【バンドリ】白鷺千聖「百合度を測定する機械」【コンマとか】

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/15(日) 09:20:00.99 ID:dAglTyZA0

千聖「…………」

千聖「……えぇ」

千聖「…………」

千聖「えぇ……」

千聖(なんでそんなものを作ろうと思ったのか。どうしてそんなものを作ってしまったのか)

千聖(そしてなにより、何故私にそのモニターを依頼したのか)

千聖(ただでさえ最近は『パスパレ内で誰と誰がデキている』なんていう根も葉もない憶測がファンの間で飛び交っているのに……)

千聖「けど……スポンサーからの直々のお願い、なのよね……」

千聖「やらないとダメ……よね……。はぁ……」

千聖(ええと、この冊子が説明書かしら……)ペラ
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/09/15(日) 09:20:36.22 ID:dAglTyZA0


“使い方は簡単で、対象に機械の背を向けてボタンを押せば、それだけで測定は済みます。”


千聖「なんなのよその無駄な謎技術は……そういうのはもっとこう、世界平和のためにでも使いなさいよ……」


“数値は01〜100までで表示されます。測定された数値によって、概ね以下のように分類することが出来ます。

01〜30
一般女子レベル

31〜50
やや素質があるレベル

51〜70
雰囲気に流されるレベル

70〜76、78〜80
同性と手を繋ぐ、一緒にお風呂に入ったりお布団に入るなどのスキンシップを積極的にしたがるレベル

77
男の人は男の人同士で、女の子は女の子同士で恋愛すべきだと思うレベル

81〜90
愛に性別という概念はないレベル”


千聖「……いやダメでしょうこれ」

千聖「イヴちゃんの純粋無垢なハグは……これに入らないわよね……」

千聖「しかも90まででこれって……この先を見るのが怖いんだけど……」

千聖(……けど、スポンサーからの依頼という言葉が胸中に重く響く。ああ、読まないとダメだ。白鷺千聖はそういう風に出来てしまっているから)ペラ


“91〜95
ガチ

96〜99
ノンケだって構わず襲っちゃう系女子

100
【検閲済み】”

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/09/15(日) 09:21:13.79 ID:dAglTyZA0

千聖「…………」パタン

千聖(冊子を閉じて、天を仰いだ。事務所の見慣れた天井がいつもより高く見えた。煌々としたLED蛍光灯の光がやたらと目に刺さる)

千聖「まさか、いないわよね。身近にこんなに数値の高い女の子は……」

千聖(正直、やりたくない。やりたくなくて仕方がない。実は日菜ちゃんとかその辺りに送るつもりのものが間違って私に届いてしまったんじゃないかと思いたかった)


“拝啓 猛暑到来となりましたが、白鷺千聖様には変わらずお元気にお過ごしのことと存じます。”


千聖(けれど何度見ても手紙の時候の挨拶には私の名前があって、つまりそれはスポンサー様から直々に名指しで指名を受けているのは間違いがないことで、そうなってしまっている以上私がやらないとダメな訳で……)

千聖「はぁ……仕方ない……やらないといけないわね……でも……」

千聖「…………」

千聖(個人としての白鷺千聖の正直な気持ちと、芸能人としての白鷺千聖の責任感が秤にかけられる)

千聖(けど、言うまでもなくすぐにそれはプロとしての白鷺千聖の方に傾いた)

千聖(こうなったらプラス思考だ。純粋なイヴちゃんとか花音にこんなふざけたものが送られなかっただけ幾分かマシだ)

千聖「……でもやっぱり動きたくないわね……もうしばらくこのまま――」

――ガチャ

丸山彩「おはようございまーす!」

千聖「…………」

彩「あ、千聖ちゃん! おはよー!」

千聖「……ええ、おはよう……彩ちゃん……」

千聖(どうしてあなたはこう、そういう空気をこれ以上なく読んだ場面でいつも姿を現すのかしら。実は扉の裏で待機していたんじゃないかしら)

千聖(なんて悪態を心の中でつくけれど、こうなってしまった以上は仕方なかった)

千聖(これもきっとさっさと前へススメ! という神様の思し召しなんでしょう。神様なんてそんなに信じていないけれど)ポチ


丸山彩の百合度
↓1
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 09:30:31.01 ID:pHltJtsu0
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/09/15(日) 09:52:03.61 ID:dAglTyZA0

丸山彩の百合度 【01】


千聖(そうよね、普通こんなものよね)ホッ

彩「どうしたの、千聖ちゃん? なんだかすごい安心した顔してるけど」

千聖「いいえ、なんでもないわ。こっちの話よ」

彩「そう?」

千聖「ええ」

千聖(……よし、彩ちゃんにはちょっと申し訳ないけれど、私のこの変な依頼に付き合ってもらおう)

千聖(花音も彩ちゃんも「ひとりじゃないんだから」って歌っていたし、ちょっとくらいいいわよね)

千聖「ねぇ彩ちゃん」

彩「うん?」

千聖「ちょっと申し訳ないんだけど、今日のレッスンが終わったら少し付き合ってくれないかしら」

彩「うん、特に予定もないからいいよ。なにかお買い物とか?」

千聖「ええっとね、ちょっとモニターのお仕事を頼まれて……ひとりで回るのも(精神的に)大変だから、一緒に来てほしいのよ」

彩「分かったよ!」

千聖「ありがとう、彩ちゃん」

彩「ううん、どういたしまして! えへへ、千聖ちゃんに頼られるとなんだか嬉しいなっ」

千聖(よかった……彩ちゃんはイメージ通りの普通の女の子だったわ。その言葉も純粋な気持ちからでしょうし)

彩「あ、そろそろレッスンの時間だね。一緒に行こっか」

千聖「ええ、そうね」ニッコリ

彩(さっきはなんだか疲れた顔してた気がしたけど、千聖ちゃん、元気そうで良かったなぁ)


……………………
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/09/15(日) 09:53:31.06 ID:dAglTyZA0

――レッスンルーム――

――ジャーン...♪

千聖「ふぅ、今日はこんなところかしらね」

若宮イヴ「はい! 今日も精一杯精進しました!」

氷川日菜「ブシドーだね!」

イヴ「はい! ブシドーです!」

日菜&イヴ「ブシドー!」

彩「うぅー……結構リズム外しちゃったなぁ……」

大和麻弥「大丈夫ですよ、彩さん。あれくらいの走りだったらジブンたちでカバー出来ますから」

千聖「そうよ。麻弥ちゃんほどには上手く出来ないけど、私も出来る範囲でカバーはするから」

彩「うん……ありがとね、麻弥ちゃん、千聖ちゃん」

麻弥「いえいえ」

千聖「どういたしまして」

千聖(……さて、レッスンが終わってしまったということは、これから本気であの機械のモニターをしないといけない訳だけど……)

千聖(とにかく数をこなしてしまおう。この場にパスパレのみんながいるのだから、パパっとボタンを押してパパっと数値を記録してしまおう)

千聖(正直気が乗らないけど……)ポチ、ポチ、ポチ


若宮イヴの百合度↓1

氷川日菜の百合度↓2

大和麻弥の百合度↓3
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 10:00:57.08 ID:j1owViivo
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 10:01:11.03 ID:P84jicf2o
高く
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 10:01:19.89 ID:eWPTZNpvo
はい
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/09/15(日) 10:21:55.88 ID:dAglTyZA0

若宮イヴ 【08】

千聖(よかった、イヴちゃんはやっぱり純粋だった)

氷川日菜 【03】

千聖(日菜ちゃんも信じていたわ。紗夜ちゃんにべったりなのは甘えん坊な妹さんだからよね。やっぱりパスパレは清いアイドルバン)

大和麻弥 【89】

千聖「」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/09/15(日) 10:22:24.73 ID:dAglTyZA0

日菜「あれ? なんか千聖ちゃん固まってるけど、どーかしたの?」

イヴ「大丈夫ですか?」

千聖「え、ええ、ええ……だいじょうぶ、よ……」

千聖(何かの間違いよね……)チラ

【89】

千聖(そんなまさか……)チラ

【89】

千聖(さ、三度目の正直……)チラ

【大和麻弥さんは愛に性別という概念はないレベルです】

千聖「」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 10:23:37.13 ID:dAglTyZA0

麻弥「あの、千聖さん? さっきから自分の手元とジブンを見比べてますけど……どうかしましたか?」

千聖「え!? え、いえ、べ、別に……コホン」

千聖「えーっと、麻弥ちゃん?」

麻弥「はい?」

千聖「つかぬことを聞くけど……あのね? 最近、特に仲良くしてる女の子って誰がいるかしら……?」

千聖(なんでこんなことを聞いてしまったのか)

千聖(怖いもの見たさか、はたまたまだ現実を受け入れられないのか、それとも実は機械が故障しているという可能性に賭けたのか……)

麻弥「仲良く、ですか? そうですね……↓1ですかね」

※バンドリ内のキャラクターでお願いします
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/15(日) 10:24:59.10 ID:MZPQ5lxsO
薫さん!
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 10:50:17.52 ID:dAglTyZA0

麻弥「薫さんですかね」

千聖「え、薫?」

麻弥「はい。薫さんとは演劇部での付き合いも長いですし、あれで面倒見もすごくいいですし」

千聖「そ、そう……」

千聖(……薫は演劇に限ればまともだし、同じ部活なら仲良くするのは普通よね)

麻弥「この前もジブンの相談に乗ってもらいました。なんでしょうね、薫さんの不思議な包容力と言いますか……あんまりこっちの話を聞いてる風には思えないのに、どうしてか心を的確に突く言葉をくれますよね」

千聖「…………」

麻弥「あ、この人の前でなら強がらなくてもいいんだ……なんて思わせてくれる不思議な魅力があって、それでいて容姿は端麗ですし、ジブンも舞台袖からよく薫さんを見つめてますよ」

千聖「…………」

麻弥「ステージライトに照らされた薫さんの輝く横顔……たまにそれを思い起こすと、こう、得も言われぬ高揚感が身体を駆け巡って……フ、フヘ、フヘヘヘヘ……」

千聖(あ、これ多分ダメなやつだわ)

麻弥「……でも、薫さんってやっぱり人気ですよね。世界から祝福された天性の主役といいますか……いつでも女の子にキャーキャー言われてますし。いえ、別に気になんてしてないですよ? でもたまに思いますよね。黄色い声援を浴びせていますけど、じゃあみんなはどれだけ薫さんのことを分かってるんですかって。ジブンはずっと、演劇部に入ってからずーっと一緒でしたよって言いたくなりますよ」

千聖(……確実にダメなやつだわ)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 10:51:10.16 ID:dAglTyZA0

麻弥「でもジブンも本当は分かっているんです。一応アイドルですし、ジブンのことを好きでいてくれるファンは本当にありがたい存在で、きっと薫さんのことを追いかける人たちもそうなんだなぁって。だけどどうしても割り切れない想いがあるといいますか、正直薫さんと幼馴染の千聖さ――」

千聖「あーっともうこんな時間ね! ごめんなさい麻弥ちゃん変なこと聞いてしまって!」

麻弥「あ、本当ですね。もうそろそろ次の仕事の準備をしないといけません」

千聖「ええ! それじゃあお仕事頑張ってね、麻弥ちゃん! さ、彩ちゃんは私と一緒に行きましょうか!」グイ

彩「え? ちょ、ち、千聖ちゃん!? そんなに急に引っ張らないでぇぇ――……」

日菜「あはは、変な千聖ちゃん」

イヴ「千聖さん、元気そうで良かったです!」

麻弥「……そうですね」

麻弥(危なかった……思わず千聖さんにちょっと嫉妬してる、なんて口を滑らせるところだった……ギリギリセーフ……)


……………………
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 10:51:38.46 ID:dAglTyZA0

――会議室――

千聖「この機械、本物なのね……音楽以外であんな饒舌な麻弥ちゃん、初めて見たわ……」

彩「はー、さっぱりしたぁ。レッスン後のシャワーってなんでこんなに気持ちいいんだろうね」

千聖「……今の私には彩ちゃんだけが救いだわ」

彩「え、なにが?」

千聖「こっちの話よ。ところで彩ちゃん」

彩「どうしたの?」

千聖「さっき言ったモニターのお仕事の関係で、他のバンドのみんなに会わないといけないんだけど……誰がどこにいるかって何か心当たりあるかしら?」

彩「うーん……あ、↓1ちゃんなら」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 10:54:34.75 ID:HN2sEDqR0
燐子
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 11:10:26.64 ID:dAglTyZA0

彩「燐子ちゃんなら、昨日メッセージのやり取りしてたから知ってるよ」

千聖「本当? 教えてもらってもいいかしら」

彩「うん。近々ロゼリアの衣装を改良するから、今日は図書館に服飾の本を読みに行くって言ってたよ」

千聖「図書館……商店街の外れのところかしら」

彩「そこだね」

千聖「分かったわ。それじゃあ図書館に行きましょうか」

彩「オッケー!」

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 11:11:07.47 ID:dAglTyZA0

――図書館――

白金燐子「…………」ペラ、ペラ

彩「あ、いたいた。おーい、燐子ちゃーん!」

燐子「きゃ……!」ビク

千聖「彩ちゃん、図書館で大きな声を出しちゃダメでしょう?」

彩「っとと、そうだった。ごめんね、燐子ちゃん」

燐子「い、いえ……えっと、丸山さんに白鷺さん……?」

千聖「本を読んでるところ悪いわね。ちょっと手伝って貰いたいことがあって……」

燐子「お手伝い……ですか……? え、えと……わたしに出来ることなら……」

千聖「ありがとう。時間は取らせないわ。私もこんなことはすぐに終わらせたいし」ポチ

燐子「は、はぁ……?」


白金燐子の百合度↓1
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 11:12:56.88 ID:GIzI1JmUo
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 11:20:23.62 ID:dAglTyZA0

白金燐子 【88】

千聖「えっ」

燐子「あの……どうかしましたか……?」

千聖「え、いえ、えーっと……」

彩「どうしたの、千聖ちゃん? やっぱり疲れてたりとか……」

千聖「だ、大丈夫よ。ちょっと思わぬ数値だったから……」

燐子「数値……?」

彩(なんの数値なんだろ?)

千聖「り、燐子ちゃん? その、ちょっと聞きたいんだけど、最近……特によくお話したりする女の子って誰がいるかしら……?」

燐子「特によくお話……↓1……かな……」

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 11:21:12.34 ID:3ZoUoN/M0
紗夜
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 11:47:50.49 ID:dAglTyZA0

燐子「氷川さん……かな……」

千聖「あ、ああ、紗夜ちゃん……そうよね、同じバンドだし、生徒会と風紀委員でよく一緒だし……」

彩「そういえば夏休み前、一緒に学校の中庭のベンチでお弁当食べてたよね」

燐子「あ……はい……見てたんですね……」

彩「うん。結構目立つところに座ってたから、ちょっと目に付いたんだ」

燐子「そうですか……ふふ、よかった……」

千聖「……よかった?」

燐子「いえ……なんでもないです……」

彩「珍しいね、ふたりが中庭でお弁当食べるなんて」

燐子「うん……たまには外もいいかな、って……わたしがお弁当を作って来て、氷川さんを誘ったんです……」

千聖「え、燐子ちゃんが紗夜ちゃんのお弁当も作ったの?」

燐子「いつも氷川さんは……クッキーを作って来てくれますから……ちゃんとお返しをしないとって……ずっと思ってたんです……」

燐子「やっぱりわたしたちの関係は……互い互いに与え合い、支え合う……そういう方が素敵ですから……」

千聖「…………」

千聖(なんだろう、普通のセリフのハズなのに……何か違う意味が込められているような気が……)
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 11:49:40.23 ID:dAglTyZA0

彩「へ〜! いいなぁ、紗夜ちゃん。私も燐子ちゃんのお弁当、食べてみたいなぁ」

燐子「ごめんなさい……あれは氷川さんのためだけに、わたしが作ったものなので……あれを目にしていいのは……食べていいのは……氷川さんだけなので……」

彩「そっかぁ。それじゃあ、今度私もお弁当作ってくるから、みんなでおかずの交換とかしようよ!」

燐子「そう……ですね……時間が合えば……是非……」

千聖「…………」

千聖(……燐子ちゃんからこう、妙なプレッシャーを感じるのは何故なのかしら)

彩「わーい、楽しみだなぁ。花音ちゃんも誘って、3年生5人で一緒にお弁当パーティー!」

千聖「……ああ、もう私も頭数に入っているのね」

燐子「ええ……楽しみです……」

燐子(学校のいろんな人に……氷川さんの隣はわたしのだって……もっとアピール出来るから……)

燐子「ふふ……既成事実……氷川さんは誰にも渡さない……」

千聖「え、燐子ちゃん……?」

燐子「……なんでもないですよ……?」

千聖「そ、そう? そうよね」

千聖(やたら物騒な響きの声は……あれよね、きっと冷房の音がなにか変に響いたんでしょう)

燐子「はい……。ところで……お手伝いって何をすれば……?」

千聖「あー、それはもう済んだから大丈夫よ」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 11:50:13.61 ID:dAglTyZA0

燐子「あ……そうなんですね……」

千聖「ごめんなさいね、忙しいのに時間を取らせて」

燐子「いえ……わたしもいい機会を頂いたので……」

千聖「そ、そう」

燐子「はい……」

千聖(いい機会……なんのいい機会なのかしら……知りたいけど知りたくないような……)

燐子(氷川さんのことを考えたら……また会いたくなってきちゃったな……。氷川さんのスリーサイズ……「ロゼリアの衣装を新調する」って言って……また計らせてもらおう……えへへ……)

彩(みんなでお弁当、楽しみだなぁ〜)


……………………
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 11:50:47.10 ID:dAglTyZA0

――商店街――

彩「外は暑いね〜。涼しいところから出ると余計に暑いよ」

千聖「そうね。図書館はいろんな意味で寒々としていたから」

彩「いろんな意味?」

千聖「お願い、彩ちゃんは知らないでいて。そのままでいて」

彩「うーん?」

↓1「あれ……」

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 11:51:55.14 ID:lWs8E/vso
紗夜
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 12:00:30.38 ID:dAglTyZA0

氷川紗夜「丸山さんに白鷺さん」

彩「あ、紗夜ちゃん! こんにちは!」

紗夜「ええ、こんにちは」

千聖「……こんにちは」

千聖(あの燐子ちゃんの後に紗夜ちゃん……?)

千聖(え、なんなのこの巡り合わせは)

彩「紗夜ちゃんはお買い物?」

紗夜「ええ、そんなところです」

彩「そっか。それじゃあ、ちょっとだけ時間もらっても平気?」

紗夜「急ぎではないから構いませんが……何かあったんですか?」

彩「うん。千聖ちゃんがちょっと仕事で。ね、千聖ちゃん」

千聖「え、ええ。すぐに終わるから時間は取らせないわ」

紗夜「分かりました。それで、私は何をすれば?」

千聖「……そこに立っているだけで済んでくれれば一番助かるわね」

紗夜「はい?」

千聖(どんな結果になるのか……正直ちょっと怖いけど……)ポチ


氷川紗夜の百合度↓1
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 12:01:11.52 ID:krT13x7/o
これで一桁だったら笑う
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 12:04:25.24 ID:eJQBqLVoo
調教されてる?
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 12:28:27.49 ID:dAglTyZA0

氷川紗夜 【52】

千聖(52……まぁ普通の数値かしらね。よかっ――あれ?)

千聖(52……52の説明って確か……)

【雰囲気に流されるレベル】

千聖(…………)

千聖「一番ダメじゃないかしらこれ!?」

彩「きゃっ」

紗夜「わっ」

彩「ど、どうしたの、千聖ちゃん!?」

千聖「あ、えーっと……なんでもないわ、よ……?」

紗夜「大丈夫ですか? もし日菜が迷惑をかけているようなら遠慮なく言ってください」

千聖「ええ、大丈夫……日菜ちゃんとイヴちゃんと彩ちゃんだけが今のところ私の支えだから……」

紗夜「そ、そうですか……」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 12:29:07.12 ID:dAglTyZA0

千聖「えぇーっと、それより紗夜ちゃん」

紗夜「はい?」

千聖「あの……さっきね、燐子ちゃんと会って……お弁当を一緒に食べたって」

紗夜「ああ。いつも私と今井さんがロゼリアにクッキーを差し入れるので、お返しだと言ってわざわざ作って来てくれたのよ」

千聖「……何か、こう、変わったものとか入ってなかった?」

紗夜「変わったもの……あ」

千聖「えっ!?」

千聖(心当たりが……!?)

紗夜「白金さん、ハンバーグに私が苦手なニンジンをすり下ろして入れていたようで……少し驚いたわね」

彩(ニンジン嫌いなんだ。かわいいなぁ)

千聖「そ、そう、ニンジン……それくらいなら……」

紗夜「どうして入れたのか聞いたら、」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 12:29:46.18 ID:dAglTyZA0


燐子『駄目ですよ……好き嫌いしたら……ちゃんと栄養バランスよくものを食べないと……将来早死にしてしまいますから……』


燐子『そうしたら……わたしと一緒にいられる時間も……少なくなっちゃいますからね……?』


燐子『一秒でも……一瞬でも長く……一緒にいたいですから……ね?』

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 12:30:30.15 ID:dAglTyZA0

紗夜「なんて言われたわね」

千聖「」

紗夜「白金さんもたまには変な冗談を言うのね、と思ったわ」

千聖(お願い、その言葉には冗談のひとかけらも入っていないことに早く気付いて……)

彩「あ、お弁当といえば、二学期になったらみんなでお弁当パーティーするって決めたんだ! 紗夜ちゃんも参加してね!」

紗夜「ええ、分かりました。あんなに手の込んだものを作って来てくれた白金さんにもお返しをしないといけませんし、羽沢さんに料理を教えてもらおうかしら」

千聖(その料理教室の開催には燐子ちゃんが気付きませんように……)
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 12:31:57.02 ID:dAglTyZA0

ピロン♪

紗夜「おや? 噂をすれば白金さんから……」

千聖「え」

紗夜「……なるほど」

千聖「り、燐子ちゃんはなんて?」

紗夜「新しいロゼリアの衣装を考えるために図書館にいるので、よかったら相談相手になってくれませんか……とのことです」

千聖「…………」

紗夜「私の買い物はいつでもいいものだし、白金さんを手伝いに行こうかしらね。……あ、その前に白鷺さんの手伝いがまだ」

千聖「ううん、いいのよ。もう終わったから」

紗夜「え?」

千聖「大丈夫。平気。紗夜ちゃん、燐子ちゃんのところに行ってあげて?」

紗夜「は、はぁ……」

千聖「私から言えることはひとつだけしかないわ。頑張って。気を確かに持ってね、紗夜ちゃん」

紗夜「えーと、ありがとうございます……?」

彩「それじゃあまたね、紗夜ちゃん!」

紗夜「え、ええ。それでは」スタスタ


千聖「……いってしまったわね」

千聖(これでよかったんだろうか。何かこう、紗夜ちゃんを見捨ててしまったような罪悪感が……)


↓1「おや」

↓2「こんにちは」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 12:39:04.42 ID:3ZoUoN/M0
モカ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/15(日) 12:40:37.07 ID:aRrBlDhgO
リサねぇ
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 12:53:50.75 ID:dAglTyZA0

青葉モカ「彩さんに千聖さ〜ん、やっほ〜」

今井リサ「やっほー☆」

彩「やっほー!」

千聖「……やっほー?」

彩「ふたりとも、お出かけ?」

モカ「そうですよ〜、デートですデート〜。デートコースはやまぶきベーカリーのあと、コンビニに4時間〜」

リサ「このあと一緒にバイトなんだ。せっかくだし、一緒にどこかブラついてから行こうよって感じ」

彩「そうなんだ。じゃあちょっとだけ時間、あるかな?」

リサ「うん、大丈夫だよ」

モカ「何かあったんですか〜?」

千聖「えぇと、少し手伝ってほしいことがあるのよ」

リサ「手伝い?」

モカ「おー? まさかパスパレの手伝いですか?」

千聖「まぁ……そんなところかしら、ね……」

モカ「おー、ついにモカちゃんもアイドルデビューかぁ。ビッグになってもアフターグロウのみんなのことは忘れないからね……」

リサ「こらこら、そんな大きなことじゃないでしょ」

千聖「……そうね。そんな大きなことじゃないといいんだけれど……」

モカ「?」

リサ「なんだか疲れた顔してるね? 大丈夫、千聖?」

千聖「ええ、ありがとう。大丈夫よ、たぶん」ポチ、ポチ


青葉モカの百合度↓1

今井リサの百合度↓2
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 12:54:36.86 ID:baBzrsUxo
はい
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 12:54:48.61 ID:oCJ8i99so
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 13:07:00.08 ID:dAglTyZA0

青葉モカ 【86】

千聖(ま、またこんなに数値の高い子が……)

今井リサ 【61】

千聖(リサちゃんも雰囲気に流されるレベル……)

彩「千聖ちゃん? なんだかすごいげんなりしてるけど平気?」

リサ「大丈夫? どこか涼しいところでも行こうか?」

モカ「あ、それなら図書館がおすすめですよー。静かで涼しくて、ボーっとするのに最適〜」

千聖「ごめんなさい、今だけは図書館に行きたくないわ……」

彩「さっき行ったばっかりだもんね」

千聖「……ええ。今あそこに行くのは真夜中の樹海に自ら足を踏み入れるようなものよ」

リサ「樹海?」

千聖「こっちの話。それより、ええと、モカちゃん?」

モカ「はい〜?」

千聖「……あなたたちって、幼馴染同士仲が良いわよね?」

モカ「そりゃあもう〜。長い付き合いですからなぁ」

千聖「つかぬことを聞くけど……モカちゃんは誰と一番仲がいいのかしら? あ、別にアフターグロウ以外でもいいんだけど……」

モカ「あたしですか? そーですねぇ、↓1ですかねぇ」

43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 13:08:38.54 ID:WZxGu6Vf0
はぐみ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 13:54:38.30 ID:dAglTyZA0

モカ「はぐですかねぇ〜」

千聖「はぐって、はぐみちゃん?」

モカ「ですです〜」

彩「へー、そうなんだ。なんだか意外」

モカ「はぐも商店街組ですからね〜。アフターグロウと商店街は切っても切り離せないのですよ〜」

リサ「あー、そういえば最近はパンと一緒にコロッケもたくさん買ってくるもんね。アタシにもくれるし」

モカ「やー、パンならいくつでも食べられるんですけど、流石にコロッケはうら若き美少女の身体には重たくて重たくて」

千聖「それなら買う量を減らしたらいいんじゃないかしら」

モカ「モカちゃんもそう思うんです。毎度毎度、そう思って買いに行くんです。でも……」

北沢はぐみ『あ、モカちゃん! えへへ、いらっしゃーい! コロッケ揚げたてだよっ!』

モカ「って満面の笑みで言われるとどーにも弱くて……」

彩「はぐみちゃん、いつでも元気いっぱいで可愛いもんね」

モカ「そうなのですよ〜。あの笑顔を見てしまうと、菩薩のように優しいモカちゃんはついついコロッケを買い占めてしまうのです……」

千聖「……そうね。私も近くを通りがかると、いっつも元気よく挨拶してくるし……つい買ってしまうこともあるわね」

モカ「でしょ〜? それにはぐってば甘えんぼだから、一緒の布団で寝るといっつも抱き着いてきてー」

千聖「ちょっと待って」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 13:56:13.19 ID:dAglTyZA0

モカ「はいー?」

千聖「え、ちょっと待って。モカちゃん、今なんて?」

モカ「一緒の布団で寝るといっつも抱き着いてきてー」

千聖「え、いや……え?」

モカ「子供の頃からの付き合いですからなぁ、お互いのお家に泊まることもそりゃあたーっくさんありますよ〜」

千聖「そ、そう……よね?」

モカ「はい〜。それで、あたしはおさるじゃないよ〜って言っても離してくれなくて、でもやっぱり何かを抱っこしてないとなかなか寝付けないみたいで……じゃあしょーがないから、モカちゃん抱き枕の出番じゃないですか」

千聖「え、ええ……」

モカ「でもでも、最初は意地を張るんですよ、はぐも。ひとりだって眠れるよ! はぐみ、もう子供じゃないもん! なんて。けどですね、10分もしないうちに『モカちゃん……やっぱりそっちに行っていい?』ってちっちゃな声で聞いてきて……やー、モカちゃんの母性本能がヤバいです。ヤバ谷園のヤバすぎ茶漬けですよ」

千聖「…………」

モカ「普段ならモカちゃんもからかったりするんですけどー、やっぱりそんな反応された優しく受け止めるのが男の子ってもんでしょう?」

彩「モカちゃんは女の子じゃない?」

モカ「まー、そこは言葉の綾です。彩さんだけに」

彩「そっかー」

モカ「だからその時ばかりはあたしも真面目に『いいよ、おいで』だけ言って、あとは流れで朝までコース……な訳ですよ」

モカ「はぐの純粋無垢な寝顔とか、ふわふわしてる髪の毛とか、ちょっと高めの体温とか、なんかすごい絶妙に柔らかい腰回りとか、幸せそ〜に緩んだ口元から漏れる寝言とか……えへへ、これを幸福って言うんですよね〜。ずっとこうしてお昼寝したいですよね〜」

モカ「はぁ〜……幸せだなぁ。はぐ、将来あたしのとこに嫁に来てほしい。あたしが嫁入りでもいいけど」

千聖「…………」

千聖(最後、確実に本気のトーンで呟いたわね……)
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 13:57:15.93 ID:dAglTyZA0

リサ「……ちょっと分かる」

千聖「リサちゃん!?」

リサ「あ、いやっ、別に変な意味じゃないよっ?」

モカ「いくらリサさんでもはぐは渡しませんよ」

リサ「違うってば! まぁ、ほら、やっぱ幼馴染ってさ、色々特別じゃん? ね? それは分かるなぁって」

千聖「そ、そうよね。リサちゃんも友希那ちゃんがいるものね」

リサ「そ、そうそう! そんな感じそんな感じ!」

モカ「あ、リサさん、そろそろ行かないと……」

リサ「え? あ、ホントだ。やまぶきベーカリー寄ってく時間なくなっちゃうね。千聖の手伝いは……」

千聖「ええと、もう平気よ、ありがとう」

リサ「あれ、まだ何もしてないけど……?」

千聖「いえもう十分よ。どうかお幸せにとしか言えないわ」

リサ「そう? それじゃあ悪いけど、ここら辺でアタシたちは行くね」

モカ「彩さん、千聖さん、また今度〜」

彩「またね!」

リサ「うん、またね〜☆」


千聖「はぁ……最初の低い平和な数値は一体何だったのかしら……」

彩「千聖ちゃん、大丈夫? 少し休憩する?」

千聖「……そうね、歩き詰めだったし……羽沢珈琲店で少し休もうかしら」

彩「その方がいいよ。レッスン終わってから全然休んでなかったんだし」

千聖「ええ。ありがとう、彩ちゃん」

彩「ううん、どういたしまして!」


……………………
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 13:57:53.22 ID:dAglTyZA0

――羽沢珈琲店――

――カランコロン

千聖「はぁ……涼しいわね」

彩「外が暑かったからすごくに涼しく感じるね〜」

↓1「おや」

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 14:02:02.61 ID:kWVDuoDRO
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 14:16:00.32 ID:dAglTyZA0

美竹蘭「こんにちは、彩さん、千聖さん」

千聖「あら、蘭ちゃん」

彩「こんにちは。蘭ちゃんも休みに来たの?」

蘭「ええ、少し」

彩「それじゃあ、よかったら一緒にお茶しない?」

蘭「あたしは……そうですね。お邪魔します」

千聖「どうぞお構いなく」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 14:16:34.87 ID:dAglTyZA0

―しばらくして―

千聖「はぁ……アイスティーが美味しいわ」

彩「外の猛暑を歩き回ったあとだとすごく美味しいね」

蘭「ふたりとも、何かしてたんですか?」

千聖「ええ、ちょっと……パスパレのお仕事よ」

蘭「へぇ。大変ですね、こんな暑い中。熱中症には気を付けてくださいよ」

千聖「ありがとう。でもどちらかというと、そういう身体の疲れより精神的な疲れの方が多いかしらね……」

蘭「は?」

彩「あ、そうだ。蘭ちゃんもちょっと手伝ってくれないかな?」

蘭「手伝うって、パスパレの仕事を? あたし、そんな難しいことは出来ませんよ」

千聖「そんなに気負わなくてもいいものよ。むしろ気負わないで。サクッと流せるレベルで終わってちょうだいという感じだから」

蘭「はぁ……? よく分からないけど、分かりました。それで、どうすればいいんですか?」

千聖「そこに座ってるだけでいいの」

蘭「え?」

千聖「本当に、お願いだからそこに座っているだけであってほしい」ポチ


美竹蘭の百合度↓1
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 14:20:51.44 ID:WZxGu6Vf0
はあっ
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 14:59:21.86 ID:dAglTyZA0

美竹蘭 【44】

千聖(確か少し素質があるレベル……だったかしら)

千聖「…………」

千聖(まぁこれくらいが普通の数値よね。うん、蘭ちゃんは普通の女の子ね)

千聖「ふふ……」

蘭「……? いきなりどうしたんですか、千聖さん」

千聖「いえ。平和って素晴らしいなって、ちょっとね」

蘭(なに言ってるのか全然分からない……)

彩「蘭ちゃんのケーキ、美味しそうだなぁ」

蘭「これですか? あんまり甘くないビターのチョコケーキですけど」

彩「そういうのを挟んでから食べるショートケーキは絶品の甘さなんだよ」

蘭「そういうもんですか」

彩「そういうものなんだ」

千聖(平和ね……癒される……)
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 15:00:55.81 ID:dAglTyZA0

蘭「ひと口食べますか?」

彩「いいの?」

蘭「はい」

彩「わーい、ありがとー! それじゃあちょっと貰うね」

蘭「どうぞ」

彩「いただきまーす。あむ……わー、口の中がほろ苦い……」

彩「ここでショートケーキを……あーん。んー、甘くて美味しい!」

蘭「本当に美味しそうに食べますね」

彩「蘭ちゃんも食べてみなよ」

蘭「……それじゃあ……」

彩「はい、あーん」つケーキ

蘭「……いや、彩さん?」

彩「?」

蘭「自分で食べますから」

彩「え、そう?」

蘭「はい。そういうのは妹さんとかにやってくださいよ」

彩「そっかぁー、残念だなぁ」

蘭「なんで残念なんですか……」

彩「こうね? やっぱり年下の女の子にはお姉さんしたいなーって」

蘭「はぁ……」

彩「あはは、ごめんね?」

蘭「……まぁ、いいですよ、別に。彩さんのフォークから食べても」

千聖「……うん?」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 15:01:39.91 ID:dAglTyZA0

彩「え、本当?」

蘭「先輩の言うことは無下に出来ませんから」

彩「わーいっ。それじゃあはい、あーん」

蘭「あーん……むぐ……」

彩「どう? 美味しい?」

蘭「まぁ……甘いのもたまにはいいかなって感じです」

彩「そっか、よかったぁ」

千聖「…………」

千聖(まぁ、これくらいなら……普通よね?)

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 15:03:26.00 ID:dAglTyZA0

―しばらくして―

蘭「それじゃああたしはこの辺りで」

千聖「ええ。手伝ってくれてありがとうね、蘭ちゃん」

蘭「いえ。なんか普通に一緒にお茶してただけですし」

彩「また食べさせてもらいたくなったらいつでも言ってね!」

蘭「それはほぼないですから」

彩「えぇーっ、さっきはあんなに美味しそうに食べてくれたのにぃ」

千聖「こーら、彩ちゃん。そんなわがままを言っちゃダメよ」

彩「はーい」

蘭(……やっぱり彩さんって年上に見えない。ひまりみたい)

蘭「それじゃあ、失礼します」

千聖「ええ」

彩「またね!」

蘭「はい」


彩「私たちはどうしよっか?」

千聖「もう少し休んでいきたいわね」

彩「それじゃあもう少しゆっくりしてよっか」

――カランコロン

↓1「あれ?」

↓2「どうしたの?」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 15:07:54.33 ID:WZxGu6Vf0
ミッシェル
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 15:17:29.79 ID:3ZoUoN/M0
こころ
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 15:48:08.57 ID:dAglTyZA0

ミッシェル「どうもーこんにちはー」

弦巻こころ「あら、彩に千聖じゃない!」

彩「こんにちは、こころちゃん。それと……」

千聖「こんにちは、ミッシェル……でいいのかしら」

ミッシェル(ご理解いただいてありがとうございます)コクコク

彩「こころちゃんがミッシェルと一緒にここに来るなんて珍しいね」

こころ「ええ! 今日はミッシェルと一緒に、商店街に笑顔を届けているのよ!」

千聖「……大変ね、美咲ちゃんも」

ミッシェル「いつものことですから……はぁ、あっついなぁ……」

彩「笑顔を届けるって、どんなことをやってるの?」

こころ「これよ!」つミッシェル型キャンディー

ミッシェル「商店街のお菓子工房で、キャンディーの手作り体験があるんだー」

ミッシェル「こーんなにかわいいお菓子も作れちゃうし、みなさん是非遊びに来てねー」

こころ「ここにいるみんなにも、このキャンディをあげるわね!」タタタ...

ミッシェル「……って感じで、商店街の宣伝とかをして回ってるって訳です……」

彩「そうなんだ。わぁ、ミッシェルキャンディー、かわいいっ」

千聖「そうね。よく出来ているわ」

ミッシェル「先週、頑張ってハロハピのみんなで作りましたからね……」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 15:50:04.39 ID:dAglTyZA0

こころ「さてと! これでここにいる人みーんなに笑顔を配れたかしらね?」

ミッシェル「そうだねー」

こころ「それじゃあ早速次のお店に……」

ミッシェル「わー待った待った! こころ、ミッシェルは少し休んだ方がいいなぁって思うな! ほら、こころもちょっと疲れたでしょう!?」

こころ「いいえ、全然よ? だってみんなの笑顔に力をもらってるもの!」

ミッシェル「あーうん! こころはそうでもミッシェルはそろそろ休憩しないと倒れちゃうんだ! 笑顔じゃなくなっちゃうなぁ!」

こころ「あら! それは大変ね。それじゃあ少し休憩しましょうか」

ミッシェル「そうしようそうしよう! ……はぁー……やっと休める……」

千聖「美咲ちゃん、プロ根性がすごいわね」

ミッシェル「そんなことないですよぉ……」

彩「あ、こころちゃん。よかったらこっち座る?」

こころ「ええ、お邪魔するわね。ミッシェルー! ミッシェルもこっちに座りましょう!」

ミッシェル「いや、あたしは出来れば裏の方でこれ脱ぎたい……ああいや、言っても聞いてくれないしいいや……よいしょっと」

千聖(ミッシェルが隣の席に腰かけてると圧迫感がすごいわね……)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 15:51:28.72 ID:dAglTyZA0

こころ「彩と千聖はどうしてここにいるのかしら?」

千聖「私たちは、ミッシェルが言ったみたいに、仕事の合間に少し休憩してたのよ。」

こころ「そうなのね!」

彩「うん。気付かないうちに疲れてたり、熱中症になることもあるからね。休憩は大切だよ。こころちゃんとミッシェルも気をつけてね?」

千聖「そうね。ミッシェルの休憩しようって言葉にはちゃんと頷いた方がいいわよ」

こころ「分かったわ! ミッシェル、疲れたらいつでも言ってちょうだい!」

ミッシェル「分かったよ〜」

ミッシェル(フォローしてくれてありがとうございます、本当にありがとうございます、千聖先輩、彩先輩)ペコリペコリ

千聖(いいのよ、夏場の仕事の辛さは私も彩ちゃんも分かるから)フリフリ

彩(頭下げてるミッシェルに千聖ちゃんが手を振ってる……。千聖ちゃん、意外と着ぐるみとか好きなのかな?)

こころ「千聖はどんな仕事をして回っているのかしら?」

千聖「……そうね。多分、こころちゃんと同じような感じのハズよ」

こころ「わぁ、それは素敵ね! あたしたちに手伝えることがあればなんでも言ってちょうだい!」

千聖「じゃあ早速……」

千聖(そういえばこの機械、こころちゃんに使われることを弦巻技研は見越しているのかしら?)

千聖(……まぁ、細かいことを気にするのはこの際やめましょう)ポチ、ポチ


ミッシェル(奥沢美咲)の百合度↓1

弦巻こころの百合度↓2

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 15:53:09.31 ID:nNOqVIfBO
ほい
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 15:55:07.10 ID:WZxGu6Vf0
はあっ
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 16:45:38.73 ID:dAglTyZA0

ミッシェル(奥沢美咲) 【31】

千聖(ぎりぎり素質ありレベル)

弦巻こころ 【10】

千聖(一般女子レベル)

千聖(よかった……ハロハピの仲良しは後ろに(意味深)とかがつかない仲良しだった……)

こころ「千聖? どうしたのかしら?」

千聖「いいえ、なんでもないわ。やっぱりロゼリアとアフターグロウがちょっとアレなだけであって、パスパレとハロハピは平和……ええ、一部に目を逸らせば平和で安心したのよ」

こころ「? よく分からないけれど、千聖が安心したならよかったわ!」

ミッシェル「暑い……何か飲み物が欲しい……」

彩「あー、ミッシェルはそのままだと大変だもんね……」

黒服「ミッシェル様、こちらを」シュバ

千聖「わっ」

彩「きゃっ」

ミッシェル「あれ、黒服さん」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 16:47:06.98 ID:dAglTyZA0

黒服「こちら、口元の部分の小さな穴に通せる特製ストローです。衛生面にもしっかり配慮しておりますので、こちらをご利用ください」

ミッシェル「ああ、どうもです……」

黒服「それでは」

黒服「…………」チラリ

千聖「えっと、なにかしら……?」

黒服「機械の件、よろしくお願いします」

千聖「え、ええ……」

黒服「失礼いたします」シュバ

ミッシェル「口元の穴……あ、ここか。わーすごい、本当に通った。これで飲み物が飲めるよ……」

彩「……お水、いる?」

ミッシェル「いただきます」

こころ「あら、ミッシェルは不思議なところから水を飲むのね!」

ミッシェル「……そうだよー、今ミッシェルの故郷ではこういう飲み方が流行してるんだー」

こころ「すごいわね!」

千聖「……あの黒服の人たち、どこから出てきたのかしら……」

彩「跡形もなく姿を消しちゃったね……」

ミッシェル「細かいことは気にしたら負けだよー」

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 16:48:06.96 ID:dAglTyZA0

―しばらくして―

こころ「それじゃあミッシェル、そろそろ次のお店に行きましょうか!」

ミッシェル「はーい」

彩「頑張ってね、こころちゃん、ミッシェル」

こころ「ええ!」

千聖「……無理はしないでね、美咲ちゃん」

ミッシェル「あはは……さっきも言った通り、もう慣れてますから」

千聖「ならいいけど……」

ミッシェル「それに」

千聖「うん?」

ミッシェル「……破天荒なこころに振り回されるの、あたし自身結構気に入ってますから」

千聖「そう。美咲ちゃんはこころちゃんが好きなのね」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 16:48:51.73 ID:dAglTyZA0

ミッシェル「えっ!? え、い、いやまぁ、好きか嫌いかで言ったら、そういう風にふたつに分けたらそりゃあ好きですよっ? けどそれはあくまで友人というかそういう親愛の類の好きで、そんな、変な意味でこころを気に入ってる訳じゃあないですからね!? ね!?」

千聖「……私、何も言っていないけれど」

ミッシェル「え……あ、う……」

千聖(やや素質ありってこういうツンデレ? みたいなタイプのことを指すのかしら……蘭ちゃんもそんな感じだったような気がするし……)

千聖(……でもまぁ、これくらいは普通よね?)

こころ「さぁ、行くわよミッシェル!」グイッ

美咲「わぁ、ちょ、こころ、急にそんな引っ張らないでってば!」

こころ「ヨーソロー!」

美咲「だから自分で動けるって! あんまり引っ張らな――……」

――カランコロン...

彩「嵐みたいだったね」

千聖「そうね。私たちもそろそろ行きましょうか」

彩「うんっ」


……………………
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 16:49:43.10 ID:dAglTyZA0

――商店街――

千聖(ええと、ここまでで計ったのは……彩ちゃん、イヴちゃん、日菜ちゃん、麻弥ちゃん……)

千聖(それと燐子ちゃん、紗夜ちゃん、モカちゃん、リサちゃん、蘭ちゃん、美咲ちゃん、こころちゃん……)

千聖(結構計ったような気がするけど、まだ11人なのね)

千聖「これ、何人分のデータを集めればいいのかしら……」

彩「どうしたの、千聖ちゃん?」

千聖「……いえ、なんでもないわ」

千聖(とりあえず……四捨五入して30くらいになればいい……のかしらね)

↓1「こんにちは」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 16:51:57.67 ID:jQ1dXBL5o
凛々子
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 17:33:02.37 ID:dAglTyZA0

(※独自設定バリバリです)

真次凛々子「あーやっぱり、あなたたちパステルパレットの……」

彩「あ、もしかしてファンの方……あれ、でもお姉さん、どこかで見たことがあるような……」

千聖「確か……SPACE……のスタッフさんですよね」

凛々子「あ、覚えててくれたんですね。そうです、真次凛々子って言います。わぁ、嬉しいなぁ」

千聖「あの時はお世話になりました」

彩(……そうだ。SPACEにいた優しそうなスタッフさんだ)

凛々子「ごめんなさいね、つい声をかけてしまって……」

千聖「いえいえ。結成時のあの騒動のあと、私たちにライブをさせてくれる場所を頂けたことは感謝してもし足りないですから」

凛々子「それはオーナーの意向ですから。バンド結成の背景とか、そういうのは関係なくて、SPACEは本気でライブをしたいっていうバンドならどこだって受け入れますよ」

千聖「閉店の件は残念でしたね……私たちも顔くらいは出したかったのですが……」

凛々子「いえいえそんな、お気になさらず。SPACEのことを覚えていてくれただけで十分ですから」

凛々子「こちらこそすいません、プライベートに声をかけてしまって……」

千聖「それこそ気にしないでください。お世話になった方に覚えていてもらえることは、私たちも嬉しいですから」

凛々子「そう言って頂けると助かります。これからも頑張って下さいね」ニコ

千聖「はい、ありがとうございます」

彩「ありがとうございます!」

凛々子「それでは、失礼しますね」ペコリ

千聖「ええ」

彩「はーい!」

千聖「……懐かしいわね」

彩「ね。なんだか頑張ろうって気持ちになれた」

千聖(流石にお世話になった人の百合度を計るのはちょっと……申し訳ないかしらね……)


という訳でごめんなさい安価↓で他に誰かお願いします
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 17:35:35.66 ID:3ZoUoN/M0
香澄
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 17:53:19.50 ID:dAglTyZA0

戸山香澄「彩せんぱーい、千聖せんぱーい!」

彩「あ、香澄ちゃん!」

千聖「こんにちは、香澄ちゃん」

香澄「こんにちはー! いま一緒にいた人って……」

千聖「SPACEのスタッフさんよ。真次凛々子さんね」

香澄「わーやっぱり! 懐かしいなぁ、私も挨拶くらい……」キョロキョロ

彩「……人混みに紛れてもう行っちゃったね」

香澄「残念……」シュン

彩「きっとまた会えるよ。同じ街に住んでるんだから」

香澄「はい……」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 17:53:54.13 ID:dAglTyZA0

千聖「香澄ちゃんはお出かけかしら?」

香澄「はいっ、今日は予定がなかったので、とりあえず商店街に行こうかなぁ〜って思ってました!」

香澄「そしたら彩先輩と千聖先輩がいたので、突撃〜って感じです!」

千聖(香澄ちゃんは表情がコロコロ変わるわね……無邪気なワンちゃんみたい)

彩「そうなんだ〜」

香澄「彩先輩たちはお仕事ですか?」

千聖「ええ、まぁそうね」

彩「よかったら香澄ちゃんも手伝ってくれないかな? って言っても、私は未だに千聖ちゃんが何をしてるのか分かんないんだけど……」

香澄「いいですよ!」

千聖「即答するのね……」

香澄「困ってる人は助けないと! でもこうやってると有咲によく怒られちゃうんですけどね……」

千聖「そうね、悪いことを考えている人間もいるだろうから、安請負はあまりよくないわ」

千聖(……なんて、私が言えた義理じゃないけれど)ポチ


戸山香澄の百合度↓1
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 17:54:20.02 ID:WZxGu6Vf0
おりゃ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 18:32:20.70 ID:dAglTyZA0

戸山香澄 【02】

千聖(流石香澄ちゃん、私は信じていたわ)

香澄「はい……気をつけます……」

千聖「でも、そういう優しいところは香澄ちゃんの長所よ。ひとりの時はちょっと考えてからの方がいいけれど、周りに友達がいる時ならどんどんやっていいと思うわ」

香澄「そうですか?」

彩「うん、私もそう思うな。香澄ちゃんが引っ張ってくれるおかげでいい方に動けたって人もたくさんいるんだし」

香澄「わぁっ、ありがとうございます! えへへ、それじゃあこれからもどんどん突っ込んでいきますね!」

千聖「それでこそ香澄ちゃんよ」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 18:33:42.06 ID:dAglTyZA0

香澄「あっ、そうだ!」

彩「どうしたの?」

香澄「突っ込むといえば、最近有咲が『ポピパにツッコミが足りねぇ……』って言ってて……」

香澄「じゃあ私がツッコミになるよ! って言っても『お前にゃ無理だ、無理無理』って言うんですよ。どうすればツッコミって出来るようになりますかね?」

彩「ツッコミ……うーん、私たちアイドルだからなぁ……そういうのはあんまり役には立てないような……」

千聖「ああ、それなら彩ちゃんが出演するバラエティ番組を見るといいわよ」

彩「えっ」

香澄「彩先輩が出てる番組ですか?」

千聖「ええ。彩ちゃんは絶妙な間でボケを繰り出すから、大抵共演してる芸人さんたちがとても大きなリアクションをしてくれるの」

千聖「それを参考にするといいわ」

彩「え、私ボケなんてやった覚えないけど……」

香澄「わっかりました! 彩先輩……いやっ、彩師匠!」ガシ

彩「は、はいっ」

香澄「師匠の技、盗ませてもらいます……!」

彩「だ、だからボケた覚えなんてないのに……」

彩「……でも師匠って呼ばれるのはちょっといいかも」

香澄「彩師匠! 共に精進しましょう!」

彩「うん! 一緒に頑張ろ!」

香澄「師匠〜!」

彩「香澄ちゃ〜ん!」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 18:35:20.14 ID:dAglTyZA0

千聖「…………」

千聖(ボケ倒す香澄ちゃんに天然のたえちゃん、りみちゃんはツッコミなんて出来ない性格でしょうし、沙綾ちゃんもたしなめるくらいだろうから……)

千聖(……本当にポピパのツッコミって有咲ちゃんしかいないのね)

香澄「なんでやねん!」ビシ

彩「なんでやねん!」ビシ

香澄「いい感じのキレですね! 今年のかくし芸は漫才やりましょう!」

彩「う、うん! 自信はあんまりないけど……!」

千聖「…………」

彩「よーし、やるからには徹底的にやろう! 会場をどっかんどっかん言わせるぞー!」

香澄「あっ! 確かりみりんがコントとか漫才のDVD持ってたから、今度一緒に見ましょう!」

彩「分かったよ! そうしたら彩ドリルの出番だね! 大変だけど頑張って髪セットしてくる!」

香澄「楽しみですね、彩師匠、千聖先輩!」

彩「そうだね、香澄ちゃん、千聖ちゃん!」

千聖「お願いだからそのボケ空間に私を巻き込まないでくれるかしら?」


……………………
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 18:36:08.16 ID:dAglTyZA0

香澄「それじゃあまたー!」

彩「香澄ちゃん、またねー!」

千聖「…………」

彩「あれ、どうしたの千聖ちゃん? なんだか小難しい顔になってるよ?」

千聖「彩ちゃんと香澄ちゃんは魂の波長が合うのかしらねって思っただけだから気にしないで」

彩「魂の波長?」

千聖「気にしないで」

↓1「どうも」

↓2「こんにちは」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 19:01:17.45 ID:3ZoUoN/M0
有咲
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 19:11:20.11 ID:HN2sEDqR0
おたえ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 20:34:12.19 ID:dAglTyZA0

市ヶ谷有咲「ど、どうも……」

花園たえ「こんにちは」

千聖「有咲ちゃんにたえちゃん」

彩「こんにちはっ。さっきまで香澄ちゃんとお喋りしてたよ!」

たえ「あ、そうなんですね。私も混ざりたかったなぁ」

有咲「お前と香澄と彩先輩ってぜってー話こんがらがるからやめてくれ……」

千聖「ふたりは遊びに出かけてたの?」

有咲「いえ、ちょっと買い物に出たらそこでばったり出くわしたんですよ」

たえ「私は名古屋に行きたくなって、しゃちほこを探してたら有咲を見つけました」

千聖(どうして名古屋……それにしゃちほこって、もっと別に何かあるでしょう……)

たえ「す〇きや食べたい〜♪」

有咲「急に変な歌うな」

たえ「沙綾はトーストラングドシャ食べたいって言ってたよ」

有咲「知るかっ、そもそもなんで名古屋なんだよ」

たえ「……なんとなく?」

有咲「なんだよそれ、なんとなくでボケるなよ……いつものことだけどさ」

彩(ツッコミってこうやるんだ。勉強になるなぁ)フムフム

有咲(どうして彩先輩は私のことを興味深そうに見てるんだ……?)

千聖(まだボケ倒すつもりなのかしら、彩ちゃんは……)

たえ(あ、味噌カツ食べたくなってきた)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 20:36:18.67 ID:dAglTyZA0

有咲「彩先輩たちは何してたんですか?」

彩「私たちはパスパレの……っていうか、千聖ちゃんのお仕事だよ」

千聖「ええ、まぁ……普通の仕事なら大歓迎なんだけどね」

たえ「お仕事……夏休みにも働くなんて大変だ」

有咲「え、えーっと、月並みですけど、お疲れさまです」

千聖「ありがとう。悪いんだけど、ふたりにも少し手伝ってもらっていいかしら?」

たえ「いいですよ」

有咲「ちょ、おたえ! 話も聞かないで頷くなって! すげー難しいことかもしんねーだろ!」

彩「たえちゃん、香澄ちゃんと同じ反応だね」

有咲「ああ、やっぱあいつも即答したんですね……」

千聖「簡単な……そうね、私は簡単に終わってくれればいいなと思うけど、あなたたちには難しいことはお願いしないわ」

有咲「あ、そ、そうですか? それなら……りみとかおたえとか香澄が世話になってますし……」

千聖「ふふ、ありがとう」

千聖(香澄ちゃんがあれだけ低い数値だったんだし、有咲ちゃんとたえちゃんもきっと同じくらいよね。そう思うと幾分か気が楽だわ)

千聖(信じているわ、ふたりとも)ポチ、ポチ


市ヶ谷有咲の百合度↓1

花園たえの百合度↓2
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 20:36:46.19 ID:WZxGu6Vf0
せいや
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 20:39:26.15 ID:xtaJSys1o
はい
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 07:42:33.84 ID:K2Swv2/70

市ヶ谷有咲 【19】

花園たえ 【15】


千聖「流石だわ、ふたりとも」ギュ

有咲「わ、わぁ!」

たえ「どうしたんですか、急に私たちの肩を抱いて」

千聖「あ、ごめんなさい。嬉しくってつい」パッ

有咲「い、いえ、別に……そんな嫌な気はしませんし……」

たえ「大丈夫ですよ」

有咲(やべ、嫌な気はしないってなに口走ってんだ私……)

たえ「千聖先輩ってやっぱりいい匂いがするなぁ」

千聖「あら、そうかしら?」

彩「あ、分かる。なんだかちょっと優しい香りがするよね」

千聖「優しい香り?」

彩「うん。なんだろうね、傍にいると安心するっていうか……お母さんみたいな香り?」

千聖「……それを褒め言葉として受け取っていいのか少し悩むわね。お母さんみたいって、私と彩ちゃんは同い年じゃない」

たえ「私もなんとなく分かりますよ、彩さんの言ってること」

千聖「え?」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 07:43:48.57 ID:K2Swv2/70

たえ「千聖先輩、厳しそうに見えてすごく優しいですし、頼りになりますし。千聖先輩の匂いがするとそういうところが思い浮かびます。ね、有咲」

有咲「そこで私に振んのかよ!? あー、あー……まぁ、確かにおたえと彩先輩の言うところにも頷けなくはないかなって思いますけど……」

有咲「私はどっちかってーとお母さんっていうより、頼りになるお姉ちゃんって感じ……ですかね」

千聖「……そう。ふふ、有咲ちゃんとたえちゃんみたいな可愛い後輩にお姉ちゃんと思われるなら、あまり悪い気はしないわね」

たえ「千聖おねーちゃーん♪」

有咲「おまっ」

千聖「はいはい。どうしたの、たえちゃん」

たえ「えへ、呼んでみただけ」

千聖「ふふ、そうなのね」

千聖(ウチの妹がまだ小さかったころを思い出すわね)

千聖(あの頃のあの子はあんなに無邪気で可愛かったのに――いや、今でも十分可愛いけど、どうして大きくなるとどんどん生意気になっていくのかしらね……)

有咲「すげー遠い目になってる……」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 07:46:49.08 ID:K2Swv2/70

彩「……私も呼んでみようかな?」

千聖「彩ちゃんは駄目ね」

彩「え、なんで!?」

千聖「ふたりより年上なのに私をお母さんみたいって言うんだから……あなたはもっとしっかりしないと」

彩「はーい、分かりました……」

有咲(……いや、その言葉、まんま娘を注意するお母さんのものじゃん……)

有咲(後輩には一見厳しそうだけど面倒見が良くて優しいって印象があるからお姉ちゃんっぽくて、彩先輩みたいな同い年の同僚にはしっかり者のイメージがつくからお母さんっぽいのかな……)

千聖「有咲ちゃん、ジッと私を見つめてるけど、どうかしたかしら?」

有咲「あ、いえ……なんでもないです」

たえ「有咲、本当は千聖先輩をおねーちゃんって呼んでみたいのに、素直じゃないから我慢してるんですよ」

有咲「なっ、ち、ちげーよ!」

千聖「そうなの? ふふ、有咲ちゃんならいつでも歓迎するわよ?」

有咲「だから違いますって! そりゃ、私もちょっとお姉ちゃんっぽいなって思いますけど……そ、それとこれとは別ですから!」

千聖「あら、残念ね」

有咲「どうして残念がるんですか……まったく……」

千聖(生意気は生意気でも、有咲ちゃんくらい分かりやい意地を張ってくれるなら可愛いのに)

彩(なんだろう……こうやって千聖ちゃんたちを見てると、お母さんが妹ばっかり構ってるところを見てる気持ちになる……)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 07:47:31.64 ID:K2Swv2/70


有咲「それじゃあ、私たちはここで」

たえ「千聖おねーちゃんのお手伝いが出来てよかった」

千聖「ええ、ありがとうね、ふたりとも。家まで気をつけて帰るのよ」

彩「またね、ふたりとも」

有咲「失礼します」

たえ「また今度」

千聖「……ポピパの子たちはみんな純粋で可愛いわね」

彩「……そうだね」

千聖「彩ちゃん? 何かちょっとむくれてないかしら?」

彩「むくれてないもん」

千聖「…………」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 07:48:31.05 ID:K2Swv2/70

彩「なぁに、千聖ちゃん。別に私、拗ねたり怒ったりなんてしてないからね」

千聖「いいえ、なんでも。やっぱり彩ちゃんがいてくれてよかったって思っただけよ」

彩「え?」

千聖「私ひとりじゃこの仕事も全然進まなかっただろうし、彩ちゃんにはすごく助けてもらってるわ」

彩「……ま、まぁ? 私だってやれば出来る系のアイドルだし?」

千聖「ええ、そうね。ありがとう、彩ちゃん」

彩「まったく、千聖ちゃんはしょうがないなぁ〜っ」

千聖(彩ちゃん、最近分かりやすすぎるしチョロ過ぎないかしら……将来悪い人に騙されないか心配だわ……)

彩(えへへ、褒められた。よーし、頑張って千聖ちゃんをもっと助けるぞー!)

↓1「あれ……」

↓2「あ……」

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/16(月) 07:51:00.49 ID:2HBCD/kgO
薫くん
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 08:26:21.37 ID:KPTD8B7T0
はぐみ
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 08:47:34.00 ID:K2Swv2/70

瀬田薫「やぁ、千聖に彩じゃないか」

はぐみ「こんにちはー!」

彩「こんにちは〜」

千聖「…………」

千聖(薫にはぐみちゃん……このふたりは麻弥ちゃんとモカちゃんに色々とアレな気持ちを持たれているのよね……)

千聖(せっかくポピパの3人で平和な気持ちになれたのに、また地雷原を歩くことに……)

薫「どうしたんだい、千聖? 少し難しい顔をしているが……」

はぐみ「大丈夫? お腹減ってるならコロッケあげるよ?」

千聖「え、ええ、大丈夫よ」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 08:48:26.60 ID:K2Swv2/70

彩「ふたりはあれかな? 商店街に笑顔を配ってるの?」

はぐみ「わっ、すごい! 彩先輩、よく分かったね!」

彩「さっきミッシェルとこころちゃんに会ったんだ。だから、はぐみちゃんたちもそうなのかなって」

薫「フッ……人が通ったところに、道は出来る。つまり、そういうことだね」

彩「そういうこと……なのかな?」

千聖「彩ちゃん、薫の言葉は適当に聞き流しておいて平気よ」

薫「おや……随分つれないことを言うんだね、千聖」

千聖「今日はあなたのせいで出鼻を挫かれたから」

薫「……なんのことだい?」

千聖「こっちの話よ」

彩「はぐみちゃんたち、少し時間ある?」

はぐみ「うん、あるよー! あ、彩先輩と千聖先輩にもミッシェルキャンディーあげるね! はい!」つミッシェルキャンディー

千聖「ええ、ありがとう」

彩「わぁ、ありがとー! やっぱりかわいいね、このキャンディー」

薫「ああ。食べてしまうのがもったいないくらいだ。儚い……」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 08:49:52.91 ID:K2Swv2/70

はぐみ「それで、はぐみたちに何か用事があるの?」

彩「あ、そうそう。ちょっと千聖ちゃんのお仕事があって……それを手伝ってもらいたいんだ」

はぐみ「うん、分かったよ! 薫くんもいいよね?」

薫「ああ、もちろん。他ならぬ千聖の頼みとあっては聞かない訳にはいかないさ」

はぐみ「そしたら、何をすればいいの?」

千聖「えーっと、そこに立っているだけでいいわよ、はぐみちゃん」

薫「では私は……そうだね、ロミオの儚いポーズを」

千聖「あなたはそこに気をつけしていなさい」

薫「いや、しかし」

千聖「かおちゃん? 私の言うことが聞けないのかしら?」

薫「わ、分かったよ、千聖……だからその名を往来で呼ぶのはやめてくれないか……」

千聖「最初からそうしていればいいのよ」

千聖(……さて、鬼が出るか蛇が出るか)

千聖(鬼でも蛇でもなく、かわいい子犬くらいが出て来てくれるなら助かるんだけど……)ポチ、ポチ


瀬田薫の百合度↓1

北沢はぐみの百合度↓2
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:04:27.55 ID:QaOK3tHro
はい
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:04:40.79 ID:Kx5UHwxYo
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 09:22:20.88 ID:K2Swv2/70

瀬田薫 【55】

千聖(……雰囲気に流されるレベル……)

千聖(麻弥ちゃんのことだから強引なことはしないでしょうし、薫も薫でそういう恋愛感情には鈍ちんだろうから……しばらく静観していて大丈夫かしら)

北沢はぐみ 【79】

千聖(問題はこっちよね)

千聖(積極的にスキンシップをしたがるレベル……モカちゃんがしょっちゅう抱き着いてくるって言ってたし、はぐみちゃん、意外と寂しがりな部分があるのかしらね……)

千聖「……ねぇ、薫、はぐみちゃん」

薫「なんだい?」

はぐみ「どうしたの?」

千聖「唐突なんだけど……最近、特に仲良くしてるなぁって女の子……いるかしらね?」

薫「本当に唐突だね。私にとって子猫ちゃんはみんな平等だが……そうだね、強いて言えば↓1だろう」

はぐみ「はぐみは↓2だね!」

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:30:48.88 ID:QZ5bR8iuo
ミッシェル
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:31:24.01 ID:gO2yKPXto
紗夜
……で修羅場を作り出していいかな?
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:31:29.80 ID:MTdbXEoV0
香澄
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:47:29.92 ID:K2Swv2/70

薫「強いて言えばミッシェルだろう」

千聖(ミッシェルは一応女の子としてカウントしてるのね)

彩(ミッシェルが好きな薫さん……ギャップがあってかわいい)

はぐみ「はぐみは紗夜先輩だね!」

千聖「えっ」

はぐみ「……? どうかしたの、千聖先輩?」

千聖「え、いや……え? さ、紗夜ちゃん?」

はぐみ「そーだよ! えへへ、紗夜先輩、いつも優しくしてくれるんだ」

千聖「へ、へぇ……例えばどんな風に?」

はぐみ「えっとね、はぐみ、よく廊下を走っちゃうんだけど……いつでも注意してくれるんだ」

千聖「そうね、紗夜ちゃんは風紀委員だし……それくらいはするわよね」

はぐみ「何回走っちゃっても毎回はぐみのことを注意してくれて……『あ、紗夜先輩ってはぐみのことをちゃんと見てくれてるんだ』って思うとすっごく嬉しくなるんだ」

千聖「……真面目だものね、紗夜ちゃん」

はぐみ「だからついつい抱き着いたりしちゃうんだけどね、それでも紗夜先輩は『まったく、仕方ないわね』ってね絶対に受け止めてくれるから、もっともっと嬉しくなっちゃって……」

千聖(ああ、きっと日菜ちゃんみたいだなぁって思ってるわね、それは……)

はぐみ「えへへ、不思議だなぁ。紗夜先輩にぎゅーってされるとすっごくポカポカするんだ。はぐみのことを注意してくれる声を聞くとね、なんだかお腹の底がきゅーってして、もっともっと紗夜先輩にくっつきたくなるんだよ!」

千聖(確かにそんな場面を学校で何度か見かけたような気がするわね……というか)
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:49:58.96 ID:K2Swv2/70

千聖「え、えぇと、はぐみちゃん? そういう紗夜ちゃんに構ってもらってるところって……燐子ちゃんとか、モカちゃんには見られてないわよね……?」

千聖(今、目の間にあるのはとてもヤバい関係じゃないの? 燐子ちゃんは紗夜ちゃんで、モカちゃんははぐみちゃんなのに、はぐみちゃんは紗夜ちゃんって……一触即発じゃないかしら……?)

はぐみ「え、何回も見られてるよ?」

千聖「!?」

はぐみ「紗夜先輩は燐子先輩とよく一緒にいるし、モカちゃんもよくウチのお店に来てくれて、紗夜先輩と一緒になることもあるからね!」

千聖「え、だ、大丈夫なの、それ……?」

はぐみ「だいじょうぶ……? んー、何が大丈夫かは分からないけど、燐子先輩ははぐみのことを見ると、」

燐子『ふふ……ふふふふ……』

はぐみ「っていつも笑ってるし、モカちゃんははぐみと紗夜先輩と一緒にいるところを見ると、」

モカ『……ねぇーはぐ。今日さ、はぐの部屋泊ってもいーい? いやむしろもう泊まるね?』

はぐみ「って言って絶対にお泊りするよ」

千聖「」
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