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天海「アイランドモード?なんすかそれ?」小泉「パート2よ」
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293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/22(木) 15:39:20.06 ID:NjNoGqkKO
あ
294 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/22(木) 19:17:03.74 ID:qxNc+wUO0
<愛情の種類>渇愛
<SかMか>ドS
<能動か受動か>普通
<嫉妬深さ>普通
<変態さ>ちょい変態
295 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/22(木) 21:05:03.10 ID:qxNc+wUO0
〜19日目(金)・天海のコテージ(朝)〜
天海(今日は…最原くんの付き添いですね……)
天海(バンド練習の時、俺のコテージに迎えに来るって言ってましたけど……本当に俺は力になれるのか、不安になってきました……)
天海(小泉さんのことも……わざわざ彼に言う必要はないですよね?)
296 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/24(土) 08:17:18.42 ID:nGhkt/Ta0
案外早く、彼は俺のコテージにやってきた。
最原「おはよう、天海くん」
天海「おはようっす……いよいよですね」
最原「そうだね……アドバイスを最期に貰いたいんだけど…」
天海「アドバイス……難しいっすね。一つ言うならば、後悔がないようにしたほうがいいですよ?……人生は一回ですからね
……なんて大したこと言えなくて申し訳ないっすけど」
最原「後悔……か…肝に命じるよ、ありがとう」
彼は何かを考えながら、俺に感謝を示した。
天海「何かプランみたいなのは考えてきてるんすか?」
最原「うん…一応ね」
天海「なら、やっぱり俺ができるのは…君の後押しくらいですかね…」
最原「………ところで天海くん、君に一つ言いたいことがあるんだけど」
天海「何ですか?」
最原の台詞、下2まででコンマの高いほう
1、君って好きな人とかいないの?
ほら、天海くんって見た目も良いし、お洒落だし、欠点とかないように見えるからさ……女の子とかに好意向けられやすそうだし、少し疑問に思ったんだ。
2、僕は少し心配だったことがあって……君は小泉さんと仲良いから、もしかしたら君が彼女に興味があるんじゃないか、って思ったんだ。
あ、これは君に相談する前にだよ?
もしそうならどうしようかと思ったんだけど、君以外に相談するっていうのも中々できそうにないしさ……勇気を振り絞って君に声をかけたってわけなんだ。
改めて念のために聞いておくけど、天海くんは彼女のことどう思ってるの?
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/24(土) 09:08:46.27 ID:RludJ8ypO
2
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/24(土) 09:15:50.87 ID:mLqRhkkX0
1
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/26(月) 10:58:55.53 ID:DM7XA2g40
更新が止まってしまった・・・なんという絶望
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/28(水) 04:45:41.91 ID:rjoe60AbO
ガチ失踪かあ…もう生きる希望がなくなったわ
301 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/28(水) 14:27:25.13 ID:sBk8uqJj0
連絡してなくてすみません。生きてますけど、少し忙しめです。
302 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/28(水) 14:28:57.37 ID:sBk8uqJj0
今日は今すぐにではないですけど投稿できます
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/28(水) 14:45:46.65 ID:ecoG55YQ0
よかった。生存帆報告を聞けただけで安心
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/28(水) 17:18:26.52 ID:0TWPTN1z0
良かった…俺、もう少し生きるよ…
305 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/28(水) 18:26:23.83 ID:eKww66Sv0
>>304
更新するのでお許しを
最原「君って好きな人とかいないの?
ほら、天海くんって見た目も良いし、お洒落だし、欠点とかないように見えるからさ……女の子とかに好意向けられやすそうだし、少し疑問に思ったんだ」
思わず驚いた。
意外というか、何というか、とにかく意表をつかれたのだ。
返事に困る。
天海「好きな人ですか…俺には…」
正直、分からなかった。
自分で言うのもおかしいが、自分のことが分かっていない気がしたのだ。
最原「その様子は…いないってこと?」
天海「そう…ですね」
返答した俺の様子は、彼にはどこかぎこちないように見えてるだろうか。
それほど困る問いであったのだ。
最原「そっか……ただ、恋っていうのは自分が気付かないこともあるからさ、今分からない……そういうこともあると思うよ」
天海「そうなんすかね…」
最原「僕としては君のそういう話を聞きたかったんだけど、今回は残念……また今度に期待するね」
天海「いつになるか検討もつかないっす…」
最原「そうかなぁ……案外早くになるかもよ?」
そう言う彼はどこかはにかんでるようにも思えた。
306 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/28(水) 18:40:16.58 ID:eKww66Sv0
〜遊園地〜
天海「来ましたね……」
最原「う、うん」
先ほどまでの様子は何処へやら、彼は少し緊張しているようだった。
天海「俺が一緒に行けるのはここまでです。後ろから君のことは見守ってますけど、あんまり近くにいると小泉さんにバレるかもしれないので…」
最原「そうだね…」
天海「…頑張ってください」
そう言って彼の肩を叩いた。
最原「ありがとう、天海くん……僕一人だったら、きっとこんな風に前に進めなかったよ…」
天海「俺は何もしてないですよ?……歩いたのは君自身ですから」
歩き出す彼の姿はどんどん遠くなっていた。
俺は手をふり、彼を見送った。
天海(変装でもしてくればよかったっすかね……?)
小泉さんにバレるのではないか、という不安があったがここで佇んでるわけにもいかない。
最原くんをぎりぎり見失いところで二人の様子を見よう。
俺はふとかいていた手汗を拭いながら、足を動かした。
307 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/28(水) 18:43:09.18 ID:eKww66Sv0
最原の小泉に対する感情
1、相談を受ける内に惹かれるようになった
2、あくまで相談相手
下3までで多いほう
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/28(水) 18:45:16.84 ID:8Mv94mpj0
2
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/28(水) 18:50:41.33 ID:eHwEVejI0
2
310 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/28(水) 19:05:38.35 ID:eKww66Sv0
待ち合わせ場所にはすでに彼女の姿があった。
最原「小泉さん…ごめん、待ったかな?」
小泉「うんうん、今来たところだから大丈夫…」
最原「そっか…なら良かった」
僕は少し安堵してため息を吐いた。
天海くんとの会話が思いの外長くなってしまって、遅れてないか不安だったからだ。
最原「……予定通り、彼は今僕達を見ているよ」
小泉「そっか…」
彼女の顔はどこか不安げだった。
最原「怪しまれると困るし、とりあえず歩こうか」
適当に目についたアトラクションのほうに向かう。
今日はまだはじまったばかりだった。
311 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/28(水) 19:29:03.98 ID:eKww66Sv0
コーヒーカップのアトラクションに乗りながら、僕と小泉さんは今までのことを話し合った。
小泉「だけどよく天海を騙せたね…」
最原「演技するのは結構得意なんだ…」
小泉「それは…意外だね」
正直、不安はあった。
だが父親の遺伝か、はたまたその影響か分からないが演技は上手くいった。
小泉「…それで天海の様子はどう?」
最原「……」
彼女の問いに僕は黙らざるを得なかった。
天海くんは小泉さんの好意に気付いていない。
友人としては大事に思ってるのだろうが、恐らくそれ以上を望んでいない。
以上が彼と話していて感じたことだ。
最原(…正直に言うべきか?)
悩むが答えはすぐに出せない。
不当に傷つけることをわざわざ言いたいわけがない。
最原「……それについては噴水のところで話そう」
小泉「噴水…?」
彼女はきょとんとした様子だった。
僕はただ決断を先伸ばしにするためだけに、そう言っただけで深い意味はない。
ただ『告白』するならば噴水前は大分良い場所なんじゃないだろうか?
最原(天海くんは、ちゃんと見ているだろうか…?)
最原(もし僕と彼女がこうして仲良く過ごしている様子を見て、何も感じてないなら……僕は……)
そこまで考えて小泉さんに向き直った。
コーヒーカップから降りる小泉さんは大分目が回っているようだった。
慌てて彼女の手をひく。
状況が違えば喜ばしいことなのだろうが、今の僕には少々の重みにしか感じなかった。
だがそれでも僕は彼女を放っておくことはできそうにない。
312 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/28(水) 19:47:27.38 ID:eKww66Sv0
〜噴水前〜
様々なアトラクションを楽しんだ。
序盤は暗い空気があったが、後半はいたって自然に遊園地を堪能した気がする。
それは恐らく小泉さんも同じで、純粋な笑みを所々見ることができた。
噴水前にて二人して足を止める。
時間はあまりにも早く、決断の遅延は意味がないかのように、無情にも夕の世界が頭上を包んだ。
最原「じゃあ、話そうか…」
小泉「う、うん……」
僕は小泉さんの真正面に立った。
そのぎりぎりの局面でも僕はどちらにするか悩んでいた──すなわち、彼女に残酷な真実を言うか、気持ちの良い嘘をつくか。
天海くんとの関係に悩んでいた小泉さんは少し彼について掴めてはいる。
だが彼が自分にたいして何も感じてない、と断言されたらどう反応するだろうか?
想像するのは容易いが、想像したくない。
希望があるとすれば自分の直感と推理が間違っていることだ。
これが間違っていて、天海くんが小泉さんにベタ惚れ、そんな風になっているなら正直最高だ。
だが最悪なことに、今回の自分の推測は大きな確信があった。
最原(どうしてこういうときに限って、頭が冴え渡るのだろうか……)
胸を撫で下ろしながら僕は、まるで恋する男子のように彼女に対して覚悟を決めた。
真実、嘘、どちらを選んでも彼女は救われないかもしれない。
それでも──
今宵、僕は『告白』する。
313 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/28(水) 19:48:59.07 ID:eKww66Sv0
どうする?
1、残酷な真実を吐く
2、気持ちの良い嘘をつく
下3までで多いほう
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/28(水) 19:55:45.21 ID:8Mv94mpj0
2
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/08/28(水) 20:06:20.92 ID:eHwEVejI0
2
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/29(木) 08:50:50.95 ID:YE/Pxuhe0
2
317 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/30(金) 21:38:39.41 ID:K24H/sxi0
投稿します
318 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/31(土) 00:36:49.64 ID:WbI7P4fz0
最原「さっきの話なんだけど…」
選択は決まった。
後は言葉を吐くだけだ。
小泉さんと視線が合う。
最原「…天海くんの様子は悪くなかったよ。君に対する印象も悪くない……小泉さんの考えすぎだと思うよ」
小泉「そ……そっか、そうだよ…ね
ちょっと考えすぎだったのかなぁ…」
どこか納得できていない様子、そして、それと同時に大きな安堵感も彼女の表情から伺えた。
最原「うん……だからきっと大丈夫だよ」
僕は罪悪感があったが、そう言わざるを得なかった。
中途半端な嘘をつくくらいなら徹底的にやるべきだ。
でなければ、ろくな結果にならないだろう。
小泉「ありがと最原……おかげでまだあいつと仲良くなりたいって思えた気がするよ」
319 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/31(土) 18:14:28.83 ID:WbI7P4fz0
彼女はそう言って笑った。
今度の表情には負のオーラはない。
それを見せないように振る舞っているのか、本心からの笑顔なのか、暗がりで判断できない。
最原(天海くんは……僕が今、愛の告白をしていると思っているのだろうか…?)
ふと一瞬、後ろを見る。
夜という視界が遮られた世界の中、緑色の瞳と目があった気がした。
最原(小泉さんは……あの時、こう言った)
最原(『説明し辛いけど……なんか身体は私に向けてくれるけど、目線は向けてない、みたいな……ごめん、なに言ってるか分からないよね』 )
最原(僕にはあの時の言葉が予想や杞憂というより、確信に近い言葉だったように見えた)
最原(あくまで直感だけど……強くそう思うよ)
再び、小泉さんのほうに向き直る。
320 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/31(土) 18:15:07.22 ID:WbI7P4fz0
最原「今日は楽しかったよ……君の相談事関係なしに楽しかった」
小泉「私も楽しかったよ……最原がいい人だって今までのやりとりで分かったっしね」
最原「ははっ、天海くんには及ばないけどね」
小泉「なんでそこであいつが……」
最原「何でって今日は他でもない小泉さんのための日でもあるし、天海くんのための日でもあるからね……ほら、僕の後ろのほうで彼が妬いてるかもしれないよ?」
小泉「そ、そんなわけ……」
最原「そんなわけないって?……でも、そういうこと言うの小泉さんらしくない気がするなぁ」
小泉「私らしいって?」
最原「うん、だっていつもは堂々としてるように見えるのに今はすごい自信なさげだからさ……怖いのは分かるけど、君はもっと自信あるげに振る舞ったほうが輝くんじゃないかな、ってね」
小泉「そ、それは確かに……」
彼女は戸惑いまじりに頷いた。
純粋そうな彼女の反応を見て、また心が痛んだ。
それは嘘をつき彼女に希望を持たせていることか、はたまた世界の不条理に対するものか。
いずれにせよ、このまま時が過ぎ去るだけならば小泉さんの結末は、天海くんの結末はきっと報われないものになるだろう。
それはなにも彼らが付き合うとか、付き合わないとか、そういう話ではない。
もっと根幹の部分で歪みが出るはずだ。
僕はまた後ろを向く。
今度は小泉さんのほうに顔を戻すことはない。
最原「ごめん、本当は送っていきたいけど……少し用事があって」
分かった、と彼女は返事をした。ありがとう、と感謝の言葉も聞こえた気がしたが、僕はいつのまにか天海くんのほうに向かっていて正確に聞き取れなかった。
321 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/31(土) 18:31:35.50 ID:WbI7P4fz0
天海(…そろそろですかね)
俺は売店の陰に隠れ、彼ら二人の様子を見た。
工場の時といい、今日といい、隠れてばかりな気がする。
おかげで隠れるのが得意になった気さえする。
最原くんと小泉さんは噴水の前に居た。
二人は向き合って、彼のほうから口を開いた。
当然、何を呟いているかは分からない。
だが恐らく告白の台詞だろう。
彼が話を終えると、小泉さんは何ともいえない様子だった。
遠目から見ているせいか、ますますどういう感情を表しているのか分からない。夕方という時間も多少災いしている。
天海(……全く分からないっすね)
そう考えこんでいると、一瞬、最原くんがこちらを見た気がした。
だがそれは数秒ですぐに小泉さんに向き直った。
天海(こっち見てきたのかと思ったっす……)
彼らはいつもの様子に戻ったのか、何か会話をしているようだった。
少なくとも険悪さ、気まずさのようなものはない。
天海(……成功したんすかね?)
会話が終わると、最原くんは再びこちらを見た。
さっきとは違って数秒ではない。
彼は獲物を見据える狼のように一直線に俺のほうへ小走りで来る。
天海(どうしたんすかね……)
俺は彼がこちらにやってくるまでの僅かな時間、彼の結果がどうだったのかを予測し、吉報ならば祝福の言葉を、凶報ならばねぎらいの言葉を考えた。
夕焼けは気持ちが良いくらい穏やかであった。
322 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/31(土) 18:53:01.98 ID:WbI7P4fz0
最原「お疲れさま、天海くん」
彼は悲しみも、喜びにも見えない顔をしていた。
それが示しているのは、果たして何なのだろうか?
天海「お疲れさまです……えっと、気に触るかもしれませんけど、どうだったか聞いていいですか?」
最原「ごめん、それには答えられない……」
天海「え…」
最原「だって、僕は告白なんてしてないし……小泉さんが気になるっていうのも嘘だから」
天海「は……」
二度、驚いた。
何を言っているのか分からなかった。
最原「君を騙すようなことになってしまったことに対しては謝るよ、ごめん……ただなにも意味もなくやったわけじゃないんだ」
天海「……どういうことですか?」
最原「単刀直入に言うよ、小泉さんは君のことが好きみたいだ……だから僕は君も多少彼女に好感を……あ、これは異性としてって意味で持ってると思ってね」
最原「だから、僕が小泉さんと一緒に過ごしてたら君も何か感じるんじゃないかって思ってたんだ………だけど君はそんな素振りが全くない。だから結果的には失敗に終わっちゃったんだけどね……」
──すべてが繋がった気がした。
最原くんの言動、相談。
小泉さんの工場での発言、今までの彼女の反応。
そして、今日の遊園地。
ぐちゃぐちゃのピースだったものは一つに合わさり、俺の中で一枚の絵になる。
天海「……じゃあ、君の相談は最初から偽りで、俺と小泉さんの間の仲を取り持とうとしたってことですね」
最原「うん…そこについては君から非難を受けても仕方がないと思う。だけどね──」
彼の言う通り、確かに多少苛ついた。
他にやり方はなかったのか、自分が色々考えたのが馬鹿らしかった、などと思いもしたが、彼の次の言葉を聞いて、その考えは大きく変わる。
最原「──それ以上に彼女は傷付いてる」
瞬間、視界が真っ暗に染まった気がした。
323 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/31(土) 19:11:45.27 ID:WbI7P4fz0
天海「き…傷……」
最原「そう、彼女は何か傷を負っていた。原因は君の様子でね……もちろん、君が悪いって言いたいわけじゃないんだけどね」
最原くんはフォローしているようだったが、刃物をいくら紙で包んでも棘はなくならない。
天海(俺が……他人を傷つけた?)
その事実に衝撃を隠せない。
手は震えている気がして、自分が今まで相談屋として他人に尽力してきた日々がなんだったのか。
そんなことばかりが頭の中に浮かぶ。
意識が負の感情に飲み込まれようとする寸前、肩を彼に掴まれ、なんとか現状をどうにかしようと頭を働かせる。
最原「天海くん…僕は何も君を陥れようとしているわけじゃないんだ……ただ君には決断して欲しい。彼女の好意を受け入れるのか、受け入れないのか……それも君がきちんと自分の意思で」
彼は最後の言葉を強調して言った。
天海(自分の意思……)
俺は彼の言葉に無言で肯いた。
最原「言いたかったのはそれだけなんだ……君には少し辛いことかもしれないけど僕には我慢できなかったんだ」
最原くんは、それだけ伝えると中央の島のほうへと消えていった。
遊園地は俺とは対照的にきらびやかで眩しかった。
しばらくその場で呆然としたが、すぐにコテージへと戻ることにした。
負の感情の中、微かながら、どうにかしなければ、という気力があったからだ。
324 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/08/31(土) 19:23:02.29 ID:WbI7P4fz0
〜天海のコテージ(夜)〜
天海(……俺がまさか悩むことになるなんて思わなかったっすね)
天海(ははっ、相談窓口が悩んだらおしまいですね……)
天海(……一体、自分のどの部分が彼女を傷つけたんでしょうか……それがまずわかってないだなんて、どうしようもないっすね…)
天海(『もし何かに悩んだ時が来たら、その時はまたおいでよ』……誰の言葉でしたっけ?頭が働いてなくて分からないっすけど、そんなこと言われた気がしますね…)
どうしようか?
1、誰かに会いに行く(キャラ指定)
※最原、小泉、モノクマ、ウサミなし
下3まででコンマの高いもの
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/31(土) 19:53:20.31 ID:0+PFIO3EO
1王馬
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/31(土) 19:53:47.92 ID:OCdDggytO
苗木
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/08/31(土) 19:54:40.48 ID:W+CswG2KO
つむぎ
328 :
このSSは生き甲斐でした。更新が滞ってしまったのは残念ですがこれもまた運命であると受け入れて最期の時を迎えようと思います。
:2019/09/10(火) 10:41:26.71 ID:o+1+d9KH0
このSSが更新されないので自殺します
23年という短い人生でしたが、最期にこのような素晴らしい作品に出会えて幸せでした
では皆様、また来世でお会いしましょう・・・
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/09/11(水) 13:35:52.88 ID:3V/nHWdV0
確かにかなり間空いてるよなあ・・・ちょっと心配
せめて区切りの良いとこまでは見たいが
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/09/19(木) 08:22:05.46 ID:IbJCvp9A0
ああ・・・もう駄目か
せめて打ち切りか否かだけでも明言して欲しいが
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/10/10(木) 00:37:23.48 ID:6fhhOnHvO
打ち切りです、お疲れ様でした
332 :
◆hJsoH9H76U
[saga]:2019/10/31(木) 18:52:02.86 ID:kdPBN49p0
ああ、なんということでしょう。自分が病に伏してる間に待ってくれてた人がいたというのは……
>>328
さんが生きてることを祈るばかりです……
333 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/10/31(木) 18:55:57.76 ID:kdPBN49p0
書き続けるべきなのか……どうすればいいんだろう
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/10/31(木) 19:46:20.21 ID:oa63Kxzk0
書いた方がいい
335 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/10/31(木) 19:55:06.28 ID:kdPBN49p0
ですね。書かせていただきます…
336 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/10/31(木) 20:01:12.52 ID:kdPBN49p0
天海(苗木くん……何となく、彼の名前が浮かびました…)
天海(本当に、何でか分からないですけど……今は彼を訪ねてみましょう)
天海(何か…見つかれば良いっすね)
337 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/10/31(木) 20:58:12.32 ID:kdPBN49p0
俺は重い足取りで苗木くんのいるコテージを訪れた。
苗木「……どうしたの?」
天海「こんな夜に訪ねて来てごめんなさい……少し話したいことがあって」
苗木「そっか…」
彼は多くを聞かなかった。俺の様子を見て、察してくれたのだろう。
天海「もし…もしもですけど、君が誰かを知らない内に傷付けたとしたら……君ならどうしますか?」
苗木「……そうだね」
彼は少し考え込みながら、ゆっくりと口を開いた。
苗木「こんな言葉が役に立つか分からないけど……僕なら『向き合う』よ」
天海「…向き合う?」
苗木「うん、当たり前のこと言ってるだけかもしれないけど、僕はそのことに対して真摯に向き合うしかないと思う」
天海「……」
苗木「…あ、やっぱり……当たり前すぎて役に立たなかった…かな?」
天海「いや──」
天海(最初から、どうするかなんて決まっていたのかもしれない)
天海(……元より逃げるなんて選択は存在しなく、俺は自分がなぜ彼女を傷付けてしまったのかを知る必要がある)
天海(そう考えると苗木くんの強さには驚かされる……)
天海(俺は知らず知らずの内に逃げようと、もしくは自分の傷を癒してくれる答えを探していた……でもきっと彼にはそんな逃げの手はないのだろう)
天海「──助かりました、ありがとうございます」
俺は苗木くんに礼を言い、自分のコテージのほうに引き返した。
いきなりやってきて、いきなり帰るというのは、はた迷惑なものだが、今日ばかりは苗木くんの甘さにつけ込み許してくれることに期待した。
あとで何か奢ろう。それも数回奢っても良いかもしれない。寿司やピザとか苗木くんは好きそうだし、喜んでくれるだろう。
だが、そんなことを考えている俺の笑みは次の瞬間──消えることになる。
338 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/10/31(木) 22:13:03.35 ID:kdPBN49p0
もはや世界は真夜中で、光がついているコテージはない。
皆、寝ているのだろう。
ただ自分のコテージのほうを見ると、何かが光っていた。
二点の何か。正確には光っているのかは分からない。ただそれは暗闇の中でも存在感を発揮していて、俺の注意を引くには十分だった。
「おはよう、天海ちゃん!」
その声が聞こえた瞬間、その二点の何かが彼の紫色の瞳だということに気付く。
彼はいつも通りの調子で話しかけてきたが、どこかその様子は不気味だった。まるで夜の暗がりに現れた幽霊のように。
天海「おはようって、君は吸血鬼か何かっすか?」
王馬「うーん……間違いじゃないかもね。悪の総統たる俺には相応しいかもよ」
天海「そうっすか……で、どうしたんすか?」
王馬「どうしたねー……どうしたも何も天海ちゃんが落ち込んでるからオレの出番かなって、さぁー」
天海「ッ!?」
王馬「そんな驚かないでよ。別にいまさらオレが色々知っていたっておかしなことじゃないでしょ?」
天海「そうだったっすね……」
天海(王馬くんの情報収集能力が恐ろしいのは今に始まったことじゃない。つい、反応してしまったっす…)
王馬「それにさぁ……別に天海ちゃんに対して良からぬこと企ててるわけじゃないし、そんな風に身構える必要ないって」
天海「……信じられないっすね」
王馬「あーあー、オレほど清純で潔白な人間いないと思うんだけどなー」
俺は残念そうに頭を抱える彼の横を通りすぎ、コテージのドアノブに手をかけた。
何か企んでるに決まってる。大方、落ち込んでる人間を弄って反応を楽しむ、とか悪趣味めいたことを考えているはずだ。
王馬「まぁ、別にいいんだけどねー……オレは善意で天海ちゃんが小泉ちゃんを傷つけた理由を教えてあげようと思ったんだけどなぁー」
止まった。
ドアノブを掴む手がぴくりともしなくなった。
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/01(金) 13:22:56.24 ID:fD0gKsMZ0
ファッ!?更新来てる!?
そうか、病気だったのか・・・治って何よりです
・・・ブクマ消さなくて良かった〜
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/02(土) 04:10:48.55 ID:ufMYEHNaO
うおおおおおおお!待ってた!超待ってた!
341 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/02(土) 15:18:01.48 ID:iAJLNGNK0
天海「何言ってるんすか?」
振り返り、俺は王馬くんを恐らく睨んでいた。きっとそれは彼の意図が分からない苛立ちからのものだろう。
王馬「何って、言葉通りの意味だよ?……そろそろ答え合わせといこうよ」
天海「いらないっすよ」
俺はドアノブを再び握った。
だが不思議とそれ以上の行為が出来なかった。
王馬「オレの隠していることを知りたがっていたのは天海ちゃんじゃん。いまさらそんなの通用しないよ?」
天海「……」
王馬「ま、オレの秘密っていうか、たまたま知っちゃっただけって言ったほうが適切かもしれないけどね」
王馬「何れにせよ、オレは天海ちゃんを傷つけるために、ここに来たわけじゃない。啓示を与える、いわば天使みたいなものだよ」
天海「天使は天使でも、堕天使じゃないっすか」
彼は俺の物言いが気にくわなかかったらしく、無言でふて腐れてる様子だった。
王馬「……そこまで言うなら、一つ思い出して欲しいんだけどさ、オレと天海ちゃんがあの浜辺で最初に話した時、オレは『弱ってる人を弄るのはツマラナイ』って言ったはずだよ?」
天海「そういえば……そうっすね」
あの時の光景が最早、何年も前のことのようにすら思える。
思えば、この島で最初に話したのは王馬くんだった。
342 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/02(土) 15:19:15.47 ID:iAJLNGNK0
>>339
>>340
ありがたし
343 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/02(土) 15:40:26.79 ID:iAJLNGNK0
王馬「ま、それふまえて聞いて欲しいんだけど、オレがそれを確信したのはつい最近で、それ以前は何となく違和感を感じたって感じ。ほら、オレって感が良いからさ」
天海「……」
何のことを言っているのか分からなかったが、俺は彼の話を聞き入っていた。
王馬「そして、確信を裏付けるものをオレは見つけちゃったんだ」
天海「…何なんすか、それ」
王馬「世界ってオモシロくてね。灯台もと暗しっていうか、世間は狭いっていうか、天海ちゃんが求める答えは案外近く、手を伸ばす必要もないぐらい近いところにあるみたいで、でもそれは偶然で……」
王馬「……モノクマから借りてるものがあるでしょ?」
借りてるもの? まさかあの液晶パネルのことなのか?
だとしたら、あれがどう関係あるのか。
天海「液晶パネルのことっすか?」
王馬「そうそう、それそれ」
天海「これが何なんすか?」
王馬「まぁ、言うよりも見たほうが分かりやすいかな。百聞は一見にしかず、だからさー」
そう言って彼は、俺に液晶パネルを出すように促した。言われた通りに、俺はそれを取りだし電源をつける。
344 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/02(土) 16:00:58.41 ID:iAJLNGNK0
『好感度総和数』
指定した人物に対する他の15人の好感度の総和を閲覧できます。
『希望の欠片総和数』
指定した人物に対する他の15人の好感度の総和を閲覧できます。
『人物への好感度/希望の欠片』
選んだ人物の各人物に対する好感度・希望の欠片を見ることができます。
『好感度ランキング』
本カリキュラム適用人物が獲得した好感度の合計が多い順に並べます。
『希望の欠片ランキング』
本カリキュラム適用人物が獲得した希望の欠片の合計が多い順に並べます。
──────────────────
何もおかしいところはない、以前と同じメニューがあり、ディスプレイに触れば反応する。
壊れている様子もなく、正常に動作している。
王馬「人物への好感度/希望の欠片、を押してみて」
天海「はい」
言われた通り押す。すると十六名の生徒の名前が五十音順に並んでいた。
赤松楓、天海蘭太郎、etc……と。
一瞬、自分の名前があることにびっくりしたが、モノクマが使う品だから全員分見れて当たり前か、と自己解決する。
天海「で、この後どうすればいいんすか?」
王馬「……覚悟を決めてよ?」
天海「覚悟?」
心構えなんて聞いていない、液晶をどうすればいいかを問うたのに、覚悟を決めろ、と言われた。
この液晶を見るのに覚悟?
そして、彼は俺に自分の知っていることを知らせたいのか、知らせたくないのか、どっちなんだ?
そう思わざるをえない。
天海「えっと、そうじゃなくて…」
俺が再度、彼にどうすれば聞こうとした時、彼の小さな手が伸び、液晶パネルのある箇所が押された。
俺は彼のその突発的行動に驚きながらも、律儀に、注意深く、彼がどこを押したのかを見ていた。
『天海蘭太郎』
何年も自分の名前を見る機会はあるが、その時ばかりは脳に刺さるほど、その字面が印象深く残ったことは、今の今までなかった気がする。
345 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/02(土) 16:02:11.05 ID:iAJLNGNK0
とりあえず、ここまで。余裕があれば夜中にまた更新するかもです
346 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 19:24:40.92 ID:yya0uLTe0
そこには恐らく自分から他の15人への好感度らしき数値が記されていた。
いずれも多少の高低差はあれど、何もおかしいところはない。過ごした人物ほど好感度が高いのも至極当然なことだろう。
天海「…これ見ることのどこが覚悟いるんすか? 自分の他者への好感度が見れるっていうのは変な気分っすけど、卒倒するレベルじゃないっすよ? それとも、やっぱりテキトーなこと言ってっただけだったんすかね」
王馬「天海ちゃんさー、早とちりするのは良いけど、これは好感度だけが見れるわけじゃないんだよー?」
『人物への好感度/希望の欠片』、確かそういう項目だった。
天海「希望の欠片を見ろってことですか?」
王馬「うん、上の欄から好感度と希望の欠片、どちらを見るか切り替えられるんだ」
見ると、確かにパネルの上部に希望の欠片という選択欄があった。
天海「これか…」
彼に言われるがままに、俺はそこを押して画面を切り替えた。
347 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 19:36:28.80 ID:yya0uLTe0
──────────────────
Now Loading…
Now Loading…
切り替え完了
対象者:天海蘭太郎
対象者の希望の欠片を所有している人物を降順に列記します。
赤松楓 0
入間美兎 0
王馬小吉 0
九頭竜冬彦 0
小泉真昼 0
最原終一 0
白銀つむぎ 0
茶柱転子 0
苗木誠 0
不二咲千尋 0
星竜馬 0
澪田唯吹 0
山田一二三 0
夢野秘密子 0
夜長アンジー 0
以上が20xx年8月19日時における集計結果である。
──────────────────
348 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:05:15.97 ID:yya0uLTe0
天海「は………」
何だこれは
ゼロ? 俺の希望の欠片を持っている人間がゼロ?
頭の中がそのことで埋め尽くされる。疑問と失望の螺旋が体を包み込むような気さえした。
王馬「もう分かったかもしれないけど、小泉ちゃんが傷ついてる理由は簡単で」
やめろ。
王馬「というか、何も小泉ちゃんにだけ当てはまることじゃないけどさ」
聞きたくない。
王馬「とにかくヒトコトで言うなら──」
天海「や……」
制止を望む俺のか細い声は、声になってるかすら分からない、もはやただのノイズとして霧散する。
彼はその様子を面白がることなく、俺を神妙な面持ちで見据えた。
王馬「──天海ちゃんは誰にも心を許してないんだよ。それも、僅かな壁さえも取り除いてない状態っていうね」
眼前の世界が月光と共に揺らいだ。
349 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:09:26.30 ID:yya0uLTe0
天海「あぁ…ちが…」
王馬「違う? 何が違うのかな? 天海ちゃんは人に対して好意を抱くし、歩み寄ろうとしているのも知ってるよ。でもそれも肝心な自分については何もさらけ出さずに、だよね」
王馬「人間誰しも隠し事はあるよねー。でも天海ちゃんほど徹底して、誰に対して差別なく、自分という存在を開示しないっていうのは中々できることじゃないよ!」
王馬「まるでハリネズミが針立てたまま、仲良くしようよー、って近付いてくるみたいだね!」
もはや何も言えなかった。
俺はただ王馬くんの言うことをひたすら聞くことしかできなかった。
言ってることにおそらく間違いはないのだろう。
俺はそんなつもりはない。
壁を作っているつもりなんてない。
だが思い返してみれば、俺は、そこまで深い仲になろうとしたことが、おそらく、今のいままで、生涯にわたって──ただの一つもなかった気がする。
天海(ああ……俺は……)
350 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:14:40.91 ID:yya0uLTe0
19日目終了
好感度表
<8>
アンジー
<5>
小泉、茶柱、苗木、アンジー、王馬、澪田
<4>
なし
<3.5>
ソニア、山田
<3>
九頭龍
<2>
星、モノクマ
<1.5>
最原
<1>
不二咲、朝比奈 、夢野
<0.5>
なし
<0>
白銀、ウサミ
351 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:15:33.75 ID:yya0uLTe0
希望の欠片リスト
小泉5/6
澪田3/6
アンジー6/6 complete!
夢野1/6
茶柱4/6(男子嫌いフィルター45)
ソニア3/6
星5/6
九頭龍2/6
山田2/6
苗木5/6
最原1/6
王馬4/6
不二咲1/6
モノクマ1/6(?)
352 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:16:19.88 ID:yya0uLTe0
持ち物
・夢野の薔薇
・王馬の帽子
・液晶パネル
レシピ
・王馬の帽子のレシピ(作成済み)
・洒落たギターケースのレシピ
・希望のペンダントのレシピ
・絶望のペンダントのレシピ
353 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:16:57.28 ID:yya0uLTe0
スキル表
写真家の弟子
写真撮影コンマ判定に+15
有能企画運営委員長
企画関連コンマ判定に+10
中堅演奏家
演奏コンマ判定に+20
裁縫初心者
裁縫コンマ判定に+5
<↓初期スキル>(付け忘れてたため至急追加)
中性顔
女装コンマ判定に+15
料理上手
料理コンマ判定に+15
本好き
本関連コンマ判定に+15
超高校級の???
見知らぬ土地(ジャバウォック島)や非日常的空間でのあらゆる行動に優れる。
コンマ01〜03までクリティカル扱いに
354 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:17:51.23 ID:yya0uLTe0
相談リスト(最大3つまで)
『真相は如何程か』 (報告待ち)
相談者:最原
相談内容:え、えっと唐突なんだけど恋愛相談なんだ。柄じゃないってのは分かってるよ。生徒会で相談窓口の君が協力してくれればこの相談は円満に終わると思うよ
報酬:???
355 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:21:10.74 ID:yya0uLTe0
スケジュール帳
20日目(土)
なし
21日目(日)
夜、生徒会で企画準備
22日目(月)
夜、モーテル&ネズミー城で企画
23日目(火)
朝、バンド練
24日目(水)
バンド発表会
25日目(木)
らぶちけ(不二咲さん)
26日目(金)
なし
27日目(土)
なし
356 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:24:06.40 ID:yya0uLTe0
天海が絶望したため、一時的に他キャラが操作可能になります。他のキャラを上手くつかって天海を立ち直らせましょう。
なお、不二咲さんのらぶちけは振り替えにさせてもらいます。モノクマがうまくやってくれてるはずです
357 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:36:25.29 ID:yya0uLTe0
傷つくに決まってる。
自分が仲良くなった、と思い込んだ相手が全く自分のことを信頼していなかったら、どう思うだろうか?
そんなの嫌に決まってる。
だから俺が意図的だとか、わざとじゃないとか言うことはあまりにも意味のないことなのだろう。
人を傷つけたことに変わりはないのだから。
王馬くんは小泉さんが普通の女の子で、なおかつ俺と仲がよかったから、そういう部分が目についたんじゃないか、といったが、遅かれ早かれ人と過ごしていれば皆に俺の性質がバレてしまう。
アンジーさんとかは気にしてないらしいけど、それだって限界があるはずだ。
だったらどうするべきか?
治せたら最高なんだろう。だが俺は問題の所在を把握していても、それをどうにかすることはできない。
俺は自分の意思でやってたわけじゃない。いや、またそういえば誤解が生じるかもしれないから言うならば、少なくとも無意識でやっていたことだ。
自身の癖よりもたちが悪いものを治すなんてできやしない。できたとしても時間がかかったり、失敗したりする。
ならば、俺は誰とも会わなければいいんじゃないだろうか?
幸い抱えている相談はすべて解決した。食料も貯蓄はある。島の生活はあと10日ほどだが、むこうに帰ったあとはどうせ旅に出る。
そうして学校には二度と戻らないようにしよう。一時の交友なら何も支障はない、旅はまだできる。
358 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 20:39:46.02 ID:yya0uLTe0
朝、昼、夜ごとに行動キャラクターを変えられます。(ずっとおなじキャラも安価次第で可)
まずは朝行動するキャラクター
>>360
(モノクマ以外で)
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/04(月) 21:26:01.20 ID:zw6/QWEJ0
茶柱
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/04(月) 21:26:50.41 ID:llgI1qYa0
夢野
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/04(月) 21:31:17.25 ID:peBdeoRH0
転子にしたかった……
362 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/04(月) 22:31:05.81 ID:m2BYkpWX0
今日は投稿これだけです。おやすみなさいー
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/05(火) 00:17:26.26 ID:dlEoa/2zO
天海が俺のトラウマまんまでワロタ…ワロタ
364 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/06(水) 17:19:24.27 ID:IC5yqcd00
〜20日目(土)・朝・コテージ前〜
夢野「して、天海が落ち込んでおる、と?」
王馬「そうそう」
夢野「ふむ、それでウチに伝えてどうしろっていうんじゃ?」
王馬「別にー。ただ、もし暇なら見てくれば?」
夢野「そうか……お主はいかんのか?」
王馬「オレ? 天海ちゃんのこと傷付けたのはオレだよ?」
夢野「なんだ、口振りからして心配してると思ってたんじゃが…」
王馬「たとえ、そうだとしても、どの面下げて行くのさ。それもオレは悪の総統だよ? 人の不幸はオレの糧だしね」
夢野「傷付けるのは良しとしてないじゃろうに、無理があるぞ?」
王馬「うるさいなー。とにかくオレは忙しいからさ、夢野ちゃんと違ってね。だから、任せたよ。じゃあねー」
そう言って、王馬はどこかへと消えた。
夢野(全く、不器用なやつじゃのぅ……)
夢野「さて……」
少し首を捻れば天海のコテージが目に入る。
夢野「…行ってみるか」
365 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/06(水) 17:36:04.46 ID:IC5yqcd00
夢野(まず、出てくるのか……?)
コテージの扉を軽くノックした。
夢野(…王馬によれば、天海は自分の開示ができずに苦しんでいる)
夢野(……ウチが何かしてあげられるか?)
夢野(………)
夢野(出てこないのぅ…)
なんとなくドアノブを掴むと、どうやら鍵がかかってないことが分かった。
夢野(……開いてる)
夢野「天海、ウチじゃ。返事がないなら入るぞー」
それでも返事はない。
夢野(仕方ない入るか…)
天海「……」
渦中の男はベッドに横たわっており、天海は蒲団を被っているが上部からはみ出している髪がそこにちゃんといることを表していた。
夢野「……」
天海「……ゆ、夢野…さん?」
どうやらウチの気配に気付いたらしい。天海はゆっくりと体を起こし、こちらを見た。
天海「い、いきなり居たからびっくりしたっすよ。いやー、どうやって入ったんすか? あ、新手の魔術だったりしますか?」
一瞬見せた当惑の表情はすぐに消え、いつも通りかつ、どこかぎこちない笑みを浮かべた。
夢野(無理しておるな……王馬から聞いたとは言わないほうがいいのぅ。モノクマから天海が落ち込んでる、と聞いた……とでも言っておけば問題はあるまい)
夢野「まぁ、そんなところじゃのぅ」
夢野(さて、何しにやって来た、もといウチは天海に何を話せばいいんじゃろうな?)
366 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/06(水) 17:37:16.30 ID:IC5yqcd00
話の内容、することなど何でも
下2まででコンマの高いほう(場合によっては採れません)
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/06(水) 22:18:29.66 ID:894chWXV0
とりあえずマジッk…魔法で驚かせてみる
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/07(木) 00:00:16.99 ID:kVogNKXP0
一緒に軽く食事する
369 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/10(日) 23:30:59.49 ID:rq+0Rz2E0
投稿しまーす
370 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/10(日) 23:47:05.79 ID:rq+0Rz2E0
夢野「なぁ天海、たまには一緒に食事でもどうじゃ?」
天海「食事?」
夢野「うむ…食堂よりかはダイナーとかで考えてるんじゃが、行かんか?」
天海「……珍しいっすね。俺に声かけるなんて、王馬くんとかは……」
そこまで言いかけて天海は言い淀んだ。
夢野「そうかのぉ? まぁ、モノクマが天海が変って言ってたから見に来たっていうのがあるんじゃが…」
天海「何だそういうことだったんすか…」
天海「でも残念ですけど行けないっす。俺は少し体調壊してて、モノクマが変って言ったのもそういう理由があるからだと思うっす……お誘い有り難いんすけどね」
夢野「ふふふ……今のウチは嘘を見破る魔法を使っておるんじゃぞ天海」
天海「!」
夢野「お主の嘘は見破った。病気じゃないのは分かるぞ」
天海「あれ、夢野さんって…本当に魔法使いなんすか……? 可笑しいっすね、それとも俺、顔に出てたんすかね」
夢野「魔法使いだと、いつも言っておるじゃろ!」
天海「はは、そうっすか……叶わないっすね。……分かりました、食事しましょうか」
夢野(とりあえずは、よかったかのぉ…?)
371 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/10(日) 23:47:39.25 ID:rq+0Rz2E0
叶わない×
敵わない○
372 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/11(月) 00:05:57.31 ID:gatAKhrm0
〜ダイナー(朝)〜
天海「ここでご飯食べたのも、こっち来てから初めてっすね」
夢野「ウチもあんまこないのぅ」
天海「あんまってことは、来たことはあるんすね」
夢野「うむ」
天海「なるほど……」
夢野「………」
天海「………えっと」
明らかに天海は動揺していた。いつもの会話を途切れさせない話術は見る影もない。
夢野「無理する必要はないぞ? それにウチはお主となら、さして喋らなくても退屈じゃないからの」
天海「そ、そうなんすか?」
夢野「うむ、嘘じゃないぞ……だから、お主が喋りたいときに喋れば良いんじゃぞ?」
そういうと天海はどこか気の抜けたような、顔つきがどこか緩んだような気がした。
天海「……なんか夢野さん、カウンセラーみたいっすね。相談窓口の肩書きあげましょうか?」
夢野「ふ、ウチは魔法で手一杯だぞ?」
天海「魔法使いと交換は?」
夢野「む、お主魔法が使いたいのか?」
天海「いや別に」
夢野「何でじゃ! そこは使いたいと言うべきじゃろ!!」
天海「…面白いっすね」
夢野(まったく……)
夢野(じゃが、少しマシな顔つきになったかのぅ?)
夢野(多少なりとも力になれたなら良いんじゃが…)
天海と食事を楽しんだ。
373 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/11(月) 00:06:59.78 ID:gatAKhrm0
お昼、次操作するキャラ(モノクマ以外)
下2まででコンマの高いほう
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/11(月) 00:08:14.39 ID:0ocRA1kx0
転子
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/11(月) 00:09:13.91 ID:kmg8Cj3U0
転子
376 :
◆6V8mSlZQhU
[saga]:2019/11/11(月) 00:18:48.97 ID:gatAKhrm0
内容も先にとっちゃいましょうか。
どういうシチュエーション(何でも)か?
下2までで高いほう
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/11/11(月) 00:33:21.24 ID:0ocRA1kx0
夢野(と天海)の後をこっそりついてきており、夢野の無事を確認した後に天海を問い質す。
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/11/11(月) 00:37:25.39 ID:kmg8Cj3U0
↑のあとに落ち込んでいると聞いたんですけど大丈夫ですか?と心配してくる(ただ、なにかと理由付けて)
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/09(月) 09:37:08.23 ID:Ovrks8LO0
また体調崩したか?大丈夫か?
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/21(金) 02:39:44.35 ID:GnOTh4TL0
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