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【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】

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815 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/01/30(木) 23:15:53.15 ID:aVLGXrNT0
《-- 52 --》――惜しい


U-511「………」

U-511(よく、分かんないけど……もしかして、admiralと名取さん……私に、気を遣ってくれてる……?)

ショタ提督「……!」

名取「……!」

U-511は彼らの様子を見て、何故かそのような考えが頭に浮かんでいた。

それもそのはず、現在もU-511の魂は彼と共鳴しており……彼のU-511を心配する気持ちを、U-511は潜在意識で感じ取っていたのだ。

そして、U-511がそのような考えに至ったことを……彼と名取も、確かに心で感じていた。

U-511「………」

U-511(あまり、踏み込まない方が……良い、のかな……?)

ショタ提督「………」

名取「………」

ショタ提督(僕との距離が近ければ近い程、やはり影響を受けてしまうか……)

名取(みたい、だね……でも、幸い記憶を無理に呼び起こさせるようなことにはならなかったけど……)

U-511「………」

U-511(……うん。また、今度……聞いてみよう。admiralの、都合が良い時に……)

ショタ提督「……っ」グッ

ショタ提督(いずれは、本当のことを話す時が来る……その時には、必ず……全てを伝えるから……)


提督との絆 コンマ一の位×1.5 上昇

直下
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 23:18:41.62 ID:BTt6xJfQ0
a
817 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/01/30(木) 23:31:30.68 ID:aVLGXrNT0
2×1.5=3 3+18=21/--


U-511「えっと、それじゃ……失礼、しました……」

スタスタ…

ショタ提督「………」

名取「……大丈夫?」

ショタ提督「……うん。それに、本当に辛いのは……僕のせいで命を落としてしまった、ナトリやユー達だから……」

名取「だからそれは貴方のせいじゃ……」

ショタ提督「ううん。僕のせいであり、"僕"のせいでもある」

名取「………」

ショタ提督「……っ」グッ

ショタ提督(守らなきゃ……今度は、必ず……皆を……!)

名取「………」ギュッ

ショタ提督「あ……」

名取「あまり思い詰めないで?私は本当に気にしてないし……こうして再会出来ただけでも、本当に嬉しい……!」

ショタ提督「………」

ショタ提督(ナトリ……)

名取「………」

名取(50周目提督ばかりに全てを背負わせる訳にはいかない。私も一緒に戦わないと……50周目提督を、守らないと……!)




U-511「………」スタスタ…

U-511(改二……ろーちゃんのように、強くなること……)

U-511(だとしたら、私は……弱い……?)

U-511「………」フルフル

U-511(……違う。admiralは、ろーちゃんだけじゃなくて……私にも、出撃させてくれてる……)

U-511(私は決して、弱いだけの存在じゃない……!それは、admiralがいつも教えてくれてる……)

U-511(あの時だって、私達を守る為に……一生懸命……)

U-511「……?」

U-511("あの時"……?私、今……一瞬、何を考えて……)

U-511「………」

U-511(……疲れてるのかな)スタスタ…


《-- 提督と交流を深め、互いの魂が共鳴したことにより……提督の神通力が強まった --》
818 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/01/30(木) 23:48:08.85 ID:aVLGXrNT0
《-- 21 --》


グレカーレ『………』

名取『や、やめて……』ガクガク

グレカーレ『………』

――邪魔者は殺してしまえ。

グレカーレ『……お前さえ、いなければ』キラン…

名取『ヒッ……!?』

グレカーレ『お前を消し去れば、提督の隣にいられるのは……私だけになる……』

――自分の進むべき道に立ちはだかるというのなら、始末してしまえ。

名取『嫌……嫌ぁ……!』ガクガク

グレカーレ『だからさぁ……死んで?』ダッ

ザクゥッ…!

名取『あっ……かはっ……!』

グレカーレ『あはっ……血だぁ……すっごく血が出てる……!』

――全てを真っ赤に染め上げてしまえ。

グレカーレ『憎い奴を潰すのって、こ〜んなにスッキリするんだぁ。あははははっ!』

ショタ提督『何をしているんだ!』

グレカーレ『ッ!?て、提……督……?』

名取『うぐぅっ……』

ショタ提督『な、何てことだ……グレカーレちゃん!どうして名取さんを……!』

グレカーレ『こ、これは……違……』オロオロ

――自分のことを受け入れてくれない奴なんて、いらない。

グレカーレ『……!』キッ

ショタ提督『……っ!?ど、どうして刃物を僕に……まさか……!』

グレカーレ『……私のことを好きになってくれない提督なんて、いらないッ!!』ダッ

ショタ提督『や、やめるんだ!こっちへ来るな!うわああああああああああっ!?』







グレカーレ「ッ!?」ガバァッ

グレカーレ「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ……ゆ、夢……!?」

グレカーレ(わ、私……また、あんな夢を……違う!そんなこと考えてない!あんなのただの悪夢で、私の考えじゃ……!)フルフル

――そんなことはない。紛れも無く、私の……

グレカーレ(うるさい黙れッ!!私の頭の中で囁かないでよッ!!そんなこと、無い……絶対、違う……!)フルフル

グレカーレ「………」

グレカーレ(……落ち着け、私……名取さんはともかく、提督を傷つけるような真似をする訳……)

グレカーレ(……"名取さんはともかく"?違うでしょ私ッ!名取さんも傷つけちゃダメに決まってる!)

グレカーレ(変な夢を見たせいだ!早く夢の内容を忘れなきゃ……でないと、夢と現実がごっちゃに……!)フルフル


↓1朝風のコンマ       ----との---:32/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:21/--
↓3名取のコンマ       提督との絆:∞/∞ 《-- END開放 --》
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:41/-- 《-- リーチ --》

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
ただし名取が最大値の場合、その時点で終了します
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 23:48:59.92 ID:depoKlBJO
ほい
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 23:49:31.83 ID:1tsxg6d0O
この周失恋したらどうなるんだろな
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 23:49:39.22 ID:h6ANS8O+O
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 23:49:49.49 ID:b7Mg+1ijO
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 23:55:03.57 ID:FlVqyh1n0
おおいった
824 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/01/31(金) 00:03:48.75 ID:M9Mmfnpi0
グレカーレ「………」

グレカーレ(私……どう考えても、おかしいよ……ずっと、悪い考えばかり浮かんできて……)

グレカーレ(酷い時には、夢にまで……名取さんを排除するとか、思い通りにならない提督を傷付けるとか……)

グレカーレは追い詰められていた。彼を意識するようになってから、突然湧き出るようになった黒い感情。

まるで自分以外の誰かが、自分に悪魔の囁きの如く……思考を悪い方向へ誘導しているかのような錯覚さえ抱く。

グレカーレ「………」

グレカーレ(どうしよう……こんなことが、これからもずっと続いたら……私、どうにかなっちゃうよ……)

グレカーレ(仲間であるはずの名取さんに手をかけて……提督にまで、手を出すようになってしまったら……!)

恐怖でグレカーレの身体が震え上がる。思考が自分でなくなっていく感覚。

日に日にグレカーレは、思考が何かに上書きされつつあると考えていた。

グレカーレ「………」

グレカーレ(誰に相談すべき?明石さん?夕張さん?いや、ダメ……相談しても、どうせ何とかできっこない……)

グレカーレ(後は……頼れるのは、提督しかいない……だけど、提督に相談したところで……)

――相談しても無駄。誰にも解決出来やしない。

グレカーレ(うるさい!こんな時まで……あぁ、どうしよう……怖い、怖いよぉ……!)

姉妹にさえ相談出来なかった深刻な悩み。実のところ、これを解決出来るのは……正しく彼である。

しかし、グレカーレは己の囁きと精神の消耗により……正常な判断が出来なくなりつつあったのだ。

それだけではない。己の囁きにより、取り戻しつつあった前世の記憶さえ……再び忘れ去られていってしまう。




《-- 1 --》――勇気を出して提督に打ち明ける 《-- END開放 --》

《-- 2 --》――怖くて何も出来ない 《-- 好感度上昇コンマ判定へ --》

直下

※1を選んだ場合、反転コンマ90〜98で名取による妨害が入ります
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:04:16.97 ID:laQiUMhP0
2
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:04:28.98 ID:HTYWh+dc0
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:07:01.19 ID:I8tq1/QeO
ワロタ
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:08:09.57 ID:ZcfqI4ZJO
2を選ぼうと思ったら選ばれてた
俺も人のこと言えないがわざと失恋させようとしてないか?wwww
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:08:57.45 ID:+gqWxPhOO
なんだこれはたまげたなあ
830 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/01/31(金) 00:19:02.31 ID:M9Mmfnpi0
――怖くて何も出来ない


グレカーレ「……っ」

グレカーレ(ダメ……こんなこと、話せない……話せる訳が無い……!)

グレカーレ(提督に、変な子を見る目で見られちゃったら……絶対、立ち直れなくなる……!)ガクガク

グレカーレは彼に相談することよりも、彼に軽蔑されてしまうという恐怖が勝ってしまう。

ただでさえ心がすり減っていたグレカーレだが、彼に嫌われるかもしれないという恐怖心が一層心を締め付ける。

故にグレカーレは身動きが取れなくなってしまった。このまま震えているしかなかったのだ。

グレカーレ「うぅ……」

グレカーレ(……自分で、何とかしなきゃ……自力で、克服しなきゃ……)

――自分が苦しんでいる時に助けてくれない奴らなんか……

グレカーレ(うるさいって言ってるでしょ!?いつになったらこの声は止まるのよ!もう嫌ぁっ!)

――だったら周りを巻き込んで心中でも……

グレカーレ(うるさい……うるさいうるさい、うるさぁいッ!!)ボカボカボカッ!

グレカーレ「はぁはぁ……」

グレカーレ(頭が、痛い……だけど、お陰で少し落ち着けた……)

彼を想えば想うほど、隣に立つ名取に嫉妬し……その度に、心の奥底からドス黒い感情が込み上がってくる。

だが、それでも彼を憎いと思うはずが無い。思えるはずが無い。グレカーレはまだ完全には思い出していないが……

グレカーレにとって、彼は……最後の瞬間まで、自分の為に戦ってくれた……大切な人なのだから。



提督との絆 コンマ一の位×1.0 上昇

直下

※50到達時のみ、反転コンマ90〜98で好感度が49でストップします
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:19:13.63 ID:oFJRgVZzO
やべえよ…やべえよ……
832 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/01/31(金) 00:29:03.72 ID:M9Mmfnpi0
3×1.0=3 3+41=44/-- 《-- リーチ --》

――

《-- 22 --》


グレカーレ「………」

――こんなに辛いのに、誰も手を差し伸べてくれない。仲間なんて、実際には薄情で酷い奴ばかりなんだ。

グレカーレ「………」

グレカーレ(あぁ、また聞こえる……心の声のはずなのに、誰かに囁かれているような感覚で……)

グレカーレ(毎日毎日、嫌になる……それに、何だか今までよりも身体に力が入らないような……)

グレカーレ「……っ!」フルフル

グレカーレ(いや、気のせい。きっと気のせい。絶対に気のせい!だから私はいつも通り頑張るだけ!)

グレカーレ(提督に迷惑はかけられない!絶対に悟られないようにしなきゃ……!)



ショタ提督「………」

名取「………」

ショタ提督(……気付いた?)

名取(……うん)

ショタ提督(グレカーレちゃん……グレ、最近、目に見えて顔色が悪いはずなのに……)

名取(私達が声をかけても『大丈夫だってば!』としか言ってくれないし……)

ショタ提督「………」チラッ

名取「………」コクッ

ショタ提督(心にノイズがかかっているみたいで……今までのように、グレの心情を感じ取ることが出来ない)

名取(こんなこと、今まで無かったんだよね?)

ショタ提督「………」コクリ

ショタ提督(まさか……いや、でも……そんな……)

名取「………」

名取(マエストラーレちゃん達にも相談していないみたいだし……せめて私達が気にかけてあげないと……)


↓1朝風のコンマ       ----との---:32/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:21/--
↓3名取のコンマ       提督との絆:∞/∞ 《-- END開放 --》
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:44/-- 《-- リーチ --》

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
ただし名取が最大値の場合、その時点で終了します
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:30:20.33 ID:g4Nz6UJYO
えいさ
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:31:36.73 ID:X01Y51ZYO
ぽい
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:31:47.97 ID:laQiUMhP0
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:31:48.69 ID:yJYVY/RiO
ぬるぽ
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:31:53.60 ID:3uQxqiRs0
ええい
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:36:53.21 ID:rbErh3DEO
住民の妨害に負けず意地でも提督と結ばれるんだという執念を感じた
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:40:40.81 ID:VuVghh1DO
前の時から単発末尾O速取りグレ以外値が低いしなんか怪しく感じる…
840 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/01/31(金) 00:47:20.39 ID:M9Mmfnpi0
名取「エピローグまだかな〜」ワクワク

〜〜現時点では超えられるか分からない壁〜〜

グレカーレ「ふんぬ!ふんぬ!ふんぬううううぅぅぅぅッ!!」ググググッ!

グレカーレ(今回が最終回……これを逃したら最初で最後の出番なのに失恋したという汚名が語り継がれちゃう!それだけは嫌ぁッ!)



朝風「流石に厳しいかも……いや、まだチャンスは……う〜ん……」ブツブツ







U-511「………」つジョイコン ピコピコ

U-511(ここからの逆転は……無理、だよね……はぁ……)ピコピコ



今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
え〜、昨日で『ショタ提督に好かれたい』がついに5周年を迎えることとなりました。
ここまで応援して下さった読者の皆様、本当にありがとうございます!

実を言うと5周年(2020年1月30日)と同時に最終回を描いてスレを綺麗に〆る予定でしたが……無理でした(白目)。
残りしばらくの間、エピローグまで最後までお付き合いいただけると幸いです。
ただ、もしかすると今後の展開やエピローグの長さ次第では次スレまでまたいでしまうかもしれません。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:48:44.13 ID:7qqJ8V8eO
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:50:06.26 ID:GLw36b9Oo
おつおつ
ゲーム勢はドイツに逃げるのやめなさいw
5年、思えば沢山の出来事があったなあ
最後までよろしくお願いします
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 00:51:11.98 ID:qlkuYe9TO
おつおつ
ゆーちゃんも朝風も名取以外全員失恋させようぜ(ゲス顔)
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 01:10:52.24 ID:xIsk5DnaO
>>815って反転コンマなら52じゃなくて65じゃないの?
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 01:12:20.01 ID:xIsk5DnaO
あーでも倍率は結局1.5で変わらないか
ごめん余計なことだったわ
846 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/01(土) 19:02:47.35 ID:Enzu4iwm0
22:30〜23:30頃開始予定です。

>>844
またとんでもないミスを……倍率が合っていたのが不幸中の幸いでした。度々申し訳ございません。そしてご指摘ありがとうございます。
847 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/01(土) 22:32:43.32 ID:Enzu4iwm0
始めます。
848 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/01(土) 22:35:48.07 ID:Enzu4iwm0
グレカーレ「………」

――どうして私がこんな辛い思いをしなきゃいけないの?

グレカーレ「………」

――邪魔な奴を消してしまえば済む話じゃない。

グレカーレ「………」

グレカーレ(無視しようとしても、何度も心に囁いてくる……)

自分の艦娘としての役目以外のことを考えないようにしていても、黒い感情は少しずつグレカーレの心を侵食してゆく。

名取を殺す、自分に振り向いてくれない彼を傷付ける……甘い毒のような言葉が、グレカーレの心に響き渡る。

――自分が苦しむくらいなら、他の奴を不幸に叩き落してしまえば良い。

グレカーレ「……っ」ギリッ

グレカーレ(やめてよ……そんな馬鹿なこと、出来るはずないじゃない……!)

――だったら、私はこのまま指を咥えて見ているだけなの?

グレカーレ「………」

――邪魔者は蹴落としてしまえば、私は幸せに……

グレカーレ(そんな方法で、幸せが掴める訳が無い……!いい加減にして……!)

グレカーレ「……っ」フルフル

グレカーレ(毎日毎日得体の知れない囁きばかり聞かされて、もう嫌ぁ……!これ以上、耐えられない……!)

グレカーレ(だけど、こんなこと……提督や名取さんに相談したら、絶対におかしな子だと思われちゃう……!)

グレカーレはやはり怖いのだ。自分の心が自分で無くなっていく感覚……そんな悩みを相談して……

彼や名取から、自分が異常者だと思われてしまうことが。特に彼に嫌われてしまえば、グレカーレは生きる希望の全てを失ってしまう。

記憶が完全に蘇っていなくとも、今のグレカーレは……名取同様、既に彼に対して特別な感情を抱いてしまっているのだから。

グレカーレ「………」




《-- 1 --》――勇気を出して提督に打ち明ける 《-- END開放 --》

《-- 2 --》――怖くて何も出来ない 《-- 好感度上昇コンマ判定へ --》

直下

※1を選んだ場合、反転コンマ90〜98で名取による妨害が入ります
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 22:36:32.76 ID:ZubNjDaOO
850 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/01(土) 22:45:41.19 ID:Enzu4iwm0
――怖くて何も出来ない


グレカーレ「……っ」ガクガク

グレカーレ(嫌われたくない……提督に軽蔑されたら、私……)ガクガク

――私のことを受け入れてくれない提督なんて……

グレカーレ(黙ってよッ!!私がそんなこと考えるはずないでしょ!?)

グレカーレ「……っ」ジワッ

グレカーレ(何だか私……最近、おかしいよ……心にあることないことが聞こえて……)

グレカーレ(しかも、その言葉に身を委ねそうになっちゃって……!)

グレカーレ「………」グシグシ

グレカーレ(だけど、それを相談する訳にはいかない……提督や、他の皆に……悟られちゃいけない……)

グレカーレ(私がしっかりすれば良い話なんだ……私の心が弱いせいなんだ……!)

グレカーレ「………」

グレカーレ(大丈夫……"まだ"大丈夫……落ち着け、私……)

――そうやって自分を騙そうとしても無駄よ?

グレカーレ「………」

――自分の気持ちに蓋をしようとしても、いずれは……

グレカーレ(……黙れ)

――あはっ。今の私、きっと目つきだけで人を殺せそう。

グレカーレ「………」




提督との絆 コンマ一の位×1.0 上昇

直下

※50到達時のみ、反転コンマ90〜98で好感度が49でストップします
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 22:46:05.68 ID:WSPZz/b9o
グレちゃんラスボス化?
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 22:47:48.47 ID:dCWnuwjNO
もっとグレちゃん虐めたかったけどここでゴールインか
よかったような残念なような複雑な気持ち
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 22:51:53.15 ID:7f5wPpXlo
実は失恋して悪堕ちグレカーレ少し期待してた(小声)
854 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/01(土) 22:57:29.96 ID:Enzu4iwm0
8×1.0=8 8+44=52 → 50/-- 《-- END開放 --》


ショタ提督「………」スタスタ…

名取「………」スタスタ…

ショタ提督(グレが日に日にやつれていっている……)

名取(どう考えてもおかしいよ。やっぱり、何かあったんじゃ……)

ショタ提督(うん……心情を読み取れないし、グレから感じる生気が少しずつ減少している……)

名取(……ただ事じゃないよね?)

ショタ提督「………」コクリ

ショタ提督(1度、グレと1対1で話し合ってみた方が良いかもしれない)

名取(その時は、私は席を外した方が良いかな?といっても、今の私だと50周目提督やグレの近くにいるだけで全部分かっちゃうんだけど……)

ショタ提督「……!」ピクッ

名取「……!」ピクッ





グレカーレ「………」フラフラ…





ショタ提督「……グレ」

名取「………」チラッ

ショタ提督「………」コクリ

ショタ提督(少し声をかけてくるよ。申し訳無いけど……)

名取(……うん。向こうで待ってるね?)

ショタ提督(……ありがとう)
855 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/01(土) 23:05:23.75 ID:Enzu4iwm0
グレカーレ「………」フラフラ…

――どうして思い詰める必要があるの?今すぐ名取さんを殺して、その隣に私が……

グレカーレ「……っ」フルフル

グレカーレ(相変わらず、馬鹿なことばかり語り掛けてくる……いつになったら無くなるの……?)

グレカーレ(このままじゃ、私……本当に、こんな馬鹿げたことを……本気で……)

ショタ提督「……グレカーレちゃん」

グレカーレ「っ!?」ビクッ

ショタ提督「………」

グレカーレ「て、提督……」

ショタ提督「大丈夫?最近、調子が悪そうだったから……」

グレカーレ「あっ……そ、そんなことないよ!?私ならいつだって元気だし!ほらっ!」ピョンピョン

グレカーレ(提督には……提督にだけは、気付かれたくない……!嫌われたくない……!)

ショタ提督「………」

ショタ提督(嘘だ。グレの心からは、今もノイズが聞こえて……それに、言葉に込められた想いも、何かを耐えるような辛い気持ちが伝わってくる……)

ショタ提督「……無理、してるよね?」

グレカーレ「ううん!本当に大丈夫……」

ショタ提督「………」ジーッ

グレカーレ「………」

グレカーレ(あ、れ……おかしいな。提督には……嘘が通用しない。そんな気がしてきた……)

グレカーレ(まるで何もかもを見通すような、透き通った目……私の全てを見抜いてるような、純粋な目が……私を捉えて……)

ショタ提督「………」

グレカーレ「……あはは、提督は勘が良いなぁ。誤魔化しきれないなんて……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(グレ……やっぱり、何か隠して……だけど、真意が読めない……未だにノイズがかかって……)
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 23:14:23.21 ID:DToeE/JcO
これで反転コンマで名取に妨害された日にはほんとに名取が殺されそうだったな
857 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/01(土) 23:18:51.32 ID:Enzu4iwm0
グレカーレ「……怖いの」

ショタ提督「え……?」

グレカーレ「私が、私では無くなっていくような感じがして……凄く、怖いの……!」

ショタ提督「私が、私でなくなる……?」

グレカーレ「今だって、心の中で……ずっと、おかしなことばかり考えて……まるで、私じゃない誰かが囁いてきてるみたいで……!」ジワッ

ショタ提督「……っ!?」

ショタ提督(ま、まさか……"僕"が……そうか!それでグレの心にノイズが……!)

名取「……!」

名取(やっぱり、そうだったんだ……"あの子"が、グレに干渉して……!)

グレカーレ「……っ」ウルウル

ショタ提督「……辛かったんだね。苦しかったよね。だけど、もう大丈夫だから」

グレカーレ「……!?」

ショタ提督「……どうしたの?」

グレカーレ「……引かないの?」

ショタ提督「引く?どうして?」

グレカーレ「だって……急に変なことを言い出して、頭がおかしくなったって……思わないの?」

ショタ提督「……!」

グレカーレ「………」ウルウル

ショタ提督(そうか……それでグレは、このことを……僕達に相談出来ずにいたのか……)

ショタ提督「……思う訳が無いよ」ギュッ

グレカーレ「あ……」

グレカーレ(手を握って……)

ショタ提督「僕は何があっても、艦娘達の味方だよ。むしろ、辛い悩みを打ち明けてくれて……ありがとう」

ショタ提督「1人で抱え込まなくて良いんだ。これからは、僕やマエストラーレちゃん達、それに……名取さん達がついているから」

ショタ提督("僕"の魔の手から……絶対に、守るから……!)

名取(うん、うん……!グレ、私達がついてるからね……!)

グレカーレ「……っ」ズキッ

グレカーレ(そう、だよね……提督にとっては……"50周目提督"にとっては、私は……あくまでも、友人のような関係に過ぎないんだよね……)

グレカーレ("あの時"だって、私のことを助けようとしてくれたけど……50周目提督にとって、1番大切なのは……"ナトリ"だから……)

グレカーレ(……"50周目提督"?"ナトリ"?それに"あの時"?私、こんな時に一体何を考えて…………うっ!)カッ






グレカーレ(頭の中に、何かが……いや、違う……これは、頭の中から、出て来て……!)

グレカーレ(50周目提督との出会い、一緒に過ごした楽しい時間、そして……命を落とした日……)

グレカーレ(記憶が失われることを覚悟の上で、転生して……それで、私は……"グレ"から"グレカーレ"に生まれ変わって……!)

グレカーレ(50周目提督が生み出してくれた"艦娘"として……新たな生を与えられて……!)






ショタ提督「……!」

名取「……!」

ショタ提督(この反応……もしかして……!)

名取(あの時の、私と同じ……!)
858 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/01(土) 23:26:25.54 ID:Enzu4iwm0
グレカーレ「………」

ショタ提督「……グレカーレちゃん」

グレカーレ「……"グレ"」

ショタ提督「……!」

名取「……!」

ショタ提督(グレの心のノイズが無くなっていく……!)

グレカーレ「50周目提督……全部、思い出したよ……私がグレだったことを。そして……貴方が守ろうとしてくれたことを……」

ショタ提督「……ごめんなさい、グレ。今まで、黙っていて……」

グレカーレ「ううん、良いの。私のことを考えてくれたからでしょ?」

ショタ提督「………」コクリ

名取「………」

名取(良かった……!グレも、思い出したんだ……!)

グレカーレ「……嬉しかった。50周目提督と、こうして……再会することが出来て」

ショタ提督「……うん、僕もだよ。グレと、こうしてまた出会うことが出来て……」

グレカーレ「だけど、ね……"気付いた"時には、もう……遅かったの……」

ショタ提督「……"遅かった"?」

グレカーレ「……っ!」ダキッ!

ショタ提督「あっ……」

名取「!?」

名取(ぐ、グレ!?何して…………いや、違う。これは……グレから伝わる、この気持ちは……)

グレカーレ「……っ」ギュウッ

ショタ提督「………」

ショタ提督(……先程まで感じられなかったグレの想いの全てが、魂を通じて……伝わって来る。そうか、グレは……)

グレカーレ「……50周目提督」

ショタ提督「………」
859 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/01(土) 23:27:37.40 ID:Enzu4iwm0






























「私は、貴方のことが好き……正確には、転生して記憶を失っている間に……好きになっちゃったの……!」





























860 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/01(土) 23:40:59.96 ID:Enzu4iwm0
ショタ提督「……グレ」

名取(グレ……)

グレカーレ「……そこにいるんでしょ?"ナトリ"」チラッ

名取「……!」

グレカーレ「………」ジーッ

名取「……やっぱり、分かっちゃうんだね」スッ…

グレカーレ「当たり前だよ。貴女と同じで、私も……50周目提督やナトリと、心を通わせることが出来るようになったんだから」

ショタ提督「……グレ。僕は……」

グレカーレ「分かってる。全部分かってるよ……貴方とナトリがもう、絆を深め合っていることは」

ショタ提督「………」

名取「………」

グレカーレ「だけど、私がこんなに苦しい思いをしたのは……ある意味、ナトリのせいでもあるんだから」

名取「………」

ショタ提督「………」

グレカーレ「私が50周目提督への恋心を自覚した時には、既にナトリが50周目提督の隣にいて……私は遠くから眺めているしかなかった」

グレカーレ「しかも私は記憶を失っていたから、"あいつ"に精神干渉を受けていることに気付くことすら出来なかった」

グレカーレ「それから私は、"あいつ"からの精神攻撃に苦しみながら……実ることが無い"今世"での初恋に、胸を痛めることになった……」ジワッ…

ショタ提督「………」

名取「………」

グレカーレ「想像してみてよ……事情を知らない時には、初恋の人に相手がいて……」ウルウル

グレカーレ「苦しみながらも記憶を取り戻して、全ての事情を知ったと思ったら……前世からの絆だったなんて……」ウルウル

グレカーレ「こんなのって……無いよ……!勝てる訳ないじゃん……!」ウルウル

ショタ提督「………」

名取「………」

グレカーレ「だけど、それでも……私は、50周目提督のことが……好きなのっ!この気持ちに、嘘はつけない……!」ポロポロ

グレカーレ「命がけで私達を助けようとしてくれて、そのまま何百年も眠り続けて……目が覚めた後も100年間、"あいつ"と戦い続けて……!」ポロポロ

グレカーレ「私達が生まれ変わった後も、いつも労わってくれて……傍にいてくれるだけで、温かい気持ちにしてくれる……」ポロポロ

グレカーレ「そんな人を、好きにならない訳……ないでしょ……!50周目提督……好き……大好き……!」ギュッ

グレカーレ「ナトリがいることは分かってる……!だけど、せめて……2番で良いから、一緒に居させて……!お願いだから……!」ポロポロ

グレカーレ「ぐすっ……うぅっ……!」ポロポロ

ショタ提督「………」

名取「………」
861 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/01(土) 23:54:30.91 ID:Enzu4iwm0
ショタ提督(……僕は、どうすれば良いのだろうか)

ショタ提督(艦娘達が"提督"と重婚することが出来るようにしたのは、紛れも無く僕だ)

ショタ提督(人の温もりを求める艦娘達が、1人の人間と共に生活するとなれば……必然的に、同じ人間を好きになることは想定していた)

ショタ提督(だからこそ僕は、人類が定める法律に干渉し……"提督"と艦娘限定で、重婚を認める方向へ誘導した)

ショタ提督(だけど、まさか僕自身がその対象となることは……想定していなかった)

ショタ提督「………」チラッ

グレカーレ「……っ」ギュッ ポロポロ

ショタ提督(これ以上、グレを泣かせる訳にはいかない……だけど、僕には既にナトリがいる)

ショタ提督(ここで僕がグレを2人目の交際相手としてしまったら、ナトリの気持ちを踏みにじることになってしまう)

ショタ提督(だけど、グレの気持ちを蔑ろにする訳にも……)

名取「………」

名取(50周目提督、やっぱり悩んでる……そうだよね。優しい貴方なら、こんなことになれば……凄く、悩むよね……?)

名取(むしろ、ここですぐにでもグレの告白を断るような切り替えが早い性格だったなら……これまで、"あの子"と戦う時だって……悩まなかったよね?)

名取「………」

名取(私は、そんな50周目提督だから……好きになった。この世を生きる者全ての幸福を願う貴方だからこそ……私は、永遠に愛すると決めた)

名取(だから、今度は私が……貴方を助ける番。安心して、50周目提督……貴方が悩み、苦しんでいるのなら……)

名取「……ふふっ。グレ、貴女も……50周目提督と、付き合っちゃおっか?」

グレカーレ「……え?」ポロポロ

ショタ提督「……な、ナトリ?」

名取(……その悩みを、苦しみを……私が取り除く。50周目提督を悲しませるようなことは、私が許さない……!)
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:00:15.92 ID:oyjJuvWzO
どこぞのNTRにこの光景を見せてやりたい
863 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/02(日) 00:10:44.29 ID:3rB89tpJ0
グレカーレ「そ、それって……」ポロポロ

ショタ提督「………」チラッ

名取「"どうして?"って顔してるね。えっと……私も、グレの立場だったら……同じことを言うかなぁって」

ショタ提督「………」

名取「私の魂は前世の"ナトリ"のものだけど、同時に艦娘である"名取"としての意識もあるからかな?」

名取「提督が他の女の子と付き合っても、そんなに気にならない……かな?」

名取「だからこそ、同じ人を好きになっちゃったなら……その想いを否定したくない」

名取「むしろ、私と一緒に……50周目提督から、幸せを受け取りたい……!」

名取「そう思ったから、グレが50周目提督と付き合っても良いと考えたんだけど……もしかして、ダメだった?」

ショタ提督「……そんなこと、ないよ。むしろ、僕にとっては……凄く、ありがたい提案だけど……本当に、良いの?」

名取「………」コクリ

名取(例え1人増えたところで、貴方と私の絆が無くなっちゃったり……しないでしょ?)

ショタ提督「……!」

ショタ提督(……うん。神に誓って……って、僕が元々神みたいな存在だったか。あはは……)

名取(……ふふっ)

グレカーレ「……50周目提督」ポロポロ

ショタ提督「……グレ」

グレカーレ「……!」ポロポロ

ショタ提督「僕には既に、ナトリという女性がいる。だから、グレだけを見ることは……きっと、出来ないと思う」

グレカーレ「……うん」ポロポロ

ショタ提督「だけど、グレの告白を拒絶することも……僕には出来ない。いや、出来なかった。ナトリが、グレと交際しても良いと言ってくれたから」

グレカーレ「……うん」ポロポロ

ショタ提督「だから、僕は……男性として、いや、元々は僕に性別は無かったんだけど……」

ショタ提督「今の僕はほぼ男性だし、その……今から1人の男として、最低なことを言うけど……」

グレカーレ「……うんっ」ポロポロ
864 : ◆0I2Ir6M9cc [!美鳥_res saga]:2020/02/02(日) 00:15:10.56 ID:3rB89tpJ0






























「グレ……2人目の交際相手として、よろしくね?前世からの分も、これから"絆"を深め合っていこう……!」


「うん……うんっ……!こっちこそ、よろしく……50周目提督っ……!」


(グレ、凄く嬉しそう……それ以上に、50周目提督から……温かい気持ちを感じる。大丈夫、貴方の幸せは……私が守るから……!)




―― ----との---:50/--


――[シュパァッ…!]50/--


――[パシュン…!]50/-- ――





























――"提督との絆":∞/∞
865 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/02(日) 00:22:05.86 ID:3rB89tpJ0
《-- 23 --》















「……糞ッ!まさか私の干渉に逆らうなんて……ガラクタの分際で……!」


「叶わない初恋は嫉妬や絶望を生み出すから、上手くいけばかなりの力を吸収出来たというのに……」


「……まぁ良いわ。絶望なんてあいつに限らずそこらに転がってるし、ダメ押しが出来なかったところで私の勝ちは変わらない!」


「つかの間の幸福を味わいなさい。すぐにその面を絶望へ変えてあげるから……ふふっ、あははははははははははははッ!!」















↓1朝風のコンマ       ----との---:32/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:21/--
↓3名取のコンマ       提督との絆:∞/∞ 《-- END開放 --》
↓4グレカーレのコンマ    提督との絆:∞/∞ 《-- END開放 --》

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
ただし名取orグレカーレが最大値の場合、その時点で終了します
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:22:35.32 ID:noOtYEuDO
はい
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:24:15.73 ID:cjDNwRUFO
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:24:46.33 ID:o6TWhhfyO
てい
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:24:58.44 ID:qozMNIb8O
頑張れ
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:30:02.92 ID:BQZbKcVKO
あぁ、ついに本当の終わりを迎えてしまったか・・・
結局由良も漣もたけぞうもビス子以外のドイツ組もリベンジ果たせずか
871 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/02(日) 00:42:08.32 ID:3rB89tpJ0
名取「無事に有終の美を飾りました!」

グレカーレ「ギリギリで滑り込めて良かったぁ〜!」

朝風「最初で最後のチャンスだったんだけど……残念ね」

U-511「……ビスマルク姉さん以外、ドイツ艦はまともな戦績を残せなかった……はぁ……」つPS4コントローラ ピコピコ

ショタ提督「………」

ショタ提督(この楽屋ネタもこれで最後、か……)


こうして、これまでの謎が解き明かされた50周目……最後の周が幕を下ろしました。
いつもなら艦娘安価&ショタ提督の設定安価へ移るところですが、最終回ということで……このまま"終了"します。
残りはエピローグを全力で描くのみです。出来る限り早く完成させますので、それまでお待ちいただけると幸いです。

次回作の大まかな内容・方針は決まりましたが、細かな調整をどうするか悩んでいます。
いずれにしても先にエピローグですが、もしかするとアンケートor意見を募集することになるかもしれません。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:55:15.57 ID:GNGjlaU/0
乙でした。グレカーレ執念のゴールおめでとう
612で一度だけコンマ取れたけどあれなかったら失恋してたのは名取のほうだったかも…
と勝手に感慨に浸ってみる
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 01:02:33.79 ID:VaqZSktCo
おつおつ
ああ、本当に終わってしまうのか…最後までよろしくお願いします
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 10:51:35.76 ID:lNXTiVoxO
愉悦部とか名乗る寂しい奴の思惑が叶ってなくてホッとした
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 10:57:10.38 ID:Yis4ukmA0
意味もなく不幸なキャラが生まれて完全終了とか
後味悪くなるだけだからなあ

ただそういう奴らが必死にグレを妨害したからこそ
逆にこういう結果になったとも考えられそう
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 13:20:46.03 ID:7WDp/WClO
今回の周は単なる失恋じゃなくて設定的に美味しい展開になりそうだったからねえ
ぶっちゃけ見てみたかった
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 13:37:20.60 ID:dvUR3m7E0
番外編作る余力があれば
グレカーレ失恋のifルートも見てみたい
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 15:56:24.60 ID:KJGSnlTDO
48週目の漣も失恋したからこそいい感じに輝いてたしな
失恋グレカーレがどうなるかは確かに見てみたかったかも
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 02:26:06.19 ID:fKbA1idSO
失恋に限らず>>1がちゃんと設定とか展開考えて書いてくれてるから読んでて面白いんだよな
今週はもちろん36週目とか40週目も凄い好きだわ。ビス子ら全滅√の小ネタも鬱になるけど好き
ところで今週提督ってどんくらい強いんだろ?神(の片割れ)だしいい線いきそう
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/14(金) 18:10:40.90 ID:cUwB9KX/0
そういやこの女自分が生まれるきっかけになった42週目提督のことはどう思ってるんだろうか50週目提督と同じくらい憎んでいるのか
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/19(水) 06:52:50.44 ID:T3ExHdlX0
執念でゴール決めたグレちゃんも凄いけど
失恋も出番0もないのに小ネタだけで強烈な印象を残したNTRが最後の最後で正妻の座ゲットってのも凄いと思うの
しかも前世から提督と結ばれてたとか最後の週らしい設定もらえてるし
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/19(水) 20:50:48.52 ID:FZ7pydgYO
ぶっちゃけ最後の周も失恋からの深海棲艦化して正妻グレちゃんから提督寝取ろうとする方が名取もといNTRっぽくはあったよねww
883 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/22(土) 21:14:14.82 ID:RedBhERD0
お待たせしてすみませんでした!23:00〜0:00頃、エピローグを投下予定です。
884 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/22(土) 23:41:14.92 ID:RedBhERD0
それでは最後のエピローグ……投下します。
885 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/22(土) 23:42:38.18 ID:RedBhERD0
――50周目鎮守府前・波止場


ザザー… ザザー…

ショタ提督「………」

名取「……どう?」

ショタ提督「……やっぱり、"僕"や深海棲艦達の脅威が……どんどん強くなってきている」

グレカーレ「それって、やっぱり……」

ショタ提督「……うん。このままだと、近い内に……」

グレカーレ「……っ」ゾクッ

ショタ提督「……大丈夫」ギュッ

グレカーレ「……!」

ショタ提督「今度は必ず、グレを守るから……もう、あんな思いは……2度とさせないから」

グレカーレ「50周目、提督……」

ショタ提督「それだけじゃない。アサカゼやユー、他の艦娘達……この世界に住む人々……そして……」クルッ

名取「……!」

ショタ提督「ナトリ……」

ショタ提督(僕達の"絆"の力で……"僕"の暴走を食い止めるんだ……!)

名取(……うん。でも、それ以上にね……?)

ショタ提督「……?」

名取(もう、貴方を1人ぼっちにはさせない……必ず……!)

ショタ提督「……!」

グレカーレ(……私だって)

ショタ提督「あ……」

グレカーレ(ナトリだけじゃない。私だって……貴方のことを、守るから……!前世で助けられた分、今度は私が……!)

名取(……そう、だね。グレ、2人で一緒に50周目提督を守ろう……!)

グレカーレ(うんっ!)

ショタ提督「………」ギュッ

ショタ提督(感じる……2人の想いと、気持ちが……僕の身体に、伝わってゆく……この"絆"さえあれば、僕は……!)
886 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/22(土) 23:45:33.06 ID:RedBhERD0






























――――――――なら、その絆とやらを私が盛大にブッ壊してやらないとねぇ!!





























887 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/22(土) 23:48:18.51 ID:RedBhERD0
ショタ提督「ッ!」ゾクッ

名取「……っ!」ゾクッ

グレカーレ「っ……い、今の声……」

グレカーレ(この前まで、私の心に聞こえてきた……悍ましい声と、同じ……!)

ショタ提督「……"僕"だ」

名取「………」

グレカーレ「え……?」

ショタ提督「今の、声……絶望と、悪意と、憎悪……人が抱く黒い感情を全て注ぎ込んだかのような、恐ろしい声は……間違いなく……」

名取「……まさか」

グレカーレ「じゃ、じゃあ……あの時の声の正体って……」





ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!





ショタ提督「っ!?」

名取「じ、地震!?」

グレカーレ「あわわわっ!?た、立っていられないよ!?」

ショタ提督「………」

ショタ提督(いや、これは地震ではない……!地面が揺れるというより、大地そのものを切り裂くような……このとてつもない力は……!)

名取「……っ、み、見て!」

ショタ提督「……!」

グレカーレ「ヒッ!?な、何これ……!?」

ショタ提督(海が……大海原が、全て赤黒く染まっている……!?それだけではない。綺麗だった青空が、真っ黒な雲に覆われて……雷まで……!)

朝風「し、司令官!皆……キャッ!?だ、大丈夫……って海が真っ赤になってる!?」

U-511「す、凄い地震……!でも、良かった……皆、もう安全な外に……えっ、う、海が……!」

ショタ提督「朝風ちゃん、ゆーちゃん……!」

名取「それに、他の艦娘の皆さんまで……!」

グレカーレ「だ、ダメっ!今ここに来たら……早く鎮守府の中に……!」

朝風「え?でも、結構大きな地震だったし……」

U-511「建物の中、物がいっぱい落ちてて……」
888 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/22(土) 23:54:59.50 ID:RedBhERD0
ズオオオオオォォォォォ……ッ!

ショタ提督「……っ!」

名取「……!」

グレカーレ「……っ!?」

朝風「え……な、何、あれ……」

U-511「う、海に……大きな、穴が……!」

ショタ提督(……遅かったか。記憶が蘇っていないアサカゼとユーは、出来れば巻き込みたくなかったけれど……)

ショタ提督(この状況では、僕達で守るしかない……!ナトリ、グレ……!)チラッ

名取(うん、分かってる……!)コクッ

グレカーレ(絶対に、何とかしないとね……!)コクッ

ズズズズズズズズ……ッ!

ショタ提督(……この世のものとは思えないほどの、憎悪を感じる……!)

名取(私達を襲った時よりも、殺意に満ち溢れていて……!)

グレカーレ(こ、怖い……だけど、ここで逃げたら……50周目提督とナトリを、守れない……!)

朝風「ちょ、ちょっと!?一体どうなってるの!?」

U-511「……!?」オロオロ

ショタ提督「………」

ショタ提督(アサカゼにユー、それに多くの艦娘達が慌てている……だけど、事情を話す猶予は……無さそうだ)

ショタ提督(僕はまだ、全盛期の力を取り戻せていない……だけど、覚悟は既に決まっている……やるしか、ない……!)

ショタ提督(そうでなければ、本当に……人類が、否、世界が滅亡してしまう……!)

名取(……うんっ!)

グレカーレ(わ、私も……!)





――――――――久しぶりねぇ。直接、顔を合わせるのは……何百年振りかしら?





ショタ提督「………」

名取「……!」

グレカーレ「……っ」

ショタ提督(来る……ッ!)グッ…!
889 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/22(土) 23:57:40.11 ID:RedBhERD0






























「あはっ……あはははははははははっ!とうとうこの日がやって来たわ!今度こそ……今度こそ!何もかも滅茶苦茶にしてやるッ!!」ズゴゴゴゴゴゴゴッ…!





























890 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:00:37.58 ID:aTT//Qy30
朝風「えっ!?し、深海棲艦!?」

U-511「で、でも、艤装を背負ってない……それに、浮いてる……!?」

「深海棲艦?あんな駒と一緒にしないでくれる!?」ギロッ!

朝風「ヒッ……!?」ビクッ

U-511「っ!?」ビクッ

ショタ提督「……やめろ。朝風ちゃんとゆーちゃんを怖がらせるな」

「誰に向かって指図してるのかしら?」ギラッ

ショタ提督「………」

「お前を消す為……何が何でも、お前だけは消してやる為に……この数百年間、真っ暗な海底でゴミ共の悪意を回収してきた……!」

ショタ提督「……そのせいで、何の罪も無い人々を不幸な目に遭ってしまった。お前のしたことは、決して許されることではない」

「うるさいッ!!」

ショタ提督「………」

「お前に何が分かるというの!?この糞みたいな連中と呑気に暮らしてきたお前に、私の何が分かるっていうのよッ!!」

ショタ提督「……お前がどんなに辛い思いをしてきたかは、全て把握している。だからといって、人を不幸に陥れて良いはずが……」

「綺麗事ほざいてんじゃねえよッ!!」

ショタ提督「………」

「把握!?ふざけてるの!?たかが記憶を共有した程度で、私がどれほどの悪意、欲望、憎悪をぶつけられてきたか……分かるはずないだろうがッ!!」

「人間なんてどいつもこいつもゴミばっかりなんだよ!こんな奴ら、いなくなった方が良いに決まってるッ!!」

名取「………」

グレカーレ「………」

名取(ダメ、話が通じない……)

グレカーレ(とてもじゃないけど、話し合いで解決は……無理だよね。元々、そんな可能性は期待してなかったけど……)

ショタ提督「……どうしても、分かってもらえないのか」

「その台詞、そのままお前に返してやるよ!お前が存在することが……私の全てを否定してるんだよ!絶対……絶対に殺してやるッ!!」カッ…!

ショタ提督「……っ!」バッ

ショタ提督(くる……!)
891 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:03:37.40 ID:aTT//Qy30
「おーい!」

ショタ提督「……!」

「……ん?」チラッ

名取(えっ……この声って……)クルッ

グレカーレ(う、嘘……どうして……!)クルッ







歴代提督&歴代ヒロイン「大丈夫(か)ー!?」タタタッ…!

見守る会「急に海が真っ赤になっちゃったんだけど!?」ザバァッ







ショタ提督(しまった!騒ぎに巻き込まない為に、皆には黙っていたのに……!このような事態では、疑問を抱いて当然だ……!)

ショタ提督(それだけではない……僕には分かる。皆、危険は承知で……僕達を心配して来てくれたことが……!)

ショタ提督(何故なら、皆からの気持ちが……全て、伝わってくるから……!)

1周目提督「凄く大きな地震が起こったと思ったら、海と空が暗くなって……」

鈴谷(1周目)「幸い津波は来ないみたいだから、様子を見に来たんだけど……」

「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!

49周目提督「ヒッ……!?」

村雨(49周目)「て、提督!?大丈夫!?」

49周目提督(こ、このお姉さんから……凄く、怖い力を感じる……!)

7周目提督「……ん?誰だこの姉ちゃん?深海棲艦?」

白露(7周目)「いや、だけど艤装を付けてないし……それに浮いてる!?」

38周目提督「……どうやら、ただの災害という訳ではなさそうだね」

皐月(38周目)「うん、多分……」

「……へぇ。たかが人1人の為に総出でお越しだなんて、どいつもこいつも友情ごっこ……本ッ当に!馬鹿みたいね!」ギロリッ

33周目提督「……友情ごっこ?」

山雲(33周目)「突然何を……」
892 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:06:03.45 ID:aTT//Qy30
ショタ提督「……皆。急いでここから逃げて」

6周目提督「どうして?」キョトン

名取「ここにいたら危険なんです!」

榛名(6周目)「危険……?」

グレカーレ「お願いだから逃げて!早くっ!」

吹雪(27周目)「いきなりそんなこと言われても……」

「……あははっ。馬鹿はどれだけ集まっても馬鹿みたいだけど、ここにいる奴らは全員……私の糧に出来そうね」

ショタ提督「……っ!そんなこと、させない……!」

27周目提督「………」

27周目提督(……50周目提督達の様子、尋常じゃないな。これは何か重大なことが……悪い。少しだけ調べさせてもらう……)カッ

27周目提督「……な、何だって!?嘘だろ!?」

吹雪(27周目)「し、司令官!?どうしたんですか!?」

27周目提督「こ、こいつは……この女は、深海棲艦の生みの親だ!それだけじゃない!今までずっと人類を不幸に叩き落してきた張本人だ!」

7周目提督「ど、どういうことだよそれ!?」

27周目提督「たった今アカシックレコードで調べたんだよ!こいつがいたから深海棲艦が生まれて、人類はずっと戦争する羽目になったんだ!」

白露(7周目)「う、嘘……!?」

ヲ級(見守る会・以下全員)「えっ、じゃあこの女の子が……!?」

レ級「確かに見た目はそっくりだけど……」

27周目提督「そしてそこにいる50周目提督こそが吹雪姉ちゃん……艦娘達と妖精の生みの親だ!」

26周目提督「……マジ?」

27周目提督「こんな状況で冗談なんて言うか!深海棲艦から人類を守る為に、50周目提督が姉ちゃん達を生み出したんだよ!」

嵐(26周目)「じゃ、じゃあ……50周目提督、いや、50周目提督さんが……俺達の、親ということに……!?」チラッ

ショタ提督「………」

27周目提督「そして極め付けは……42周目提督ッ!!」ガシッ

42周目提督「グッ!?な、何すんだよ!?」

27周目提督「お前は何てことしてくれたんだよ!?お前のせいで人類は……いや、世界は破滅の危機を迎えてるんだぞ!?」

歴代提督&歴代ヒロイン「!?」
893 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:12:32.56 ID:aTT//Qy30
42周目提督「あー、そ、それって……俺が天地創造される前に大暴れしたせい?」

20周目提督「て、天地創造……!?」

五月雨(20周目)(既に理解が追い付かないんですけど……!?)

27周目提督「それ以外にあるかッ!!大体お前ならあいつに見覚えあるだろ!?」

42周目提督「………」チラッ

「………」ギロリ

27周目提督「黙ってないで何か言え!!」

42周目提督「……い、いや〜、まさか当時はこいつがラスボスになるとは思わなくってさ〜。正直スマンカッタ★」ペコリンコ★

歴代提督(一部除く)&歴代ヒロイン(一部除く)「スマンカッタで済むかあああああああああああああああああああああああああッ!!」ズイィィッ!

42周目提督「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッ!?」

2周目提督「お前のせいでとんでもないことになってるじゃないか!?」

朝潮(2周目)「ちょっとどうするんですかコレ!?いかにも強そうでヤバそうじゃないですか!?」

瑞鶴(2周目)「しかも私達が普段から戦ってた深海棲艦の正体がこいつ!?どう見てもオーラだけで全生命を滅ぼす勢いなんだけど!?」

11周目提督「こいつのくだらない発明品でさえ精々俺達が煤だらけになる程度だったのに、それ以上にヤバい存在を生み出すなよ!!」

夕張(11周目)「そうですよ!私のくだらない発明品が……くだらない発明!?」ガビーン!

42周目提督「し、しぃましぇえええええええええええええええええええん!!」

潮(42周目)「この度はうちの馬鹿提督がご迷惑をおかけして申し訳ございませんでしたッ!!」ドゲザァッ!

羽黒(42周目)「何とかこのアホでマヌケでどうしようもない司令官さんに責任取らせますので何卒お許しをッ!!」ドゲザァッ!

ショタ提督「……大丈夫」

歴代提督&歴代ヒロイン「……!」

名取「"彼女"は私達が何とかするから……!」ザッ

グレカーレ「皆は危ないから早く非難して……!」ザッ

27周目提督(名取姉ちゃん、グレカーレ姉ちゃん……いや、確か前世の記憶を受け継いだ別人なんだっけか……?)
894 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:17:33.72 ID:aTT//Qy30
「私がこんなチャンスを逃すとでも?」サッ

42周目提督「へ!?俺いきなり狙われてんの!?しかもラスボスに!?」

「当然でしょッ!!誰のせいでこうなったと思ってるのッ!?お前のせいで……お前のせいで私はあああああああああああああああああッ!!」

42周目提督「うるせーよ!そんなこと言ったらお前が"欠片"とかいう変なモンばら撒いたから俺がギャグ補正持ちになったんだろうが!!」

42周目提督(つっても後付け設定だけどな!42周目終了時点では作者はこんな設定思いついてさえいなかったみたいだけど!)

潮「卵が先か鶏が先かなんて不毛な言い合いしてる場合ですか!?」

ショタ提督「いけない!早く僕の後ろに……!」

42周目提督「ハッ!ラスボスだか深海棲艦の生みの親だか知らねーけど、喧嘩売ってるなら買うぜ!やってやろうじゃねーかああああああああああッ!!」バッ

27周目提督「やめろ馬鹿!そいつは……!」

羽黒「ダメです司令官さん!いくら死んでも地獄で大暴れして生き返るゾンビのような司令官さんでも無謀過ぎです!!」

42周目提督「馬鹿野郎!ギャグ時空の登場人物が負ける訳――」

潮羽黒(それ死亡フラグ!!)

「……雑魚が」カッ

42周目提督「――へ?」

42周目提督(あ、あれ?体から力が抜けて……)

「死ねぇッ!!」ズバァンッ!

42周目提督「あがぁ……ッ!?」

潮羽黒「提督(司令官さん)ーーーーーーーーッ!?」

ショタ提督「くっ……!」カッ

ショタ提督(42周目提督から、凄まじい速度で生気が失われていく……そうはさせない……!)

42周目提督「」ポウッ…

潮「提督っ!しっかりして下さい!タチの悪い冗談はやめて下さいよ!?」

羽黒「司令官さん!まさか本当に死んじゃったんですか!?」

27周目提督(嘘、だろ……!?あの42周目提督が、負けた……!?なす術も無く……!?)

42周目提督「ゴホッ……勝手に殺すんじゃ、ねえよ……っぐ……」

潮羽黒「よ、良かった……!」

(……また邪魔したわね)ギラッ

ショタ提督("僕"の思い通りにはさせない……!)
895 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:21:42.13 ID:aTT//Qy30
42周目提督「ど、どうして……ヤバ過ぎるギャグ補正持ちの俺が、こんなシリアス展開みたいな負け方……」ヨロヨロ

名取「無理に立ち上がらないで!」

グレカーレ「50周目提督が咄嗟に助けてくれたとはいえ、君の体はボロボロなんだから!」

「馬ッ鹿じゃないの!?お前が持っていたその力は、元は私の力なのよ!それを吸収して取り返すなんて容易いに決まってるじゃない!」

「他の奴なら私の力で簡単にぶっ倒せたでしょうけど、同じ力が私に通用するとでも?ハッ!これだから人間は……」

42周目提督「そ、そういうことかよ……畜生……!」

42周目提督(体中が割れそうに痛ぇ……!気を抜くとマジで死ぬぞこれ……!)

「あははっ!こいつから"欠片"を取り返したお陰で、さっきよりも膨大な力が手に入った!これでより一層楽に世界をブッ潰せる……!」

ショタ提督「………」

21周目提督「や、やめてよ!これ以上僕の友達を傷付けるというなら……許さないよ!」ザッ

39周目提督「そうでござる!今こそ拙者が身に付けた忍術を活かす時でござるに!」ザッ

瑞鳳(21周目)「待って提督!」

朝雲(39周目)「多分……いや、間違いなくそいつは一筋縄ではいかないわ!」

夕立(39周目)「危ないからこっちに戻って!」

21周目提督「だ、だけど……」

「……本っ当に何にも知らないのね、お前達。愚か過ぎて反吐が出るわ」

39周目提督「……どういう意味でござる」

「私がどうしてここまで強大な力を取り戻せたか分かる?お前達を散々利用したからよ!」

歴代提督&歴代ヒロイン「……!?」

ショタ提督「やめろ!それ以上言うな!」カッ…!

「ハッ!その程度の力が効くとでも?」ズバァンッ!

ショタ提督「くっ……!」

ショタ提督("僕"は皆をわざと怒らせたり絶望させることを言って、悪意を更に吸収しようとしている……止めなければならないのに、僕の力がほとんど通用しない……!)

「そこの糞餓鬼。お前、どうして着任寸前で大怪我したか分かる?」

3周目提督「……ぼ、僕のことですか?」

「えぇそうよ。どうしようもないほど知能の足りない餓鬼にも分かりやすく説明してあげる。私が生み出した駒……深海棲艦に、お前に怪我させるよう誘導したのよ!」

3周目提督「っ!?」

島風(3周目)「う、嘘……どうしてそんなことしたの!?」

「決まってるでしょ?まだ幼い餓鬼が頭に怪我をして脳障害でも負えば、そこから得られる絶望は計り知れないもの!」

3周目提督「……っ」

如月(3周目)「そ、そんな理由で司令官を……!」プルプル

(そう……もっとキレろ。もっと憎しみを込めろ……その負の感情は、全て私の糧となるのだから……そうとも知らずこいつらは……あはっ!)
896 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:26:57.60 ID:aTT//Qy30
「それだけじゃないわよぉ?人類なんてみ〜んな度し難い馬鹿ばっかり!ちょっと精神に干渉してやれば、どいつもこいつも憎しみのままに行動する!」

「あれは傑作だったわね〜!人類同士の醜い戦争が始まって、最終的に原子爆弾とかいう笑っちゃうくらい面白い殺戮兵器が作られたもの!」

9周目提督「……!」

9周目提督(ま、まさか……!)

「それがあろうことか、お前の鎮守府の真上に落ちるんだもの!全てを見通す目で眺めてたけど、死んだことにさえ気づかず唖然としてたお前は傑作だったわぁ!」

9周目提督「………」

龍驤(9周目)「お、お前……お前が司令官を殺したんか……!?」

「はぁ?私はただ原爆が落ちた事実を言っただけよ?ま、原爆を落とした人間を辿っていけば、どこかで私が干渉した人間の1人や2人、いや、軽く数百人はいると思うけどねぇ?」

9周目提督「……っ」

15周目提督「……そういうことじゃったか」

「ん?お前は……あぁ!あの時の餓鬼じゃない!どう?不老不死になれて良かったでしょ?」

15周目提督「………」

天津風(15周目)「……っ!?」

天津風(えっ!?じゃあ、提督が不老不死になったのって……こいつが……!?)

「自分だけが長生きして、周りの人間は次々に死んでいく……ゴミに相応しい末路じゃない!」

天津風(15周目)「……貴女、自分が何をしたか分かってるの!?」

「誰に向かってモノを言っているのかしら?私が不死身にしなきゃ、こいつは死んでたのよ?」

天津風「うっ……で、でも!」

「私がいなければお前はこいつと出会うことさえ無かった。まさか、その残念な頭じゃこの程度のことも理解出来ないのかしら?」

天津風「……っ!」ギリッ

「後はそうねぇ……ガラクタ共の心を弄ってやったこともあるわね。お陰でただでさえ無能な奴が、あちこちの鎮守府に流され続けた時は思わずニヤけちゃったわ」

23周目提督「……っ」ピクッ

舞風(23周目)「ま、まさか……提督がどこへ行っても皆に受け入れられなかったのって……」

「ガラクタ共にちょっと干渉するだけで人は簡単に絶望する!本当に人間ってゴミばっかりなのよね!あまりに弱々しくて呆れ果てたものよ。まぁ、そこのガラクタと"あいつ"に邪魔されたけど」

ショタ提督「………」

23周目提督「………」

舞風「こ、こいつ……!」

(そうよ!もっと憎しみや憎悪を抱け!そして私の糧になりなさい!)
897 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:29:00.06 ID:aTT//Qy30
「他にも海軍の人間に干渉して、ゴミの中でも特に酷いゴミが特定の鎮守府に着任するようにしたけど、まさかガラクタ共からも絶望が得られるなんてね!」

43周目提督「……!」

愛宕(43周目)「そ、それって……」

加賀(43周目)「……貴女の仕業、ということ?」ギロッ

「そうだけど?でも良いところでそこの餓鬼に邪魔されたのよね。上手くいけばガラクタ全員が深海棲艦になって大暴れするところだったのに……余計なことしやがって」ギロッ

43周目提督「………」

愛宕「貴女……ッ!」ギロッ

加賀「……っ」ギリッ

「だけど流石にあの時は驚いたわね。駒の分際で餓鬼1人さえ洗脳出来ないだなんて!何の為に両親殺したと思ってるのかしら!」

31周目提督「……っ!」

31周目提督(まさか……!)

「死に際の絶望した顔も傑作だったけど、息子はガラクタ共に真実を伝えられるし……本当にあの駒共は無能ね。ま、絶望はそこそこ手に入ったから良いけど」

31周目提督「……ッ!!」

阿賀野(31周目)「あ、アンタ……アンタが黒幕だったの!?提督の両親を殺した……真の黒幕だったなんて……!」

鬼怒(31周目)「酷い……酷過ぎるよ!提督が何をしたっていうの!?そんな目的の為に提督の両親を殺したの!?」

「当たり前じゃない。ゴミとガラクタが何をほざいてるの?むしろこの世から無駄を省いてやったんだから感謝して欲しいくらいよ」

31周目提督「……殺す。殺してやる……絶対に、殺してやる……殺してやるううううぅぅぅぅッ!」つ銃 バンバンッ!

「ハッ!そんな玩具で私を倒せるとでも!?つうかさぁ……ゴミの分際で私に手を出すんじゃねえよッ!!」ズバァンッ!

31周目提督「あぐっ!?」

阿賀野鬼怒「提督(さん)ッ!!」

ショタ提督(いけない!また……!)カッ

31周目提督「あっ……ぐっ……!」ポウッ…

31周目提督(い、痛い……痛いよ……でも、お父さんとお母さんは……もっと、痛かったんだ……辛かったんだ……ッ!)ガクガク

(そうよ……もっと、もっとよ……!もっとキレなさい!惨めに怒りを露わにしなさい……!)
898 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:29:59.69 ID:aTT//Qy30
「でも、そんな中でも有益な行動を取った奴もいる。お前とお前とかね」

30周目提督「………」

36周目提督「………」

49周目提督「……っ」ビクッ

「次元移動に転生……どれも因果に歪みを生じるものばかり。お陰でその歪みを糧にすることが出来たわ」

「だからお前達は楽に殺してあげる。ゴミに情けをかけてやるのよ?感謝しなさい」

30周目提督「そ、そんな……じゃあ、僕がこの世界に来たことそのものが……!」

49周目提督「この世界の滅亡を招いてしまったってことでしゅか……!?」

ヴェールヌイ(30周目)「違う!司令官のせいじゃない!こいつが……!」

村雨「そうよ!提督は悪くないわ!だから責任を感じなくて良いの!」

36周目提督「……まさか、転生前に大和姉さん達に辛い思いをさせたのも……」

「もちろん私の仕業。お前が絶望して自殺してくれた時点で十分だったけど、まさか転生するなんてね……良い働きっぷりしてくれたじゃない」

36周目提督「……っ!」ギリッ

大和(36周目)「全部、貴女が招いたことだったんですね……!」ギロッ

「へぇ?ガラクタの分際で私にキレてるの?だったら攻撃してみなさいよ!どうせ効かないけどね!ほら!ほらほらぁ!」

大和「……っ」

(悔しそうね?でも私の方がお前達ガラクタなんかよりよっぽど辛かった!その程度のことで絶望する貧弱な奴が喚くからお前達はガラクタに過ぎないんだよ!!)
899 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:30:50.54 ID:aTT//Qy30
「他にもタイムマシンによる過去改変!これがまたかなり因果に歪みを生じさせるのよね〜!」

16周目提督「っ!?ま、待ってよ!僕が生まれた未来は平和そのものなんだ!世界が滅亡するなんて……!」

「やっぱり馬鹿ね。お前……いや、お前を含む幾多の未来人が過去を変えたり転生した結果、私がこんなに早く覚醒する結果になったのよ?」

「こればかりはお前達の自業自得ね。大人しく私に滅ぼされなさい!それこそが正しい歴史になるのだから!」

16周目提督「そんな……!」

磯風(16周目)「……すまない、司令。未来の私達のせいで……!」

16周目提督「っ、そ、そんなことないよ!あの時の磯風お姉ちゃん達は、本当に辛そうだった……!だから、過去を変えたいと思う気持ちは間違ってない……!」

(そうやって心にも無い慰めばかり……裏ではどうせお互いを責めてるんでしょう?ゴミ共はいつだってそうなのよ!汚らわしい!)

「おまけにこいつに至っては、時間移動と次元移動の両方を同時にやったんだものね。自分の行いがどれほど因果を歪ませたか自覚してるの?」

8周目提督「………」

浜風(8周目)「……出鱈目を言うのはやめて下さい」ギロッ

曙(8周目)「提督は、やっとの思いでこの世界に来たのに……それなのに……!」ギロッ

衣笠(8周目)「提督が世界滅亡の原因!?ふざけないでよ!そんな訳……!」ギロッ

「そうやって事実から目を背けたければ勝手にしなさい。ま、後で私が直々に殺してあげるけど」

8周目提督(……これは、罰なのか……今でこそ明石も夕張も助け出したが、俺1人が別世界に逃げ出したことの……罰……)

浜風「提督、こんな奴の言葉を真に受けないで!貴方は何も悪くないんです!」

曙「浜風の言う通りよ!提督が思い詰める必要は無いわ!」

「そうやって現実逃避する気?現に私がこうやって復活してるのに?どうせお前達は滅ぶ運命なんだから、偽りの慰めの言葉なんて無駄よ無駄!」

衣笠「偽りなんかじゃない!いい加減変なことを言うな!!」

(そうそう!もっとキレろ!そしてもっと絶望しろ!その全てが私へと注がれてゆく!これよ!これを待っていたのよ!!)
900 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:33:08.70 ID:aTT//Qy30
ショタ提督「いい加減にしろ……!」カッ…!

「だから効かないって言ってるでしょうがッ!!」ズバァンッ!

ショタ提督「……っ!」

ショタ提督(こちらが力を行使しようとしても、片手であしらわれてしまう……!)

「お前も私も多くの"欠片"をばら撒いてしまったみたいだけど、お前のような雑魚とは違う……私はもう全盛期の力を超えているんだから!」

12周目提督「か、欠片?さっきから何を言って……」

「はぁ?まだ気づいてない訳?ちょっと考えたら分かることでしょうが。ただの人間風情が得体のしれない力を急に使えるようになると思う?」

秋月(12周目)「……司令が持つ幸運が、その欠片とやらの力とでも言いたいんですか」

「むしろ私が言わないと理解出来ないなんて馬鹿にも程があるわね!」

28周目提督「……27周目提督君。この女の子が言ってることは本当なの?」

27周目提督「……あぁ。13周目提督や28周目提督のような、特殊な力を使える人間は……間違いなく50周目提督とこいつの欠片を宿している」

酒匂(28周目)「それで司令はプラズマを生み出せるように……!」

電(28周目)「他の提督の皆さんが凄い力を使えるようになったのも納得したのです……!」

49周目提督(そ、そうか!それで皆さんから時々、温かい力や怖い力を感じて……!)

「特にお前は傑作だったわ!私の欠片を取り込んで、その力で周りのゴミ共を不幸にしていく様は!」

12周目提督「……っ!」

秋月「な、何を言って……!」

「お前のお陰であちこちから絶望を回収出来た!礼は言わないけど、後で楽に殺してあげる!あははははっ!」

12周目提督「僕の、せいで……」

秋月「あんな奴の言うことなんかに耳を貸しちゃダメです!司令の周りにいた、心無い人が悪いんですから……!」

「だけど……お前はどういうことよ!」

45周目提督「ヒッ!?」ビクッ

巻雲(45周目)「!?」

「まんまと"あいつ"の欠片に浄化されやがって!!ふざけんじゃねえよ!!何が『表を守る』だ!私の欠片の分際で……!」

45周目提督「――」カッ

裏45周目提督「……お前のことなんか知らねえよ。俺は生まれた時から表の為に生きると決めたんだ。分かったらこれ以上表をビビらせるんじゃねえ!」

巻雲「……そうですよ!司令官様は……どちらの司令官様も、貴女のような歪んだ人じゃありません!」

「ゴミとガラクタの分際で口答えしてんじゃねえッ!!」
901 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:35:06.63 ID:aTT//Qy30
「はぁはぁ……だけど、そんな私の欠片でも上手く使いこなしてる奴もいるから分からないわよね」チラッ

42周目提督「……何でこっち見るんだよ」

「私の力の欠片が次世代へ受け継がれることで、ここまで培養されたなんてね……お前だけよ?私の欠片をモノにしたのは。人間の分際で少しはやるじゃない」

42周目提督「ほ、褒められてもちっとも嬉しくねぇ……!」

潮「大体、その力のせいで私達は酷い目に遭ったんですよ!」

羽黒「そうですよ!どれだけ多くの犠牲者が出たか……!」

「あぁ、こいつ何度も世界滅亡させてたものね。その度にこいつらが元に戻してたのは癪に障ったけど」チラッ

27周目提督「………」

「だけど、今度はそうはいかないわよ。全世界が再起不能に陥るまで、徹底的に破壊しつくしてやるもの!!」

ショタ提督「そうはさせない……!」カッ…!

名取(50周目提督……!)ギュッ

グレカーレ(私達の力も……!)ギュッ

27周目提督「お前の好きにさせてたまるかよ……!」カッ…!

吹雪「司令官……!」

「うっ、流石は全能の欠片持ち……"こいつ"と手を組まれると少し煩わしいわね。だけど今の私は全盛期を超えた存在……その程度の力なんてこうしてやるッ!!」ズバァッ!

ショタ提督「くっ……!」

名取(だ、ダメ……!)

グレカーレ(やっぱり、効いてない……!)

27周目提督(くぁっ!?こ、こいつ……俺の超能力に抗っているのか……!?)

「いくら全能と言えど所詮は欠片!今の私の力に敵うと本気で思ってるの!?余計な真似をするなら、まずはお前から殺してやろうか……!」ズォォォッ!

27周目提督「がはっ……!?」

27周目提督(頭の中に、凄まじい悪意と憎悪が流れ込んで来る……!こいつ、俺の超能力……いや、欠片を奪う気か……!?糞ッ!そうはさせるかよ……っ!)パァッ!

吹雪「そ、そんな……司令官が押されてるなんて……!」

42周目提督「ゴホッ……お、俺でさえ敵わなかった、27周目提督が……読者の間で散々『歴代最強』とか言われてたあいつが、苦戦……こいつ、どんだけ強いんだよ……!?」
902 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:37:30.12 ID:aTT//Qy30
ショタ提督「……っ!」パァッ…!

ショタ提督(これは相性の問題……本来、27周目提督は文字通り"全知全能"の欠片を宿している。他の存在であれば、容易く追い払うことが出来たはずだ……)

ショタ提督(だけど、相手は僕から分裂し、災厄を招く存在と化した"僕"……いくら全能と言えど、欠片程度の力では……"僕"の、絶望を司る強大な力の前には……!)

ショタ提督(……それでも、勝機が無い訳ではない。僕と彼が力を行使すれば、"僕"も相応に力を消耗する……このまま"僕"を妨害すれば、いずれチャンスが……!)

ズドォンッ!

「……あん?」チラッ

ショタ提督「……!」チラッ

見守る会「………」

「……おい。今……何をした?」

ヲ級「……決まってるでしょ」

レ級「世界を破滅するだけじゃなく、提督君達を虐めるなんて……!」

カ級「……私達が、許すと思う?」

「……黙れ。"失敗作"共が」

見守る会「っ!?」

「お前達、一体誰が生み出してやったと思ってるんだ?誰のお陰でこうして活動出来るようになったと思ってるんだ?」

見守る会「………」

「何とか言えよ!まんまと"こいつ"の欠片で悪意を浄化されやがって!あろうことかゴミとガラクタ共側につくだと!?ふざけた真似もいい加減にしろッ!!」

「お前達はゴミ共に絶望を振り撒く存在だろうがッ!!それが何だ!?争いが嫌い!?人間と結婚して餓鬼を生むだと!?殺されたいのかてめえらはッ!!」

見守る会「……うるさい」

「何だと!?」

ヲ級「私達は……好きでお前から生み出された訳じゃない……!」

レ級「訳も分からず戦わされて、戦争は嫌だと言えば迫害されて……!」

カ級「……おかしいのは、お前の方。私達はむしろ、狂った状況から抜け出すことが出来た……数少ない深海棲艦……!」

見守る会「お前のような奴に、罪の無い人々を殺める兵器と扱われるなんて……死んでもお断りだッ!!」

「……失敗作の癖に生みの親に歯向かうのね。だったらお望み通り殺してやるよッ!!」ズバァッ!

見守る会「……っ!」

27周目提督「させないって言ってるだろ……っ!」カッ

ショタ提督「もう、やめるんだ……!」カッ

「糞ッ!邪魔すんじゃねえッ!!」

見守る会(50周目提督君、27周目提督君……!)
903 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:39:02.91 ID:aTT//Qy30
(畜生ッ!このままじゃ埒が明かない!まずは1番厄介な"こいつ"を潰して……いや、待てよ?)

("こいつ"も元は私……つまり、私の半分の力を持っているということよね……)

(だとしたら、"こいつ"を取り込んでしまえば……優しさだとか、善意だとか、反吐が出るけど……無いよりはマシか)

(今の私なら、"こいつ"の力も絶望で染め上げて……自分の力として扱えるはず……!ついでに、後ろにいる奴らの魂も……!)

「……!」キッ

ショタ提督「………」

ショタ提督(こっちを向いた……?何をする気だ……?)

「……まずは"お前"から消してやる」スッ…

ショタ提督「……ッ!?」

ショタ提督(あの構えは……まずい!"あの時"と同じ……僕達を取り込むつもりなのか……!?)

ショタ提督「……!」チラッ

名取「……っ!」

グレカーレ「……っ!」

ショタ提督(ナトリとグレは僕の腕を掴んでいる……僕と共鳴し、力を送り込んでくれている……)

ショタ提督(だけど、"僕"は本気だ……!力の消耗を気にせず、僕達を取り込もうとしている……!)

ショタ提督「………」チラッ

「はぁ……っ!」ズオオオオォォォォッ…!

ショタ提督(ダメだ!僕の力では、"僕"の攻撃を防ぎ切れない……!このままでは、僕達諸共"僕"に……!)

ショタ提督「……っ」グッ…

ショタ提督(……約束、したんだ。僕は……今度こそ、ナトリを……ナトリ達を、守るって……!)

ショタ提督(もう、あんな思いを……させるものか……!ナトリ達は、必ず……守ってみせる……ッ!)

「くらえッ!!」ズバァァァァンッ!!

ショタ提督「……くっ!」ズバッ!

名取「きゃっ!?」バタッ

グレカーレ「ひゃっ!?」バタッ

名取グレカーレ(ご、50周目提督に……弾き飛ばされた……!?)

「……!」

朝風「名取さん!」

U-511「グレカーレ、ちゃん……!?」

ショタ提督(……これで良い。この距離なら、2人に"僕"の攻撃は当たらな――)
904 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:40:29.61 ID:aTT//Qy30
バシュウウウウゥゥゥゥンッ!!

ショタ提督「――うああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

「……チッ」

名取「……え?」

グレカーレ「う、嘘……」

27周目提督「……ッ!」ギリッ…!

42周目提督「ま、マジ……かよ……」

朝風「し、司令が……」

U-511「あ、あの女の子が放った……黒い、炎に飲み込まれて……」

「後ろのゴミ共を庇うなんて、また気持ち悪い真似を……まぁ良いわ。私の最大の目的はこいつだったし」

ショタ提督「うっ……っぐ、ぁぁぁぁぁぁああああああッ!?」ズォォォォォッ!!

「無駄な抵抗はやめろッ!さっさと私の糧になれッ!!」カッ…!

ショタ提督「が、はぁっ……!ナト、リ……グ、レ……皆……ぁ、ぅ……」ズォォォォ…!

名取「あ……そ、そんな……!」ガクガク

グレカーレ「や、やだ……やだぁ……!」ガクガク










ショタ提督「………」ズズズ… シュンッ…

「やっと飲み込めたか。ったく、足掻きやがって……」

名取グレカーレ「ご、50周目提督ーーーーーーーーーーッ!!」










「ウゲェッ!やっぱり気持ち悪い……だけど、やっぱり元は"私"か……あはっ、あはははははははははっ!さっきよりも力が漲ってくるわぁッ!!」

「このまま私の悪意で"こいつ"の力の性質を上書きすれば、私は更なる存在へ……そう!正に全知全能の神へと舞い戻るのよッ!!」

27周目提督「く、糞ッ……!今すぐ50周目提督を元に戻せ……っ!」カッ…!

「無駄だと言ってるでしょう?お前のようなゴミの力なんざ、雑魚中の雑魚なのよッ!!」ズォォォッ!

27周目提督「ぐああぁぁッ!?」

27周目提督(あ、頭が……いや、体中が焼ける……ッ!超能力の力に抗うどころか、自分の物にしようと……侵食してきてるのか……ッ!!)ガクガク

吹雪「し、司令官っ!」

27周目提督(だけど……あいつの中には、50周目提督がいるんだ……!絶対に、助けないと……!でないと、吹雪姉ちゃん達も危ない……!)パァ…ッ!
905 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:43:40.09 ID:aTT//Qy30
「さて、そろそろこの世界と人類、いや、全生命体を破滅に……あん?」

27周目提督「させないって、言ってるだろ……ッ!」

「しつこいな……下手に全能の力があるのは厄介ね。お前の欠片も取り込んでやろうかしら」ズォォォッ!

27周目提督「があああああああッ!?」

27周目提督(頭が、絶望で染まる……!今すぐ諦めて、死を選べという思考で埋め尽くされて……!くっそぉッ!ここで負けてたまるか……ッ!!)

吹雪「ああっ!し、司令官が……司令官がぁ……っ!」ガクガク

42周目提督「やめ、ろ……!そんなことしたら、お前まで……!」

27周目提督「だからって、諦める訳には……っぐぅ!いかない、だろ……!」

名取「あ……ぁ……」ポロポロ

グレカーレ「う……ぁぅ……」ポロポロ

朝風「名取さん!グレカーレ!」

U-511「し、しっかり……!」

3周目提督(……そうです!鎮守府に戻って、明石さんと夕張さんが開発したひみつ道具を……!)

「無駄よ」

3周目提督「っ!?」ビクッ

「流石にアレを使われたら私でもひとたまりもないもの。予め全部破壊しておいたわ。さっきの地震でね!」

3周目提督「そんな……!」

30周目提督(どうする……!?皆を僕が住んでいた世界へ避難させれば、とりあえず助けることは出来るはず……でも、それだと50周目提督さんやこの世界が……!)

16周目提督(こうなったら、タイムマシンで過去の50周目提督さん達にこのことを伝えに……だけど、そんなことをすれば因果の歪みを大きくしちゃう……!)

21周目提督「……考えていても仕方ないよ!とにかく、皆で50周目提督さんや27周目提督君達を助けなきゃ!」

歴代提督&歴代ヒロイン&見守る会「……っ!」コクッ

21周目提督「50周目提督さんを返せーっ!」バッ

9周目提督(せめて憑依することが出来れば……!)ビュッ!

マッチョ提督(18周目提督)「こ、この体なら……!」パシュッ! バッ!

24周目提督(争いは気が進みません……ですが今はそんなことを考えている場合ではありませんっ!)つ超重力砲 ズバババッ!

31周目提督「……くっ!」つ銃 バンバンッ!

33周目提督「……!」バッ!

39周目提督「……火遁の術ッ!」カッ!

「……雑魚が」ズバァッ!

マッチョ(18)・21・24・31・39周目提督「うわあああああああああああッ!?」

33周目提督「ぐっ……!」

33周目提督(痛みはないけど、凄まじい衝撃が……この女の人の、力のせいか……!)

9周目提督(くっ……やっぱりダメか……!それに皆が……!)

歴代提督&歴代ヒロイン&見守る会「皆ッ!!」

27周目提督(ま、不味い!何とか治癒能力を……!)ポウッ…!
906 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:46:09.09 ID:aTT//Qy30
春雨(18周目)「よくも……よくも司令官をっ!」ズドドドッ!

響(18周目)「……許さないよ」ズドドドッ!

葛城(18周目)「絶対に……やっつけてやるっ!」パシュパシュパシュッ!

瑞鳳「例え攻撃が効かなかったとしても……!」パシュパシュパシュッ!

不知火(24周目)「黙ってやられるほど、私達は弱くありません……っ!」ズドドドッ!

阿賀野「また提督さんに怪我させるなんて……!」ズドドドドッ!

鬼怒「絶対に許さない……!」ズドドドドッ!

山雲「司令さんを傷付けるなら……許しませんからぁ〜っ!」ズドドドッ!

朝雲「例え忍術が無くたって……!」ズドドドッ!

夕立「私達だって、強いんだから……!」ズドドドッ!

歴代ヒロイン「世界滅亡なんて……させない……!」ズドドドドドッ!!パシュパシュパシュッ!!

見守る会「よくも提督君達を……くらえッ!!」ズドドドドドッ!!パシュパシュパシュッ!!

ズガアアアアァァァァンッ!!

「……ハッ。その程度?ゴミとガラクタと失敗作じゃこれが限界か……どいつもこいつも目障りなんだよッ!!」ズバァッ!

歴代ヒロイン&見守る会「きゃあああああああああああああああッ!?」

27周目提督(み、皆……ッ!もう1回、治癒能力を……っぐ!頭が割れる……糞っ!これくらい……!)ポウッ…!

42周目提督(畜生……!ギャグ補正さえ取られてなければ、俺が滅茶苦茶に潰してやるのに……ッ!)

5周目提督「だ、ダメだ……どの攻撃も全く効いてない……!」

27周目提督「はぁっ、はぁっ……!そいつには、俺達の攻撃は……一切、通用しない……!唯一勝てる可能性があるのは、50周目提督だけ……だったんだ……ッ!」

球磨(5周目)「じゃあ、球磨達じゃ勝てないってこと……!?」

間宮(5周目)「そんな……!」

多摩(5周目)「やっぱり、50周目提督さんがいないと……」

14周目提督「でも、50周目提督はあいつに飲み込まれて……!」

翔鶴(14周目)「じゃあ、打つ手無しということですか……!?」
907 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:48:04.57 ID:aTT//Qy30
27周目提督「くっそぉ……ッ!」カッ…!

「っぐ、雑魚の分際で生意気な……だったら更に力を取り込むまでよッ!!」バッ!

27周目提督(っ!?ま、不味い!50周目提督だけじゃなく、俺達まで吸収する気か!?)

「おオオおおォおオおおオオオォおぉォおォぉおォォォオぉッ!!」ズゴゴゴゴッ…!

ザバザバザバァッ…!

全員「ッ!?」ビクッ

深海棲艦「………」フワッ…

4周目提督「……!」

川内(4周目)「し、深海……棲艦……!?それも、大勢の……!」

13周目提督「いや、でも……何だか様子がおかしいような……」

青葉(13周目)「全員、目が虚ろです……!」

17周目提督「……っ!あ、あれ……!」スッ…

北上(17周目)「どうしたの!?向こうに何か……っ!?」

妙高(17周目)「そ、そんな……!どうして彼女達が……!?」







舞風(2周目)「………」ハイライトオフ(※以下・全員)

朧(4周目)「………」

朝雲(6周目)「………」

加古(14周目)「………」

武蔵(15周目)「………」

金剛(16周目)「………」

大和(17周目)「………」

三日月(17周目)「………」

由良(20周目)「………」

那珂(21周目)「………」

鬼怒(23周目)「………」

Z3(24周目)「………」

足柄(28周目)「………」

加賀(29周目)「………」

ポーラ(30周目)「………」

神通(38周目)「………」

龍田(40周目)「………」

速吸(42周目)「えっ、ちょっ、これどうなってるんですか!?身体が浮かんでるんですけど!?」ジタバタ

由良(43周目)「………」

浜波(45周目)「………」

漣(48周目)「………」







47周目提督「どうして、舞風ちゃん達が……!?」

浜波(47周目)「ほ、他の鎮守府の私まで……一体、どうして……!?」
908 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:50:02.82 ID:aTT//Qy30
「さぁ、よこしさない……私に更なる絶望の力を……ッ!」バッ!

深海棲艦「………」シュルルルル…ッ!

失恋組「………」シュルルルル…ッ!

速吸「ひゃああああっ!?す、吸い込まれますううううぅぅぅぅ……」シュルルルル…ッ!

22周目提督(み、皆や深海棲艦達が……取り込まれていく……!?)

「あはっ、あははっ。アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!そうよ!どんどん胸の奥がドス黒い感情で支配されていくわぁッ!!」ズォォォォォッ!!

暁(25周目)「く、狂ってる……!何よ、コイツ……!司令官、絶対に私から離れないでね!?」

25周目提督「……うん」ギュッ

大鳳(22周目)(一体、彼女達に何を……!)

リベッチオ(22周目)(あいつの身体が……さっきより赤黒くなっていって……!)

照月(22周目)(深海棲艦だけならまだしも、どうして舞風ちゃん達まで……!?)

29周目提督「うっ……!?な、何だ、このとてつもなく気分が悪くなる瘴気は……!?」

長門(29周目)「……ッ!?て、提督!あれを……!」スッ

29周目提督「……なっ!?」

29周目提督(しゅ、周囲の植物が枯れて……真っ黒に染まっている……!?)

(これよ……これよこれよこれよッ!!あぁ伝わるわ!胸がきしんでいくわぁッ!!そうよ!そうよねぇ!今も苦しんでるわよねぇッ!!)

(好きな男が他の女とくっ付いて、自分はただ指を咥えて見てるだけ……愛なんてゴミ同然だけど、嫉妬という気持ちだけは理解出来るッ!!)

(これこそ私が求めていたもの!嫉妬!憎悪!殺意!あぁっ、素晴らしい!素晴らしいわぁっ!これこそ愚かなゴミ……いえガラクタ共が考えそうなことよ!!)

(辛いわよね!?苦しいわよね!?自分の気持ちが決して実らないなら、生きている意味なんてないわよねぇ!?何もかもが無意味で無価値よねぇ!?)

(だったらその願い、私が代わりに叶えてあげる!!お前達の代わりに私がこの世界を滅茶苦茶にブッ壊してやるからッ!!)

「手始めにあそこから破壊してやろうかしら!"あいつ"の思い出の場所なんでしょう……だったら盛大にブチ壊してやらないとねッ!!」スッ…

27周目提督「や、やめろ……!」

「黙れッ!!ゴミの分際で私に指図するなぁッ!!」ズバァンッ!!

ズガアアアアアアァァァァァァンッ!!

名取「……っ!」ポロポロ

グレカーレ「ぁ……」ポロポロ

朝風「嘘っ……私達の鎮守府が……」

U-511「一撃で、ボロボロに朽ち果てて……」

27周目提督(糞ッ……!すまん、皆……!俺の力が足りないばかりに……ッ!)

「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!そう!その顔よ!もっと見せて!そのゴミに相応しい悲しくて辛くてたまらない顔をもっと見せなさいよぉッ!!」
909 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:51:47.35 ID:aTT//Qy30
34周目提督「……っ」ガクガク

朧(34周目)(提督……)ギュッ

大井(35周目)(このままじゃ提督が……最悪、私が犠牲になってでも提督だけは逃がさないと……!)

35周目提督「も、もう……無理、だよ……」ガクガク

大井「……っ!?」

6周目提督「こ、怖いよぉ……榛名お姉ちゃん、助けてよぉ……!」ガクガク

榛名「……っ」ズキッ

4周目提督「こ、このまま……僕達、死んじゃうの……?」ガクガク

川内「そんなことないよ!私が助けるから……!」

17周目提督「ぐすっ……嫌……死にたくないよぉ……!」ポロポロ

32周目提督「や、やだよ!何でこんなことになっちゃったの!?うわぁぁぁんっ!」ポロポロ

三隈(32周目)「て、提督!落ち着いて……大丈夫、大丈夫ですから……!」ギュッ

38周目提督(……ここまで、なのか……!)ギリッ…!

皐月(38周目)(司令官……)

44周目提督(……現状を打開出来る確率は0.001%未満。全員生存は絶望的と言えるでしょう……どうして……ようやく感情を理解し、鹿島様と結ばれることが出来たというのに……!)グッ…!

鹿島(44周目)(……自分が悔しい。大好きな人が絶望しているのに、何もしてあげられないなんて……!)

46周目提督(ど、どうすればいいの……!?どうなっちゃうの……!?)オロオロ

26周目提督(……潔く諦めた方が良いか、これは)

(そうよ!もっと狼狽えなさい!絶望しなさい!お前達が希望を失えば失うほど、それが全て私の力となる……!)

名取「うっ……うぅっ……!」ポロポロ

グレカーレ「あぁっ……!」ポロポロ

名取(嫌っ!嫌ぁっ!折角再会出来たのに……今度こそ、貴方を1人にしないって……約束したのに……!)ポロポロ

グレカーレ(私達のせいで……50周目提督が、あいつに……!私達のせいで、また……離れ離れになっちゃう……!)ポロポロ

名取「………」ズォォ…

グレカーレ「………」ズォォ…

40周目提督(……っ!?名取姉さんと、グレカーレ姉さんが……)

ビスマルク(40周目)(深海棲艦に、なっていってる……!?)

木曾(40周目)(そうか……!50周目提督を失ったことに絶望して……!)

(あはっ!あまりの絶望でこいつら2人の魂が"あいつ"の欠片ごと真っ黒に染まろうとしてるのね!だったら好都合よ!さっきは失敗したけど、今度こそこいつらも取り込んでやる!)
910 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:53:46.54 ID:aTT//Qy30
「アヒャヒャヒャヒャッ!お前達のせいで"あいつ"は死んだのよ!!」

名取「……ッ!」ポロポロ

グレカーレ「……!」ポロポロ

「お前達がずーっと"あいつ"に引っ付いてたから、"あいつ"はお前達のようなガラクタを守る為に自らが犠牲になった!」

「"あの時"の私なら、その行為そのものを信じられなかったでしょうけど……考えが変わったわ。そんな愚かで無様だからこそ、私は"あいつ"を取り込むことが出来た!」

「馬鹿も扱い方によっては役立つわね!ま、私がやろうとしていることは"あいつ"の気持ち悪い思想と正反対だけど!」

名取「………」ポロポロ ズォォォ…ッ!

グレカーレ「………」ポロポロ ズォォォ…ッ!

「黙っていても全部分かるわよ!お前達からこれでもかと言う程に絶望と闇を感じる!その証拠に見なさい!お前達は私が生み出した深海棲艦になろうとしている!!」

名取「………」ポロポロ ズォォォ…ッ!

グレカーレ「………」ポロポロ ズォォォ…ッ!

レ級「名取!グレカーレ!希望を失っちゃダメ!」

ヲ級「1度あの姿になってしまったら……もう、元に戻れない……!」

「失敗作は黙ってろッ!!」

見守る会「……っ!」

「"あいつ"はとっくに私が取り込んだ!消滅した!もう2度とお前達のようなゴミ共の前に姿を現したりなんかしないッ!!」

名取「ッ!!」

グレカーレ「………」

「何てったってお前達が"あいつ"を殺したんだから!そう!お前達のせいで"あいつ"は死んだのだからッ!!」

名取「………」ズォォォォォッ…!

グレカーレ「………」ズォォォォォッ…!

朝風(な、名取さんとグレカーレの姿が……!)

U-511(半分以上、深海棲艦に……!)

名取「………」ズォォォォォッ…!

グレカーレ「………」ズォォォォォッ…!

(……これだけ刺激すれば良いか。魂もほぼ真っ黒だし……さて、お前達の絶望……糧にさせてもらう……!)スッ…
911 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:55:17.92 ID:aTT//Qy30




















名取(そう……だよ……私のせいで、50周目提督は……"彼女"に……)



グレカーレ(何の役にも立たない癖して、50周目提督の傍にいたから……)



名取(あははっ、私……馬鹿、だヨネ……自分デ約束してオイテ、それで50周目提督を死なせちゃうナンテ……)



グレカーレ(こんな馬鹿で最低な私ナンテ、今すぐニデモ……消えちゃった方ガ良いヨネ……)



名取(50周目提督……ゴメンナサイ……約束、守レナクテ……ゴメンナサイ……)



グレカーレ(謝ッテ許サレルコトジャナイケド……ゴメンナサイ……)



名取(イッソ、コノママ絶望シテ……深海棲艦ニデモ、何デモナッテ……)



グレカーレ(ソノママ、私達モ死ンジャッタラ……)



名取(50周目提督ニ……貴方ニ……)



グレカーレ(会エル、ノカナ……)



















912 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/02/23(日) 00:57:04.15 ID:aTT//Qy30




















ショタ提督『諦め……ないで……ナトリ、グレ……っ!』


名取「……っ!?」


グレカーレ「えっ……!?」





1周目提督「諦めちゃダメだよ、皆っ!」


歴代提督「ッ!!」





神風(48周目)「皆、諦めちゃダメっ!」


歴代ヒロイン&見守る会「……っ!?」



















913 :すみません!文字色を間違えました! ◆0I2Ir6M9cc [!美鳥_res saga]:2020/02/23(日) 00:58:13.66 ID:aTT//Qy30




















ショタ提督『諦め……ないで……ナトリ、グレ……っ!』


名取「……っ!?」


グレカーレ「えっ……!?」





1周目提督「諦めちゃダメだよ、皆っ!」


歴代提督「ッ!!」





神風(48周目)「皆、諦めちゃダメっ!」


歴代ヒロイン&見守る会「……っ!?」



















914 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/02/23(日) 00:59:40.28 ID:aTT//Qy30
――


名取「今、50周目提督の声が……!」

グレカーレ「うん!確かに聞こえた……!」

朝風(う、嘘!?何も聞こえなかったけど……だけど……)

U-511(何となく、admiralが……傍にいる、気がする……)

「はぁ?今更何寝言言ってんの?"あいつ"は確かに私が……」

ショタ提督『……僕は、まだ……ここにいる……!』

「ッ!?う、嘘!?何で……何でまだ消えてないんだよ!?お前は確かに私が……!」

ショタ提督『僕とナトリ、グレとは……強い"絆"で結ばれているんだ……!』

ショタ提督『2人が生きてくれている限り……僕は、負けない……絶対に……!』

「……糞ッ!!でも今のお前に何が出来る!?仮に消滅していなかったとしても、私に取り込まれて身動きさえ取れない癖にッ!!」

ショタ提督『……確かに、僕の力は些細なものかもしれない。だけど……』

ショタ提督『こうして、最愛の人に……絆で繋がる人に、声を届けることは出来る……ッ!』

名取「――!」

グレカーレ「――!」

「……ハッ!それがどうしたというの!?たかが声を出せたところで、それが何に……なッ!?」

名取「………」キラキラ…!

グレカーレ「………」キラキラ…!

名取(あぁ、50周目提督……良かった……!生きてくれていて……!)キラキラ…!

グレカーレ(本当に、良かったよぉ……!50周目提督がいてくれるだけで、私達は……まだ、戦える……!)

名取グレカーレ(絶望なんかに、支配されたりしない……ッ!!)パァァ…ッ!

(どうして!?さっきまで深海棲艦になりかけていたのに!?"あいつ"の声を聞いただけで、元の姿に戻った……!?それどころか、魂が真っ白に輝いて……!?)

名取(……感じる。胸の奥から、温かい力が溢れ出してくるのが……!)

グレカーレ(さっきまで絶望していたのが嘘みたい……力が漲ってくる……!)

(やめろ……やめろやめろやめろッ!!この状況で希望だなんて抱いているのか!?やめろッ!!気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いいいいいいいいいいッ!!)


――
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