【安価】スライム娘「復讐ですよ。マスター」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 18:13:31.98 ID:ayYMfiA/0
男「おーい、スライム娘ー」

男「あれ、いねぇや」


勇者が魔王を倒して五年後、魔物は奴隷として扱われるようになった
その奴隷の寝床を訪ねたが、スライム娘の姿が無かった


男「いねぇやじゃねぇ!!」

男「なんてこった!俺のスライム娘が!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1562750011
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 18:21:38.31 ID:ayYMfiA/0
水音がする
ぴちゃり...ともすれば彼の靴にじっとり液体がしみる


男「お前なのか」

スライム娘「おっと、振り返らないでね」

男「...何をするつもりだ?」

スライム娘「復讐ですよ。マスター」

男「復讐だと?何をするつもりだ」

スライム娘「>>4
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 18:29:40.01 ID:08zSnvJN0
魔王様は間もなく甦ります、今度は勇者は目じゃない
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/07/10(水) 18:30:01.17 ID:gdBzJkf9o
奪うんですよ、貴方を
かつて貴方が私の身も心も奪い尽くしたように
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 18:35:40.38 ID:ayYMfiA/0
スライム娘「奪うんですよ、貴方を」

男「奪う...?」

スライム娘「かつて貴方が私の身も心も奪い尽くしたように」

男「ッ__」


あまりの恐怖に振り返ればそこには誰もいない
レンガのすきま風だけが吹いている
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 18:40:13.11 ID:ayYMfiA/0
男「くそっ!こうなったら...!」

男「治安維持局に行くしかない!」


玄関のドアを開く
今日は雨天のようだ
なるほど、すきま風も吹くものだ


男「レインコート...」

男「いや、いいか」


彼は濡れることすらいとわない程にいてもたってもいられなかった
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 18:45:58.61 ID:ayYMfiA/0
玄関を出てひた走る
右へ曲がり左へ曲がり
そしてある一本の路地に差し掛かった


男「はぁー...はぁー...」


その路地は水捌けが悪い事で知られている
レインコートや長靴で身につけていれば安心できるが今回ばかりはそうではない
しかし彼には路地を通らない選択肢はなかった

そして彼が水溜まりに足を踏み入れた時である
その水が、液体が、粘性であると気付く
それが何を意味するかは彼が一番よく分かっている


スライム娘「そんなに急いでどうしたんですか?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 18:50:03.20 ID:ayYMfiA/0
男「あ...あぁ...!」

スライム娘「そう怯えないで下さいよ」

男「た、助けてくれ!」

スライム娘「私は貴方を奪うと決めましたから、それはできません」

男「う、奪うと言ったって...どうするつもりなんだ...!」

スライム娘「そうですね...>>10
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 18:56:11.18 ID:08zSnvJN0
貴方にもスライムになってもらい、貴方から「人間」であることを奪います
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 18:57:48.86 ID:m4Kg3X8ZO
私なしでは生きていけなくします
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 19:05:44.69 ID:ayYMfiA/0
スライム娘「私なしでは生きていけなくします」

男「...殺さないのか」

スライム娘「命は奪いませんよ」

スライム娘「じゃあ、ゼリーでも食べていただきますかね」

男「ゼリーだと?」

スライム娘「口を開けて下さい」

男「...」

スライム娘「別にここで溺れさせてもいいんですよ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 19:11:05.97 ID:ayYMfiA/0
男「く...」


男は渋々口を開ける
すると口の中にぷるぷるのゼリーの様なものが入れられる
それは意思を持つように呑み込まれていった


スライム娘「お味は如何?」

男「感じられなかった」

スライム娘「貴方は本当に正直な人間ですね」

男「なぜゼリーを食わせた」

スライム娘「それは私の魔力の結晶です」

スライム娘「その影響でこれから貴方は私を求めるようになります」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 19:16:17.03 ID:ayYMfiA/0
男の視界が揺らぐ


スライム娘「あ、それとですね」

スライム娘「しばらく意識を失います」

スライム娘「魔力の過剰摂取ですからね」

男「う...っ」


意識は闇に落ちていく
上品に笑うスライム娘の笑い声が一瞬、聞こえたような気がした
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 19:21:59.67 ID:ayYMfiA/0
気付けば檻の中
つい気を許して普通の部屋を与えていたが、最初はこの檻の中に住まわせていたものだ
だが、今その中に囚われているのは自分自身
住まわせていた、なんていう言葉がなんと人聞きの良いものだったか


スライム娘「おはようございます」

男「...おはよう」

スライム娘「気分はどうですか?」

男「最悪だね」

スライム娘「これからもそんなこと言えるんですかね...?」


蠱惑的な笑み
そんな彼女を見て、ある想いが目覚めつつあった
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 19:29:28.27 ID:ayYMfiA/0
男「...っ」


粘液でどろどろとしたあの肌が
透き通った水のような双眸が
美しく象られた四肢が

何より魅力的に見えた


男「スライム娘ぇ...」


今にも檻を破壊したい
身を押し付けてでも近付きたい
ここから出て彼女と触れあいたい


スライム娘「効いてきましたね」

スライム娘「そんなに私と触れあいたいですか?」

男「くっ...」


男は頷く


スライム娘「ならそうですねー...>>17してくれたら考えてあげます」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 19:33:02.58 ID:08zSnvJN0
私は魔物に従いますと本心で発言
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