《安価》時給応相談

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234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 13:58:57.99 ID:XnY0gUsX0
ドラァ!
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/16(金) 17:09:41.17 ID:QqqBDLrm0
美術部員「♪〜」

男「......へぇ?」


一時期話題になったエロい曲だ
さっき言っていたムードがどうこうというのはこのことか
恥ずかしいだの何だの言っていた癖にとんでもないやつだ


男「......ほーん」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 02:35:48.16 ID:mmZfqVfC0
色っぽく歌う彼女から目をそらす
するとエロい歌詞が目に映る
もちろん気まずいので目をそらす
すると採点機能の音程を表示するバーが目に映る


男「......!?」


目を落ち着ける場所が出来たと思ったら、そこも驚きの光景
全く音程を外さず、ビブラート等のテクニックに満ちている


男「化け物だ......」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 13:36:42.22 ID:/E8MAQnQ0
歌い終わり、点数が算出される
99点。カラオケ番組出ろよ


美術部員「どうですか......?」

男「非の打ち所がない。失礼だが、絵よりボーカルのほうが向いているんじゃないか?」

美術部員「そ、そうですか!?」

男「これ俺のハードルクソ上がるから俺が先に歌ったほうが良かったわ」

美術部員「......」


無言で曲を入れるよう促している
おとなしいはずの彼女が今ばかりは恐ろしい
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/17(土) 14:21:56.88 ID:/E8MAQnQ0
男「うわぁ、やりたくねぇ」

美術部員「なら私が入れますよ」

男「やめてくれお願い」

美術部員「ならば選んで下さい」

男「うぅ......」


>>239...男の歌う曲
>>240...コンマで採点機能の点数
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 14:25:41.21 ID:/75dJycY0
演歌
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 14:26:23.34 ID:JvhoVgla0
アニソン(どの曲かは>>1に任す)
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/18(日) 18:10:38.05 ID:z5JGX2dk0
今まで隠してきたが、俺はすごい音痴なのだ
ぶっちゃけカラオケに行きたいなんて思ったことはない
こうなったらふざけてウケを狙うしか......


男「ほんじゃあ、これだ」

美術部員「渋っ」

男「俺も聞いたことあるだけで歌うのは初めてだ」


演歌という逃げの選択肢
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 20:34:54.45 ID:g2L4ABVQ0
結果は言うまでもない
点数は34点
空気が微妙になってしまった


男「......うぅ......」

美術部員「どうしてそんなに落ち込むんですか」

男「俺は......俺は金を貰ってやってんだ......それなのにこんな微妙な空気を作ってしまって」

美術部員「......っ、ふふふ」

男「無理に笑うな」

美術部員「いや、そんな深刻に考えてると思わなくて」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 21:52:04.87 ID:g2L4ABVQ0
男「そうか、そう思うか」

美術部員「あっ、すみません」

男「......くくく、じゃあ盛り上げていこうぜ!」

美術部員「ひぇっ!?」

男「おら行くぞデュエットだ」

美術部員「いいんですか!?」

男「ああ!何歌う?」

美術部員「>>245
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 21:52:41.70 ID:FPx0RbhW0
北空港
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 22:42:33.29 ID:8i1HW1Pn0
ライオン
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/20(火) 19:16:15.74 ID:axJFV0UM0
彼女が選曲したのは、ロボットアニメの曲だった
なるほど、確かにこの曲は二人で歌うことが多い

そして歌い始める


男・美術部員「♪〜」


当然、演歌よりも歌いやすかった
歌っている最中にふと彼女の顔を見ると、今までにないくらい楽しそうだった
内気な人間にもこんなところがあるのか
彼女もその視線に気付き、見つめかえして微笑む
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/20(火) 19:49:21.92 ID:axJFV0UM0
点数は80点
だいぶ足を引っ張ってしまった


男「ふー......」

美術部員「頑張れば結構歌えるじゃないですか」

男「お前ほどじゃない」

美術部員「いいんですよ今から上手くなれば」

男「......それも悪くないかもな。だがもう時間だ」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/20(火) 19:54:34.54 ID:axJFV0UM0
カラオケボックスの外に出たとき、彼女は話しかけてきた


美術部員「男さん」

男「どうした?そろそろ帰ったほうがいい」

美術部員「いえ、今日は素敵な日になりましたのでそのお礼を」

男「そうか。その気持ち、ありがたく受け取っておく。幼馴染姉にも明日礼を言うんだな」

美術部員「はい!それで時給ですが......850円で良いですか?」

男「まだ現金があるのか?」

美術部員「ありますよ」

男「ならそれも受け取っておく。長時間だったから結構な額だぞ?大丈夫か?」

美術部員「はい!」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/20(火) 20:05:25.61 ID:axJFV0UM0
その後、家に帰る
今日は結構な額が手に入ったので財布の中身を確認することにした


男「......ふむ......」

男「これぐらい金が貯まれば......>>251の製作に取りかかれるかもしれない」


彼は昔から工作や発明の類いを好む
そのため、様々なものを作って遊ぶのだ
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 20:38:53.10 ID:aoRZFq9t0
食品サンプル
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 20:42:35.70 ID:ruo9I2Cp0
フィギュア
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/20(火) 23:49:42.34 ID:axJFV0UM0
男「フィギュアを作るか」

男「毎日寝る前に一時間ほど作業しよう」

男「大変疲れる作業だからな。熟睡できるはずだ」

男「誰のフィギュアを作るかは決まってないし、デフォルメ素体から作るか」

男「肩こりの季節が幕を開ける」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/20(火) 23:58:33.97 ID:axJFV0UM0
翌日
台風のもたらした暴風雨により、外で待機できなくなった
しかし直帰というのはあまりにも退屈なので、下駄箱の隅に邪魔にならない程度のスケールで待機した


男(いつもより好奇の視線で見られているような気がするな......)


すると、彼に>>255が話しかけてきた
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 00:04:17.65 ID:yUkR6Qrw0
幼馴染
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 00:04:19.79 ID:907vi0RpO
図書委員
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 19:59:08.53 ID:KlRuOhff0
勇気があるものだ
好奇の視線の中心にいる人間に堂々と話しかけるとは
俗にまみれた外面だけの人間には難しい芸当だろう


図書委員「あ、ここにいたんですね」

男「直帰はつまらんので」

図書委員「そうですかそうですか」

男「嬉しそうだな。どの用件だ?」

図書委員「>>258
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 20:03:03.79 ID:qPwgU3Lt0
本の返却催促をまた手伝って欲しい
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 20:03:42.97 ID:rRgqGmpU0
私が今まで趣味で書いてきた小説を読んで欲しいのですが
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 20:41:06.92 ID:KlRuOhff0
図書委員「私が今まで趣味で書いてきた小説を読んでほしいのですが」

男「いいぞ」


これは難題だ
内容をしっかり分析しなければならない
また、本人の創作意欲を損ねてもいけない(これは飽くまで個人的な願い)


図書委員「......やっぱり恥ずかしいですね」

男「リラックスしろ。下駄箱だと湿気が多い。適当な教室を探してそこで読むぞ」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 21:58:56.42 ID:KlRuOhff0
彼女から渡された冊子は一般の本と比べればそこまで厚いものではなかった
一時間もあれば読みきれるだろう


男「それでは読ませてもらう」

図書委員「どうぞっ!まぁ私の小説が悪書なわけありませんから」

男「......」


急に強気になったな、などと思いつつ読み始める


>>262...どんな本?
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 22:02:31.55 ID:tm8GpSoDO
一見邪道に見えて最後まで読むと王道バリバリのファンタジー
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 22:02:34.46 ID:Be8PccK40
甘酸っぱ過ぎる青春恋愛小説
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 22:26:58.77 ID:KlRuOhff0
一通り読み終えた
内容としては青春恋愛小説だ
王道といえば王道なので、作者の味付けが試されるのだが......


男「すげー......甘酸っぺぇ......」

図書委員「そうだろうそうだろう?」

男「これヤバいわ。心がガンガン締め付けられる」

図書委員「私も書いてて辛かった」

男「甘酸っぱいっていうのは王道の中の王道だが、それもここまで行けば新しいぞ」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 23:05:41.62 ID:KlRuOhff0
図書委員「高評価ですか?」

男「おう」

図書委員「やったー!」

男「しかしよくもまぁここまで出来たものだ。お前にも恋とか分かるんだな」

図書委員「失礼ですね」

男「冗談さ。お前もこの本みたいに素敵な恋をしろよ」

図書委員「......カッコつけてくれますねぇ」

男「ほら時給よこせ。600円」

図書委員「まけてください」

男「450円」

図書委員「分かりましたっ!」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 23:10:48.34 ID:KlRuOhff0
家に帰り、フィギュアを製作する
まだ素体すら出来ていないが、彼は黙々と作業する
そして刻限がやってくる


男「そろそろ寝るかなー......」


その時、久しく聞く電子音が鳴る
彼は携帯電話を取る


男「この夜中に誰だ......?」


>>267...誰がかけてきた?
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 23:12:17.54 ID:GLvNL8FhO
奇術部部長
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 23:12:36.70 ID:yUkR6Qrw0
幼馴染
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/22(木) 18:50:55.59 ID:j+XPRiPK0
幼馴染「やあ男。僕だよ」

男「......」

幼馴染「もしもーし?そこにいるのは分かってるんだからね?」

男「......」

幼馴染「今から君の家に行って話をすることになるよ」

男「ちぇ」

幼馴染「やっぱり居るんじゃないか。全く......」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/22(木) 18:58:07.98 ID:j+XPRiPK0
男「それで、何の用?」

幼馴染「なんか変なもの作ってない?」

男「......いや、フィギュアを作ってはいるが」

幼馴染「デカイ?」

男「手のひらには乗るだろうさ」

幼馴染「なら安心」

男「用件はそれだけか?切るぞ」

幼馴染「あぁ待ってよ。こっちが本題」

男「なんだ?」

幼馴染「>>271
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 19:03:40.81 ID:fHt81o4Y0
今好きな人いる?
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 19:03:48.30 ID:+zkStIzDO
もし私が外国に留学すると言ったら嫌かい?
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/22(木) 19:15:56.35 ID:j+XPRiPK0
幼馴染「もし私が外国に留学すると言ったら嫌かい?」

男「......ふむ」


少し間を置いて答える


男「自分で決めかねているなら......俺は嫌だな」

幼馴染「......そう、そうかぁ」

男「外国に行くってのは大きな挑戦だ。大した覚悟もなく行けば失敗する可能性もあるだろう」

幼馴染「......」

男「知り合いが挫折するところは見たくないな。そう思ったよ」

幼馴染「くくっ......参ったなぁ」

男「?」

幼馴染「参った参った。僕の負けだ。また明日」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/22(木) 19:19:49.95 ID:j+XPRiPK0
意味深なメッセージを心に留めて眠る
翌日もいつも通り登校し、校門の外で依頼人を待ちわびる
ひとつ変わった点があるとするなら机に張った紙に追記したことだろう
『あと7日』


男「短い期間だったが、結構面白かったな......」


早すぎるノスタルジーに浸っていると>>275に声をかけられる
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 19:22:39.63 ID:+zkStIzDO
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 19:27:49.77 ID:r/bBc5Ru0
生徒会長
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 19:27:55.54 ID:cJSFDmm4O
奇術部部長
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/22(木) 19:38:39.25 ID:j+XPRiPK0
生徒会長「おや、男くんじゃないか。ごきげんよう」

男「会長ですか」

生徒会長「君はこういうのが趣味なのかい?」

男「そうですよ。なにかご用ですか?請け負いますが」

生徒会長「>>279
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 19:40:01.40 ID:1wUCH21z0
生徒会の手伝いをちょっと頼めるかな?
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 19:55:52.02 ID:fHt81o4Y0
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/22(木) 20:02:23.01 ID:j+XPRiPK0
生徒会長「生徒会の手伝いをちょっと頼めるかな?」

男「いいですよ」

生徒会長「話が早いね」

男「じゃなきゃここで待機してないですよ」

生徒会長「それもそうか。じゃあついてきてくれ」


会長に促され、生徒会室まで移動する
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/22(木) 20:06:11.22 ID:j+XPRiPK0
そして生徒会室
意外と物が散乱し、ごちゃごちゃしていると最初は思っていたが
今ではもう慣れた


生徒会長「男くんはここにも慣れているよね」

男「まぁ、そうですね」

生徒会長「秘密基地みたいで赴きがあるだろう?」

男「それで、何を手伝えばいいんですか?」

生徒会長「>>283
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 20:21:20.64 ID:1wUCH21z0
私の遊び相手
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 20:37:43.42 ID:r/bBc5Ru0
生徒総会で読む原稿の作成
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/23(金) 20:35:43.08 ID:eN8QLGbh0
生徒会長「生徒総会で読む原稿の作成をお願いしたい」

男「ほほう。最初の挨拶でも?」

生徒会長「そんなところだ。よろしく頼むよ」

男「責任が重いんですが」

生徒会長「大丈夫大丈夫。何かあっても怒られるのはこっちだから」

男(とんでもない人だ......)
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/24(土) 16:03:00.33 ID:ThxJ94RN0
生徒総会は一週間後らしい
それまでに完成させれば良いとのことだが、こんな重い荷はとっとと降ろしたい
なので頑張って一日で書き上げることにした


男「仰々しい挨拶は苦手なんだよなぁ」

生徒会長「ボクはこの生徒会室を調査しなければならない」

男「ここを?何のために?」

生徒会長「ここから虫が涌いているって苦情が来てさ。本当か分からないんだけどね」

男「ここゴミ屋敷と変わりませんもんね」
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/24(土) 16:07:07.56 ID:ThxJ94RN0
色々な発表を思いだし、頭を捻っていると悲鳴がする


生徒会長「もぎゃー!」

男「なんすか」

生徒会長「ゴキブリがいる!」

男「そうですか。ここゴキブリを殺すスプレーありましたよね?」

生徒会長「あるけど怖い」

男「そうですか。じゃあゴキブリと仲良くして下さい」

生徒会長「んな殺生な!」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/24(土) 16:29:30.93 ID:ThxJ94RN0
生徒会長「頼むよ男くん」

男「オプションで、追加料金払ってくれるなら良いですよ」

生徒会長「男くんは相変わらずだね!いいよ払うから退治して!」

男「承りました」


男はゴキブリを殺すスプレーを持ち出し、会長のそばの物陰に使う
紙を擦り合わせるような音と共にじたばたと奴が出てくる
そして奴は会長の脚によじ登り、絶命した
一方の会長はと言えば


生徒会長「アッ____」


気絶していた
仕事の分担は反対の方が良かっただろう
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/24(土) 16:49:43.19 ID:ThxJ94RN0
夕刻
原稿の完成は目前であり、ゴキブリは殺したので心置きなく作業できていた


男「ふー......」

生徒会長「ぅーん......」

男「お目覚めですか」

生徒会長「ああ、ボクは何を......っは!奴は!?」

男「もう処分しました。安心して下さい」

生徒会長「そうかい。それは良かった」
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/26(月) 00:49:17.01 ID:QayZ37lg0
男「それと、これ。原稿できましたよ」

生徒会長「ありがたい。それで時給は......」

男「いくらが良いですか?」

生徒会長「>>291
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 01:00:00.04 ID:CtZgxYWS0
5000円でどうだろうか?
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 01:02:44.05 ID:6LUElLozO
↑+ゴキブリで迷惑かけた追加料金で私の体で払おう……

生徒会長が男なら「ゴキブリで〜」の所は無視で
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/26(月) 22:17:34.59 ID:QayZ37lg0
生徒会長「5000円でどうだろうか?」

男「恐ろしく太っ腹ですね。日本ってインフレそこまで進んでましたっけ」

生徒会長「あぁ、あとゴキブリで迷惑かけた追加料金は私の体で払おう」

男「......体!?」

生徒会長「そう。体さ」

男「ぐ、具体的に例を示して下さい」


何もかも驚きでひたすらキョドる


生徒会長「>>294
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 22:24:14.35 ID:CtZgxYWS0
それは当然エッチな……ああ、君は童貞だったか
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 22:26:31.59 ID:IEbQqyKX0
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 22:28:14.68 ID:8rWBodN5O
胸でも尻を触ってもいいし、君が満足いくまで色々していい。その先も……
私の身体が好みじゃないなら、追加は3000円に変えておくが?
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/27(火) 01:06:15.40 ID:qJYpmhXI0
生徒会長「それは当然エッチな......ああ、君は童貞だったか」

男「......く!」

生徒会長「否定しないんだね」

男「そ、それよりも会長はもっと自分を大事にですね」

生徒会長「私の身を案じているならそれは無用だ」

男「童貞をからかって楽しいですか」

生徒会長「おいおい。心外だなぁ。私はからかってなんかいないよ」
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/29(木) 22:56:52.65 ID:fNoU4ofw0
彼女はこちらを勢いよく押し倒す
その目は生徒会長たる胆力を感じさせる


男「うっ」

生徒会長「くくっ、不満はないようだ」


そして彼女はこちらに馬乗りになる
絶対絶命だ
誰か助けに来ないかと思った


男「会長、まずいですって」

生徒会長「安心したまえ」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/29(木) 23:10:22.44 ID:fNoU4ofw0
その時、ノックの音がしてドアが開く


図書委員「経費の報告に来ました......!?」

男「あっ!図書委員!」

生徒会長「やばっ」

図書委員「な、なななな何やってるんですか!?」

男「見ての通りだ」

生徒会長「違う!誤解なんだよ!これは偶然だ!」
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/29(木) 23:31:46.72 ID:fNoU4ofw0
図書委員「ふーん、そうですか」

男「助かった......」

生徒会長「本当なんだ!信じてくれ!」

図書委員「じゃあなんで男くんがここにいるの?」

男「それはだな。俺は会長に仕事を頼まれたんだ」

生徒会長「そうそう。ただの業務だよ」

図書委員「へー。馬乗りになって組み合うのが生徒会の業務なんですね」

男「それは業務じゃない」

生徒会長「そ、そうだ。ただ手持ちがないから体で払おうとしただけで」

図書委員「......会長。夜道には気をつけて下さいね」
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/29(木) 23:39:12.46 ID:fNoU4ofw0
生徒会長「待ってくれ!命だけは......!」

男「命まで奪うことはあるまい」

図書委員「あなたに私が何を考えているか分かりますか」

生徒会長「......」

男「よく分からんが怒りを鎮めてくれ、俺にできることならなんでもするから」

図書委員「ん?」

生徒会長「ん?」

男「......あ」

図書委員「じゃあ、>>302
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 23:40:41.65 ID:m5+pvI3ZO
こらからも私に手伝ってくださいね
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 23:41:06.33 ID:WocI6ChU0
好きです。付き合ってください
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 23:41:52.30 ID:vHlfNo2DO
休日に買い出しを手伝ってほしい
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 23:41:54.33 ID:MUNnZc270
今度は自宅の倉庫兼書庫の整理を手伝ってほしい
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 23:45:26.66 ID:WocI6ChU0
出来たら安価↓の>>303
無理ならそのまま
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/30(金) 20:53:54.52 ID:iffCeMiY0
図書委員「休日に買い出しを手伝ってほしい」

男「休日......明日か。いいぞ」

生徒会長「欲がないな」

図書委員「会長に比べれば、そうですね」

男(多分威嚇してる。怖い)

生徒会長「ま、とりあえず時給の5000円は払っておくよ」

図書委員「なっ、そんな大金」

男「ありがとうございました」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/30(金) 21:01:30.72 ID:iffCeMiY0
翌日
陽光は美しく照りつける
お陰で焦げ目がつきそうだ


男「うぁー......」


欠伸をひとつして着替える
するとチャイムが鳴る


男「はい」

図書委員「用意は出来ましたか?」

男「ん、まぁ」
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/30(金) 21:06:12.59 ID:iffCeMiY0
図書委員「じゃあ行きましょうか」

男「やけに早いな」

図書委員「そ、そうですか?」

男「いいけどな」

図書委員(せっかちな女だと思われたかな)

男「今日はどこに行くんだ?」

図書委員「>>310
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 21:12:41.68 ID:3CQ1RwHX0
デパート
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 21:12:47.52 ID:p/XUL/dDO
ホームセンターです
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 21:13:03.15 ID:PvVwOy2j0
公園の噴水広場
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/31(土) 13:35:21.69 ID:8w0ZTfsb0
図書委員「ホームセンターです」

男「ホームセンター!?」

図書委員「そうですが、何か問題でも」

男「いや、意外だなと」

図書委員「私に対してどんなイメージだったんですか?」

男「教室の隅でニタニタしながら本読んでる感じ」

図書委員「ローキック」

男「ふげっ」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/31(土) 15:08:16.35 ID:8w0ZTfsb0
ホームセンターにやって来た
この木の匂いがなかなか好きで、心が落ち着く


図書委員「よし」

男「そういや、何買うんだ?」

図書委員「言ってませんでしたっけ」

男「おうよ」

図書委員「>>315
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 15:13:26.96 ID:BS92Aq/90
本棚を新調します
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 16:01:38.39 ID:u9QondnO0
家や図書室の棚を修理する道具です
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/31(土) 16:23:26.59 ID:8w0ZTfsb0
図書委員「家や図書室の棚を修理する道具です」

男「いまいちイメージしづらい」

図書委員「そうですね。私も詳しくないのでネジ穴を開ける奴とネジがあればいいです」

男「そうか。じゃああっちのコーナーだな。行くぞ」

図書委員「はい」
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/31(土) 17:21:14.53 ID:8w0ZTfsb0
商品を一通りカゴに入れた
買い忘れがあると困るので確認しよう


男「これで全部か?」

図書委員「そうですね。ネジのサイズもこの程度で良いでしょう」

男「あっ」

図書委員「ど、どうしました?」

男「......ドライバー持ってる?」

図書委員「流石にありますよ!?」
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/31(土) 17:27:43.09 ID:8w0ZTfsb0
男「会計か」

図書委員「ええ、そうですね」

男「......奢らないよ?」

図書委員「ケチですね」

男「今更言うか」

図書委員「どうしてそんなケチなんです?」

男「>>320
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 17:33:36.39 ID:4VINDtw80
生まれたときからの性分だ
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 17:39:42.36 ID:BiowulkDO
過去にお金が無いことで酷い目にあったからな
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/31(土) 18:19:37.36 ID:8w0ZTfsb0
男「過去にお金が無いことで酷い目にあったからな」

図書委員「どの程度ですか」

男「色々だな。ショボいのからヤバいのまで」

図書委員「差し支えなければ聞きたいです」

男「ショボいのがラーメン奢ってやろうとしたら十円だけ足りなくて最高にダサかったこと」

男「ヤバいのが誘拐されて身代金を請求されたとき」

図書委員「......誘拐!?」

男「うち貧乏だから身代金払えなくてさ。俺がいくつか内臓抜かれたよ」

図書委員「しゃ、洒落になりませんよそれ」

男「まぁそのあと親が必死に働いてくれて必要分は確保した」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/31(土) 18:24:29.74 ID:8w0ZTfsb0
図書委員「その話されると私が払わざるを得なくなりますね」

男「だろうな。ネットで調べれば多分出てくるんじゃね?」

図書委員「嫌ですよそんな話」

男「でも恐怖に大分耐性がついた。ジェットコースターなんて一ミリも怖くないね」

図書委員「私はジェットコースターなんて無理ですよ」

男「俺も無理。怖くないけどゲロ撒き散らす」

図書委員「汚っ!」
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/31(土) 18:27:44.70 ID:8w0ZTfsb0
その後、ホームセンターを出た
すると彼女は若干迷ったような顔をしたあとに別れを告げた
きっと遠慮させてしまったのだ。しかし好意は無下にしたくないので帰った


男「家暑っ」


やることもないのでフィギュア作りをして寝た
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/31(土) 18:52:00.26 ID:8w0ZTfsb0
翌日
いつものように校門で待機していると真横に鳥の糞が落ちてきた
怯えながら『残り五日』と書く


男「怖いなぁ」


すると>>326が話しかけてきた
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 18:53:45.96 ID:BiowulkDO
担任教師
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 18:59:50.97 ID:kKVHMOPK0
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 01:11:53.68 ID:stVczdAa0
担任教師「むっ、男ではないか」

男「ああ、先生」

担任教師「何をしているんだ?」

男「見ての通りですよ。特別自由研究です」

担任教師「確かに君はこういうのを好みそうだ」

男「それより、何か用ですか?」

担任教師「>>329
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 06:00:24.46 ID:czNfOYfDO
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 06:51:13.14 ID:Ycq/eGiE0
部品運び
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 06:53:44.91 ID:veW36oBLO
ミス。間違いました
安価は「確か君はお金を払えばなんでもやってくれるらしいが……私も頼んでいいか?」で
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 08:27:01.76 ID:g8Aq/02zo
>>330
ID違うんだけど誰お前
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 15:37:34.98 ID:stVczdAa0
とりあえず>>329を採用します


担任教師「部品運びをしてほしいんだが」

男「何の部品ですか?」

担任教師「それが私も知らないんだよ」

男「......ど、どういうことですか?」

担任教師「倉庫にあるらしいんだが、位置しか教えて貰えなかった」
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 15:44:23.23 ID:stVczdAa0
よくある話だが、倉庫はボロボロだ
錆にまみれているし、薄暗い。風が吹けば倒れてしまいそうだ
噂によれば、公的な機関を通さずに無許可で学校に建てたとかなんとか


男「ここって、鍵できちんと開くんですか?」

担任教師「開かない。バールを使う」

男「先生今日はいつにも増して物騒ですね」

担任教師「褒めてくれるなよ......それっ!」


扉は開け放たれ、侵入が可能になった


男「先生。部品ってこれですよね?」

担任教師「多分そうだが......これ何の部品だ?」

男「見たところ>>335ですね」
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