【劇場版安価】神裂「Symbol of LIFE」 守護神の唄 【禁書】

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286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 10:56:44.48 ID:HLiz5w7iO
昨日もらった石を見せてあなたに協力させてほしいと頭を下げる神裂さん
何らかの情報を知ってそうなので有効的に活用
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 10:56:59.34 ID:Ll9QTcY8o
一度ひくことにする
288 :1 [saga]:2019/07/14(日) 11:05:50.17 ID:4IuYJAeS0

 神裂「その証言が真実であれば、戦う理由はありませんね」


 「そう」


 神裂「・・・貴女に協力します」


 「だから言ったでしょう。私は誰とも組むのはいやだって」


 神裂「・・・島民から頂いた守護神の紋章です。貴女には・・・どう見えますか?」


 「・・・光ってる」


 神裂「!。・・・これが何を意味するか、ご存知ですか?」


 「・・・ええ。もちろん・・・」チャラッ


 神裂「!。同じ物を持っていたのですか」


 「うん。この島の長老様から・・・貴女もあの神殿の遺跡は見に行ったの?」


 神裂「はい。ただ、中へは入れなかったのですが・・・」


 神裂「>>289
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 11:07:36.42 ID:Ll9QTcY8o
気になる場所は数か所あってですね…
290 :1 [saga]:2019/07/14(日) 11:18:03.89 ID:4IuYJAeS0
 神裂「気になる事があって・・・」


 神裂「あの壁画の神話を表した神々は・・・この島に現れていた者達なのですか?」


 「そうだけど?」


 神裂「では・・・守護神はこの島のどこかに眠っているのですか?」


 「ううん。もう死んでる」


 神裂「は・・・?」


 「・・・」サッサッサッ


 「50%だから重要な部分はほぼ解読できるようにしたよ。・・・読んでみて?」


 神裂「いえ、ですが・・・読み方が」


 「その紋章が翻訳してくれるから」


 神裂「・・・」




 ― 偶数
 = 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 11:18:35.40 ID:Ll9QTcY8o
どっちだ…
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 11:18:42.58 ID:HLiz5w7iO
ほい
293 :1 [saga]:2019/07/14(日) 11:45:15.97 ID:4IuYJAeS0
 
 神裂「・・・。・・・はぁ・・・」


 「・・・わかった?」


 神裂「・・・元々、アップヒル島はその名前ではなかった・・・」

 
 「そう。この島はアップヒル島なんて名前じゃない」


 神裂「本当の島の名前は・・・」




 神裂「インファント島・・・」


 神裂「守護神の名は・・・モスラ」 




 1万2千年前、地球の守護神を崇め、差別も争いもない高度な文明社会を創っていた


 男神アジマと女神アジゴの間にモスラが生まれ、その卵に自らを2つに分けて捧げたアジゴから2人の「小美人」が生まれた


 その名前は「コスモス」。インファント島の双子の妖精。


 モスラへ捧げる歌を唱う時


 守護神の紋章を持つ者が唱う時


 目覚めるは命の象徴



  
 神裂「・・・」


 「神話に出てくるモスラは死んでしまったけど・・・モスラは卵を残した」


 「その卵を狙ってるんでしょうね。「夜明けの谷」は」


 神裂「>>294
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 11:50:46.31 ID:HLiz5w7iO
あなたはそのモスラをどうしたいのですか?
私は…正しい方向に導きたいのですが
295 :1 [saga]:2019/07/14(日) 12:08:53.73 ID:4IuYJAeS0
 神裂「貴女は・・・モスラをどうしたいのですか?」


 「どうって?」


 神裂「私は・・・正しい方向に導きたいのですが」


 「・・・はぁ〜〜・・・何言ってるの?」


 神裂「え・・・?」


 「守護神なのに正しい方向に導きたい?神様を愚弄してると同じ考えだよ」


 「私達教徒は神様のお告げによって正しい方向へ導く教えを貰ってる。・・・考え方には気をつけなよ」
 

 神裂「・・・」


 「やっぱり貴女とは組まない。と言うより、組みたくない」


 「私はずっとここにいるから大丈夫よ」


 神裂「・・・確かに、ここにいれば・・・それを彫った人々が見守ってくれるかもしれませんね」


 「ええ。これはあなたが思っていたような危険なものじゃない」


 「―――だって、洪水ぐらい私1人で起こせるもの」


 ―ドッ!!

 神裂「っ!・・・!?」


 「・・・」クスッ


 
 ― 偶数
 〜 奇数
 
 ↓2まで(コンマが高い安価で決定) 
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 12:17:32.25 ID:Ll9QTcY8o
ほい
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 12:17:38.83 ID:HLiz5w7iO
また奇数かな
298 :1 [saga]:2019/07/14(日) 12:35:08.11 ID:4IuYJAeS0
 物理法則を無視して襲いかかってきたのは大量の海水。赤く変色して粘性を持っていた。
 少女の意思に応じて神裂に激突しようとしてくる膨大な海水はアップヒル島改め、インファント島の3分の1を
 無人の区域を丸ごと飲み込んだ。

 
 神裂「(これは一体・・・!)」


 奇妙に赤く、粘性を持った不自然な海水は一瞬で神裂の足に巻きつくように動きを拘束し、そのまま岸の方まで押し流した。

    
 神裂「くっ!」


 「今更だけど、貴女は聖人だったわね。だから、あんなことを言えた訳なの・・・」


 神裂「違いますっ!」


 神裂「私はただ、守護神の力は誰にも扱えないものであると」


 「扱うと考えてる時点で貴女も「夜明けの谷」の連中と考えてる事は同じだよ」


 神裂「>>299」  
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 12:37:17.71 ID:X/fLFRnqO
なるほどあなたから見れば確かに似ているかもしれませんね
しかし彼らと私には大きな違いがあります
それはこの島の全員のために守ってもらおうと考えていることです!
私をどうしても構いません、さあ来なさい!!
300 :1 [saga]:2019/07/14(日) 13:32:27.11 ID:4IuYJAeS0
 神裂「なるほど、貴女から見れば確かに似ているかもしれませんね・・・」


 神裂「しかし、彼らと私には大きな違いがあります」

 
 「何?それは」


 神裂「それは・・・この島の島民のために守ってもらおうと考えていることです!」

 
 「・・・」


 神裂「私をどうしても構いません、さあ来なさい!」


 「・・・北欧神話の中で、世界はどういう風に創られたか知ってる?」


 「世界の材料は巨人ユミルの肢死体。でもオーディン達はユミルを殺した時に、その傷口から膨大な血を流せてしまう・・・」


 「その血の洪水はこれまであった旧世界全てを洗い流してしまい、多くの同胞を失う事になった巨人族との争いの源となってしまった」


 神裂「・・・それがこの魔術ですか」


 「そう・・・「赤き洪水」」


 

 どうする?orどうなる?
 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 13:39:24.58 ID:Ll9QTcY8o
逃れようにも聖人でも逃れられない速さで諦める神裂
しかしながらあえて逃げず見に降りかかる洪水を刀で切って避け続ける
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 13:39:36.21 ID:LQIgWyCkO
↑+持久戦へ
303 :1 [saga]:2019/07/14(日) 13:56:05.49 ID:4IuYJAeS0
 神裂「(彼女は自分の血中の塩分濃度を操り、海水のそれと均質化する事によって大量の海水へ魔術的にアクセスしているのですか)」
 

 神裂「(似た形状、性質の偶像にはそれの元となった本物の力がある程度宿る。「神の子」の処刑に使われた十字架と教会の屋根にある
    十字架の関連性にも利用されている「偶像崇拝の理論」を使ったアクセス方法ですね)

 
 神裂「(今この瞬間、彼女の体内を流れる赤い液体は、世界の材料となったユミルのものと同化しているかもしれない)」


 神裂「(しかし、それではいくつもの弊害がある。人間の体内に海水と同じ濃度の塩水を流し込めば間違いなく・・・)」

 
 ―ギチギチ


 神裂「(!・・・掌が赤紫に変質してる・・・)」


 神裂「(・・・そう言う事ですか。変質させた血液を掌に集中させた上で、その異質な血が全身に回らないように血流を止めている)」


 神裂「(謂わば、手首を見えないロープで強く縛っているようなもの・・・長時間続けてしまえば細胞の壊死を誘発してしまう)」


 神裂「(そうなる前に・・・止めなければっ)」

 
 神裂「(足は掴まれて身動きは取れない・・・なら、この場で戦うのみっ)」

 ―チャキンッ




 ○ 偶数
 × 奇数
 
 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 13:57:37.58 ID:Ll9QTcY8o
がんばらー
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 13:57:46.31 ID:cCqQsTR3O
306 :1 [saga]:2019/07/14(日) 14:36:59.23 ID:4IuYJAeS0
 ―ドォォオオオッ!!


 「赤き洪水」は滝のように降り注いできて神裂はケースから七天七刀を取り出して指先を操作し、7本の鋼糸で自身の
 頭上を囲うように周辺に張り巡らせた。
 鋼糸は魔法陣を描き、それによって「赤き洪水」は鋼糸を貫通すると氷結し鋼糸に引っかかって神裂の前で止まった。 


 神裂「ッ!」


 ―バキィィィンッ! 

 氷を納刀したまま七天七刀を大きく振るい、粉砕した。砕けた氷は海水へ落ちていく。


 「・・・」


 少女が掌を動かすと、岸に居る神裂を今度が沖の方へ3000m程押し流した。
 そして「赤き洪水」は海底へと引きずり込み、沈ませていく。
 

 「(終わった・・・)」


 「(いかに聖人と言っても、所詮ベースは同じ人体。見ずに沈めば溺死する・・・)」


 「お疲れ様。海の上で私と出会ってしまった事が、貴女にとっては最悪の不運だったね」




 ♥ 偶数
 ✪ 奇数
 
 ↓2まで(コンマが高い安価で決定) 
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 14:43:35.40 ID:Ta7vgf90O
ほい
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 14:56:38.61 ID:dYsdV38zO
きついな
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 14:56:47.00 ID:UE5AfEITO
あーまたかよ
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 15:00:47.47 ID:Ta7vgf90O
うむむむむむむむう…
311 :1 [saga]:2019/07/14(日) 15:17:07.93 ID:4IuYJAeS0
 すると、声が聞こえた。
 それは守護神の紋章が刻み込まれたペンダントからだった。


 神裂『いいえ。生憎この程度を不運と呼ぶほど、真っ当な人生は送っていませんよ』


 「・・・、」

 
 テレパシーに近いような、少女の頭の中に神裂の声が聞こえる。
 少女は3000m先の、小型ボートどころか大型タンカーや空母が行き来していてもおかしくない海域を見据えた。
 本来巨大な津波や高波は水深の浅い沿岸部でしか起らないものであり、少女の生み出した「赤き洪水」は桁外れの破壊力を
 持っており、その大波に飲まれれば大型船舶であっても海の藻屑に変えてしまう。


 神裂『ウルと言う北欧の神を知っていますか?』


 神裂は海面に在っている。
 冷静な声で少女に質問してきていた。


 神裂『オーディン以前に信仰されていたであろう古い神。デンマーク語ではオッレルス』




 オッレルス「へっぶし!」


 オッレルス「ん〜・・・?」ズズッ



 神裂『もはや何の役割を持つ神なのかも定かではないほど文献の散逸した神ですが・・・』


 神裂『学舎の中には彼を、狩りとスキーの神とカテゴリしている人も居るそうですね』


 「(まさか・・・ッ!)」


 神裂『>>312
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 15:37:08.81 ID:/Ump+u/7O
少しばかりおとなしくしててくださいね…
313 :1 [saga]:2019/07/14(日) 16:31:10.67 ID:4IuYJAeS0
 台詞
 >>314
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 16:34:05.81 ID:10U4FTRzO
ええ彼にあってその実力を知ってるだけにこんなものではないんですよ
315 :1 [saga]:2019/07/14(日) 17:08:31.43 ID:4IuYJAeS0
 神裂『ええ。彼にあってその実力を知っているだけに、こんなものではないのですよ』


 海底へ飲み込まれていた神裂は水中で一緒に流されていたケースを咄嗟に掴むと、収められていたスキー板を取り出して
 足へ填め込み、「オッレルスの術式」を用意て水中から浮上してきたのだった。
 不自然にうねり、そこらの軍艦程度ならひっくり返してしまいそうな大波にたった2枚のスキー板で神裂は波乗りをしている。
 本来なら牽引が必要となるのだが、それを必要とせず大波だけを利用してバランスを保っていた。


 「ば、馬鹿げてる・・・ッ!!」
  

 神裂『そうですか?ウルはオーディンと同じアース神族』


 神裂『ユミルの血の洪水に飲み込まれなかった一族です。ならば、そもそも始めから「スキーの神は洪水に飲まれない」
    と言う条件がインプットされているはず』


 神裂『貴女がどれほど巨大な洪水を起こそうが、ユミルの血に纏わる術式である限り・・・」

  
 神裂『この私を沈める事は出来ません』


 神裂『・・・もう一度言います。私は島民のために守ってもらおうと考えているんです』


 神裂『>>316
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:15:35.80 ID:Ll9QTcY8o
貴方の力を私に貸してくれませんか?
この島の平和が戻ったら私は引きますから、約束しましょう
317 :1 [saga]:2019/07/14(日) 17:24:06.24 ID:4IuYJAeS0
 神裂『貴方の力を私に貸してくれませんか?』


 神裂『この島の平和が戻ったら私は引きますから。約束しましょう』


 「・・・」


 神裂『・・・私が悪人であるのなら・・・何故この紋章が光ったのか疑問に思いませんか?』


 「・・・まぁ、そうだね。守護神・・・モスラが呼んだのなら・・・」


 「わざわざ危険な事を寄せ付ける訳ない・・・」


 神裂『・・・信じてもらえますか?』


 「・・・」




 ○ 偶数
 × 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:28:57.34 ID:Ll9QTcY8o
また×だと泣くわ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:29:13.35 ID:TRlHGG5EO
○こい…
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:29:39.60 ID:TRlHGG5EO
ふざけんな…クソ
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:31:27.00 ID:Ll9QTcY8o
なんかとことんなんだかな
322 :1 [saga]:2019/07/14(日) 17:32:01.75 ID:4IuYJAeS0
 「・・・わかった」


 神裂『・・・ありがとうございます』


 「・・・とりあえずこっちに来て。まずは・・・っ!!」


 ―ドオオォオオオッ!!



 神裂「っ!?どうしたのですか!?」


 『・・・見た事のない、生き物が・・・』
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:32:20.73 ID:0p3cGVflO
なんてこったいだよまじで
324 :1 [saga]:2019/07/14(日) 17:38:46.94 ID:4IuYJAeS0

 神裂「・・・液体ですか?」


 『知ってる?』


 神裂「「夜明けの谷」の首謀者です。こちらで呼称しているのは「液体人間」」


 ―ドパァァアアアアンッ!!


 『どうにか出来ないっ?押し返してもすぐに攻撃してくるのっ』


 神裂「・・・そこから離れてください。私が相手を」


 『ダメっ!この黒岩がモスラを目覚めさせるためのものだから・・・』


 『こいつに触れさせた時点で負けになるわっ』


 神裂「・・・わかりました。そちらへ参りましょう」


 神裂「>>325
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:44:30.25 ID:rxM7c/R+O
守ってみせますこのモスラを
326 :1 [saga]:2019/07/14(日) 17:45:56.33 ID:4IuYJAeS0
 台詞
 >>327
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:51:08.42 ID:h3jzOrH2o
…この島の…そして守護神のためにも止めます…!
328 :1 [saga]:2019/07/14(日) 18:08:51.90 ID:4IuYJAeS0
 神裂「・・・この島・・・」


 神裂「そして島民と守護神のためにも止めます・・・!」


 http://www.youtube.com/watch?v=UNM4rJonRak
 
 ―ゴッ!!

 神裂の体が爆発的に加速した。少女が必至に守っている黒岩に向けて一直線に。
 巨大な波が神裂の移動を後押ししている。ものの数秒で少女の元へ来た神裂は鋼糸を周辺に張り巡らせ即席の結界を張った。
 「液体人間」は結界にぶつかり、異音を鳴らしてへばり付く。
 

 「ッ!」


 ―ドヒュッ!!

 少女が掌を翳すと神裂の足元の海面から何かが突き上がった。それは太さ3m、長さ20m程の巨大な杭だ。
 神裂は即席の結界を解くと、射出された杭は液体人間を貫いてそのまま岸の方へ道連れにし、僅かな弧を描きながら
 飛んで行き、浜辺の白い砂に突き刺さった。
 
 神裂「「塩の柱」ですか(なるほど、海水から抽出することで出来るものですか)」


 「うん。けど・・・そろそろ手が限界かな・・・」


 神裂「(血が滲み出ている・・・長時間の使用はやはり危険なのですね)」


 神裂「もう少し頑張ってください。次で・・・仕留めます」


 
 
 どうする?orどうなる?
 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 18:11:24.29 ID:7VP6VEDk0
火織愛用の薙刀でスッパリといく
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 18:11:55.86 ID:Ll9QTcY8o
飛び上がると変身し海上で液体人間と赤い海をスピニングで竜巻を起こしレッツラ混ぜ混ぜ
撹拌し塩の結晶と結合させることで徐々に水分を干上がらせる
331 :1 [saga]:2019/07/14(日) 18:56:12.43 ID:4IuYJAeS0

 神裂「最後の一撃に「赤き洪水」で「液体人間」を飲み込ませてください」


 神裂「それから私の出番です」


 ―グジュグジュ・・・

 「液体人間」は「塩の柱」から垂れ落ちて人型になると再び神裂と少女の方へ向かってきた。
 海面を蛇のように泳いでくるのを見て少女は大きく深呼吸をして、最後の一撃のために掌の痛みを耐えて自身の周りに
 「赤き洪水」を集合させた。


 少女「がああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


 叫び、少女は全力の「赤き洪水」を実行。
 向かってくる「液体人間」を飲み込み、その場で押し止めさせる。
 スキー板を足から外した神裂は腰にカリスラウザーを装備して、月夜の空へと舞い上がった。


 神裂「変身っ!」


 [CHANGE]


 カリスへと変身し、手に持っていたカリスアローにドリルシェル、トルネードホークをラウズさせコンボを発動。
 

 [DRILL] [TORNADO]

 [SPINNINGATTACK]


 カリス(神裂)「ハァァァァアアアアアアアアアアッ!!」


 ―ズオオォオオオオオオオオオオオッ!!!

 上空で竜巻を起こし、「赤き洪水」と「液体人間」を巻き込むように掻き混ぜ始める。
 巨大な竜巻が上空へ向かいながら立ち上り、その中で赤い液体と青緑色の液体がうねりながら徐々に混ぜ合わさって
 黒色へ変色した。
 

 ―ズオオォオオオオオオオオオオオッ!!!

 
 黒い竜巻が島の向かい側からでも見えるほど巨大化したところで一瞬で赤色へと色が元に戻った。
 中心で竜巻を起こしていたカリスはゆっくりと回転するのを止め、浜辺に着地する。


 「・・・飽和塩水で液体そのものを蒸発させた訳ね」


 少女は疲れ果てたのか、黒岩に寝そべるように倒れた。意識は無くしていない。


 カリス(神裂)「大丈夫ですか?」


 「なんとか。・・・これで一件落着、としたかったんだけど・・・」ムクッ


 「まだ作業が残ってるから・・・手伝ってもらえる?」


 ―シュィィィン・・・

 神裂「>>332
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 18:56:42.53 ID:Ll9QTcY8o
私にできることであれば是非…
333 :1 [saga]:2019/07/14(日) 19:14:22.37 ID:4IuYJAeS0
 神裂「私にできることがあれば是非・・・」


 「簡単だから大丈夫・・・」


 「黒岩に刻まれたルーンを発掘すればいいだけだから」




 ―サッサッサッ・・・

 神裂「・・・貴女はいつこの島に?」


 「昨日来たばかり。・・・って言いたいけど、実際は1週間前」


 神裂「・・・?。予定が早まったのですか?」


 「・・・あぁ、気付いてないのね。なら多分、今日何日かわかる?」


 神裂「・・・11月の4日・・・では?」


 「ハズレ。それから3日経って今日は7日よ」


 神裂「!?。・・・どう言うことですか?」


 「これは予想だけど・・・あの神殿の遺跡に居たら、外の時の流れよりも遅くなっているのかもしれない」

 
 「私は1週間前にここへ来て、長老の許可を得てから神殿の遺跡に赴いたの」


 「そこで大体7時間ぐらい調べて、外に出たら・・・置いていた荷物が蜘蛛の巣と枯れ葉まみれになってた」


 「事前に話し合った事のある島民が、作業の方は捗ってますかって聞いて・・・事態をようやく理解したわ」


 神裂「>>334
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 19:25:01.26 ID:rxM7c/R+O
なるほど何らかの魔術が使われているということですね…
しかしそれならあの中で準備ができる…
それは生かさないと
335 :1 [saga]:2019/07/14(日) 20:01:58.62 ID:4IuYJAeS0
 神裂「なるほど・・・何らかの魔術が使われているということですね・・・」


 神裂「しかし、そんな高度な魔術を・・・それ以前に何故そんな魔術を施したのでしょうか」サッサッサッ


 「モスラのためだと思う」


 神裂「え・・・?」


 「多分・・・モスラの成長速度が遅いから、あの神殿の遺跡の周辺にだけ時間が早くなっているんだと思う」


 「あれだけ大きいんだし・・・打倒だと思わない?」


 神裂「・・・確かに、あり得ますね」サッサッサッ


 「・・・最後は私にやらせて?」


 神裂「どうぞ」スッ


 「・・・」サッサッサッ

 
 「・・・これで完全に発掘完了、っと・・・」
 


 ―・・・ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ・・・!


 神裂「っ・・・!?」


 「・・・地下で何かが動いてる・・・」


 神裂「・・・神殿の遺跡っ」


 「行こうっ」


 神裂「はいっ」ヒョイッ


 「わわっ!?ちょ、ちょっと!歩けるくらいは大丈夫だからっ!//」


 神裂「>>336
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 20:12:53.04 ID:rxM7c/R+O
頑張ったあなたをこれ以上無茶させられません、私に甘えてください
337 :1 [saga]:2019/07/14(日) 20:46:48.62 ID:4IuYJAeS0
 神裂「頑張った貴女をこれ以上無茶させられません。私に甘えてください」


 「・・・あっそ//」


 ―ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・!

 神裂「揺れが激しくなってきた・・・っ」


 神裂「急がなければ・・・」


 ―タッタッタッタッ・・・!





 -インファント島 神殿の遺跡-

 神裂「はぁっ・・・はぁっ・・・」


 ―ガラガラガラガラッ!!

 ―ゴ ゴ ゴゴ・・・


 神裂「・・・遺跡が崩れ落ちている・・・」


 「見て。あれ・・・」


 神裂「・・・あれは・・・何でしょう・・・」





 神裂「・・・」


 ―ツツーッ・・・

 神裂「岩でも金属でもない・・・強いて言えば・・・卵の殻に似た触感・・・」


 「卵・・・」


 神裂「>>338
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 21:52:05.52 ID:h3jzOrH2o
…まさか…モスラの卵
339 :1 [saga]:2019/07/14(日) 22:04:29.48 ID:4IuYJAeS0
 神裂「・・・まさか・・・モスラの卵」


 「こんな大きな・・・恐竜のじゃないの?」


 神裂「しかし」


 [[モスラです]]


 神裂「「!!」」


 [[モスラの卵です]]


 「誰?どこに居るの?」


 [[ここです]]


 神裂「ん・・・?」


 神裂「・・・花が喋った・・・」


 「嘘でしょ・・・」


 
 ―キラキラキラ・・・

 神裂「あっ・・・」


 「貴女達は・・・?」


 コスモス[[私達はコスモス]]


 神裂「コスモス・・・あの、ルーンで記されていた「小美人」ですか?」


 コスモス[[はい。貴女方が来るのを待っていました]]


 「・・・1万2千年前も、待っててくれてたんだ」


 神裂「>>340
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 23:09:03.01 ID:p2O+lJIZO
そ、そんな昔から私達を…?一体何故…?

モスラもすきですがバトラもすきです
341 :1 [saga]:2019/07/14(日) 23:20:25.36 ID:4IuYJAeS0
 神裂「そ、そんな昔から私達を・・・?」


 神裂「・・・モスラを目覚めさせる者を待っていたのですか」


 コスモス[[その通りです]]


 「それで・・・どうやってモスラを目覚めさせてあげればいいの?」


 コスモス[[私達にお任せ下さい]]


 コスモス[私達は現代では巫女と呼ばれる役割を持っています]


 コスモス[私達がモスラを目覚めさせてあげるのです]


 神裂「・・・私達が目覚めさせるのではないのですか?」


 コスモス[[はい。貴女方にもお手伝いをお願いします]]


 コスモス[1人は東西に立ち]


 コスモス[1人は南北へ立つのです]


 神裂「わかりました」


 「・・・どっちに立ちたい?私は別にどっちでもいいんだけど」


 神裂「>>342




 >>340 KOM(キングオブモンスターズ)観てブチ切れ間違いなし。
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 23:52:02.92 ID:h3jzOrH2o
では私は南北のほうへ

南西と東北とかじゃないの?南北と東西は反対の向き同士だから物理的に立てないと思うよ
343 :1 [saga]:2019/07/15(月) 00:03:29.88 ID:AcAtL4/d0
 神裂「では・・・私は北の方へ」


 「なら・・・東でいっか」




 神裂「立ちました」


 「私もよ」


 コスモス[[ありがとうございます]]


 コスモス[[・・・]]コクリ
 



 神裂「・・・?」


 「(・・・何?何か・・・聞こえてくる・・・)」


 神裂「(これは・・・演奏・・・?)」 



 http://www.youtube.com/watch?v=XHOX1Ivyz7k





 >>344 書き溜めしてた時点で書き間違えてましたorz
    「東か西」「南か北」と思ってくだしあ
344 :1 [saga]:2019/07/15(月) 00:39:28.18 ID:AcAtL4/d0
   Mothra ya mothra 
   モスラよ モスラ

 
   Dengan kesaktian hidupmu
   汝の命の魔力をもって
 

   Restuilah doa hamba-hambamu yang
   我ら汝の卑しき下僕たちの祈りを受け入たまえ


   Rendah Bangunlah dan tunjukkanlah
   立ち上がり汝の魔力を見せたまえ


   kesaktianmu
   汝の力を


   Mothra ya mothra
   モスラよ モスラ


   Dengan kesaktian hidupmu
   光輝くあなたの生命で


   Restuilah doa hamba-hambamu yang
  平和をもたらす守り神となり


   Rendah Bangunlah dan tunjukkanlah
   我等を守りたまえ


 
   Restuilah doa hamba-hambamu yang
   平和はわれらに残された生きる道



   Rendah Bangunlah dan tunjukkanlah
   永遠の繁栄にわれらを導き給え



   kesaktianmu
   汝の魔力で
345 :1 [saga]:2019/07/15(月) 00:47:14.96 ID:AcAtL4/d0
 ―カッ・・・!
 


 神裂「(卵が・・・光り始めた・・・)」



 ―ペキペキペキッ・・・


 ―バゴオォオオオンッ!!



 神裂「!」


 「・・・生まれた」




 モスラ「キィーオッ!」


 モスラ「キュオ!キュィー!」


 
 「・・・そっか。幼虫からなんだ」


 神裂「>>346
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 04:39:54.79 ID:aHvQ3Ut4o
……なんて神々しい
347 :1 [saga]:2019/07/15(月) 09:30:38.35 ID:AcAtL4/d0
 神裂「なんて・・・神々しいのでしょう」

 
 コスモス[[お2人とも。ありがとうございます]]


 コスモス[[そこから離れて大丈夫です]]


 「ええ・・・」トコトコ


 神裂「はい」スタスタ


 モスラ「キュォーォ・・・?」


 「・・・首を傾げて、こっち見てるわ」


 神裂「そうですね。・・・多分、私達が人間なのかもわからないのでしょう」


 「そうだと思う。・・・自己紹介ぐらいしてあげれば?」


 神裂「え?あぁ・・・」


 モスラ「キュオーォ」


 神裂「>>348
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 09:36:42.97 ID:aHvQ3Ut4o
はじめまして神裂火織と申しますペコリ
あなたと会えて果報者です、見ててドキドキすると言いますか…
349 :1 [saga]:2019/07/15(月) 09:50:01.17 ID:AcAtL4/d0
 神裂「初めまして、モスラ。神裂火織と申します」ペコリ


 モスラ「キィーォッ」


 「・・・言葉理解してくれてるのかな?」


 神裂「わ、わかりませんが・・・続けてみます」


 神裂「あなたと会えて果報者です。見ててドキドキすると言いますか・・・」


 モスラ「キュォーォ?」


 「それは言ってる意味がわかってないみたい」


 神裂「あ・・・すみません・・・」


 神裂「>>350
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 09:52:16.76 ID:PbWJaRcGO
あなたが大きくなるまで守らせてもらってもよろしいでしょうか?
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 09:56:23.47 ID:aHvQ3Ut4o
握手してもいいでしょうか
352 :1 [saga]:2019/07/15(月) 10:18:54.17 ID:AcAtL4/d0
 神裂「このモスラが・・・壁画に描かれている成虫のモスラになるのですね」


 「うん。・・・貴女はもうこの島から出るんでしょう?」


 神裂「・・・そう、ですね。イギリスへ戻らなければなりませんので・・・」


 「でしょうね。・・・ごめんね」


 神裂「?」 


 「貴女の事・・・誤解してたわ。モスラとインファント島を守ってくれて・・・ありがとう」


 神裂「いえ・・・貴女はこれからどうするのですか?」


 「この島に残る。モスラが成虫になるまで・・・守ってあげないといけないから」


 神裂「そうですか。・・・では、モスラが大きくなるまでお守りしてよろしいでしょうか?」


 「ええ。もちろんよ」


 

 どうする?orどうなる?
 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 10:25:19.45 ID:oyGM9xcaO
長老にもらった石をモスラに見せて教えて諭してもらう
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 10:27:03.37 ID:aHvQ3Ut4o
少女を不意に抱き寄せると魔術を使って浪費した手の傷や体力を回復させる神裂さん
目を白黒させる少女に対してモスラのためにもあなたは元気でないと行けませんからと微笑む
355 :1 [saga]:2019/07/15(月) 10:35:27.12 ID:AcAtL4/d0
 神裂「・・・あの、コスモス。これは・・・」スッ


 神裂「もう・・・私が持っていても」


 コスモス[[それは貴女が持っておくべき物です]]


 神裂「え・・・?」


 コスモス[何か危険な事があれば、きっと役に立つはずです]


 コスモス[貴女をお守りしてくださります]


 神裂「・・・わかりました」コクリ


 モスラ「キュィッ」


 神裂「>>356」 
356 :1 [saga]:2019/07/15(月) 10:35:57.23 ID:AcAtL4/d0
 台詞
 >>357
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 10:41:28.72 ID:aHvQ3Ut4o
このお守りをなるべく使わないようにしたいですが…
急なことがあったら使わせていただきます
358 :1 [saga]:2019/07/15(月) 11:03:52.92 ID:AcAtL4/d0
 神裂「この紋章をなるべく使わないようにしたいですが・・・」

 
 神裂「緊急なことがあれば・・・ありがたく使わせていただきます」


 コスモス[[はい]]


 モスラ「キュィォーォ」


 ―ゴゴゴゴゴ・・・


 神裂「え?あっ!モ、モスラが外に!」アセアセ


 「・・・多分、大丈夫だよ」


 神裂「え・・・?」


 コスモス[[はい。この島は、蘇ったのですから]]


 神裂「それは、どう言う・・・?」

 
 「ここから出てみよう」

 


 
 -インファント島 集落-

 神裂「あっ・・・」


 
 ジーンズ店主「神裂っ!」


 ツアーガイドの少女「神裂さん!」


 神裂「お2人とも・・・ご心配おかけしました」


 ジーンズ店主「マジで、おま、3日間もどこ行ってたんだよ!?」


 ツアーガイドの少女「>>359
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 11:14:58.89 ID:aHvQ3Ut4o
心配したんですよ島中見てもホテルにもいないし…
360 :1 [saga]:2019/07/15(月) 11:30:45.91 ID:AcAtL4/d0
 ツアーガイドの少女「ホントに心配したんですよ!」


 ツアーガイドの少女「島中探しても、ホテルにもいないし・・・」


 ジーンズ店主「で・・・どうしたんだ?」


 神裂「その・・・」


 ―ゴゴゴゴ・・・!

 ジーンズ店主「な、何だ?」


 ツアーガイドの少女「地震・・・?」


 ―ゴゴゴゴゴゴッ!!

 
 モスラ「キュォーォッ!



 
 ジーンズ店主・ツアーガイドの少女「「」」


 ジーンズ店主・ツアーガイドの少女「「何だありゃぁぁ〜〜〜!?/何あれぇ〜〜〜!?」」


 「この島の守護神。モスラよ」


 ツアーガイドの少女「モ、モスラ?・・・って、貴女は?」


 「イギリスの魔術師、とだけ言っておくわ。名前は聞かなくていいから」


 神裂「>>361
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 11:39:52.62 ID:aHvQ3Ut4o
ええ、そのうち教えてくれることを願ってますから…
362 :1 [saga]:2019/07/15(月) 11:50:34.95 ID:AcAtL4/d0
 神裂「ええ。また会えたなら、教えてくれることを願ってますから・・・」


 「・・・そう」


 ジーンズ店主「おーい・・・俺達置いてけぼりだぞー」


 ツアーガイド「1から説明を・・・」


 神裂「あ、はい。・・・ん?」


 ―ザッ ザッ ザッ ザッ

 ―ゾロゾロ ゾロゾロ


 【・・・】


 神裂「貴方は、あの時の・・・」


 「インファント島の長老様よ。・・・無事にモスラは眠りから覚めたわ」


 【感謝する。これで我らインファント島の民も安堵できる】ペコッ


 神裂「>>363
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 11:53:51.29 ID:oyGM9xcaO
いえまだですよ
モスラはあなた方の守り神でありますが、あなた方もまたモスラを守ってあげてください
守るというのは…信仰的な意味でです
364 :1 [saga]:2019/07/15(月) 12:38:00.33 ID:AcAtL4/d0
 神裂【いえ、まだですよ】


 神裂【モスラはあなた方の守り神でありますが・・・あなた方もまたモスラを守ってあげてください】


 神裂【守るというのは・・・信仰的な意味で、です】


 【わかっておる。島の名を偽り、外周の世と同化しようとしたが・・・】


 【やはり我らには無理だった。これよりひっそりと生きてゆく】


 神裂【そうですか・・・】


 コスモス[[私達がこの島を隠し、もう誰も立ち入ることはできなくなります]] 


 神裂「そうなれば・・・貴女は?」


 「私はお役御免になったら出ていくわよ。だから・・・それまではしばらくお別れよ」

 
 神裂「>>365
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 12:41:56.70 ID:oyGM9xcaO
出てきたらまた会いましょう
あなたにあわせたい人が居るので…
もしかしたら子供とか…いえなんでもないでふ
366 :1 [saga]:2019/07/15(月) 12:57:36.77 ID:AcAtL4/d0
 神裂「出てきたらまた会いましょう」


 神裂「貴女に会わせたい人が居るので・・・」


 「ふーん・・・誰?」


 神裂「もしかしたら子供とか・・・いえなんでもないです//」


 「?」


 ジーンズ店主「・・・俺達はどうやって帰りゃいいんだ?」


 ツアーガイドの少女「今朝起きたら、空港もホテルも消えてたんですけど・・・」


 【あぁ、それなら転送術式を行える場所があるので、そこへ案内しましょう】


 神裂【そうですか。助かります】ペコリ


 ジーンズ店主「・・・この島、普通に魔術的な事に触れてたのか」


 神裂「ええ。大航海時代の十字教徒が教えたものです」クスッ




 -インファント島 儀式の場-

 【そこの人の中心に立ってください。我々で起動させますので】


 神裂【ありがとうございます】


 「・・・神裂。改めて言うけど・・・ありがとう」


 神裂「>>367
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 12:58:23.05 ID:aHvQ3Ut4o
お礼はいりませんよ
まだまだ私は修業が足りないと分かりましたし経験をさせていただきました
368 :1 [saga]:2019/07/15(月) 13:23:29.49 ID:AcAtL4/d0
 神裂「お礼はいりませんよ」


 神裂「まだまだ私は修業が足りないと分かりましたし・・・経験をさせていただきました」


 「そうっ。・・・ならよかったわ」クスッ


 神裂「はい」ニコリ


 ―・・・ォォォ


 神裂「・・・?」


 ジーンズ店主「何だ・・・?」


 ツアーガイドの少女「今度は本当に地震・・・?」


 神裂「・・・(まさか、これは・・・人の、歓声?)」


 ―ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 「島民が・・・モスラを称えているのよ」


 神裂「・・・」


 神裂「>>369
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 13:33:03.00 ID:oyGM9xcaO
これからがとても楽しみですが、またここに来れないのは残念ですね…
370 :1 [saga]:2019/07/15(月) 15:05:28.82 ID:AcAtL4/d0
 神裂「これからこの島は静かな暮らしをしていく・・・」


 神裂「またここに来れないのは残念ですが・・・」


 神裂「モスラが居るのであれば、永久の平穏が訪れる訪れるのでしょう」


 「ええ。・・・じゃあ、元気でね」


 神裂「はい。貴女も」


 【行き先は?】


 ジーンズ店主【イギリスだ。そこならどこでもいいから】


 【わかりました】


 神裂「また会いましょう」


 「ええ。バイバイ」


 【転送します。揺れに注意してください】



 ―ギュィィィィン・・・

 ―ギュオンッ!!


 「・・・舞夏によろしく、って伝えておけばよかったわね」



371 :1 [saga]:2019/07/15(月) 15:13:13.81 ID:AcAtL4/d0



 -イギリス カーライル-

 ジーンズ店主「おっ・・・」


 ツアーガイドの少女「着いた・・・みたいですね」


 神裂「その様です。・・・ちなみにイギリスのどこでしょうか」


 ジーンズ店主「ん〜・・・どこだ?」


 ツアーガイドの少女「・・・あ、カーライルですね。標識に書いてあります」


 ジーンズ店主「あんまここには来た事ねえからわからなかったな」


 神裂「ええっ」


 ツアーガイドの少女「・・・あ、そう言えば!「夜明けの谷」のタカ派はどうなったんですか?」


 神裂「タカ派?」


 ジーンズ店主「ああ。お前が居なくなったのがわかってすぐに清教に連絡入れてわかったんだ」


 ジーンズ店主「それで話を進めていくと、「夜明けの谷」の中で反乱した一部・・・つっても2、3人があの島に
        来てたんだよ」


 神裂「なるほど・・・」


 ジーンズ店主「そいつらは?」


 神裂「>>372
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 15:16:24.25 ID:aHvQ3Ut4o
見かけましたが、思いっきり追い払いました
二人は自決してましたかま…
373 :1 [saga]:2019/07/15(月) 15:49:19.59 ID:AcAtL4/d0
 神裂「私が話した通り1人は自決しもう1人は首謀者に口封じで殺され・・・」


 神裂「首謀者は蒸発させました」


 ジーンズ店主「えげつねぇ〜・・・」


 神裂「彼女が居なければ、倒すのは困難だったでしょう・・・」


 ツアーガイドの少女「あ、そう言えば・・・あの女の子は何故あの島に?」


 神裂「以来で訪れていたそうですが・・・詳しくは聞いてませんでした」


 ジーンズ店主「・・・あ」


 ジーンズ店主「首謀者捕まえりゃ、追加報酬を得られたんじゃなかったか?」


 神裂「・・・そんなことを考えている程、余裕はありませんでしたよ」


 ジーンズ店主「そうかい・・・」


 神裂「>>374
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 15:50:54.95 ID:oyGM9xcaO
捕まえたいのがやまやまでしたが私の実力が及ばずでした
もっと強くなりたいですね、あの子やモスラに胸張れるくらいに
375 :1 [saga]:2019/07/15(月) 16:03:50.77 ID:AcAtL4/d0
 神裂「捕まえたいのは山々でしたが・・・」


 神裂「私の実力が及ばずでした・・・」


 ジーンズ店主「・・・ま、どっちにしろお小遣いすら貰えねえし、文句は言わねえよ」


 神裂「ありがとうございます。・・・もっと強くなりたいですね・・・」


 神裂「あの子やモスラに胸張れるくらいに」
 

 ツアーガイドの少女「神裂さんはもう十分に強いと思いますけど・・・」


 神裂「いいえ。慢心はいけませんから」


 


 -イギリス カーライル バス停-

 ―ピリリリリリッ ピリリリリリッ

 神裂「はい、神裂です」


 ルチア『神裂さん。・・・よかった、ご無事なのですね』


 神裂「>>376
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 16:06:00.14 ID:aHvQ3Ut4o
はいおかげさまで…
そちらは如何ですか?なにか変わったことは
377 :1 [saga]:2019/07/15(月) 16:19:10.21 ID:AcAtL4/d0
 神裂「はい。おかげさまで・・・」


 神裂「そちらは如何ですか?何か変わったことは・・・」


 ルチア『あっ。あのですね・・・』


 神裂「はい」



 
 神裂「・・・わかりました。至急向かいましょう」


 ルチア『お願いします』


 ルチア『カーライルが現在地なのですね?』

 
 神裂「そうです」


 ルチア『・・・では、カーライル・レイク・ディストリクト空港へ飛行機を用意しておきますので』


 神裂「はい。わかりました」


 ルチア『>>378
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 16:20:51.92 ID:nKAac59AO
3人ともお気をつけて…
379 :1 [saga]:2019/07/15(月) 16:47:59.54 ID:AcAtL4/d0
 ルチア『お気を付けてくださいね』


 ルチア『何でも、一刻を争う事態のようですから』


 神裂「・・・わかりました」


 ルチア『神のご加護を・・・』


 ―ピッ

 神裂「・・・お2人とも、予定変更します」

 
 ツアーガイドの少女「えっ?」

 
 ジーンズ店主「はぁっ?何でだよ」


 神裂「空港へ向かい、飛行機に乗って・・・スコットランド北部の要衝、レンガ埠頭へ向かいます」


 ジーンズ店主「スコットランド!?ロンドンと真逆じゃねえーか!」


 ツアーガイドの少女「・・・あ、確かもう一件操作の依頼がありましたね。それですか?」


 神裂「>>380
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 17:11:00.63 ID:aHvQ3Ut4o
ええ、その案件を解決してから戻ろうかと思います
381 :1 [saga]:2019/07/15(月) 17:42:30.16 ID:AcAtL4/d0
 神裂「ええ、その案件を解決してからロンドンへ戻る事になります」


 ジーンズ店主「・・・今度は何日疾走するつもりだ?」


 神裂「あ、あれは仕方の無いことで・・・」

 
 神裂「とにかく・・・バスが来ましたね。スコットランドへ向かいましょう」


 ジーンズ店主「はぁ〜・・・顧客が減っちまったら恨んでやる」


 ツアーガイドの少女「もう、気にしすぎですよ」


 神裂「>>382
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 17:48:52.48 ID:nKAac59AO
解決したら私の給金をお店に寄付しますから頑張りましょう
383 :1 [saga]:2019/07/15(月) 17:53:16.72 ID:AcAtL4/d0
 神裂「解決したら私の給金をお店に寄付しますから、頑張りましょう」


 ジーンズ店主「言ったな?絶対だぞ!」


 ジーンズ店主「約束破った時にゃわかってんな!」


 神裂「はぁ・・・わかりました」


 ツアーガイドの少女「ほらほら、早く乗りましょう」


 神裂「はい」


 ジーンズ店主「はいよ・・・」



 
 11月7日 終了
384 :1 [saga]:2019/07/15(月) 18:00:15.01 ID:AcAtL4/d0


 11月8日

 
 捜査の依頼内容を説明させていただきます。


 スコットランド北部の要衝、レンガ埠頭が敵対勢力に占拠されました。


 敵対勢力の正体は、レンガ埠頭を管理する魔術師地震が創り上げた魔術生命体「アルファル」。


 この「アルファル」にはレンガ埠頭の設備、備品などを利用して、更に複雑かつ高度な魔術生命体や大規模霊装などを
 創り上げるだけの知能と技術を有していると言う情報がありますので、そうしたトラブルに発展する前に「アルファル」を
 討伐しレンガ埠頭を制圧してください。

 
 尚、レンガ埠頭は海外からの侵略者を食い止めるための、イギリス北部の防衛ラインの中核として機能しています。 
 

 現状の情報を海外勢力に知られ、好機と見られる前に問題を解決する事も重要ですが、「アルファル」がそうした
 海外勢力からの支援を受けていないとも限りません。


 細心の注意と友に制圧作戦に臨んでください。
385 :1 [saga]:2019/07/15(月) 18:06:43.16 ID:AcAtL4/d0



 -スコットランド北部 イギリス北部防衛ライン レンガ埠頭-
 
 

 神裂「・・・」

  
 神裂「(あれがレンガ埠頭・・・)」


 ジーンズ店主「へっくしっ!」


 ツアーガイドの少女「くしゅんっ!」


 ジーンズ店主「っかぁぁ〜〜〜!寒いぜおいっ!」ガクガク


 ツアーガイドの少女「アップヒル・・・い、いえ、インファント島はあんなに暑かったのに・・・」ブルブル


 神裂「>>386
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