スーン「……マルゾウ?」
マルゾウ「…………」
モン・スーン「……おい、マルゾウ!! 聞いているのか…………!!?」
ゲオルグ(何だ……どうしたんだ一体……!!?)
マルゾウ「…………い」
サクヤ「え……?」
マルゾウ「うるさいって言ったんだよォ!!!!」
全員「「「!!!?」」」
679 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 14:41:29.66 ID:qlVtzlkGO
マルゾウ「いつもいつも……いっつも無茶ぶりばかりしやがって……!!! 言われるぼくの身にもなれってんだ!!!」
マルゾウ「何でもかんでもぼくにやらせておいてお礼を言わず……好き勝手命令する……!!! もうウンザリだ!!!」
モン・スーン「そういうつもりではない……!!! 誤解だマルゾウ!!!」
マルゾウ「じゃあ……何故……!!!」
マルゾウ「何故ナギさんには優しくするんだ!!?」
モン・スーン「なっ……!!?」
マルゾウ「平等に厳しいならまだ納得はできる……!!! でも、船長はナギさんには甘い!!!」
マルゾウ「ナギさんには大変な仕事を振らず、ぼくにばかりやらせる!!! ぼくは便利屋じゃないんだ!!!」
マルゾウ「もういい……!!! この船は……このまま嵐に突っ込む!!! 皆で海の藻屑になるんだ!!!」
モン・スーン「ば……バカな事を言うな!!! お前も死ぬんだぞ!!?」
マルゾウ「……いいですよ。今までぼくは人の顔色ばかり伺って生きてきたんだ…………このまま生き長らえるくらいなら、いっそここで死んでやる!!!」
サクヤ「何言ってんの……!!?」
ゲオルグ(頭に血がのぼっているのか……!!! 何とかしなければ……!!!)
モン・スーン「ふざけるな……!!! 舵を切れと言っている……!!!」ガシッ!!!
マルゾウ「は……離せ!!! 離してください……!!!」グイ……!!!
ナギ「や……やめて……!!」
ナギ「もう……もうやめて!!!」ダッ!!!
ゲオルグ「!!!」
ゲオルグ「ダメだ!!! 今動くな!!!」
ギギギ……!!!
揉み合いの末にマルゾウが舵を急に切った事で、船は突然曲がった!!
エレファンツ号「パオン……!!?」
サクヤ「うわッ……!!!」
バランスを崩す船員達。そして……!!!
ナギ「あ…………」
モン・スーン「!!? ナギ!!!」
ナギ「スーン船長───!!!」
ザバッ……!!!
サクヤ「な……ナギが……!!!」
ゲオルグ「海に……落ちただと……!!?」ドン……!
680 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 14:43:44.15 ID:qlVtzlkGO
モン・スーン「……!!!」ダッ!!!
ゲオルグ「ダメだ!!! 何をしている……!!!」ガッ!!!
モン・スーン「離せ……!!! ナギを助けなければ……!!!」
ゲオルグ「落ち着け!!! この嵐の海に飛び込んで助かるわけないだろう!!!」
ゲオルグ「それに、ナギはもう……!!!」
サクヤ「……!!!」キッ!!!
サクヤ「アンタ!!! 自分が何したか分かってんの!!?」ガシッ!!!
マルゾウ「あ…………」
マルゾウ「ち……違う……ぼくは……こ、こんなつもりじゃ……!!!」
ゲオルグ(マズいな……!!! 何とかできるか……!!?)
【ネタバレすると、ナギは助かります。誰が助ける? コンマ一桁判定です。】
1、2:M
3、4:G
5、6:T
7、8:K
9、0:S
↓1
681 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/10(金) 14:53:40.33 ID:6OykedsW0
ほい
682 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 15:18:42.88 ID:qlVtzlkGO
Gことゲオルグが助ける事が決まったところでゲオルグのはここまで。せっかくのゾロ目ボーナスですが、それはまた今度に。
それでは本編を始めます。久しぶりなのでゆっくりとやっていきます。
683 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 15:35:35.89 ID:qlVtzlkGO
※
>>651
選択:コンマ74……驚きはするが、ゲドゥの卑術なんかにモーガンは惑わされない
モーガン「『ガムガムのォ〜……!!!」
モーガン「拳(ナックル)ゥ』!!!」ブン……!!!
ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……!!! 良い攻撃だァ、迎え撃たねェとな……」
ゲドゥ「こいつでなァ!!!」ガコン!!!
ゲドゥが玉座のレバーを操作すると、突如モーガンの前に壁がせり出してきた。
その壁には……数多のトゲが付けられているッ!!
モーガン「うおっ!!? あ、危ねェな!!!」
ゲドゥ「ゲッゲッゲッ!!! ここはおれ様の城だ、おれに有利なように改造してるに決まってんだろうがァ!!!」
ゲドゥ「さらに……食らえ!!! そのトゲを全て!!!」ガコン!!!
さらにゲドゥがレバーを操作すると、壁に付けられたトゲが全て射出され……!!!
シュババババ!!!
一目散にモーガンの元へ飛んでくるッ!!!
モーガン「!!!」
モーガン「ヘッ!! こんなの、雲のやつのに比べたらどうって事ねェ!!!」カチャ……
モーガン「『ガムガムのォ……独楽廻し』!!!」ギュルルルルル!!!
背中から十手を抜いたモーガンは、それを構えながら回転していくッ!!!
カカカカカァンッ……!!!
まるで独楽のように回りながら、モーガンは全てのトゲを弾き飛ばしてみせたッ!!!
684 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 15:44:52.61 ID:qlVtzlkGO
ゲドゥ「な、何ィ───っ!!?」ガボーン!!!
モーガン「どうした? こんなもんか?」ドン……!
ゲドゥ「グググ……!!! かくなる上は……!!!」スッ……
ゲドゥ「このボタンでこの城の爆弾を起爆し、全てを終わらせるしかねェみたいだな……!!!」
モーガン「ええええええっ───っ!!?」ガガーン!!!
モーガン「も、もうちょっと粘れよ!!! お前全然戦ってねェじゃねェか!!!」
ゲドゥ「うるせェ!!! おれは痛いのが嫌いなんだ!!! ブン殴られるくらいなら……ここで全てを終わらせてやる!!!」ポチッ
モーガン「うわァ──────っ!!!」
モーガン「…………」
モーガン「…………あれ? 何も起きねェ……」
ゲドゥ「ゲッゲッゲッゲッゲッ!!! バカが!!! そんなもん起爆させるわけねェだろ!!?」スイッー……!!!
モーガン「あ!!! お前どこ行くんだ!!!」
ゲドゥ「ゲッゲッゲッ!!! この玉座はボタン一つで直接屋上に行けるのさ!!!」
ゲドゥ「あばよモーガン!!! 逃げるが勝ちだぜ!!!」ウィーン……!!!
モーガン「ふ、ふざけんなァ!!!」ガーン!!!
【モーガンはどうする? 選択してください。】
1.階段を登ってゲドゥの元へ向かう
2.腕を伸ばしてゲドゥを掴む
3.玉座を破壊する(コンマ50以上で破壊できる)
4.その他自由安価
↓1
685 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/10(金) 15:50:58.61 ID:51LQ07MR0
2
686 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/10(金) 16:00:22.72 ID:qlVtzlkGO
2選択で本日はここまで。昨今何だか不穏な状況で家から出にくいので、今までより更新頻度が上がる……かもしれません。上がらないかもしれない。皆さんも十分お気をつけください。でも気をつけすぎてストレスが溜まったり身体壊したりしないように……。
今さらなんですが、ONE PIECEの最新刊が出ましたね。読みましたか? 読みましたよね? やっぱり今回も最高でしたね。マジでONE PIECE面白すぎる。
失礼しました。今日は安価ナシ。しばらく更新最後の安価は無いかもしれません。それでは、お疲れ様でした。
687 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/10(金) 18:26:19.80 ID:VjsswypiO
乙
ストレイドッグスの方も楽しませて頂いてます
688 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/10(金) 18:48:26.68 ID:iduXQZK3O
乙でしたー!
本当怖くなってますね。心も体もお気をつけて。
689 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/17(金) 17:26:56.52 ID:awdreZqnO
一週間経ったので生存報告です。もう一週間経ったのか……おそらく二週間は空かないのでよろしくお願いします。もしかしたら文豪ストレイドッグスの方が更新早いかも。
690 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/17(金) 21:23:50.77 ID:+F+dLb8K0
生存報告乙でしたー!
本当お体にお気をつけて
691 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/18(土) 00:28:38.25 ID:we2g+nPNO
ONE PIECEに飽きたんでしょ正直さ3スレも続けば新鮮差は書き手も無くなってくるだろうし新しい内容か書きたくなるよね
692 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/04/24(金) 20:00:58.98 ID:1Lqyqf6dO
更新は空くかもしれませんが、やめる事は無いのでよろしくお願いします。
とか言いながら、もう一週間空いたので生存報告です。どっかのウイルスのせいで微妙に忙しくなってしまいまして……(家にはいます)。もう一週間は空く事は無いとは思います。よろしくお願いします。
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/24(金) 23:32:35.51 ID:D/u6KIsy0
生存報告乙でしたー
ウィルスで忙しいのは皆一緒ですよ
でも更新楽しみにしています。久々にコンマ参加したい
694 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/26(日) 14:14:59.19 ID:eGBGtznh0
こっちもストレイドッグスも楽しみ
695 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/01(金) 18:23:25.96 ID:tEkfwM3KO
お久しぶりです。少しですがやっていきます。けっこう空いちゃったので、感覚を思い出すためにもゲオルグの方は今回はお休み。本編からやっていきます。
696 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/01(金) 18:39:20.00 ID:tEkfwM3KO
※
>>685
選択:2.腕を伸ばしてゲドゥを掴む
モーガン「逃がすかァ!!!」びよーんっ!
ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……!! そりゃあ、おれを捕らえに来るよなァ……!!!」ポイッ!!
モーガン「ん?」
ゲドゥ「火炎瓶だ!!! ガムは炎に弱ェだろ!!?」
ボオオッ!!!
モーガン「あちィ───っ!!!」うわああああっ!!
モーガン「手!! 手が!!!」ふー! ふーっ!!
ゲドゥ「あばよモーガン!!!」スイーッ……
モーガン「くっ……!! この……待てゲドゥ!!!」ダッ!!!
697 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/01(金) 19:21:41.78 ID:tEkfwM3KO
モーガン「クソッ……!! 早く追いかけなきゃ……!!!」
モーガン「……アイツの椅子に繋がってる柱登りゃすぐ追いつくな」
モーガン「うおおおおっ!!! 待ってろゲドゥ!!!」ヨジヨジヨジ!!!
イナチ「!!? 今のは……モーガン!!?」
ピポ「ピ……ピポピポ」ウンウン
イナチ「一体どうして……」
ルパン「……? 仲間か何かですかァ〜…………?」
ルパン「……!!」ゾクリ!!!
ルパン「誰だ……!!?」バッ!!!
エドモンド「ゼハハハハ……ようこそダーティー海賊団の本拠地へ……」
イナチ「あ、あなたは……!!?」
エドモンド「わりィな、色々説明してェところだが……時間がねェ。せっかくのチャンスなんでなァ」
イナチ「……どういう事?」
エドモンド「まァ見てろよ。上手くいきゃあ……」
エドモンド「おれ達の時代の始まりだ……!!!」ドドン……!
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/01(金) 19:29:06.63 ID:r+jwr7wbO
久々に更新キター!
699 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/01(金) 20:05:14.06 ID:tEkfwM3KO
/////
モーガン「ゲドゥ!!! どこだァ───っ!!!」ゴオオ……!!!
ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……そんな大声出すんじゃねェよ。ここにいるだろうがよ……」
ゲドゥ「楽しませてもらったぜ、黒蜥蜴のリザード・D・モーガン=B本当はもう少し遊んでいたいが……時間切れだ」
ゲドゥ「見ろ!!! この兵器を!!!」
\巨大な筒型の物体/ドン……!
モーガン「!!?」
ゲドゥ「これがおれ達ダーティー海賊団が作った巨大砲台だ!!!」
ゲドゥ「射程範囲を広げるために何年もかかっちまったが……これだけありゃあ東の海(イーストブルー)全土に弾が届くぜェ……!!?」
ゲドゥ「そうだな、試し撃ちにまずは……ねじまき島でもぶっ壊すかなァ!!!」
モーガン「!!!」
モーガン「フザけんな!!! そんな事させねェぞ!!!」ダッ……!!!
ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……!!! 止められるモンなら止めてみなァ!!!」
ゲドゥ(そして……おれの野望≠叶えてくれ!!!)どん……!
【コンマ二桁判定です。コンマ80以上でモーガン達的には成功。それ以下だと……】
↓1
700 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/01(金) 20:06:05.61 ID:pIgVN87G0
たあっ
701 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/01(金) 20:24:13.95 ID:tEkfwM3KO
短いですが本日はここまで。お疲れ様でした。コンマ80以下なのでそこそこ大変な事になりますが、それはまた次回で。よろしくお願いします。
702 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/01(金) 23:26:06.95 ID:ImI83KBx0
乙でしたー!
果たして何が起きるのか…
703 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/09(土) 22:02:04.37 ID:Q95017inO
一日遅れましたが、一週間経ったので生存報告です。明日か明後日にはやれると思います。しばしお待ちを。
704 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/09(土) 23:33:26.38 ID:m8kaETq40
生存報告乙でしたー
待ってるぜ
705 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/11(月) 23:58:53.56 ID:7AcxItdXO
めちゃくちゃギリギリになっちゃった。それでは始めます。まずは短期集中表紙連載風SSから。ちょっと長めです。
706 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 00:06:53.40 ID:g2R2nuCqO
【短期集中表紙連載風SS『ゲオルグとサクヤの ドラゴンといっしょ!』vol.14】
※
>>681
選択:コンマ一桁3より、ゲオルグがナギを助けます
ゲオルグ「…………」
ゲオルグ「……おれが行く」ドン……!!
モン・スーン「!!?」
モン・スーン「バカな……無茶だ!!!」
ゲオルグ「サクヤ、皆を見ていろ!!!」タッ……!!!
サクヤ「げ……ゲオルグ!!!」
ザパァン!!!
707 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 00:13:20.99 ID:g2R2nuCqO
ゲオルグ(ぐっ……!!!)
ゲオルグ(やはり海の流れが激しい……!!! 自由に泳げん……!!!)
ゲオルグ(これで何とかするしかないか……!! 頼むぞ……聖剣『龍殺し』……!!!)カチャ……!!
ゲオルグ(『龍殺砲(りゅうさつほう)』!!!)ドゴォン!!!
『龍殺し』から放たれた光弾の勢いで、ゲオルグは加速するッ!!!
ゲオルグ(どこだ……!!! ナギはどこだ……!!!)
ゲオルグ(……!!!)
ナギ「」ブクブクブク……
ゲオルグ(いた……!!!)
ゲオルグ(遠いな……あそこまで行けるか……!!?)
ゲオルグ(『龍殺砲(りゅうさつほう)』!!!)ドゴォン!!!
ゲオルグ(届け……!!!)
だきっ!!
ゲオルグ(よし……!!! 捕まえた……!!!)
ゲオルグ(後は船に戻るだけだ……!!!)
グオオ……!!!
ゲオルグ「!!?」
ゲオルグ(くっ……!!! 流される……!!! )
708 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 00:20:26.94 ID:g2R2nuCqO
ゲオルグ(マズい……!!! 息が……!!!)ガハァ……!!!
ゲオルグ(意識、が…………!!!)
ゲオルグ(……………………)ブクブク……
「───」
ゲオルグ(……!!?)
ゲオルグ(この……音は……!!?)
ゲオルグ(…………気のせい、か?)
ゲオルグ(だが……おかげで目は覚めた……!!! もう一発だ!!!)
ゲオルグ(『龍殺砲(りゅうさつほう)』!!!)ドゴォン!!!
709 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 00:35:22.11 ID:g2R2nuCqO
/////
ザパァン!!!
ゲオルグ「ハァ……ハァ……」
ゲオルグ「何とか…………助けられたか…………」
サクヤ「ゲオルグ!!!」だきっ!!
ゲオルグ「サクヤ……」
サクヤ「良かった……ほんとに良かった……!!!」グスッ……!!
ゲオルグ「落ち着けサクヤ。今はナギだ。呼吸を確認しないと……!!」
マルゾウ「ナギさん!!!」すうーっ!
ゲオルグ「!!」
ゲオルグ「マルゾウ……」
ゲオルグ(……おれが人工呼吸をする必要は無さそうだな)
マルゾウ「ナギさん……!! 目を覚ましてください……!!!」グッ、グッ、グッ……!!!
モン・スーン「ナギ……!!!」
ナギ「……」
ナギ「…………」
ナギ「…………ゲホッ……!!!」
全員「「「!!!」」」
ナギ「ゲホッ!! ゲホゲホッ……!!!」
ナギ「……あれ…………? ここは……わたし…………」
710 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 00:52:29.31 ID:g2R2nuCqO
マルゾウ「ナギさん……!!!」バッ……!!!
マルゾウ「すいませんでした!!!」ガバッ!!!
ナギ「へ…………?」
マルゾウ「ぼくは……!! ぼくは……!!!」
モン・スーン「マルゾウ……落ち着け。ナギは意識が戻ったばかりだ……まだ状況をしっかり把握できていないだろう……」
マルゾウ「で、でも……!!!」
ゲオルグ「反省も後悔も謝罪も……生きてさえいればいつでもできる。今は落ち着いて話ができるようになるまで待つんだ」
ゲオルグ「モン・スーン、嵐は大丈夫か?」
モン・スーン「ああ……だいぶ離れる事ができた。まだ雨風は強いが、船が壊れたり投げ出されたりする事は無いだろう……」
モン・スーン「このまま行けば偉大なる航路(グランドライン)に入る。風見鶏海賊団が中継地にしている島があるから、そこで休むぞ……」
ゲオルグ「そうか……分かった」
モン・スーン「こんな状況だから落ち着いたらもう一度言うが……今は礼を言わせてくれ」
モン・スーン「ありがとう……ゲオルグ」
ゲオルグ「大した事じゃない……おれは仕事を全うしただけだ。風見鶏海賊団の臨時船員としてな……」
モン・スーン「!!!」
モン・スーン「フン……キザな野郎だ……」
711 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 00:53:38.27 ID:g2R2nuCqO
ゲオルグ「……お前もマルゾウも落ち着いたようだな。嵐も遠ざかってきたし、これで少しは平穏が戻る」
モン・スーン「……ああ、そうだな…………」
モン・スーン「あんなに感情を抑えられないのは初めてだった……もしかしたら、あのサイクロンには心理的な影響を与える力もあるのかもしれないな……」
ゲオルグ「そんなバカな……」
マルゾウ「で、でも、そうとしか考えられませんよ。ぼくも、自分があんなに感情的になるなんて信じられなくて……」
サクヤ「ん? でも、ああいう事思ってたんじゃないの?」
マルゾウ「い、いやいや!! そ、そりゃあ……ちょっとは思ってましたけど……」
マルゾウ「でも、あんなに声を荒げるほど不満が溜まっていたわけじゃないですよ!? だから、あの嵐に何かあったとしか……」
モン・スーン「この世界の海は……偉大なる航路(グランドライン)≠フゴールに近づけば近づくほど常識外れになっていくからな……」
モン・スーン「どんな事が起こっても不思議ではない。この嵐に関しては要研究だ……」
ゲオルグ「懲りない男だな……」
712 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 00:55:27.18 ID:g2R2nuCqO
ナギ「う、うーん……わたしは確か、喧嘩を止めようとして……」
ナギ「そして、海に落ちちゃって…………」
ナギ「……あれ? わたしを助けてくれたのって…………ゲオルグさんですか?」
モン・スーン「ああ……そうだ」
ナギ「あれ、そっか……気のせいか……」
マルゾウ「?」
ナギ「声が……聞こえたんです。『僕の代わりに彼が行くよ』って」
ゲオルグ「!!!」
ナギ「あ……だからゲオルグさんが来てくれたのかな?」
サクヤ「……大丈夫? ナギ。ずっと変な事言ってるけど…………」
モン・スーン「……疲れているんだ。無理もない…………」
ゲオルグ「…………」
ゲオルグ(声、か……。確かに何か聞こえたが……アレが、そうなのか……?)
ゲオルグ(だとすれば……一体誰が……)
ゲオルグ(……まァいい。ナギに聞いても分からないだろうしな…………)
713 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 01:06:41.61 ID:g2R2nuCqO
モン・スーン「……マルゾウ」
マルゾウ「!! は、はい……!!!」
モン・スーン「すまなかった……お前にあのような思いをさせているとは知らなくてな……」
マルゾウ「い、いや、そんな……!! あれは弾みでというか……!!!」
モン・スーン「確かに……おれは、ナギの事を贔屓にしていた……」
マルゾウ「……!!」
モン・スーン「だが、それは…………ナギが…………友人の忘れ形見だからだ」
マルゾウ「えっ……!!?」
マルゾウ「そ、それは……!!!」
ゲオルグ「大事な話をしているところすまないが……見ろ」
ゲオルグ「……海が切れている」
全員「「「!!!」」」
ゲオルグ「あれが───偉大なる航路(グランドライン)≠ゥ」ドン……!
714 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 01:08:19.58 ID:g2R2nuCqO
短期集中表紙連載風SSはここまで。今回で一度短期集中表紙連載風SSの更新を休止します。もう少し本編が整理できたら再開しようかな。
それでは本編を始めます。こちらも長め。そしてモーガンにとっては、あまりよろしくない展開に……。
715 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 01:10:37.99 ID:g2R2nuCqO
※
>>700
:コンマ80以下のため、今までのバッドフラグを一気に回収する事が不可能になりました。なので……
モーガン「うおおおお──────っ!!!」ゴオオオオ……!!!
モーガン「『ガムガムの銃乱打(ガトリング)』───っ!!!」ダダダダダッ!!!
ゲドゥ「!!?」
ゲドゥ「オイオイ……手が何本もあるみてェじゃねェかよ。とんでもねェ速度のパンチだなァ」
ゲドゥ「こんなん当たったら痛ェじゃねェかよ……」
ゲドゥ「……当たったらの話だがな!!!」ジャキン!!!
モーガン「!!?」
ゲドゥは左腕に大きな盾を装着している。だが……
モーガン「そんなもんでおれの攻撃が防げると思ってんのか!!? 前は全然守れてねェぞ!!!」
ゲドゥ「問題ねェ……これはなァ……」
ゲドゥ「───左側からの凶弾を受け止める盾なんだよォ!!!」
ヘイライ「ヘヘヘ……眼鏡の男かラムス大佐で遊ぶのも面白そうだったが、船長命令じゃあ仕方ねェ……」
ヘイライ「やっと我慢の時期が終わるわけだしなァ!!! 派手にブッ放すぜ!!!」
ヘイライ「『ヘルユー・BANG』!!!」
ドゴォン!!!
ヘイライのライフルの先端に付けられた巨大な銃弾が、ゲドゥめがけて炸裂するッ!!
バァン!!!
ゲドゥ「がッ……!!!」
ゲドゥ「結構痛ェじゃねェかよ……!!!」
716 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 01:17:07.69 ID:g2R2nuCqO
モーガン「……!!? 何なんだ!!?」
ゲドゥ「ジャドゥ!!! キャッチだ!!!」
ジャドゥ「ほい来たキャプテン!!!」ダッ!!!
ジャドゥ「リング作って待ってたんだが、やっと暴れられるってんなら話は別だ……ぜッ!!!」ガシィッ!!!
ゲドゥ「ゲッゲッゲッ!!! さぁ黒蜥蜴=I!! おれの悲願を叶えてくれ!!!」
ゲドゥ「───てめェの拳で『島のねじ』を壊すんだ!!!!」ドン!
モーガン「何ィ……!!?」
ガガガガガガッ───!!!
モーガンの『ガムガムの銃乱打(ガトリング)』が砲台───ではなく=w島のねじ』に炸裂するッ!!
ガガガガガガガガガ───!!!
バキッ!!!
何かが壊れた音と共に……!!!
ギュルルルルル!!!!
巨大な『島のねじ』が回り始めたッ!!!
モーガン「うわあああああ───っ!!?」ブオオッ!!!
大きな柱体が回る事でとてつもない風が吹き、モーガンは吹き飛ばされてしまうッ!!!
ゲドゥ「ゲッ───ゲッゲッゲッゲッ!!! やっとだ……やっと目覚めるぞ!!!」
ゲドゥ「おれを海賊王へと導く……大いなる災い≠ェなァ!!!」ドン!
717 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 01:19:18.03 ID:g2R2nuCqO
/////
ゴゴゴゴゴ……!!!
イナチ「こ、この揺れは一体……!!?」
ピポ「ピ、ピポォ……!!!」ガタガタ……
エドモンド「ゼハハハハ!!! 成功したみてェだなァ!!!」
エドモンド「やはり黒蜥蜴≠使うアイデアは正解だったぜ……!!!」
イナチ「!!? 黒蜥蜴=c…!!?」
エドモンド「お、何だ……知ってんのか?」
エドモンド「ヤツのおかげで我が海賊団の長年の野望が叶いそうなのよ。ありがてェ話さ」
エドモンド「後はコイツを使えば……」キラッ……
ルパン「!!!」
ルパン「そ、それは……『ダイヤモンドクロック』!!?」
エドモンド「?」
ルパン「ふ……フフフフフ!! やっと見つけましたよ!!! 『ダイヤモンドクロック』!!!」
ルパン「私の名前はアルセヌ・“怪盗”・ルパン!!! 怪盗の二つ名に恥じぬ華麗な盗みをお見せしましょう!!!」
ルパン「さァ、いきますよ───!」
ズバァッ!!!
ルパン「……え?」
ルパン「なっ……いつの間に……斬られ、て……」ガハッ……!!!
ドサッ……
718 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 01:23:48.90 ID:g2R2nuCqO
エドモンド「フン、コソ泥が……目障りだ」
エドモンド「おれは今から世界に名を轟かすんだ……無粋な邪魔すんじゃねェよ……」チャキ……
イナチ(左腕が……突然サーベルに……!!! まさか、悪魔の実……!!?)
イナチ(……いえ、違うわね。あれは義手。それも高性能な…………)
エドモンド「…………」ギロッ!!!
イナチ「……!!」ゾクッ!!!
エドモンド「……ゼハハハハ!!! そう身構えるんじゃねェ!!! おれァ女は滅多な事じゃあ傷つけねェんだ」
イナチ「……一体、何が起こっているの?」
エドモンド「ゼハハハハ……まァ教えてやってもいいだろうな。そのうち分かる事だ」
エドモンド「ねじまき島には昔から伝説があるのは知っているか? 『島のねじ』と呼ばれる巨大なネジで大いなる災い≠封印しているっつー話が伝わってんだ」
イナチ「それは……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ルパン「……時にミス・イナチ、ねじまき島の伝説についてご存知ですか?」
イナチ「伝説……?」
ルパン「この島の頂上の城……そこには島の主軸となる巨大なネジのようなものがありましてね。はるか昔、そのネジによって大いなる災い≠封印したという話があるんですよォ〜」
イナチ「大いなる……災い……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イナチ「……ええ、知っているわ」
エドモンド「それは本当だ!!! 大いなる災い≠ネんて伝説的なものじゃなく、ヤツは実在する!!!」
エドモンド「ヤツをこの世界に呼び戻すのがおれ達の長年の悲願よ。それが見れるんだ、いいところに来たなァ女!!!」
イナチ「……!!!」
イナチ(何て恐ろしい目なの……!!! 自分のためならばどんな犠牲も厭わない人間の目だわ……!!!)
イナチ「……ヤツって、何なの?」
エドモンド「───海賊さ」
エドモンド「それも───とびきりおどろおどろしいヤツだ」
719 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 01:26:38.50 ID:g2R2nuCqO
/////
アル「クソッ……!!! 間に合わなかった……!!!」
アル「あれだけ回れば完全に封印が解けるのも時間の問題だ……!!! ヤツが出てきちゃうぞ……!!!」
アル「海を脅かす『災い』の一つ……『霊災』が!!!」ドン……!
/////
ズズ……
ズズズ……
ズズズズズズ……!!!
???「…………良い時間帯だ。日が沈んでいる。目覚めるにはちょうどいい……」
???「あれからどのくらい経ったのか……この世界も……大分変わってしまっただろう……」
???「だがまァ……ぼくには関係のない事だ」
???→ヨル・ミル・エンド「───何にせよ、ぼくがこの世界を全て壊すんだからなァ!!!!」
[『災い』の一つ───『霊災』 世界最大の海賊亡霊 ヨル・ミル・エンド]ドドン!!
720 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/12(火) 01:28:20.97 ID:g2R2nuCqO
本日はここまで。やっと『災い』を一人出せました。
本来ならヨル・ミル・エンドが目覚めてしまうまでにダーティー海賊団を倒したり共闘する仲間を増やしたりできたのですが、コンマが振るわなかったり安価のタイミングが合わなかったりで敵がめちゃくちゃいる状態で『災い』が目覚めてしまいました。果たしてモーガン達の運命や如何に。
次回から戦いに向けて進んでいきます。お疲れ様でした。
721 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/05/12(火) 02:19:12.08 ID:ZF6ijQJfO
乙
災い候補として安価したけどまさか序盤に採用されるとはありがとうございます
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/12(火) 22:12:08.55 ID:FF3YnnFt0
乙でしたー!
まさか夜中の更新だったとは…しかしめちゃくちゃ厄介な状態になっているし。
果たして厄災の実力は以下に…まだ東の海のはずなんだがなぁ…
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/13(水) 17:40:23.85 ID:8dAMN+un0
乙
こっちも文ストも面白い
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/13(水) 21:40:41.53 ID:1XIUtv3H0
東の海でコレならグランドラインはどうなるんや。
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/14(木) 02:24:22.68 ID:701yGDVuO
ネジ巻島見た事ないんだがどんな話だっけ
726 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/19(火) 18:08:50.85 ID:2MQvA2f1O
一週間経ったので生存報告です。二週間は空けないように頑張ります。ではまた近日。
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/19(火) 18:44:10.42 ID:Xfd8P5ZpO
生存報告乙でしたー
ご無理なさらずに体に気をつけてください
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/20(水) 00:30:59.56 ID:QlucN+NmO
乙です
729 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/05/26(火) 13:23:36.15 ID:YYi7jnQyO
一週間経ったので生存報告です。もう一週間空く事は無いハズなので、それまでよろしくお願いします。
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/26(火) 14:22:05.39 ID:2SfLxtXJ0
生存報告乙でしたー
731 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/06/03(水) 08:48:53.20 ID:0B17cMWuO
もう一週間経ったので生存報告です。申し訳ない、空けるつもりは無かったのですが……。今週中にはできるので、よろしくお願いします。
732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 13:29:15.03 ID:SbbAEtt+O
>>731
いやもう投稿日に期待してないからさ
書きますだけでいいよ言ったところで守らないなら
733 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 18:26:41.42 ID:UGU2Gx67O
そんな事ないよ、俺は続きを待っているから
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/04(木) 16:59:08.02 ID:TfrTBHtv0
ストレイドッグスの方も楽しみにしています
735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/04(木) 20:22:09.98 ID:nbT3Wz0j0
ちょいちょい何故か上から目線で物を言ってる人がおられますが金も払ってないのになんの文句を言ってんだとしか…
モチベーション低下は確かにあるだろうけど基本趣味でやってるものを読ませていただいてるという立場なの分かってます?
別に待てないなら読まなくてもいいし
736 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/06/06(土) 18:58:46.38 ID:6JnIv4PrO
お待たせしました。それでは始めます。今回も安価は無しで長めなので、お時間ある時にでも。
737 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/06/06(土) 19:05:31.76 ID:6JnIv4PrO
[ねじまき島・西の空付近]
モーガン「うわあああ───っ!!! 落ちるゥ───っ!!!」ヒュウウウ……!!
モーガン「……あ、でもおれガムだからあんま痛くねェか」
モーガン「でもちょっとは痛いからイヤだァ───っ!!! うわああああああ──────っ!!!」
……ドォン!!!
モーガン「イテテ……思ったより痛かったな……」
モーガン「……っていうか、何が起こったんだ!!?」
モーガン「うおっ!? 砲台が外れてる!!?」ガーン!!
モーガン「……ん!!? 外れたところから何か出てきてる…………?」
モーガン「アレは……」
モーガン「…………船か!!?」
[ねじまき島の頂点に位置する『島のねじ』。それは今、完全に外れてしまっている。]
[巨大なネジが島に落下する……そう思われたが、何故かネジは風へと消えてしまった。]
[それと同時に現れたのは……透明な帆船だ。どことなく透けているようにも見える。]
[その巨大な船は……ゆっくりと移動し始めている!!!]
モーガン「……何だアレ。幻覚かな…………」ごしごし
モーガン「……やっぱり違うな。船が島を下ってんのか」
モーガン「……スゲェな!!!」ガーン!!
738 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/06/06(土) 19:09:26.97 ID:6JnIv4PrO
アル「クソッ……!!!」
モーガン「お?」
アル「やっぱりダメだったか……!!!」
アル「あのネジは何百年も前に設置された物……風化しきっていてもおかしくない。限界だったんだな……!!」
モーガン「アルじゃんか。どこにいたんだよ!!」
アル「? ああ、モーガンさん!!」
アル「……実はおれ、あの船が現れるのを止めるためにこのねじまき島に来たんですよ」
モーガン「!? そうなのか!!?」
アル「だからそのために色々やってたんですけど……結局防げませんでした……!!」
モーガン「……っていうか、あれは何なんだ?」
アル「詳しくは割愛しますが……ヤツは海賊です」
モーガン「海賊……!!!」
アル「何百年も前に世界中の海を荒らし、あまりの凶悪さから封印された狂気の海賊……!!!」
アル「アイツの悪魔の実の能力は厄介かつ強力なんです……!!! 絶対に封印を解くべきではなかった、あのネジを外してはいけなかったんだ……!!!」
モーガン「んー……よく分かんねェけど、スッゲェ強い海賊って事か?」
アル「強いなんてものじゃないですよ!!! ヤツはバケモノだ……!!!」
アル「アイツはこの海に解き放つべきではなかったんだ……!!!」
739 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/06/06(土) 19:12:17.45 ID:6JnIv4PrO
アル「それにしても……あのネジを外しやがったのはどこのバカヤロウなんだ!!!」
モーガン「おれだけど」
アル「きみかァ!!?」ガガーン!!!
アル「も、モーガン君!!! きみはアレがどんなに重要なものか分かっていたんですか!!?」
モーガン「し、知らねェよ!!! おれはゲドゥに砲台だって言われたんだよ!!!」
モーガン「島を壊させるわけにはいかねェと思って……だから壊したんだ!!!」
アル「ゲドゥか……ヤツのやりそうな事だ……!!!」
アル「ヤツは卑術に長けているだけでなく、応用力があるんです。きっとモーガンさんの強さを知って利用しようとしたんですよ!!」
モーガン「おれの……強さを……!!?」
モーガン「エヘヘ……」テレッ……
アル「照れるなァ!!!」ビシッ!!!
740 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/06/06(土) 19:17:15.37 ID:6JnIv4PrO
アル(……というか…………)
アル(この人……あのネジを自分の手で壊したっていうのか……!!?)
アル(確かに、あのネジは元々ダーティー海賊団が壊す活動をしていたとは思うけど……それにしても……!!!)
アル(もしかしたら、この人はとんでもなく強いのかもしれない……!!!)
アル「モーガンさん」
モーガン「何だ?」
アル「手を……貸してもらえませんか」
アル「このままでは───東の海(イーストブルー)が滅ぼされてしまいます!!!」ドン!
モーガン「!!?」
/////
エドモンド「……ヤツの名前はヨル・ミル・エンド。世界最大の『海賊亡霊』だ」
エドモンド「200年以上も前から海を荒らし続けている恐るべき海賊さ」
イナチ「……!!? 200年以上って…………そんなの人間じゃ…………!!!」
エドモンド「ゼハハハハ……何か悪魔の実でも食ったんだろうな。ヤツは不死の化け物……まさに悪魔の呪い≠チてワケだ」
イナチ「そんな恐ろしいものが……この島に封印されていた……」
イナチ「……でも、あの化け物を解き放ってどうするつもりなの? あなただって危ないハズでしょう?」
エドモンド「ゼハハハハ!! おいおい、おれがそんなマヌケな男に見えるのかァ!!?」
エドモンド「安心しな。コイツがありゃあ大丈夫だ」キラッ……!!!
イナチ「!! それは……!!!」
エドモンド「巷じゃあ『ダイヤモンドクロック』なんて名前で知られてるが、コイツはヨル・ミル・エンドを操るために大昔の人間が作った装置だ!!!」
エドモンド「コイツがあれば、おれ達には何の脅威も無い。それだけじゃねェ、あの『霊災』に命令する事だって可能なのさ!!」
エドモンド「だがまァ、まずはヤツの海賊船に乗せてもらうとするか」
ジャイアル「ヒャハハハハハ!!! 何してんだエド!!? 早く行こうぜェ!!?」
イナチ「!!?」
ジャイアル「……あ? 何だこの女」
741 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/06/06(土) 19:24:10.89 ID:6JnIv4PrO
エドモンド「さて、どうする女?」
エドモンド「ここでおれ達についてこれば、お前はおれの仲間だ。傷つけやしない」
エドモンド「だが……もし楯突くってんなら、流石のおれもお前を殺さなくちゃなんねェ」ゴゴ……!!
イナチ「……!!!」
イナチ「……あなたが何をするのか知らないけど、私の言葉は決まってるわ」
エドモンド「ゼハハハハ……!! ああ、そういう顔をしてやがる……!!!」
エドモンド「じゃあ……死ねェ女ァ───っ!!!」ゴオオ……!!!
イナチ「!!!」
プシュー!!!
全員「「「!!?」」」
ジャイアル「ああ……!? 何じゃこりゃあ!!?」
エドモンド「煙幕か……!!?」
イナチ「これは……!!?」
イナチ「危険だわ……ピポちゃん!! 鞭になって!!!」
ピポ「ピポ!!!」シュルル……!!!
ガシッ!!!
イナチ「えっ……!!?」
モクモクモクモク……
モクモク……
モク…………
エドモンド「……逃げたか」
ジャイアル「どうする!? 探して殺すか!!?」
エドモンド「……いや、いい」
エドモンド「そんな事よりも、長年の悲願が叶ったんだ」
エドモンド「果たしに行こうぜ……おれ達の夢をなァ……!!!」ドン!
742 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/06/06(土) 19:28:15.36 ID:6JnIv4PrO
/////
イナチ「ハァ……ハァ……」
イナチ「あ、ありがとう……助かったわ……」
イナチ「まさかあなたに助けられるとはね……ルパン」
ルパン「ククク……この程度造作もありませんよォ〜……」どん!
ルパン「あまり優雅な逃走ではありませんでしたが、事情が事情です。一刻も早くこの島から抜け出しましょう」
ルパン「何かとてつもなく恐ろしいものが出現したようですからねェ〜……!!!」
イナチ「ダメよ……!! 私は仲間と合流しないと……!!!」
ルパン「ククク……その必要はありませんよォ〜……?」
イナチ「え……?」
イナチ「……!! まさか…………!!!」
ルパン「ええ……貴女の想像通りですよォ〜……!!! 私は今、貴方に触りました≠ゥらねェ〜……!!!」
ルパン「『SEAL(シール)』!!!」
ボゥン!!!
ルパン「……ククク、この方はなかなか頭がキレますからねェ〜。持っておいて損は無いでしょう」ペタリ……
サイミン「あっ!!! こんなとこにいたのか!!!」
ルパン「おや? どうかしましたかァ〜?」
メタル「どうもこうもあるか……!!! なんかこの島ヤベェぞ!!!」
ルパン「ええ、私の想定よりはるかにマズい状態になっていますねェ〜……」
ルパン「それでは、さっさとこんな島出航してしまいましょう……!!!」ドン……!
743 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/06/06(土) 20:25:28.12 ID:6JnIv4PrO
/////
ラムス「な……何が起こっているんだ一体!!?」
ラムス「ヘイライが消えたと思ったら今度は島のネジが突然外れて、現れたのは巨大な帆船!!!」
ラムス「この島で一体何が……!!!」
シルバーフレーム「解説しているところ申し訳ありませんが……少々手を貸していただけますか」ハァ……ハァ……
ラムス「!!? シルバーフレームくん、血が……!!!」
シルバーフレーム「ヘイライにしてやられました……やり返したいところですが、今は時間がありません」
シルバーフレーム「アレが何なのかともかく、早く逃げなければ……!!!」
シルバーフレーム「……あ」
ラムス「ん?」
シルバーフレーム(そう言えば……船を探すの後回しにしていましたね。どうしましょうか)
シルバーフレーム「……ん?」
カピタン「ンフフフ……!!! もうこんな島コリゴリだ……!!! 私は一足先にお暇させてもらいますよ……!!!」
ガシッ
カピタン「ン?」
シルバーフレーム「いいところでお会いしましたね……」ゴゴゴ……!!!
カピタン「ひいいいいいいっ!!!」
/////
ロウマン「ナニアレェ───っ!!?」うわああああああっ!!!
ルイス「おいおい……ドラゴンの次は幽霊船か……!!? どうなってんだ東の海(イーストブルー)は……!!!」
酒場の主人「」ブクブク……
海賊1「うおっ!!? 何だアレ!!!」
海賊2「せ、船長の新兵器か!!?」
海賊3「バカ!!! 陸に船あげてどうするってんだ!!!」
ルイス「……船員も知らないのか。じゃあアレは一体…………」
ゴゴゴ……!!!
ルイス「……!!?」
ルイス「……バカな…………!!!」
ルイス「おい!!! お前ら全員逃げろ!!!」
海賊1「ああ!!? 何でテメーなんかに言われなきゃいけねーんだ!!!」
ルイス「そんな事言っている場合か!!!」
ルイス「あの船……こちらに降りてくるぞ!!! このままじゃ全員轢かれて死んでしまう!!!」
全員「「「…………」」」
全員「「「ええええええ───っ!!?」」」
744 :
◆WlXBYBXWS3zL
[saga]:2020/06/06(土) 20:37:45.52 ID:6JnIv4PrO
/////
ヨル・ミル・エンド「…………」
ヨル・ミル・エンド「……二百年振りか? いや、それ以上かも…………」
ヨル・ミル・エンド「船と一緒に封印されていてよかった……亡霊共もたっぷりいるみたいだしなァ……」
\幽霊船に乗った数多の海賊の幽霊/ドン……!
亡霊1「ア……アア……」
ヨル・ミル・エンド「……何? 客人…………?」
ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……!! お初にお目にかかるぜ、『災害』さんよォ……!!!」どん!
ヨル・ミル・エンド「お前は…………?」
ヨル・ミル・エンド「まァいい……とにかくお前もぼくの仲間になってもらおう……」スッ……
ゲドゥ「おおっと!! 怖ェじゃねェかよ……」
ゲドゥ「知ってんだぜ、お前の能力……触れた相手を取り込んで亡霊にしちまうんだろ?」
ヨル・ミル・エンド「…………ふうん。知ってるんだ」
ヨル・ミル・エンド「でも……きみに触れなくても、ぼくの部下達に殺させてもいいんだよ?」
亡霊達「「「ア……アアア……!!」」」
ゲドゥ「待て待て……そんな物騒な話は止めようぜ」
ゲドゥ「おれはお前の力が欲しくて目覚めさせたんだよ」
ヨル・ミル・エンド「……力?」
ゲドゥ「そうさ!! 『災い』の一人に数えられるその恐るべき力!!! そいつがありゃあ東の海(イーストブルー)はもちろん、偉大なる航路(グランドライン)を統べるのだって簡単だぜ!!!」
ヨル・ミル・エンド「……何でそんな事手伝わなきゃいけないんだ」
ヨル・ミル・エンド「ぼくはね、全ての人間を殺すんだ……!!! それにはもちろん、お前も含まれているんだよ……!!!」ゴゴ……!!!
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