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【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】

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931 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:33:24.61 ID:aTT//Qy30
名取「……次は私達の番だね」

グレカーレ「……うんっ」

ショタ提督「……本当に、良いんだね?」

名取「………」コクリ

グレカーレ「………」コクリ

ショタ提督「………」

ショタ提督(言葉にせずとも、共鳴で伝わる……ナトリもグレも、覚悟を決めて……!)

ショタ提督「……はっ!」カッ…!

名取「あっ……!」パァッ…!

グレカーレ「うっ……!」パァッ…!

朝風「……!?」

U-511「……!?」

朝風(な、名取さんとグレカーレの身体が……!)

U-511(真っ白になって、admiralの身体に……光となって、入り込んで……!)

名取「………」シュパァ…ッ!

グレカーレ「………」シュパァ…ッ!

名取(あぁ、この感覚……懐かしいなぁ……"あの時"も、こうして……50周目提督の中に、入っていって……!)

グレカーレ(これが、ナトリが"あの時"経験した……温かい光で包まれて、安心する……!)

ショタ提督「………」パシュンッ…!

ショタ提督「……ッ!!」パァァァ…ッ!

歴代提督(うっ……眩しい……!)

歴代ヒロイン(50周目提督〈君〉が、さっきの何十倍も光り輝いて……だけど……!)

見守る会(この光……凄く、安心する……心が、優しさで満ち溢れていく……!)

ショタ提督「……っ」ギュッ

ショタ提督(僕の"存在"全てが、ナトリとグレとの"絆"で……"善意"で、埋め尽くされた……!)

ショタ提督(皆の、大切な人を思う気持ちが……身体全てで感じ取れる。今の僕は……)

ショタ提督「……ッ!」ビュンッ!

ショタ提督(全盛期の力を、遥かに超えた……文字通り、人の"善意"の化身と言える存在だ……!)

27周目提督(……頼む、50周目提督……!)

42周目提督(俺達ではどうしようもない、あの"性悪女"を……)

歴代提督&歴代ヒロイン&見守る会(絶対に、止めて〈くれ〉〈下さい〉……っ!)ギュッ
932 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:34:46.81 ID:aTT//Qy30
――宇宙空間


ショタ提督「………」ヒュゴォォォォ…ッ!

ショタ提督(地面が……海が、地球が……瞬く間に小さくなってゆく。早く"僕"を止めなければ……!)

名取『……50周目提督』

ショタ提督「……!」

グレカーレ『どうして、"肉体ごと"取り込んだの?てっきり、魂だけだと思ってたけど……』

ショタ提督「………」

ショタ提督(魂だけを取り込むより、肉体ごと取り込んだ方が……その人の存在が安定するから……)

名取『………』

グレカーレ『………』

ショタ提督(……というのは、実は建前なんだ。本当は……さっき、ナトリとグレが僕に言ってくれた気持ちと同じ)

ショタ提督(僕も……ナトリやグレと、ずっと……一緒にいたかったから……!)

名取『……ふふっ、分かってたよ?』

グレカーレ『こうして取り込まれた時点で、50周目提督の気持ちは全部筒抜けだもん!』

ショタ提督(……そう、だね。うん、その通り……僕も、ナトリとグレが抱いている気持ちが……全て、伝わって来る……!)

名取『……絶対に、勝たないと』

グレカーレ『世界を守って……この世界で、50周目提督と……一緒に過ごしたいから……!』

ショタ提督(……もちろんだよ。僕はナトリやグレ、そして……皆の"希望"を背負っている。必ず、"僕"を止めないと……!)

名取『……いたよ!あそこ!』

ショタ提督「……!」







「くんぬぅ……ッ!!」ズォォォ…ッ!

(あいつを……地球を、宇宙を、全てを壊せるだけの"絶望"を……ッ!!)







グレカーレ『あいつ、何やって……』

ショタ提督(……地球の全生命体から、負の感情を吸い取っている。一刻も早く止めないと……!)

ショタ提督(このままでは、"僕"は本当に全てを破壊してしまう……!そんなこと、僕がさせない……!)

ショタ提督("僕"が犯そうとする過ちは、僕の手で食い止めなければ……!)
933 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:35:50.99 ID:aTT//Qy30
ショタ提督「……そこまでだ、"僕"ッ!!」

「ッ!?」バッ

ショタ提督「………」キラキラ…

「ど、どうして……お前、どうやってここに来た!?さっきまでもお前はもっと雑魚だっただろ!?宇宙まで追いかけて来るだけの力なんて……!」

ショタ提督「……皆のお陰だ」

「……!?」

ショタ提督「皆が、僕に……託してくれたんだ。優しさ、愛、思いやり……そして、"絆"……」

ショタ提督「"希望"を抱く"想い"を、僕に……注いでくれたお陰だ……!」

名取『あなたのような、絶望で支配された力なんかとは……訳が違う……!』

グレカーレ『世界の滅亡なんて……私達が、許さない……ッ!』

「……絆?まだ、そんなこと言ってるのか……いい加減にしろッ!!どうして私の邪魔をするんだッ!!」

ショタ提督「……分からないのか?同じ"僕"同士だろう?」

「お前こそ"私"の気持ちなんて分からない癖にッ!!もう良い!これで全て終わりにしてやるッ!!」バッ

ショタ提督「……!」

(まだ全生命体から絶望を完全に吸収出来ていない……だけど、こいつと世界をブッ壊すには……十分過ぎる力……ッ!!)ズォォォォォッ!!

ショタ提督「そうはさせない……!」バッ

ショタ提督(皆、お願い……!僕に、力を……力を、貸して……ッ!!)

名取『もちろん!』パァッ…!

グレカーレ『言われなくても!』パァッ…!

「……ッ!?」

(あのガラクタ共……光の姿で、あいつの傍に現れて……艤装を向けた!?ハッ!!所詮はゴミとガラクタ!!私に敵うはずが無いッ!!)

「地球ごと……いや、この世界ごと消し去ってやるッ!!死ねえええええええええええええええええええッ!!」ズバァァァァンッ!!

ショタ提督「世界は……ナトリやグレ、皆は……僕が守る……守ってみせるっ!でやああああああああああああああああああああッ!!」パシュゥゥゥゥンッ!!

名取『敵艦、見ゆ……当たってえええええええええええええええええええッ!!』パシュゥゥゥゥンッ!!

グレカーレ『ぶっ放せ!Fuocoーーーーーーーーーーーーーッ!!』パシュゥゥゥゥンッ!!
934 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:38:11.92 ID:aTT//Qy30
バシュウウウウウウウウウウッ!!

ショタ提督「っく……!」

「ぐぅっ……!」

ショタ提督(お互いが放った力が……衝突して……!)

(だけど、"あの時"のように……今度は、分裂なんて……するかぁ……ッ!!)

名取(ま、眩しい……!)

グレカーレ(50周目提督と"あいつ"の力がぶつかって、光の大爆発みたいな閃光が……!)

ショタ提督「……っ!」ググッ…!

ショタ提督("僕"の"絶望"の力が……これほどに、強大だったなんて……!)

「くっそぉ……っ!」ググッ…!

(こいつの力、予想以上に強い……!だけど、こんなところで負けてたまるかぁっ!絶対殺すッ!!)

ショタ提督「……!」

ショタ提督("僕"の力から、伝わる……"僕"が取り込んだであろう、絶望で埋め尽くされた"想い"を……!)

ショタ提督(どの想いも憎悪と悪意で満ち溢れていて、油断すると……僕まで、飲み込まれてしまう……っ!)

ショタ提督(……だけど、そんなことにはならない)

名取『うぅっ……!』

グレカーレ『くぅっ……!』

ショタ提督(僕には、ナトリとグレがいる。この世で1番愛している……2人が、傍にいてくれている!)

ショタ提督(2人がいてくれれば、僕は……絶望や悪意に、負けやしない……!)

ショタ提督(それだけではない……48周目提督を始めとする、僕に"希望"を託してくれた人々の想いも背負っているんだ……!)

ショタ提督(だから、僕は……必ず、食い止めてみせる……!"僕"を、"浄化"してみせる……ッ!!)カッ…!

ズゴゴゴ…ッ!

「ッ!?」

(わ、私が押されてる……!?どうして!?どうしてどうしてどうしてッ!?)
935 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:39:15.16 ID:aTT//Qy30
「……ば、馬鹿じゃないのかッ!!どうしてお前はあんなゴミ共の為にそこまでするのよッ!!」

ショタ提督「……!」

「いや、ゴミに限った話じゃない!生物なんて、どいつもこいつも殺意と憎悪を振り撒くだけの存在だろうがッ!!」

「あんな奴らがこの世に存在して良いはずが無いッ!!だから私の手で終わらせようとしているだけなのにッ!!」

ショタ提督「……そんな訳、ないだろう……っ!」

「はぁッ!?」

ショタ提督「確かに、心無い人間も存在する……だけど、優しさと愛に満ち溢れた人だって……いるんだ……!」

「そんなの幻想よ!まやかしよッ!!現に私は奴らに散々酷い目に遭わされたッ!!それでもお前は生物の心を綺麗とほざくのかッ!?」

「あいつらは醜いことばかり考えているクズでゴミばっかりなのよッ!!そんな奴らを守るだなんて……気持ち悪い!気持ち悪いッ!!」

名取『……だとしたら、貴女も同じじゃないですか……!』

「なッ!?」

グレカーレ『そうよ!お前だって、自分勝手な理由で私達に攻撃してるじゃない!』

「黙れ!黙れ黙れ黙れぇッ!!お前らのようなゴミなんかに私の気持ちが分かってたまるかッ!!」

ショタ提督「……確かに、"僕"は不幸だったかもしれない。だけど"僕"はそれを理由にして、自分の身勝手な理屈を正しいと決め付け、人々を利用し……罪の無い人々や生物を殺めてしまった」

ショタ提督「それは決して、許されることじゃない……!だから僕が責任を持って、"僕"を浄化する!これ以上、"僕"の好きにはさせない……ッ!!」

「黙れって言ってるだろうがッ!!死ねっ!死ね死ね死ねええええええええええええええええええッ!!」カッ…!

ズゴゴゴ…ッ!

ショタ提督「……っ!」

名取『"彼女"の力が……!』

グレカーレ『さっきより強くなって……!』

ショタ提督(……だけど)

名取(私達は……!)

グレカーレ(負けない……っ!)
936 : ◆0I2Ir6M9cc [!美鳥_res saga]:2020/02/23(日) 01:40:35.80 ID:aTT//Qy30
ショタ提督「……憎しみからは、破滅しか生まれない。不幸の連鎖しか起こらない……!」

名取『そんな想いで世界を全て破壊するなんて……絶対に、間違ってる……!』

グレカーレ『優しさ、思いやり、友情、愛……人々の温かい気持ち、"善意"こそが……明るい未来を作っていく……!』

「っぐ……!?」

(な、何で……何でなのよッ!?どうして私が押されてるのッ!?これだけ憎しみを込めて攻撃してるのにッ!!)

ショタ提督「……もう、良いんだよ。これ以上……絶望に支配されるのは、やめるんだ……!」

「……ッ!!」

ショタ提督「同じ"僕"だから……せめて、僕の手で……"僕"を絶望から解放する。浄化する……!」

「くっ、あぁっ……!」

ショタ提督「だから……どうか安らかに、眠って欲しい……"もう1人の僕"……ッ!」カッ…!

名取グレカーレ『いっけええええええええええええええええええええええッ!!』カッ…!

バシュウウウウウウウウウウウウンッ!!

「うぐっ!?あっ、ああああああああああああああああああああああああああああああああッ!?」











(身体中が、生温い光で覆い尽くされていく……!)

(気持ち悪い!気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いッ!私から憎しみを奪うなッ!私の心に入り込んでくるなッ!)

(私から……全てを憎み、恨む気持ちを……奪って、いくなぁ……!)

(あ、ぁ……)

(………)

(……心が、生温い……いや、生温かい……誤魔化すのはやめた。温かい"気持ち"で……包まれていく……)

(今まで、殺意ばかりに囚われていた心が……嘘のように、軽くなっていく……)

(人が抱く、思いやり……優しさ、愛情……私が知らなかった、いや、認めようとしなかった……"善意"が、注がれていく……)

(あぁ……私、馬鹿だなぁ……最初に、この気持ちに触れることが出来ていれば……こんな優しい想いに包まれていれば……)

(醜い感情……絶望や憎悪に、我を忘れることなんて……なかったかも、しれないのになぁ……)

(悔しい……あぁ、悔しいな……"もう1人の私"は、この想いを注がれてきたのだから……)

(あぁ、羨ましいなぁ……だけど、今更後悔しても……遅い。私は、このまま……)

(……"もう1人の私"が持つ、"善意"に浄化されて……消えてしまうのだから――――――











スゥッ…

名取『……消えた』

グレカーレ『跡形も無く……』

名取『それに……一瞬だけ、笑顔だったような……』

グレカーレ『さっきまで、あんなに悍ましい形相だったのに……』

ショタ提督「………」

ショタ提督(……さようなら、"もう1人の僕"。どうか、安らかに……)
937 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:43:56.15 ID:aTT//Qy30
――地上・50周目鎮守府波止場


失恋組(速吸を除く)「………」

カ級「……大丈夫。気を失ってるだけみたい」

16周目提督「良かったぁ……」ホッ

磯風(万が一瀕死だったらどうしようかと思ったぞ……)

五月雨「……50周目提督さん達、戻って来ませんね」

20周目提督「うん……無事だと良いけど……」

1周目提督「……見て!」スッ

鈴谷「……っ!?」

鈴谷(さっきまで赤黒かった空が、どんどん晴れ渡って……!海も綺麗に……!それだけじゃない!破壊された50周目鎮守府も、元通りに……!)

27周目提督「……そうか。やったんだな……」フラフラ…

吹雪「司令官!無理しちゃダメです!」

42周目提督「あぁ……50周目提督、あいつをぶっ飛ばしたみたいだな……」フラフラ…

潮「……全滅ENDは回避出来たってことでしょうか」

羽黒「恐らく……」

49周目提督「で、でもっ、50周目提督さん達が戻って来ましぇん……」オロオロ

村雨(まさか、同士討ちになっちゃったんじゃ……)

龍驤「………」

龍驤(司令官、大丈夫かな……いやいやっ!好きな人を信じられへんようじゃアカンやろ!司令官は大丈夫や!絶対に!)

37周目提督「……あぁっ!おい!アレ見てアレ!」スッ

山風「え……?あっ……!」

歴代提督&歴代ヒロイン&見守る会「……!」







ショタ提督「………」キラキラ…

名取「………」キラキラ…

グレカーレ「………」キラキラ…







歴代提督「50周目提督(さん)!」

歴代ヒロイン「名取(さん)(ちゃん)!」

見守る会「グレカーレも!」

ショタ提督達「………」スタッ…

19周目提督「あいつはどうなったんだ!?」

ショタ提督「……大丈夫。僕が"浄化"したから」

雷「それって……勝ったって、こと……よね……?」

名取「……うん」

グレカーレ「かなり強敵だったけど、3人でしっかり倒してきたよ」

リットリオ「……や」

全員「やったあああああああああああああああああああああああああああッ!!」
938 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:45:29.03 ID:aTT//Qy30
ショタ提督「……んっ」パァッ…

48周目提督『……よいしょ』シュポンッ

神風「司令官っ!」

1周目提督「お祖父ちゃん!」

9周目提督「ただいま〜!」

龍驤「司令官!心配したんやで!」

幽霊達『……!』シュポンッ

33周目提督「……良かった。これで全員無事に揃ったみたいだね」

山雲「はい……!」

44周目提督「しかし、あの絶望的な状況を覆してしまうとは……やはり確率は参考程度と考えた方が良いかもしれません」

鹿島「そう、ですね……だけど、今回は50周目提督さん達が起こした奇跡としか言いようがありません。一歩間違えれば、本当に全滅していたかもしれませんし……」

6周目提督「良かったぁ……!うぅっ、怖かったよぉ……!」

榛名「………」ナデナデ

37周目提督「なっ!言っただろ?最後まであきらめないやつがかつんだって!」ニパッ

山風「……うん。提督の言う通り……」ニコッ

ショタ提督「………」

名取「………」

グレカーレ「………」

ヲ級「……どうしたの?」

レ級「さっきから、あまり嬉しくなさそうだけど……」

ショタ提督「………」スッ…

全員「ッ!?」

全員(ど、土下座!?どうして……)
939 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:46:50.38 ID:aTT//Qy30
ショタ提督「……ごめんなさい。僕のせいで……」

38周目提督「どうして貴方が謝るんですか?」

ショタ提督「僕が浄化した"僕"も……元々は、僕と同一の存在。だから、今回の騒ぎは……いや、それだけじゃない……」

ショタ提督「今まで、君達を不幸にしてしまった原因も……人類と深海棲艦が争うことになってしまった原因も、僕にあるんだ……」

皐月「いや、それは違うでしょ!27周目提督君から事情は聞いたけど、確かにあいつと50周目提督さんは元は同じ存在……なんだっけ?」

皐月「でもそれは向こうが勝手に暴走しただけでしょ?50周目提督さんは何も悪くないよ!」

ショタ提督「だけど……」

名取「………」ダキッ

グレカーレ「………」ダキッ

ショタ提督「あっ……」

名取「50周目提督のせいじゃないよ。皐月ちゃんの言う通り、"彼女"が心無い人間のせいで我を忘れただけで、貴方には何の罪も無い」

グレカーレ「そうだよ!むしろ50周目提督は私達から"あいつ"を守る為に……前世でも今も、必死に頑張ってくれたじゃない!貴方を責める人なんて、この場にいないよ!」

ショタ提督「……ナトリ、グレ」

27周目提督「第一、50周目提督が分裂する原因を作ったのはコイツだしな」

42周目提督「いやほんとマジすんません」ポリポリ

潮「申し訳ございません!うちのどうしようもないアンポンタンのせいで!」ドゲザァッ!

羽黒「私達がついていながらこんなことに!このスットコドッコイのせいで!」ドゲザァッ!

42周目提督「そこまで言うか……」

速吸「残念でもないし当然ですね」

42周目提督「畜生味方がいねぇ!!」ガクッ
940 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:47:51.52 ID:aTT//Qy30
名取「………」

グレカーレ「………」

名取グレカーレ(だけど、50周目提督が険しい顔つきの理由は……それだけじゃない)チラッ

神風「司令官っ!ほら、この子が1周目提督!貴方と私の孫よ!可愛いでしょう?」

1周目提督「えへへ〜♪」

48周目提督『……うん。ずっと、見ていたからね。神風ちゃんはもちろん、1周目父やかみかぜ……そして、1周目提督のことも……』ナデナデ

1周目提督「ん〜♪」

鈴谷(本当に瓜二つ……事情を知らないと、提督が2人いるとしか思えない……さっき私も混乱しちゃったし)

神風「それにしても、また司令官と会えるなんて……あぁ、夢みたい……!」

48周目提督『………』

神風「……司令官?」

48周目提督『………』スゥッ…

神風「っ!?」

1周目提督「あ、あれ?お祖父ちゃんの身体が……消えて……」

ショタ提督「……っ」

名取「………」

グレカーレ「………」

48周目提督『……ごめんね?僕達はあくまでも名取さんの想いの力で一時的に呼び出されただけだから、役目を終えれば……あの世へ戻らないといけない」

神風「そ、そんな……!折角会えたのに……!」

48周目提督『………』

神風「……っ」ジワッ

48周目提督『……神風ちゃん』

神風「……どうしても、逝かなきゃダメなの?」ポロポロ

48周目提督『………』コクリ
941 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:49:24.87 ID:aTT//Qy30
神風「……分かった、わ……無理を言って、ごめんなさい……」ポロポロ

48周目提督『……そんなこと、ないよ。僕だって、本当は……神風ちゃん達の傍に、いたいから……』

1周目提督「お祖父ちゃん……」

48周目提督『1周目提督……大きくなったね。しかも、僕と同じ……提督になってくれるなんて』ナデナデ

1周目提督「んっ……うん。お父さんやお母さんと一緒に、沢山勉強して……頑張って、提督になったんだ……」

48周目提督『うん、知ってる。ずっと、見てたから……鈴谷さんとお付き合いすることになったのも、ね?』チラッ

鈴谷「……!」

神風「1周目父も、かみかぜも……凄く、立派になって……先輩提督さんも、元帥として……頑張って……」ポロポロ

神風「私、も……ぐすっ……今でも、艦娘として……頑張って……えぐっ……」ポロポロ

48周目提督『……っ』ダキッ

神風「あ……っ」ポロポロ

48周目提督『ごめんね……1人残して、先に死んじゃって……本当に、ごめんね……!』ジワッ

神風「司令、官……」ポロポロ

48周目提督『だけど、死んでしまった後も……ずっと、見てたから……神風のことも、1周目父やかみかぜのことも……1周目提督や、先輩のことも……!』ポロポロ

48周目提督『神風ちゃんが歩んで来た人生を……ずっと、見てきたから……!』ポロポロ

神風「……うん、うんっ……!」ポロポロ

1周目提督「……っ」ジワッ…

48周目提督『……鈴谷さん』ポロポロ

鈴谷「……はい」

48周目提督『孫を……1周目提督を、よろしくお願いします……どうか、幸せにしてあげて下さい……!』ポロポロ

鈴谷「……もちろんです。約束します!」

48周目提督『……1周目提督』ポロポロ

1周目提督「……うん」ウルウル

48周目提督『提督として頑張る姿……ずっと、見てきたよ?これからも、無理をせずに……鈴谷さんや、おばあちゃんと……仲良く過ごしてね?」ナデナデ

1周目提督「……うんっ、お祖父ちゃん……!」ポロポロ
942 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:50:06.37 ID:aTT//Qy30
48周目提督『……神風ちゃん』スゥッ…

神風「あっ……!」ポロポロ

神風(司令官の姿が、ますます薄く……!)

48周目提督『本当は……伝えたいことが、沢山あるけど……もう、逝かないといけないから……これだけ、言うね……?』ポロポロ

神風「……うん」ポロポロ

48周目提督『僕は、今も……神風ちゃんのことを、愛してる。ずっと……ずぅっと……!』ポロポロ

神風「……私もっ!司令官のことを忘れた日なんて……1日も、ない……!例え離れ離れになっても、私の気持ちは変わらない……!」ポロポロ

神風「司令官……好き。大好き……世界で1番、愛してる……!」ポロポロ

48周目提督『………』スゥッ…

神風「……!」ポロポロ

神風(首から下が、消えて……)

48周目提督『ありがとう……そう言ってもらえただけで、僕は……世界一の、幸せ者だよ……』ポロポロ

神風「……私、も……!」ポロポロ

48周目提督『これからも……ずっと、見守ってるからね……!』ポロポロ

スゥッ…

1周目提督「あっ……」

鈴谷(提督のお祖父さん……消えちゃった……)

神風「……うぅっ、あっ……司令、官……しれぇかんっ……ぐしゅっ、えぐっ……!」ポロポロ

1周目提督「……お祖父ちゃん……ぐすっ……」ポロポロ

鈴谷「……っ」ウルッ

神風(……司令官。もう1度、私の前に現れてくれて……ありがとう……!また、会えなくなっちゃうのは寂しいけど……)ポロポロ

神風("ずっと愛してる"……この言葉を貰えただけで、私は……頑張れるから……!)ポロポロ

神風(だから、天国で待っててね……!思い出話、沢山してあげるからね……!)ポロポロ
943 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:50:59.29 ID:aTT//Qy30
2周目提督「……親父」

2周目父『立派になったな……その調子で、朝潮達と頑張れよ……!』スゥッ…

2周目提督「……あぁ、約束する。親父の意志は、必ず継いでみせる……!」

朝潮瑞鶴(お義父さん……!)

――

浜風(名取の寝取り)『提督、この世界では幸せになって下さいね……?』スゥッ…

曙(名取の寝取り)『提督を頼んだわよ、この世界の私……!』スゥッ…

曙「……えぇ、任せて」

衣笠(名取の寝取り)『天国から見守ってるからね……!』スゥッ…

伊58(名取の寝取り)『すぐにこっちへ来ちゃダメでちよ!』スゥッ…

8周目提督「……ありがとう。皆……もう1度、会いに来てくれて……本当に、ありがとうな……!」ポロポロ

浜風(沈んでしまった私達の分は、必ず……!)

衣笠(私達が、幸せにしてみせるからね……!)

――

10周目父『提督だけを残して死んでしまって、ごめん……本当に、ごめんな……!』スゥッ…

10周目母『シオイちゃん……提督のこと、よろしくお願いします……!』スゥッ…

10周目提督「お父さん、お母さん……!」ポロポロ

伊401「……もちろんです。任せて下さい!」

――

12周目母『お父さんが迷惑をかけてごめんなさい……!でも、今頃は地獄で苦しんでると思うわ』

12周目母『秋月ちゃん……私の分まで、提督の愛情を注いであげて下さい……!』スゥッ…

12周目提督「お母さん……」ポロポロ

秋月「……はい、お任せ下さい!」
944 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:51:37.25 ID:aTT//Qy30
――

14周目父『悪かった……俺が早くに死んじまったせいで、お前や母さんに迷惑かけて……』

14周目提督「親父、俺の方こそ……あんな情けない姿を見せちまって……」

14周目父『だが、もう立ち直ったんだろう?そこにいる翔鶴さんのお陰で……』

翔鶴「………」

14周目提督「……あぁ。こいつのお陰で、俺は……」

14周目父『翔鶴さん……息子を頼む。俺の分まで……』スゥッ…

翔鶴「……はい。もちろんです!」

――

15周目提督「父上、母上……旧提督……!」ジワッ…

15周目父『……すまなかった。お前だけを残して逝ってしまって』

15周目母『私も……出来れば、ずっと傍にいてやりたいけど……』

旧提督『どうやら、あの世へ戻らないといけないようだ……』

15周目提督「そんな……折角、会えたのに……!オラ、ずっと……ずっと、父上達にもう1度会いたいと思ってたのに……!』ポロポロ

15周目父『男がそんなことで泣くんじゃない。お前にはもう、守るべき女がいるだろう』

15周目提督「……!」

天津風「………」

15周目母『あんた……この時代では、そういう発言を時代錯誤って言うんだよ。でも、そこにいる女の子を守ってやれというのは同感だね』

旧提督『俺では成し遂げられなかった分を……お前に託す。どうか、新しい15周目鎮守府を……栄えさせて欲しい』

15周目提督「……分かった。分かったよ……父上、母上……そして、旧提督……オラ、頑張るから……ずっと、頑張るから……!」ポロポロ

15周目父『……その言葉を聞いて安心したぞ』スゥッ…

15周目母『あんたのことは、いつまでも見守ってるからね……』スゥッ…

旧提督『天津風……だったか?15周目提督のことを、頼んだぞ……!』スゥッ…

15周目提督「ぐすっ……うぅっ……!」ポロポロ

天津風「………」ギュッ

天津風(当然じゃない。私はもう、提督とは……永遠に一緒にいることを、選んだもの……!)
945 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:52:29.51 ID:aTT//Qy30
――

22周目母『……ごめんね、提督』

22周目父『後3年耐えていれば……目を覚ました提督と、対面することが出来たのに……』

22周目提督「……お父さん、お母さん」ジワッ

22周目父『大鳳さん、リベッチオちゃん、照月ちゃん……どうか、提督のことを……よろしくお願いします……!』スゥッ…

22周目母『提督が孤独を感じないよう……傍に、いてあげて下さい……!』スゥッ…

22周目提督「……っ」ポロポロ

大鳳「……分かっています」

リベッチオ「あの時から……手紙を貰った時から、ずっとそのつもりです……!」

照月「安心して下さい、お義父さん、お義母さん……提督のことは、絶対に1人にしませんから……!」

――

23周目母『……立派になったわね、提督』

23周目提督「母さん……」

23周目母『ごめんなさい……貴方に、母親として……傍にいてあげられなくて……』

23周目母『舞風ちゃん……提督のこと、よろしくお願いします……!』スゥッ…

舞風「……もちろんです!私がずっと提督の傍にいますから!」

――

31周目父『……ごめんな。あの時、父さん達が奴らに殺されていなければ……!』

31周目母『提督に、こんな辛い思いをさせずに済んだかもしれないのに……!』

31周目提督「……お父さん、お母さん」ジワッ…

31周目父『阿賀野さん、鬼怒さん……提督を奴らから救ってくれて、ありがとう……本当に、ありがとう……!』

31周目母『もし、貴女達が助けてくれなければ……この子はきっと、深海棲艦達に……!』

阿賀野「………」

鬼怒「………」

31周目父母『どうか、これからも……この子を、お願いします……!提督、天国から……見守ってるからね……!』スゥッ…

31周目提督「……っ」ポロポロ

阿賀野「……もちろんです」

鬼怒「提督は……この子のことは、私達が……絶対に、守ります……!」
946 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:53:42.01 ID:aTT//Qy30
――

35周目提督「妻、ちゃん……」ポロポロ

妻『ごめんね……こうして現実で再会出来たのに、また……貴方の傍を、離れることになっちゃって……』ジワッ…

35周目提督「何で……折角、会えたのに……!また、会えたのに……っ!」ポロポロ

大井「………」

妻『私だって、本当は……離れたくないよ……ずっと、提督君の傍にいたいよ……!』ポロポロ

妻『だけど、それは無理なの……!今だって、身体がどんどん消えていって……あの世へ、戻されちゃうから……』ポロポロ

35周目提督「ぐしゅっ……ひっく……!」ポロポロ

妻『……大井さん』ポロポロ

大井「……はい」

妻『あの時、夢の中でも言ったけど……もう1度、言うね?どうか、提督君のことを……よろしくお願いします……!』ポロポロ

妻『私が出来なかった分まで、提督君のことを……幸せに、してあげて下さい……!』ポロポロ

大井「……言われなくても、そのつもりです。貴女の代わりにはなれませんけど……新しい妻として、提督を……ずっと、支えていきますから……!」

妻『……良かった。提督君……いつまでも、見守ってるからね……!』スゥッ…

35周目提督「あっ……うっ、うぅっ……!妻ちゃん……妻ちゃぁん……!うあぁぁっ……!」ポロポロ

大井「………」ギュッ

大井(安心して下さい、妻さん。今度は私が、提督を守っていきますから……そして、いずれは……提督と一緒に、貴女へ会いに行きますから……!)



ショタ提督「………」

ショタ提督(これは、本当に奇跡なんだ……ナトリが"僕を救いたい"と、心から願ってくれたお陰で……)

ショタ提督(既にあの世へ旅立った人の魂を、一時的とはいえ……現世に呼び戻すことが、出来たのだから……)

名取「……っ」ギュッ

名取(再会を果たし、再び別れなければならないことに……皆、涙を流しているけれど……)

グレカーレ「………」ギュッ

グレカーレ(同時に、確かに感じる……あの世へ逝ってしまった人と、生き続ける人の間に……確かな"愛"が、"絆"があることを……)
947 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:55:06.85 ID:aTT//Qy30
47周目提督「……?あれは……」スッ…

浜波「……?」チラッ

キラキラ… キラキラ…

浜波「雪……?いや、でも……それにしては、凄く輝いているような……」

ショタ提督「……"欠片"」

全員「……!」

名取「………」

グレカーレ「………」

ショタ提督「あれは、僕と"もう1人の僕"からばら撒かれた……力の"欠片"」

名取「私達がさっき、死ぬ気で"彼女"とぶつかり合って……その時に、また……以前のように、散らばっちゃって……」

42周目提督「結局そうなるのかよ……んんっ!?」シュポンッ…!

42周目提督「おっ……おぉっ!急に身体が軽くなったぞ!これは正しく俺のギャグ補正の力!よっしゃあっ!俺にギャグ補正が返って来たぜ!」ガッツポ

潮羽黒「……は?」

ショタ提督「……彼に、先程まで持っていた……"もう1人の僕"に吸収された力が、再び……宿ったんだ」

潮羽黒「嘘でしょ!?じゃあ私達はまたあの騒ぎに巻き込まれることになるんですか!?」

42周目提督「そもそも俺からギャグ補正を抜き取ったら1周目提督と同じ無個性主人公になるだろうが!そんなの安価取ってくれた読者に申し訳無いだろ!?」

潮羽黒「被害受けるこっちの身にもなって下さいッ!!」

速吸「あ、あはは……」

ショタ提督(……欠片の加護を受け取ったのは、彼だけじゃない)チラッ

吹雪「し、司令官……!身体の傷が……!」

27周目提督「……いつの間にか、治ってる……?」キラキラ…

21周目提督「僕達の傷も……!」キラキラ…

見守る会「それに、枯れた植物も元通りに……!」

名取(50周目提督の"欠片"や、この子によって浄化された"彼女"の"欠片"が降り注ぐことで……)

グレカーレ(傷付いた人達の身体や心を癒し……心身共に、元気に満ち溢れる状態に……)
948 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:56:08.60 ID:aTT//Qy30
ショタ提督「……だけど、全てを完全に浄化出来た訳ではない」

全員「……!」

ショタ提督「"もう1人の僕"そのものは浄化することが出来たけれど……絶望があまりに強大過ぎて、浄化しきれなかった"欠片"も存在しているんだ」

名取「恐らく、その欠片から……再び、深海棲艦が生まれてしまいます」

見守る会「……貴方の力で、もう1度浄化出来ないの?」

ショタ提督「……ごめんなさい。さっき、"もう1人の僕"を浄化する時に……この身に宿った力の大半を使ってしまって……」

ショタ提督「今の僕は、自分の姿を具現化し……この世に存在させ続けることだけで、精一杯なんだ……」

全員「………」

グレカーレ「だけど、その"欠片"も多かれ少なかれ浄化されてるはずだから……奴らの強さや脅威は、かなりマシになってるはず」

名取「それだけではありません。もしかすると、私達が戦わずとも……お互いに話し合って、和解することも出来るかもしれません」

全員「……!」

ショタ提督「……お願いします。皆……これからも、どうか……"もう1人の僕"が残してしまった、深海棲艦から……人類を守る為に……」

1周目提督「……もちろんだよ!」

ショタ提督「……!」

29周目提督「俺達は海の平和を守る為に提督になったからな」

36周目提督「それだけではありません。大和姉さん達、艦娘の心の支えとしても……僕達がいなければなりませんから」

長門「私達も提督達と同意見だ。50周目提督……こうして貴方から生み出されたからには、最後までその使命を果たす」

大和「そんなに自分を責めないで下さい。貴方が私達を生み出してくれたお陰で……私は36周目提督という、最愛の人と出会うことが出来たのですから」

ヲ級「それに、貴方がいてくれたお陰で……私達も、絶望に呑まれることは無かった」

レ級「理由も無く人類と争うのはおかしいって気付くことが出来たからね!」

カ級「……ありがとうございます、50周目提督……さん……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(皆……)
949 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:56:57.88 ID:aTT//Qy30
名取「そして、もう1つだけ……お願いがあるんです」

全員「……?」

名取「さっき、幽霊の皆さんが言っていましたけど……50周目提督の力の源は、人々の"善意"……"温かい気持ち"なんです」

グレカーレ「だからね?これからも、好きな人とはめいっぱいイチャイチャして欲しいの!」

全員「……!」

グレカーレ「そうすれば、50周目提督が皆の愛を分けて貰って……力を蓄えることが出来るから!」

那智「だとしたらウチは大丈夫だ!いついかなる時でも提督とラブラブチュッチュしているからな!」スリスリスリスリ

46周目提督「んっ……那智さん、くすぐったい……♪」

見守る会「私達も常に幼い男の子への愛で満ち溢れているから大丈夫!///」ハァハァ

名取「……それなら良かったです」ニコッ

グレカーレ「これなら大丈夫だよね?50周目提督」

ショタ提督「……うん。人々が愛し合ってくれれば……僕にも、その"絆"が伝わって……より一層、人々を幸せに導くことが出来る……!」

ショタ提督(僕は、皆からの"善意"を分け与えてもらいながら……これからも、人々の幸せを守る者として……活動を、続けていく……)

名取「……でも」ギュッ

グレカーレ「それだけじゃないよ?」ギュッ

ショタ提督「……!」

名取「私達だって……私だって、貴方のことを……愛しているからね?」

グレカーレ「何せ前世からの繋がりだもん!他の皆に負けないくらい……ナトリに負けないくらい、愛してるっ!」

ショタ提督「……ナトリ、グレ」

名取「……50周目提督」

グレカーレ「50周目提督っ!」
950 : ◆0I2Ir6M9cc [!美鳥_res saga]:2020/02/23(日) 01:58:37.70 ID:aTT//Qy30






























「……今度は離さない。未来永劫、ずっと……一緒だからね?」


「私もっ!50周目提督、絶対に離れないからね!」


「……もちろんだよ。僕も、ナトリやグレのことを……愛しているから。これからもずっと……一緒に、いよう……!」


――僕(私)達は……永遠に、魂に刻まれた"絆"で……繋がっている。それは、どれほどの時が経とうと……永遠に……!





























名取・グレカーレ HAPPY END!
951 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 01:59:55.46 ID:aTT//Qy30















「――――こうして、50周目提督は名取やグレカーレと共に、不滅の愛を誓いながら……永遠に一緒だったとさ。めでたしめでたし」

「わぁ……!すっごく面白かったよ!お父さん!」

「あはは……そう言ってもらえると、話した甲斐があったよ」

「他の皆も、人々と深海棲艦が仲良く出来る世界を目指す為に頑張り続けるんだよね?」

「そうだよ。だからこそ、今のように……味方になってくれた深海棲艦が、少しずつ増えてきているんだ」

「うんっ!この前のニュースでもそう言ってた!でもこの話って、昔話なんだよね?じゃあ、お父さんが実際に体験したこと?」

「そうだよ。あの時は大変だったなぁ……本当に、世界の危機だったからね」

「だけど、私が今……ここにいるってことは、何とかなったんだよね?」

「うん。皆で力を合わせたお陰でね?」

「……ねぇねぇお父さん。その後のこと、もっと詳しく聞きたい!」

「え〜?でも、もう夜も遅いし……」

「お願い〜!」

「どうしようかな……」




「……あれ?2人共、まだ寝てなかったの?」

「あっ、お母さん!」

「それがね?この子にあの時……世界が終わりそうだった時のことを話したら、寝付くどころか逆に興奮しちゃって……」

「あらあら……でも、私もその話……聞いてみたいかも」

「えぇっ!?」

「じゃあさ!2人でお父さんの話、たっくさん聞こうよ!」

「ふふっ、それ……良いかも♪」

「やれやれ……これじゃ皆で夜更かしすることになっちゃうなぁ」

「たまには良いじゃない。ね?」

「うんうんっ!」

「……そうだね。たまには仕方ないか。よし、それじゃ……どこから話そうかな?えっと……まずは――――」














952 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 02:01:05.31 ID:aTT//Qy30






























「こんにちは!今日から――周目鎮守府で活動することになった……――周目提督ですっ!」



――――あの事件から――年後、新しく着任した……あの子の話をしようかな?





























953 : ◆0I2Ir6M9cc [!美鳥_res saga]:2020/02/23(日) 02:02:07.36 ID:aTT//Qy30





*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜     *・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜





















――――Fin.





















*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜     *・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜




954 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 02:03:50.59 ID:aTT//Qy30
ついに……ついに完結致しました。5年間応援して下さった皆様には、本当に感謝しきれません!
最後なので書きたい要素を詰め込み、歴代提督&歴代ヒロインを全員登場させたら……案の定、人数と文量がとんでもないことになってしまいました。まさかの70レスとは……!
非常に長い上に、やや駆け足気味の展開・描写になってしまい申し訳ございません。

ちなみにグレカーレが失恋していた場合、"彼女"が失恋組と共にグレカーレを取り込んでしまいます。
その後、"彼女"の姿がグレカーレに変化し、提督や名取にグレカーレの絶望を言い放つことで、提督達を徹底的に追い詰めるという展開になっていました。

これにて『ショタ提督に好かれたい』は終了です。最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
次回作についてですが、1度は考えつくもお蔵入りになっていた『学園もの』にする予定です。スレタイは今のところは『提督「安価とコンマで学校生活」』にする予定です。
システム等はこのスレをほぼ流用する予定です。ただ、進行形式は多かれ少なかれ変更するかもしれません。
ただ、バランス調整や進行をどうするかはまだ決めかねていますので、しばらくお時間をいただくことになるかもしれません。

それでは……ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!よろしければ次回作でお会いしましょう!
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 02:10:42.12 ID:EVXlPB9jO
超乙!
新作にも期待
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 02:14:11.50 ID:Gjaai1IMo
ありがとうございました!!
やりきりましたね…!
五年…この物語と共に居れて本当に良かったですっ
お疲れ様でした!
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 02:35:06.52 ID:7060LUCIO
ラストに相応しい最凶のラスボスだったな・・・本当に乙!
まさか27週目提督とか42週目提督がガチ苦戦するとは思わなかったゾ
しかも48週目提督とか妻ちゃんも登場するし、マジでこのssの集大成ですげえ見応えあったわ!
この5年ずっと楽しませてもらった!次回作も期待してる!
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 09:47:02.19 ID:x1pxJiizO

一周目から追ってたこのスレもとうとう完結したか
感慨深いな
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 11:00:18.81 ID:T0qqhuTo0
超乙ですありがとうございました!
案の定速吸だけなんか別枠扱いでなんか逆に他の失恋組からの評価が気になってきた
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 21:28:06.98 ID:WKg5sYTr0
途中から参加したんだけど
長かったような短かったような
楽しい時間をありがとうございました
次回作も期待しております
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 05:17:48.71 ID:z225/XJpO
乙。ずっと読んできただけに終わって淋しい
46周目で吹き出したり8周目で涙腺にきたり
>>1はシリアスもギャグも上手いからどの周も面白かった
誰か言ってたけど某野球バラエティー並の密度というかカオスさというか
新作ではどんな感じのストーリーになるか楽しみ
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 23:32:33.44 ID:Rv0ONity0

しかし42周目の安価とった時はここまでやらかすとは思わなかったんだよなあ
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 23:55:09.91 ID:hLHgW5EZ0
このスレの二大戦犯小ネタNTRと42週目提督
何が凄いってNTRは8週目提督がタイムリープするのに繋がってるし42週目提督はラスボス•深海棲艦誕生に繋がった事
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 02:36:31.95 ID:aj+XhqaN0
このラスボスにとって「出番無し」は不幸のうちにはいらなかったんですね
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/04(土) 00:05:58.95 ID:cgrGzbLR0
誰もwikiを更新しないので簡易的にですが記述しました
もしよろしければ加筆誰か宜しくお願いします
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/04(土) 00:41:17.54 ID:IgNRwacdo
お疲れ様でした
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 15:03:24.14 ID:fEnslebS0
5年…かなり続きましたね
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/06(日) 19:53:38.23 ID:66wCw3u20
お疲れ様でした、
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