機動戦士ガンダム 黄昏を越えし者【安価コンマ】

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120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/06(金) 21:49:11.03 ID:opZ2BMEVO
候補にデザイア入れるの忘れてました。やり直した方が良いのかな…。
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 21:51:55.53 ID:Tre3vFwJ0
>>119次第では。
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 21:54:45.51 ID:t/4n5iY60
別にいい
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/06(金) 23:50:45.56 ID:opZ2BMEVO
>>119からの返事が来ないので、このまま進めます。
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/06(金) 23:51:23.41 ID:opZ2BMEVO
カイルが選んだのはユナイダルガンダム。主兵装はビームライフルとビームサーベルで、中距離での戦闘を主軸としたガンダムだ。

肩部、脚部に設けたスラスターにより、高い機動性を持つ。これは、機動力を生かした中、近距離戦を得意とするカイルとマッチしている。

また、本機に搭載されている『あるシステム』が作動すれば、その性能は更に上昇する。

ベルセルク調整を受け、身体能力も向上したカイルと、その能力を十全に発揮させられるガンダム。

その組み合わせは正しく『鬼に金棒』だ。

「決まったならさっさと行くぞ。めんどくせぇんだよ、こっちの手続きも」

「紹介しておこう。こちらの方は、お前の監視役をしていただく『シード・クラウド』少佐だ」

「お前のためだけに来てやったんだ。感謝しろよ」

シードは煙草を取り出すが、研究員の制止を受けて渋々箱に戻す。

意識はしていなかったが、彼の制服は酷く臭う。ヘビースモーカーなのだろう。

臭う事実を認識する"だけ"で、気にも留めないカイルには関係無い話だが。

「ほれ、お前の分の煙草だ」

ポイと投げつけられる、5本ほど煙草が入った箱。葉巻などではない、至って普通の紙巻き煙草だ。

「戦闘が終わる度に一本吸え。そうすりゃ、気分が良くなるぞ」

「…それは、命令?」

「あ?…んーと、まぁ命令だな」

「…了解」

未成年に煙草を勧める暴挙をしでかしているが、それにカイルは気付かない。今はもう、自身のことにすら興味が無いから。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/06(金) 23:52:09.45 ID:opZ2BMEVO
機動戦士ガンダム 黄昏を越えし者??


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆??

PHASE 02「ベルセルクの初陣」??

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/06(金) 23:53:48.90 ID:opZ2BMEVO
何故文字化けしてるし…。


機動戦士ガンダム 黄昏を越えし者


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

PHASE 02「ベルセルクの初陣」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 00:13:37.41 ID:CZzevCeAO
この世界での部隊編成は一個小隊で三機、一個中隊は四個小隊、一個大隊は四個中隊となります。


軍港に停泊している、一隻の大型艦。それは、帝国の技術の粋の集大成である。

名は『ドミニオン』。単艦で一個大隊の搭載、指揮を務めることが可能な最新鋭戦艦だ。

単独での大気圏突入・突破を可能とする設計が施されており、場合によっては艦隊旗艦を務めることもある。

この艦にカイルは配属され、連邦の部隊を撃滅する命令を果たし続けなければならない。それが、彼の生きる手段。

既に大量のMSが積載されており、その殆どが『アルバトロス』というMSが占めている。その中で一機だけ、明らかに風貌が違うMSがいた。

「あれが『ガンダム』か。やっぱ、他の機体と違うな」

「ガンダム…」

一瞬、何かの映像がフラッシュバックする。トレーラーに眠る、MSに乗り込む映像。

そんなものは記憶に無い。僅かに頭が痛み、視界が歪む。しかし、すぐにそれは治った。

『これより、本艦はカナンを出航します。作業を終了し、衝撃に備えてください』

放送を耳にしたシードは、欠伸をしながら格納庫を出る。無言のまま、カイルは後を追った。
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 00:22:19.97 ID:CZzevCeAO
『お前の仕事は出撃以外に無い。好きにしろ』

そのような命令を下されたが、これといってやりたいことがあるわけでもない。ベルセルク調整で人格が失われているのだから、当然のことだ。

手配された部屋に入り、ベッドに腰掛ける。万が一の保険にと、同居人はいない。

「………」

鞄のマニュアルを取り出し、目を通す。数分で思考が鈍り、手が止まった。

コンピュータを使い、ニュースでも見ようと操作を始める。興味を惹かれず、すぐにベッドに戻った。

「………」

命令を果たすべく、カイルはベッドに腰掛けたまま動きを止めた。

"好きにする"のが命令ならば、"何もしない"。そうするだけで、命令は果たせる。

微動だにしないまま、無常に時間だけが過ぎていった。
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 00:25:02.74 ID:CZzevCeAO
↓2に選択したものを記入してください。

1:マグナ・ドウミョウジ
2:ナザロフ
3:リオ・カンナギ
4:デルタ・エルフィン
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 00:26:51.74 ID:6bx6nLwIO
3
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 00:27:09.81 ID:2Onv/dwSO
3
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 00:28:08.60 ID:AGPsSfvAO
3
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 00:29:08.04 ID:ajGAJtj30
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 00:40:41.38 ID:CZzevCeAO
ドミニオンが出航する一時間前に火星を出立した遊撃艦隊の旗艦『ビッグホエール』。そのシャワールームにて。

ただ一人、シャワーを浴びる人物がいた。

「………」

名前は『リオ・カンナギ』。テルマルヴェ統一連邦の大尉であり、ガンダムのパイロット。その表情は、怒りに染まっていた。

赦せない。奇襲から始まった、突然の宣戦布告が。これで、どれだけの犠牲が出たと思っている。

赦せない。仲間すらも躊躇なく犠牲にする、帝国の兵士たちが。国を想い戦う者を、嘲笑うかの如きその仕打ちが。

首から下げられたペンダントを握り締め、胸へと寄せる。年相応の胸が形を変え、腕を包んだ。

「赦せるものか…。私の父を、卑劣な行為で奪った者を…!」

その瞳は、憎悪に染まり、燃えていた。復讐の火を、胸に抱いていた。

負の連鎖は止まらない。これからも、ずっと。
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 00:49:04.46 ID:CZzevCeAO
「…足止めには成功したが、戦力の漸減には失敗か」

ガルシア岩礁を防衛する部隊からの報告に、シードは煙草の消費を加速させる。灰皿には、20本以上の吸い殻がある。

ガルシア岩礁は、帝国の保有する物資補給拠点。補給線を絶たれるのは、戦意にも影響を及ぼしてかねない。

報告と現在の航行速度を照らし合わせ、試算する。やはり、鉢合わせは避けられそうにない。

「…カナ研の奴らが傑作と言ったんだ。余程良い出来をしてるんだろうが」

「本当に使えんのか?あんなボーッとしてる野郎が」

咥えていた煙草を灰皿に押し付け、新しい煙草に火を付ける。

また買い溜めしないとな。そう独り言ちるシードだった。
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 01:00:47.93 ID:CZzevCeAO
ガルシア岩礁に接近し、連邦の部隊を捉えたドミニオン。遊撃艦隊の編成はビッグホエール一隻とヒエイ改級二隻。

「ガルシア岩礁の部隊より入電!ミノフスキー粒子の散布を完了し、後退したとのことです!」

「よし」

ベルセルクを運用するにあたって、必要な手配がある。それは、戦闘宙域から友軍を撤退させることだ。

基本的に、ベルセルクは動くものや指定された施設を問答無用で攻撃する。傑作がそうするかは分からないが、そうする前提で動いても良いはずだ。

「カタパルトスタンバイ。ガンダム、出撃行けます」

「分かった。おいカイル」

『………』

モニターに映る狂戦士は、無表情で待機している。これから単独で敵の大部隊に突っ込むというのに、随分と余裕があるものだ。

「お前の仕事は、敵MSを堕とすことだ。それは分かるな」

『はい』

「だが、ガンダムを喪うのは困るもんでな。交戦可能時間は10分としておく」

「専用のアラート音が鳴ったら帰投しろ」

『了解』

狂戦士は頷き、操縦桿を握る。シードが頷くと、オペレーターが作業に入った。

「進路クリアー。ガンダム、発進してください」

『発進します』

感情の無い声を上げ、ガンダムは出撃した。
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 01:14:01.76 ID:CZzevCeAO
既に出撃していた連邦のMSは、小隊毎に固まって航行している。その大将機であるガンダムは、デブリを避けながら前進する。

「拠点を棄てた…?いや、このパターンは…」

この挙動は、前に報告があった戦闘と似ている。部隊が撤退し、単騎でMSが特攻してきたという報告と。

「ミノフスキー粒子が散布されている…。くっ、回線が繋がらない…!」

大急ぎでワイヤーを飛ばし、情報を伝達する。まさか、態と見え見えの機雷を敷設していたのは。

『MS接近!この信号は…ガンダムですっ!』

「やはりか…!全機、陣形を組め!突出したら堕とされるぞ!!!」

「援護射撃をしながら後退!敵は一機だ!冷静に対処しろっ!!!」

囮になるべく、ガンダムが突撃する。ガンダムの相手を務められるのは、ガンダムだけだ。

ビームバルカンで牽制しつつ、距離を詰める。接近すれば、有利になるのはこちらだ。

だが、敵のガンダムは接近しない。付かず離れずの距離を維持したまま、正確無比な射撃を繰り返す。

気が緩めば、強烈な一撃を貰ってしまう。防御に意識を向けたその瞬間。

「しまっ…!?」

『わああああっっっっ!!?!』

ガンダムの紫刃が、友軍機の胸を貫いていた。
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 01:21:35.41 ID:CZzevCeAO
「一、二、三…32機か」

観測データに目を通し、敵の総数を確認する。隊長機であるガンダムさえ警戒すれば、どうとでもなる。

「来た」

隊列を無視して、猛烈な速度で接近するガンダム。牽制射撃を回避しながら、デブリを巧みに使い翻弄する。

少しでも動きが止まれば射撃、反撃してきたら応戦しつつ後退。これを繰り返し、思考を鈍らせる。

「………!殺せる…!!!」

ビームライフルの銃口を向けられ、防御に転じたガンダム。その隙を、ベルセルクは見逃さない。

全てのスラスターをフル稼働し、背後を固めるMS部隊に接近する。迎撃に差し向けられた紫と黄の弾丸を、悉く躱し。

「死ねぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっっ!!!!!」

動きが鈍い一機に狙いを定め、ビームサーベルを突き出した。
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 01:34:10.00 ID:CZzevCeAO
連邦のMSを一機墜としたユナイダルは、バルカンを乱射しながら距離を取る。

それを猛追するミカヅチだが、射撃に阻まれ近づけない。援護射撃も、その悉くが宇宙に消える。

「ぜあああああぁぁぁぁぁっ!!」

動きを止めたユナイダルに、ムラクモを抜いて斬り掛かるミカヅチ。だが、それは誘いの一手。殺すために取った、無慈悲な手段。

「オラァァッ!!!!」

「な……っ!?」

シールドで一太刀を往なしたユナイダルは、右手のライフルを手放し、サーベルを抜く。

「ぐぅぅっ……」

蹴りで対応するミカヅチだが、左のマニピュレータでメインカメラを掴み、デブリにぶつける。

『隊長っ!』

「来るなぁぁっ………ぁぁ…………っ……!」

救援に向かった四機のガーマ。それを穿つ、四つの光。ユナイダルの右手に握られたライフルから放たれたものだった。

「お前も墜ちろォォ!!!」

高速で持ち替えたサーベルの刺突。それを、ミカヅチはもう一本の刀で対抗しようする。
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 01:36:56.82 ID:CZzevCeAO
↓1コンマでの判定です。

01〜10:カウンターで大破
11〜30:防御される
31〜65:救援に駆けつけたガーマを更に撃破
66〜99:謎の感応発生
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 01:37:59.22 ID:AGPsSfvAO
ほい
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 01:38:12.03 ID:sIsMDZaA0
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 01:45:40.57 ID:CZzevCeAO
「死ねるかぁぁぁぁっっ!!!」

ビームサーベルにハバキリをかち当て、鍔迫り合いに持ち込む。そのまま、激しい斬り合いが始まった。

何合目かの斬り結びで、両機の近接武器が鍔迫り合いになる。押すも引くも出来ない状態のまま、ユナイダルがスラスターを吹かし、もう一度デブリにミカヅチごと体当たりする。

「あぅぅ…っ!!」

「が……っ!」

激しい振動で双方のコックピットが揺れる。エアバッグが起動し、身体を優しく包み込む。

その衝撃と同時に、光が二人の視界を奪った。
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 01:55:14.42 ID:CZzevCeAO
(あれ…?戦闘は…?)

光が収まり、目を開けるようになる。開かれた眼に映るのは、何も無い空間。

(戦闘に、戻らなきゃ)

手探りで進むカイルだが、どこに向かっても何も触れることはない。だが、少し時間が経過してから、声が聞こえ始めた。

「〜〜〜!」

「え…?」

「きさ…ぜ………って…る!?」

飛び飛びでしか聞こえない言葉。しかし、それは少しずつ鮮明に聞こえてくる。

「貴様は何故戦っている!?」

「何故…?」

漸く理解出来た言葉に、カイルは首を傾げる。何故と言われても、解らない。『生きるため』以外の理由は無い。

「ふざけるなっ!そのような仕打ちを受けてまで、尽くす理由はあるのか!!?貴様の友人を、全てを奪った奴らのために戦って…貴様はそれで満足か!???!!!」

「…そんなこと解らない。俺は命令に従うだけだ」

カイルの返答に返事をするように、黒の中に白が生まれる。それは大きくなって、粘土細工のように形を変え、人となった。

カイルの目の前に生まれたのは、女性だった。自分と同い年くらいの凛々しい女性。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 02:06:29.81 ID:CZzevCeAO
同時に流れ込む、知らない映像。断片的に流れてきては、泡沫のように消えていく。

中継映像が流れる。街が破壊される映像が流れる。視界が滲む映像が流れる。入隊式の映像が流れる。

そして、ガンダムと戦う映像が流れる。

「…あんたは」

そこで、理解した。目の前の女性は、殺し合っている相手だ。

「………」

女性は目尻を赤くし、カイルを睨む。怒り、悲しみ。様々な感情がごちゃ混ぜになった、複雑な表情。

「貴様は…戦うべきではないだろう……!」

力無き拳が、カイルの左胸を打つ。少しだけ仰け反り、視線が動いた。

邪魔な手を払い除けようと、手を動かす。女性の手に触れた瞬間に、自身の左手が消えた。

「…時間、か。最後に訊かせてほしい。貴様の名前を」

「被検体『F-132』」

「本当の名だっ!」

「…『カイル・カラスマ』」

「そうか…。私は『リオ・カンナギ』だ」

いつしか足も消え、胴体より上を残すのみとなった。それでも、女性は話を続ける。

「敵同士である以上、手抜きはしない。だが…」

もう、貴様と戦うのは御免だ。最後にそう言ったリオは、悲しげに笑っていた。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 02:14:45.82 ID:CZzevCeAO
「っ……!」

視界が戻り、コックピットが映る。反射的に距離を取ったが、それは相手も同じだった。

『…撤退だ。奴がいては、拠点の制圧は出来ない』

『…了解…』

デブリを破壊し、ミカヅチガンダムは友軍機の元に戻る。そしてそのまま、撤退していった。

「追わなきゃ…。命令は、殲滅だから…」

追討しようと操縦桿を握る手に力を込めるが、動かない。やるべきことは理解しているのに、身体が拒んでいる。

無理矢理身体を動かし、スラスターを吹かせようとしたところで、ドミニオンからの連絡が入った。

『撤退した以上、追撃は不可能だ。散布していたミノフスキー粒子も効果を失った。戻ってこい』

「了解…」

先程とは打って変わり、スムーズに動く身体。疑問に思いながらも、ガンダムを着艦させる。

「リオ・カンナギ…」

そしてヘルメットを脱ぎ、知らないはずの女性の名前を反芻していた。
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 02:23:20.89 ID:CZzevCeAO
初陣で得た戦果は、傑作と讃えられるほどではなかった。
しかし、その戦闘で狂戦士は『何か』を得た。
戦果、名声よりも遥かに価値のある何かを。
拠点攻略のために集う帝国軍と、それを迎え撃たんと集う連邦軍。
僅かにある興味を掻き立てるのは、一体何か。
次回、機動戦士ガンダム『黄昏を越えし者』−−レゾナンス−−

羽化する力は、何を齎す。
「裸を見られたのは、父以来だな…」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 02:29:26.72 ID:CZzevCeAO
今回はここまでです。
あまり募集は行わないって言ったのに、すぐに必要になってしまった。
帝国軍のベルセルク4名と、帝国、連邦のMAを二機ずつ募集です。

今回のオマケは今年は申年です。Q&Aは次回更新まで。


キャバリアガンダム《CAVALIER GUNDAM》
パイロット:カイル・カラスマ
コスト:2000
耐久力:600
変形:×
換装:×

射撃
メイン射撃:ビーム・サブマシンガン
射撃CS:対艦ブラストランス【ブラストモード】 射撃ガード付き3連射突進 Pセルフの前サブの廉価版
格闘CS:クェル・ガード呼出 二機呼び出し、一機はアサルトライフル連射、もう一機が誘導そこそこ強判定の突撃
サブ射撃:対艦ブラストランス【ブラストモード】 Nで超発生狙撃、レバー入れで発生は遅いが射撃ガード付き狙撃
どちらも弾速はダインスレイヴより少し遅く、銃口補正も弱い 誘導も皆無で鈍足効果無し 2発20秒リロ
特殊射撃:背部ブースター内蔵4連装ミサイル 強誘導低弾速のミサイルを8発山なりに発射

格闘
通常格闘:袈裟斬り→横薙ぎ→突き→叩き落とし
前格闘:シールドバッシュ→対艦ブラストランス投擲→対艦ブラストランス接射 誘導中に射撃ガード有り
横格闘:斬り上げ→突き上げ→突進突き→引き抜き→蹴り飛ばし 時間が長いが高火力
後格闘:カウンター 盾を構え(射撃を受けるとガード移行)、成立するとフルスイングで強制ダウン
BD格闘:突き→斬り抜け→斬り抜け→斬り上げ→踵落とし 斬り抜けは覚醒エクシアのN格レベル
特殊格闘:対艦ブラストランス【ランスモード】&左腕部大型シールド 騎士ガンの前特射だが性能はかなり控えめ モンテーロくらい
バーストアタック:騎士の槍舞
袈裟斬り→蹴り→突き×4→対艦ブラストランス【ブラストモード】×2→突き抜け 4発目の突きで長時間スタンするため、バリアがあっても最終段まで入る
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 02:44:09.78 ID:sIsMDZaA0

ベルセルク投下

名前:カノン・ホワイトダスト
性別:女
戦闘スタイル:速度を生かした一撃翌離脱戦法
概要:銀髪青瞳で貧乳な16歳の少女
並外れた動体視力と反射神経を持っており、カイル同様に近〜中距離を得意とするが、その中でも一撃翌離脱戦法が特に得意。
ベルセルクの例にもれず無感情・無表情だが、時折故郷の料理を作って食べたりしている。
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 02:53:43.50 ID:xy0rZPnWO
連邦機体

機体名:ガーマ ・スナイパー
武装:量産型ビームスナイパーライフル
ビームサーベル×1
バルカンポッドシステム×2
システム:なし
概要:ガーマをスナイパータイプにカスタマイズした機体
ガーマの高い汎用性をそのままに性能を1段階向上させ試作段階であったビームスナイパーライフルを実践登用した
ガーマそのものが新規量産型機体であるが故にこのガーマ・スナイパーは機体数が少ないためエース機とされる
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 03:07:16.81 ID:2Onv/dwSO
帝国軍MA
バルメリオン

大出力メガ粒子砲×1
メガレールキャノン×2
アサルトビーム砲×4
8連装ミサイルポッド×2
大型ビームサーベル内蔵クローアーム×1

拠点強襲用MA。大出力メガ粒子砲は直撃なら戦艦すら一撃で撃沈出来る程の出力を有する。クローアームは目標と自身の軸を自動で合わせてサーベルが展開される
弱点はミサイルとアーム以外の武装が全て前方に集中している事と40m超えの巨体による旋回性能の低さ


152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 03:15:36.89 ID:f2SAs7ENo
ベルセルク

名前:ジャンニ・カルリ
性別:男
戦闘スタイル:長射程火器を用いた後方支援
概要:金髪碧眼、二十代半ばの優男。一見、陽気で馴れ馴れしく無駄口が多い。強化の副作用で恐怖心が増幅されており、実際は酷く臆病。生存に強い執着をもつ。座右の銘は「長いものには巻かれろ」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 03:47:25.32 ID:2Onv/dwSO
ベルセルク

セラ

得意:脳波制御による遠隔操作武器のコントロール
概要:銀髪金眼で褐色肌の端麗な顔つきの少女。先天性の障害によって喋れないため身振りや手話を用いて返事を行う。どこか達観した感性を持ちながら何かを諦めきれない価値観も持つ。サイコミュ操作において歴代ぶっちぎりの成績を持っている
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 03:49:49.82 ID:7LuQPcPm0


名前 フレディ・オガワ
性別 男性
戦闘スタイル 中〜近距離での射撃
概要
かつて戦傷を負い、復帰するために自ら志願してベルセルクとなった正規兵
別アプローチで研究された『ベルセルク』
定期的に精神調整薬『B-ハジェートキシン』の投薬と医療ポッドによる調整が必要な代わりに、
元の人格や記憶と感情を維持して大幅に能力が向上している
戦闘では一定距離を維持しての射撃戦を得意とし、特に多対多の戦いにおいて活躍する
尚、『B-ハジェートキシン』は劇薬であり、使用者の寿命を著しく削ることになるため、彼の残り時間はそう長くはない
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 06:10:52.98 ID:xy0rZPnWO
連邦MA

機体名:サンダーラット
武装:大口径ビームキャノン
大型荷電粒子砲×2
ビームキャノン×2
8連装ミサイルポッド×2
ビーム機銃×4
システム:なし
概要:連邦のもつ砲撃支援特化型MA。さながら小さな戦艦の様な砲撃能力とその形から『サンダーラット』と名付けられた。
大口径ビームキャノンはチャージに時間がかかるが破壊力は大型の戦艦主砲に匹敵する。
近接能力は皆無のため、他のMSとの連携が前提とされている。
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 06:11:28.39 ID:xy0rZPnWO
間違えてMS投稿しちゃったので再投稿しました。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 07:59:24.72 ID:4Fmory5C0
名前:ゼクスター・ジン
武装:対MS用ガトリング×2
拠点制圧用マイクロミサイル×4
対物用レールガン×4
グレネードキャノン×2
ヒートクロー×2
概要:30m級の連邦軍汎用MA
ビーム兵器を搭載せず、またそのサイズから大量の弾を積まれているため長時間の運用が可能
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 12:56:23.05 ID:AGPsSfvAO
帝国製MA

名前:ガルム
武装:無限軌道、13連装小型誘導ミサイルポッド(オプション装備)、2連装レールガン×2(オプション装備)、スラスター搭載型姿勢制御ウイング
概要:地上戦における拠点攻略&制圧用の四足歩行型MA。
脚部の無限軌道と背部のウイングによる高い機動性と走破性能を備えている。砂漠や雪原、密林地帯といった特殊な環境で真価を発揮するため、連邦が領有する惑星(特に地球)での地上戦を想定して開発されたことが見て取れる。
また、背部の武装はオプションで選択可能になっており、ミサイルポッドとレールガンのどちらかを装備できる。

外見はまんまバ○ゥ。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 13:31:13.27 ID:2Onv/dwSO
質問
主人公機の強化及び乗り換えの予定やそれ用のイベントはありますか
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 18:11:50.41 ID:IGY/FL+JO
質問
主人公が帝国側で上にのしあがる事は可能ですか?
また、主人公が人並みに延命することは可能ですか?
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/09(月) 22:49:14.19 ID:djrJAIwSO
>>159、予定もイベントもありますが、それには戦果を沢山挙げたり機体が大破したりといった条件があります。
上の人たちも存在価値を示せば、その辺りは優遇してくれます。

>>160、頑張れば昇級します。寿命は、ミノフスキー粒子に某GN粒子のような奇跡を起こしてもらうのを祈るか、戦果を挙げてベルセルクの有用性を示す必要があります。
有用性が示せれば研究が進むので、寿命短縮や人格消失が解決出来る可能性が出てきますので。

明日には第三話投稿出来そうです。またで申し訳ないのですが、NT用の機体を幾つか募集します(サイコミュ適性○のキャラが来たので)。
連邦、帝国のNT用MS、MAをそれぞれ二機ずつ募集します。MSはガンダムでも非ガンダムでもどちらでも大丈夫です。
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/09(月) 23:07:38.32 ID:djrJAIwSO
書き忘れぇ。
攻略予定の連邦拠点の名前を↓3まで募集します。その中で気に入ったものを採用させていただきます。特徴は以下のようになっております。


アステロイドベルトを監視する超巨大な移動要塞。全長10kmで、特大サイズのメガ粒子砲を四門搭載している他、多数の防衛機構を備えている。
それ単独で主要基地と同等の役割を担い、アステロイドベルトへの遊撃、物資輸送の中核をなす重要拠点。
火星軌道外に、同型の移動要塞が五つ存在しており、これの破壊、制圧が地球圏侵攻に必須と言われている。
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 23:12:56.72 ID:Uhcyraxj0
サーラメーヤ

ヤマ王(閻魔)の従えている四つ目の犬から
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 23:14:15.54 ID:Sm6x+zJzo
拠点の名前だけ
R.L.4(リパブリック・ラグランジュフォー)
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 23:18:16.68 ID:RuNjDnB4O
イオウ

硫黄島が由来。MSはデンドロビウムのような物もありですか?募集のタイミングは後から安価しますか?
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/09(月) 23:25:10.35 ID:djrJAIwSO
募集はもう始まってる!デンドロビウム系も可ですが、その場合はその旨を書いていただくと助かります。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 23:33:34.16 ID:Uhcyraxj0
名前:プロトスキュラ
武装:インコム×2、スカートファンネル×6
搭載システム:インコム、ファンネル
概要:
帝国のオールレンジ攻撃試験用MS、細身の軽量機体
両腕がビーム砲搭載のインコムになっており、
腰部をスカートのようにファンネルが囲う形で装備されているのが特徴
帝国が押されているため実戦運用されているが、本来は研究所で使われていた試験用のMSため、防御装置やビームサーベルなどのフェイルセーフ手段が乏しく、万が一懐に入られてしまうと対処が出来ない欠点がある
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 23:35:24.34 ID:j+C/NlYw0
名前: ルドラ
武装: 頭部バルカン
ビームライフル
ビームサーベル×2
背部サブアーム×2
ビームガン×2
対ビームシールド
ファンネル×8
概要:連邦軍のNT用試作MS
機動力と手数を優先した調整が成された
姿勢制御兼用のサブアームでも武装の使用は問題無く可能 基本的にビームガンを装備するが、作戦によってはバズーカ、追加のファンネルなどが選択される
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 00:42:53.48 ID:6RjsDWhIO
名前:イブリース
武装:
外部ユニット武装
メガ粒子砲2門、ファンネル、ミサイル、ガトリングガン、ビームサーベル、Iフィールド。

本体MS武装
頭部バルカン砲、ビームライフル一挺、ビームサーベル3本(隠し腕に2本装備)、シールド。

搭載システム:ベルセルクの脳髄による戦闘能力の向上。

概要:
帝国製ベルセルク(NT)用MS。全長70m超の外部ユニットに標準サイズのMSが入っている。
ベルセルクの脳髄をパーツとして組み込んだベルセルク用の機体。
火器管制はパーツとして組み込まれたベルセルクが補助するものの
殺人的な加速性能やピーキーな操縦性となっており、パイロットがベルセルクであることが前提となっている。
外部ユニットのガトリングガンやビームサーベルは近寄ったMSに対する牽制がメイン。
内部のMSは高機動でシンプルな武装となっており火力は然程高くない。
人間の脳髄をパーツとしているためか、安定性が疑問視され
パイロットとなるベルセルクとパーツとなるベルセルク共に強い洗脳が施された上で
暴走時の保険として艦艇や基地から遠隔操作で自爆させられるように作られている。
あまりの非人道的な兵器であるが故に、ガンダムと同格の性能を持ちながらガンダムと名乗ることを許されなかった。

ミーティアにファンネルを足したような外部ユニットとして装備し、カレンデバイス的な物を積んだMS。
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 01:08:05.24 ID:LkVmaDI8O
名前:ツクヨミガンダム
武装:76mm近接防御用機関砲(頭部と両肩部に計4門装備)
高エネルギー大型ビームライフル
オールレンジアタック用プラットフォーム『ヤサカニノマガタマ』(4門のビーム砲を搭載した円錐形大型ビームポッドを2基、2門のビーム砲を備えた小型ビームポッドを6基装着)
搭載システム:ヤサカニノマガタマ・システム(ドラグーンシステムに酷似したオールレンジ攻撃型兵装)
概要:ミカヅチのフレームを元に設計・開発された連邦の次世代ガンダムシリーズ『三貴子』の内の一体で、三体の中では唯一のNT用試作機。NTが持つ特殊な空間認識能力を活用するために開発された『ヤサカニノマガタマ』を搭載しており、背部の円盤型プラットフォームに接続された合計8基のビームポッドによるオールレンジ攻撃を可能としている。ただし、機体共々試作段階にある上、『ヤサカニノマガタマ』を十全に扱えるほどの空間認識能力とテクニックを持つパイロットが現段階では不在であることが欠点。
見た目は某天帝や某伝説みたいなイメージ。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 01:41:22.30 ID:EESFqnBeO
name:フレイヤ・ノルン

武装:ビームスパイクビット「スクルド」×6
オールレンジビット「ウルズ」×8
ディフェンスビット「ヴェルサンディ」×6
腕部ビームガン(ビームサーベル)×2

システム:サイコミュコントロールシステム
パイロットの脳波を使って姿勢制御の補助を行う。適正が低いと運が良くても廃人状態になる

概要:帝国軍製でベルセルク用のサイコミュMS。
サイコミュ武装自体が大きな発展をとげておらずどのような遠隔操作武器が1番戦果をあげやすいかのテストも兼ねて様々な目的のビットを儲けている。
「スクルド」はビーム刃を展開して敵機に突撃する武器、イメージはアルケーのファング
「ウルズ」はビーム砲を上下に2門儲けている、イメージは天帝や伝説の板ドラグーン
「ヴェルサンディ」は自機の周辺にしか展開出来ず短時間だがビーム壁を1面3基使って展開する。

172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 08:04:40.17 ID:1H6ZJdjL0
機体名:ガンダムタナトス
武装:大型ネイル(手足)×4
ヒートテイル
ファング×16
Iフィールド発生装置
システム:システム BERSERK
ベルセルク兵の強度を活かし、機体の速度を限界以上に引き出す
概要:帝国MS
ベルセルク専用MSの為、搭乗者の配慮を考えていない機体。常人が乗ると、脳波と身体が追いついていけず廃人になる
ビットの発展を考慮し、ビーム砲、ビームサーベルを展開できる試作型ファングを搭載
ファングで敵をおびき寄せてから近接戦闘で猛威を振るうのがコンセプト
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 09:14:55.13 ID:EESFqnBeO
機体名:メビューム・ゼーレ

武装:20mm機関砲×4
ビームキャノン×2
ミサイル発射口×2
遠隔操作式自立ポッド型ビーム砲×4

システム:インコム

概要:連邦軍の宙域戦闘用MA。全長は8mほど。
MSの本格的な発展前に使用されていたMAを現代改修し新規の武装を追加した
遠隔操作式自立ポッド型ビーム砲はサイコミュの適正が低くても使用出来るようにリレー式のインコムとなっている

C.E.のMAの扱いでも問題ないなら
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 22:03:26.23 ID:GORmDlwPO
名前:ヴィゾーヴニル
武装:ビームクロー×2
機動兵装ポッド(ビーム突撃砲1門と小型誘導ミサイル12発を内蔵した有線式特殊兵装)×4
大推力スラスター×4(機動兵装ポッドに搭載)
システム:インコム
概要:帝国製のNT用戦闘機型試作MA。
機動兵装ポッドには4基の大推力スラスターが搭載されており、重力下でも高い機動性を保持したまま飛行可能となっている。
また、機動兵装ポッドは分離してオールレンジ攻撃を行うこともできるが、ポッド自体がスラスターも兼ねているため、分離すると本体の機動力が低下するという弱点がある。
外見的にはメビウス・ゼロに近い。
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/10(火) 23:11:35.54 ID:O+8N0yvJO
ヤバい間に合わない…。明日の昼に変更します…。
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 06:49:31.23 ID:leQBurTdO
待ってます。
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 16:23:39.99 ID:r1WLFedw0
お忙しい中すいません質問です
特定の機体とパイロットを連続で投下は一度のみなら可能でしょうか?
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 16:52:10.95 ID:KHL4FkuYO
>>177、その場合は一つのレスにまとめてください。
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 16:53:56.18 ID:KHL4FkuYO
ドミニオン内に設けられた喫煙室。その中で、未成年者が煙草を吸っていた。

「………」

命令に従い、煙草を吸う。煙たいだけで、何も気分は変わらない。そういう調整をされているのだから、当たり前だ。

「…リオ・カンナギ…」

朧げに残る女性の顔を思い出しながら、女性の名を呟く。出会ったことは無いのに、何故か名前を知っている。

あの感覚は、あの光景は夢だったのか。まやかしだったのか。判断する材料は無い。

だが、頭の片隅に引っかかる。命令には無いものなのに、意識に刻まれている。

「…あの女は、誰?」

いくら考えても、答えは出なかった。
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 16:54:52.05 ID:KHL4FkuYO
「あのガンダムのパイロット、状況判断が早かったな…」

戦闘データを確認しながら、シードはそう吐き捨てる。

予想よりも与えられたダメージが小さいことが、苛立ちになっていた。

数的優位に立っていたのは連邦側だ。数で押せば墜とせた可能性もあった。

だというのに、撤退を選んだ。冷静に戦力差を分析し、安牌を取ったのだ。

「奴の判断も大したものだ…。…が、それよりも…」

あの大軍相手に、無傷で5機を撃墜したカイル。ガンダムに乗っているにしても、普通ではない。

連邦側もガンダムを出撃させていたのだから尚更だ。あのガンダムを抑えながら、遊撃部隊のMSを容易く墜としてみせた。

「傑作…ねぇ。確かに、カナ研の奴らが言うだけはある」

あのレベルのベルセルクが量産されれば、連邦にも。

くつくつと笑うシードは、煙草に火を点けた。
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 16:55:28.08 ID:KHL4FkuYO
負けた。完膚無きまでに、叩き潰された。同じガンダムに乗っていたというのに。友軍機もいたというのに。

「…カイル・カラスマ…」

父、自分と同じく、帝国に全てを歪められた青年。心も身体も壊され、戦う以外に道は無いパイロット。

呆然としていながら、鬼神のように戦う、歪な男だった。それでいて、異常なまでに冷静に、こちらの攻撃に対処していた。

「………」

何故、攻撃を止めた。実力に差があったことは明白だ。あのまま押し切れば良かっただろうに。

「…何故、私を殺さなかった…」

撤退の判断をしたのは自分だが、その前に墜とすことは出来たはずだ。

何故、あの時ガンダムは距離を取った。こちらのメインカメラは破損していた。撃墜する絶好の機会だったのに。

「…私は戦えるのか?次、あの男と。カラスマと戦場で出会った時に…」

困惑に揺れる感情は、ふらりふらりと揺れ動く。
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 16:56:07.44 ID:KHL4FkuYO
A.R25.9/6。ドミニオンは針路を変更し、ニューベルリン跡地に急行していた。

「ええ…。承知しました、陛下。必ずや、勝利を収めてみせましょう」

モニターに敬礼をし、程なくして項垂れる。取り繕うのも大変なのだ。

「はぁ…まだ若いのに素晴らしい威圧感なこって」

ナーザー帝国の現国王『マリア・コルテス』。齢23にして、絶大な支持を受ける女王。

軍部の提示する大規模作戦を承認する、最高責任者も兼任しており、カナン研究所のベルセルク研究を推し進めたのも彼女だ。

今回承認、実行される作戦は移動要塞『サーラメーヤ』の制圧。地球圏侵攻に向けて、本格的に行動を起こすようだ。

今回の作戦では、ベルセルクを三名動員するらしい。一人はカイルとして、残りの二人は新規調整を済ませた者だろう。

艦隊旗艦を務めるのは、ドミニオン。それに伴い、シード・クラウドは臨時的に大佐に昇級する。

帝国の未来を左右する、重大な作戦。何としても成功させねばならない。

空き箱を握り潰し、シードはベッドに倒れ伏した。
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 16:57:57.42 ID:KHL4FkuYO
機動戦士ガンダム 黄昏を越えし者


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

PHASE 03「レゾナンス」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 16:59:43.53 ID:KHL4FkuYO
二票先取の多数決です。二人決定するまで続きます。


1:カノン・ホワイトダスト
2:ジャンニ・カルリ
3:セラ
4:フレディ・オガワ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 17:01:24.33 ID:/L3eV+cI0
3
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 17:01:47.65 ID:H8gyNdpm0
1
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 17:02:00.78 ID:Tiacp8JDO
4
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 17:04:04.73 ID:/FL2rY280
2
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 17:06:49.76 ID:r1WLFedw0
4
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 17:12:00.36 ID:VBMtd0ECO
2
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 17:12:33.65 ID:/FL2rY280
この時間でこの人数は凄いな・・・
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 17:14:17.57 ID:Vd4rB9hro
3
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 17:36:47.85 ID:KHL4FkuYO
ニューベルリン跡地にて、友軍艦隊と合流する。内訳は火烏級6隻とサンディエゴ級4隻。

MSは88機と、サーラメーヤ攻略には少々心許ないが、宙域全体の軍事力を鑑みると、仕方のない部分もある。

一隻のサンディエゴ級から発進した二隻のシャトルを迎え入れると同時に、アルバトロスを二機発進させる。MSを搬入するための処置だ。

「『ジャンニ・カルリ』少尉、ただいま着任しました!」

「『フレディ・オガワ』大尉、本作戦遂行のため、ドミニオンに編入されることとなりました」

シャトルから出て敬礼をする二人の男性。どちらも新型ベルセルクである。

ジャンニ・カルリは被験体『F-237』。フレディ・オガワは被験体『β-102』。

アルファベット、ギリシャ文字は実施されている研究に応じて割り当てられ、3桁目はロット数、残りの二桁がロット内の番号を示す。

この場合は、ジャンニはF研究の2番ロットに含まれる37人目の被験体であること、フレディはβ研究の1番ロットに含まれる2人目の被験体であることを示している。

搬入されているMSは、コードEとコードDが割り当てられているガンダム。二機も追加で編入することから、本作戦がどれだけ重視されているかが伺える。

「お前らはあれよりマトモみたいだな」

「マトモじゃないですよぉ。こう見えて脳味噌弄られてますし」

「マトモなベルセルクはいませんよ」

「普通に会話出来てる時点でマトモな方だろ」

シードの指摘に、二人は笑った。
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 17:43:51.19 ID:KHL4FkuYO
研究所から受け取ったトレーニングプログラムを施行し、自室に戻るカイル。その前を、作業員が通った。

大型の医療ポッドを担いでおり、それは隣の部屋へと搬入された。

そういえば、次の作戦に合わせてベルセルクを二人動員すると言っていた記憶がある。それに必要な備品なのだろう。

カイルは傑作と評されるだけあって、定期的な調整を必要としない。その上、命令には従順で、稼働テストでは同士討ちもしなかった。

サイコミュ適性だけは時間の都合で行われなかったが、身体データを見る限りでは適性がある可能性が存在すると結論付けられている。

「今日のプログラムはもう無い。どうするべきか」

平時は自由行動が許されているが、命令が無い以上自律行動は不可能に近い。

スリープ状態直前の脳で、行動を模索する。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 17:44:32.05 ID:KHL4FkuYO
↓2に行動を記入してください。
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 17:48:16.32 ID:Tiacp8JDO
ksk
安価ならカルリかオガワとMSの訓練(模擬戦)
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 17:48:24.43 ID:H8gyNdpm0
新しく入って来た機体を見に行く
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 18:14:24.17 ID:KHL4FkuYO
格納庫に入ったカイルは、自身のガンダムに近付く。その両隣にも、ガンダムが積み込まれていた。

片方は鳥を思わせる形状の背部スラスターを装備しており、ビーム発生器が両手首に取り付けられている。

踵にも小型の実体刃が取り付けられており、アンテナの後ろから僅かに顔を覗かせるスコープが特徴的だ。

この機体の名前は『イーグルガンダム』。狙撃能力と機動力の両立を目指し、設計されたガンダムだ。

この機体はジャンニ・カルリ少尉にデータ収集用に配備されたもので、新造されるガンダムやMAに利用されるそうだ。

もう片方はシンプルなトリコロールカラーのガンダムで、ビームライフル等の射撃兵装を多数搭載している。

名前は『ガンダムデザイア』。状況に応じて自由に装備を変更出来る汎用性が売りの機体だ。

どちらもガンダムである以上、その性能は最たるもの。戦場で活躍してくれるだろう。

用を終えたカイルは、無表情のまま自室に戻った。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 18:19:30.57 ID:KHL4FkuYO
「カイルさん!こんにちは〜!」

「………」

「ちょっ、無視は酷いですよぉ!!」

ヘラヘラとした表情で付き纏うジャンニ。苛立ちを覚えることもなく、カイルは淡々とそれを回避する。

「これから、テスト」

「サイコミュのやつでしょ?俺は適性無かったんですよねー」

投げ渡されたコーヒーを受け取り、無言で飲み干す。苦味があるが、所詮は水分だ。何も思うことは無い。

「カイルさん、きっと凄い数値を叩き出すんだろうなぁ」

「…俺は命令に従うだけだ」

それ以外に、気を向ける必要はない。胸中でそう吐露したカイルは、壁を蹴ってテストルームに向かった。
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 18:20:35.48 ID:KHL4FkuYO
↓1でコンマ判定を行います。ベルセルク補正(+30)とNTレベル補正(+10)です。
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:21:05.99 ID:Tiacp8JDO
なんじゃらほい
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:21:07.14 ID:nIQVrQVjo
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:21:32.28 ID:nIQVrQVjo
さす傑作
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:22:25.79 ID:C7jZdYaoo
ヒエッ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:23:14.64 ID:H8gyNdpm0
これ強化前からニュータイプとしか思えない
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 18:23:16.26 ID:KHL4FkuYO
なんじゃこりゃ。サイコミュ適性がとんでもないことになりましたね。
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:23:46.50 ID:/FL2rY280
>>10 >>201 こいつ…
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:24:27.62 ID:Tiacp8JDO
>>10のコンマを取ったのも自分だが、なんだこれ…
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:25:36.52 ID:/FL2rY280
>>12でNT適正はないらしいから、オールドタイプ最強に改造上乗せしたとんでもない化け物ということでは
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:26:33.63 ID:r1WLFedw0
人格取り戻すのもすぐですねコォレハ…
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:29:00.22 ID:Tiacp8JDO
>>12は始めからNTかどうかだから、適性自体はあったんじゃない?
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 18:32:41.53 ID:KHL4FkuYO
無数の電極を頭に取り付け、VRゴーグルを装着する。目の前に広がるのは、広大な宇宙空間。

『これよりサイコミュ適性検査を始めます。頭部に装着した電極が、感応波を検知します』

『検知された感応波に合わせビットが行動するので、宙域に浮遊しているデブリを全て撃墜してください』

『また、不定期に出現した連邦のモビルスーツが迎撃を行います。そちらも撃墜するように』

「了解」

操作するのは四基のビットだが、バーチャルでも負荷は実物と変わらないらしい。そんなこと、カイルには関係ないが。

「命令を遂行する。それ以外に意味は無い」

今回もそうだ。命令に従い、対象を撃滅する。

ただ、それだけだ。
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:32:48.98 ID:VBMtd0ECO
精神崩壊ワンチャンある?
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 18:40:40.16 ID:KHL4FkuYO
「…この感応波は…!?この数値はっ!?」

「不味い!検査を中止するんだ!」

計測された感応波に研究員は大騒ぎ。今出ている数値は、異常だった。

異常などという単純な言葉で言い表すことが出来ないほど、常軌を逸していた。

仮想空間では、ビットたちが目まぐるしく動いている。意思を持った生き物のように、ターゲットを囲み、墜としていた。

二基のビットが一列に並び、後ろのビットが砲撃する瞬間に、前のビットが上に飛び上がる。

そして、回避先を"視て"撃ち抜いた。未来を見ているかのように、寸分違わない正確無比な射撃が繰り返される。

「わぁぁぁぁ!!?!!」

「機械が壊れました!!!」

カイルから送り込まれる感応波に耐え切れず、計測機器が全壊した。
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 18:47:48.61 ID:KHL4FkuYO
また、この感覚だ。あのガンダムと殺し合った時と同じものだ。

何も見えず、聞こえない。虚無だけに満ちた世界。手を伸ばしても、何も触れることはない。

「テストはどうなった?」

前と同じように、直前まで行っていたことに気を向ける。すると、何もない空間に色が付き始めた。

前いた空間は、白い宇宙と形容するべきものだった。が、今回いる空間は。世界は違う。

前から後ろへ。後ろから前へ。左から右へ。右から左へ。虹があらゆる方向へと駆け巡っている空間だった。

「ここは…前とは違う?」

「ぶべっ」

前回とは全く違う光景に、カイルは頭を悩ませる。

そして、頭を何者かに叩かれた。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 18:56:22.09 ID:KHL4FkuYO
「誰…って…」

「よっ」

「…先輩?何してんすか」

そこにいたのは、忘れもしない。するわけがない。建設会社に勤めていた時に世話になっていた先輩だ。

「…あれ、俺、何言ってるんだ…?」

忘れもしない。そんなわけがない。俺は、ナーザー帝国のベルセルク。それ以外の過去などない。はずなのに。

「お前なんでこっち来てんの。まだ生きてんだろーが!」

「先輩、生きてるって、何、ですか」

言葉が上手く紡げない。視界が滲んで、顔が見えない。声は、何度も聞いたものなのに。どうして俺は、忘れていたのだろう。

どうして、俺は涙を流しているのだろう。

「それを話すには、俺の知能不足でな。まぁとりあえず、さっさと帰りな」

「ほら、別嬪さんが待ってるぞ」

「………っ!リオ・カンナギ…!?」

いるはずのない人が、遠くにいた。虹の彼方、光の中で、彼女はもがいていた。

「…んだよ。知り合いとか羨ましいじゃねぇか」

「じゃねえ!さっさと帰らないと、お前もこっちに来ちゃうんだよ!行ってこいやオラァァァ!!!」

「先輩!先輩ィッ!!!?!」

強引に投げ飛ばされ、カイルは光の元に飛んでいく。流星のように飛び、消えた。

「…じゃあな。カイル」

背を向け、男性は光と消えた。
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/11(水) 18:57:23.35 ID:KHL4FkuYO
↓1コンマで判定します。51以上で成功です。
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:58:17.49 ID:WFsY9jtp0
せいや
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:59:29.17 ID:Tiacp8JDO
おしい
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