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【最上最愛カップルの1日】有栖川夏葉
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:35:10.33 ID:AteMUYPC0
【One day ーMaybe I love youー】
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1561710910
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:35:49.92 ID:AteMUYPC0
『……カット! オッケーです! 以上をもちまして有栖川夏葉さんオールアップです!』
夏葉『ありがとうございました!』
……………………
P『夏葉、撮影お疲れ様』
夏葉『プロデューサー。お疲れ様』
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:37:11.86 ID:AteMUYPC0
P『今回のCMのスポンサーさんも喜んでいたぞ。「旦那さんの後ろからついていくのではなく、旦那さんと共に、時には前を歩いて旦那さんを支えるこれからの時代のお嫁さんの在り方がよく表現できてた」って』
夏葉『あら…ふふ、とっても嬉しいわ。お嫁さん役なんて、少し不安もあったから』
P『花嫁衣装は着たことあるのに?』
夏葉『それとはまた違うのよ。今回は旦那さんの役者さんもいたし、演じるのは結婚後の生活でしょう? 既に強いものになったふたりの絆とか、そういうものを表現しなければならなかったから』
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:38:17.46 ID:AteMUYPC0
P『まあ…確かにな。でも、まるで本当のお嫁さんみたいに見えたよ』
夏葉『そう?』
P『ああ。旦那さんとジムで汗を流したり、お嫁さんが車を運転したり…アテ書きなのもあって「夏葉がお嫁さんになったらこんな感じなんだろうな」って思った。夏葉の顔を見てたらこっちまで旦那さんが羨ましくなっちゃったよ』
夏葉『…』
P『夏葉をお嫁さんにできたら幸せなんだろうなって……はは、ちょっと感情移入しすぎて気持ち悪いかな?』
夏葉『…そう』
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:38:50.90 ID:AteMUYPC0
P『…夏葉?』
夏葉『……そう、思う?』
P『え?』
夏葉『私がお嫁さんになったらアナタは、幸せだろうなって…』
P『え。あ、ああ…』
夏葉『…そう、そうなのね…』
P『……あ、いや別に、夏葉をそんな目でー』
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:40:27.19 ID:AteMUYPC0
夏葉『プロデューサー』
P『う、うん?』
夏葉『私この前、有名な監督のワークショップを受けてきたって話したでしょう?』
P『あ、ああ』
夏葉『その時ね、今回のCMの話の相談をしたの。「結婚どころか恋愛すらまともにしたことのない私が、どうしたら役者の演じる旦那さんを本当に愛しているように見えるか」って』
P『…』
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:42:11.29 ID:AteMUYPC0
夏葉『そしたらね、こう言われたの「演じるからといって役者本人に恋人や旦那さんがいる必要はない。君にとって旦那さんのような存在…一緒にいるだけで信頼できて安心する、パートナーのような存在は誰か思い浮かべてみてごらん」』
P『……ああ』
夏葉『その言葉を聞いて真っ先に思い浮かんだのが、プロデューサー、アナタよ』
P『…!』
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:43:49.28 ID:AteMUYPC0
夏葉『私がもし、いつか、誰かと一緒になった時。私の隣にいるのがアナタだったら……どんなに私は幸せだろう。心から笑顔になれるだろう。そう思ったの。さっきまでの撮影で私が見せた表情も、目線も、声も…全部、アナタに向けたものよ』
P『夏葉…』
夏葉『だから、その、つまりね?』
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:44:18.69 ID:AteMUYPC0
夏葉『ー多分私、アナタのことが好きなのよ!』
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:44:55.40 ID:AteMUYPC0
【Morning ーHere Comes The Sunー】
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:45:49.62 ID:AteMUYPC0
ピピピピッ…ピピピピッ…
P「ん……」カチッ
P「ふぁ…」ノビー
P「あ…台風行ったのか…ん?」
カトレア「……」ジー
P「お、カトレア、おはよう。起こしに来てくれたのか」ナデナデ
カトレア「…」フリフリ
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:46:37.67 ID:AteMUYPC0
P「夏葉は…久しぶりの休日だし、もう少し寝かせてあげよう。な?」
カトレア「…」コク
P「よし、じゃあ朝ごはん用意しよう。先にリビングに行って待っててくれ」
カトレア「ワンッ」トテトテ
夏葉「すぅ…」
P(…)
P(…こうして寝顔を見ると、夏葉もまだまだ女の子って感じだな。…頬っぺた柔らかい)ツンツン
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:47:30.51 ID:AteMUYPC0
夏葉「ふぁ…」
P(…キス、したいな)
P「…おはよう、夏葉。ん…」
夏葉「ん……ふぁ、ぷろでゅーさー…?」
P「え、あ、ごめん。起こしちゃったか?」
夏葉「……おはよう」
P「うつらうつらって感じだな。まだ朝早いし寝てたらどうだ?」
夏葉「うん……あら?」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:48:05.84 ID:AteMUYPC0
P「どうした?」
夏葉「天気が…!」
P「ああ。台風、夜のうちに行ったらしいな」
夏葉「わぁ…! プロデューサー、ベランダに出てみましょうよ!」グイグイ
P「え、あ、おい」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:48:49.75 ID:AteMUYPC0
ガララッ
夏葉「見てプロデューサー! すごく晴れてるわ!」
P「…ああ。台風一過ってやつだな。空気が澄んでて気持ちがいいな」
夏葉「これなら洗濯物もすぐ乾くだろうし、絶好の散歩日和ね! 久しぶりにカトレアを遠くの公園まで連れて行こうかしら」
P「ああ、そうだな。……改めて夏葉、ありがとうな。泊めてくれて」
夏葉「ふふ、アナタは私の大切な「パートナー」なのよ? ずぶ濡れで帰すわけにはいかないわ」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:49:47.88 ID:AteMUYPC0
P「俺の為のジャージが用意されてたのはびっくりしたよ」
夏葉「本当はアナタのトレーニング用に買っておいたのだけど…備えあればってヤツね。サイズもピッタリで、似合ってるわよ!」
P「ああ、ありがとう。…いい天気だな、本当」
夏葉「ええ…! んーっ! 最高ね!」バッ
P「…」
夏葉「ふふ、ここ最近ずっと雨だったから。太陽の光を思いっきり浴びたの。少し子どもっぽいかしら」
P「…いや、素敵だ、すごく。清々しくて…綺麗だ」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:50:40.41 ID:AteMUYPC0
夏葉「ふふ…ありがとう」
P「うん…」
夏葉「…♪」
P「…台風一過と言えばさ」
夏葉「え?」
P「子どもの頃、台風一過の「いっか」を家族の「一家」だと思っててさ、台風の家族が移動してるんだねって…」
夏葉「…くすっ、可愛いじゃない。でも、どうして急にそんな話を?」
P「いや、ふと思い出してな…そういう話、お互いあまりしたことあまりないだろ? だから…」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:51:25.38 ID:AteMUYPC0
夏葉「ええ、そうね。…もっと聞かせて欲しいわ」
P「ああ…ん?」
カトレア「…」ジー
P・夏葉「!?」ビクッ
P「ご、ごめんカトレア! お腹減ったよな! すぐに用意するから!」
夏葉「ごめんなさいカトレア! アナタのことを忘れてたワケじゃなくて…すぐ行くわ!」
カトレア「ワンッ!」
P「あはは、カトレアに悪いことしたな…行こう、夏葉」
夏葉「あ、その前に…プロデューサー、こっちを向いて?」
P「え?」クルッ
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:52:43.02 ID:AteMUYPC0
chu♪
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:53:13.26 ID:AteMUYPC0
P「!」
夏葉「…ふふ。おはよう、プロデューサー!」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:54:01.56 ID:AteMUYPC0
【Daytime ーHey Cattleyaー】
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:54:40.01 ID:AteMUYPC0
P「な、夏葉…」
夏葉「…あら? どうかしたのプロデューサー?」
P「少し、休ませてくれ…!」
夏葉「もうギブ? まだまだやれるでしょう?」
P「いや、ちょっと、限界…!」
夏葉「久しぶりだから、まだまだ物足りないのだけど…」
P「少し休んだら、また付き合うから…!」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:55:32.87 ID:AteMUYPC0
夏葉「…約束よ?」
P「ああ、約束…!」
夏葉「…わかったわ」
P「あ、ありがとう…」
夏葉「ーねえ、カトレア!」
カトレア「ワンッ!」
夏葉「プロデューサーが疲れてしまったから、少し木陰で休憩しましょう? おいで、カトレア!」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:57:51.85 ID:AteMUYPC0
カトレア「ワンッ!」ダッ
P「っふー…疲れた…」バタン
夏葉「あら、大丈夫?」
P「ああ。最近夏葉とトレーニングしてるし体力ついたと思ってたんだけどなあ…」
夏葉「ええ、アナタは確かに体力ついてきてるわよ。でも、私の方こそ、久しぶりにカトレアと遊べるのが楽しくて…」
P「え? いやいや、夏葉とカトレアは悪くないよ。きっと、ふたりに負けないくらい体力つけてみせるから…!」
夏葉「…ふふ。ええ、楽しみにしてるわ! …さ、プロデューサー」ポンポン
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:58:37.33 ID:AteMUYPC0
P「…?」
夏葉「鈍いわね、膝枕してあげるわ」
P「いやでも、外だし…」
夏葉「今はあまり人もいないようだし私も変装しているから大丈夫よ」
P「うーん…」
夏葉「…プロデューサーは私の膝枕、嫌なのかしら…?」
P「……では、よろしくお願いします
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2019/06/28(金) 17:59:35.49 ID:AteMUYPC0
夏葉「ふふ、よろしい。……どう、プロデューサー? 気持ちいい?」
P「ああ。夏葉、あったかいな。ジャージ越しでもわかるよ」
夏葉「鍛えてるから、あまり柔らかくはないと思うけど…」
P「それがいいんだよ。夏葉が頑張ってるんだなって身をもって感じられるというかさ」
夏葉「…アナタはいつも優しいのね。ありがとう」
P「こちらこそ……ありがとう」
夏葉「ふふ…」
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