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禁書目録『短編集』 暇つぶしに書く。
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34 :
1
[saga]:2019/12/17(火) 16:16:05.01 ID:y3827Vh+O
【一方通行×エステル】
一方通行「おいコラ。誰からの入れ知恵だ」
エステル@ビキニサンタ「へ?」
エステル「あぁ、これか?これは佐天がプレゼントにとくれた物なんだ」
エステル「何でも最近のサンタクロースは女性も居るそうで、この服装が
基本的なんだそうだぞ」
一方通行「(ンのやろォ...)」チッ
エステル「そういうわけで...ほら、先生!Merry Christmas!」
一方通行「...うォッ?(重て...っ)」ズシッ
エステル「先生が好きそうなものを箱いっぱいに詰め込んだから、しばらくは買いに行かなくても
困らないぞ」フフンッ
一方通行「(そりゃァ重たいはずだ...ったく)」
エステル「さぁ、先生!私へのプレゼントは?」ワクワク
一方通行「...悪ィが今手元には無ェンだ。言ってくれりゃやらないことも無ェぞ」
エステル「おっ、そうか?うーーーん...そうだな...」
一方通行「(面倒くせェがやらなきゃますます面倒くさくなりかねないからなァ)」
一方通行「(今日のところはこいつの言う通りにしてやるか...)」
エステル「...では、一方通行先生!」
一方通行「あァ?」
エステル「プレゼントは要らない。その代わりに...その...//」
エステル「...わ、私のそばにずっと...ずっと、居てほしいっ//」
一方通行「...別にそれはお前が勝手にしてることだろ。俺に伝えることじゃ」
エステル「伝えておいた方が貴女との絆になると思うんだ。だから...」
エステル「...誓って、くれるか?//」
一方通行「...誓いますゥ」
エステル「...なんていうか、胡散臭いぞ。その言い方だと」ムスッ
一方通行「...ならよ」グイッ
エステル「え?あっ...っ!?///」
―ちゅっ...
一方通行「...これで永遠に覚えられてるか?」
エステル「...う、うん...///」ポッ
エステル「...ありがとう、一方通行//」ニコリ
一方通行「...あァ...」
一方通行「(...柄でもねェことするもンじゃねェな)」
>>33
すんません無理す
35 :
1
[saga]:2020/03/18(水) 18:43:11.60 ID:kNbL2sXTO
【お兄ちゃんラブな黒子ちゃん】
黒子「♪〜」シャッシャッ
美琴「あれ?黒子・・・どうしたの?」
黒子「はい?どうした、とは?」
美琴「いや、だってアンタ・・・これから出掛けるのにいつもの髪にセットしてないから」
黒子「・・・た、たまには何もせずありのままの髪でもよろしいかと思っただけですの」アセアセ
美琴「ふーん。珍しいわね・・・あ。ははーん」ニヤッ
黒子「な、何ですの、お姉様!?その怪しげな笑みは!?」
美琴「そっかそっかー、大好きなお兄様とお出掛けするのねー」ニヤニヤ
黒子「お、おお、と出掛けなんてそんな、そんな年頃の兄妹がするようなことはしませんの!///」
美琴「それなら何でいつもの髪にしないの?」
黒子「で、ですからこれはたまたまでして」
美琴「前に話してなかったっけ?・・・お兄様が結んでない時の黒子も可わぃ」
黒子「あぁぁあぁぁあぁぁあっ!!///」
黒子「で、でで、では行って参りますのぉぉーー!///」
−ガチャッ パタンッ!
美琴「あっはははっ!可愛いとこあるわね、黒子ったら」クスクスッ
黒子「で?」
上条「はい・・・」
黒子「約束のお時間は・・・そうですわね。大体、2時間前だったでしょうか」
上条「はい・・・」
黒子「お兄様が助けてほしいとテストの予習を私に手伝ってほしいと頼んだのは覚えてまして?」
上条「はい・・・」
黒子「・・・はぁーーーーー」
上条「そうデカイため息をつかれると上条さんも何と言えばよろしいのか・・・」
黒子「遅れた原因は何ですの?」
上条「・・・寝坊しました」
黒子「実家に帰らせていただきますの!」
上条「実家って母さん達にチクる気だろ!やめてくださいお願いします!」ガシッ
黒子「何でもしますって言いましたの?」
上条「え?いや?言ってない」
黒子「あ、お母さん!お兄ちゃんが」
上条「わかった!わかったから何でもしますから!」
黒子「・・・では、早速あそこのお店に参りますの」ニッコリ
上条「(電話すら掛けてなかったぁ・・・!)」
黒子「さっ、行きますわよ?・・・お兄ちゃん」ニコリ
上条「はぁぁーー・・・黒子、お前は困った妹だ・・・」クスッ
黒子「困らせる方が面白いものでして」
上条「こいつ・・・」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/19(木) 13:50:01.91 ID:AtuAKypRO
黒子が妹だと時にはベッタリしながらもいい距離感で付き合えそうでいいよね…
37 :
1
[saga]:2020/05/09(土) 22:36:41.27 ID:FcXUMHr50
【幻想感情】
―コトコトッ...
上条「・・・んっ」ムックリ
上条「ふああぁぁ〜・・・はぁー」
「やっと起きたか?」
上条「あ、あれ?彩鈴...?いつ来てたんだ?」グシッ
北条「ぐーすかお前が寝てる間に来てた。...ほら、冷めない内に食べなよ」
北条「簡単なもんしかないが」
上条「ああっ。おっ、美味そうだな」
上条「ん〜〜...っ!美味い...!」ポロポロ
北条「いや、泣くほどじゃないだろ...」モグモグ
上条「いや、ホントに美味すぎて」モグモグ
北条「大袈裟な...。...まっ、作った甲斐があるな。それなら」クスリ
上条「ああっ。...彩鈴さん?頬に米粒が...」
北条「んっ...」ツイッ、ペロッ
北条「...そろそろ減量始めるから、今日で飯も食べ収めになるな」
上条「え?まだ時期結構空いてるだろ?そんな早くから始めるのか?」
北条「最近、誰かさんのせいで胸が大きくなってきてその分増えてきてるんだよ」
北条「全く...お前は赤ん坊か」モグモグ
上条「い、いやぁ、男の性というものには勝てないものでして...」
北条「...ふーん」モグモグ
上条「ごちそうさま。さて、洗いもんを...」
北条「...ごちそうさま。...当麻」
上条「ん?どうし」
―グイッ...ドサッ...
上条「た...?」
北条「...今日で飯も食べ収めなら...」ズイッ
北条「しばらくは...こっちも、な?」ニヤッ
上条「い、いや、これから補習があるんですが...」
北条「...じゃあ、今日から約3ヶ月、自分でもするの禁止にしたとして...」
北条「我慢できるのか?ん?」スリスリッ
上条「...む、無理だと思います...//」
北条「なら...いいよな?//」レローッ
上条「...ったく//こういう時だけ甘えてきやがって//」
―グイッ ゴロン
上条「...お前が誘ったんだから、やめてと言ってもやめないからな//」ヌギヌギ
北条「はぁ...//毎回そうだろ...//」
北条「このドスケベ♡//」
上条「なにを〜?//」ワキワキ
<―――♡!//――♡!//っ――♡!///
土御門「...流石にもう俺もブチ切れるにゃー」ワナワナ
38 :
1
[saga]:2020/05/09(土) 22:52:52.57 ID:FcXUMHr50
-3ヶ月後-
北条「...」
北条「(...飯も性行為も食べ収めとは言った、が...)」
北条「(連絡くらいは寄こしてもいいだろ...)」
北条「(毎度の如く、性行為をしないために家には行かないようにって決めてはいるけどさ・・・)」
北条「(なんで連絡も寄こさないんだよ...)」
北条「(当麻...試合は、観に来てくれるよな...?)」
「北条選手。お願いします」
「よし。彩鈴、この試合に勝てれば...夢の最年少チャンプよ!」
北条「...わかってる」
北条「(勝って...当麻にベルトを見せつけてやるんだ)」
北条「(でもって一発殴ってやる...)」
―ドサッ!
北条「ぶふっ...!こぷっ...」
―カンカンカンカンカーンッ!!
『ここで5ラウンド終了〜〜〜!北条彩鈴!無念の、スリーノックダウーンッ!』
『これはどうしたことだ!?無敗を誇っていたあの北条彩鈴が』
『スリーノックダウンで敗れてしまった!』
『見ていた通り、相手のカウンターに対処ができず自分のペースが乱されていました』
『それが原因となって...』
北条「...」
「北条!そのまま、動かなくていい!担架が来るから」
北条「...立てますよ...」
「こらっ!言うことを聞きなさいっ!」
「北条!戻りなさい!北条っ!」
北条「...」
北条「(当麻...なんで...)」
北条「(なんで、どこにも...居ないのさ...?)」
北条「(当麻...)」
―ドサッ...
39 :
1
[saga]:2020/05/09(土) 23:08:21.35 ID:FcXUMHr50
北条「...」
北条「(火事になってたって聴いたけど...)」
北条「(それでも連絡を寄こさないとは...一体どうしてなんだ)」
北条「(...まぁ、会えばわかるよな。もう...)」
北条「(トレーナーにも一発叩かれて...ボクシングとは縁を切ったことなんだし...)」
北条「(...今日こそは...)」
―ガチャッ
北条「...」
上条「...え」
北条「...宿題やってるのか。なら...ご苦労様」
上条「...あっ、ん...?」
北条「...そんなにビックリしたら、私も怒るに怒れないんだが...」
北条「はぁ...まぁ、もういいか...過ぎた事を怒ったりしても、仕方ないからな」
上条「...あ、あの...」
北条「当麻」
上条「え?あ、は、はい...?」
―ドサッ
上条「うわっ!?お、おい、何して」
―ちゅっ...
上条「んむっ...!?//ん、ぉ...!?//」
北条「っはぁ...♡///はぁ...♡///」
上条「い、いきなり、何すんだよ...!?//」
北条「...4ヶ月も、待ち望んでたんだ...//いきなりしても...//」
北条「お前が口答えする権限なんてないだろ...♡!///」
北条「ほら...早く脱げよ...♡///もう、私も限界とっくに過ぎてるんだ♡///」プツプツッ
上条「お、おいっ!?//ま、待てって!//ホントに待てって!//」
北条「もう無理...♡///」
「とうまー!お腹空いたんだ、よ...?」
北条「...」
上条「あっ...イ、インデックス...」
インデックス「な...なななな、何してるのかな!?」
北条「...何って...決まってるだろ...ナニで私を無茶苦茶にしてもら」
上条「ストォーーーップ!それ以上は言うなっ!//」
インデックス「とうま!この子は誰なの!?」
北条「は?...私はこいつの恋人に決まってるだろ。そこの写真立て...」
北条「...おい、当麻。あそこに飾ってたのはどこやったんだよ」
上条「え?い、いや、上条さんはそんなの知らないでせうが...?」
北条「...」
40 :
1
[saga]:2020/05/09(土) 23:32:39.14 ID:FcXUMHr50
―ガサゴソッ
北条「...こんな所になんで仕舞うんだよ」
上条「そ、それは、その...」
北条「...とにかくだ。これが証拠だ」
北条「私と当麻は付き合ってる。文句はないな?」
北条「これだけバカなカップルみたいに写真があるんだ」
インデックス「...うん。文句は言わないけど...」
インデックス「とうま、なんで言ってくれなかったの?この子と付き合ってるって」
上条「い、いや、だから、えっと」
北条「...当麻。流石に過ぎたことは怒らないと、言ったが...」
北条「今のことで怒るなら別だ。...4ヶ月、ずっと連絡も無しに...」ワナワナ
北条「何で...無視、してたんだ...」ポロポロ
上条「あっ...」
インデックス「とうま!女の子を泣かすなんてひどいんだよ!」
上条「...」
北条「っ...なぁ...私から連絡したのに、電話に、出なかったのも...」
北条「私に、何かあったのか...?」
上条「え?...」スッ
上条「...あ、着信拒否になってた...」
北条「...なってたんじゃ、なくて...したんだろ?その携帯、お前のなんだから...っ!//」
北条「お前しか...っ!しないだろっ!//」
―バキッ!
上条「っ...!」
インデックス「と、とうま!」
北条「...ばか、やろっ...!//」
―タタタタッ... ガチャッ
上条「...」
インデックス「とうま、大丈夫?」
上条「...俺は、大丈夫だけど...アイツが...」
―ザァァァァァ...
北条「(ばかやろっ...!ばかやろっ!ばかやろっ!)」
北条「(当麻のっ...ばかやろ...っ!)」
―ザァァァァァ...
とりあえず悲哀モノを書きたかった。
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/10(日) 07:52:45.50 ID:Bf1JOrthO
北条さんはどうして悲恋ものが似合うのか…
おつおつ
42 :
1
[saga]:2020/06/06(土) 11:16:43.94 ID:JhQKrKV70
【とある復讐の絶対能力】
「ギアァアアアアッ!!」
―メキョッ ...ドシャッ
「ヒ、ヒィィ...!」
「...残りは、コレだけ、か」ギラッ
「ま、ま、ま、待て!待ってくれ!頼む!待ってくれ!」
「...」
「か、家族がいるんだ、だから見逃して」
―ガシッ
「ゲヘッ...!?」
「...家族?そンなので見逃してほしい?...はン」
「私を散々扱き使った挙句に...ゴミ処理場に捨てたお前らを許す訳ないだろが」
―メキメキッ
「まっひぇ、ゃめ...か、かね、ゃ、る...!」
「...」
―ドサッ!
「ゲフッ!ゲフッ!カハッ、ッハァァ...!」
「...この口座に全部振り込め。1円も残さず」ポイッ、ペラッ
「...」
「...振り込んだぞ。これで」
「見せろ。...これっぽち?チッ...」
「し、仕方ないだろ、俺だってこんな割に合わない仕事なんか」
「したくないってか?...なら、いい方法がある」
「え?」
―ガシッ ブチブチィイッ...!
「―――――ァアアアアアアッ!!」
「腕も足も全部無くなれば、仕事ができなくなるだろ」
「こンなもンで許してくれるだけ...幸運だと思え。クソが」
「き、ひっぃ...!バ、バケモノ、ぉ...!」
「...あァ...バケモンだ。私は...」
「けどなァ...誰がこうしてと頼ンだ...誰がこうしてくれと願った...」
「私は私をこうした全てを殺してやる...」
「これは私をこうした、お前らへの...」
絹旗「超逆襲だ」
概要
暗闇の五月計画の被験者であり研究者内での評価は優等生だった1人の少女。
だが、突如として計画は破棄となり少女は瀕死の重傷を負わされるほどの暴行を受けた後
ゴミ処理場へ放り出される。
しかし、朦朧とする意識の中で少女はたった2つの想いだけを鮮明に決意し、汚れた壁を
這いずり上がった。
たった2つの想い。それは、恨みと執念。
それだけを胸に、血を吐きながら超能力者の壁を打ち抜き、絶対能力者へと変貌した。
そして、少女の復讐劇が幕を開ける。
ってな感じ。
43 :
1
[saga]:2020/08/23(日) 11:52:35.90 ID:4lMopgm80
【幻想感情 ep2】
-1週間後-
北条「(...あれから色々調べたけど...火事があったなんて...)」
北条「(...なんで、それでも連絡してくれなかったんだよ...)」
北条「(それに...あのシスターさんは一体...)」
北条「...あっ」
上条<急げよっ!
ステイル<くそっ...!
北条「...」
北条「はぁ...」
上条「(...思えなかった?救えるなんて)」
上条「(だから口に出来なかった?)」
アウレオルス「暗器銃!その刀身を回転射出せよ!」
―キィィィンッ! ヒュルルルルッ!
―ドカッ!
上条「ぐへっ!?」
―ガキンッ!
アウレオルス「ん...?」
上条「ってて...あっ...?」
北条「...」
上条「お、お前...」
アウレオルス「突然。貴様...何者だ」
北条「...そっくりそのまま返してやる。...何やってんだ?」
―スタスタ...
上条「止せっ!逃げろっ!」
アウレオルス「憤然っ...!それ以上近付けば貴様を」
―ドヒュンッ
―ドゴォ...ッ!
アウレオルス「げぶぁ...!?」
上条「...え」
北条「...」ペッ
北条「現役ボクサー嘗めんじゃねえよ。雑魚が」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/02/06(日) 21:53:42.92 ID:FN33/FsGo
ほお、正しく現実なめんなよ幻想ですなぁ
私でなければ見逃しちゃうne
45 :
1
[saga]:2024/12/10(火) 23:42:10.53 ID:QhNtHy/Q0
【幻想感情 ep3】
上条「...だから、お前の事も...全部覚えてないんだ...」
北条「...」
事実は小説より奇なりって聞いたが...まさか、本当にそんなのが私自身に起こるなんて...
...まぁ、一先ずは安心したのが本音だな。当麻が私の事を嫌いになったとかそういうんじゃないってわかったんだ。
自分が記憶を失ってるのを誰にも言ってなかったはこいつの性格をよ知ってるから考えるまでもない。
次は、どう受け止めるべきかだが...そんなの決まってる。
北条「じゃあ、最初からやり直そうか。お前が私の事を思い出すまでは...」
北条「付き合いたての頃みたくやっていこう」
上条「い、いや、だけど俺は...もうお前が知ってる上条当麻じゃ」
北条「誰がそんなの決めたんだよ。記憶が無くなったからお前じゃなくなったなんて」
もしそんな奴が居たなら親が見てもわからなくなるぐらいまで殴ってやる。ライセンスも川底に沈めたんだしな。
北条「私が初めて心を許すくらい好きになった男なんだぞ?...そう簡単に別れる気なんてサラサラ無い」
北条「だから...二度目の告白をさせてくれるか?」
上条「...」
北条「...好き、です。こんな私でよければ...付き合ってください」
こう言ったのは確か...柄にもなく桜の下で常盤台を卒業したすぐ後だったっけ。
当麻を好きになった理由なんて特にない。好きになったからだけで十分だろ。キスも体を許したのも...
今の当麻はその記憶もないみたいだが...断られたとしても支えてやる。それぐらい好きなんだ。
上条「...お前の事どころか自分がどんな奴だったのかってのもわからない」
上条「それでも、俺の事を好きでいてくれてるのに...断るなんてダセェよな」
北条「まぁ...それなりには」
上条「...俺の方こそ、お前がよかったら...よろしくお願いします」
...はははっ...記憶をなくしてるから、違う返し方をすると思ったのに...
結局、あの時と全く同じ返答をするのかよ。
46 :
1
[saga]:2024/12/10(火) 23:42:51.32 ID:QhNtHy/Q0
あれから数日が経って今、何回目かのデート中...って名目のランニングに付き合ってもらってる。
ボクサーを止めたってのに未練がましいと思うが...どうしても体を動かさないとやってられないからな。
後ろを振り向けば、まだ公園を3周半の2kmしか走ってもないのにヘロヘロのウニ頭が見える。
...これは記憶を失う前からこうだったから文句を言う気にはならない、が...
上条「ちょ...ちょっと...あ、彩鈴さ、ん...も、死ぬ...」
北条「馬鹿言うな。前のお前はこれぐらいケロッと付いて来てたんだぞ」
上条「マ、マジかよ...じゃあ、なんで、今の俺はこんな、疲れるんだよ...」
走り方が下手だとか適当な理由を伝えて先導するようにまた走り始める。後ろから乾いた悲鳴が聞こえてるが無視だ。
私は真夏の日差しを浴びながら、二度目の告白をしたあの日以降の事を思い返す。
まず最初に...一度だけ挨拶をした事のある両親に現状を伝えた。いくらインデックスって子を心配させたくないとは言え...
自分の親にまで秘密にするのは親不孝極まりない。その時反対していた当麻にそう言ってやると、何も言い返せず黙ってたな。
最初の内は私と他愛ない話をしていた両親だったが...当然、悲しんでいた。特に詩菜は取り乱すくらいに...
だけど...私の方がもっと辛かっただろうと、逆に刀夜さんから慰められたな。後から詩菜さんにも...
今まで通りでなくてもいいから息子を頼む。そう言われたからには...見捨てるなんて事はしない。
それから担任の月詠先生にも、せっかく少しは良くなった成績がまた悪くなるのというのを踏まえて伝えた。
会った事がないから姿はわからないが、タバコを吸って溜息をついてるのは何となくわかったな。
月詠先生の次は、隣人のクラスメイトでシスコン軍曹と呼ばれてる土御門元春だ。
...ただ、そいつはやっぱりかにゃー、とふざけたような返事をしてきた。どういう事なのかネックレスを掴みながら問い詰めると...
態度が余所余所しかったから、と答えてそれ以外にはないと言った。
それで私は確信した、こいつは当麻の記憶をなくした原因を知ってるんだと。
今は泳がせておくのがいいと思って、その時は見逃してやったが...絶対に吐かせてやる。
...いつの間にかフラフラと千鳥足になってる当麻が前に居た。1周して追い付いたみたいだな。
上条「ぜぇ...ぜぇ...」
北条「...そろそろ休憩するか。公園のベンチに行くぞ」
当麻はそれに答える余裕もない様子だった。流石に走らせ過ぎたか...
47 :
1
[saga]:2024/12/10(火) 23:44:08.14 ID:QhNtHy/Q0
北条「...ほらよ」
「あ、ありがとうございます!おぉぉ〜〜...!フレームに入れて大事にします!」
北条「別にいいよ。もうプロでも無ければ有名でも無くなるんだしな」
「そ、そんな事ないですよ!北条先輩の最っ高に熱い試合を忘れる事なんてないんですから!」
...ここまで熱弁するなんて思ってもみなかったが、マジでファンだったんだな。
常盤台のエースこと御坂美琴、学園都市序列第三位の超電磁砲。常盤台卒の私からすれば後輩になる。
ついさっき自販機を蹴ってジュースを買ってるところを目撃したと思えば、バテてる当麻に突っかかってきたが...
記憶喪失の事を話したらすぐに落ち着いて割と素直に謝ったし、悪い奴じゃないんだろうな。
美琴「でも、ビックリですよ!まさか北条先輩に恋人が...」
北条「まぁ...その自覚は無いと言えば嘘になるな。私に男が居るなんてな」
美琴「あ、け、決して悪い意味で言った訳ではなくてですね!?」
慌てふためく御坂を見て、私は少しおかしくなったんだから思わず吹いた。キョトンとしてる御坂に私は頭を撫でてやる。
北条「そう慌てなくてもわかってる。だから、心配する事はないぞ」
美琴「は、はい...ありがとうござい」
ます、と言いかけた所で低いような高いような奇声が聞こえてきた。周囲を見渡すと...声の主が呆然とこっちを見ているのに気付く。
服装からして同じ常盤台の後輩だとわかったが、御坂はうげっと嫌そうな声を漏らしていた。
美琴「く、黒子...」
黒子「あぁあぁあぁあぁあ〜!なんて事ですの!お姉様がどこの馬の骨とも知らない同性に撫でられるなんて...!」
そう言ってズカズカと近付いてきたように見えたが、その黒子って奴は一瞬にして間合いを詰めてきた。
どうやら空間移動系の能力持ちか...よく見ると風紀委員の腕章を付けてるのな。
黒子「今すぐにその手を離しなさいな!私でさえ未だに撫でた事もありませんのに羨ま...いえ、過度な接触は許されませんの!」
美琴「ちょ、ちょっと黒子アンタ失礼でしょ!?この人はね...!」
北条「あーそりゃ悪いな。ほら、これでいいか?」
背凭れに肘を掛けながら、スッと御坂の頭から手を離した。黒子は安堵したのか溜息をついてる。
黒子「ええっ。構いませ」
北条「こうしちゃダメなのか?」
黒子「ダメですの!今すぐに離しなさ」
北条「はいはい」
黒子「んむっ...ま、まったく。油断も隙もな」
北条「あー手を挙げるの怠いなぁ」
黒子「ムキィイイイイ〜〜〜ッ!それ以上おちょくってみなさい本当に怒りますわよ!?」
中々にからかい甲斐のあるな。まぁ、風紀委員だからこれ以上は止めておくか。
怒っては落ち着くを続けたせいだろうが息を切らしながら黒子って子は、次にお姉様を弄んだ際には逮捕しますの!
とか捨て台詞を吐いてどこかに行った。嵐が過ぎ去ったような静けさになると呆然としてた当麻が開く。
上条「常盤台のお嬢様にもああいうのが居るんだな...」
美琴「ま、まぁ、あの子だけって言うべきか悩むけど...良い子だから、気を悪くしないでもらえると...」
北条「アイツの言ってた通り私の方からちょっかいかけたんだ」
気にすんな、と答えていると...また違う声で御坂の事をお姉様と呼ぶのが聞こえてくる。
後ろを振り向くと、そこには御坂そっくりな...当麻が御坂2号と言うくらい瓜二つな奴が立っていた。
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/12/11(水) 17:05:14.77 ID:VLS73iBzo
そら中学の頃から暗部と殺しあいしてたんだから本来フィジカルエリートだわな上条
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