【まどマギ】杏子「スーパーマミオシスターズ」マミ「イッツミー!マーミオ!」

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149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:41:33.87 ID:xHieRB+00
ちびマミ「これなら……!」

ワルプルギスの夜「ア〜ッハッハッハッハッハ!」

ちびマミ「そん、な……!」

QB「だから言ったじゃないか。彼女にはどんな攻撃も通用しないと」

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハハハハハッ!」ゴゴゴ……!

QB「どうやら彼女は、より多くの絶望を振りまく為に避難所の方へ向かうみたいだね」

大勢の杏子「「「「「「「「くそっ!させるかぁ……っ!」」」」」」」」シュルルルルルッ……!

ちびマミ「!?」

ちびマミ(佐倉さん達が一点に集まってる!?)

巨大杏子「まどか達の所へは……行かせない……!」ズゥーン!ガシィッ!

ワルプルギスの夜「ヒャハッ?」

ほむら「杏子がアイテム無しで巨大化した……!?」

巨大杏子(まさか、こっそり練習していた……分身を集めて巨大化する技が、こんなところで役に立つなんてな……!)グググッ

※巨大化バトル 初出:マリオ&ルイージRPG3!!!
特殊イベント限定の技(?)で、原作では瀕死に陥ったクッパがマリオ達のサポートで巨大化し、同じく巨大な敵と戦う特殊バトルが発生する。
次回作『ドリームアドベンチャー』でもユメルイージが合体して巨大化し、同様に巨大な敵と戦う特殊バトルが発生する。
杏子は後者の方法で密かに練習しており、見事分身を合体させた巨大化を成功させた。

ワルプルギスの夜「ア〜ッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!」ゴゴゴ……!

巨大杏子「行かせないって言ってるだろぉ……っ!!」グググッ!

ちびマミ「佐倉さんっ!」

ほむら「杏子っ!」

QB「巨大化したところで結末は変わらないよ。いずれ杏子は彼女の力に押し負けるだろう」

ほむら「うるさいっ!どうして……どうしてここまできて、勝てないの……っ!」

魔法少女達「……っ!」ギリッ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:42:51.21 ID:xHieRB+00
ちびマミ「………」ガクガク

ちびマミ(ど、どうしよう……!?どのアイテムや技も効かないなんて……!こんなの、どうやって倒せば……!)

テレッテッテレッテッ♪プルルルルルッ……

ちびマミ「……!」

ちびマミ(これは買い物電話の着信音!もしかして鹿目さんか美樹さんが……!)買い物電話ピッ

ちびマミ「もしもしっ!」

まどか『マミさん!大丈夫ですか!?』

ちびマミ「そ、それが……思った以上に苦戦していて……」

まどか『それは知ってます!ただ、電話に出られるということは、少なくとも生きてるんですね!』

ちびマミ「う、うん……」

まどか『あの白い詐欺師から話は聞きました!何やってるんですかマミさん!苦戦するなんて!らしくないですよ!」

ちびマミ「そうは言うけど、アイテムが効かないのよ!佐倉さんや暁美さんと一緒に強力な技を放っても通用しないし……」

まどか『通常の攻撃が効かなかったとしても、他にも強力なアイテムは沢山あるじゃないですか!」

ちびマミ「だから無理なのよ!どんなに強いアイテムを使っても、そもそも通じないんじゃ……」

まどか『あーもう!やっぱり忘れてる!マミさん!思い出して下さいよ!どんな無茶でも実現出来る「アレ」を!』

ちびマミ「どんな無茶でも……」

まどか『クッパに奪われたせいでマリオが窮地にまで追い込まれた「アレ」です!』

ちびマミ「……あぁっ!」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:44:04.19 ID:xHieRB+00
数十分前 避難所


QB「………」キュッピーン!

QB(なるほど、分かったよ。今こそ鹿目まどかに契約を迫る時……そして僕らの勝利が決まる時だね)

QB「……やぁ」ヒョコッ

まどか「貴方は……」

さやか「ゲッ!あの時のグロかった人形!」

なぎさ「……っ!」

まどか「何しに来たの?私、全部知ってるんだよ?だから絶対に契約しない」

QB「そんなことを言っている場合じゃない。巴マミ達は今、彼女……ワルプルギスの夜を相手に苦戦している」

QB「このままなら、恐らく後数時間もしない内に敗北するだろう。そして君達も彼女に……」

さやか「う、嘘っ!?あのマミさんが!?」

なぎさ「何かの間違いなのです!」

まどか「………」

QB「いや、僕らは嘘は言わない。疑うなら確かめに行ったらどうだい?尤も、命の保証はしないけどね」

さやか「くっ……!」

なぎさ「そ、そんな……!マミ達が……」

まどか「……それって、マミさん達の『攻撃が通用していない』ってこと?」

QB「そうだね。彼女の力の前では、どんな魔法少女の攻撃も無に等しいだろう」

まどか「………」

QB「ただしまどか、君なら話は別だ。君が契約すれば、恐らく彼女を一撃で倒すことが……」

まどか「もうっ!マミさんってばやっぱり忘れてる!急いで連絡しないと!」買い物電話ピッピッ

QB「へ?」

まどか(攻撃が通用しないなら、それを上回る手段で何とかすれば良いんだよ!そう、「アレ」を使えば……!)
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:44:54.10 ID:xHieRB+00








ちびマミ「スターの杖……!」

まどか「そうです!スターの杖を使えば、ワルプルギスの夜なんてけちょんけちょんのカロンカロンですよ!」







153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:47:58.19 ID:xHieRB+00
スーパーマリオギャラクシーラスダンBGM『ギャラクシープラント』

ちびマミ『……佐倉さんっ!もう少しだけ持ちこたえて!』ゴソゴソ

巨大杏子『何か策があるのか!?』グググッ!

ちびマミ『えぇ!これさえあれば、ワルプルギスの夜を何とか出来るはず……!』スッ

ほむら「それは……星形の杖……?」

ちびマミ「……スターの杖、お願い!ワルプルギスの夜を……元に戻して!」ピカァッ!

バシュウウウウウウウウウウッ!

ワルプルギスの夜「キャハァッ!?」

巨大杏子「っ!?ワルプルギスの夜の動きが止まった!?」グググッ!

※スターの杖 初出:マリオストーリー
どんな願いでも叶えることが出来る究極のチートアイテム。原作では星の精が厳重に管理していたがクッパに奪われてしまった。
ただし星の精達による「スターフラッシュ」及び「ピーチフラッシュ」という技を使えば杖の効力を消し去ることが可能。

ちびマミ「そして、今まで魔女となってしまった魔法少女達を……私が助けてあげられなかった魔法少女達を、元の人間に戻してあげて……!」

ちびマミ「それだけじゃない!絶望の底から舞い戻って来た魔法少女達が笑顔で暮らせるように……彼女達が帰るべき場所に帰してあげて!」

ズバババババババババババッ!

ワルプルギスの夜「アヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」

QB「そ、そんな馬鹿な!?彼女が……苦しんでいる……!?」

巨大杏子「今だ!うおおおおおおおおおおおおっ!」グイィッ!

ワルプルギスの夜「ヒャハアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」ズシャアアアアアン!
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:49:30.06 ID:xHieRB+00
ほむら「マミ!これは一体!?」

ちびマミ「私としたことが、こんな強力なアイテムを忘れていたなんて!鹿目さんにはまた助けられちゃったわね!」

ちびマミ「これはスターの杖と言って、どんな願いでも叶えることが出来るアイテムなの!」

ほむら「ど、どんな願いでも……!?」

QB「まさか!僕らの技術以外に、他者の願いを叶える術なんて無いはずだ!」

ちびマミ「あら?知らないの?夢と希望に満ち溢れ、子供達の冒険心をくすぐってきたマリオに不可能は無いのよ!」

ズバババババババババババッ!

ワルプルギスの夜「キャ……キャハッ……!」プルプル

巨大杏子「もがき苦しんでるけど、全然元の人間に戻らないぞ!」

QB「……当然だ。いくらそのスターの杖とやらが強力だとしても、君程度の魔力なんて絶望の前では無力さ!」

ちびマミ「うるさい!そんなはず……!」

ほむら「マミの魔力……だったら……!」ゴソゴソ

ほむら「えいっ!」ケロケロドリンクビシュッ!

ちびマミ「んむっ!?」ゴクッ

巨大杏子「んくっ!?」ゴクッ

魔法少女達「んんぅ!?」ゴクッ

パシュウウウウウウウウッ!

巨大杏子「おぉっ!何だか力が漲ってきた!」

魔法少女達「暁美さん!今のって……!」

ほむら「えぇ!ケロケロドリンクで貴女達全員の体力と魔力を回復したわ!皆、今すぐスターの杖に自分の魔力をありったけ注いで!」

ちびマミ「……!」

巨大杏子「……!」

魔法少女達「……!」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:50:15.93 ID:xHieRB+00
QB「そんなことをしたところで気休め程度にしかならないよ?」

ほむら「やってみなければ分からないでしょう?一人では足りなくとも、皆の力を合わせれば……きっと道は開ける!」ソウルジェムカッ!

巨大杏子「ほむらの言う通りだ!最後まで諦めない奴が勝つんだよ!」ソウルジェムカッ!

幻惑の魔法少女「……私達は皆、巴さんに助けられた」ソウルジェムカッ!

水風船の魔法少女「だったら今度は……!」ソウルジェムカッ!

薔薇園の魔法少女「私達が巴さんに……!」ソウルジェムカッ!

鳥かごの魔法少女「助けてもらった時の……!」ソウルジェムカッ!

芸術家の魔法少女「恩を返す時……!」ソウルジェムカッ!

委員長の魔法少女「私達の魔力……!」ソウルジェムカッ!

ハコの魔法少女「その全てを……!」ソウルジェムカッ!

影の魔法少女「杖に込める……!」ソウルジェムカッ!

魔法少女達「見滝原を……マミさん達を絶対に守ってみせる……っ!」ソウルジェムカッ!

バシュウウウウウウウウウンッ!!

ちびマミ「うっ……!」

ちびマミ(杖に佐倉さん達の魔力が入っていく……!)

QB「……!」

QB(こ、これは……一人一人の魔力は微量なのに、それが合わさると……これほどの魔力に……!?)
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:52:21.16 ID:xHieRB+00
巨大杏子「……分かったよ!仕方ないなぁ!」ガシッ!

ちびマミ「あっ……!」

巨大杏子「宇宙まで飛べば良いんだよな?やったこと無いけど……頑張ってみる!その代わり、絶対にこいつを何とかしてよ!?」

ちびマミ「……もちろん!」

巨大杏子「ようし!せーのっ……でやああああああああああああっ!」バシュウウウウウウウンッ!!

ちびマミ「うっぐ……!」ググッ!

ほむら「マミ!?杏子!?どこに行くの!?」

QB(魔力反応が途絶えた……?まさか彼女達は、今の跳躍で宇宙まで……!?)

巨大杏子「てやぁっ!うっわ、高すぎて目がくらみそう……!」

ちびマミ「でも、これだけの高さなら……いけるっ!」

巨大杏子「よし!じゃあいくぞ!あいつを頼んだよ……マミさあああああああああああああんっ!!」ビシュッ!

ちびマミ「任せてーーーーーーーーーーっ!」シューンッ!

ちびマミ「………」キラキラ……!

ちびマミ(皆の魔力を集めて出来たスターだからかな……温かい気持ちと、暗い気持ちが同時に心の中に流れ込んでくる……)

ちびマミ(特に暁美さんの気持ちは……他の人の数十倍重く圧し掛かってくる。何度も繰り返した絶望が……)

ちびマミ(だけど、それと同時に……希望も見える。鹿目さんや私達と平和な日常を過ごしたいという、彼女がずっと胸に秘めていた希望が……)

ちびマミ(……いや、それだけじゃない。暁美さんと触れ合った私達の気持ちも一緒に……!)

ちびマミ「……っ!」シューンッ!

ちびマミ(これは……絶対に負けられないわね……!)
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:53:32.59 ID:xHieRB+00
ほむら「……あっ!あれ!」スッ

魔法少女達「空から虹色の流れ星が……!」

QB「……っ!?」

QB(そんな、まさか……!あれは、マミ……!?)

ちびマミ「……!」シューンッ!

ワルプルギスの夜「……っ!」ガクガク

ちびマミ(見えたっ!ワルプルギスの夜……もう大丈夫!私が貴女を……!)

ちびマミ「……いっけええええええええええええええええええええっ!!」バシュウウウウウウウンッ!! EXCELLENT!!

ワルプルギスの夜「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

ちびマミ(深くて真っ暗な絶望から……救い上げてみせるから……っ!)

※ブラザーフィニッシュ 初出:マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー
原作ではマリオと、巨大化したユメルイージの必殺技。ユメルイージがマリオを乗せて宇宙までジャンプし、そのままマリオをスターに乗せて敵に投げつけ、スターに乗ったマリオが敵を貫いてとどめを刺す技。
スターの杖と皆の魔力、そして全員の希望を願う気持ちが合体してスターが出来上がり、それに乗ってワルプルギスの夜を貫けば……絶望に満ちた魂に希望の光を灯せば……!

スーパーマリオ64ラスボス撃破BGM『ドゥルルッ♪テレテッテッテー♪テテテテーン♪テレレッテッテー♪テレレッテッテー……』

ワルプルギスの夜「ア……アァッ……あっ……うぅっ……!」パァッ……!

巨大杏子「よいっしょっとぉっ!結構な無茶だと思ったけど、人間やろうと思えば何でも出来るんだなー!」ズドーンッ!

ほむら「きょ、杏子!一体今のは……」

ちびマミ「佐倉さん!」スィーッ

巨大杏子「マミさん!大丈夫だったか!?」

ちびマミ「えぇ。こんなことでやられるほど柔じゃないもの!それより……」チラッ

巨大杏子「……!」チラッ

ほむら「あ……」チラッ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:55:02.92 ID:xHieRB+00
ワルプルギスの夜「……うぅっ、うぁっ……!」シュパアアアアッ!

パシュウウウウウウウンッ……!

舞台装置の魔法少女「ぐすっ……」キラキラ……

大勢の魔法少女の魂「「「「………」」」」シュンシュンシュンッ……!

ほむら「ワルプルギスの夜が……人間の姿に……!」

巨大杏子「しかもそいつに纏わりついてた白い塊が……どんどん消えていって……!」

QB「そ、そんな馬鹿な……こんなことって……!」

ちびマミ「……彼女の周りにいるのは、絶望して彼女に取り込まれてしまった魔法少女の魂。スターの杖の力で、元いた時代と場所に戻って行っているのね」

ちびマミ「恐らく彼女達は故郷に辿り着いたら元の人間に戻るはずよ。そして……」スタスタ

舞台装置の魔法少女「うぅっ……」

ちびマミ「もう大丈夫。貴女も早く元の場所に帰りなさい。魔女になったことは忘れて、失った時間を取り戻して……今度こそ幸せに暮らしてね?」ナデナデ

舞台装置の魔法少女「あ……ぐしゅっ……あり、がとう……!」パァッ……!

シュパッ……

ほむら「……消えた」

巨大杏子「ってことは……元の場所に帰ったのか」

QB「………」

ちびマミ「さて、次は……」クルッ

QB「……!」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:56:15.25 ID:xHieRB+00
ちびマミ「………」スッ

QB「……その杖で僕を葬る気かい?無駄だよ。例え僕らが消滅しても、宇宙の問題は君達では到底解決出来ることでは……」

ちびマミ「誰がそんなことを言ったかしら?」

QB「へ?」

ちびマミ「コホン……まずは宇宙の寿命問題を解決して!」ピカッ!

QB「急に何を……えっ、母星の僕から……何だって!?エントロピー問題が解決した!?」

ちびマミ「続いて……キュゥべえ達全員に感情と倫理観、そして凄まじい罪悪感を与えて!」ピカッ!

QB「僕らに感情を?そんなことをして何に……うわああああああああああっ!?僕らは何てことをしてしまったんだああああああっ!」フルフル

QB「何も知らない無垢な少女達をたぶらかし、挙句絶望させてエネルギーにするなんて……僕は、僕らは何て最低なクズなんだあああああああっ!」フルフル

ちびマミ「そして更に……魔法少女のシステムを変更!絶望からではなく希望から……」

QB「言われなくても今すぐやるよ!いややらせて下さい!これからは今までの罪滅ぼしとしてエネルギー回収無しで皆の願いを叶えます!」

QB「ですが契約した以上は魔法少女となってしまいますが、ソウルジェムなんて物は当然作りませんし、魔女化する仕組みも取り除きます!」

QB「魔法も使い放題に致しますので、どうかそれで勘弁して下さいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」ゲザァッ

ちびマミ「よろしい♪」

ほむら「」ポカーン

巨大杏子「」ポカーン

魔法少女達「」ポカーン
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:57:41.00 ID:xHieRB+00
スーパーマリオ64エンディングBGM『テーテテテテテテテーテー♪テテテーテテテーテテテー♪テーテテテーテテテーッテー……』

ちびマミ「あっ、見て!いつの間にか青空が広がってるわ!」スッ

ほむら「………」

巨大杏子「………」

魔法少女達「………」

ちびマミ「どうしたの皆?固まっちゃって」

巨大杏子「いや、その……」

魔法少女達「そんなあっさり宇宙の問題とかを解決しちゃって良いのかな〜って……」

ちびマミ「良いのよ。人類はこれまで散々キュゥべえに騙されてきたみたいだし……」

ちびマミ「彼らに『人間の力だって侮れない』ということを教えるには、ちょうど良い機会かなと思って」クスッ

QB「は、はい。今の出来事で確信しました。人間は時に僕らが想像もつかない奇跡を起こす存在だと……そんな人達を僕らは……うぅ……」ズーン

巨大杏子「というか最初からそれ使っとけば今までの魔女もわざわざボコらずに倒せたんだよな……」

ちびマミ「それについてはごめんなさい。完全に忘れちゃってて……」

ほむら「………」

巨大杏子「で、ほむらはいつまで唖然としてるんだ?」

魔法少女達「ワルプルギスの夜に勝った……とはちょっと違うけど、乗り越えたんだよ?もっとこう……喜ばないの?」

ほむら「………」ツー…

ちびマミ「あっ……!」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:58:27.02 ID:xHieRB+00
ほむら「うっ……うぅっ……!」ポロポロ

ちびマミ「………」

ほむら「や、やっと……勝てたんだ……まどかや皆を……守れたんだ……!」ポロポロ

ほむら「何度も繰り返して、何度も諦めかけて……それでも、挫けず立ち上がって……!」ポロポロ

ほむら「ようやく、この一ヶ月を……乗り越えられたんだ……!ぐすっ……えぐっ……!」ポロポロ

巨大杏子(……ほむら)

魔法少女達「………」

ほむら「巴さん、佐倉さん……!それに、皆も……ありがとう……!本当に、ありがとう……!」ポロポロ

ちびマミ「……暁美さん」

ほむら「な、何……?」ポロポロ

ちびマミ「さっきね?ワルプルギスの夜に突っ込む前……貴女の魔力を通して、かつての私達の気持ちが流れ込んで来たの」

ほむら「……?」ポロポロ

ちびマミ「貴女が最後に時間遡行した時、魔女化した私達に襲われそうになっていたでしょ?」

ほむら「……!」ポロポロ

ちびマミ「実はあれ、襲おうとしていたんじゃんくて……貴女の盾に、魔力を注ぎ込んでいたの」

ちびマミ「貴女の本音を聞いた私達が自我を取り戻して……次の世界では、貴女が私達を救えるようにって……」

ほむら「………」ポロポロ

ちびマミ「きっと、貴女がこの世界に辿り着けたのは……一つ前の世界の私達が貴女に託した想いが、奇跡を起こしたからだと思う」

ほむら「奇跡……」ポロポロ

ちびマミ「だから、代わりに言わせて?暁美さん……一つ前の、そして今までの世界の……私達の無念を晴らしてくれて……ありがとう」ギュッ

ほむら「巴、さん……う、うぅっ……うわぁぁぁっ……!」ギュッ

ちびマミ「鹿目さんや私達の為に……本当に、ありがとう……!」ナデナデ

ほむら「ぐすっ……!うわぁぁぁん……!ひっく、ううぅぅぅっ……!」ポロポロ
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 01:59:31.28 ID:xHieRB+00
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

避難所


QB「ごめんなさい!どうか許して下さい!」ゲザァッ

さやか「な、何かいきなり白い詐欺師が謝りだしたんだけど」

なぎさ「気持ち悪いのです……」

まどか「………」

まどか(空も晴れて来たみたいだし、もしかしなくても……!)

土管 シュルルルルッ

まどか「あっ……!」

ちびマミ「ただいま!」デュンデュンデュン♪

杏子「バッチリやっつけてきたぞー!」デュンデュンデュン♪

ほむら「………」デュンデュンデュン♪

さやか「あっ、マミさん!」

なぎさ「無事に戻って来たのです!」

ちびマミ「鹿目さん、ありがとう。貴女のアドバイスのお陰で、何とかワルプルギスの夜を助けてあげられたわ」

まどか「そうですよ〜!マミさんってば、あんな便利なアイテムがあることを忘れちゃうんですから〜!」

ほむら「……まどか」

まどか「……ほむらちゃん、ついにやったんだね。ずっと繰り返してきた一ヶ月を……超えられたんだね!」

ほむら「……うん。私……頑張った。すっごく頑張ったよ……まどかや皆を、助ける為に……!」

まどか「……ありがとう、ほむらちゃんっ!これからは、一緒に楽しい学校生活を送ろうね!」ダキッ

ほむら「あっ……うんっ。えへへ……」ギュッ

さやか「おっ、帰ってそうそう見せつけてくれちゃって〜!あたしも後で恭介とイチャつきに行こうっと!」

杏子「お前またそれか……」

ちびマミ「……ふふっ♪」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 02:02:26.60 ID:xHieRB+00
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


マミ(ワルプルギスの夜が過ぎ去ってからも、私達魔法少女の仕事は終わりません)

マミ(スターの杖で魔女の存在は無くなりましたが、代わりに魔獣が現れて人々を襲うようになりました)

マミ(キュゥべえは事前に全てを伝えた上で、辛いと思ったらいつでも契約解除出来る条件で少女達の願いを叶えています)

マミ(暁美さんは時間停止の魔法が使えなくなったらしいですが、スターの杖を使って時間停止はもちろん魔力で武器を作れるようにしてあげました)

マミ(今は学校で暁美さんや鹿目さん達とお喋りし、放課後にはダブルチェリーを駆使して同学年の友人と遊びに行ったりしています)

マミ(暁美さんも鹿目さん達と毎日楽しそうに過ごしています。当然よね。だって無限だと思っていたループ地獄から抜け出せたんだもの)

マミ(その一方で佐倉さんや暁美さん、そして私が助けた魔法少女の人達と一緒に魔獣退治も怠っていません)

マミ(え?スターの杖で魔獣を消せば良いって?流石にこれ以上使ったらどこかでしっぺ返しを受けそうなので、この手のアイテムは窮地に陥った時にしか使わないことにしています)

スーパーマリオギャラクシーBGM『パープルコメット』

ゴロ岩杏子「誰が一番魔獣を狩れるか競争しようよ!」ゴロゴロゴロッ!

魔獣達「ウギャアアアアアアアアアアアアッ!?」ズガガガガガッ!

※ゴロ岩キノコ 初出:スーパーマリオギャラクシー2
取得するとゴロ岩マリオに変身し、岩石となって転がることで敵を倒すことが出来るようになる。

ゴールドほむら「油断すると足元をすくわれるわよ!ハッ!ホイッ!ハッ!ホイッ!」ボワッ!ボワッ!

魔獣達「アガッ!?オゴッ!?」バシュンッ!バシュンッ!

※ゴールドフラワー 初出:Newスーパーマリオブラザーズ2
取得すると全身金色のゴールドマリオに変身し、手からゴールドファイアボールを放って敵を攻撃することが出来る。
通常のファイアボールとは違い、ゴールドファイアボールに当たった敵はコインを沢山落とす。更にレンガブロックをコインに変えることが出来る。

スーパーボールマミ「暁美さんの言う通りよ!一応戦闘中ってことを忘れないで!ハッ!」ポウッ!

魔獣達「グヘッ!?ガフッ!?」ポコッポコッ

スーパーボールフラワー 初出:スーパーマリオランド
取得すると全身灰色のスーパーボールマリオに変身し、壁や地面に跳ね返るスーパーボールを手から出して攻撃することが出来る。

マミ(そして今日も佐倉さんや暁美さんと一緒に魔獣退治に勤しんでいます)

マミ(人々の心から魔獣が生まれなくなるまで、私達の仕事が無くなることはありません)

ゴロ岩杏子「マミさーん!そっち行ったよー!」

ゴールドほむら「マミ!本体は任せたわ!」

レインボーマミ「オッケー!アーラホーラヒッフー!」デュワデュワデュワ♪

スーパーマリオギャラクシー無敵BGM『だんだんなんか簡単になったん♪だんだんなんか簡単になったん♪』

レインボーマミ「いっけぇーっ!」ズダダダダッ!

魔獣「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」ズガァッ!

※レインボースター 初出:スーパーマリオギャラクシー
基本的には「スーパースター」と同じ効果のアイテム。取得するとレインボーマリオに変身し、一定時間だけ無敵状態となる。移動速度も上昇する。

ゴロ岩杏子・ゴールドほむら「「やった!」」

レインボーマミ「ざっとこんなものよ!」








マミ(私達の戦いはまだまだ続きます!全ては見滝原の平和と人々を守る為!ヒャウィゴー!)

〜The End〜
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 02:03:20.47 ID:xHieRB+00
Thank you so much for the reading my short story!
本当はマント羽根とかニンジンとかケツワープとかHP5マリオとか他にも色々出したいアイテムや技があったけど、これ以上グダるのはアレなので完結を優先しました
すっごい今更だけどマミ以外の人物が技を使ってるのはマミの場の支配力が強いというかマミの魔法の力を知らない間に受け取って技を行使出来る感じでオナシャス
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/10(土) 02:32:24.21 ID:xHieRB+00
って見直したら>>155>>156の間が一つ抜けてた!?
この間でマミさんが「これだけ魔力をこめてもまだ無理なの!?」と狼狽えてる状況でスターの杖が大きなスターに変化
マミさんがそれを見て「これはそういうことか。最後くらいは自力で奇跡を掴まないといけないのね」と、ブラザーフィニッシュで決着を付けることを察する
そして杏子に「私がスターに乗っかるから、貴女は高くジャンプして私を宇宙から投げ付けて!こうしないとワルプルを倒せないの!」と頼む場面があったはずなのに……申し訳ありませんが脳内補完オナシャス
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/10(土) 09:59:11.20 ID:nNc6e9uSO
乙でした。
マリオのアイテムがいかにチートか分かりました。
面白かったです。>>1さんの次回作も楽しみにしています。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/10(土) 23:51:42.14 ID:56m6Cav20
スターのつえを使うのは最初から予想してたけどな
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/11(日) 00:19:53.14 ID:eUEQYkb9O
終わったスレにわざわざageながら出向いて「俺初期からここに粘着してネタ潰ししてたんすよwwww」とかガイジの極みだな
クソガキは一生ROMってろっつってんだろうがゴミクズ
しかも他スレでも懲りずにageてるしマジで救いようがないしな
批判されたら顔真っ赤にして作者でもないくせにAA貼って逆ギレするのも痛すぎて見てらんねえわ
作者にも読者にも迷惑だから二度と書き込むんじゃねえぞ糞野郎
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/11(日) 00:29:39.84 ID:2ske1mPK0
クソガキに相手にしている時点でおしまい。
スルー推奨だわ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/11(日) 02:52:54.22 ID:rb8hcNfH0
おつおつ
面白かったです
ほむらちゃんや皆が救われて良かった
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