【ミリオン】莉緒「チャーミングフラッター」

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1 :伊丹 [age]:2019/07/15(月) 18:39:09.87 ID:x/mqy9ey0
みなさんこんにちわ。

今回は、百瀬莉緒のSSを書きました。


誤字脱字・キャラ崩壊・知識の誤り・設定違ってんよ!
などはご容赦ください。

作中、いくつか花言葉が登場します。知識不足で至らないところもございますが、
誤字・脱字などご容赦を。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1563183549
2 :伊丹 [sage]:2019/07/15(月) 18:40:28.72 ID:x/mqy9ey0


私は今日も待ち続ける。
彼からの返信を。
待てども待てども来ない彼からの返信。

またなにかおかしなことを書いちゃったかな。
でも後の祭り。


寂しい気持ちを誤魔化すためにグラスに注いだお酒を煽るけれど、
酔えやしない。


…そうだ。
彼、ライブの直前に言ってたな。
劇場の衣装室に返し忘れた、ある花の髪飾り。


彼、何を言おうとしたんだろう。

ちょっと調べてみようかな……


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 18:40:31.87 ID:zlato4NAo
予防線ウザい
4 :伊丹 [sage]:2019/07/15(月) 18:41:32.37 ID:x/mqy9ey0





「え?私に新しい衣装を?」

「そうだ。今度の夏に、莉緒のソロライブが決まったんだ!
そのライブには莉緒に新しい衣装を着て歌ってもらおうと思ってるんだ」


彼から話があると呼び出されて伝えられる。


「それって…
とうとう私のセクシーな魅力がファンのみんなに認められたってことかしら!?」

私は1人はしゃいで彼へ詰め寄る。

「いや…まぁ、それもあるかもしれないが!

前にやってもらった莉緒の初センター公演が好評でな!
ほぼキープコンセプトでやることが決まった」


「えー、なにそれ!私のセンター公演って…」

そう。私のセクシーな魅力でなく、歌でファンを魅了してほしい…
という指示でやった初センター公演。
私の魅力であるセクシーを禁止されたライブが好評だったなんて、
ちょっとフクザツだけど…。
5 :伊丹 [sage]:2019/07/15(月) 18:42:20.06 ID:x/mqy9ey0

「でも、新しい衣装が用意されるんでしょ!?
どんな衣装なの?ねぇねぇ、知ってるんでしょう?教えてよー!Pくん!」


「それがな莉緒。今回の衣装テーマは、『花』なんだ」

「花…?」


話を聞くと、どうやら今回のライブ会場が植物園内でやるナイトステージみたいで、
スポンサーから『花』をモチーフにした衣装で頼みたいとオーダーが来たらしい。


「週末に現地の植物園で、ライブの打ち合わせをすることになってな。
そのときに莉緒も俺と同行してもらって……」

なるほど、と私も察しがつく。

「園内を見て回って、衣装のために私にピッタリの花を選んでほしい…ってことね?」

彼は、満足そうに頷く。

6 :伊丹 [sage]:2019/07/15(月) 18:42:48.35 ID:x/mqy9ey0



「分かったわ!Pくん!
ふふっ♪…そっかぁ。
週末はPくんと植物園デートかー♪」


「おいおい…全然わかってないじゃないか!あくまでも仕事だからな?」

分かってるわよ♪なんて生返事を返して、
週末へ向けての準備を考えてウキウキしてる自分がいる。
色々、スキンケアも考えなきゃね♪

7 :伊丹 [sage]:2019/07/15(月) 18:43:45.55 ID:x/mqy9ey0



週末。梅雨の真っ盛りという時期にもかかわらず、
今日は初夏を思わせる蒸し暑さ!


植物園側のスタッフとの検討事項もスムーズに話が進んで、
早々に打ち合わせは終わった。

「でも良かったじゃない。衣装のモチーフを探したいって言ったら、
好きなだけ園内を見ていってくださいって言ってもらって!」

「ああ… それにしてもバラの種類だけでこんなにたくさんあるなんてな!」


園内はとても広大で、どの花壇もキレイに花が咲き誇ってる。
すごくよく管理されている。
世の中には実に4万種類ものバラの品種があるらしく、私も驚く。


8 :伊丹 [sage]:2019/07/15(月) 18:44:52.25 ID:x/mqy9ey0


でも私はそんなことお構いなし彼へ詰め寄る。

「ねぇねぇ、Pくん!なんで私のメッセージに返信してくれないのよ!」

「…えっ!いや、だってアレは…」

「私、ずっと返事待ってたのにぃ〜!なんで!?」


私は植物園でライブをするということでまずは形から入ることにしたんだけど…


「そりゃ夜に『薔薇風呂なうー』って湯船に浸かってる写真とか、
胸元のはだけた花柄のパジャマの写真とか送ってくるからだろ!
返事も困る!」


えー!またやりすぎちゃってた!?私!
…でもお姉さんは知ってるんだぞ!


「…あーでもでも、ちゃっかり既読はついてたし、見てはくれてたんだ〜♪
ねぇねぇ、どうだった?聞かせてよー!」


彼は頬を少し赤く染めてそっぽを向いて話す。

「……Pとして、アイドルのメッセージを見ないわけがないだろ!」

もう、またはぐらかして。
なんて考えてると、彼は気を取り直したように話す。

9 :伊丹 [sage]:2019/07/15(月) 18:46:09.13 ID:x/mqy9ey0


「…青羽さんに聞いたんだが、
過去に作った衣装にもモチーフとして花を使ってきたそうなんだ」
例えば…と彼は聞きかじった知識を披露する。


未来ちゃんはあじさい、翼ちゃんはひまわり、静香ちゃんはスイレン…
それぞれ花をモチーフにした衣装があったり。


そう考えると、今まで見てきた衣装にも花があしらわれた衣装が多かった気がする。

「歌織ちゃんが着てた、4Luxuryの衣装にも!あれはバラだったかしら?」

「そうだな!バラは色によってその花言葉も変わる。
歌織さんは紫のバラだったな。えっと…
『誇り』『気品』『エレガント』だな!」

目の前のバラ園の解説表を読むPくん。
美咲ちゃんすごい!そこまで考えて衣装を作ってるのね!


10 :伊丹 [sage]:2019/07/15(月) 18:46:40.83 ID:x/mqy9ey0


「さて、今回は莉緒の衣装のモチーフの花を探しに来たわけで…」

親切にも、ここの植物園は花の横に名前と花言葉が表記されてる。
ふたりで植物園を歩いて花を見ていく。


「あっ、Pくん!これ、これよ!早速見つけちゃった!」

「どれ…『ヨルガオ』?
花言葉は…『妖艶』…『夜の思い出』!?

おいおい、なんて花言葉だ!」



「あら〜Pくん。私にマッサージしにきてくれて……
あーんなところやこーんなところを触ってきたあの夜…
忘れたなんて言わせないゾ♪」

私は彼の頬をツンツンする。


「ま、真面目に選べ莉緒!それにあれは足だけだったろ!」


「冗談だってばー、もーウブなんだから♪」

11 :伊丹 [sage]:2019/07/15(月) 18:47:26.21 ID:x/mqy9ey0


恥ずかしさからそっぽを向いた彼が、
何かを見つけて途端にニヤっと笑ってこちらを見る。


「おい、まるで莉緒みたいな花をみつけたぞ!」
「えっ!ほんと?どれどれ…
『デンファレ』ね…。
花言葉は…『わがままな美人』……って!!

ちょっと!どーいうこと!Pくんっ!」


私が怒ると彼がはははと笑う。
ほんと、失礼しちゃう!


それからふたりで夕方までいろんな花を見て回ったけど、
結局コレ!っていう花を見つけられなくて、
一周回って植物園の出入り口付近まで来てしまった。

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