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【安価】〜もうひとつの天外〜
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1 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/10(水) 04:02:19.54 ID:ESh6i9gO0
ここは≪青≫が広がる世界。
動物も人も果てはトカゲさえも≪青≫の意味を知る。
この大地で生きているのは多種多様な種族。
時には諍いが起き、衝突する事もあるだろう。
人である君はそれをどう乗り越えていくのか……。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1562698939
2 :
◆KjtG9jhh9s
[sage]:2019/07/10(水) 04:08:13.88 ID:ESh6i9gO0
―【スタート地点】―――
1 クンミン村 (田舎の農村)
2 大都 (人がひしめき合う都)
3 九龍 (水上に浮かぶ都市)
↓1 場所によって特典が違います
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/10(水) 04:22:45.59 ID:bLJh22eJ0
3 この時間にスタートは無茶ぞ
4 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/10(水) 04:33:30.26 ID:ESh6i9gO0
九龍(クーロン)
≪青≫の大地にぽつんと浮かぶ水上都市。
大陸から線路で繋がれたここは周辺に……何もない。
今日もまた発明家の出す騒音が辺りに響いた。
5 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/10(水) 04:49:29.26 ID:ESh6i9gO0
――ガァンガァンガン!
男「……またやってるね」
女「先生ったら今度は何を作ってるのかしら」
男「どこかに旅行でも行ってくれたら、あの音からも解放されるんだけど」
女「ハァ…」
―
――
――――――
?「ふんふんふーん」カチャチャ
?「…………」
?「んん? どうして違う物が出来たのかしら?」
?「この薬品を入れたらさっきと同じ物が作れる筈なのに……」
?「あーでもない……こーでもない」
?「あっ!」
?「ちょっとキミ! ぼさっとしてないでこれ持ってきて!」
?「大至急! 今直ぐ! それでいて確実に!」
?「いいわね!」
白衣を着た女性が唐突にメモ書きを渡してきた。
彼女は作業に没頭しているのか、こちらが誰であろうとお構いなしの様だ。
1 「わ、わかりました」
2 「これは何を作っているんですか?」
3 「お断りします」
↓1 返答
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/10(水) 04:52:59.64 ID:bLJh22eJ0
3
7 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/10(水) 05:08:55.09 ID:ESh6i9gO0
「お断りします」
?「……良く聞こえなかったわ。もう一度言ってくれるかしら?」
「お断りします、と言ったんです。レン先生」
レン先生「ハァ……何を言い出すかと思えば……」
レン先生「あなたは私の助手として此処に居るんでしょうが !」
レン先生「助手だったらつべこべ言わずに買い出しに行ってきなさい!」バシーン
「……でしたら私の名前を言えますよね?」
「私はどんな名前でしたか?」
レン先生「むむ……まちなさい。少しだけ」
レン先生「………んーっ」
レン先生「葵(アオイ)クン……よね?」
1 「違います。しかもそれは私の遠縁の方です」
2 「そうですよ。レン先生」
8 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/10(水) 05:09:29.83 ID:ESh6i9gO0
↓ 返答
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/10(水) 05:53:11.46 ID:7zN81kaDO
2
10 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/11(木) 00:08:45.71 ID:XPh2Aczd0
アオイ「そうですよ。レン先生」
レン先生「うんうん。やっぱり合ってた」
アオイ「でも一つだけ訂正させて下さい」
レン先生「なに?」
アオイ「私は貴女の助手ではありません。今日は依頼をしに来たんです」
レン先生「あら? そうだったかしら?」
アオイ「……取り敢えず必要な物は買ってきます。後でじっくり話を聞いて頂きますからね」
レン先生「そうしてくれると助かるワ!」
この眼鏡をかけた強かな女性は「レン先生」と呼ばれている。
巷では色んな分野に手を出している頭の良い(変)人だとか。
……ともかく今は頼まれた事を済ませよう。
11 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/11(木) 00:11:10.57 ID:XPh2Aczd0
― 九龍「港周辺」
?「アイヤー! やめるアル!」バタバタ
?「こっちに来ないでほしいアルよー!」ジタバタ
猫「にゃーにゃー」
アオイ「………」
二足歩行で人の言葉をしゃべる鼠っぽい生物が大声を上げている。
愛くるしい顔をした猫から逃げようとしているが、今居る場所が行き止まりで困っている様子だ。
1 「ふふっ……ねずみそのもの」
2 「チチチッ」
3 「あの、そこに用があるんでどいてくれませんか?」
↓1 行動
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/11(木) 00:12:54.48 ID:MuxMoDN70
3
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/11(木) 00:16:44.68 ID:I8hNGdLvo
2
14 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/11(木) 00:34:22.10 ID:XPh2Aczd0
アオイ「あの、そこに用があるんでどいてくれませんか?」
?「それなら助けて欲しいアル! じゃないと死んでもどかないアル!」
アオイ(ずうずうしい……)
アオイ「はいはい、これで良い?」ヒョイッ
?「シッシッ! 向こうに逝くアル!」
猫「にゃ? にゃー(怒)!!」
アオイ「よしよし」ナデナデ
猫「……ごろごろ」
アオイ「そーれ、あっちへお行き」ボトッ
猫「なぁー」トトト
?「ふぅ……助かったアル。一時はどうなるかと思ったアルよ」
アオイ「どいて」
?「えっ」
アオイ「助けたんだから早くどいて」
?「……アイヤー。ワタシ達トルク人よりせっかちネー」
二足歩行のねずみはトルク人というらしい。
彼は微妙な顔をしながらも後ろの扉を開けてくれた。
15 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/11(木) 00:40:40.43 ID:XPh2Aczd0
― 九龍「秘密のお店」
トルク人「アイヤー! ようこそアル!」
トルク人「うちは天帝にも卸してる由緒あるお店ヨ!」
アオイ(本当かな……)
店の中に入ると目につくのは物。
ここは物置小屋だと言われた方がいっそマシなくらいだ。
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/07/11(木) 00:44:16.74 ID:zeg/1ale0
レーティング違反を許すな
ttps://twitter.com/shitisin/status/1141372139204800513
ttps://twitter.com/shitisin/status/1144272944710840320
ttps://twitter.com/Naitouhorizon/status/1147520624899682304
ttps://twitter.com/nowhere9393/status/1136521268813897728
ttps://twitter.com/nowhere9393/status/1136609296181915648
下矢印→ツイートを報告する→センシティブな画像を表示している→次へをクリック
17 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/11(木) 00:47:13.38 ID:XPh2Aczd0
アオイ「別大陸からの輸入品はある?」
トルク人「今日はガラの国と、ミヤコ島からの商品がアルアルよー!」
アオイ「ちょうど良かった」
トルク人「じっくり見ていくヨロシ!」
アオイ(えっと、メモに書かれたのは……「香り木」? 甘い匂いのする木って書いてある……)
アオイ「あった。これかな?」ヒョイ
トルク人「お客さんお目が高いネー! それはガラの国から取り寄せた「香木」ヨ!」
アオイ「くんくん……うっ」
トルク人「近くで嗅ぐとかなりキツイアルよ」
アオイ「それは先に言って……」クラクラ
甘味を食べた時よりも甘い匂いが鼻腔を満たす。
脳を直接揺さぶられるような錯覚を覚えた。
18 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/11(木) 00:59:18.24 ID:XPh2Aczd0
アオイ「それじゃこれください」
トルク人「400Gで売るアル」
アオイ「たかっ」
トルク人「これが相場アル。びた一文まけないアル」
アオイ「ほんとー?」
トルク人「トルク人ウソ、言わない……アル」
アオイ(めちゃくちゃ怪しい……)
1 「さっき助けたトルク人が居たよね? お礼まだしてもらってないよ」
2 「めんどくさいし、それでいいや」
3 「それよりグレードの低い物は無いの?」
↓1 行動
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/11(木) 10:08:26.91 ID:k9L06O80o
1
20 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/12(金) 22:04:04.89 ID:ivLfhMG+0
アオイ「さっき助けたトルク人が居たよね? お礼まだしてもらってないよ」
トルク人「アイヤー。それについては感謝してるアル」
アオイ「誠意は言葉じゃなく行動で返してほしい」
トルク人「しょうがないアル……半額にしておくアル」
アオイ(やけに素直だ。半値で売っても利益が出るんだろうか)
アオイ「ありがとう」
トルク人「また来てほしいアル!」
代価を支払うとトルク人は香木を箱に詰めてくれた。
直接触れないで運べるのは正直助かる。
21 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/12(金) 22:06:46.65 ID:ivLfhMG+0
アオイ「戻りました」
レン先生「遅かったわね! 頼んだ物は買ってきてくれた?」
アオイ「はい。これですね?」スッ
レン先生「ん……甘ったるーい匂いねぇ」
アオイ「最初に嗅いだ時は意識が飛ぶかと思いました。これって何に使うんですか?」
レン先生「薬の材料に使うのよ。今はまだ必要ないと思うけど」
アオイ「薬(毒)ですか」
レン先生「それで、おつかいは済んだから――」
アオイ「こちらの用件ですね」
レン先生「そうそう。キミはいったいどんな話をしに来たのかしら?」
1 「古文書に書いてあるこの文字が読めますか?」
2 「天鬼山(てんきやま)の流行り病について何か解りませんか?」
3 「クンミン村から運んだ死人(シビト)はどうなりましたか?」
↓1 選択
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/12(金) 22:11:44.84 ID:YhZpwZz40
1
23 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/12(金) 22:35:35.90 ID:ivLfhMG+0
今回訪ねた理由は、我が家に伝わる「古文書」を解読してもらう為だ。
アオイ「これです」
レン先生「んっんっ? 何かしら?」
アオイ「古文書に書いてあるこの文字が読めますか?」
レン先生「ちょっと貸してちょうだい!」
アオイ「は、はい」クルクル
レン先生「キミはそこでお茶でも飲んで待っててネ!」スタスタ
アオイ(長くなりそう……)
古文書を手渡すと、レン先生は階段を勢いよく駆け上がり二階へと消えて行った……。
24 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/12(金) 22:44:53.16 ID:ivLfhMG+0
レン先生「さてと、随分と古そうな巻物ネ」スッスッ
レン先生「……んん?」
レン先生「これによく似た文字が他の文献でもあったわネ……何処だったかしら?」バサッ
レン先生「あった。これだわ」
アオイ「……」ポチッ
機械「ピピー、ガション」
レン先生「うーん、この文字は赤じゃなくて青?」
アオイ「……」ペラッ
何かの研究結果「」
レン先生「水晶……洞窟……千日……」
レン先生「順調ね。これなら意味のある文章に翻訳できそうだわ」
ヤカン「ピーッ!」
アオイ「お茶頂きます」コポコポ
25 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/12(金) 22:45:57.97 ID:ivLfhMG+0
レン先生「よーし!」
レン先生「まだちょっとしか読めてないけど、今はこれで十分」
レン先生「大分待たせてしまったわね……」ガタッ
レン先生の声「よーし!」
アオイ「!」
そろそろレン先生が下りてきそうな気配がする。
どうしよう。まだ何か弄っていようか。
1 地下へ下りようとする
2 二階へ上ろうとする
3 言いつけ通りお茶を啜って待つ
4 入口から外へ出ようとする
↓1 選択
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/12(金) 22:47:45.91 ID:iJo9vVhDO
3
27 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/12(金) 23:08:26.72 ID:ivLfhMG+0
レン先生「解ったわよ!」
アオイ「ずずー」
レン先生「あら? 本当に飲んで待っててくれたの? 偉いワ」
アオイ「それで、どうでしたか?」
レン先生「聞いて驚かないでネ! これは「青の遺跡」と同じ文字だったの! 見て!」ズイッ
アオイ「は、はぁ」
レン先生「今から解読した部分を読み上げるわよ!」
そう言うとレン先生はのたくったように見える字を指差し、こちらに見せながら読み上げた。
28 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/12(金) 23:10:44.06 ID:ivLfhMG+0
レン先生「我らが意志、子孫の為、青き城への道、記す」
レン先生「青き海の、彼方の岬」
レン先生「鍵、水晶の杖」
レン先生「洞窟を千日で抜け、水晶を得る」
レン先生「柄は、銀の泉、その水」
レン先生「合わせて作りし、水晶の杖」
レン先生「鍵を掲げて、先ずは訪れん、彼方の岬」
レン先生「青き海の、彼方へ……」
レン先生「とまあ、こんな感じ」
レン先生「祖先が子孫に残した遺産の在処を書いてある物のようネ」
レン先生「遺産は「青の城」っていうお城で、「彼方の岬」にあるらしいワ」
レン先生「何か質問はあるかしら?」
アオイ「……」
1 「洞窟を千日って?」
2 「彼方の岬って?」
3 「銀の泉って?」
↓1 選択
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/12(金) 23:14:25.07 ID:YhZpwZz40
2
30 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/12(金) 23:50:09.31 ID:ivLfhMG+0
アオイ「彼方の岬って?」
レン先生「天津(テンシン)の北にそんな名前の場所があったでしょう?」
アオイ「そんな場所が……」
レン先生「まあ海の中心が霧で厚く包まれてるのが見えるだけで、そんな反応も仕方ないわネ」
アオイ「……」
レン先生「あっ、「天津」はここから西、大都(だいと)を南下してずっと西に向かった先よ」
アオイ「それは流石に知ってます」
レン先生「あらごめんなさいネ」
補足してくれた情報は旅をしている者なら誰でも知っている事だった。
レン先生から見て私はそんなに物を知らない様に見えたのだろうか。
31 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/12(金) 23:51:28.97 ID:ivLfhMG+0
レン先生「それでこの古文書に書いてあったことだけど」
アオイ「はい」
レン先生「遺産は「青の城」。鍵として「水晶の杖」が要るみたい」
アオイ「なるほど」
レン先生「杖の作り方もあって「青の水晶」と「銀の泉の水」が材料として必要ネ」
アオイ「ふむふむ」
レン先生「うーん、考えるだけでも面白そうよね!」
アオイ「……」
1 「ではこれで、ありがとうございました」
2 「えっ? ああはい……そうですね」
3 「まわりくどいなって、ちょっと思ったり」
↓1 選択
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/13(土) 00:24:55.16 ID:9nSX6g/xo
1
33 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/15(月) 23:29:43.03 ID:OzsIJrAB0
アオイ「――ではこれで、ありがとうございました」スクッ
レン先生「ちょっと待ちなさい!」
アオイ「……なんですか?」
レン先生「私が鍵を作ってあげるワ」
アオイ「流石にそこまでしてもらうのは……」
レン先生「なぁに? 古文書を解読させておいて、ハイさよならってわけ?」
アオイ「そういう訳じゃ……あの、古文書を……」ソロー
レン先生「ダメよ、逃がさないんだから。一緒に探すって約束してくれないと返さないわよ」ズズイ
アオイ(無茶苦茶言ってる! このひと!)
レン先生「なにも邪魔しようってワケじゃないの。ただ興味があるから協力させてって言ってるだけで」
アオイ「えぇ……」
レン先生「ね、ね? お願い!」
アオイ「考えさせてください」
34 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/07/15(月) 23:34:55.39 ID:OzsIJrAB0
アオイ(彼女の性格からして、下手な理由を付けても押し切られてしまう可能性が高い……)
アオイ(噂では大都の「水月(すいげつ)」という人物も、古文書を読めるかもと聞いたけど)
アオイ(古文書を読めて尚且つ鍵を作れる(であろう)のは、今のところレン先生だけ)
アオイ(断ったところで当面の目的は無い)
アオイ(受け入れた場合、遺産探しを積極的に協力してくれるだろうけど――)チラッ
布袋「」チャリッ
レン先生「?」
アオイ(今の手持ちに余裕があるとは言い難い……遺産の価値もどの程度かわからないからなぁ)
アオイ(どうしよう……)
1 「実は鍵を作れる人間に当てがあった訳ではないので、その申し出は助かります」
2 「今日の所は失礼します。また古文書の解読依頼をすると思うので、その際はよろしくお願いします」
3 「(自由安価)」
↓1 選択
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/15(月) 23:50:37.74 ID:K8U3C3Tko
1
36 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/08/20(火) 16:45:26.09 ID:V1FrZfXx0
アオイ「実は鍵を作れる人間に当てがあった訳ではないので、その申し出は助かります」
レン先生「じゃあ決まりネ!」
アオイ「あの……ですが、働きに見合った報酬をお渡しできるかどうか」
レン先生「別に構わないわよ?」
アオイ「え」
レン先生「言ったでしょ。興味があるから協力させてって」
アオイ「そんな訳には……」
レン先生「キミが心配してる事は問題なーし!」
アオイ「えぇ……」
レン先生「ハイハイ、じゃあこの話はおしまい! とっとと遺産探しに移りましょ!」パンパン
アオイ「あっはい」
レン先生「とりあえず……」ゴソゴソ
レン先生は手を二回打つと部屋の隅にある棚から大きな壺を引っ張り出した。
それはガラスで出来た壺の様で、落とすと良い音を立てて割れそうだ。
37 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/08/20(火) 16:46:32.90 ID:V1FrZfXx0
レン先生「これをキミに渡しておくわ。銀の泉の水をお願いネ」
アオイ「……レン先生は?」
レン先生「私は杖を作る。キミは素材を取ってくる。オーケー?」
アオイ「おっけぃ……」
レン先生は良い笑顔でこちらを見ている。
適材適所。役割分担。そういうものだろうからしょうがない。
38 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/08/20(火) 16:47:47.01 ID:V1FrZfXx0
レン先生「忘れないうちに返しておかなくちゃ」
アオイ「古文書ですよね?」
レン先生「そそ、キミが何時でも読めるようにふりがなを振っておいたから」
アオイ「助かります」
レン先生「それじゃアオイクン、「青の水晶」と「銀の泉の水」探してきてちょうだいネ」
アオイ「気長に待っててくださいねー」
39 :
◆KjtG9jhh9s
[saga]:2019/08/20(火) 16:50:05.41 ID:V1FrZfXx0
レン先生の研究所を後にした私はこれからどちらを探すか考えた。
「青の水晶」がある千日洞窟。「銀の泉の水」がある天鬼山。どちらも山岳地帯を歩く事になるだろう。
アオイ(天鬼山は鬼が住んでいる土地で道も割と整備されてたはず)
アオイ(入山自体は楽だろうけど、奥の方まで行くとなるとどうかな……)
アオイ(千日洞窟……なんてレン先生は言っていたけど)
アオイ(千日もかかる逸話が本当なら用意は十分にしておかないと)
アオイ(……いっそ上海のカジノで遊んで行ってもいいかもしれない)
アオイ(長い旅になるだろうし! リフレッシュも兼ねて!)
アオイ(………)
1 天鬼山に行く
2 千日洞窟へ行く
3 上海のカジノで遊ぶ
↓1 選択肢
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