【安価】提督「俺の叢雲」【艦これ】

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366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 00:48:29.94 ID:qLi6SLkdo
酉付けてくれないか

おつ
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 00:53:23.68 ID:oGOOnA540
>>365

え、私の安価何かダメだった?
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 01:03:38.90 ID:6/d2LpsEo
唐突すぎる展開だからでは?
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/17(土) 14:53:48.25 ID:hqE6dzd5O
とにかく大本営に説明しなければならない。予定を繰り上げて帰国し大本営に向かおうと荷物をまとめていると、ポーラ達が慌てて部屋を訪ねてくる


ポーラ「提督さん大変です〜〜!」


リットリオ「日本が大変なことになってますよ!」


ポーラ達にそう言われテレビをつけるとそこには信じられない光景が広がっていた


酒匂「深海棲艦が各地の鎮守府を襲ってる?!」


叢雲「こんな大がかりな攻撃見たことないわよ」


テレビでは日本の各鎮守府が襲われている様子が繰り返し放送されていた。欧州のテレビでこれだけ報道されているということは、日本ではもっと凄まじい事になっているのだろう

酒匂と叢雲には焦りが見えるが提督だけは冷静にテレビの画面を見ていた
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 15:09:00.51 ID:hqE6dzd5O
提督「これは陽動だね」


リットリオ「どういうことですか?」


提督「どの鎮守府にもギリギリ倒せる量の深海棲艦が攻めてきてる。本命は別の所だよ」


各地を攻めている深海棲艦は捨て駒で艦娘をそこから動かさないのが目的だと提督は言う。そう言われてみれば攻めている深海棲艦の数に違和感がある。一つの鎮守府にまとめて攻めればその鎮守府は落とせるほどの量は遥かに越えているのだ。そうせずに各地に分散させている理由があるに違いない


叢雲「深海棲艦の狙いは横須賀の鎮守府ね。あそこを落とせば大本営が落ちるのも時間の問題よ」


叢雲の読みは当たっていた。かつてない規模の深海棲艦の大軍が横須賀に攻め入ろうとしていたのだ


酒匂「どうするの司令?」


提督「高速艇を飛ばせばまだ間に合うはず。自由に動けるのは叢雲達だけだから横須賀の援護に向かおう!」


ポーラ「提督さん〜ポーラ達も居ますよ〜〜」


リットリオ「お手伝いさせて下さい」


二人での援護では焼け石に水であるが、四人なら状況が変わるかもしれない。提督はポーラ達の協力を受け入れ日本へと急ぐ


下2次の展開
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 16:00:09.24 ID:v9+PaeL8O
横須賀への援護が間に合う
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 16:06:31.56 ID:tsZtQBoRo
うえ
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/17(土) 16:18:51.76 ID:hqE6dzd5O
酒匂「間に合ったまだ横須賀は無事だよ!」


叢雲「それでも時間の問題ね。どれだけいるのかしら」


叢雲達の前方には数え切れない程の深海棲艦が横須賀に攻めいろうとしていた


ポーラ「主砲を撃てばどこかに当たりそうですね〜〜」


リットリオ「この数の相手をするんですか‥」


リットリオの顔に冷や汗が流れる。実践経験は数えるほどしかないリットリオ達にとってこの戦場は酷でしかない。だが横須賀を救うにはやるしかないのだ
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 16:30:01.64 ID:hqE6dzd5O
提督「作戦は伝えた通りだから無理はしなくていいよ」


高速艇を運転しながら叢雲達に指示を出す提督。その内容は弾切れを気にすることなく全火力を出すというシンプルなものであった


提督「弾薬と燃料はたっぷり積んできてるから撃ち尽くしたらこっちまで戻ってきて。リットリオさんはこっちで曳航するから支援をお願い」


戦艦は駆逐艦や軽巡洋艦に比べると速力が低い。それを高速艇で補いながら支援砲撃をしてもらうようだ


酒匂「司令も無茶しないで下さいねそっちが危険になったら逃げて下さい!」


わかっているよと提督が答えるとぴゃあああっ!と気合いの入った声が返ってくる


叢雲「この状況は弾切れが無いようなものなのよ。思う存分暴れさせてもらうわ」


たった四隻での戦い、不利であることには変わりないはずだが叢雲は笑った


下2次の展開
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 16:43:23.15 ID:sESzsFLtO
先手を取って戦況を優位に進めるも
数の差を埋めきれず徐々に膠着から押されだす
疲労が見え始めたところで司令官が打診していた
援軍が徐々に増援として駆けつけてくる
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 16:52:39.83 ID:v9+PaeL8O
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/17(土) 17:03:18.93 ID:hqE6dzd5O
叢雲「最初は押してたのに何よあの数!」


酒匂「ぴゃああああ〜〜!」


ポーラ「全然減りませんね〜」 


叢雲達は三回目の補給を終えて再び深海棲艦と対峙する。後ろからの奇襲は想定していなかったようで初めは優位に立っていたが、数が圧倒的過ぎたのだ


リットリオ「このままじゃやられちゃいます‥」


リットリオはそう嘆くが提督は絶望していない。それどころか余裕すら見える


提督「作戦通りだね。これはからはもう少し楽になるよ」


どういうことですか、と言いかけたリットリオだったがこの海域に何かが近付いてくるのを目撃するのだった
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 17:12:36.62 ID:hqE6dzd5O
叢雲「ヘリコプター?通常攻撃は深海棲艦には効かないわよ」


ヘリは深海棲艦に向けて攻撃するのではなく叢雲達の真上で静止し、扉が開くと中から艦娘が飛び降りてくる


酒匂「ぴゅわあああ〜〜?!」


ポーラ「ザラ姉様〜〜!」


ヘリで運ばれてきたのはザラ、ローマ、アクィラの三隻で叢雲達に合流する


リットリオ「ローマまで呼んでいたんですか?」


提督「会議で仲良くなった人に海軍さんのお偉いさんが居てね。協力して欲しいって言ったら彼女達を派遣してくれたんだ」


これで七隻。四隻でなんとかなっていたのを考えると勝機すら見えてくる


提督「まだまだ弾薬も残ってる。遠慮はいらないから派手にやっていいよ!」


提督の言葉を聞き叢雲は魚雷を放ち、負けてはいけないと酒匂も魚雷を撃つ。圧倒的に不利な状況でも誰も負ける気などないのだ


下2次の展開
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 17:19:23.35 ID:POOqTYjzO
敵の指揮艦隊と思しき姫級艦隊の情報が通達される
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 17:21:49.84 ID:yfop33Eao
全弾撃ち尽くす勢いで段々押し返していく
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/17(土) 18:07:44.76 ID:vwZuHEAi0
大淀「謎の友軍艦隊の正体が判明しました」 


続けろと横須賀鎮守府の大提督は言う。大淀は無人偵察機が撮影した動画をキャプチャーした静止画を大提督に見せる


大淀「ここに映っている叢雲と酒匂はトアル鎮守府の艦娘です」


「そんな鎮守府は聞いたことがないぞ」


大淀「地方の鎮守府ですから提督が知らないのも当然です」


大提督は指揮を執るだけではなく人脈を築くのも仕事である。呉や舞鶴といった主要な鎮守府のことは知っていたが、地方の鎮守府とは付き合いがなかった

なぜならそんな人脈は必要ないからである。地方と仲良くしたところで横須賀にメリットはなく、そんな時間があるなら他の主要な鎮守府と交流すべきなのだ


大淀「そしてこっちに映っている艦娘はポーラとリットリオです。高速艇を操作しているのは提督自身だと思われますね」


そう言われ大提督は深いため息をつく。地方の鎮守府に助けられるだけでなく格下である欧州の艦娘にも助けられることになるのだ
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 18:14:49.38 ID:vwZuHEAi0
大淀「更にトアル鎮守府の提督について調べましたが、大本営からの呼び出しがかかっています。恐らく降格や左遷の命令が下るものと想像できます」


大提督は黙り込む。ここまで下の提督にこの横須賀が助けられるというのか


大淀「このままではトアル鎮守府の提督と艦娘は勲章ものです。叢雲に至っては手足が欠損している欠陥品です」


大提督は喋らない


大淀「ご決断をお願いします。トアル鎮守府の手柄を無くすにはこの鎮守府を放棄し艦娘を全滅させるしかありません。提督はその隙に大本営に避難をお願いします」


大提督は大淀からの提案を黙って聞いている


大淀「自身の保身か艦娘を守るのか。もう猶予はありません」


大提督の出した答えとは


下2大提督の行動とか
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 18:21:51.40 ID:POOqTYjzO
kskst
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 18:22:37.38 ID:Vpb94PfOO
横須賀を放棄できるわけがない
それに艦娘を全滅させるなどという馬鹿なことは口にしないように
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 18:24:13.77 ID:wbq0AwHko
大提督「日本の顔たる横須賀に逃げの文字はない。大淀くん"頼んでおいた"友軍と反撃に出るぞ」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 18:40:11.08 ID:vwZuHEAi0
「横須賀を放棄できるわけがないだろう。それに艦娘を全滅させるなどという馬鹿なことは口にしないように」


大淀「提督ならそうおっしゃっても不思議ではないと思ったからですよ。貴方のやり方をずっと側で見ていましたから」


ほざけ、と大提督はいい放つが大淀はとくに気にせず部屋を後にする


「これで俺も出世コースからは外れるか。これまでが上出来過ぎただけなんだがな」


大提督は帽子を机に置き煙草に火を付ける


「これが執務室での最後の一服になるな。この景色は好きだったんだがな‥」


大提督が見ている水平線の向こうではその時丁度、叢雲達が深海棲艦の大軍を全て沈黙させていた


下2次の展開
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 18:47:37.76 ID:Vpb94PfOO
ksk
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 19:04:30.70 ID:6/d2LpsEo
大淀さんから提督に内密のご連絡
「大提督が手を回してあなた達が救援に来たと言うことにしてくれませんか。もちろん待遇に関しては相応のものを用意します」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/17(土) 20:17:41.07 ID:vwZuHEAi0
横須賀を攻め立てていた深海棲艦を全て排除し、叢雲達が横須賀の艦娘から救世主と称えられていた頃、提督は高速艇の中で通信を行っていた


大淀「大提督が手を回してあなた達が救援に来たと言うことにしてくれませんか。もちろん待遇に関しては相応のものを用意します」


通信相手は大提督の秘書艦である大淀で、提督の行動は大提督の指示であったということにしたいと提案してきたのだ


提督「その条件を飲んだとしてこっちにメリットはあるのかな?」


大淀「ですから相応のものを用意すると言いました」


提督「具体的なことを言ってくれないと分からないな」


ギリッという歯ぎしりのような音が聞こえてくる。大淀が発した音に間違いはないだろう。たかが地方の鎮守府が偉そうに言うな!言葉にはしないがそういう意思は感じられる


390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 20:25:35.39 ID:vwZuHEAi0
大淀「もう一度言います大提督が手を回して貴方達が支援に来てくれたと証言して下さい」


提督「そうすることでこっちのメリットは何があるのかな?」


ああッ!と苛立つ声が聞こえる。通信機を口元から離したのだろうがそれでも聞こえてしまうほど大きな声だった


大淀「横須賀がカタワの艦娘に救われたなんて末代までの恥なんですよ‥‥!」


吐き捨てるように大淀は言う。提督は言い返すことはなく黙ったまま受信機を耳に当てている


大淀「さっきのが最後のチャンスだったのに残念です。これから貴方達の支援は大提督の指示であったと発表します。拒否権はありませんからね」


一方的にそう告げる大淀。彼女は誰よりも横須賀鎮守府の重要性が分かっているからこそこんな行動をとったのだ


下2次の展開
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 20:33:01.61 ID:6/d2LpsEo
kskst
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 20:33:10.67 ID:XAxIWPdSO
提督の功績は全て無かったことになる
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/17(土) 20:42:28.59 ID:vwZuHEAi0
大淀「以上で横須賀鎮守府からの発表を終わります」


ここは大本営にある会見場で深海棲艦の大規模侵攻について大淀が発表を終えた

各地の鎮守府で被害は出たものの本土への攻撃は食い止め、横須賀への大進軍も全て蹴散らしたという内容だった

中でも横須賀への進軍は大提督が予見しており予備戦力を回すことによって被害を最小限に食い止めたという発表は各社マスコミを驚かせた


提督達の活躍は無かったことになったのだ。全ては横須賀の大提督のお陰という筋書き通りに話が組み立てられ、主要鎮守府の防衛も大提督の指示だっというおまけまで付いた

大淀の発表を誰も疑うことは無く記者はペンを走らせる。これで全て終わったのだと大淀は安堵のため息をつく
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 20:50:15.22 ID:vwZuHEAi0
あとはいつも通りマスコミの質問に答えるだけでいい。大淀は各社マスコミが喜びそうな答えになるよう事実を過大解釈し伝える。いつもそうやってきたのだ、今回もそうやっていれば問題ない


いくつかのマスコミの質問に答えたあと、見慣れない記者が手を挙げていた。その記者は日本人離れした顔だったので外国の記者だというのが分かった。今回の大侵攻は海外でも大きく取り上げられていたのを思い出した大淀は海外向けの回答マニュアルを取り出す。勿論その紙は誰にも見られないように


飛んでくる質問もある程度は予想できる。そう思っていた大淀だったが実際にきた質問は予想とはかけ離れたものだった


「横須賀への支援は大提督のものだと発言されたが、動画サイトに投稿されたものと内容が違うのはどういうことか」


大淀は理解ができなかった。動画サイト?投稿?彼女の頭の中にいくつも疑問が沸いていた時、大本営の役員が会見場に飛んできた
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 20:58:58.99 ID:vwZuHEAi0
「今すぐ会見を中止しろ!」


大淀「なぜですか!全ては大提督の指示だったんです!」


「これ以上墓穴を掘るんじゃない!!」


役員達が強引に会見場から連れ去ろうとするが大淀は激しく抵抗する。その場面をマスコミに撮られているとは考えが回らず失態を晒し続ける


抵抗する大淀が記者の方を見るとある記者が持っていた端末が目に入る。その端末では驚きの動画が再生されていた


青葉「どうも恐縮です青葉です〜〜!これから司令官の支援に向かいますよ〜!」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 21:01:08.60 ID:Flq8pJ3sO
終わる流れ?
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 21:03:50.21 ID:vwZuHEAi0
その動画はヘリコプターの中から始まり、提督が操縦する高速艇でのやり取り全てが記録されていた

そう、青葉はザラ達が乗ってきたヘリに同乗しておりそのまま高速艇に同乗したのだ


青葉が艦隊に入ると八人になってしまうので提督の指揮は困難になる。なので青葉はカメラを回し続けますと宣言する


動画には全て記録されていた。叢雲達が提督の指示で動き、横須賀の艦娘から感謝される場面。そして大淀からの通信が‥


大淀「それ以上見ないでえええええ!!」


大淀の絶叫が会見場に響く。だがもう取り返しはつかない


下2次の展開
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 21:17:04.74 ID:sESzsFLtO
大提督が大淀の独断をひっかぶって責任をとって
頭を丸めて謝罪を行い左遷……のところを
欧州のハゲ同盟が声をかける
欧州で一から出直し指揮を執ることに
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 21:17:43.92 ID:tsZtQBoRo
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/17(土) 21:40:13.89 ID:vwZuHEAi0
「貴様がトアル鎮守府の提督か」


提督に話し掛けるのは元横須賀鎮守府の大提督だ


「大淀が済まなかったなアイツなりに精一杯やろうとしたことだ」


提督「だから許してくれということですか?」


「この俺にそんな口がきけるのは貴様ぐらいだぞ」


怖いものはありませんからと提督が答えると度胸があるのか馬鹿なのか、と呆れたように返す。深海棲艦の大規模侵攻で二人の立場は大きく変わることになったのだ


「大淀がやらかす前なら減給程度で済んだものを。この俺が欧州送りとはな」


本来なら大提督は左遷され提督という仕事も失うはずであった。しかし提督と欧州側の提案により欧州の指揮を執ることになったのだ
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 21:51:22.99 ID:vwZuHEAi0
「俺を助けて恩を売ったつもりか?」


提督「もちろんですそれ以外ありません」


提督は即答する。大提督は諦めたように深く息を吐く


「貴様は何を見てきた、その年でどうしてそこまで腹が据わっている?」   


提督「もっと修羅場を経験してますから」


今から言うのは例え話しですと前置きをして、大提督に話をする


提督「自分がとてもお世話になってる人がある日突然両足と左腕を失ってしまったらどうしますか?」


「ク‥‥ハハハハハ!!」


大提督は高らかに笑いもういいと提督を制する


「負けだ負け!貴様にはどうやっても勝てないようだ!」


提督「まだ話は続くんですよ?」


「もういい俺と貴様は雲泥の差があるということだ!」


手で顔を覆いながら大提督は大笑いする。提督は話はこれからが本番なのに、と残念そうに俯いた


下2次の展開
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 22:01:42.65 ID:nO90Lr4A0
叢雲の勇姿が動画で流されたことで欠損や障害を抱えた艦娘が
提督の鎮守府に推薦されたり異動願いの連絡が徐々に来るようになっていた
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 22:01:49.03 ID:ZYtstQJoO
横須賀を救った武勲と艦娘の実戦動画を動画サイトに投稿するという軍事機密漏洩の罪とが相殺され、
結局今までと変わらない生活に落ち着く提督
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/17(土) 22:28:03.04 ID:Wix2qrnxO
叢雲「結局私達はいつも通りの日常に戻っただけなのね」


横須賀を救った武勲と艦娘の実戦動画を動画サイトに投稿するという軍事機密漏洩が相殺された結果、提督達は今までと変わらない生活に落ち着いた


提督「青葉には感謝しないとね彼女のお陰でマイナスにはならなかったんだ」


もしヘリに青葉が乗ってこなければ提督達の武勲は消え、提督は左遷されていた。それを救ったのは彼女が撮影した動画だったのだ


叢雲「よく言うわねヘリに青葉を乗せたのはアンタでしょ」


提督「何のことか分からないなー」


わざとらしくとぼける提督。確かにヘリは不可解なルートを通って横須賀まで来ていた。事実を知っているのは提督だけである
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 22:42:33.94 ID:Wix2qrnxO
提督「でも一つだけ変わったことがあるよ」


叢雲「なにが?」 
 

提督「指輪」


叢雲の右手の薬指には綺麗なリングが光っていた。提督に指輪と言われた叢雲は右手を上に掲げる


叢雲「やっぱり右手って見栄えが悪いわよね」 


提督「あの義手艤装は危ないし叢雲にはそっちの方が似合ってるよ」


馬鹿、と叢雲は吐き捨てるがその顔は嬉しそうだ


提督「変なこと聞いちゃうけどさどこが良かったのかな」


下2叢雲のセリフ。多分最終安価
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 22:43:32.50 ID:wbq0AwHko
自分で考えなさい
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 22:44:23.08 ID:GaOPDlVwO
ありのままでいられるところ
安心できるところ
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/17(土) 23:18:42.76 ID:Wix2qrnxO
叢雲「ありのままでいられるとこと安心できるところかしら」


提督「ありのままって叢雲は誰に対してもそうじゃない?」


叢雲「そう思ってるのはアンタだけよ」


そうかなぁと提督は首を傾げる。その仕草は気持ち悪いわよハゲ、と叢雲に言われ項垂れてしまう


提督「アンタはこんな体になった私を拒絶するどころか前と変わらず接してくれた。アンタはそんなだから、それがどれだけ嬉しかったか伝わらないでしょうね」


やれやれと叢雲は呆れてしまう。提督は相変わらず項垂れたままだ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 23:25:36.53 ID:Wix2qrnxO
叢雲「いつまで凹んでんのよハゲ、仕事に戻りなさい」


今日のはダメージが大きかったようで復帰するまでに時間がかかっているようだ


叢雲「仕方ないわね‥キスでもしたらやる気が出る?」


え、という提督の声と執務室の外からの物音が同時に聞こえた


叢雲「やっぱり聞いてたわね。青葉、アンタだけは許さないわよ」


青葉「青葉のお陰で司令官の左遷は無くなったんですよ〜〜!」


叢雲「動画サイトに投稿する馬鹿のせいで昇進が無しよ!」


叢雲は勢いよく執務室を飛び出し青葉との追いかけっこが始まる。この光景もいつも通り。

提督の頭が寂しいのは変わらない俺と叢雲が少しだけ素直になった。俺と叢雲のそんな話


END
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 23:29:43.52 ID:Wix2qrnxO
完走できてよかった。あと書いててあのスレの作者は異常だとも再確認できた。これを五時間続けて週五でやるとか頭おかしい
感想とかあったら嬉しいですぜ

あと願わくば足りないものの作者に届きますように
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 00:08:06.27 ID:FgzYwelbO
乙でした
面白かったです
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 00:28:24.64 ID:ARHfS1OQo
おつおつ
まず一つぅ…叢雲が魅力的てとても良い
前半でもらった指摘を後半で活かしていて成長著しい
流れのコントロールも握ってて安心出来た
次回作もお待ちしております
ありがとうございました
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 07:32:01.17 ID:yik5S0W2O
乙です
次回作も楽しみにしてます
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 14:45:15.10 ID:cgUEVA5/o
おつ
菊月と萩風はどうなったんだか…
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