安価とコンマで武器娘を従える

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4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/14(水) 02:10:17.05 ID:IksyQIc4O
綺麗な小川のせせらぎの音がこだまする。

そこで顔を洗う青少年が一人。

「…血が止まらない。どうすれば良いんだろうか」

何度顔を洗えども、鼻から垂れる血の量は変わらない。

木の根に足を取られ、大岩に顔をぶつけたのが悪かったんだろう。

「もったいないけど、使うしかないか。結構高いポーションなんだけど」

緑色の液体をグビリと一口。

苦くて甘い、変な味。

「…ふぅ。これで治った」

鼻をすすり、もう一度顔を洗う。

すると、赤々としていた顔が、素肌の色を見せていた。

その代償か、綺麗だった川は赤く濁っていた。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/14(水) 02:15:36.80 ID:IksyQIc4O
自分と同じ武器を作り出す(虚像を取り出す感じ)、身体の一部を武器に変える(虚像を身に纏う感じ)、などをして戦います
ここでいう使い手は指示役としての意味合いで、言葉通りとしての意味はまっっっったくありません
ぶっちゃけるならメギド72のソロモンくんとメギドの関係です

続きは起きてからやります
下5までにウェポナぼしう、オリジナルでも全然かまへんで
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/14(水) 02:19:25.68 ID:IksyQIc4O
立場的には『武器』、実際には『人間』として戦います

ゲームが解らない人がいると思うので、別の説明を付けとかなきゃ

指示が無ければ、使い手がいなければ実力は発揮出来ないので『武器』という立場ですが、指示さえあれば自律行動してくれるので『人間』として戦うって感じですかね
分かりにくくてすみません

範囲は下にずらーす
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/14(水) 02:40:38.66 ID:HqMnE2ph0
名前:非力なる小枝の矢ミストルテイン
人名:ミスティ・ホワイト
能力:自然生物に対してはただの枝の棒も同然だが、相手の防御力が高いほど威力が増し、「無敵」とされるものに対しては即死級の攻撃翌力がある
概要:羊飼いの村の一員として羊毛を刈り編み物をし、羊の乳を絞りチーズを作って素朴に暮らしていた
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/14(水) 06:24:46.36 ID:mNkj3isDO
名前:胴太貫
人名:拝 一刃(おがみ かずは)
能力:視認不可の必中攻撃
下段に構えると刀身が相手からは消えて見える
概要:幼い頃刺客になるよう親に育てられたがそれに反発し現在は人助けをしながら旅をしている
ござる口調の武士娘

駄目なら安価下にずらしてください
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/14(水) 08:11:41.00 ID:8Gxu3eMY0
名前:応報するフラガラッハ
人名:アンサラー・ルーラ
能力: 感応能力 敵の接近を察知したり使い手の意思を感じ取る
概要:深山の奥地にて使い手が現れることを只管に待ち続けた
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/14(水) 08:59:45.36 ID:h2AYjfY40
名前:雷火剣・天之尾羽張
人名:火産霊 灯之夏(ほむすび ひのか)
能力:剣(十束剣)から火炎と電撃を放つ
概要:所有者に対して一途に尽くす熱血娘だが、その気持ちが空回りして失敗することもしばしば。一方で、自らの出生や存在意義について考えることを恐れており、明るく振る舞うことでその恐怖を覆い隠している部分もある
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/14(水) 09:57:05.58 ID:pFuQtWzto
回答ありがとう
じゃあこんな感じかな?

名前:死銃・フライクーゲル
人名:ロクサーヌ・アーテリンデ
能力: 彼女の意思で軌道を操作可能な魔弾を撃つ
普段は投影した銃から射出するが、実は彼女が「銃」と認識しているものならなんでもOKなので所謂「指鉄砲」からでも撃てる
概要:コッテコテのツンデレ娘。武器娘であることを誇りに思っている
やたらツンツンしているが根は優しい
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/14(水) 21:48:49.36 ID:cWPfeOMSO
早く起きて
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 02:26:33.09 ID:MIG/FXKBO
おはようございます!良い朝ですね!
ごめんなさい完全に爆睡してました


「血は止まったかな?我らの主、マスターよ」

木陰から姿を現すのは、両目を閉じた女性。

彼女は『応報するフラガラッハ』のウェポナである。

虚(うつろ)の逸装:壱之剣−−応報するフラガラッハ−−

人として生きる彼女らは、自身の真名を明かすことは悪手だと捉えている。

そのため、ウェポナは皆仮初めの名を持っており、彼女の場合は『アンサラー・ルーラ』がそれに当たる。

「ポーションを飲めばどうにかなるもんでしょ。まあ、たかが鼻血に使うことは無かっただろうけど」

「治ったのなら、それで良いじゃないか。私に言ってくれれば、つきっきりで看病していたのにね」

「フラガラッハ?ルーラさん?顔近いですよ?俺の手に指絡めないでくれます?」

「ふふふ…。困惑している表情も可愛らしい…」

偶に、彼女の考えが読めないところがある。

悪い人ではないはずだが、ちょっと怖かったりする。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 02:27:26.08 ID:MIG/FXKBO
「フラガラッハー!何アルメスにベタベタひっついてんのよ〜!」

「おや、ヤキモチかい?」

「また血が出たりしたらどうすんのよ!看病するのは面倒なのよー!」

「私が見るから、フライクーゲルは気にしないで良いさ」

「一人じゃ大変でしょうがー!!!」

虚の逸装:壱之銃−−死銃・フライクーゲル−−

如何にもといったお嬢様的衣装に身を包むフライクーゲルは、半ば無理矢理フラガラッハをひっぺがす。

「アルメスも不注意が過ぎるわ!足元はよーーーーく見ておきなさいよ!!!」

「申し訳ございません、『ロクサーヌ・アーデリンデ』お嬢」

何気なく放った一言が、フライクーゲルを傷付けた。

「…私はフライクーゲル!可能な限りそう呼べと言ったじゃないのよ!」

「ウェポナであることを隠すのは、然るべき時だけで良いの!ウェポナとして生を受けたこと、私は誇りに思ってるんだから!!!」

「ご、ごめん。口には気をつけるよ」

「ふんっ!次は許さないんだからねっ!」

そう言って、フライクーゲルは豪華な椅子に座った。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 02:28:15.20 ID:MIG/FXKBO
「災難だねーますたぁ様。ほら、ミスっちのミルクを飲んで一息つこう!」

「もう少し言い方を考えてね?」

コップになみなみと注がれたミルクを差し出す少女と、薄手の民族衣装を纏った少女が両隣の岩に座り込む。

前者は『天之尾羽張』のウェポナで、人名は『火産霊 灯之夏(ほむすび ひのか)』。

虚の逸装:弐之剣−−雷火剣(らいかのつるぎ)・天之尾羽張(あめのおはばり)−−

後者は『ミストルテイン』のウェポナで、人名は『ミスティ・ホワイト』という。

虚の逸装:壱之弓−−非力なる小枝の矢・ミストルテイン−−

「…羊のミルクです。勘違いしないでくださいね」

「そもそも出るほど出てないしねー」

「まだ成長期ですもん…別に大きくなくても良いですもん…!」

「私のを揉んでも大きくならないぞー!!!?!?」

仲睦まじい二人をよそに、アルメスはミルクを飲む。

これで背が伸びればめっけもんなんだけど。

そんなことを思いながら、美味しくいただいたアルメスだった。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 02:28:57.93 ID:MIG/FXKBO
「九十九…百!」

野営地から少し離れたところにある河原で、刀の素振りをする女性が一人。

彼女は『胴太貫』のウェポナであり、人名は『拝 一刃(おがみ かずは)』という。

『カチウ』なる東洋の鎧に身を包む、『ブライ』という職業の人らしい。

「胴太貫、ご飯出来たって」

「…む、態々呼びに来てくれたでござるか。かたじけない」

刀はフッと姿を消し、胴太貫は髪留めを外す。

長く艶やかな黒髪が、フワリと揺れた。

「今日の夕餉は何でござろうなぁ」

「ミルク鍋だって。そこら辺で取った雑草とかぶち込んでるらしい」

「ふむ、菜食も悪くない」

「俺は肉食べたいなぁ」

「その手の知識を持つ者が居らぬ故、今暫く我慢くだされ」

そう都合良く、解体の技術を持つ人と出会えるとは思えないが。
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 02:29:37.56 ID:MIG/FXKBO
「ますたぁ様、これからどうするの?」

彼女らと旅を始めて数週間。

実を言うと、これといった目的を持たず、ダラダラと人助けをして暮らしてきた。

これからもそうするわけにはいかず、何か明確な目標を設定する必要がある。

また、直近の目標も用意しなければならない。

近くにある街は、綺麗な街並みが特徴的な『ベリルヌス』と、闘技場が名物の『ロマンダ』の二つ。

近頃は戦争が起きたという話も聞かず、情勢が悪いという話も無い。

THE・平和な世の中で、どう過ごそうか。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 02:32:16.69 ID:MIG/FXKBO
ごめんなさい、今日はもう無理です
更新グダグダの助でほんとごめんなさい

どっちの街に行くかは下2、目的は下4に安価を出します

というわけでおやすみなさいすみません


クソ雑な世界観

複数の世界が存在し、アルメスたちがいるのは『衡界(エピーク)(均衡が保たれた世界的な意味)』。
他には神様とかが住んでる『天界(エデン)』、悪魔とか魔王とかが住んでる『魔界(ディセデン)』、死者の集う『冥界(シェオル)』があり、どれも今は仲良しこよしです。

どうやって行き来するか?天高く飛んだり地下掘れば着くと思う(鼻ホジ)
ってのは半分冗談で、境界(ギャップ)に設置されているワープゲートを通過すれば簡単に移動出来ます。
普通に国とかに管理されてるので、入界費を払えばすんなり通れます。

これは天界と魔界の話で、流石に冥界は無理です。
冥界に行くには、死ぬか冥界の渡し守や番人の許可を得るしかありません。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 02:38:24.52 ID:MIG/FXKBO
あっ、質問とかあったらガンガン投げて大丈夫です
答えられるものなら全部答えます、はい
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 03:16:26.59 ID:Jub9LstYo
わーい来てたー
期待!
安価はベリルヌスの町で
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 03:17:59.60 ID:Jub9LstYo
とにかくエタりさえしなければ更新はゆっくりでもいいのよ
自分のペースでやるのが大事、いやマジで
というわけで今後とも期待してます!
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/15(木) 03:33:35.99 ID:3jXeE1C00
しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0

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                  い
        !
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20

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23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/15(木) 03:34:45.27 ID:3jXeE1C00
しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0

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13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20

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24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 03:50:37.23 ID:mIlyf2CDO
なにをするにもまずはまとまった金かな
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 14:57:37.90 ID:vDwxtlEkO
あと、その街での信用とかも欲しいからギルドとかがあればクエスト受注だな。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/16(金) 08:00:31.13 ID:H1a+/WcGO
調べたら、意味としては杖の方が適切ですね
下のやつに変更します

虚の逸装:壱之杖−−非力なる小枝の矢・ミストルテイン−−


何をするにしても、金が無ければ始まらない。

『金は天下の回り物』とは、よく言ったものである。

「ロマンダの闘技場で荒稼ぎするのも良いけど…むー…」

「戦うのは私たちじゃない…」

「拙者は、人助けをして金銭を得たいでござるな」

「私はマスターの命に従おう。所詮は剣に過ぎないからね」

「私はノーコメ。ますたぁ様にお任せー」

「荒事は苦手なので、ベリルヌスに行きたいです」

批判的な意見が多いため、目的地はベリルヌスに決定した。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/16(金) 08:01:29.52 ID:H1a+/WcGO
「いやぁ、綺麗な街だなぁ!」

野営地から歩いて2時間。

関所で手続きを済ませて、そこから連絡船を経由して到着した聖街『ベリルヌス』。

美しい街並みもそうだが、一番特徴的なのは街の中央に立つ『メチアロイフ大聖堂』だろう。

何でも、超常的な力を持つ聖女がそこで政を司っているらしい。

普通の人間が特殊な能力を持つことは、滅多にない。

もしかすると、その聖女とやらはウェポナなのかもしれない。

だが、当面の目的はお金稼ぎだ。

今は、ギルドがあるか確かめるのが先だ。

「ギルドはあちらだよ、マスター」

「え?ああ、どうも」

「ふふ。君の役に立てたなら何よりだよ」

フラガラッハの能力は教えられているが、こうして実際に味わうと恐ろしいものだ。

隠し事が通用しないって、思春期の男子には辛いことだぞ。

こちらを見て微笑むフラガラッハから危険を感じ取ったアルメスは、プイッとそっぽを向いた。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/16(金) 08:02:08.28 ID:H1a+/WcGO
どんな行動をするかを下1に
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 08:12:12.74 ID:D6Y4Wh0I0
とりあえずギルド行く
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/16(金) 08:39:42.35 ID:H1a+/WcGO
(まあ、聖堂に寄るのはいつでも出来るか)

ギルドで何か依頼が無いか確認しようと思い、足を運ぶ。

「人がいっぱいだねー。ウェポナが紛れてたりするのかなぁ?」

「可能性が無いわけじゃない。それを知る術は無いけどな」

天之尾羽張の質問に、アルメスはそう返す。

ウェポナの能力を『視る』眼を持ってはいるが、それには個人に集中する必要がある。

人混みの中からウェポナを探し出すのは、今の自分では不可能だ。

もっと眼が成長すれば、どの辺りにどれだけウェポナがいるのか感知出来るのだろうが。

「大きな門でござる…」

「これだけの規模の街だもの。ギルドも大きくて当然よね」

ギルドとは、民間人や団体、政府などからの依頼を、相応しい存在に斡旋する公的機関である。

どの拠点にも最低一つは存在するのだが、規模は当然、拠点の重要度と比例関係になっている。

掲示板を見る限りだと、かなりの依頼が出ているようだ。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/16(金) 08:40:26.09 ID:H1a+/WcGO
どんな依頼を受けるかを下1に
キャンセルも勿論可能
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 08:55:46.66 ID:/3WN9pP+0
広場でアイドルのライブ会場設営
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/16(金) 09:42:28.90 ID:H1a+/WcGO
下1コンマで成功か判定
31以上で成功、71以上で大成功(特別コミュ追加)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 09:45:52.22 ID:Tqo6+j1VO
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 09:47:08.13 ID:61BsgiQTo
異世界でアイドルのライブ設営
これはあいつですね
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/16(金) 09:58:33.19 ID:H1a+/WcGO
スクールアイドルでも来てるのかな?
ゾロ目なので特典だオラァン

下2までにコミュでもイベントでも
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 10:00:33.24 ID:0VeDoLcOo
アイドル(聖歌隊)にであう
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 10:01:38.65 ID:Tqo6+j1VO
アイドルにウェポナがいた
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/16(金) 10:36:43.67 ID:H1a+/WcGO
下1コンマでウェポナの人数を判定
下2から対応する分の募集を出します

01〜50:一人
51〜80:二人
81〜99:三人
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 10:52:51.31 ID:Tqo6+j1VO
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 11:11:31.70 ID:Nbla4D/Ho
これはもう貼っていいって事かな?

名前:骸斧・バシリコス
人名:シリィ・タイタヌス
能力: 自身および自身の触れているものの質量を操る。武器を極限まで重くして威力を増したり逆に極限まで軽くなって風で飛んだりする
概要:ピンク髪ロリ。斧である自分のことを可愛くないと思っており、あらゆる手段で可愛くなろうとする
ぶりっこ口調(当人曰く「アイドルにピッタリな」)だが結構毒舌
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 22:57:09.24 ID:8H1sL8+PO
「照明はもうちょい右下に向けてー!はいストップ!」

「俺肉体労働とかするタイプじゃないのに…!」

ステージを形作る土台から、ライブを彩る照明器具、音響機器まで。

とにかく色々な物を運ばされた。

ウェポナの能力は、迂闊には使えない。

そのため、今働いているのはアルメス一人だ。

「フォアッ!?!!」

「ん?なんだ?」

運搬係の男性が、意味の分からない悲鳴を上げる。

「皆さーん!今日はライブ会場の設営、ありがとーッ!」

「ホアーーーッ!?!?メチアロイフ聖歌隊が本番前に来たァァァーッッッ!!?」

「うるせぇ」

あまりの喧しさに、つい暴言を吐いて耳を塞いでしまう。

だが、なるほど。

アイドルアイドルと持て囃されているだけあって、美少女揃いだ。

特に目立つのが、ピンク色の髪をした少女なのだが。

「む、むーん?」

何だろう、何かがティンときた。
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 22:58:19.15 ID:8H1sL8+PO
こういう勘は当たるもので、試しにアナライズを実行する。

すると、ウェポナとしての情報が視界に映った。

真の逸装:壱之斧−−骸斧・バシリコス−−

斧、あの厳つい武器のウェポナのようだが、容姿からはとてもそうは見えない。

動きやすさを重視して改造が施された修道服のスリットから、チラリと見える太腿が美しい。

「し、シリィちゃん!俺、本番でも応援するからね!」

「きゃあ〜嬉しい〜!その心遣いだけで、シリィの胸が熱くなっちゃいます〜」

あ、これ苦手なタイプだわ。

邂逅から数秒で、苦手意識を持つアルメスだった。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 23:00:03.76 ID:8H1sL8+PO
バシリコスを勧誘するかどうかを下1に
する場合はコンマが90以上で成功です
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 23:02:30.53 ID:GaOPDlVwO
今が楽しそうなので勧誘はやめとく
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 23:15:00.27 ID:8H1sL8+PO
「マスター、良いのかい?」

「何のことやら」

「…いや、君が必要無いと判断したのなら、それで良いのだろうね」

「ああ…。邪魔なんて出来ないさ」

「あんな楽しそうに歌う奴の邪魔なんて、な」

設営を終え、日当を確認するアルメスの視線は、リハーサル中の聖歌隊に向けられる。

結界が張られているため、それを見られるのはその内側にいる人、つまり今回の仕事に携わった人だけだ。

働いてくれた人たちへの細やかなお礼、なんだという。

「…良いもんが見れた。この仕事、やって良かったかもしれないな」

「ますたぁ様にだけ働かせたの、何だか気分が悪いけどね…」

「俺は皆に戦ってもらってるの、申し訳ないんだがな」

お互いに出来ることと出来ないことがある。

それだけの話だ、と半ば強引に話を終わらせる。
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 23:15:33.55 ID:8H1sL8+PO
どんな行動をするかを下1に
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 23:16:22.83 ID:tsZtQBoRo
大聖堂へ行ってみる
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/18(日) 00:05:08.86 ID:C1X/Ulz4O
先に聖女様の判定を下1コンマで
31以上でウェポナとなり、下2に募集が入ります
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 00:05:56.53 ID:syKNFm1xO
ほいさ
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 00:26:28.50 ID:ShzTgCJGO
名前:聖槍・ロンギヌス
人名:ナザレ
能力:槍で突いた対象の視覚を奪う(ただし、もう一度突けば元に戻る。対象が盲目であれば逆に見えるようになる)
概要:慈悲深く清貧な聖女。元々は盲目の少女だったが、ウェポナになった際に視力が回復したため、これを「神からの使命」と考えて帰依するようになった。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/18(日) 01:11:21.80 ID:C1X/Ulz4O
二人の守衛が立つ門を通り、メチアロイフ大聖堂の中へと入る。

色鮮やかなステンドグラスと、巨大なパイプオルガンが真っ先に目に入った。

「あれは何だろうな」

「パンフレットによると、四界の主が和平を結んだ瞬間を模している作品…らしいでござる」

「女の人ばっかだな…。ウェポナも女性しかいないから、何かあるんだろうなぁ」

長蛇の列に並びながら、作品を鑑賞する。

どれもこれも綺麗な物なのだが、昔の作品だからか少し劣化しているようにも見える。

時間を掛けて解消される列。

あと数人のところで、聖女と迷える仔羊の会話が聞こえてきた。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/18(日) 01:24:17.52 ID:C1X/Ulz4O
「聖女様…。私の娘は心無き悪漢の手によって、光を失いました…」

「どうか、どうか…。聖女様の奇跡でもう一度、光をお与えくだされ…」

「顔をお上げください。わたくしでよろしければ、幾らでも手を差し伸べます」

「ですので、そんな顔をなさらないでくださいませ。初めて見る方の顔が曇っていたら、娘様も悲しむでしょう…」

「………!では、もしや…」

「はい。務めは果たします。それが、わたくしの生きる意味。そして、皆様の笑顔を見るのがわたくしの喜びなのです」

聖女の言葉で、仔羊は涙を滝のように流す。

それを自身のハンカチで拭い、聖女は両手を広げた。

「目を閉じ、願いなさい。あなたが見たいと思う人、景色を心に浮かべなさい」

「………」

大聖堂内は静まり返り、聖女の言葉だけが響く。

「神よ、願いを聞き届けたならば。加護を与えんと思ったならば。どうか、わたくしの身にお宿りください」

広げた両手に、一本の槍が握られる。

無から生まれたそれは、光を湛え煌めいている。

「神よ、あなたに感謝を」

槍を片手に、少女に近寄る。

「仔羊よ、汝の願いは、神に聞き届けられました」

聖なる槍が、少女の肩を穿った。
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/18(日) 01:29:41.10 ID:C1X/Ulz4O
「………っ!?」

痛みに顔を歪めながらも、少女は言葉を漏らさない。

ただ痛みに耐え、時を待つ。

ゆっくりと槍を引き抜いた聖女は、傷口の手当てをしながら耳元で囁く。

少女が頷き、聖女は微笑み、聖女は距離を取る。

恐る恐る目を開いた少女は、泣いた。

「お…どぉ…さん…!わだし…見え…でるよ…!」

「ミーシャ…!!あぁ…神様…!聖女様…!!」

「汝らの未来に、幸あらんことを」

聖女が十字架を握り、呟いた刹那。

大聖堂は、歓喜の声に包まれた。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/18(日) 01:36:50.31 ID:C1X/Ulz4O
「…アルメス。あの人…」

「…ああ。視るまでもない」

小突くフライクーゲルの肘を抑えながら、アルメスは肯定する。

「彼女は、ウェポナだ」

この力を見せられて、それ以外の答えが出るはずがなかった。

虚の逸装:壱之槍−−聖槍・ロンギヌス−−

予想はついていたことだが、実際にそうだと分かると認識も変わってしまう。

命を奪える力を、これほど高潔に扱えるなら。

彼女は、聖女になるべくしてなったのだと、そうアルメスたちは思う。

「…あら。今度は仲睦まじい方々ですね」

遂に、自分たちの番が来た。
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/18(日) 01:37:38.69 ID:C1X/Ulz4O
何を聞いたりするかを下2まで
何もしないのもありやで
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 01:39:57.95 ID:GGPBNp440
めっちゃ美人ですね
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 01:46:17.11 ID:Q/OKyntTO
何故聖女になったのか
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/18(日) 02:37:56.44 ID:C1X/Ulz4O
「あ、えーっと」

「めっちゃ美人ですね」

何言ってんだ俺、いくらなんでもきょどり過ぎだろ。

「あらあら、お口がお達者ですね」

「開口一番で口説くバチが当たったわね!」

そういうのには慣れっこだったのか、あっさりと流されてしまう。

美人だとは思っていたけど、言いたかったわけじゃない。

これだけははっきりと伝えたかったが、もう遅そうだ。

「…なぜ、聖女になったんですか?」

「なぜ、と問われましても…」

「神からの使命を受けたから、です。それ以外で敢えて言うのであれば…」

「人の役に立ちたい。その想いが、わたくしの根幹にあります」

「皆様の笑顔こそが、わたくしの原動力。役に立てていると実感出来るから、こうして務めを果たせるのです」

「『聖女』と持ち上げられるのは、少々照れ臭いのですが…」

本当に出来た人だと感心するが、もう少し踏み込んだ質問をする。

心意気も訊きたかったのだが、一番訊きたいのはその経緯なのだ。
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/18(日) 02:47:12.45 ID:C1X/Ulz4O
「なるほど…」

「私も、質問していいかな?」

「はい。構いませんよ」

すかさずフォローに入るフラガラッハ。

「私が知りたいのは、何があって聖女…いや、人のために行動しようと思ったのか、だ」

「もちろん、黙秘権は貴女にもある。どう解答するかは貴女の自由だ」

フラガラッハの問いに、一瞬の逡巡を経て聖女は答える。

「わたくしは嘗て、盲目の村人でした」

「ですがある時、日課のお祈りをしていた時、突然視力が回復したのです」

「同時に、この槍を扱う力を手にしました」

「わたくしの目に光が宿り、この槍を手にした意味。…それは、神がわたくしに使命を与えた以外には無いでしょう」

「…ありがとう。嘘偽り無く答えてくれて、感謝するよ」

「いえ、それがわたくしのやるべきことです」

「お時間となりましたので、ご退席くださいませ」

丁寧な聖女のお辞儀に見送られ、アルメスたちは大聖堂を去った。
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/18(日) 02:47:38.56 ID:C1X/Ulz4O
どんな行動をするかを下1に
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 03:05:05.17 ID:DLkh+0ODO
ギルドで依頼を確認しに行く
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 12:05:44.78 ID:SpnzhzS1O
依頼を済ませた翌日。

宿屋の一室で眠っていたアルメスは、物音に反応して目を覚ます。

「おはよう、マスター」

「おはよう…フラガラッハ…」

鍵を掛けていたのに、さも当然と居座るフラガラッハ。

敢えて何も言うまい。

「本日採れたての果物を使ったスムージーだそうだよ。ほら、ご賞味あれ」

「んー…うめぇ…」

寝惚けた表情のまま、コップに注がれているスムージーに口を付ける。

普通に甘くて、普通に美味い。

アルメスがお食事中の間、フラガラッハはアルメスの髪を整える。

手櫛でボサついた寝癖を直し、指を通して絡まりを取り除く。

数分後、二人の作業は同時に終了した。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 12:06:31.67 ID:SpnzhzS1O
「今日の依頼は…っと…」

前日と同じように、掲示板に目を通す。

半分近くが前と変わらない依頼だが、それ以外は新規で届いたものに置き換わっている。

「なんか、思いっきり戦える依頼がやりたいわね」

「フライクーゲル…お前後ろからパンパン撃つだけだろ?」

「銃に近接戦闘のスキルを求めないでよ」

ごもっとも、と返し、再度掲示板を確認する。

一度掲示板が裏返り、少ししたらまた元に戻る。

すると、依頼の内容がまた変わっていた。

「…ますたぁ様、あれ」

「ん、特例か…」

天之尾羽張の指差す先には、赤い紙が一枚。

特例は、種類によって色が異なる。

赤は『猶予が残されていない、救出関係の依頼』、青は『本来であれば存在するはずのない、外来種の討伐』。

黒は『死亡率の推定すら不可能な、非常に危険度の高い依頼』をそれぞれ表している。

他にも、いくつかの色があるらしいが、それは割愛する。

今回の赤紙、特例の内容は『失踪した騎士団の捜索』だった。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 12:07:05.27 ID:SpnzhzS1O
どんな依頼を受けるかを下1に
キャンセルも勿論可能
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 12:36:08.95 ID:1duyvMeWO
騎士団の捜索
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 13:54:55.86 ID:SpnzhzS1O
「これ、受けます」

赤紙を掲示板から取り、カウンターに提出する。

こちらの顔を見てなのか、連れのウェポナを見てなのか。

キョトンとした表情のまま、受付嬢は数秒固まる。

「…あの、手続きをお願いします」

「…あっ!はいぃっ!」

アルメスの声で漸く意識が戻されたのか、ワタワタとしながら大急ぎで手続きを終わらせる。

受付嬢は一本の短剣をカウンター上に置き、契約書をその隣に置いた。

「捺印をお願いします。こればかりは、沢山の方々の人命が懸かっていますので…」

「分かってますよ」

指を軽く斬りつけ、血を絞り出す。

ポタポタと垂れた血液を、親指につけて血判を押す。

すると、血判から黒い線が出て、書類の枠を形作った。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 14:04:16.91 ID:SpnzhzS1O
「これで、手続きは完了しました。改めて、説明に入りますね」

今回失踪した騎士団は、南の大国『アガスティア連邦』が抱える『ソル・ブレイヴス』。

『アルバ渓谷』の猛獣を討伐するため、ベリルヌスに最も近い『シェード』という町から出発したそうだが、数日経っても帰還しないことから、失踪したと判断されたそうだ。

「で、一番近くて人の多いベリルヌスから、救援に向かわせよう…ってわけですね」

「そうなります…。今回の討伐作戦には、新米の方が多く参加していたみたいで、連邦の上層部も、かなり事を重く見ていると…」

「ふむ…」

とは言うが、こちらの持つ情報は微々たるものだ。

失踪したと思しき場所も、結局は分からない。

何か情報を引き出せれば、もう少し対策は練れるものを。
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 14:04:47.44 ID:SpnzhzS1O
質問とかがあれば下2までに
70以上で情報が入手出来ます
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 14:56:29.75 ID:8i1HW1Pn0
討伐対象の猛獣について
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 15:21:40.21 ID:zrrh1X85o
騎士団の失踪したと思わしきポイントについて
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 15:37:28.10 ID:SpnzhzS1O
「二つ、質問いいですか?」

「答えられるものなら…」

「一つは、討伐対象の猛獣の情報」

「もう一つは、騎士団が失踪したと思しき場所」

アルメスの問いに、受付嬢は険しい表情で返答する。

「討伐対象は『リュクスベヒーモス』。突然変異で光属性になった猛獣『ベヒーモス』の亜種です」

「太古の戦争では、エデンの民がディセデンの群勢へのカウンターフォースとして保有していたそうですね」

「飼い慣らしていた、ということですか」

「はい。圧倒的な武勇を示せば忠誠を誓う、とのことですが…。そんな人間は、今時いませんよ」

「…それと、騎士団の失踪ポイントは全くもって不明です。アルバ渓谷とシェードの間で、何かがあったと思われますが…」

「…充分です。ありがとうございました」

ぺこりとお礼をし、アルメスたちはギルドを出た。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 15:43:59.19 ID:SpnzhzS1O
「さて、これから大仕事をやるわけですが」

「一筋縄ではいきそうにないでござるな…」

今現在、騎士団がどういう状況にあるのか。

それさえ分からないから、時間的猶予の予測すらままならない。

どこかの本で見た記憶によると、物資の補給無しでは保って一週間らしいが。

騎士というのなら、鈍重な装備をしているに違いない。

もっと短く見積もっておいた方が良いだろう。

「…ここからシェード、アルバ渓谷までは何時間掛かる?」

「うーんと。ギルドが貸し出してる馬を使えば、半日でアルバ渓谷に到着するね!」

「シェードは20時間くらいかな?道中に渓谷があるから、ちょっと遠回りしなきゃならないけど」

「突っ切った場合は?」

「15時間。何も問題が無ければの話だよ」

「………」

少々、手強いか。
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 15:45:59.89 ID:SpnzhzS1O
どんな行動をするかを下1に
制限時間も書いておきますが、これははっきり言ってあてになりません

☆Time limit 《4 Days》
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 18:13:00.41 ID:XFyr5LxeO
よくありがちなパターンだけど酒場で働く
お金があれば選択肢も広がるし、客とコミュニケーションをすることで情報やあわよくば協力者も得られるしね
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 18:32:24.95 ID:SpnzhzS1O
「な…何言ってんのよアルメスーーーーーッッッッッッ!!?!??!」

「うるっさい。話は最後まで聞いてくれよ」

アルメスの出した提案を聞くや否や、喧しい大声で叫ぶフライクーゲル。

ほれ見ろ、めっちゃ注目浴びてんじゃん。

「…どういうことですか?助けに行くでもなく、アルバイトなんて」

見るからに不機嫌そうなミストルテイン。

お願いだから、最後まで聞いてからそういう態度を取ってください。

こう見えて傷付きやすいんです。

こけて血が出るくらいには脆いんですよ、俺。

「まあ、理由としては単純なものさ」

「俺たちは圧倒的に情報が不足してる。地理的なものもそうだし、猛獣、連邦についての知識も不十分だ」

「そんなんで助けに行ったって、どこにいるのか目星が付いて無ければ無駄骨に終わる」

「だから、ここで仕込んでおくんだよ。騎士団の救出ってゴールに辿り着くためにな」

「つまり、マスターが言いたいことは、だ」

「『今から数時間程度人の多い場所で働いて、必要な資金と情報を入手する』…ということなんだよ」

「解説ありがとさん」

「………」

「無言で頭下げられても。お前の早とちりは今に始まった話じゃないから、慣れてるよ」

「うぅ〜〜〜……!」

それから暫くの間、フライクーゲルはハンカチの端っこを噛み締めていた。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 18:36:35.15 ID:SpnzhzS1O
Aチーム(アルメス、フライクーゲル、胴太貫)とBチーム(フラガラッハ、天之尾羽張、ミストルテイン)に分かれて行動を開始します
AチームとBチームの判定を下1と下2でします

成功基準は40以上で、70以上だと非モブの人物、90以上でウェポナと繋がりが出来ます
その場合、対応するキャラ募集が発生します
下3と下4に、上段の判定で70以上が出ていたら対応するキャラ募集を出します
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 18:54:38.34 ID:IznrYst6O
こい
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 18:56:06.72 ID:R48YOsGiO
やはり時間がないのか
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 19:20:07.45 ID:8ZTH2/tKO
名前:ソピアー・メーティス
概要:黒いローブを纏った色っぽい女性。本人曰く「ただの物知り」なのだが、ウェポナについて知っているなど謎が多い人物
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 20:29:14.02 ID:PXCZkATT0
名前:ライラ・レイティ
概要:色々と旅をしている眼鏡をかけた商人の女性で猛獣や連邦、地理など何でも知っている。物知りだが話し好きな為、長話しになることもたまにある。
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 20:51:44.70 ID:SpnzhzS1O
「いらっしゃいませー!」

「い、いらっしゃいませ」

「ほぉ、姉ちゃんは『ジパンギア』から来たのか!道理で、ここらじゃ見かけない綺麗な顔してるわけだ」

「き、綺麗、でござるか」

「ってことはアレか?姉ちゃんはブライ…なのか?」

「如何にも。拙者はブライの一刃でござる」

「っかぁ〜!こいつぁ珍しいもんが見れた!姉ちゃん、ラム酒三本追加だ!」

「相分かり申した」

大繁盛の居酒屋で大忙しのアルメス、フライクーゲル、胴太貫。

これから数時間もの間働きっぱなしだったのだが、目ぼしい情報は得られなかった。
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 21:13:53.36 ID:SpnzhzS1O
「灯之夏さん、6番テーブルに『ロマンダ鶏の香味焼き』と『ブレイズフィッシュスープ』をお願いします」

「はいはーい!私にお任せっ!」

「では、僭越ながら一曲披露させて頂きます」

恭しく礼をしたフラガラッハは、ゆったりとした動きで椅子に腰掛ける。

一度の深呼吸で精神を集中させ、慣れた手つきで鍵盤を弾く。

「な、なんだこの曲はぁ!?」

「…『月下の狂詩曲(ラプソディ)、か。この曲を知ってるだなんて…」

歓声に沸く酒場の中でただ一人、興味を示す女性がいた。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 21:47:10.33 ID:SpnzhzS1O
「ご静聴、ありがとうございました」

「フゥー!!!アンコール頼むぜぇ!」

「アンコールにお応えしたいのは山々なのですが…。少し疲れましたので再開までの間、食事やお酒をお楽しみくださいませ」

「商売上手だなぁおい!」

ワイワイと騒がしいフロアを抜け、裏口に出るフラガラッハ。

ゆらりと黒いローブに身を包んだ女性が歩み寄る。

「無銭飲食とは、感心しないね」

「あらぁ、代金は全額置いてるわ。お姉さんはそんなこと気にしないで、ね?」

「…何が訊きたいのかな?」

「これからも関係は続くだろうから、その前に自己紹介。私は『ソピアー・メーティス』。ただの物知りよ」

「…メーティス。貴女が私に尋ねたいことは、いったい何だい?」

彼女の考えていることは、手に取るように分かる。

それは、フラガラッハの持つ能力の一部。

本来は使い手を対象としているものを、限定的に範囲を広げているのだ。

「訊きたいこと、ねぇ。ウェポナのお姉さんにそんなものありはしないわよぉ〜」

嘘は言っていない。

「…はて、何のことやら」

「うふふ、惚けちゃって。まあ、いいわ」

「気が変わっちゃった。お姉さんのこと、私に教えて?代わりに、と言ったら何だけど。私の知ってることなら、何でも教えるわ」

「…じゃあ、私の質問に答えてほしい」

「かしこまりました〜♪」

歓楽街の喧騒の中で、密談が始まった。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 21:58:08.68 ID:SpnzhzS1O
「…ありがとう。有益な情報が得られたよ」

「こちらこそ、面白い話が聞けたわぁ」

「このことは他言無用でお願いするよ。それを拒むのなら、実力行使も視野に入れる」

「解ってるわよぉ〜。じゃ、バイバーイ」

ソピアー・メーティスは、夜の街に消えていった。

「…少し、不利な交換だったかな」

得られた情報は二つ。

一つは、アルバ渓谷にはゴブリンの巣が存在すること。

もう一つは、そのアルバ渓谷にいるリュクスベヒーモスが特異個体だということ。

その代価として、フラガラッハは自身の情報を質に入れた。

アルメスたちのことは伏せているとはいえ、過去を洗いざらい話したのは不味かったかもしれない。

あの場所には。

「…過ぎたことを考える必要は無い。仕事に戻らないと」

浮かない表情のフラガラッハは、酒場へと戻った。
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 22:04:27.12 ID:SpnzhzS1O
「なーるほど。ゴブリンの巣、ねぇ」

「猛獣討伐のついでに、ゴブリンを退治に向かったのだろうか…」

「そうだとしたら、その騎士団は弱者の集まりということになるね」

「或いは、ゴブリン側が相当の手練れの可能性もありますよ」

明らかにきな臭い場所ではあるが、何かが引っかかる。

ベヒーモスの発見された場所と、ゴブリンの巣があると噂されている場所は、かなり離れている。

そんな場所に、職務をほっぽり出して態々向かうのだろうか。

何にせよ、面倒なことになっているようだ。
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 22:05:30.65 ID:SpnzhzS1O
どんな行動をするかを下1に

☆Time limit 《3 Days 18 Hour》
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 22:11:25.97 ID:uEc/k9wPo
ゴブリンの巣へ向かう
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 22:27:04.42 ID:SpnzhzS1O
蹄鉄の音が響く暗闇の草原。

駆け抜けるは、6つの灯り。

灯籠を吊るした馬が、疾風の如く駆けている。

「アルメス!この方角で合ってるの!?」

「コンパスも地図もフル活用してる、問題ない」

夜、というよりも暗い場所では、危険な化け物がうようよと沸いてくる。

インフェクター。

死を伝染させると謳われている、太古から存在する化け物。

なぜ生まれ、なぜ生物を襲うのか。

全てが謎に包まれた、摩訶不思議な存在。

彼らにも警戒しなければならないのが、夜の移動が控えられる理由だ。

そんなことを言ってられる状況ではないが。
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 22:28:08.76 ID:SpnzhzS1O
下1コンマで魔物との遭遇判定を行います
21以上で成功です
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 22:28:44.53 ID:jrypZW2fO
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 22:50:21.88 ID:SpnzhzS1O
「マスター、前にゴブリンが数体いるよ」

「種類は?」

「インフェクターだね」

ゴブリンには小人型の魔物と、インフェクターの二種類があってややこしい。

集落を作るパターンは、例外なく魔物の方だ。

しかし、今接近しているのはインフェクター。

今回の事件との関連性は一切無い。

「フライクーゲル、やれるな?」

「私を誰だと思ってるの?」

アルメスの右手が輝き、光がフライクーゲルへと流れ込む。

「私はっ!死銃・フライクーゲルよっ!!!」

指鉄砲の構えをして、前へと向ける。

パリパリと指先から紫電が散り始める。

「脳天ぶち抜いてあげるわ…!」

そして、視認したゴブリンと同じ回数、指鉄砲を放つ。

「ギ……!?」

極小の弾丸は、蛇のようにうねってゴブリンの頭蓋を貫いた。

力無く倒れ臥すゴブリンの横を、馬が通り過ぎる。

「まっ、私に掛かればこんなものよ!!!」

「さっすがぁ!私もやるぞー!!」

「…ちょっと、アルメスは何か言うことないの?」

「ナイッシュー」

「…ふふん」

ドヤ顔を見せるフライクーゲルだが、全力疾走中に手綱から手を離すのはいかがなものか。

アルメスの予想に違わず、フライクーゲルは馬から振り落とされそうになった。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 22:51:38.17 ID:SpnzhzS1O
下1コンマで魔物との遭遇判定を行います
21以上で成功です
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 22:52:38.75 ID:PXCZkATT0
こい
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 22:58:55.50 ID:SpnzhzS1O
クッソ今更な胴太貫さんの称号的なやつ載せておきます
忘れててごめんなさい

虚の逸装:参之剣−−必斬の刃・胴太貫−−


「この洞窟の先か…?」

見るからに手が加えられた小さな洞窟が、目の前に広がっている。

地図を見ると、この先には広い敷地が広がってそうだ。

「警戒しているゴブリンはいないでござるな」

「ゴブリンって狡猾で卑怯な魔物って聞いたことあるけどなぁ」

天之尾羽張の言葉に同調する。

今まで読んできた書物の中では、ゴブリンは等しく邪悪な存在だった。

今回も、騎士団を誘拐したのが彼らだとしたら。

「許せない、かい?」

アルメスは頷き、少し離れた位置の崖崩れに視線を移した。
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 22:59:31.48 ID:SpnzhzS1O
どんな行動をするかを下1に

☆Time limit 《3 Days 6 Hours》
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 23:27:37.46 ID:n40hgdg10
何名かで偵察
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/19(月) 23:35:01.45 ID:7g+0lQtAO
フラガラッハの能力を頼りに騎士団員以外も含めて要救助者がいないか捜索する
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 23:49:54.96 ID:SpnzhzS1O
偵察メンバーを下1に
最低二人、最高四人で、アルメスも参加出来ます
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 00:03:50.26 ID:XqhB0wl0O
フラガラッハ、フライクーゲル、胴太貫
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/20(火) 00:34:25.64 ID:4mfLH4RKO
潜入組の面子も決まったところで今日は終わりやす

の前に、騎士団組のざっくり判定を
下1コンマで判定します
下2から対応する分のウェポナ募集です

01〜40:無し
41〜60:一人
61〜80:二人
81〜99:三人
00:騎士団総ウェポナ計画
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 00:36:02.09 ID:XqhB0wl0O
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/20(火) 00:37:21.73 ID:4mfLH4RKO
あ、ひたすらこちらでモブをぶち込むのも限界があるので、騎士団のキャラを二人だけ募集します

後々また顔を出す時が来るかも
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